デイサービスとデイケアの違いとは?サービス内容や目的、人員基準を解説!

介護の仕事 2026年2月6日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
デイサービスとデイケアの違いに対する記事のメイン画像

この記事のまとめ

「デイサービスとデイケアの違いって何?」と疑問に思う方もいるかもしれません。デイサービスとデイケアは、どちらも在宅生活を送る利用者さんをサポートする通所型の施設ですが、サービス内容や利用目的が異なります。この記事では、デイサービスとデイケアの違いや特徴をまとめました。それぞれの仕事に向いている人ついても触れているので、介護や福祉に関する仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

デイサービスとは簡単にいうとどんな施設?介護職向けに基本を解説します

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

デイサービスとデイケアの違いとは

デイサービスとデイケアの違いは、提供するサービスの内容や目的、人員基準などです。

デイサービスでは、利用者さんが安定した在宅生活を送ることを目的に、施設における日中の介護や機能訓練を提供します。主に介護を行う施設なので、介護保険上の名称を「通所介護」といい、介護職員や生活相談員の配置が必須です。

一方、デイケアでは、利用者さんの心身機能の維持や回復を目的に、リハビリテーションを提供します。介護保険上の名称は「通所リハビリテーション」です。医師の配置義務があり、リハビリ専門職の配置も手厚い傾向にあります。医療系の専門職が決めたリハビリの方向性に沿って、利用者さんの心身機能を考慮したケアを行うのが特徴です。

デイサービスとデイケアの特徴を下記に詳しくまとめました。それぞれの仕事に向いている人についても触れているので、ぜひ最後までご覧くださいね。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

▼関連記事
デイサービスの仕事内容を職種別に解説!介護職員の1日の流れやメリットも
通所リハ(デイケア)の仕事内容は?介護未経験の方でも分かりやすく解説

デイサービスとは

デイサービスとは、利用者さんが自立した日常生活を営めるよう、食事・入浴の介助やレクリエーション活動などを提供する介護施設です。在宅生活を送る利用者さんが自宅から通い、日中の時間を過ごします。

デイサービスの目的

デイサービスの目的は、利用者さんが安心して日常生活を送れるよう支援することです。在宅生活を継続するための自立支援や、介護者であるご家族の負担軽減の目的もあります。

デイサービスは、レクリエーションや季節行事に力を入れている施設が多いのが特徴です。レクリエーションの内容は、筋力維持のための体操や、脳の活性化のためのクイズなど。季節行事といったイベントでは、外出や地域交流の機会を設け、社会参加や孤立解消につなげています。

デイサービスの配置基準

厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.28)」によると、デイサービスの配置基準は以下のとおりです。

職種人員配置基準
生活相談員事業所ごとにサービス提供時間に応じて専従で1人以上
看護職員単位ごとに専従で1人以上
介護職員利用者の数が15人までなら1人以上を常時配置
16人以上の場合は、上記に利用者数が1増すごとに0.2を加えた数以上
機能訓練指導員1人以上

参照:厚生労働省「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.28)」

デイサービスには、「生活相談員」「看護職員」「介護職員」「機能訓練指導員」という4つの職種の配置が義務付けられています。なかでも、常時配置される介護職員は、デイサービスにおけるケアの中心を担う存在です。

▼関連記事
デイサービス(通所介護)の人員基準や必要な設備は?配置要件を満たす方法

デイサービスの支援内容

デイサービスで提供する主なサービスは、以下のとおりです。

利用者さんの送迎

基本的に、デイサービスの職員が利用者さんの自宅まで車で迎えに行きます。介護職員は、玄関から車までの移動や車いすの乗降の介助を担当。施設によっては、介護職員が送迎時の運転を行うこともあります。また、利用者さんと車内で会話するのも、大切なコミュニケーションの機会です。

デイサービスの送迎業務については、「デイサービスの送迎業務を解説!自宅での介護はどこまで?必要な資格は?」の記事をご覧ください。

入浴介助

「自宅の浴槽をまたげない」「歩行に不安がある」など、自宅で安全に入浴することが難しい利用者さんに対する入浴介助も、デイサービスが行う重要な支援です。

入浴前は、利用者さんの体温や血圧を測定し、体調に問題がないか確認します。安全に入浴するためには、脱衣所の温度調整や浴室の環境整備も大切です。入浴介助の際は、利用者さんの身体状況に応じて福祉用具を使用する場合もあります。また、入浴後は、体調に変化がないかの確認や水分摂取の支援を行うことが必要です。

