
この記事のまとめ
- 有料老人ホームで働く常勤の介護職員の平均給与は36万1,000円
- 有料老人ホームで給料をアップさせる方法は、「資格を取得する」など
- 有料老人ホームで働くメリットは、接遇スキルを磨けること
「有料老人ホームの給料ってどれくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか?特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員の平均給与は、36万1,000円です。この記事では、有料老人ホームの給料相場や収入アップの方法をご紹介。仕事内容や施設の種類、1日のスケジュール例もまとめました。働くメリットも解説するので、有料老人ホームで働くか迷っている方は参考にしてください。
有料老人ホームとは?入居対象者やほかの施設との違い、介護職の仕事を解説目次
有料老人ホームで働く介護職員の給料
ここでは、有料老人ホームで働く介護職の給料相場を、基本給や月収・年収、時給に分けてご紹介します。有料老人ホームへの就職や転職を検討している方は、参考にしてみてください。
有料老人ホームの平均給料(基本給)
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.179)」によると、介護付き有料老人ホームを含む「特定施設入居者生活介護事業所」における、月給制・常勤の介護職員の給料事情は以下のとおりです。
| 勤務形態 | 平均基本給 | 決まって毎月支払われる手当 | 平均月給 |
| 常勤 | 18万9,230円 | 7万9,660円 | 26万8,890円 |
| 非常勤 | 16万1,620円 | 2万9,320円 | 19万940円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.179)」
特定施設入居者生活介護事業所で月給制・常勤で働く介護職員の平均基本給は、約19万円。決まって毎月支払われる手当の平均額は約8万円で、基本給と固定手当を合わせた平均月給は、約27万円です。
月給制・非常勤の介護職員の平均基本給は約16万円、固定手当は約3万円で、平均月給は約19万円でした。
また、月給制・常勤の介護職員全体の平均基本給は19万2,660円、決まって毎月支払われる手当は6万1,150円、これらを合わせた平均月給は25万3,810円でした。
特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員は、基本給こそ全体平均をやや下回るものの、手当が高く月給で見ると全体平均より高い結果となっています。
有料老人ホームの平均給与・年収
同資料(p.129)をもとに、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員の平均月収・平均年収をまとめました。なお、平均給与は、「基本給(月額)+手当+一時金(4月~9月支給金額の1/6)」で算出されています。
| 勤務形態 | 平均給与(月収) | 平均年収 |
| 常勤 | 36万1,000円 | 433万2,000円 |
| 非常勤 | 23万360円 | 276万4,320円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」
特定施設入居者生活介護事業所で働く月給制・常勤の介護職員の平均月収は、約36万円でした。こちらに12を掛けて平均年収を求めると、約433万円となります。また、月給制・非常勤の介護職員の平均月収は約23万円、平均年収は約276万円でした。
特定施設入居者生活介護事業所で働く介護職員の常勤と非常勤の給与差は、月収で約13万円、年収で約157万円。実労働時間数の平均は、常勤が165.1時間、非常勤が133.3時間です。常勤と非常勤は勤務時間や業務範囲が異なるため、給与差があると考えられるでしょう。
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有料老人ホームの平均時給
同資料(p.181)によると、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で時給制で働く介護職員の平均時給(基本給)は1,140円でした。特定施設入居者生活介護事業所は、最も平均時給が高い訪問介護事業所に次ぐ時給の高さです。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年8月25日)
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有料老人ホームとほかの施設形態の給料との比較
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)とそれ以外の介護事業所における、介護職員の平均給与を下記のグラフにまとめました。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」
特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員の平均給与は約36万円で、介護老人福祉施設(特養)に次ぐ高さです。
介護付き有料老人ホームなどの入居型の施設は24時間対応が必要なため、夜勤があることが給与に影響していると考えられます。施設によっては、入居者さんの介護度が高く、高度な介護スキルが必要になることから、給与を高めに設定していることもあるでしょう。
介護付き有料老人ホームの給料は、介護施設のなかでも比較的高い傾向にありますが、施設の種類や運営法人によって給料は異なります。納得して働くためには、求職中に施設の待遇を十分に調べることが大切です。
介護業界の求人を専門に扱う転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、あなたが住む地域の有料老人ホームの給料相場をお調べできます。専任のキャリアアドバイザーが、「有料老人ホームとほかの施設のどちらで働くか迷っている」という方のご相談にも対応しますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年8月25日)
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有料老人ホームで給与をアップさせる方法
有料老人ホームでは、資格を取得したり夜勤に入ったりすることで給与アップを狙えます。給与を上げる方法を以下で解説するので、収入アップを目指す方はチェックしてみてください。
