
この記事のまとめ
- 看護助手の仕事内容は、患者さんのお世話や看護師の補助、環境整備など
- 看護助手が仕事をきついと感じる理由は、「職場の人間関係が難しい」など
- 看護助手の仕事には、医療現場に貢献できるといったやりがい・魅力がある
「看護助手に興味があるけど、仕事内容が分からない…」という方もいるかもしれません。看護助手の仕事内容は、看護師の業務の補助や患者さんの身の回りのケア、院内の環境整備など多岐にわたります。この記事では、看護助手の仕事内容を解説。看護助手に向いている人の特徴や仕事のやりがいも紹介します。仕事内容できついと感じることや、働いている方の体験談もまとめたので、看護助手に興味がある方は参考にしてみてください。
介護業界で働く職種一覧!仕事内容や必要な資格、給与をご紹介目次
看護助手とは?
看護助手とは、病院やクリニックなどの医療現場で、看護師のサポートや患者さんの療養上の世話をする職種です。「看護補助者」や「ナースエイド」とも呼ばれています。
看護助手の仕事は、患者さんの食事や排泄、入浴の介助といった療養生活の支援、備品の管理・検体の搬送といった看護師の補助、病室の環境整備などさまざまです。医療行為には携わらないものの、患者さんに近い距離で寄り添って生活を支える存在として、医療現場に欠かせない存在といえます。
看護助手の役割
看護助手の役割は、看護師の業務負担を減らし看護の質を向上させることです。看護助手が医療に関する専門的な判断を必要としない業務を担当すると、看護師は専門性を活かした業務に集中でき、医療現場における看護の質を高めることにつながるでしょう。
看護助手に必要な資格
看護助手として働くために必須となる資格や経験はありません。そのため、看護助手は、医療業界で働く第一歩として挑戦しやすい職種です。
看護助手として医療現場で経験を積みながら、介護や医療に関する資格を取得する方も少なくありません。キャリアの例として、「実務経験を活かして介護福祉士を取得する」「学校で看護を学んで准看護師や看護師の資格取得を目指す」などがあります。
なお、無資格・未経験で看護助手として働き始めることに不安がある場合は、あらかじめ関連資格を取得して基礎知識を身につけておくのも一つの方法です。看護助手の仕事に役立つ資格については、この記事の「看護助手の仕事や転職に活かせる資格」で後述するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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看護助手と看護師の違い
看護助手と看護師の大きな違いは、看護師免許の有無と仕事内容です。看護師は、医療系の国家資格である看護師免許を保有しているので、医師の指示のもとで医療行為が行えます。
一方、看護助手は医療行為を行えません。そのため、看護助手は看護師の指示をもとに、患者さんの病状に影響しない範囲内の業務に対応します。
看護助手と看護師の違いについては、「看護助手と看護師の違いとは?仕事内容や資格を解説」も参考にしてみてください。
今の職場に満足していますか?
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看護助手の仕事内容
看護助手の主な仕事内容は、「患者さんの身の回りのケア」「看護師の補助」「環境整備」です。以下で看護助手の仕事内容を解説します。職場によって細かい仕事内容や対応範囲は異なる場合があるため、参考としてご覧ください。
患者さんの身の回りのケア
病棟に勤務する看護助手は、看護師の指示のもとで、入浴や食事、排泄などの介助を行うことがあります。療養病棟などの介護を必要とする高齢者が多い職場は、身体介護に携わる機会が多いでしょう。ただし、病状が不安定な患者さんの身体介護は、看護師が行います。
身体介護では患者さんの身体に直接触れてケアをするため、「自分にできるのか」という不安を抱く方もいるかもしれません。職場によっては、未経験者向けの研修を実施しているので、未経験で不安な方は教育や研修が充実している職場を選ぶと良いでしょう。
食事介助
食事介助とは、1人での食事が難しい患者さんが安全に食事を取れるようにサポートすることです。食事介助では、食事のための環境や患者さんの姿勢を整えたり、適切な量の食事を口まで運んだりします。
誤って食べ物が気管に入らないように、患者さん一人ひとりに合った介助方法を取ったうえで、噛んだり飲み込んだりする様子を確認しながらサポートすることが大切です。
入浴介助
