【介護施設の種類】自分に合う職場を見つけよう!

仕事 2020/01/28
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車いすを押す介護職の女性

介護施設には非常に多くの種類がありますが、施設ごとにどんな違いがあるかご存じですか?
介護施設は、社会福祉法人や自治体が運営する公共型施設「介護保険施設」と、「民間企業の運営施設」の2種類に大別でき、その中でさらに細かくサービス内容や入居条件によって種類が分かれています
ここでは、介護施設のうち代表的な「入居施設」にフォーカスし、特徴や仕事内容、それぞれの施設で働くメリット・デメリットなどを解説。
介護関連の求人選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

【目次】


介護保険施設
民間運営の介護施設
それぞれの施設で働くメリット
入居施設での介護職の代表的な仕事

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介護保険施設


社会福祉法人、医療法人、自治体などが運営する公的施設では、入居時費用である「入居一時金」を支払う必要がなく、毎月の諸費用である「月額費用」のみで利用することが可能。
介護保険も適用されるため、民間の介護施設と比べると安い料金で生活ができます。

介護施設の代表的な例は、以下の通りです。

・特別養護老人ホーム(特養)
・介護老人保健施設(老健)
・介護療養型医療施設(介護療養病床)→ 介護医療院

特別養護老人ホーム


通称は「特養」。自宅での生活や在宅介護が難しい65歳以上の方を対象に、食事・排泄・入浴・就寝・健康管理などの日常生活の介護を提供します。
他の介護保険施設と違い、終身利用が可能であることが大きな特徴。ただし、病気などで専門的な医療ケアが必要になった方は病院に転院することになります。
介護保険法で定められた「介護老人福祉施設」の指定を受けられるのはこの特養だけであることから、介護老人福祉施設=特別養護老人ホームと考えていいでしょう。
ショートステイやデイサービスを併設した施設も多くなっています。
2005年の介護報酬改定により、入居が要介護3以上の方に限定されたため、要介護度の高い方が多め。
定員100名以上という施設も珍しくなく、規模が大きい施設形態です。

《特養 関連記事》
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特養で働く介護職員の仕事内容とは?詳しくご紹介します!

介護老人保健施設


「老健」とも呼ばれる>介護老人保健施設は、自宅復帰を前提としていることが特徴です
入院の必要はなくなったものの、自宅での生活は難しいという方が入居し、機能回復訓練やリハビリを行ないます。
このため、特養と比べて医療面の体制が厚め。
特養には看護師が常駐していますが、老健では看護師に加えて医師も常駐しています。
リハビリにあたる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の数も多く、介護士を含めてさまざまな職種のスタッフが在籍する施設です。
前述のとおり長期入居はできない決まりになっていますが、近年は「退所までの間に自宅で介護できる環境が作れない」などの理由で入居が長期化してしまうケースが見られます。

《老健 関連記事》
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介護療養型医療施設 → 介護医療院


介護療養型医療施設は、その名の通り介護と医療の両面からのケアを提供する施設
「介護療養病床」と言われることもあります。
病状が安定期にあり、かつ介護が必要な状態の方が対象。
老健よりもさらに医師・看護師の配置が手厚く、病院のような特徴を持つ施設です。
2006年の医療保険制度改革、診療報酬・介護報酬同時改定の際に、2011年年度末での廃止が決定(その後2024年度末まで延長)。
2018年の介護保険法改正により、受け入れ先として介護療養病床と老健のサービスを兼ね備えた「介護医療院」が創設されることになりました

詳しくはこちら
どうなる介護療養型医療施設?!2017年度末廃止後のゆくえ

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民間運営の介護施設


老人介護施設・くつろぐ母

民間が運営する介護施設では、入居時に「入居一時金」を支払うとともに、毎月の「月額費用」も必要です。民間運営型の介護施設は、以下の例があります。

・介護付有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
・グループホーム
・ケアハウス
・サービス付き高齢者向け住宅
・シニア向け分譲マンション