資格を取得して手当をもらう
資格を取得して資格手当がつくと、給与を上げられます。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)」をもとに、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員の保有資格別の平均給与をまとめたので、確認してみましょう。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)」
介護職員初任者研修や介護福祉士の資格を持つ介護職員の平均給与は約37~38万円、無資格の場合は約29万円で、平均給与の差は8万円以上です。
上記以外に、「特定行為業務従事者」「認知症ケア専門士」といった資格にも手当がつく場合があります。今より給与を上げたい方は、資格取得を検討してみると良いでしょう。
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レバウェル介護の資格スクール負担にならない範囲で夜勤を増やす
夜勤手当や深夜手当が支給される夜勤を増やすことで、給与アップを図ることが可能です。日勤と同じ勤務時間数だとしても、手当がある分夜勤のほうが給与が高くなるため、夜勤の回数が増えるほど収入を上げられるでしょう。
ただし、夜勤に慣れないうちは生活リズムの乱れから体調不良を招くおそれがあるため、夜勤の回数は無理のない範囲で調整することが大切です。
有料老人ホームの夜勤については、「有料老人ホームの夜勤の実態は?仕事内容や大変なこと、メリットを解説」の記事で解説しています。
同じ職場で勤続年数を重ねる
同じ勤務先で地道に勤続年数を重ねるのも、給与アップの方法の一つです。
同資料(p.149)をもとに、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)において月給制・常勤で働く介護職員の勤続年数別の平均給与をグラフにまとめました。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.149)」
勤続1年(勤続1年~1年11ヶ月)の介護職員の平均給与は約33万円、勤続5年の場合は約38万円です。勤続年数によって平均給与に増減はあるものの、全体を見ると勤続年数が長くなると給与が上がる傾向があります。日々の業務をこなしながら勤務実績を重ねることで、将来的な給与アップが期待できるでしょう。
管理職などの役職に就く
役職に就くと、役職手当が支給されたり基本給が上がったりする傾向があるため、給与アップを狙えます。有料老人ホームは、介護主任・介護リーダーといった役職を設けているところも少なくありません。
同資料(p.143)によると、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)の管理職の平均給与は40万4,740円です。一方、管理職でない職員の平均給与は35万8,610円で、約5万円の差があります。
有料老人ホームの管理職に資格要件はありませんが、介護福祉士などのスキルや知識が豊富な職員が起用される傾向にあるようです。収入アップのためには、まずは資格取得やスキルアップを目指すと良いかもしれません。
介護業界でキャリアアップする方法を詳しく知りたい方は、「介護施設で管理者になるには何が必要?資格要件や仕事内容を解説」の記事もチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年8月25日)
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有料老人ホームとは
有料老人ホームとは、主に民間企業が運営しており、高齢者の方が自立した生活を送れるよう食事や介護などのサービスを提供する居住型の介護施設です。有料老人ホームは、施設の種類や運営する法人の方針によって仕事内容が異なります。以下で、有料老人ホームの種類や仕事内容を解説するので、参考にしてみてください。
有料老人ホームの種類
有料老人ホームは、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3種類です。施設の種類によって、入居条件(年齢や介護度)や提供するサービスが異なります。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、介護サービスを提供する「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。
特定施設入居者生活介護のサービスは、要支援1以上の認定を受けた方を対象としています。そのため、介護付き有料老人ホームの主な入居対象者は、要支援・要介護の認定を受けた方ですが、施設によっては自立している方の入居も可能な場合があるようです。
介護付き有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容は、身体介護や生活援助、レクリエーションなど。また、他職種と連携して機能訓練を提供する場合もあるでしょう。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、自立した方から要介護の方まで、幅広い高齢者の方を対象とした施設です。施設では基本的に介護サービスを提供しないため、介護を必要とする方は外部の介護サービスを利用します。
入居者さんの層が幅広いため、一人ひとりの状況に応じたサポートが必要です。また、レクリエーションやイベントの充実を図る施設も少なくありません。
住宅型有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容を詳しく知りたい方は、「住宅型有料老人ホームの介護職員の仕事内容とは?活躍する職種や1日の流れ」の記事をご一読ください。
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、健康で自立度の高い高齢者の方の生活をサポートする施設です。「介護は必要ないけど、1人で暮らすのは不安…」という方が利用します。住宅型有料老人ホームと同じく、介護サービスは提供しません。職員は、見守りや生活相談、食事の提供などを行います。
露天風呂やトレーニングルームがある健康型有料老人ホームもあり、入居者さんが楽しく過ごせるような設備が整っているのが特徴です。詳しくは、「健康型有料老人ホームとは?ほかの施設との違いや働くポイントを解説」の記事を参考にしてみてください。