入浴介助とは、1人で安全に入浴することが難しい患者さんの入浴のサポートをすることです。シャワー浴や機械浴など、患者さんの身体状態に合った方法で入浴をサポートします。看護助手が行うのは、浴室と脱衣所の設備の確認や必要な道具の準備、移動の介助などです。看護師の指示のもと、患者さんの身体を洗うこともあります。
排泄介助
排泄介助とは、トイレまでの移動・排泄前後のサポートや、オムツ交換などです。トイレで立位を保てるか、尿意や便意はあるかといった、患者さんの排泄機能の状態に合わせて必要な介助を行います。
排泄介助は患者さんのプライバシーに大きく関わるケアなので、自尊心を傷つけないよう配慮することが大切です。
移乗介助
移乗介助とは、ベッドから車いすへ移る動作などをサポートすることです。診察室や検査室、リハビリ室などへの移動の際に行います。安全に移乗介助を行うには、身体の使い方や力の入れ方、声掛けの内容などの工夫が必要です。
食事の配膳や下膳
食事の前のお茶の準備や食事の配膳や下膳なども、看護助手の役割です。病棟では患者さんの状態に合わせた食事が用意されるので、患者さんごとの食事内容を確認しながら配膳します。
看護師の補助
看護師が業務を円滑に進められるようサポートするのも、看護助手の役割です。主に、「医療機器の準備や洗浄」や「患者さんの移動のサポート」を行います。
医療機器の準備や洗浄
検査・処置に必要な物品の準備や補充は、看護助手の仕事の一つです。具体的には、薬剤部や輸血部などの各部署から、必要な薬剤や輸血用血液などを受け取り、病棟に運びます。車いすや点滴棒の返却をしたり、使用した医療機器の洗浄や消毒をしたりするのも看護助手の業務です。
患者さんの移動のサポート
1人での移動が不安・危険な患者さんに付き添い、診察室や検査室までの移動をサポートします。患者さんが安全に移動できるように、車いすやストレッチャーを使うこともあるでしょう。
移乗介助の際は、点滴やドレーン(体内に溜まった血液や体液、空気などを体外に排出するための管)が付いているか、麻痺はあるか、意識ははっきりしているかなど、患者さんの状態を看護師や医師に確認します。そのうえで、患者さんに合った方法で移動をサポートすることが大切です。
環境整備
看護助手は、ベッドメイキングや病棟・病室の清掃などといった環境整備を行います。環境整備の主な目的は、患者さんの療養環境を清潔かつ安全に整えることです。
ベッドメイキング
ベッドメイキングとは、枕カバーやシーツを新しいものと交換する作業です。患者さんが寝ている状態でリネン交換をするときは、看護師と協力して行うこともあります。
寝たきりの患者さんの場合、シーツにシワがあると血液の循環が悪くなり、褥瘡(床ずれ)の原因となる可能性があるため、シワができないようにきちんと伸ばすことが大切です。
病室や病棟の清掃
病室の清掃では、テーブルや手すり、車いすなどの拭き掃除を行い、ごみを回収します。清掃だけでなく、カーテンや電気で明るさを調整したり、酸素チューブや心電図モニターのルートが身体に巻きついていないか確認したりすることも大切です。
清掃に伴い、消毒液やビニール手袋の補充なども行います。
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看護助手の職場別の仕事内容
ここでは、看護助手の仕事内容を職場別に紹介します。
なお、同じ配属先でも職場によって看護助手の業務は異なるので、求人に応募する際は仕事内容を事前に確認しましょう。
病棟の仕事内容
病棟の看護助手の主な仕事内容は、入院患者さんの生活の世話と看護師の業務のサポートです。
- 看護師や医師の業務の補助
- ベッドメイキング
- 院内の環境整備
- 食事の配膳・下膳
- 患者さんの身体介護(食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗介助、移動介助など)
入院患者さんと一定の期間連続して関われるため、「患者さんと関係を築きながらケアがしたい」という方はやりがいを感じられるでしょう。
外来の仕事内容
外来とは、通院して治療や検査を受ける場所を指します。外来で働く看護助手の主な仕事内容は、看護師のサポートや診療のサポートです。
- 診察室や検査室への患者さんの案内
- 看護師や医師の業務の補助
- 診療のサポート
- 院内の環境整備
- 器具の準備、洗浄、滅菌
外来の看護助手は、院内の環境を整えたり、通院する患者さんを診察室や検査室へ案内したりします。患者さんの数が多いため、さまざまな人と関わりながら働きたい方に向いているでしょう。
内視鏡室の仕事内容
