介護職が大変といわれる理由は?仕事内容・やりがい・メリットを解説

介護の仕事 2024年3月1日
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車椅子の高齢者に寄り添う女性介護スタッフ

この記事のまとめ

介護職は大変というイメージを抱かれやすい傾向にあります。そのため、介護職への転職を迷っている方は、「介護職でやっていけるのか」と不安になる方もいるでしょう。この記事では、介護職が大変といわれる理由や業務内容を解説。さらに、介護職員が活躍している職場ややりがい、向いている人の特徴も紹介しています。介護職への転職を迷っている方は、参考にしてみてください。

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目次

介護職が大変といわれる主な理由

体力や給与、人間関係など、介護職が大変といわれている背景にはさまざまな理由があります。下記では、介護職の大変なポイントをまとめました。

体力が求められる

介護職は体重のある利用者さんを支えたり、夜勤に携わったりするなど、体力を求められる場面が多くあります。介護現場は立ち仕事が長いので、職員の身体的負担は大きいといえるでしょう。利用者さんを安全に支援するためにも、自身の姿勢や身体の使い方に注意が必要です。

周囲と信頼関係を構築するのが大変

職場によっては利用者さんやそのご家族、職員同士との信頼関係の構築に苦労する場合があります。周囲と円滑なコミュニケーションが取れなければ、より良い介護サービスを提供できません。利用者さんが何を求めているのか、どのようなサービスが適切なのかが掴めないと、「介護職は大変…」と感じるでしょう。

人手不足で1人あたりの担当業務が多い

介護業界は慢性的な人手不足にあるのが現状です。そのため、人材を十分に確保できていない職場では職員1人あたりの業務量が増えてしまいます。1人あたりの業務量が多いと互いの顔色を伺ってしまい、有給休暇を取得しにくくなることも考えられるでしょう。

職場によっては時間外労働が多い

時間外労働の多い介護現場では、疲労やストレスが蓄積されやすく、大変だと感じる職員もいるでしょう。業務時間が長いと生活にメリハリをつけられなくなり、心の余裕がなくなってしまいがち。職場の時間外労働が多いか少ないかは、入社前にきちんと調べることが重要です。

労働量と給与が見合わない

介護職は、重労働であるのにも関わらず給料が低いといわれることが多々あり、労働量と給料のバランスがとれていない場合は大変だと感じやすくなるでしょう。仕事量に対して給与が少ないために、モチベーションを維持できなくなり、離職に繋がってしまうケースも多いようです。とはいえ、最近は、国が介護職の待遇を改善するための施策を施行し始めているため、今後は介護職の給料改善が期待できます。介護職員の待遇改善のための制度に関しては「介護職員の給料の今後は?9000円アップ?2022年からの処遇改善も解説」の記事を参考にしてみてください。

施設の方針や運営方法が合わない

業務の進め方や利用者さんへの接し方などに関して、自身の理想とする介護と施設の方針とが合っていない場合、働きづらさから大変と感じる介護士さんが多い傾向にあります。たとえば「利用者さんと信頼関係を築きたいのに、施設が効率重視のために会話する時間がない」などです。介護施設へ転職する際は、「自分のしたい介護ができるか」を調べると良いでしょう。

人の死に立ち会う場面が多い

看取りに対応している施設では、利用者さんの最期に向き合わなくてはならないため、大変と感じる介護職員もいます。看取りケアは、「利用者さんが幸せな最期を迎えるためのサポートができるやりがいのある仕事」という方もいますが、人によっては「喪失感が大きく、なかなか気持ちを切り替えられない」ことも。高齢者の場合は突然亡くなってしまうケースもあるため、「看取りのたびに気持ちが辛くなってしまう」という介護士さんの声も多く聞かれます。「利用者さんの看取りに立ち会うのが辛いかも」という方は、看取りの少ない、デイケアやデイサービス、健康型有料老人ホームでの勤務が向いているかもしれません。

