
この記事のまとめ
- デイケアの仕事内容は、身体介護や送迎、リハビリのサポートなど
- デイケアでは、医師や看護職員、リハビリ専門職、介護職員などが働いている
- デイケアで働くやりがいは、利用者さんが回復する様子を見られることなど
護の仕事に興味があり、「デイケアの仕事内容が知りたい」という方もいるのではないでしょうか?デイケアの仕事内容は、身体介護やレクリエーションの企画・実施、利用者さんの送迎、リハビリのサポートなどです。この記事では、デイケアの仕事内容や役割、デイサービスとの違いを解説します。デイケアで働く介護職員の1日のスケジュール例も紹介するので、デイケアへの就職や転職を考えている方は参考にしてみてください。
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目次
デイケアの仕事内容
デイケアの仕事内容は、食事や入浴などの介助やレクリエーションの企画・実施、利用者さんの送迎、リハビリのサポートなどです。
以下でデイケアで働く介護職員の仕事内容を解説するので、参考にしてみてください。
食事介助や入浴介助などの身体介護
デイケアは、リハビリだけではなく入浴の支援や食事の提供なども行っています。介護職員の仕事内容は、利用者さん一人ひとりの身体機能や認知機能の状態に応じて、食事介助や入浴介助などを行うことです。
下記に、デイケアの介護職員が行う主な身体介護の業務をまとめました。
- 食事介助
- 口腔ケア
- 服薬介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 移乗、移動介助
利用者さんが安全に過ごせるようサポートしつつ、できる部分はすぐに手を出さず見守りや声かけをして自立を支援します。
介護業務について知りたい方は、「介護と介助の違いとは?それぞれの仕事内容について詳しく解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
レクリエーションの企画・実施
利用者さんが楽しんで参加できるようなレクリエーションを企画して実施することも、デイケアで働く介護職員の仕事の一つです。レクリエーションの内容は、体操やクイズ大会、工作、音楽鑑賞、季節イベントなどがあります。
利用者さんの身体機能・認知機能の活性化や周囲との交流を深めることを目的に、積極的にレクリエーションを取り入れるデイケアも少なくないようです。
介護におけるレクリエーションについては、「高齢者向けのレクリエーション25選!盛り上がる進め方や企画のコツも解説」の記事で解説しています。
利用者さんの送迎
デイケアは基本的に利用者さんの送迎に対応しており、介護職員が運転や介助を行う場合があります。送迎が介護職員の仕事内容に含まれる職場は、運転免許が必須要件なことも。車いすのまま乗車できる福祉車両を運転する際は、乗降操作に慣れることも必要です。
なお、職場によっては送迎専門のスタッフがいることもあるので、運転が苦手な方や運転免許を持っていない方は、資格要件や仕事内容を事前に確認しておくと良いでしょう。
リハビリのサポート
理学療法士や作業療法士などの専門職がリハビリを実施しますが、介護職員が補助することもあります。デイケアはリハビリを主な目的とする施設なので、身体介護などの介護業務以外の仕事がデイサービスより多いようです。リハビリのサポートは、リハビリ専門職の指示のもと行います。
利用者さんの健康管理
バイタルチェックや健康観察もデイケアの仕事内容です。身近で利用者さんをケアする介護職員が体調の変化に気づくことで、早期に対応できます。
医師や看護職員、リハビリ専門職と連携しながら利用者さんの体調管理を支援すると、適切な介護やリハビリの提供にもつながるでしょう。
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デイケアの役割
そもそもデイケアとは、リハビリに特化した通所型の介護施設で、介護老人保健施設(老健)や病院、診療所などに併設される傾向にあります。介護保険における名称は「通所リハビリテーション」です。
デイケアは、利用者さんの社会参加を支援したり、ご家族の介護負担を軽減したりする役割を担い、生活相談にも対応しています。自宅で自立した生活を送るためにリハビリを必要とする方が利用する介護サービスといえるでしょう。
要支援や要介護の認定を受けた方を対象に、心身機能の維持・回復のためのリハビリや身体介護、レクリエーションなどを提供しています。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職と医師が在籍しているのが、デイケアの特徴です。
デイケアとデイサービスの違い
デイケアとデイサービスの主な違いは、サービスの目的や内容、人員配置基準です。同じ通所施設であるデイケアとデイサービスの違いを確認したい方は、以下を参考にしてみてください。
サービスの目的と内容
デイケアの主な目的は、「利用者さんの心身機能の維持・回復のためにリハビリを提供すること」です。サービスはリハビリがメインで、利用者さんが自立した生活を送れるようにサポートします。
一方で、デイサービスの主な目的は、「利用者さんの社会的孤立の解消や心身機能の維持のサポート、家族の介護負担の軽減」です。サービスは食事介助、入浴介助など日常生活のサポートがメインとなっています。レクリエーションや機能訓練も実施しており、交流の場を提供する役割も大きい施設です。
