介護福祉士の資格取得にかかる費用は?受験料や実務者研修の受講料金を解説

介護の資格 2026年7月28日
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「介護福祉士の資格に興味があり、取得にかかる費用が気になる」という方もいるのではないでしょうか。介護福祉士を取得するのに必要な費用は、受験ルートによって異なります。実務経験ルートの場合、実務者研修の受講にかかる費用は約10万~18万円です。この記事では、介護福祉士の資格取得にかかる費用をルート別に解説。国家試験の受験料や活躍できる職場も紹介するので、資格の取得を考えている方は、参考にしてください。

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目次

介護福祉士の資格取得に必要なルート別の費用

介護福祉士の資格取得にかかる費用について、ルート別に解説します。介護福祉士になるための主なルートは、「実務経験ルート」「養成施設ルート」「高校の福祉課程ルート」です。

実務経験ルートの費用

介護福祉士を実務経験ルートで受験する場合は、「介護福祉士実務者研修の修了」と「実務経験3年以上かつ540日以上」が必要です。介護福祉士実務者研修の取得にかかる費用は、無資格の場合は、約10万~18万円。介護職員初任者研修を修了している場合は、約8万~11万円が相場です。

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養成施設ルートの費用

養成施設ルートでは、介護福祉士養成施設を卒業して介護福祉士を目指します。かかる費用は、通学する期間や学校によって異なり、2年制の養成施設は100万~200万円程度の学費が必要です。

養成施設を卒業して筆記試験に合格すれば、介護福祉士を取得できます。また、2026年度までに養成施設を卒業する場合は、筆記試験を受験しなくても、5年間の期限付きで介護福祉士として登録可能です。ただし、卒業後に継続勤務で実務経験を5年積むか、期限内に筆記試験に合格しないと、介護福祉士の資格は失効になります。

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高校の福祉課程ルートの費用

高校の福祉課程などを修了して介護福祉士になるルートもあります。費用は高校の学費だけなので、高校卒業と同時に介護福祉士の資格を取得したいと考えている方は検討すると良いでしょう。
社会人の方はほかのルートを選択する場合が多いので、これから福祉系の高校への進学を考えている方向けのルートといえます。

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介護福祉士国家試験の受験や登録に必要な費用

介護福祉士になるには、介護福祉士国家試験の受験料や資格登録の費用も必要です。以下で2027年実施の第39回介護福祉士国家試験の受験費用と登録費用をご紹介します。

  • 介護福祉士国家試験の受験費用:受験手数料20,510円+払込手数料
  • 介護福祉士国家資格の登録費用:登録免許税9,000円+登録手数料3,320円

介護福祉士国家試験の受験と登録のために、合わせて3万3千円程度の費用がかかります。受験を申し込む際に支払うのが受験費用です。資格の登録費用は、介護福祉士試験に合格したら、国家資格の登録申請の際に支払います。
なお、受験手数料などは、試験の開催年度によって異なる可能性があるので、受験する場合は最新の情報をチェックしておきましょう。

介護福祉士の資格について

介護福祉士の資格は介護分野における唯一の国家資格であり、精神保健福祉士と社会福祉士と並んで福祉の三大国家資格と呼ばれています。介護福祉士の資格保持者は、介護についての深い知識と技術を持つエキスパートといえるでしょう。さまざまな介護現場で活躍しているとともに、ほかの介護スタッフを指導する役割も担っているのが特徴です。

介護福祉士の資格を取得するためのカリキュラムには、福祉のプロとしての自覚を養う「人間の尊厳と自立」という科目があります。これは、お互いに尊重しあう福祉社会のあり方について学ぶ内容です。また、認知症についての理解を深める「認知症の理解」という科目では、認知症の方やそのご家族への対処方法や介護の技術を習得します。そして「障害の理解」という科目は、障がいのある方の身体状況に合わせた生活支援のあり方について考える内容です。

人が避けて通ることのできない、老化という課題について考える「発達と老化の理解」という科目では、死を目前にした高齢者の方への対処法について学習。老化に伴う心身の変化や、終末期における利用者さんの心理状況を理解し、気持ちに寄り添う支援方法を学びます。

