働きながら介護福祉士になるには?社会人向けの資格取得ルートを解説!

介護の資格 2026年10月5日
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この記事のまとめ

「働きながら介護福祉士になるにはどうしたら良い?」と疑問に思う社会人の方もいるのではないでしょうか。介護福祉士になるには、受験資格を満たして国家試験に合格しなくてはなりません。働きながら目指すなら実務経験ルートが主流です。この記事では、働きながら介護福祉士になる方法や受験ルートを解説。介護福祉士を目指すコツや資格取得のメリットもまとめたので、介護業界でキャリアアップしたい方はご覧ください。

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目次

社会人として働きながら介護福祉士になるには

社会人として働きながら介護福祉士になるには、介護職として実務経験を積むか、介護福祉士養成施設に通う必要があります。どちらかの方法で受験資格を満たしたうえで介護福祉士国家試験を受験して合格すると、介護福祉士になることが可能です。
以下の表では、それぞれの方法のメリット・デメリットをまとめました。

メリットデメリット
介護職として実務経験を積む(実務経験ルート)・現場で学んだ知識を研修や試験対策に活かせる
・養成施設に通う費用や時間がかからない
・未経験から資格を取得するまでに最短3年かかる
・試験対策を自ら行う必要がある
社会人として働きながら養成施設に通う(養成施設ルート)・介護の知識や技術を時間をかけて体系的に学べる
・教員やほかの学生と一緒に試験対策を行える
・最短2年程度で介護福祉士を取得できる
・仕事と通学を両立するスケジュール管理が大変
・学費や通学費用の負担が大きい

ここでは、働きながら介護福祉士になる方法を解説します。

介護職に就職・転職して実務経験を積む

介護職として働きながら、「介護等の実務経験3年以上」と「介護福祉士実務者研修の修了」の条件を満たし、介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法です。介護職に就職・転職し、実務経験を積んで介護福祉士を目指すルートは「実務経験ルート」と呼ばれます。

社会人が介護福祉士になる場合は、こちらの実務経験ルートで資格取得を目指すのが主流です。介護福祉士は社会人向けの取得ルートが設けられているため、ほかの国家資格と比べて、働きながら取得しやすい傾向があります。

社会人が介護福祉士を取得するモデルケースの画像

介護職未経験から介護福祉士を目指す方は、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」の順に資格を取得するのがおすすめです。実務経験の要件を満たす3年間で、初心者向けの「介護職員初任者研修」から、上位資格の「介護福祉士実務者研修」へと徐々にステップアップして取得すれば、無理なく介護福祉士を目指せるでしょう。

未経験から介護職に転職したい方は、「未経験可の介護求人一覧」から求人をチェックしてみてください。

社会人として働きながら養成施設に通う

働きながら介護福祉士を目指すもう一つのルートが、養成施設に通って介護福祉士国家試験の受験資格を得る方法です。養成施設の卒業にかかる期間は、福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設などを卒業した方は最短1年、それ以外の方は最短2年です。

養成施設の一覧は、独立行政法人 福祉医療機構 WAMNETの「介護福祉士養成施設」から確認できます。なお、制度上は夜間課程を設けることはできるものの、2026年8月現在、介護福祉士養成施設の夜間課程は開講されていないようです。

昼間部の養成施設に通う場合、フルタイムで働くのは難しい可能性が高いので、働き方を工夫する必要があるでしょう。たとえば、養成施設と提携する施設で授業のない日や時間帯に働いたり、介護職向けの給付金を活用しながら短時間勤務をしたりする方法があります。

介護福祉士養成施設に通う場合、100万~250万円程度の学費と定期的な通学が必要で、時間や費用がかかります。また、2年制の養成施設の入学条件として、高校卒業以上の学歴が求められるのが一般的です。
そのため、フルタイムで稼ぎたい方や高校を卒業していない方は特に、働きながら養成施設に通って介護福祉士になるのはハードルが高いと感じるかもしれません。