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介護職の仕事内容

介護職の主な仕事は、利用者さんの身体介助や生活援助に取り組むことです。ここでは、それぞれの仕事内容の特徴を解説します。

身体介助

身体介助では、利用者さんの身体に直接触れる介護を行います。食事・入浴・排泄などの介助が主な内容です。

食事介助

食事介助では、1人で食事をすることが難しい利用者さんをサポート。健康状態や加齢によって咀嚼力が落ちることもあるので、利用者さんの状態に合った食事が用意されているか、のどに詰まらせないかといったポイントをチェックしながら安全に食べられるように介助します。

入浴介助

入浴介助では、利用者さんの着脱衣や洗身を行います。入浴前の体調チェックや浴室内の温度管理、転倒防止への配慮も重要な仕事です。入浴介助は体を清潔にするのはもちろん、体を温めることで新陳代謝を良くしたり、筋肉をほぐしてリラックスさせたりする目的があります。

排泄介助

排泄介助では、トイレへの誘導や排泄のお手伝い、おむつの交換などを行います。人によって排泄のタイミングは異なるため、常に気を配って精神的・身体的負担を与えないように介助することが大切です。排泄介助はデリケートなため、利用者さんとの信頼関係を構築することが求められます。

移乗・移動介助

ベッドから車椅子への移乗を手伝ったり、歩行を補助する介助です。利用者さんを寝たきりにさせないためには、ベッドから起きて動く時間をつくることが大原則。介護職員は一人ひとりの身体の状態を把握し、転倒に気をつけながらその方に合ったサポートを行います。

生活援助

生活援助では、調理・掃除・洗濯・買い出しなど、利用者さんの身の回りのお世話をします。利用者さんが快適に過ごせるよう、健康管理を意識した食事の提供や転倒を防ぐ環境づくりを実施。生活援助はあくまでも利用者さんに対して提供するものであり、ご家族のための家事は行いません。

レクリエーション

デイサービスなどの介護施設では、利用者さんの運動不足解消や認知症予防、精神的な充実をはかる目的で、介護職員が中心になってレクリエーションの企画・運営を行います。主なレクリエーションの内容は、簡単な運動を取り入れたゲームや体操、歌、折り紙など。レクリエーションは、利用者さんの身体状態に合った動きを取り入れつつ、自然とコミュニケーションがとれる内容にするのがポイントです。介護職員も一緒になって楽しむことで、利用者さんと信頼関係を築くきっかけにもなるでしょう。

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介護職が活躍している介護施設や事業所

介護職が活躍できる場所には、入居施設や通所施設、訪問介護などの幅広い種類があります。以下では、介護職が働ける場所の一例をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは、自治体や社会福祉法人が運営する公的施設です。要介護3以上の利用者さんを対象としているため、業務は身体介助がメインとなります。終(つい)の棲家として利用している方も多く、一人ひとりを長期的にサポートしているのが特徴です。特養については、「特養とはどんな施設?サービス内容や働くメリットを解説します!」の記事を参考にしてみてください。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設は、医療法人や社会福祉法人が運営しています。入院を終えた方が、自宅で生活を送れるようリハビリや医療ケアを受ける「病院と自宅の中間施設」として活用できる施設です。在宅復帰を目的としているため、利用者さんの回復していく姿を見ることをやりがいとしている介護士さんもいます。老健については、「老健とはどのような施設?仕事内容や給与は?転職時のポイントも徹底解説!」の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。

有料老人ホーム

民間企業が運営する有料老人ホームには、介護付・住宅型・健康型の3種類があります。「介護付き有料老人ホーム」は、介護が必要な利用者さんに身体介助や生活支援などの介護サービスを提供している施設。一方の「住宅型有料老人ホーム」では、主に食事や生活支援を提供しており、介護サービスが必要な場合は、訪問介護事業所などに委託します。「健康型有料老人ホーム」も食事や家事のサポートがメインですが、介護が必要になった場合は、適切な介護が受けられる施設へと移らなければなりません。有料老人ホームによって、介護職員の業務内容は大きく異なるため、転職の際は介護職の仕事の範囲をしっかり調べておくことが大切です。