内視鏡室とは、内視鏡検査を行う場所です。内視鏡室で働く看護助手は、下記のような業務を行います。
- 看護師や医師の業務の補助
- 患者さんの案内
- 検査室の環境整備
- 内視鏡の洗浄
- 器材、物品の管理
内視鏡検査室の看護助手は、内視鏡検査に必要な器具の準備や検査室の環境整備を行います。検査が効率的に進むように、検査器具の洗浄・消毒をするのも看護助手の役割です。
手術室(オペ室)の仕事内容
看護助手は、手術室に配属されることもあります。業務内容の例は、下記のとおりです。
- 看護師や医師の業務の補助
- 患者さんの移動介助、移乗介助
- 器材の準備
- 器材の洗浄、組立、滅菌
- 術衣の洗濯
- 手術室の清掃
手術室の看護助手は、主に看護師の業務の補助や手術室で扱う器械や器具の準備、手術室の清掃などを行います。入浴介助や排泄介助などの身体介護を行う機会は少ないため、介護スキルに自信がない方や体力に不安がある方も、比較的挑戦しやすいでしょう。
透析室の仕事内容
透析室とは、透析療法を専門に行う場所です。透析室では医師や看護師のほかに、臨床工学技士といった職種も働いています。
- 看護師や医師、臨床工学技士の業務の補助
- 患者さんの移動介助、移乗介助
- 透析機器の準備
- 使用した器具の洗浄と滅菌
- ベッドメイキングなどの環境整備
- カルテ管理などの事務業務
透析室で働く看護助手は、透析機器の準備や透析室の環境整備などを行います。ほかの職場と比較して、ルーチンワークが多い傾向にあるようです。
透析室の患者さんは定期的に通院して治療を受けます。同じ患者さんに繰り返し関わる機会があることから、透析室は患者さんと関係性を築きながら働ける職場といえるでしょう。
透析室の看護助手の仕事内容については、「透析室の看護助手は難しい?仕事内容や未経験・無資格で転職するコツを紹介」の記事も参考にしてみてください。
中央材料室の仕事内容
中央材料室とは、手術室や外来、病棟で使用した医療器材などの洗浄や滅菌を行う部署です。看護助手は、中央材料室に届けられた器材を分解し、洗浄、乾燥、組立、パッキング、滅菌などを行います。滅菌した器材を各部署へ届けることも、看護助手の仕事の一つです。
クリニックの仕事内容
クリニック・診療所の看護助手は、看護師や医師の業務の補助を担当します。下記は、クリニックで働く看護助手の主な仕事内容です。
- 看護師や医師の業務の補助
- 受付や会計業務
- 患者さんの移動介助
- 医療器具の準備や洗浄
- 院内の清掃や環境整備
クリニックや診療所は、病院に比べて小規模な医療機関です。病床のないクリニックの場合は夜勤がなく、休日が固定されていることが多いため、プライベートの予定を立てやすいでしょう。
クリニックの看護助手の仕事内容については、「クリニックで働く看護助手の仕事内容を解説!やりがいや転職のポイントは?」の記事もご覧ください。
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看護助手の働き方
看護助手の働き方は職場によって異なります。24時間体制で患者さんに対応する病棟では、以下のような勤務形態を採用する傾向があるようです。
- 2交代制:日勤、夜勤
- 3交代制:日勤、準夜勤、深夜勤
2交代制の夜勤は、夕方~翌朝まで働くため、1回の勤務時間が長めです。一般的に2日分の勤務として計算されるので、労働時間が長い分、出勤する日数は少なくなるでしょう。
3交代制の夜勤は、夕方~深夜まで働く「準夜勤」と、深夜~翌朝に働く「深夜勤」に分かれています。3交代制の夜勤は、1回の勤務時間が8時間程度と短いので、体力的な負担は小さめです。
なお、家庭の事情などで夜勤が難しい場合は、外来やクリニックで働く選択肢もあります。外来やクリニックは、日勤のみ・土日祝日休みの職場が多く、プライベートと仕事を両立させやすいでしょう。
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看護助手の1日のスケジュール
ここでは、病棟で働く看護助手の1日のスケジュール例を日勤帯と夜勤帯に分けてご紹介します。
看護助手の日勤のスケジュール例
下記は、看護助手の日勤帯のスケジュール例です。
看護助手の日勤のスケジュール例
-
時間
業務内容
-
08:30
出勤、夜勤スタッフから引き継ぎ
-
09:00
患者さんの清拭、オムツ交換
-
10:00
病室の清掃、シーツ交換、備品の整理整頓、器具類の洗浄・滅菌
-
11:00
休憩
-
12:00
昼食の配膳、食事介助、口腔ケア
-
14:00
入浴介助、リハビリ室への患者さんの移動介助