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介護福祉士国家試験の受験資格を取得する方法

介護福祉士になる方法のルート画像

介護福祉士になるには、どのルートを選ぶ場合も「介護福祉士国家試験」への合格が必要です。介護福祉士国家試験を受験するルートは、実務経験ルート・養成施設ルート・福祉系高校ルート・経済連携協定(EPA)の4つあります。

ここでは、受験資格を満たす4つの方法について解説するので、自身に合ったルートを選ぶ参考にしてください。

実務経験ルート

介護福祉士試験の受験資格を示す画像

先述したとおり、実務経験ルートは、介護職として働きながら介護福祉士を目指す方に向いている方法です。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「[介護福祉士国家試験]受験資格」によると、実務経験ルートで受験資格を得るには以下の要件を満たす必要があります。

  • 従業期間3年以上(1,095日以上)・従事日数540日以上+実務者研修の修了
  • 従業期間3年以上(1,095日以上)・従事日数540日以上+介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修の修了

「介護職員基礎研修」は、2012年度をもって廃止されました。そのため、「介護職員基礎研修」を過去に取得していない場合、「実務者研修」の取得を目指すことになります。

なお、厚生労働省の「第38回介護福祉士国家試験合格発表について:参考資料(p.2)」によると、介護福祉士国家試験は実務経験を積んで受験する方が最多の9割弱です。多くの人が実務経験ルートで介護福祉士になっていることが分かります。

介護福祉士実務者研修の修了

介護福祉士実務者研修とは、介護に関する実践的な知識や技術を習得するための公的資格です。受講資格は設けられていないため、誰でも受講できます。

実務者研修のカリキュラムは全20科目・約450時間で構成されており、無資格から目指す場合は取得まで最短6ヶ月ほどの期間が必要です。とはいえ、405時間分までは通信で履修でき、通学は6~10日程度で修了できるため、通信と通学を組み合わせたカリキュラムを選べば、働きながらでも無理なく取得を目指せます。

なお、実務者研修の受講料の相場は、8万~22万円程度です。初任者研修などの資格をすでに保有している場合は、カリキュラムの一部が免除されるため、受講期間が短縮されるとともに費用も安くなります。 

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介護等の業務の実務経験3年以上

実務経験3年以上を説明する画像

実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受験するためには、「従業期間3年以上(1,095日以上)」と「従事日数540日以上」の条件をともに満たすことが必要です。

従業期間とは、対象となる介護施設や事業所に在籍していた期間のこと。産休や育休、病気による休職期間も含まれます。
従事日数とは、実際に介護業務を行った日数のことです。1日あたりの勤務時間に関わらず、短時間勤務であっても1日としてカウントされます。

なお、実務経験の雇用形態は問われないため、正社員だけでなく派遣社員やパート・アルバイトの方も、必要な期間や日数を満たせば受験資格を得られます。最短である3年間で従事日数540日以上の条件をクリアするには、週に3.5日程度のペースで勤務することが目安です。

実務経験ルートで介護福祉士を目指す場合、受験申し込み時点で実務者研修修了や実務経験の条件を達成していなくても、試験を受ける年度の3月31日までに満たす見込みがあれば申し込みができます。

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養成施設ルート

「社会人として働きながら養成施設に通う」で先述した養成施設ルートは、都道府県知事の指定した養成施設や、文部科学大臣・厚生労働大臣の指定した学校が対象です。介護福祉士に必要な知識と技術を身につけ、卒業後・卒業時に国家試験への合格を目指すルートとなります。
養成施設ルートでは、最短1~2年で介護福祉士を取得できますが、通学には時間や費用の負担がかかる点を考慮しなければなりません。