人員配置基準
厚生労働省の「通所リハビリテーション(改定の方向性)(p.39)」、「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.28)」をもとに、デイケアとデイサービスの人員配置基準を以下にまとめました。
| 職種 | デイケア | デイサービス |
| 医師 | 専任・常勤で1人以上 | ‐ |
| 介護職員・看護職員など | 介護職員、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかを、従事者として利用者10人に対し1人以上配置 | ・利用者数が15人までの場合、介護職員を1人以上常時配置 ・利用者数が16人以上の場合、上記に利用者数が1増すごとに0.2を加えた数以上の介護職員を配置 ・単位ごとに専従で1人以上の看護職員を配置 |
| リハビリ専門職 | 従事者のうち、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を利用者100人に対し1人以上配置 | 機能訓練指導員1人以上 |
| 生活相談員 | ‐ | 事業所ごとにサービス提供時間に応じて専従で1人以上 |
参照:厚生労働省「通所リハビリテーション(改定の方向性)(p.39)」「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.28)」
デイケアの特徴は、常勤の医師と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職が働いていることです。リハビリ専門職は、所要1~2時間の場合、適切な研修を受けた看護師や准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ師も従事できます。
一方、デイサービスに医師の配置義務はありません。医師の指示に基づくリハビリではなく、機能訓練指導員による機能訓練が実施されます。また、介護職員の配置基準は利用者さん15人に対し1人以上で、デイケアよりも職員1人当たりの利用者数が多いようです。
出典
厚生労働省「第229回社会保障審議会介護給付費分科会(Web会議)資料」(2026年2月16日)
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デイケアで働く職種の仕事内容や役割
デイケアでは、医師や看護職員、リハビリ専門職、介護職員といったさまざまな職種が連携して、利用者さんのケアにあたっています。それぞれの職種の仕事内容や役割を紹介するので、チェックしてみてください。
医師
デイケアの医師は、利用者さんの健康管理やリハビリ計画書の作成、リハビリの指示・指導などを行います。利用者さんの急変時にも医師が対応するので、介護職員などの他職種も安心感をもって働けるでしょう。
看護職員(看護師、准看護師)
看護職員の仕事内容は、利用者さんのバイタルチェックや健康観察です。医師の指示に基づき、診察・治療のサポートや服薬指導、服薬介助なども行います。また、研修を受けた看護職員が、短時間のリハビリを担当することもあるようです。
リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
デイケアで働くリハビリ専門職の仕事内容は、医師が作成したリハビリ計画書に沿って、リハビリを行うことです。
理学療法士は、運動療法や物理療法を用いて、日常生活に必要な動作を行う能力の回復や維持を支援します。作業療法士の役割は、身体障がいや精神障がいがある方が、自立した日常生活や社会生活を営めるよう、食事や家事の動作などの訓練を行うことです。
また、言語療法士は、言語機能に課題がある方のコミュニケーションや、飲み込む力が弱い方の食事などを改善できるよう、リハビリを実施します。
介護職員
介護職員は、身体介護やレクリエーション、リハビリのサポート、利用者さんの送迎、健康管理などを行います。質の高いケアを提供するには、医師や看護職員、リハビリ専門職などの他職種との連携が大切です。
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デイケアで働く介護職員の1日のスケジュール
ここでは、デイケアで働く介護職員の1日のスケジュール例を紹介します。具体的な業務の流れを確認してみましょう。
| 時間 | 仕事内容 |
| 午前8時 | 出勤、利用者さんの情報共有や1日の流れの確認 |
| 午前8時30分 | 利用者さんの送迎 |
| 午前9時 | 健康チェックの補助や入浴する方の入浴介助、リハビリまでの移動介助、排泄介助 |
| 正午 | 昼食の準備や片付け、食事介助が必要な方のサポート、口腔ケア、服薬介助 |
| 午後1時 | リハビリまでの移動介助やレクリエーションの実施 |
| 午後2時 | おやつの準備、食事介助が必要な方のサポート |
| 午後3時 | 記録業務、排泄介助、利用者さんの帰宅準備 |
| 午後4時 | 利用者さんの送迎 |
| 午後4時30分 | ミーティング、記録業務 |
| 午後5時 | 退勤 |
デイケアは日中に利用者さんが通う介護施設で、土日や祝日が休みのところも多いため、夜勤や土日祝日の勤務が難しい方も働きやすい職場といえます。なお、1日のスケジュールは職場や日によって異なるので、参考程度にご覧ください。
デイケアで働くのに資格は必要?