-
15:00
トイレ介助・オムツ交換、院内の環境整備
-
17:00
夜勤スタッフへの引き継ぎ
-
17:30
退勤
看護助手の日勤のスケジュール例を見てみると、患者さんと直接関わるケアをはじめ、医療サービスを提供するための準備など、業務は多岐にわたります。上記の業務以外にも、緊急入院する患者さんの部屋の準備や汚れたリネンの交換など、臨機応変な行動が必要です。
看護助手の夜勤のスケジュール例
ここでは、看護助手の夜勤帯のスケジュール例をまとめました。
看護助手の夜勤のスケジュール例
-
時間
業務内容
-
17:00
出勤、日勤スタッフからの引き継ぎ
-
18:00
夕食の配膳、食事介助、口腔ケア
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20:00
更衣介助、トイレ介助・オムツ交換
-
21:00
消灯
-
22:00
医療器具や備品の洗浄、処置室の片づけ、清掃
-
23:00
休憩・仮眠
-
02:00
巡回、ナースコール対応、体位変換
-
04:00
オムツ交換、ポータブルトイレの処理・消毒
-
06:00
起床介助、更衣介助
-
07:00
朝食の配膳、食事介助、口腔ケア
-
08:30
日勤スタッフに引継ぎ
-
09:00
退勤
夜勤の主な業務は、定期的な巡回やナースコール対応、体位変換などです。夜勤は患者さんの活動が減るため、日勤よりも少ない人数の職員で対応します。
2交代制勤務のように勤務時間が長時間の場合は、途中で仮眠を取れるようにしたり、夜勤明けの翌日を休みにしたりしているところが多いようです。
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看護助手の給料・年収
政府統計の総合窓口e-Statの「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)表番号1」によると、2025年の看護助手のきまって支給する現金給与額の平均は24万800円でした。
これに12を掛けた金額に、年間賞与その他特別給与額の平均48万1,200円をプラスして算出すると、看護助手の平均年収は337万800円となります(企業規模が10人以上の職場の場合)。
下記に、企業規模別の給与をまとめました。
| 企業規模 | 企業規模計 (10人以上) | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
| きまって支給する現金給与額 | 24万800円 | 23万3,100円 | 23万9,600円 | 24万9,200円 |
| 年間賞与その他 特別給与額 | 48万1,200円 | 48万6,900円 | 45万5,200円 | 55万9,700円 |
| 平均年収 | 337万800円 | 328万4,100円 | 333万400円 | 355万100円 |
参考:政府統計の総合窓口e-Stat「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)表番号1」
看護助手の平均年収は、企業規模「1,000人以上」では約355万円、「100~999人」では約333万円、「10~99人」は約328万円でした。働く医療機関の規模が大きいほうが、看護助手の年収は高い傾向にあるようです。
なお、実際の給料は、業務内容や勤務場所などによって異なるため、上記は参考までにご覧ください。
出典
政府統計の総合窓口e-Stat「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)表番号1」(2026年4月9日)
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看護助手の仕事内容をきついと感じる理由
「看護助手の仕事はきついの?」と気になる方もいるかもしれません。ここでは、看護助手が仕事をきついと感じる理由を解説します。
看護師との人間関係が大変な場合があるから
看護師との関わりが多い看護助手は、看護師とのコミュニケーションや関係構築に苦労する場合があります。看護師に声を掛けるタイミングが掴めなかったり、厳しい指導を受けたりして、「仕事がつらい」と思うことがあるようです。
仕事を覚えるまでは大変さを感じるかもしれませんが、責任感のある行動をしていれば、周囲からの信頼が厚くなり連携もスムーズになるでしょう。
覚える仕事や医療知識が多いから
医療知識や専門用語、器具の名前など覚えなくてはならないため、「仕事がきつい」と思うことがあるようです。