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介護福祉士の資格を取得する方法

ここでは、介護福祉士の資格を取得するまでの流れを分かりやすく解説します。

介護福祉士国家試験の受験資格を満たす

前述したように、介護福祉士の取得には複数の受験ルートがあります。介護福祉士を受験するためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があるので、チェックしてみましょう。

実務経験ルート

「介護福祉士実務者研修の修了」と「従業期間3年以上(1,095日)かつ従事日数540日以上」の2つが、実務経験ルートの受験要件です。介護福祉士を受験する年の3月31日までに両方の条件を満たす必要があります。介護福祉士実務者研修の取得には、一般的に6ヶ月前後の期間がかかるので、余裕をもって受講すると良いでしょう。

養成施設ルート

介護福祉士の受験資格を満たせるのは、介護福祉士養成施設に2年以上通って卒業した人です。また、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設などを卒業している場合は、介護福祉士養成施設に1年以上通うことで受験資格を得られます。

福祉課程のある高校ルート

福祉課程のある高校において、所定のカリキュラムを修了することで、介護福祉士国家試験を受験できます。なお、過去に特例高校などを卒業した人は、9ヶ月以上の実務経験が必要です。

経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)ルートの対象になるのは、経済連携協定(EPA)の介護福祉士候補者で、従業期間3年(1,095日)かつ従事日数540日以上、介護業務に従事した人です。EPA介護福祉士候補者とは、介護福祉士の取得を目指して研修を受けながら働いているインドネシア人やフィリピン人、ベトナム人の方のこと。EPAルートは、日本人の方は対象外です。

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介護福祉士国家試験の受験申し込みを行う

介護福祉士国家試験には、受験申し込み受付期間が設定されています。例年8月上旬から9月上旬ごろの期間中に申し込みを行わなければ受験できません。第39回介護福祉士国家試験の受験申し込みは、例年より早い7月下旬から始まるので注意しましょう。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「介護福祉士国家試験」からWeb申し込みをする必要があります。

介護福祉士国家試験を受験する

介護福祉士国家試験は例年1月下旬に行われ、合格発表は3月下旬です。実技試験は廃止されたため、筆記試験のみ行われます。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「介護福祉士国家試験」によると、第39回介護福祉士国家試験の申込期間は2026年7月22日(水)から2026年9月2日(水)まで。試験日は2027年1月31日(日)です。2027年3月23日(火)にWebサイトで合格者の発表がされて、合格者の受験番号を確認することが可能。2027年3月26日(金)から、結果通知が発送されます。

介護福祉士国家試験の出題科目

介護福祉士国家試験の試験科目は以下のとおりです。

  • 人間の尊厳と自立
  • 介護の基本
  • 社会の理解
  • 人間関係とコミュニケーション
  • コミュニケーション技術
  • 生活支援技術
  • こころとからだのしくみ
  • 発達と老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • 医療的ケア
  • 介護課程
  • 総合問題

試験は午前の部と午後の部に分けて実施されます。全13科目を3つのパートに分け、Aパートが午前、BパートとCパートが午後に実施。全125問で、出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式となっています。なお、第38回からパート合格が導入され、合格したパートは翌々年まで受験が免除されるようになりました。そのため、合格したパートがあった方は第39回の試験から不合格のパートのみを受験するか、全パートを受験するか選択可能です。

筆記試験の実施場所

第39回介護福祉士国家試験は以下の35都道府県で実施されます。

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

試験の受験地は、現在住んでいる地域以外を選択することもできます。ただし、試験会場は受験票で確認するまで分からず、事前に選択することはできません。

試験に合格したら介護福祉士登録申請を行う

介護福祉士として働くためには、介護福祉士試験合格後に、国家資格の登録手続きを行う必要があります。介護福祉士の登録申請については、「介護福祉士国家試験に合格したら手続きが必要?資格登録申請の流れを解説」の記事をご参照ください。

介護福祉士が活躍する職場

介護福祉士の資格を保有する人は、訪問介護事業所や通所型・入所型の介護施設、病院などで活躍しています。以下で、介護福祉士が働く主な職場をご紹介するので、参考にしてみてください。