食事介助

デイサービスの職員は、昼食の準備にも対応します。病気やアレルギーによる食事制限がある方や、噛む力・飲み込む力が弱い方もいるため、利用者さん一人ひとりの情報をしっかり確認したうえで配膳することが重要です。

食事中は、必要に応じて声かけや介助を行います。また、食事の前後の服薬や口腔ケアも支援の一環です。

レクリエーション

身体を動かして心身ともにリフレッシュできる体操や、認知機能の維持・向上を目的とした工作などを、レクリエーションとして実施。飽きがこないようバリエーション豊富なレクリエーションを提供します。

デイサービスのレクリエーションの目的や内容を詳しく知りたい方は、「デイサービスのレクリエーションとは?種類や盛り上げるコツを紹介」をチェックしてみてください。

デイサービスの1日のスケジュール

ここでは、デイサービスで働く介護職員の1日のスケジュール例を紹介します。実際のスケジュールは施設や日によって異なるので、参考程度にご覧ください。

時間仕事内容
午前8時出勤し、利用者さんの情報共有を行う
午前8時30分送迎車で利用者さんを自宅に迎えに行く
午前9時施設に到着した利用者さんの体温・血圧・脈拍測定を実施
体調が普段と異なれば、サービス内容の検討や看護師への報告を行う
午前10時入浴介助
正午昼食の準備、食事介助、服薬介助、口腔ケア
午後1時交替で休憩
午後2時季節の飾りの工作や体操などのレクリエーションを実施
午後3時おやつ提供、食事介助、見守り
利用者さんとのコミュニケーション
午後4時送迎車で利用者さんを自宅まで送り、ご家族への報告をする
午後5時利用者さんの様子や体調などを情報共有し、退勤

デイサービスは、一部の自費サービスに対応している事業所を除き、日中のみの営業で夜勤はありません。また、入居型の介護施設と比較すると、利用者さんの自立度が高く身体的な負担が少ない傾向にあるため、介護の仕事が初めての人も活躍しやすいでしょう。

▼関連記事
デイサービス(通所介護)の職種を解説!仕事内容や役割、資格、平均給与

▶デイサービスの求人一覧ページはこちら

デイケアとは

デイケアとは、身体機能の維持や改善を目的に、リハビリテーションのサービスを提供する介護施設です。日常生活上の動作の訓練などを行います。

デイケアは、病院や診療所、介護老人保健施設などの施設に併設されることが多いようです。医師の診察内容や運動機能検査に基づいた「通所リハビリテーション計画書」に従ってリハビリが行われます。

デイケアの目的

デイケアの目的は、利用者さんが在宅生活を継続できるよう、リハビリや機能訓練を行うことです。利用者さんの一人ひとりの状態に合ったリハビリメニューによって、身体機能の維持や回復、認知症予防および進行緩和などを目指します。

デイケアの配置基準

厚生労働省の「通所リハビリテーション(改定の方向性)(p.39)」によると、デイケアの配置基準は以下のとおりです。

職種配置基準
医師専任・常勤で1人以上
従事者(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、介護職員)利用者10人に対し1人以上
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士従事者のうち、利用者100人に対し1人以上

参照:厚生労働省「通所リハビリテーション(改定の方向性)(p.39)」

デイケアには、常勤の医師や従事者、リハビリ専門職を配置しなければなりません。利用者さん個々に合わせたリハビリを提供する施設のため、利用者さん10人に対して従事者1人以上が人員基準で、デイサービスより配置が手厚い傾向があります。

デイケアの支援内容

デイケアもデイサービスと同様、送迎や食事・入浴の介助を行います。また、医師の指示に基づいてリハビリを実施するのが特徴です。利用者さんの自立支援につながるよう、看護師や理学療法士、作業療法士などがケアに努めています。