先述したとおり、看護助手の仕事内容は、患者さんのサポート全般や看護師の補助、器具の洗浄など多岐にわたります。仕事に慣れるには、メモを取って見返したり、分からないことはタイミングを見て自分から質問したりすると良いでしょう。
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一定の筋力や体力が必要となるから
看護助手は、一定の筋力や体力が求められます。患者さんの移動や入浴を介助する際、自分よりも重い患者さんを抱え上げたり支えたりすることがあるほか、清掃やメッセンジャー業務で院内を動き回ることもあるでしょう。看護助手の仕事は体力勝負になるので、慣れるまでは身体への負担を感じやすいかもしれません。
血液や排泄物の処理に抵抗を感じる場合があるから
患者さんの血液や排泄物を処理することへの抵抗感が強いと、仕事をきついと感じる可能性があるでしょう。看護助手は、尿の破棄や吐しゃ物の処理、ポータブルトイレの清掃などを行います。汚染しているシーツの交換をすることもあり、血液や排泄物に対して一定の耐性が必要です。
とはいえ、仕事を始めた当初は苦手に感じていた方のなかには、働き続けるうちにある程度慣れたという方も少なからずいます。また、衛生面や感染症予防に対する配慮から、手袋や消毒液を使って処理するので、汚れた衣類やオムツを素手で触ることは基本的にありません。
雑務が多いから
看護助手には、器具の洗浄・消毒や清掃、物品の補充など、患者さんに直接関わらない業務も多くあるため、「雑務が多い」と感じる人もいます。
また、主体的に動きたい人は、看護師の指示のもとで働く看護助手の仕事に物足りなさを感じるかもしれません。
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看護助手のやりがい・魅力
医療チームの一員として多くの人をサポートできることは、大きなやりがいにつながるでしょう。ここでは、看護助手のやりがいや魅力を紹介します。
患者さんを身近で支えられる
看護助手は、患者さんのサポートや医療行為の補助など、幅広い支援を行います。介助を通じて、患者さんが少しでも快適に過ごせるよう努めることはやりがいになるはずです。
細やかなサポートが実を結び、患者さんやご家族から「ありがとう」という言葉をもらえたときは、大きな喜びを得られるでしょう。
医療チームの一員として貢献できる
看護助手は、医療チームの一員として、より良いケアの提供に携われる職種です。医師や看護師に加えて、リハビリテーションスタッフや検査技師、薬剤師といった多くの職種と連携します。
看護助手が医療ケアや検査に必要な準備を行うことで、他職種がスムーズに業務をこなせるでしょう。うまくサポートできたときは、チームの一員として重要な役割を担っていることを実感できるはずです。
医療や介護の専門知識を習得できる
看護助手は医療行為に直接携わることはできませんが、医療現場で働くことで、医療に関する専門用語などの知識が身につきます。介助業務に携わることがあれば、介護の知識や技術も得られるでしょう。これらの経験を活かすことで、できる仕事の幅が広がり、転職に有利に働く場合もあります。
看護助手として働く方の体験談
やりがいを持って働くことは、長く勤務するために大事な要素です。ここでは、実際に看護助手として働く方がやりがいを感じた体験談をご紹介します。
認知症病棟で勤務していたとき、認知症の症状が強い方が入院していました。病院の入院期間は3ヶ月と限られており、完全に穏やかな状態で退院できる方は少ないのですが、その方は穏やかな状態で退院できました。日々お世話していた患者さんが良い状態で退院できたとき、達成感を覚えます。
回復期リハビリテーション病棟では、患者さんが回復していく様子を見守れます。たとえば、ストレッチャーで入院して自力で歩けなかった方が、リハビリを重ねることで歩行器を使って歩けるようになったことがありました。
患者さんは3~6ヶ月ほど入院するので、顔なじみの関係になっていきます。信頼関係を築いた患者さんが、入院前よりもできることが増えた状態で退院する姿を見ると、じーんとすることがありました。
治療やリハビリの成果が出て、患者さんが元気に退院する姿を見届けられたときに、看護助手としてのやりがいを感じる人が多いようです。
看護助手の声は、「看護助手の体験談をご紹介!やりがいや大変さなど実際はどうなの?」でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
今の職場に満足していますか?