介護福祉士養成施設の種類は、「4年制大学」「短期大学」「専門学校(2~3年制)」「1年課程の専攻科」の4種類で、それぞれ履修期間が異なります。
詳しくは「介護福祉士養成施設とは?種類やカリキュラム、通うメリットを解説」の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、福祉系高校もしくは特例高校を指定のカリキュラムを履修して卒業し、介護福祉士国家試験への合格を目指す方法です。福祉系高校なら卒業と同時に受験資格を得られますが、特例高校の場合は福祉系高校より実習時間などが短いため、卒業後に9ヶ月以上の実務経験を積む必要があります。

福祉系高校ルートのメリットは、中卒で働いている方やこれから高校に通う方が、高校卒業資格と介護福祉士国家試験の受験資格を同時に満たせることです。一方、既に高校を卒業している社会人の場合、高校で必修科目などを学び直す福祉系高校ルートは効率が悪いため、養成施設ルートや実務経験ルートのほうが向いているでしょう。

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経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)ルートは、一定の要件を満たして就労しているインドネシア・フィリピン・ベトナム出身者が対象です。外国籍の方すべてがEPA介護福祉士候補者として受験できるわけではないので、注意しましょう。

経済連携協定(EPA)ルートの筆記試験は、特例として試験問題の漢字にふりがなが振られ、試験時間が通常の1.5倍になります。外国籍の方や日本に帰化した方は、別のルートで受験する場合も、申請すれば同様の配慮を受けることが可能です。

EPAルートの詳細は、「外国人が介護福祉士国家試験を受験するルートを解説!合格するコツも紹介」の記事にまとめています。

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働きながら介護福祉士になるコツ

働きながら介護福祉士になるには、取得スケジュールや費用面を考慮して計画を立てるのがポイントです。ここでは、社会人が介護福祉士を目指すコツを解説します。

介護福祉士実務者研修は自分に合った講座を受講する

介護福祉士実務者研修を受講するなら、自分に合った講座を選ぶことが大切です。実務者研修は自宅学習のみで完結せず、スクールに通って受講するスクーリングが必須となります。

多くの資格スクールでは、通信と通学を組み合わせた受講方式が主流です。また、夜間や土日に受講できるコースが用意されていることも少なくありません。
自身の仕事のシフトや休日に合わせた受講スタイルを選択することで、無理なく最後まで通い続けられるでしょう。仕事と通学を両立するために、スクールの教室がある場所への通いやすさもチェックしておくと安心です。 

実務者研修をスムーズに受講するコツは、「実務者研修は難しい?資格取得の難易度やスムーズに修了するコツを解説」の記事で解説しています。

給付金や助成制度を活用して資格取得の費用を抑える

資格取得の費用負担を抑えるため、公的な助成制度や給付金制度の活用を検討しましょう。費用負担が比較的軽い実務経験ルートでも、実務者研修の受講料と介護福祉士の受験料などに数万~数十万円単位のお金がかかり、決して安い費用ではありません。

たとえば、介護職の育成に力を入れる職場は、資格取得にかかる費用を負担する制度を設けていることがあります。
また、主に在職者のキャリア形成を支援する「教育訓練給付制度」を活用すると、受講費用の最大20~80%が助成されるため、事前に利用できるか確認しておくことが大切です。 非正規雇用から正規雇用を目指す方は、収入が一定以下であれば、「求職者支援訓練制度」を利用できる可能性があります。

詳しくは「実務者研修は働きながら無料で取得できる?支援制度や申し込み条件、選び方」の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

介護福祉士国家試験の概要

ここでは、介護福祉士国家試験の概要をまとめました。2026年の試験から導入されたパート合格の制度についても解説しているので、働きながら取得を目指せる難易度か気になる方は参考にしてみてください。

試験の基本情報

介護福祉士国家試験は、介護に関する専門的な知識や技術を客観的に評価する、年に1回の試験です。 以下で、試験時期・出題形式・合格基準・合格率をご紹介します。

試験時期

介護福祉士国家試験は、例年1月下旬の日曜日に実施されます。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[介護福祉士国家試験]令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」によると、2027年(第39回)試験の申し込みから合格発表までの日程は以下のとおりです。

