介護士になるためには、まず何から始めればいい?

仕事 2016/06/22
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今回のコラムでは、未経験から介護士を目指す方法をご紹介します。人手不足が課題となっている介護業界には、新しい働き方を見つけるチャンスがあります。
高齢者に寄り添う介護は時に大変な場面もありますが、助けを必要とする人の役に立てる素晴らしい仕事です。
これから介護の世界に入りたいという方は、ぜひコラムの内容をご確認ください。

介護福祉士の仕事と活躍の場


老人ホームやデイサービスといった施設では、介護士と呼ばれる人たちがお年寄りの身の回りのお世話をしたり、本人や家族から介護サービスに関する相談を受けたりしています。

介護士というのは、実は「介護福祉士」という国家資格の略称で、受験要件を満たした上で試験に合格すると、介護士として活躍できます。

【介護士の仕事内容】

〈身体の介護〉


介護士は日常の動作をこなすのが難しくなった高齢者に対して、その人の身体能力を把握しながら必要なサポートを行っていきます。
具体的には「食事介助」「排泄介助」「入浴介助」などが主な業務。ほかにも、歩行が困難なお年寄りの移動を手助けしたり、就寝前の着替えを手伝ったりすることもあります。入居型の施設では夜勤を行う日もあり、働き方は施設によって異なるものです。

〈生活援助〉


介護福祉士は、掃除や洗濯、料理、買い物など、利用者の生活をサポートすることもあります。訪問介護では介護士が利用者の家を訪れ、その方の生活スタイルや意思を尊重しつつ、生活支援を実施。利用者ができる限り自宅での生活を続けられるよう、その人の状態に合わせて必要な支援を行います。

〈相談〉


介護を受ける本人や家族と介護の方針を話し合ったり、自宅で介護をする際の注意点を伝えたりするのも介護士の仕事。専門的な知識を活かして、的確なアドバイスを行います。

〈スタッフのまとめ役〉


現場での経験を積んだ介護士はチームリーダーを任されることがあります。リーダーとしての仕事は、スタッフの指導やタスク管理、新人への教育など。スタッフと信頼関係を築くことや、皆のモチベーションを上げるための工夫が求められるでしょう。

このほか、楽しみながら身体機能を維持できるレクリエーションを企画するのも介護士の仕事です。
介護士はただ単に身の周りの世話をするというわけではなく、利用者の話を聞いたり、近隣住民との交流を促したりと、精神面でのケアを行うのも大切な役割。
細かな業務内容は職場や施設の形態によって異なりますが、面倒見の良い人やお年寄りと触れ合うのが好きな方、人の役に立ちたいという気持ちのある方は、介護士に向いているのではないでしょうか。

資格がないと介護の仕事はできないの?


シニア女性と介護士

より質の高い介護サービスを提供するには専門的な知識や技術が必要ですが、実は介護の仕事は未経験でも問題なく始められます。
高齢化が進む今、人手不足が課題の介護業界では未経験者を歓迎する求人が多数あり、就職後に仕事を通して介護スキルを学ぶことが可能です。教育体制の整った職場であれば指導を受けながら仕事を覚えていけますし、働きながら資格を目指すこともできるでしょう。

介護系の資格には、「介護職員初任者研修」や、それよりレベルアップした「実務者研修」などがあります。
将来的にも介護業界で働き続けるなら、資格取得は必須と考えましょう。
無資格でも掃除などの生活援助はできますが、食事や入浴を手伝う身体介助は、介護職員初任者研修以上の資格がないと携わることができません。仕事の幅を広げるためには資格が必要ですし、資格を取得することで手当がつき、収入アップも期待できます。
介護職員初任者研修は介護の基礎の技術や理念が学べる比較的簡単な資格なので、未経験からスタートする方は1番最初の目標にすると良いでしょう。

介護福祉士資格のメリット


介護職員初任者研修を取得したら、次はさらにレベルアップした実務者研修を受けるのが一般的な流れです。ただし、実務者研修を修了したら介護職として一人前というわけではなく、次に目指したいのは「介護福祉士」。介護福祉士は介護系の資格の中で唯一の国家資格であり、取得すると高い介護スキルの証明になります。

もし働く場所を変えたいと思った時は、介護福祉士があると転職が有利になりますし、職場によっては資格があると良い給与を得られるでしょう。また、介護福祉士として経験を積むと、チームのまとめ役や管理職になれる可能性も出てきます。
現場で働くのが好きという方なら、介護のプロフェッショナルとしてその道を極めても良いですが、介護福祉士にはさらにキャリアを広げるチャンスがあります。例えば、介護福祉士としての経験が「通算5年以上かつ900日以上」あればケアマネージャー試験の受験要件を満たすので、さらなるキャリアアップを目指すことも可能。
介護福祉士資格は介護職としてレベルアップする上でも、他職種にチャレンジする上でも有効な資格であるため、将来的な目標としてみてはいかがでしょうか。

未経験から介護福祉士になるルート


An old couple is talking to care workers

介護福祉士になるには、以下の3つのルートがあります。
現在社会人で働きながら介護士を目指す方は、1つ目の「実務経験ルート」を、現在学生で将来の進路に介護士を考えている方は、「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」をご確認ください。

【実務経験ルート】
未経験からスタートし、介護の現場で働きながら資格を目指せるルート。収入を得ながら資格を目指すことになり、ほかのルートに比べて費用面が安価なメリットがあります。
実務経験ルートでは実務者研修の取得と3年以上の実務経験が受験要件になるため、現場で仕事をしつつ、実務者研修の講座を開講しているスクールに通いましょう。
未経験から介護を始めるという方は、まず介護の基礎が学べる「介護職員初任者研修」に合格した上で、実務者研修を受けるのがおすすめ。
実務者研修の平均的な受講期間は半年程度で、通信教育とスクーリング(通学)を合わせたカリキュラムを受講すれば、働きながらでも勉強時間を確保できます。

【養成施設ルート】
厚生労働省が指定する学校(4年制大学、短期大学、専門学校)を卒業し、国家試験合格を目指すルート。
実務経験ルートに比べて短期間で介護福祉士を目指せますが、学校に通う費用・時間面について考える必要があります。

【福祉系高校ルート】
福祉系高校もしくは特例高校で指定のカリキュラムを履修して卒業し、国家試験を目指すルート。
福祉系高校は修了時に受験資格を得られますが、特例高校は卒業後に9ヶ月以上の実務経験を積むと受験資格が得られます。

介護福祉士試験について


介護福祉士の試験は、筆記試験と実技試験が年に1度実施されます。筆記試験と実技試験は異なる日取りで行われ、2019年度では筆記試験が1月下旬に、実技試験が3月上旬に実施される予定です。
2019年度の場合、筆記試験の会場は全国34箇所に設置され、実技試験は東京と大阪の2箇所で行われます。
筆記試験はマークシート形式で、配点は1問1点の125点満点。試験科目は以下のとおりです。

【試験科目】
1,人間の尊厳と自立、介護の基本
2,人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
3,社会の理解
4,生活支援技術
5,介護過程
6,発達と老化の理解
7,認知症の理解
8,障害の理解
9,こころとからだのしくみ
10,医療的ケア
11,総合問題

筆記試験の合格基準は総得点の60%程度で、試験科目11科目の全てで得点があることが条件。実技試験も課題の60%程度が合格基準となっています。

ここまで介護士の仕事と資格取得の方法をご紹介しましたが、介護士のキャリアをイメージすることができたでしょうか?
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