介護福祉士は簡単すぎって本当?合格率や受験資格から取得の難易度を解説

介護の資格 2026年10月8日
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この記事のまとめ

「介護福祉士になるのは簡単すぎる」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?しかし、介護福祉士の取得難易度の感じ方は人それぞれなので、一概に簡単とはいえません。この記事では、介護福祉士とほかの福祉系の資格の合格率を比較。介護福祉士の受験要件や、「簡単すぎる」といわれる理由も解説します。介護福祉士国家試験の概要や近年の変更点、合格するコツにも触れているので、ぜひご一読ください。

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目次

介護福祉士は簡単すぎるって本当?

「介護福祉士を取得するのは簡単すぎる」と感じるかどうかは人によって異なります。
介護福祉士179人を対象にしたレバウェル介護(旧 きらケア)のアンケートによると、資格取得の難易度の感じ方は、以下のようにさまざまです。

回答人数
簡単だった21人(11.7%)
そこそこ簡単だった45人(25.1%)
どちらとも言えない62人(34.6%)
そこそこ難しかった36人(20.1%)
難しかった15人(8.4%)

調査時期:2023年11月

介護福祉士の取得難易度が難しかったかどうかについてのアンケートでは、「どちらとも言えない」が34.6%で最も多い結果でした。

また、「簡単だった(11.7%)」「そこそこ簡単だった(25.1%)」と、簡単に感じた人の割合は36.8%です。一方で、「難しかった(8.4%)」「そこそこ難しかった(20.1%)」と回答した方もおり、難易度の感じ方は人によって異なります。

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「介護福祉士を取るのは簡単すぎる」といわれる理由

「介護福祉士を取るのは簡単すぎる」といわれる理由としては、合格率が高かったり、養成施設の卒業が必須ではなかったりして、ほかの国家資格よりも取得しやすいことが挙げられます。

介護福祉士国家試験は合格率が高い

厚生労働省の「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」によると、2026年1月に実施された介護福祉士国家試験の合格率は70.1%でした。
以下は、福祉系のほかの公的資格と介護福祉士の直近の合格率をまとめたものです。

資格名介護福祉士精神保健福祉士社会福祉士介護支援専門員
合格率70.1%78.2%60.7%25.6%

参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」「第28回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」「第38回社会福祉士国家試験合格発表」「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

介護福祉士の近年の合格率が70~80%程度なのに対し、精神保健福祉士は60~70%台、社会福祉士は30~60%台、介護支援専門員は20~30%前後で推移しています。
介護福祉士国家試験の合格率は、ほかの福祉系の公的資格の試験よりも高い傾向にあるため、「介護福祉士は簡単すぎる」という印象につながっているのかもしれません。

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合格基準が総得点の60%程度で満たしやすい

介護福祉士国家試験の合格基準は総得点の60%程度で、合格点を満たしやすいようです。1問1点の125点満点なので、60%を基準とすると合格点は75点となります。一部難しくて解けない問題があった場合、飛ばして解答しても合格を狙えるでしょう。

ただし、実際の合格点はその年の試験の難易度によって補正されるので、確実に合格するためには、合格基準より余裕をもって得点できるよう準備することが大切です。また、11科目群すべてにおいて得点しなければいけません。

なお、第38回介護福祉士国家試験からパート合格が導入されました。詳しくは「受験資格や受験科目に関する変更点」で後述しますが、パート合格の開始により、試験に不合格になった場合も再受験に挑戦しやすくなっています。

試験問題が五肢択一で正解しやすい

介護福祉士国家試験は、5つの選択肢のなかから1つのみを選ぶ解答方式が基本です。五肢択一の試験問題は、記述式や複択形式よりも難易度が低く、正答しやすいでしょう。迷っても消去法で解答できたり、選択肢を見て正解を思い出せたりする可能性があります。

受験対策として実務経験を活かせる

介護職の方は、試験科目によっては実務経験を活かせるでしょう。たとえば、「介護の基本」「コミュニケーション技術」「生活支援技術」などの科目の内容は、業務を通して日常的に実践しているものが多くあります。実体験に裏打ちされた知識は記憶に定着しやすく、試験勉強の理解がスムーズに進むようです。