実施項目日時
受験申し込み受付期間2026年7月22日(水曜日)~
9月2日(水曜日)
試験日2027年1月31日(日曜日)
合格発表2027年3月23日(火曜日)

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」

介護福祉士国家試験の受験を希望する場合は、試験前年の夏から秋ごろに設けられる申し込み期間内に、必要な書類を準備して申請しなけばなりません。年度ごとに同センターのWebサイトでスケジュールが公開されます。 

出題形式・科目

介護福祉士国家試験は、五肢択一を基本とする多肢選択形式による、マークシート方式の筆記試験です。計125問が出題され、午前の部105分(Aパート)・午後の部115分(B・Cパート)の2部構成となります。

出題範囲は、以下の11科目群です。

出題範囲を説明する画像

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」

試験問題は「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4領域から幅広く出題されます。

合格基準

介護福祉士国家試験の合格基準は、「総得点の60%程度以上得点する(合格基準点をを満たす)」「全科目群で得点する」の両方の条件をクリアすることです。なお、合格基準点は、総得点の6割を基準に試験の難易度によって調整されるため、年によって異なります。
合格基準の詳細は「【2026年速報】介護福祉士国家試験の合格点の推移や合格基準、難易度」の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

なお、初回の受験で合格基準に届かず試験に不合格となった場合、A・B・Cパートごとに合否が判定されます。パート合格の合格基準は、「パートごとに決められた合格基準点以上得点する」「パートを構成する科目群すべてで得点する」の両方を満たすことです。合格したパートは、試験の再受験にあたり2年間受験の免除を受けられます。

合格率・難易度

厚生労働省の「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」によると、2026年1月実施の介護福祉士国家試験の合格率は以下のとおりです。

受験者数7万8,469人
合格者数5万4,987人
合格率70.1%
パート別合格者数Aパート:3,935人
Bパート:1,509人
Cパート:6,181人

参考:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について」

介護福祉士国家試験は合格率が比較的高く、60~80%台で推移しています。過去の試験問題の傾向を掴み、重要な項目をしっかりと勉強することで、合格を目指せるでしょう。

「【2025年】介護福祉士国家試験の合格率は何%?過去推移と難易度を解説」の記事で、介護福祉士国家試験の合格率の推移や難易度について解説しているので、あわせてご一読ください。

パート合格とは

パート合格を説明するルート画像

パート合格とは、2026年実施の第38回介護福祉士国家試験より導入された制度です。初年度は原則としてすべての科目を受験しますが、不合格だった場合、それぞれのパートの合否が判定されます。
前述のとおり、合格したパートがあった場合、試験の翌年・翌々年の2年間受験を免除してもらうことが可能です。

パート合格の導入により、過去2年間に合格パートがあれば、全試験科目の再受験は必須ではなくなりました。介護福祉士国家試験は働きながら受験する人が多いため、受験勉強の負担を考慮して、再受験に挑戦しやすい制度が設けられたようです。
詳しくは「介護福祉士国家試験のパート合格とはどんな制度?合格基準や目的、メリット」の記事をご覧ください。

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介護福祉士の仕事内容

介護福祉士は、身体介護や生活援助といった介護業務に加え、介護職員のまとめ役という役割も果たします。それぞれの仕事内容の詳細は、以下のとおりです。

身体介護

身体介護は、食事・入浴・排泄などの介助が中心です。歩行が困難な利用者さんの移動を手助けしたり、衣服の着脱を手伝ったりすることも含まれます。利用者さんの身体機能や認知機能の状況に合ったサポートを行うのが、介護福祉士の仕事です。

生活援助

生活援助は、掃除・洗濯・調理・買い物など、利用者さんの日常生活に必要な家事のサポートです。身体介護とは異なり、利用者さんの身体に直接触れない支援のことを指します。あくまでも利用者さんご本人が対象なので、訪問介護においてもご家族の居室の掃除や食事の準備などは行えません。