有料老人ホームの仕事内容
有料老人ホームの基本的な仕事内容は、入居者さんの介護や見守り、安否確認、生活相談などです。
前の項目で触れたように、身体介護やレクリエーションの実施・企画などを行うかどうかは施設によって異なります。また、施設の方針次第では、認知症ケアや終末期ケア、医療ケアにも対応するため、医療職といった他職種と連携することもあるでしょう。
有料老人ホームの仕事内容が気になる方は、「有料老人ホームの仕事内容は何?介護職員の1日や働くメリット、給料を解説」の記事をチェックしてみてください。
有料老人ホームの1日の流れ
介護付き有料老人ホームには日勤と夜勤があり、職員はシフト制で勤務します。
日勤のスケジュール例
介護付き有料老人ホームで働く介護職員の日勤のスケジュール例は、以下のとおりです。
有料老人ホームの日勤の1日
09:00
出勤
09:30
夜勤職員からの申し送り
10:00
入浴介助、排泄介助
11:30
昼食の配膳、食事介助、口腔ケア
13:00
休憩
14:00
レクリエーション
15:00
おやつの準備
16:00
入居者さんとのコミュニケーション、記録業務
17:15
夜勤職員への引き継ぎ
17:30
夕食の配膳、食事介助、口腔ケア
18:00
退勤
日中は入居者さんが活動する時間帯のため、身の回りのお世話以外にも、レクリエーションやコミュニケーションを通して入居者さんと関わることが多いでしょう。
夜勤のスケジュール例
介護付き有料老人ホームで働く介護職員の夜勤のスケジュール例は、以下のとおりです。
有料老人ホームの夜勤の1日
17:00
出勤
17:15
日勤職員からの申し送り
17:30
夕食の食事介助、口腔ケア、下膳
20:00
就寝準備(排泄介助、更衣介助)
21:00
巡回(体位変換・オムツ交換)、休憩・仮眠
06:00
起床介助、体調チェック
07:00
朝食の配膳、食事介助、口腔ケア
09:30
日勤職員への引き継ぎ
10:00
退勤
介護付き有料老人ホームの夜勤では、就寝や起床に伴うケアを行います。夜間の主な業務は、巡回・見守りや体位変換、排泄介助です。コールがあれば個室にかけつけて対応するだけではなく、入居者さんの急変時には緊急時対応を行う可能性があるでしょう。
なお、有料老人ホームは、勤務先の施設の種類によって仕事内容やスケジュールが異なるため、上記は参考程度にご覧ください。
有料老人ホームで働くメリット
有料老人ホームで働くメリットは、「接遇スキルを磨けること」や「福利厚生が充実している場合があること」です。有料老人ホームが自分の希望に合うかどうか、以下でメリットを確認してみましょう。
接遇スキルを磨ける
有料老人ホームは、入居者さんの満足度を重視した介護サービスを提供している施設が多くあります。介護職員の態度が評価されるため、丁寧な言葉遣いや立ち居振る舞いなどの接遇力を磨いていけるでしょう。
福利厚生が充実している場合がある
有料老人ホームは運営元が多様で、職場によっては福利厚生が充実しています。なかには、資格取得支援により、研修や受験の費用を負担してくれる施設も。「働きながらスキルアップを目指したい」「未経験から介護職として働きたい」という方は、教育体制が整った有料老人ホームを探すのも良いでしょう。
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有料老人ホームの給料に関するよくある質問
ここでは、有料老人ホームの仕事についてよくある質問に回答します。「有料老人ホームの仕事に興味があるけど、給料が心配…」と不安がある方は、ぜひご一読ください。
有料老人ホームの仕事は給料の割にきついの?
有料老人ホームの給料に対して仕事がきついと感じるかどうかは、人それぞれでしょう。有料老人ホームは介護事業所のなかでは給与が高い傾向にありますが、ほかの介護施設よりも高い接遇スキルが求められることをプレッシャーに感じる人も。ほかの施設よりも手厚い対応をすることが多く、大変だと感じることがあるかもしれません。
詳しくは、「有料老人ホームの仕事はきついの?転職経験者から聞いた働くメリットも紹介」の記事で解説しているので、有料老人ホームがきついか気になる方は確認してみてください。
有料老人ホームで働く介護職員の給料は高いの?
有料老人ホームで働く介護職員の給料は、ほかの介護施設に比べて高い傾向があります。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」によると、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員(月給制・常勤)の平均給与は、約36万円でした。最も平均給与が高い介護老人福祉施設(特養)とわずか860円差で、2番目に平均給与が高い施設形態です。
詳しくは、この記事の「有料老人ホームで働く介護職員の給料」で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年8月25日)
まとめ
特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)で働く介護職員の平均基本給は18万9,230円で、月々の手当を加えた平均月給は26万8,890円です。月給に一時金などを加えて算出した平均給与(月収)は、36万1,000円でした。
特定施設入居者生活介護事業所の介護職員の平均給与をほかの施設形態と比べると、特養に次いで2番目に高い結果です。
有料老人ホームで働く介護職員が給与アップを目指すなら、資格を取得したり、可能な範囲で夜勤を増やしたりすると良いでしょう。
また、有料老人ホームは、福利厚生が充実していたり、資格取得支援に力を入れていたりすることも少なくありません。「資格は持っていないけど、介護職として働きたい」という方は、有料老人ホームで資格取得支援を受けながら仕事をするのも一つの手です。
給料や待遇が良い施設で働きたい方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、給料や待遇などの条件交渉も代行。キャリアアドバイザーが事業所に直接リサーチしているので、職場の雰囲気や有給消化率など、求人について詳しくお伝えできます。また、資格取得制度が整った施設もご紹介可能です。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
内定後まで安心サポート
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