受験勉強に必要な問題集や対策講座が豊富にある

試験対策を目的とした通信講座やWebサイト、問題集などが豊富なことも、介護福祉士の合格率が高い理由の一つと考えられます。
さまざまな勉強方法が展開されているので、いくつか試したうえで、自分に合った方法で学習に取り組めるでしょう。インターネットでは、無料で過去問や予想問題が公開されており、いつでも手軽に試験対策ができます。

養成施設を卒業しなくても試験の受験資格を得られる

介護福祉士国家試験を受験するために、大学や短期大学、専門学校などの養成施設の卒業は必須ではありません。
実務経験ルートであれば、働きながら介護福祉士の受験資格を得ることが可能です。また、受験に年齢や回数の制限がないため、自分のペースで合格を目指せます。

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介護福祉士の取得を難しいと思う人がいる理由

「介護福祉士になるのは難しい」と思う場合の理由としては、受験資格を得るのに数年かかることや、介護保険の専門知識を理解するのが難しいことなどが挙げられます。

介護福祉士国家試験の受験資格を得るのに数年かかる

介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法は、主に「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高等学校ルート」の3つあります。いずれのルートで介護福祉士になる場合も、資格取得まで数年かかるため、「介護福祉士を取得するのは難しい」と思う方もいるようです。

実務経験ルート

実務経験ルートとは、「介護等の実務経験を3年以上積む」「実務者研修を修了する」という2つの要件を満たすことで、介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法です。介護現場で実践的な技術・知識を学べるので、働きながら介護福祉士を目指したい方に向いています。

厚生労働省の「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.2)」をもとに、介護福祉士国家試験を受験した人の受験資格の区分を以下にまとめました。

受験資格の区分受験者合格者
社会福祉施設の介護職員等48,612人33,893人
訪問介護員等9,706人7,985人
介護老人保健施設、介護医療院の介護職員等 4,892人2,989人
医療機関の看護補助者等 5,355人3,631人
介護福祉士養成施設7,824人4,603人
福祉系高等学校(専攻科を含む) 2,024人1,839人

参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.2)」

介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する方の割合は、受験者の9割弱と最多です。また、合格者54,987人のうち実務経験ルートの合格者は48,498人と、合格者に占める割合も9割弱と最多で、働きながら介護福祉士を目指す方は多くいます。

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養成施設ルート

介護福祉士養成施設を卒業することでも、介護福祉士国家試験の受験資格を獲得できます。養成施設ルートで介護福祉士になる場合、基本的に最短2年の期間が必要です。
福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業している場合は、最短1年で試験の受験資格を得られます。

福祉系高等学校ルート

福祉系高等学校を卒業し、介護福祉士国家試験の受験資格を満たす方法もあります。福祉系高校ルートは、進路を考えている中学生や、高卒学歴と介護福祉士の資格を同時に得たい方に向いている取得ルートです。
指定の科目を履修して単位を修めたうえで高校を卒業することで、試験の受験資格を満たせます。

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介護の専門知識を問う問題が難しい

介護福祉士国家試験では、介護職として現場で働くだけでは身につきにくい専門知識を問う問題も出題されます。たとえば、「社会の理解」という科目は、「社会保障の理念や概念」「社会福祉六法」「社会保障の構成」など、福祉にまつわる国の制度や施策、法律などが出題範囲です。
介護保険制度に関する問題は、特に出題される可能性が高いため、事前にしっかりと対策しておく必要があります。

介護福祉士国家試験の学習期間・勉強時間

介護福祉士179人を対象にしたレバウェル介護(旧 きらケア)のアンケートによると、介護福祉士国家試験の勉強にかけた期間は、以下のとおりです。

試験勉強を始めた時期人数
試験の2年以上前6人(3.4%)
試験の1~2年前10人(5.6%)
試験の6ヶ月~1年前72人(40.2%)
試験の3ヶ月~6ヶ月前53人(29.6%)
試験の3ヶ月前以降30人(16.8%)
不明8人(4.5%)

調査時期:2023年11月

介護福祉士国家試験の対策は「試験の6ヶ月~1年前」に始めた人が最も多く、約40%でした。次いで、「試験の3ヶ月~6ヶ月前」が約30%です。多くの方が試験本番のおよそ半年前には勉強を開始しています。

介護福祉士国家試験の合格に必要な勉強時間は人によって異なりますが、250時間程度が目安です。6ヶ月前から試験勉強を開始する場合、1日あたり1時間30分勉強すれば、合計で約270時間となります。