介護職員への指導や助言

介護福祉士は、介護に関する専門的なスキルが身についているため、チームをまとめるリーダーの役割を任されることがあります。具体的な仕事内容は、介護職員の指導や業務の管理、新人教育などです。
一緒に働く介護職員の相談に乗ったり職場で行う研修を運営したりするには、信頼関係の構築や介護知識の更新が求められます。

そのほか、利用者さんが楽しみながら参加できて機能訓練につながるレクリエーションを企画するのも、介護福祉士の仕事です。レクリエーションを実施する際は、利用者さんが地域住民やほかの利用者さんと交流を図れるよう、声かけや支援を行います。

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介護福祉士の主な職場

介護福祉士の働く場所を示した画像

介護福祉士が活躍する主な職場は、入所施設や訪問介護事業所、通所介護事業所などの介護事業所です。なかには、介護の専門知識を活かして相談員や講師として働く方もいます。

ここでは、介護福祉士が多く活躍する「介護現場」について種類別に解説するので、それぞれの働き方をチェックしてみましょう。

入所施設

入所施設には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム、グループホームなどがあります。
介護福祉士は、利用者さんが快適に過ごせるよう、身体介護を含む生活のサポートや、夜間の見回りなどを実施。365日・24時間体制の対応が必要な入所施設で働く場合は、夜勤に対応するため、交代制のシフトで働くのが基本です。

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訪問介護事業所

介護福祉士は、訪問介護事業所のホームヘルパーやサービス提供責任者として活躍しています。ホームヘルパーは、利用者さんが自宅での生活を続けられるよう、心身状態に応じた介護サービスを提供します。サービス提供責任者は、訪問介護サービスの責任者として利用者さんを受け持ち、利用者さんを担当するホームヘルパーをまとめる役職です。
訪問介護事業所は日中のみ営業する場合が多いため、夜間サービスに対応する事業所以外では夜勤がありません。

なお、ホームヘルパーには介護職員初任者研修などの資格が必要で、サービス提供責任者には介護福祉士実務者研修以上の資格が必要です。

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通所介護事業所(デイサービス)

通所介護では、食事・入浴・レクリエーションなどの介護サービスを日帰りで提供します。事業所によるものの、比較的介護度の低い利用者さんが多い傾向があるので、介護福祉士を目指す無資格・未経験の方も働きやすい環境です。また、基本的に夜勤はないため、生活リズムを崩すことなく働けます。

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障がい者施設

障がい者施設で働く介護福祉士は、身体障がいや知的障がい、精神障がいがある方の日常生活をサポートします。障がい者施設のサービス内容は、生活介護や施設入所支援、就労系のサービスなどさまざま。仕事内容はサービスの種類によって異なり、身体介護や家事援助、相談対応、日中活動の支援などを行います。

勤務形態も幅広く、交代制をはじめ日勤のみや夜勤専従など、生活スタイルに合わせた働き方を選ぶことが可能です。利用者さんの状態や障がいの種類、程度に応じたケアが求められるため、介護福祉士の高度な介護スキルは障害福祉サービスの現場でも重宝されます。

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病院・クリニック

病院やクリニックで働く介護福祉士(看護助手)は、患者さんの療養生活のサポートを行います。主な仕事内容は、患者さんの身体介護や看護師の補助、院内の環境整備です。また、ほかの看護助手を指導したり、現場のまとめ役を担ったりすることもあります。

入院施設のある病棟で働く場合、入所施設と同様に夜勤ありの交代制のシフトで働くことが多いようです。看護助手の仕事内容や働き方については、「看護助手の仕事内容は?外来・病棟など職場別に解説!やりがいや大変なこと」の記事をチェックしてみてください。