デイサービス

デイサービスは、主に自宅で生活を送る方が日中のみ日帰りで利用する通所型施設です。デイサービスでは、食事や入浴介助、レクリエーションなどの介護サービスを提供。施設によっては、利用者さんの送迎を介護職員が担当することもあります。デイサービスは基本的に日勤のみなので、「家庭の事情などにより夜勤に入れない」「体力的に夜勤に入るのが心配」という方にもおすすめです。

訪問介護事業所

訪問介護事業所では、利用者さんの自宅に伺い、必要とされる介護サービスを提供します。マンツーマンで介護に取り組めるので、手厚い介護を実現したい人に向いています。また、エリアを絞って訪問をしている事業所が多く、その分事業所数が多いのも特徴です。自身の自宅近くの勤務先を探しやすいのも訪問介護事業所に勤めるメリットと言えます。

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【介護施設の種類】自分に合う職場を見つけよう!

介護職に就くメリット

介護職になれば、手に職をつけられたりキャリアアップを実現できたりします。介護職として働く具体的なメリットは以下のとおりです。

無資格・未経験から始められる

介護職は無資格・未経験から挑戦できるのが特徴です。年齢・性別・学歴を問われることも少ないため、介護職に対する意欲があれば就職や転職は十分可能。企業側も人材の育成や確保をする意図から、就職後にスキルアップできる体制を整えているところが多いようです。

手に職をつけられる

高齢化により、介護職員の需要が高まっているため、「手に職を付けたい」と考えている方におすすめの職種です。上記で述べたとおり、介護職は無資格・未経験から始めやすい職種ですが、介護スキルや経験を積むことで、より求人の幅を広げられます。高齢化により、今後ますます介護職員の需要は高まるでしょう。もし、結婚などライフステージの変化で引っ越しをしても、就職先に困ることなく自分に合った介護職の求人を見つけられるでしょう。

キャリアアップできる

介護職として着実に経験を積み、資格を取得していけば誰でもキャリアアップのチャンスがあります。たとえば介護福祉士として周囲をまとめたり、介護福祉士からケアマネージャーを目指したりすることも可能です。また、介護に対する姿勢を評価されれば、役職や管理職になる道が拓けるかもしれません。

自分に合ったスタイルで働ける

介護業界にはさまざまな施設形態があり、自分の希望する働き方を実現できます。職場によっては日勤のみや夜勤専従の選択肢もあるので、ライフスタイルに合わせて働けるでしょう。また、はじめはパートやアルバイト、契約社員などで働き、正社員へステップアップすることも可能です。

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介護派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れ、実際に働いている方の声もご紹介

介護職は大変だけどやりがいがある

介護の仕事が大変なのは事実ですが、その分やりがいも大きいといえます。仕事にやりがいを見いだせれば、介護職として長期活躍できるでしょう。

感謝の言葉を聞ける

介護職の一番のやりがいは、利用者さんやご家族から感謝の言葉を聞けることです。利用者さんやご家族のニーズに寄り添い、適切なサポートを行うことは多くの人の助けにつながるでしょう。サービス提供をとおして「ありがとう」という感謝の言葉を聞けると、「介護職になって良かった」と思えるはずです。

人や社会の役に立てる

現場で日常生活に必要な支援を行えば、介護職としてのやりがいを感じることが可能です。介護サービスを提供することにより、利用者さんは自分らしい生活を実感できます。人手不足の介護業界で積極的に活動することは社会の役にも立ち、仕事の充実感を得られるでしょう。

仕事自体に楽しさを見いだせる

経験を積んでスムーズに利用者さんをサポートできるようになると、介護職としての成長を実感できます。介護サービスの提供には正解がなく、状況に応じた学びを継続することが可能です。また、人生の先輩である利用者さんと接することで自分の価値観を広げられます。

介護職に向いている人

コミュニケーションを取るのが得意な人や変化に敏感な人は、介護職に向いているでしょう。介護職に向いている人の特徴は以下のとおりです。

コミュニケーションを取るのが好き

コミュニケーションを取ることが好きな人は、介護職に向いています。介護は人と人とが接する仕事のため、思いやりをもって対応することが重要です。利用者さんへ親身に寄り添い、職員同士の気遣いができれば、介護職として幅広く活躍できるでしょう。