看護助手に向いている人
周囲と良好な関係を築くコミュニケーション能力や、医療現場で働くことへの責任感がある人は、看護助手として活躍できるでしょう。ここでは、看護助手に向いている人の特徴を解説します。
コミュニケーション能力が高い人
看護助手は他職種と連携して働くため、指示を正しく理解したり適切に相談したりするコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーション能力が高い人は、スキルを活かして円滑に業務を進められるでしょう。
また、部署による差はありますが、看護助手は患者さんと関わる機会が多くあります。患者さんのなかには、「看護師さんは忙しそうだから相談しづらい」と感じている方も。コミュニケーションスキルを活かして寄り添った対応ができる看護助手は、患者さんから頼りにされるでしょう。
責任感の強い人
看護助手に向いている人の特徴として、責任感が強いことも挙げられます。看護助手が担当するのは、医療や看護の専門的な判断を必要としない業務ですが、医療現場で働いている以上、無責任な行動は患者さんの命に関わるリスクがあるでしょう。
苦手を克服する努力ができる人や、途中で投げ出したりしない誠実さがある人は、看護助手として着実に成長していけます。
人の役に立つ仕事をしたい人
「人の役に立ちたい」という人も、看護助手に向いているでしょう。看護助手は、医療現場で働く人を支える縁の下の力持ちのような存在で、患者さんの日常生活をサポートする役割もあります。そのため、周囲を観察してサポートできる人は、看護助手として重宝されるでしょう。
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看護助手に向いている人の特徴は?必要なスキルや仕事のやりがいを解説
看護助手に向いていない人
「周囲や他職種との連携が苦手」「精神的なストレスを抱え込みやすい」といった傾向のある方は、看護助手の仕事を大変に感じやすいかもしれません。
ここでは、看護助手に向いていない可能性がある人の特徴を解説します。当てはまるからといって必ずしも向いていないとは限らないので、参考としてご覧ください。
周囲や他職種との連携が苦手な人
看護助手は他職種との連携が不可欠なので、周囲の人と協力できないと業務に支障をきたすおそれがあります。報告や連絡、相談をせずに、自分の判断で業務を進めると、トラブルに発展してしまう可能性があるでしょう。
看護助手に限ったことではありませんが、独断で行動するのではなく、報告・連絡・相談をしながら業務を進めることが大切です。
精神的なストレスを抱え込みやすい人
人の言葉に傷つきやすい傾向にある方は、仕事でストレスを抱えてしまうかもしれません。患者さんのなかには、病気による不安や痛みなどから、言葉がきつくなってしまう方もいます。また、人の命を扱っている医療現場では、責任感から厳しい言葉を使う職員もいるでしょう。
もしも理不尽な言葉を掛けられたときは、相手の言葉を真に受け過ぎず聞き流すことも必要です。
看護助手の仕事や転職に活かせる資格
無資格の方も看護助手として働けますが、資格を取得することで、医療や薬、介護に関する知識を身につけられるため、看護助手としてのスキルアップにつながるでしょう。以下では、看護助手の仕事や転職に活かせる資格を紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識や技術を学ぶための資格です。受講要件は定められていないため、誰でも受講可能です。130時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格することで取得できます。受講料はスクールによって異なりますが、相場は4万~10万円程度です。
介護職員初任者研修を取得すると、単独での身体介護が可能になるため、就職や転職で有利になるでしょう。認知症を患う方や高齢者とのコミュニケーションのコツや、障がいの基礎知識も習得でき、仕事に活かせます。また、資格手当がつく職場もあるので、取得によって給与アップを狙えるメリットもあります。
介護職員初任者研修については、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」も参考にしてみてください。
首都圏限定!資格取得が無料!
転職活動しながら資格を取る資格取得のみでもOK!