介護福祉士国家試験の概要

ここでは、介護福祉士国家試験の出題形式や科目、近年の変更点をご紹介します。

出題形式と出題科目

介護福祉士国家試験は、出題数125問(Aパート60問・Bパート45問・Cパート20問)の筆記試験で、午前と午後の2部制です。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[介護福祉士国家試験]令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」によると、介護福祉士国家試験の試験科目は以下の13科目です。

試験時間試験科目
午前の試験(午前10時~11時45分)Aパート:人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術
午後の試験(午後1時40分~3時35分)Bパート:こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア
Cパート:介護過程、総合問題

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」

コミュニケーション技術や認知症の理解など、介護職に必要なスキルが問われる内容です。総合問題以外の12科目は、さらに大項目・中項目・小項目に分けて体系化されています。

なお、上記の13科目を11科目群に分類する際は、「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」が同じ科目群、「人間関係とコミュニケーション」と「コミュニケーション技術」が同じ科目群です。

受験者数の推移 

厚生労働省の「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.1)」によると、介護福祉士国家試験の受験者数の推移は下記のとおりです。

介護福祉士国家試験の受験者数の推移のイメージ

参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.1)」

2022年と2026年の受験者数を比較すると4,613人減少しており、介護福祉士の成り手不足が懸念されています。介護福祉士の受験者数は減少傾向にありましたが、2025年と2026年は少し盛り返したようです。

合格率の推移

同資料をもとに、介護福祉士国家試験の合格率を下記のグラフにまとめました。

介護福祉士国家試験の合格率の推移のイメージ

参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.1)」

2023年から2025年は合格率が80%前後で、これまでの試験のなかで一番合格率の高い時期だったようです。2026年の試験の合格率は70.1%で、以前の水準に戻ったといえます。

受験資格や受験科目に関する変更点

2025年と2026年の介護福祉士国家試験では、受験資格や受験科目に関する変更がありました。こうした背景には受験者数の減少があり、介護人材の安定的な確保を目的に制度が改正されたようです。

2025年実施の試験からは実技試験が完全に廃止

介護福祉士国家試験の変更点として、2025年(第37回)からは、実技試験が完全に廃止されました。廃止以前から、実技試験を受ける必要があるのは一部の受験者だけだったため、現状に即した改正といえるでしょう。

2026年実施の試験からパート合格の制度が開始

2026年(第38回)介護福祉士国家試験からは、受験科目をパートごとに分ける「パート合格制度」が導入されています。

パート合格では、初年度に全科目を受験して不合格の場合、試験科目群を3パートに分けたパートごとに合否を判定。3パートのうち合格したパートがあれば、不合格となった1~2個のパートの科目のみを来年度以降に受験できるため、試験に合格しやすくなります。なお、パート合格の有効期間は翌々年までです。

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介護福祉士国家試験に落ちる人の特徴

ここでは、介護福祉士国家試験に不合格となる理由について解説します。不合格となってしまう要因を把握し、介護福祉士の取得へとつなげましょう。

勉強不足で試験対策が不十分

「介護福祉士の試験は簡単すぎる」と耳にしたり、合格率が高いという情報を知っていたりすると、つい油断して勉強がおろそかになることも。対策が不十分だと、試験に合格するのは難しいでしょう。

「介護の専門知識を問う問題が難しい」で解説したとおり、介護福祉士国家試験では、日常では見聞きすることが少ない介護関連の制度や施策、法律などの出題があります。出題科目を網羅するためには、勉強時間を十分に確保して試験対策を行う必要があるでしょう。

出題範囲を理解できていない

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが「[介護福祉士国家試験]」で公開している試験概要などを確認して試験科目を把握していないと、合格を目指すことは難しいでしょう。
介護福祉士国家試験では、暗記問題だけではなく、実際の介護現場を想定した事例問題も出題されるため、傾向を把握して対策する必要があります。

過去問で受験対策をしていない

過去問を解いていないと、出題傾向が分からなかったり、問題文を理解するのに時間がかかったりする可能性があります。
出題科目は範囲を示すもので、実際の設問の特徴は過去問を解いてみなければ分かりません。また、問題文を読み慣れていないと、問いそのものを理解するのに時間を要するおそれがあります。