些細な変化に気づける

介護現場では利用者さんのことを第一に考え、どんなに些細な変化でも見逃さない姿勢が求められます。利用者さんの状態変化にいち早く気づければ、トラブルを防ぐこともできるでしょう。表情や体調の変化に敏感になると、利用者さんのニーズに寄り添ったサポートができるようになります。

協調性がある

介護の仕事は周囲と協力することが大切です。自分のやり方に固執するのではなく、利用者さんが快適に過ごすための方向性を意識することが求められます。職員のアドバイスを聞き入れ、職場の方針に沿った行動ができる協調性のある人に向いているでしょう。

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介護職への転職なら自分に合った職場を探そう

「介護職は大変」という声はよく聞かれますが、自分に合った働き方ができる職場なら、やりがいをもって働けるでしょう。「介護スキルがないのが不安」という方は、自分のことは自分でできる利用者さまが比較的多い、デイサービスが向いているかもしれません。また、「介護スキルやリハビリの知識を積んでスキルアップしたい」という方であれば、リハビリに注力している介護老人保健施設(老健)や、医療ケアに対応している特別養護老人ホーム(特養)がおすすめです。

業務内容のほかにも、「職場の人間関係に馴染めるのか不安」という方も多いでしょう。介護職に興味があるけど、転職に不安を感じている方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)求人」へご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、介護業界に詳しいアドバイザーが、ご希望や適性、経験をヒアリングしたうえで、あなたに合った求人をご提案します。また、レバウェル介護(旧 きらケア)スタッフが直接求人先に訪問して情報収集を行っているため、職場の雰囲気や人間関係などの詳しい情報を含めた求人のご提案も可能です。レバウェル介護(旧 きらケア)は介護派遣ではなく、正職員の求人紹介も行っているため、「派遣介護士と正職員のどちらで働くか迷っている」という方も、お気軽にお問い合わせください。

介護職の仕事に関するよくある質問

介護職の仕事に関するよくある質問に回答します。「介護職の仕事が自分にできるか心配…」と、お悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護職って大変なの?

介護職は、自分より体格の大きい利用者さんを支えたり、夜勤に携わったりするので、体力的に大変と感じることがあります。また、排泄物や吐瀉物の処理をするので、潔癖な方にとってはしんどい仕事といえるでしょう。ほかにも、仕事量に給料が見合わないと感じることも。「介護職が大変といわれる主な理由」で、詳しく解説しているので、入職してからギャップを感じないように、しっかりと確認しておきましょう。

介護職の仕事に慣れるまでどれくらいかかるの?

介護職の仕事に慣れるまでに、約3ヶ月ほどかかります。しかし、仕事に慣れるまでの期間は、人によって異なるので、3ヶ月以上かかったからといって必要以上に焦る必要はありません。

仕事に慣れるコツは、分からないことは質問し、教わったことはきちんとメモを取ることです。分からないことを自分で判断してしまうと、思わぬ事故につながることも。ほかにも、挨拶をしっかりして、先輩職員と積極的にコミュニケーションをとることも大切です。

まとめ

介護職が大変と言われる理由には、体力が求められることや労働量に対する給与の低さ、人間関係に対する悩みなどがあります。また、介護業界は人手不足のため、人材が少ない環境だと1人あたりの仕事量に負担を感じたり、時間外労働が多かったりすることもあるようです。入居施設や通所施設、訪問介護など、介護職は幅広い施設形態で活躍できるので、自分が希望する働き方に合った環境を探すことが重要です。

介護職は無資格・未経験から働けるうえに、経験を積めば着実にキャリアアップを目指せます。利用者さんから感謝の言葉を聞けたり、仕事そのものに楽しさを見いだせたりするのも介護職のやりがいといえるでしょう。介護業界で自分らしく活躍できる職場を探すなら、レバウェル介護(旧 きらケア)求人へお気軽に問い合わせください。求人のご提案はもちろん、応募書類の添削や面接対策などもサポートします。

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※この記事の掲載情報は2024年3月1日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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