介護付有料老人ホーム


24時間介護を提供している有料老人ホームです。
実は、「有料老人ホーム」の中でも施設常駐の介護職員が介護を提供しているのは介護付有料老人ホームだけ。「介護付」という名称がついた施設は、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の事業者指定を受けています。
「3:1」などの人員基準があるのも介護付有料老人ホームだけで、下記でご紹介する住宅型や健康型の有料老人ホームにはそういった基準は特に設けられていません。
サービス内容は、施設によってさまざま。入居条件も、要介護の方だけが入れる「介護専用型」か、要支援の方も入居できる「混合型」かによって違います。
その他、施設によって医療ケアの要・不要などで条件を設けていることもあるので、どんな入居者の方がいるのか、どんな設備があるのかは施設ごとに確認が必要です

住宅型有料老人ホーム


介護付有料老人ホームに次いでよく目にする住宅型有料老人ホーム。
ここでは、常駐のスタッフが介護を提供することはありません。介護サービスが必要な方には、各自で訪問介護やデイサービスを利用してもらうことになります。
ただし、個人ではなく、住宅型有料老人ホームを運営する事業者が、指定の訪問介護やデイサービスでのケアを提供していることも多いよう。
住宅型の施設で介護スタッフとして働く場合は、この訪問介護やデイサービスに所属し、住宅型の施設に入居している方へ向けたサービスを行なうことになるでしょう。

健康型有料老人ホーム


健康型有料老人ホームは、健康な方が入居し、食事などの生活サービスを受けながら暮らす施設。図書室やスポーツジム、天然温泉など設備が充実していることが特徴。
リゾート地に立地している施設もあり、後ほどご紹介するサービス付き高齢者向け住宅よりも豊かな生活環境が整っていることが多い形態です
自立した生活が送れることが入居条件であるため、介護が必要になった場合は退去を求められます。
介護が必要な高齢者が増えている現在はあまり需要がなく、健康型の施設は数が少ないようです。

グループホーム


グループホームは、正式に言うと「認知症高齢者グループホーム」。介護保険が定める「認知症対応型共同生活介護」にあたります。
認知症の方が共同生活を行なう場であるこの施設の特徴は、生活の単位としてユニット制を取っていること
1ユニットの人数は5~9人と決められています。定員は2~3ユニット程度の施設が多く、他の施設形態に比べて少人数で家庭的な雰囲気です。

ケアハウス(軽費老人ホーム)


介護にあたれる家族がいない方、身寄りがない方などを受け入れるための施設
国や自治体から運営元に運営補助金が支給されており、入居にかかる費用が低く抑えられるのが特徴です。
自立の方も入居できる「一般型」と、要介護の入居条件がある「介護型」があり、どちらのタイプかによって介護スタッフの仕事内容は変わってきます。

サービス付き高齢者向け住宅


バリアフリーに対応し、介護・医療と連携を取った賃貸住宅。
「サ高住」「サ付き住宅」などと略されることもあります。
介護は基本的に行ないませんが、別途介護サービスが用意されている場合もあります。

シニア向け分譲マンション


通常の分譲マンションに、シニアが暮らしやすい設備やサービスを付加した住宅です。
見守りサービスなどが充実していますが、こちらも通常は介護を提供することはありません。

《民間運営の介護施設 介護施設》
介護業界の基礎知識、有料老人ホームとはどんなところ?
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それぞれの施設で働くメリット


ここでは、施設常駐の介護士が介護を行わない施設などを除いた、それぞれの施設で働くメリットをご紹介します。

特別養護老人ホーム:介護技術の向上


要介護度が高く長期入居者が多いため、長期的に介護技術の向上が図れます
定員数に対応するため職員数も多く、経験豊かなスタッフから学べる機会もあるでしょう。看護師が常駐しているので、医療面での不安もありません。

介護老人保健施設:多角的なケア


医療とリハビリの専門スタッフが在籍しているため、生活介護だけではない多角的なケアを実践することができます
また、自宅復帰という目標があることから、「歩けるようになった」「食べられるようになった」という自立の喜びが実感できる施設です。