せっかく正答が分かっていても、導き出すまでに時間がかかれば、すべての問題に解答するのは難しくなってしまうかもしれません。解答のペースを掴むためにも、過去問を解いて実際の問題に慣れておくと良いでしょう。

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介護福祉士国家試験に合格するためのコツ

介護福祉士国家試験に落ちる人の特徴をまとめると、「勉強不足」「受験対策ミス」「出題傾向の理解不足」です。これを踏まえて、介護福祉士国家試験に合格するためのコツを解説します。

計画的に試験勉強を行う

1日に何分、何日間かけて試験勉強をするのかスケジュールを立てましょう。合格するには11科目群すべてで得点する必要があるので、出題範囲を網羅するために勉強時間を十分に確保することが求められます。

特に、働きながら介護福祉士を目指す場合、仕事と日常生活のなかでまとまった勉強時間をつくるのは難しいことも。就寝前や仕事の前、休憩時間など、スキマ時間をうまく活用するのがポイントです。介護福祉士国家試験の対策アプリを活用してスマホでこまめに勉強する方法もあるので、試してみるのも良いでしょう。

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過去問や試験対策用の問題集で繰り返し勉強する

過去問や問題集を繰り返し解き、出題傾向を把握しましょう。公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[介護福祉士国家試験]過去の試験問題」から3年分の過去問を確認できます。
繰り返し解けば、出題傾向だけではなく、自分の苦手科目も把握できるでしょう。また、問題文に慣れることで、スムーズに解答できるようになります。

試験対策では、苦手科目を重点的に勉強したり、解答時間を計って過去問を解いたりすると良いでしょう。作業的に勉強するのではなく、本番のことを考えながら取り組んでみてくださいね。

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通信講座や動画サイトを利用する

過去問や問題集の内容を理解するために、通信講座や動画サイトを利用するのも効果的な勉強方法です。

通信講座では、試験合格を目標にしたカリキュラムが組まれているため、対策漏れを心配せず勉強できます。試験対策に関するアドバイスをもらえたり、専門的な立場で質問に答えてもらえたりするため、客観的な評価や意見を活かした対策ができるでしょう。

また、動画サイトでは、多くの試験対策動画がアップされています。映像やイラストを使って分かりやすく解説しているものが多いので、スキマ時間に復習として視聴してみるのも良いでしょう。

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介護福祉士の資格を取得するメリット

「介護福祉士になるのは簡単すぎ」という言葉を聞いたことや、介護福祉士の資格がなくても介護業界で働けることから、資格の必要性や価値に疑問を持つ人もいるようです。
ここでは、介護福祉士を取得するメリットを解説します。改めて、介護福祉士の重要性を確認してみましょう。

介護業界でキャリアアップできる

介護福祉士は、下記の介護資格の受験要件の一つになっているため、キャリアアップを目指すうえで重要な資格です。

  • 介護福祉士基本研修
  • 介護福祉士ファーストステップ研修
  • 認定介護福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)

また、介護現場以外では、下記のような職種を目指すこともできます。

  • 介護福祉士養成施設の教員
  • 福祉系高等学校の教員
  • 初任者研修や実務者研修の講師

介護福祉士の資格を取得すると、介護福祉士としてキャリアを積むことも、新たな職種に挑戦してキャリアの幅を広げることもできるでしょう。

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給与アップを狙える

介護福祉士を取得すると、資格手当が付いたり昇給したりして、給与がアップする傾向があります。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、介護職員の保有資格別の平均給与は下記のとおりです(百の位以下切り捨て)。

介護職員の保有資格別の平均給与のイメージ

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」

介護福祉士の平均給与は35万50円で、介護職員のなかで高い傾向にあります。無資格で働く介護職員の29万620円と比較して介護福祉士の平均給与は6万円ほど高く、年収にすると71万円ほどの差がある計算です。

また、介護福祉士実務者研修を取得している職員が介護福祉士を取得すると、2万円以上給与がアップする可能性があるでしょう。

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業務範囲が広がる

介護福祉士になると、リーダーや主任など、責任ある立場を任されることも少なくありません。介護業務だけではなく、介護職員の指導・教育といったマネジメント業務を任される可能性もあります。
介護福祉士の資格を取得して幅広い業務を担当することで、介護のプロとしてさらなる経験を積めるでしょう。