デイケアの1日のスケジュール

ここでは、デイケアで働く介護職員の1日のスケジュール例を紹介します。

時間仕事内容
午前8時出勤し、利用者さんの情報共有を行う
午前8時30分送迎車で利用者さんを自宅に迎えに行く
歩行器や車いすを使用する方の介助をすることもある
午前9時利用者さんのバイタルチェックを実施
(事業所によっては、看護師や医師が行うこともある)
体調を見て、入浴の可否やリハビリの内容を判断
午前10時入浴介助
機能訓練を意識したケアを行う
正午利用者さんの状態に合わせたメニューを提供
食事の介助や口腔ケアを実施
午後1時交代で休憩
午後2時医師の指示書に基づくリハビリやレクリエーションを実施
午後3時おやつ提供、見守り
(飲み込みの状況などを確認し、他職種に情報共有する)
利用者さんとのコミュニケーション
午後4時利用者さんを自宅まで送り届け、体調や様子をご家族へ報告
午後5時利用者さんの様子や体調などを情報共有し、退勤

デイサービスと同様に、デイケアも基本的に日勤のみで働きます。医師の指示に基づく専門的なリハビリを行うため、利用者さんが元気になっていく様子を見守れるのが魅力です。

▶デイケアの求人一覧ページはこちら

デイサービスの仕事に向いている人

デイサービスの仕事に向いているのは、介護のスキルを磨きたい人や、コミュニケーションを取るのがが好きな人です。

介護のスキルを磨きたい人

介護技術を磨いてスキルアップしたい人は、デイサービスの仕事に向いているでしょう。デイサービスは、さまざまな利用者さんが通うため、働きながら介護のスキルを磨けます。周囲の職員と連携しながら、少しずつ成長できる環境です。

自立度の高い方や車いすの方など、いろいろな利用者さんと関わるなかで、介護職員として必要な介護技術やコミュニケーションスキルを身につけられます。

コミュニケーションを取るのが好きな人

楽しい時間を期待してデイサービスに通う人も多いため、積極的に利用者さんと交流できる人に向いています。コミュニケーションを取るのが好きな人は、利用者さんのご家族や職員とも早い段階で打ち解けられるでしょう。

デイケアの仕事に向いている人

デイケアの仕事は、気配りができる人や、医療やリハビリテーションに興味がある人に向いているでしょう。

気配りや心配りができる人

デイケアの支援はリハビリが中心のため、利用者さんの気持ちに寄り添って対応できる人が活躍できます。利用者さんがリハビリがうまくいかずに悩んでいるときも、職員が寄り添った声かけをできれば前向きに取り組んでもらえるでしょう。

介護だけではなく医療の知識も身につけたい人

介護だけでなく医療の分野にも興味がある人は、デイケアに向いています。デイケアでは、専門職によるリハビリや医療ケアが提供されるので、身近で関わることで知識を吸収できるでしょう。
介護職員は基本的に医療ケアは行えませんが、疾患やリハビリに関する知識があれば、安全な介護や有効な自立支援の実践につなげられます。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

デイケアやデイサービスの仕事に役立つ資格

デイケアやデイサービスの仕事には、介護職員初任者研修や看護師などの資格が役立ちます。福祉の仕事に活用できる資格について、以下で確認してみましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護業界の入門的な資格で、取得すれば介護業務に関する基礎的な知識を得られます。受講資格は特に定められていないので、誰でも受講可能です。
全130時間の研修を受けて修了試験に合格すれば、初任者研修を取得できます。なお、修了試験は学習内容を確認する程度なので、きちんと受講すれば合格を目指せるでしょう。

▶初任者研修(ヘルパー2級)の求人一覧ページはこちら

首都圏限定!資格取得が無料!

転職活動しながら資格を取る

資格取得のみでもOK!