介護療養型医療施設(介護医療院):医療の知識が身につく


医療ケアは医師や看護師が行なうため、専門的な医療を現場で目にすることができます
業務では医療との連携が大切。看護師の補助を行なうことも多く、他の介護施設では得られない知識が身につくでしょう。
特養以上に平均要介護度が高いので、介護スキルも鍛えられます。

介護付有料老人ホーム:人事制度、福利厚生などが充実


運営母体が民間の企業なので、全国規模の事業者も珍しくありません。
そのため、ご入居者向けのサービスだけでなく、スタッフをバックアップする体制もしっかり整備されていることが多いようです
研修や資格取得支援などの教育体制、昇給や昇格などのキャリアパスなどが明確に提示されるので、将来のビジョンが描きやすいと言えるでしょう。

グループホーム:アットホームな環境


グループホームでの介護は、共同生活のお手伝い、見守りといった側面が強め。
できることはなるべく入居者の方にしていただくという方針の施設が多いので、介護士はそのフォローに回ります。
利用者と接する時間が長く、距離も近いためアットホームな環境が最大の魅力です

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入居施設での介護職の代表的な仕事


介護 食事

介護と一括りにしても、サービス内容はもちろん、業務内容も施設によって異なります。
こちらでは、入居施設での代表的な仕事と業務を行う際のポイントをまとめました。

【代表的な仕事】
・着替えの介助
・食事介助
・口腔ケア
・排泄介助
・入浴介助
・トランスファー(トランス)
・レクリエーション

着替えの介助


起床時や就寝時には着替える必要があります。
私服に着替えるときはもちろん、パジャマへ着替えるときもご入居者それぞれのこだわりポイントがあることも。
シャツのイン・アウト、靴下を履いたまま寝たいなど、要望に沿って着替えを介助する必要があるでしょう。

食事介助


普段何気なく行っている食事でも、ご入居者それぞれに咀嚼力や嚥下力が異なります。
早く業務を終わらせようとハイペースで食事を提供すると、トラブルの元になるでしょう。
個々の状態に合わせて、適切なタイミングで介助してください。

口腔ケア


口腔内を綺麗に保つため、介護士がブラッシングをしたり、一人でできるよう手を添えて指導したりします。
口腔内の状態が、ほかの身体部分に影響することは多いそう。「磨けば良い」と雑に行わず、1本1本丁寧に磨きましょう。

排泄介助


排泄をしたいタイミングや1日の排泄回数は人それぞれ。
ご入居者が負担を感じず、一人でトイレに行けることを目標に介助していきます。
排泄したいことを申告したり、処理してもらったりするのはご入居者の精神的負担が大きいこと。信頼関係が重要となる業務と言えるでしょう。

入浴介助


入居施設の場合、午前と午後に分けて行うのが基本。着替えから洗身、洗髪、入浴まで一貫して介助します。
水温や床の状態などに注意しましょう。
比較的、入浴介助は体力の消耗が激しめ。体調管理には日頃から気を配っておきましょう。

トランスファー(トランス)


車椅子などへの移動の介助のこと。
歩行が困難なご入居者が、寝たきりにならないためにも重要です。
誤った介助方法で行うと、ご入居者の怪我につながるだけでなく、自分の足腰を痛めることにもなりかねません。
正確にやり方を覚え、処置していきましょう。

レクリエーション


工作、ゲーム、音楽などを通して、身体機能の改善を図ります。
また、ご入居者が充実感を感じられるようにも配慮。
施設やユニット全体でのレクリエーションが基本ですが、制約がある状態であっても一人ひとりが楽しめているかを確認していきます。

《介護職の仕事 関連記事》
介護職は大変?その仕事内容や働くメリットを解説
介護士の仕事内容と働く場所、役立つ資格とは?


いかがでしたか?介護サービスには、ここでご紹介した入居施設のほかに通所や訪問、宿泊など多彩な種類があります。
施設の種類ごとの違いを知って、自分に合った施設を見つけましょう。

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