デイケアは無資格から働けますが、利用者さんの身体に直接触れる介助業務を単独で行うには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。無資格の方は、入職してから1年以内に「認知症介護基礎研修」という簡単な研修の受講もしくは、上位の資格の取得が求められます。
介護の資格は、働き始める前に取る方も働きながら取る方もいるので、自分に合ったタイミングで取得を目指すと良いでしょう。
資格取得についての詳細は、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」や「認知症介護基礎研修とは?義務化の理由や対象者と取得方法を解説」の記事をご覧ください。
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レバウェル介護の資格スクールデイケアで働く介護職員の平均給与
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに、デイケアで働く介護職員の平均給与・年収をほかの施設形態と比較して紹介します。
| 施設形態 | 平均給与(月収) | 平均年収 (平均給与×12) |
| 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) | 36万1,860円 | 434万2,320円 |
| 介護老人保健施設 | 35万2,900円 | 423万4,800円 |
| 通所介護事業所(デイサービス) | 29万4,440円 | 353万3,280円 |
| 通所リハビリテーション事業所(デイケア) | 31万9,310円 | 383万1,720円 |
| 訪問介護事業所 | 34万9,740円 | 419万6,880円 |
| 特定施設入居者生活介護事業所 | 36万1,000円 | 433万2,000円 |
| 小規模多機能型居宅介護事業所 | 30万5,220円 | 366万2,640円 |
| 認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) | 30万2,010円 | 362万4,120円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」
デイケアで働く介護職員の平均給与は31万9,310円、平均年収は383万1,720円です。デイケアは日勤のみなので、夜勤がある老健や特養より平均給与が低い結果でした。しかし、同じく通所型の施設で夜勤がないデイサービスと比較すると、デイケアの平均給与は2万5,000円ほど高いことが分かります。
なお、実際の給与額は地域や職場によって異なるので、上記の平均値は参考程度にご覧ください。デイケアの給与については「デイケア(通所リハ)の給料相場は?介護職の平均給与や転職の注意点を解説」で詳しく説明しています。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年2月16日)
デイケアで働くやりがい・魅力
デイケアで働く介護職員は、利用者さんが元気になる様子を見られることや、リハビリ・医療的ケアの知識が身につくことにやりがいを感じるようです。
利用者さんが元気になっていく姿を見られる
デイケアは、心身機能の回復や維持を目的にリハビリやケアを提供する施設のため、利用者さんが元気になる姿を間近で見守れる点が魅力です。生活リハビリや介護を通じて、利用者さんができることが増え、利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらうこともあります。
ワーク・ライフ・バランスを保ちやすい
デイケアは日勤のみの働き方なので、ワーク・ライフ・バランスを保ちやすく、家族や友人と予定を合わせやすいメリットがあります。また、夜勤がないことで、生活リズムが不規則になって体調を崩すリスクを減らせるでしょう。
リハビリや医療的ケアの知識が身につく
デイケアはリハビリを主に行うので、リハビリや医療的ケアの知識が身につきます。医師や看護職員、理学療法士・作業療法士などのさまざまな専門職の意見が聞けるので、積極的にコミュニケーションを取ることで、多角的な視点でケアを行えるようになるでしょう。
デイケアの仕事内容に関するよくある質問
ここでは、デイケアの仕事内容に関するよくある質問に回答します。「デイケアの仕事って大変?どんなことをするの?」と気になっている方は、ぜひご一読ください。
デイケアの仕事はきついというのは本当?
デイケアの仕事をきついと思うかどうかは人それぞれですが、医師や看護師、リハビリ専門職と連携しながら働くことに大変さを感じる人もいるようです。また、送迎業務や利用者さんが帰宅するまでにケアを終わらせる必要があることを「きつい」と感じる人もいます。
デイケアの仕事には大変な部分もありますが、利用者さんの心身機能の向上を支援できるやりがいもあるでしょう。この記事の「デイケアで働くやりがい・魅力」でデイケアの魅力を紹介しているので、不安を感じている方はあわせてチェックしてみてくださいね。
精神科デイケアの仕事内容は?
精神科デイケアの仕事内容は、看護補助や送迎業務、介護業務などです。介護職員としての経験があると、精神科デイケアの仕事に活かせるでしょう。なお、精神科デイケアとは、精神的な障がいや疾患がある方に対し、コミュニケーションのリハビリや就労のための訓練などを行う医療サービスです。
まとめ
デイケアで働く介護職員の仕事内容は、身体介護やレクリエーションの運営、送迎、リハビリのサポート、健康管理などです。
デイケアは、医師やリハビリ専門職が配置されるリハビリに特化した通所型の介護施設。利用者さんの心身機能の維持・回復のためにリハビリを提供します。介護老人保健施設(老健)や病院、診療所などに併設されることが多いようです。
デイケアで働くやりがいやメリットは、「利用者さんが回復し元気になっていく姿を見られる」「ワーク・ライフ・バランスを保ちやすい」「リハビリや医療的ケアの知識が身につく」などがあります。
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デイケアの仕事に興味がある方や、介護の仕事について知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
内定後まで安心サポート
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


