介護職が働きやすい施設とは?仕事内容や未経験者が良い求人を見つける方法

転職ノウハウ 2021年6月28日
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ハートの置き物を持つ高齢者の手を包み込む介護士の手

利用者さんやそのご家族のニーズに寄り添い、適切な支援を行う役割を持つ介護施設。種類の多さから、自分にとって働きやすい施設がどのようなものか判断する方法を知りたい介護職の方も多いのではないでしょうか。この記事では、介護職を目指している方を対象に、働きやすい施設の見つけ方をご紹介します。介護業界への就職・転職を検討している方は、ぜひご参考にしてみてください。

目次

介護職が働きやすい施設8選

介護業界には、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどの多種多様な介護施設があります。ここでは、介護職の方が働きやすい施設を8種ご紹介。それぞれの特徴や働き方についてチェックしてみましょう。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホーム(特養)は、地方公共団体や社会福祉法人が運営する公的な介護施設です。「介護老人福祉施設」とも呼ばれています。入居対象は、自宅での介護が難しい65歳以上の要介護3~5の認定を受けた方。認知症や寝たきりの状態など、比較的介護度の高い方や緊急を要する方が優先されます。比較的低料金で利用できるため需要が高く、入居待ちの方も多いようです。

特養は、ほかの介護施設と比べて規模が大きめ。利用者さんに対してスタッフの人数が多く、連携して業務を進められるので、経験の浅い介護職の方も働きやすい施設といえます。多床室の施設では、利用者さんに対するきめ細やかなプライバシーの配慮が求められるでしょう。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、民間企業が運営する介護施設です。「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つのタイプに分類されています。入居対象は施設形態によって異なり、自立している方から要介護の方まで幅広いのが特徴です。

有料老人ホームの居室は、プライバシーを尊重できる個室が基本。利用者さんが生き生きと快適に暮らせるよう設備に力を入れている施設が多く、高級ホテルのような内装の施設も少なくありません。最近では、クリニックを併設している施設や看護師を24時間体制で配置している施設もあり、介護職の方がケアに専念できる働きやすい施設といえます。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設は、高齢者の在宅復帰を目指して医療ケアやリハビリを実施する介護施設です。ケアプランは3か月ごとに見直され、利用者さんの支援継続か退所かを決定します。終(つい)の棲家というよりは、一時的に利用する施設というイメージを持つ人が多いかもしれません。

老健は、特養よりも利用者さんの介護度が低く、介護職の方の身体的負担は軽めです。医療的ケアやリハビリテーションに関する知識や技術を学習できる環境が整っているため、向上心の高い方にとって働きやすい施設といえます。また、利用者さんの心身状態が改善していく過程を見られるのは大きなやりがいにもなるはず。利用者さんの入れ替わりが激しいため、たくさんの人とコミュニケーションを取れるのも、老健で働く魅力の一つです。

サービス付き高齢者住宅(サ高住)

サービス付き高齢者住宅は、自立している方や介護度が軽度の方が利用する施設です。サ高住における主な仕事は、利用者さんの安全確認と生活相談。利用者さんのニーズに応じた適切なアドバイスをしなければならないため、接遇マナーを身につけられます。また、常勤や非常勤、派遣といったさまざまな勤務形態があるので、介護職の方の都合に合わせて働きやすい施設といえるでしょう。なお、施設によっては身体介護に携わる比重が大きい場合もあります。求人に応募する前に、具体的な業務範囲を確認しておくのがおすすめです。

グループホーム

グループホームは、認知症の状態にある方を受け入れ、少人数で共同生活を送る施設です。グループホームでは、5~9名の利用者さんを1ユニットとして、多くても2ユニット程度で生活します。少人数ケアを行うため、利用者さん一人ひとりに寄り添いたい介護職の方にとっては働きやすい施設といえるでしょう。

グループホームでの仕事は、利用者さん同士の生活を尊重した見守りや身の回りのサポートです。利用者さんができることは自身で行ってもらい、自立を支援します。生活リハビリとして利用者さんと一緒に調理や洗濯、掃除などを行うことも。家庭的な環境のなかで利用者さんと時間を共有できるのが特徴の施設です。