訪問介護事業所

訪問介護事業所で働く介護福祉士は、ホームヘルパーとして利用者さんの自宅を訪問して介護サービスを提供します。訪問介護は、高齢者や障がいのある方が、住み慣れた家で自立した生活を送れるようにサポートする大切な仕事です。
訪問介護事業所で働く職員を指導するのも介護福祉士の業務の一つ。ホームヘルパーの教育を行う「サービス提供責任者」や事業所の管理者として活躍している介護福祉士も多くいます。

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通所型の介護施設

介護福祉士は、デイサービスやデイケアといった通所型の介護施設でも活躍しています。通所型施設で働く介護福祉士は、レクリエーションの企画やリハビリの補助を行うことも多いでしょう。そのため、高齢者の身体機能に関する知識を活かせる職場といえます。

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入所型の介護施設

入所型の介護施設とは、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)、有料老人ホームといった、利用者さんが暮らしている施設のことです。特養や老健は介護度の高い利用者さんが多く入居しているため、介護福祉士としてのスキルを活かして働けます。さらに実務経験を積んで介護福祉士からケアマネジャーを目指す人も多いようです。

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障害者施設

障がいのある方が生活する障害者施設でも、介護福祉士が活躍しています。職員の業務内容は、介護施設とさほど違いはないものの、介護だけではなくリハビリや就労支援などの取り組みを行うのが、障害者施設の特徴です。介護福祉士は、障がいのある方が社会参加できるように支援します。

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病院

病院で活躍する介護福祉士も少なくありません。病院で働く介護福祉士は、看護助手として療養や治療のために入院している患者さんの介護を行い、生活をサポートします。ほかの看護助手に計画的な介護が行えるよう指示を出したり、適切な介護サービスが提供できるよう指導したりすることも介護福祉士の役割です。

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介護福祉士の資格に関するよくある質問

ここでは、介護福祉士の資格に関するよくある質問に回答します。介護福祉士の取得を目指している方は参考にしてください。

介護福祉士を取得するのに必要な費用はいくら?

介護福祉士の資格を取得するのに必要な研修受講料や学費は、選択するルートや保有資格によって異なり、10万~200万円程度と大きな幅があります。通う学校によって学費や受講料は異なるので、費用はあくまで参考として捉えておきましょう。このほか、全ルート共通で受験費用・登録費用に約3万3千円かかります。無資格の方が実務経験ルートで介護福祉士を目指す場合に必要な費用は、実務者研修の受講料約10万~18万と、受験費用などを合わせて13万3千~21万3千円程度です。
介護福祉士の取得にかかる費用は、この記事の「介護福祉士の資格取得に必要なルート別の費用」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

介護福祉士を取得するのにかかる期間は?

介護福祉士を取得するまでには、養成施設ルートで最短1~2年、福祉系高校ルートや実務経験ルートでは最短3年かかります。社会人が介護福祉士を目指す場合は、実務経験ルートが一般的です。
介護福祉士を取得するのに必要な期間や各ルートの概要については、「最短で介護福祉士になるには?知っておきたい3つのルート」の記事もご覧ください。

介護福祉士は受験資格が定められているの?

介護福祉士国家試験には受験資格が設けられており、誰でも受験できるわけではありません。介護福祉士を受験するためのルートは全部で4つ。「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「EPAルート」のいずれかの要件を満たすことで受験できます。働きながら受験資格を得るには、実務経験ルートで要件を満たすと良いでしょう。受験資格の詳細や試験概要は、「介護福祉士の資格を取得する方法」で解説しています。

まとめ

介護福祉士の資格を取得するには、実務経験ルートで8万~18万円程度、養成施設ルートでは、養成施設の学費として100万~200万円程度の費用が必要です。そのほか、受験手数料20,510円、登録手数料3,320円、登録免許税9,000円がかかります(2026年7月時点)。
介護福祉士は、国家資格を持った介護のプロとして幅広い職場で活躍しており、取得すればスキルを証明できるだけではなく、キャリアアップも目指すことが可能です。

介護福祉士の資格を取得したい方は、資格取得に協力的な職場を選ぶと良いでしょう。たとえば、勉強時間を確保できるようにシフトを調整してくれたり、費用を補助してくれたりする職場なら、資格取得に挑戦しやすいといえます。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年7月28日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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