レバウェル介護の資格スクール看護助手認定実務者試験
看護助手認定実務者試験は、看護助手に必要な知識や技能が身についているかを、客観的に判断する試験です。受験要件は定められていないため、誰でも受験できます。
看護助手認定実務者試験は、マークシートによる筆記試験で、「看護助手業務と役割の理解」「患者の理解」「看護助手業務を遂行するための基本技術」が出題内容です。資格取得の過程で、医療保険制度や疾患、チームケア、介護技術などについて学べるので、未経験からの転職が不安な方はチャレンジしてみると良いかもしれません。
出典
全国医療福祉教育協会「看護助手認定実務者試験」(2026年4月9日)
メディカルケアワーカー(R)
メディカルケアワーカー(R)は、看護助手として看護補助や介護業務に携わるスキルがあることを証明する資格です。メディカルケアワーカー(R)検定試験に合格することで取得できます。
メディカルケアワーカー(R)検定試験は、2級と1級の2段階です。2級の受験要件は、「規定の実務経験1年以上を積む」または「メディカルケアワーカー(R)講座を修了する」のいずれかを満たすこと。1級の受験要件は2級に合格していることですが、条件を満たせば併願も可能です。
メディカルケアワーカー(R)検定試験を受験する過程で、看護マナーや消毒学など、看護助手の業務に役立つ基礎的な知識を学べます。看護助手に対する理解を深めてから就職・転職したい方は、取得を検討してみると良いでしょう。
出典
特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会「メディカルケアワーカー(R)検定試験」(2026年4月9日)
看護助手(ナースエイド)に関するよくある質問
ここでは、看護助手についてよくある質問にお答えします。看護助手の仕事に興味がある方は、参考にしてみてください。
看護助手とはどういう仕事ですか?
看護助手とは、看護師の補助や患者さんの身の回りのお世話、院内の環境整備などを行う仕事です。具体的な仕事内容は、医療器具の片づけ・洗浄といった備品整備、食事・入浴・排泄介助などの身体介護、リネン交換やベッドメイキング、病棟の清掃などがあります。詳細は、この記事の「看護助手の仕事内容」の見出しで解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
なお、看護助手は、採血や投薬といった医療行為は行えません。無資格・未経験から始められる職種のため、看護や介護の仕事に挑戦してみたい方に適しているといえるでしょう。
看護助手と介護士の違いは何ですか?
看護助手と介護士の違いは、勤務先や役割、仕事内容などです。看護助手は、主に病院やクリニックなどの医療機関に勤務します。患者さんの身体介護や看護師の補助、院内の環境整備を行い、医療現場を支えるのが役割です。
一方の介護士は、主に介護施設・事業所などの介護現場で、高齢者の方の日常生活を支援します。介護士には利用者さんの自立を支援する役割があり、レクリエーションの運営や社会参加のサポートなども仕事内容です。
看護助手と介護士の違いは、「看護助手(ナースエイド)と介護士の違いを給与や仕事内容、転職市場で比較」の記事で解説しているので、気になる方はぜひご一読ください。
看護助手になるにはどうすれば良いですか?
「看護助手の求人」に応募して内定をもらえれば、看護助手として働くことが可能です。職場によっては応募条件が設けられていることもありますが、看護助手として働くために必須の要件はなく、無資格や未経験で就職できる職場も少なくありません。
看護助手の求人は、求人サイトやハローワーク、転職エージェントなどから探せます。未経験で看護助手の求人に応募する際は、「未経験可」「無資格OK」といった求人を選ぶことで、内定をもらえる可能性を上げられるでしょう。また、無資格や未経験の方を積極的に採用している職場は、資格取得支援制度や教育制度が整っていることが多く、スキルアップしやすい傾向にあります。
看護助手の求人を探すなら、介護や福祉業界の採用事情に詳しいレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。看護助手の求人の紹介だけではなく、必要に応じて応募書類の作成のサポートや面接の日程調整なども行い、さまざまな方向から求職活動をサポートします。
まとめ
看護助手の主な仕事内容は、看護師や医師の業務の補助や患者さんの療養上のお世話です。職場によっては、医療器材の洗浄や消毒を行うこともあります。配属先によって仕事内容は異なるので、応募の際は事前に確認しておきましょう。
看護助手に向いている人は、「コミュニケーション能力が高い人」や「責任感の強い人」「人の役に立つ仕事をしたい人」などです。これらの特徴に当てはまる場合は、看護助手としてやりがいを感じながら働ける可能性が高いでしょう。
看護助手は、看護師との人間関係が大変だったり、業務を覚えるのに苦労したりして、きついと感じる場合があるようです。一方で、医療チームの一員として患者さんに貢献できたり、医療・介護の専門知識を身につけられたりするなど、やりがいや魅力も多くあります。
看護助手の仕事に興味がある方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護・福祉業界に特化した転職エージェントです。看護助手の求人が豊富にあるため、幅広い選択肢から自分に合った職場を選べます。
また、専任のキャリアアドバイザーが求人先へのヒアリングをこまめに行っているため、求人先の詳しい業務内容や人間関係などをお伝えすることも可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