デイサービス

デイサービスは、送迎・食事・入浴・機能訓練など、さまざまなメニューを日帰りで提供する施設です。施設によっては午前・午後に分かれ、リハビリテーションをメインとしたサービスを行うところも。1日のスケジュールと役割分担があらかじめ決められているので、働きやすい施設と感じる介護職の方は多いでしょう。

デイサービスは、入居施設と比較すると利用者さんの自立度が高いため、介護負担は少なめです。早朝・夜間・宿泊などに対応していない施設であれば、夜勤がないので生活リズムが崩れる心配がありません。また、日曜を定休日としている施設が多いので、プライベートの予定も立てやすいメリットがあります。

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、利用者さんの自宅へ伺い、必要とされる介護サービスを実施します。住み慣れた自宅で安心した暮らしを続けられるよう、利用者さんの生活に沿った支援を実施。通院や買い物のほか、選挙の投票などへの付添いをする場合もあるようです。

訪問介護の仕事は直行直帰が多く、夜勤はほとんどないため働きやすいと感じる人は多いでしょう。経験が浅いうちは先輩が同行しますが、業務に慣れてくると1人で介護に取り組みます。そのため、職場の人間関係に悩まされることも少ないでしょう。マンツーマンの介護に取り組みたい介護職の方に向いています。

病院

介護職は、病院でも働くことが可能です。病院で働く介護職の方は、療養やリハビリなどで入院されている方の対応をします。医師や看護師の指示に基づき、患者さんの症状に合わせたケアを提供。ベッドメイキングやリネンの交換などの環境整備も行います。医療へのサポートがメインとなるため、ほかの介護施設とは業務内容が異なる部分が多いようです。

病院では医療スタッフとともに研修を受ける機会があるので、医療分野に関する知識を得られることも。また、医療現場における勤務を通して、患者さんの変化へ迅速に気づけるようになります。病院勤務は基本的に給与が高めで福利厚生が充実している傾向があり、長期的に働きやすいといえるでしょう。

 

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介護職未経験から働きやすい施設の特徴は?

介護職未経験の方が働きやすい施設には、教育体制が整っていることや未経験者を歓迎しているといった特徴があるようです。以下で詳しく解説します。

教育体制の整っている大規模施設

未経験からスタートする介護職の方は、教育体制の整っている大規模施設を選ぶと働きやすいかもしれません。介護職は未経験や無資格から挑戦できる職種ですが、専門スキルも必要なため、入職して即戦力となるのは難しいのが現実です。あまり教育体制に力をいれていない施設を選んでしまうと、入職後に苦労する恐れも。初めは着実に介護スキルを身につけられるよう、特養や老健などの大規模で働きやすい施設を選ぶと良いでしょう。

未経験者歓迎・無資格OKの施設

未経験で介護職を目指す場合、求人情報に「未経験者歓迎」「無資格OK」の記載がある施設を選ぶのもおすすめです。未経験者歓迎や無資格OKなどの記載がある施設は、初心者をゼロから教育していく体制が整っているといえます。そのため、入職後は安心して介護スキルを学んでいけるはずです。さらに「資格取得支援制度」を導入している場合、働きながら介護に関する資格を取得できるので、未経験で効果的にスキルを伸ばしたい方には働きやすい施設といえます。

介護職の仕事内容

未経験者や無資格の方が、自分にとって働きやすい施設を探す際は、介護職の基本的な仕事内容を理解しておくことが大切です。以下で、介護の仕事とはどんなものか、チェックしてみましょう。

1.食事介助や入浴介助などの身体介助

身体介助は、食事・排泄・入浴など、利用者さんの身体に直接触れる介護業務のこと。咀嚼や嚥下のタイミングは利用者さんによって異なるものなので、一人ひとりのペースに合わせて食事を口に運ぶことが大切です。排泄の処理や入浴介助は利用者さんにとって精神的負担が大きいため、信頼を築くことが求められます。特に、入浴介助は着替え・洗身・洗髪・入浴まで行うので、介護職の方の身体的負担も大きいので気をつかう場面が多いでしょう。

2.調理や買い物などの生活援助

生活援助は、調理・掃除・洗濯・買い物などの身体に触れない業務を指します。身体介助と比較すると、介護職の方の体力面の負担は少なめです。生活援助の対象者は利用者さんのみなので、ご家族への援助はサービスの対象外となります。ただし、施設や事業所によっては保険適用外のサービスとして一部の生活援助に対応する場合もあるようです。