レバウェル介護の資格スクール

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。介護福祉士の取得につながる資格なので、介護業界でのキャリアアップを考えている方は受講を検討すると良いでしょう。

実務者研修は、無資格・未経験の方も受験できますが、初任者研修よりも専門的な内容です。初任者研修の資格を有していれば、実務者研修の450時間のカリキュラムのうち130時間分が免除されます。

実務者研修において筆記試験の実施義務はありませんが、スクールによっては簡易的なテストを行っている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

▶実務者研修(ヘルパー1級)の求人一覧ページはこちら

介護福祉士

介護福祉士は、介護資格のなかで唯一の国家資格で、保有していると介護に関する専門的な知識やスキルを有している証明になります。取得するには、介護福祉士国家試験への合格が必要です。

介護福祉士国家試験の受験資格を得るには、養成施設ルート・福祉系高校ルート・実務経験ルートのいずれかの条件を満たさなければなりません。実務経験ルートでは、実務者研修の資格と3年以上の実務経験が求められます。

介護福祉士国家試験の合格率は70~80%程度で、国家資格としては取得しやすい難易度です。そのため、試験対策の時間を確保すれば取得を目指せるでしょう。

レバウェル介護(旧 きらケア)では、働きながら介護資格を取得できる求人を多数有しています。「スキルを磨きながら資格取得支援制度を活用したい」「自分の希望条件に適した求人を探したい」と考えている人は、お気軽にご相談ください。

▶介護福祉士の求人一覧ページはこちら
▶資格取得支援の求人一覧ページはこちら

看護師

看護師免許を取得すると、医師の指示に基づく医療行為を行えるため、活躍の場が広がるでしょう。看護師になるには、看護師国家試験への合格が求められます。

看護師国家試験を受験するには、看護大学や専門学校に3~4年ほど通い、卒業することが必要です。最短で看護師になるルートは学歴によって異なるので注意しましょう。

看護師国家試験の合格率は、90%程度と高い傾向があります。しかし、看護に関する実践的な知識を有しているかをチェックする内容の試験のため、合格するには在学中にしっかりと学習することが大切です。

デイケアとデイサービスの違いに関する質問

ここでは、デイケアとデイサービスの違いに関する質問にQ&A形式で回答します。

デイケアとデイサービスの違いを簡単に教えて!

デイケアとデイサービスの主な違いは、サービス内容や人員基準です。デイケアは、在宅生活を送る方がリハビリテーションを行う施設で、医師の配置が義務付けられています。一方のデイサービスは、日中の時間を安心して過ごせるよう、食事介助や入浴介助などの介護やレクリエーション、機能訓練などを提供する施設。介護職員や生活相談員などの職種が働いています。

デイケアで働くメリットとは?

デイケアで働くメリットは、利用者さんが元気になる様子を見守られたり、日勤で働けたりすることです。また、医師や看護職員、リハビリ専門職、介護職員などが連携しながらチームケアを行うため、多角的な支援を実施できます。デイケアの仕事は、利用者さんの機能回復を支援したい人や、多職種連携を重視した介護をしたい人に向いているでしょう。

デイサービスの仕事はきつい?

デイサービスの仕事では、限られた時間のなかで入浴や食事の介助を効率的に行うことが求められるため、人によっては「きつい」と感じるかもしれません。職場が人手不足の場合、1人当たりの業務量が多くなることも考えられます。一方で、デイサービスは日勤のみで働けたり、身体的な負担が少ない傾向にあったりするので、「働きやすい」と感じる人もいるでしょう。
デイサービスの仕事については、「デイサービスの仕事がきつい理由は?対処法や業務内容、必要な資格を解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

デイサービスは、主に介護やレクリエーションを提供する施設なのに対し、デイケアは主にリハビリテーションを行う施設で、利用目的や人員基準が違います。

デイサービスの目的は利用者さんの日常生活をサポートすることで、働く職種は看護職員や介護職員、生活相談員などです。一方、デイケアの目的は利用者さんの心身機能の維持・向上の支援で、医師の配置義務があります。

デイサービスの仕事に向いている人は、介護のスキルを磨いて成長したい人や、コミュニケーションを取ることが好きな人です。デイケアの仕事は、利用者さんに寄り添った声かけができる人や、リハビリや医療に関する知識を身につけたい人に向いているでしょう。

デイサービスやデイケアで働く場合、介護資格や看護師の資格が役立ちます。「資格を取得して仕事に活かしたい」と考えている方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。

レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェントです。資格取得支援制度のある求人を多数用意しているので、これから資格を取って介護業界で活躍したい方は、ぴったりの職場が見つかるでしょう。また、資格を取得中の方や取得済みの方がスキルを活かせる職場の求人も豊富です。
「自分に向いている職場を見つけて介護業界で活躍したい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の仕事

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年2月6日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