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社会人が介護福祉士を取得するメリット

社会人が介護福祉士になれば、即戦力として活躍できたり、より良い待遇を受けられたりするでしょう。ここでは、社会人が介護福祉士を取得するメリットを解説します。

介護業界の転職で即戦力として評価される

介護福祉士の資格を取得すれば、介護現場で即戦力として重宝されるので、自分に合った職場を選びやすいでしょう。
介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であり、保有していれば介護の専門的なスキルを備えていることをアピールできます。介護に関する知識や技術が豊富なので、業務に対する理解が早く、利用者さんの要望にも的確に応えられるのが強みです。そのため、介護業界で希望条件に沿った求人を見つけやすいと考えられます。

キャリアアップを目指せる

社会人が介護福祉士を取得すれば、キャリアアップを実現させやすくなります。たとえば、介護福祉士として5年以上の実務経験を積むと、ケアマネジャー試験の受験資格を満たすことが可能です。自治体によっては、介護福祉士を取得することで生活相談員になれる場合もあります。

また、訪問介護事業所でのキャリアアップを検討している方は、介護福祉士か介護福祉士実務者研修の資格があれば、サービス提供責任者として働くことが可能です。介護の専門的な知識が問われる職種に就き、できる業務の範囲が広がると、やりがいやモチベーションも高まるでしょう。

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給料アップにつながる

介護福祉士の資格を取得すると、基本給や資格手当アップが期待できるメリットもあります。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、介護職員等処遇改善加算を取得している事業所において、月給制・常勤で働く介護職員の保有資格別の平均給与は、以下のとおりです(百の位以下切り捨て)。

介護職員の保有資格別平均給与の棒グラフ

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」

介護福祉士の平均給与は35万50円で、無資格や初任者研修・実務者研修を保有する介護職員と比較して2万~6万円程度高い結果です。
上記を見ると、介護職員の給与は、取得難易度の高い資格を保有しているほど高い傾向にあることが分かります。介護福祉士になれば、ある程度の収入を確保して働けるでしょう。

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働きながら介護福祉士を目指す際の職場選びのポイント

ここでは、働きながら介護福祉士を目指す場合、どのような観点で職場を選べば良いのか解説します。

資格取得の費用を支援してくれるか

介護福祉士を目指すなら、職場が資格取得の費用を支援してくれるかチェックすると良いでしょう。資格取得支援制度が導入されている職場を選ぶことで、経済的な負担を軽減できます。たとえば、実務者研修の受講費用や介護福祉士の受験費用を、事業所が全額または一部負担してくれる場合があるようです。
ただし、資格取得支援制度があっても、支給条件や返還規定が設けられていることも。自分が制度を利用できるか、事前に確認しておくことが大切です。

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シフトを調整してもらえるか

シフトの融通が利きやすい職場を選ぶことは、仕事と資格取得を両立させるうえで欠かせません。実務者研修のスクーリングや試験日は日程が決まっているので、勤務スケジュールの調整が必要となるでしょう。職員の人数にゆとりがある職場や、資格取得に理解のある職場は、シフトの相談に柔軟に対応してくれる傾向にあります。

無資格・未経験者に対する教育体制が整っているか

無資格・未経験から働きながら介護福祉士を目指す場合は、新人教育や研修の体制が充実している職場を選ぶことが重要です。OJT(職場内訓練)や研修制度が整備されていれば、実務に必要なスキルを基礎から習得できます。教育体制が整っている職場は、業務マニュアルが確立されており、疑問点を解消しやすいのも魅力です。

現場で学んだ介護の知識・技術は、介護福祉士の試験勉強にも活かせます。そのため、面接時や施設見学時に、具体的な指導方法やフォロー体制を確認しておくと良いでしょう。

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働きながら介護福祉士になるならレバウェルスクール介護!