3.身体機能の維持向上を目指すレクリエーション

心身機能の維持および改善を目指し、レクリエーションを行うのも介護職の方の仕事です。レクリエーションには、体操やダンスといった身体を使うものや、クイズや作業などの頭を使うものがあります。利用者さんが有意義な時間を過ごせるよう、内容を工夫することが大切です。レクリエーションは施設全体で行うことが多いですが、一人ひとりが楽しめているかをきちんと確認する必要があります。評判のレクリエーションであっても、毎日行うと飽きてしまう可能性も。内容のマンネリ化を避けながら、幅広いアイデアをまとめておくことが求められます。

介護職に役立つ3つの資格

介護職の方は資格を取得することで、さらに活躍の場を広げられます。ここでは、介護職に役立つ3つの資格についてまとめました。働きやすい施設をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護に関する基礎知識を身につけられる資格です。研修課程を修了するには130時間の講習を受ける必要があります。最後には学習内容を確認する程度の修了試験があることを覚えておきましょう。介護職員初任者研修課程を修了すれば、訪問介護員として身体介助が行えるようになります。これから介護業界を目指そうと考えている方は、介護職員初任者研修の受講がおすすめです。

2.実務者研修

実務者研修とは、介護職員初任者研修よりも実践的なスキルを身につけられる資格。具体的には、医療的ケアに関する知識やたん吸引などのスキルを学ぶことが可能です。実務者研修は、450時間の講習を受ける必要がありますが、介護職員初任者研修を修了していれば一部の講習が免除されます。また、実務者研修は介護福祉士になるために必須なので、介護職のキャリアパスとしてもおすすめです。実務者研修課程を修了すれば、サービス責任提供者(サ責)として活躍できますよ。

3.介護福祉士

介護福祉士は、心身状態に沿ったケアやアドバイス、ヘルパーの指導、サービスの品質管理などに携われる国家資格です。介護福祉士を取得するには、実務者研修課程を修了していることと3年以上の実務経験が義務付けられています。また、養成施設や福祉系高校を卒業しても受験資格を得ることが可能です。なお、第33回介護福祉士国家試験の合格率は、71%でした。将来的に働きやすい施設で働くための選択肢を広げたい方は、介護福祉士の資格を目指してみてはいかがでしょうか。

介護職として勤務する4のメリット

介護職として勤務するメリットは以下の4つが挙げられます。働きやすい施設を探したいときは、施設形態や待遇面だけ見れば良いというものではありません。介護職として従事するなら、以下のようなやりがいや学びを得られる職場を探すのがおすすめです。

1.利用者さんやそのご家族から感謝される

介護の仕事では、利用者さんやそのご家族から「ありがとう」と感謝されることがあります。感謝されると、人の役に立っているやりがいを感じられたり、自分が提供しているケアに自信が持てたりするはずです。利用者さんを身近で見守る介護職の方にとって、「元気になった」「できることが増えた」というようなやり取りは、自分のことのように嬉しく感じるでしょう。

2.人生の先輩と触れることが学びとなる

介護施設では、業務の対象のほとんどがご高齢者です。特に若い介護職の方の場合、多彩な経験をしたご高齢者と過ごせば、自身とは違った人生観に触れられることも。自分では気づかなかったことをご高齢者から教えてもらえることもあるようです。

3.年齢や性別問わずキャリアアップできる

多くの介護現場では、無資格・未経験からでも着実に成長できる環境が整えられています。実務経験を積めば、誰でもキャリアアップを目指せるでしょう。また、キャリアアップを実現すれば、携われる業務が広がり、給与のアップにもつながります。

4.需要の高さから職を失うリスクが低い

介護業界は慢性的な人手不足となっており、人口の高齢化も進んでいるため、介護職のニーズは非常に高まっています。このような背景から、仕事がなくなるリスクは低いと考えられるでしょう。待遇面も年々改善が期待されているため、将来性のある仕事といえます。