就職や転職で有利に働く

介護福祉士を取得していることで、介護に関する専門的な知識や技術を持っている証拠になるため、就職や転職で有利に働きます。また、実務経験ルートで介護福祉士になる場合、すでに実務経験があり即戦力として活躍できる点も、採用において有利に働く要素です。

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介護に関する知識が身につき信頼が高まる

介護福祉士として専門的な知識を身につけることで、介護業務に関する具体的な意見の提示やアドバイスができるため、職場で信頼されるでしょう。
また、利用者さんやご家族とのコミュニケーションにおいても、専門性を活かして相手に寄り添った対応ができれば、より良い関係性を築けます。

介護福祉士は価値のある国家資格!

介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格。介護福祉士を取得すると、キャリアアップや給与アップの可能性が広がります。また、専門的な知識を習得することで、質の高い介護が提供でき、自信にもつながるでしょう。

現在の日本は、65歳以上の高齢者の割合が21%を超えた「超高齢社会」であり、今後も介護福祉士の需要は高まる見込みです。社会において介護福祉士が担う役割は重要なため、今後活躍の場はますます広がるでしょう。

介護福祉士国家試験に関するよくある質問

ここでは、介護福祉士国家試験についてよくある質問にお答えします。「介護福祉士に落ちないか不安…」という方は、参考にしてください。

養成施設を卒業して介護福祉士に不合格だとどうなる?

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[資格登録]【経過措置登録】平成29年4月1日から令和14年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した方の介護福祉士経過措置登録について」によると、2017年4月から2031年3月末までに養成施設を卒業した場合、試験の合否に関わらず5年間は介護福祉士として認められる経過措置が設けられています。2031年4月以降に卒業する場合は、介護福祉士試験へ合格しなければ資格を得られません。

なお、2027年3月末までの卒業生は、「卒業後5年間継続して介護業務に従事すれば、試験に合格しなくても介護福祉士としての登録を継続できる」という経過措置の対象です。2028年から2031年の卒業生は、卒業から5年以内に試験に合格しなければ、介護福祉士の資格が失効します。

介護福祉士試験に10回落ちました…

介護福祉士試験の合格率は高い傾向にあるものの、一定数の不合格者は必ずいます。不合格になった場合、理由を十分に分析したうえで試験対策をすれば、合格に近づけるでしょう。試験会場の雰囲気や出題傾向など、試験全般に関する知識を活かすことで合格を目指せます。また、パート合格を活用するのも有効な手です。苦手な試験科目でつまずいてしまう場合、パートごとにクリアして全パート合格を狙うことも可能となりました。
介護福祉士国家試験の対策の方法は、「介護福祉士国家試験の内容が覚えられないときの勉強方法を解説!」の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士国家試験は何問正解で合格なの?

介護福祉士国家試験の合格基準は、総得点の60%程度です(その年の試験の難易度で補正した点数が合格点)。1問1点の125点満点なので、60%の得点には75問正解する必要があります。ただし、難易度によって合格基準点が変わるため、75問正解しても合格できるとは限りません。
過去の合格点は、「【2026年速報】介護福祉士国家試験の合格点の推移や合格基準、難易度」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。

介護福祉士は誰でも受かる試験なの?

介護福祉士国家試験は誰でも受かる試験ではありません。厚生労働省の「介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」によると、介護福祉士国家試験の近年の合格率は70〜80%程度です。つまり、受験者10人のうち2~3人は不合格になっています。専門的な科目からの出題なので誰でも簡単に受かるわけではなく、しっかりとした試験対策が欠かせません。
この記事の「介護福祉士は簡単すぎるって本当?」では、試験の難易度について解説しています。

まとめ

介護福祉士になるには、受験要件を満たして国家試験に合格することが必要です。合格率の高さから、「介護福祉士は簡単すぎる」と考える人がいる一方で、試験問題が難しいと感じる人もいます。試験の難易度や受験までの道のりなど、簡単かどうかの受け止め方は人それぞれです。

介護福祉士を取得すると、キャリアアップや給与アップにつながるなど、さまざまなメリットがあります。2026年度の試験からパート合格が導入されたことで、介護福祉士を目指しやすくなりました。
介護福祉士国家試験に合格するには、自分の苦手科目を把握して対策したり、過去問に挑戦したりして、万全の対策で臨みましょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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