社会人として働きながら介護福祉士を目指すなら、「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」を活用するのも一つの手です。 

レバウェルスクール介護では、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修の講座を開講しています。週1日から受講が可能で、スクールをお休みすることになっても別日へ振替ができるので、働きながら無理なく資格取得を目指せます。

また、現役の医療福祉職員による授業を受けられるのもポイントです。介護現場で使える専門的な知識を効率的に身につけられるので、「これから介護職として活躍していきたい」と考えている方に向いているでしょう。転職サポートも受けられます。

レバウェルスクール介護で初任者研修を取得すると、実務者研修を45%割引の5万円で受講できるお得なキャンペーンも利用可能です。介護福祉士へのステップアップにどの資格スクールを選ぶかお悩みの方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

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働きながら介護福祉士になりたい方によくある質問

ここでは、働きながら介護福祉士になりたい社会人の方によくある質問をまとめました。「働きながら介護福祉士になれる?」「最短でどれくらい?」と気になる方は、ぜひご覧ください。

働きながら介護福祉士の資格を取得できる?

介護福祉士は、社会人として働きながら取得する方が多い資格です。介護福祉士を取るには、受験資格を満たして国家試験に合格する必要がありますが、養成施設に通わなくても実務経験ルートで取得できます。実務経験ルートなら、介護職として実務経験を積みつつ研修を受講することで、介護福祉士国家試験の受験資格を手に入れられます。
詳しくは、この記事の「社会人として働きながら介護福祉士になるには」に記載しているので、ぜひご一読ください。

働きながら最短で介護福祉士になるには?

養成施設ルートを選択すれば、最短1~2年で介護福祉士国家試験を受験できます。ただし、社会人は養成施設に通える時間や日程が限られるため、働きながらの場合、実務経験を3年積むルートが人気です。また、養成施設の1年課程の専攻科は、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業している方しか選択できません。
介護福祉士になるルートについては、この記事の「介護福祉士国家試験の受験資格を取得する方法」 で解説しているので、あわせてご参照ください。

ヘルパー2級から介護福祉士になるには?

ヘルパー2級の資格を活かして介護福祉士になるには「実務経験3年以上」と「実務者研修の修了」を目指すと良いでしょう。ヘルパー2級は、現在の「介護職員初任者研修」に相当する資格です。そのため、実務者研修を受ける際に、初任者研修と同様に130時間分のカリキュラムの免除を受けられます。「ホームヘルパー2級は意味ないって本当?廃止理由や初任者研修の違いも解説」の記事でも言及しているので、あわせてご覧ください。

介護福祉士と社会福祉士の違いとは?

介護福祉士と社会福祉士の主な違いは、仕事内容や資格の取得方法・難易度です。介護福祉士は、高齢の方や障がいがある方を対象に、身体介護や生活援助を現場で直接行います。大学や養成施設に通わず実務経験を活かして資格を取得することも可能で、国家試験の合格率は70~80%程度です。
一方、社会福祉士は、生活上の困りごとを抱える方からの相談に乗り、適切な支援へとつなぐのが主な仕事。資格を取得するには、大学や短大、養成施設などの卒業が必須で、国家試験の合格率は30~60%程度と難易度は高めです。
それぞれの違いについては、「介護福祉士と社会福祉士の違いとは?仕事内容や給与、資格の取得方法を比較」の記事をご一読ください。

まとめ

社会人として働きながら介護福祉士になるには、「介護職として働いて実務経験を積む」「仕事をしながら養成施設に通う」という2つの方法があります。養成施設に通う場合、費用負担が高額だったり、仕事の時間を調整する必要があったりするので、社会人は実務経験ルートで介護福祉士を目指す方が多いようです。

2026年の介護福祉士国家試験の合格率は70.1%で、国家試験のなかでは合格率が高い傾向にあります。そのため、試験対策をしっかりと行えば合格を目指せるでしょう。
また、2026年の第38回試験から、新たに「パート合格制度」が導入されました。これにより、パートごとに段階的に合格を目指すことが可能となり、資格取得を目指しやすくなっています。

介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格なので、社会人が取得すれば、即戦力としての活躍が可能です。また、介護福祉士の実務経験はケアマネジャー試験の受験要件に含まれるため、取得すればキャリアアップを目指しやすくなります。資格手当を高めに設定している職場も多く、より良い待遇が期待できるのも、介護福祉士を取得するメリットです。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年10月5日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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