介護職に向いている人の特徴

コミュニケーションが好きな人や体力に自信がある人は、介護職に向いています。介護職はどなたでも挑戦できますが、特に向いている人の特徴をまとめました。

1.人と関わりをもつのが好き

介護職の仕事は人と接するため、他者とのコミュニケーションを取るのが好きな方に向いています。誰とでも交流を深められる人は、利用者さんやスタッフから信頼され、サービスを提供しやすくなるでしょう。

2.気配りや心配りができる

介護の現場では、利用者さんの体調や気持ちの変化にいち早く気づけるような配慮が求められます。気配りや心配りができれば、利用者さんやご家族の相談に対して寄り添ったアドバイスができるでしょう。利用者さんの尊厳を守り、的確な行動が取れる人が介護職に向いています。

3.体力に自信がある

利用者さんの移乗や移動の介助、夜間勤務など、介護職にはある程度の体力が必要です。スケジュールによっては、施設の中を何回も往復しなくてはならない場合もあります。限られた時間内で支援を行うためにも、体力に自信のある人が向いているでしょう。

介護職が働きやすい施設を見つける4つのポイント

介護職として働きやすい施設を見つけるには、情報収集や求職活動の軸を定めることが重要です。自分にとって働きやすい施設を選ぶための方法を4つご紹介します。

1.職場の情報収集を徹底して比較検討する

働きやすい施設を探すには、介護施設に関する情報収集を徹底し、メリットとデメリットを比較検討することが大切です。施設に対する理解を深めることで、自分がどのような環境で働きたいかを掴めるようになります。たとえば、要介護者一人ひとりに寄り添いたいのに、病院やご入居者数の多い施設に入職するとミスマッチにつながる可能性も。また、離職率の高さや人員体制、労働環境などは、働き方にも影響します。給料や福利厚生はもちろんのこと、人材の教育体制や職場の雰囲気などもしっかりと比較しましょう。

2.就職・転職の軸を定める

自分が仕事に対して何を重視しているのか、就職・転職の軸を定めることも働きやすい施設を見つける重要なポイントです。たとえば、医療ケアの知識を深めたいと考えているなら、介護老人保健施設や病院が向いているといえます。どうして介護職を目指そうと思ったのか、今までの経歴をどの分野で活かせそうかなどを振り返り、仕事探しに反映しましょう。

自身の強みや仕事に対する価値観を把握できれば、どのような介護職員になりたいかを明確にできるはずです。

3.分からないことは施設へ直接確認する

働きやすい施設かどうかを求人情報を見て判断できないときは、施設へ直接確認を取りましょう。採用面接は施設内を見渡せる貴重な機会なので、職場を見学できるか相談してみるのも一つの手です。介護施設を見学する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 施設内は清潔に保たれているか
  • スタッフが笑顔で挨拶をしているか
  • 利用者さんの身だしなみはきちんと整っているか
  • スタッフ同士の言葉遣いは適切か

「職場の雰囲気が自分には合わなさそう…」「人員不足で利用者さんとのコミュニケーションが希薄そう」など、自分が働くイメージと合わないような問題点が見えたら、選考を辞退することも可能です。気になることはその場で担当者に確認し、できるだけ懸念点を残さないようにしましょう。

4.施設に確認しづらい場合はエージェントを頼る

働きやすい施設かどうかを直接確認するのが難しい場合は、介護業界に特化した就職・転職エージェントに頼るのがおすすめです。そもそもエージェントとは、民間の就職サポートサービスのこと。希望に沿った求人紹介のほか、非公開求人や企業情報を提供しているので、求人を募集している背景や採用担当者が考えていることなど、求人票では掴めないポイントも教えてもらえますよ。

まとめ

介護業界には、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなどの幅広い施設があります。働きやすい施設を選びたいなら、まずはそれぞれの施設の特徴や働くメリットを知り、自分に合った職場とは何かを考えることが大切です。

働きやすい施設を見つけるポイントは、情報収集を通して比較検討をしたり、不明点を直接確認したりすることです。確認を取りづらい場合は、介護業界に特化したエージェントのきらケアにご相談ください。きらケアでご紹介する求人は、実際に施設を訪問して情報収集をしているため、人間関係や職場の雰囲気といった詳細な情報もご提供できます。豊富な求人から、働きやすい施設がきっと見つかるはずです。

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