有料老人ホームとは分かりやすく言うとどんな施設?種類や入居条件を解説!

介護の仕事 2024年3月28日
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この記事のまとめ

「有料老人ホームとは分かりやすく言うとどんな施設?」と気になる方もいるでしょう。有料老人ホームとは、介護サービスや食事提供する高齢者向けの住まいのことです。施設によって提供するサービスの範囲は異なります。この記事では、有料老人ホームが提供するサービスや入居条件を分かりやすく解説。ほかの介護施設との違いにも触れているので、有料老人ホームに興味がある方は参考にしてみてください。

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目次

有料老人ホームとは分かりやすく言うとどんな施設?

有料老人ホームとは分かりやすく言うと、民間企業が運営する高齢者向けの住まいのことです。洗濯や掃除といった家事や食事の提供、身体介護、健康管理など、高齢者が快適な生活を送るためのサービスを提供しています。施設の種類によって、提供するサービスや入居条件が異なるため、利用する際は「どのようなコンセプトなのか」「どんなケアを提供しているのか」などを事前に調べておくことが大切です。

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有料老人ホームで提供するサービス

有料老人ホームが提供する主なサービスは、「食事の提供」「身体介護サービス」「生活援助」「看護サービス」「リハビリや機能訓練」です。ここでは、有料老人ホームの基本的なサービスを解説します。

食事の提供

有料老人ホームでは、基本的に食事を1日3食提供します。施設によってはおやつが出るところもあるようです。食事の時間は、施設で決まっているところもあれば、自由に食事を取れるところもあります。入居者さんの身体状態に合わせて、とろみ食やきざみ食といった食形態を用意する場合が多いため、安全に食事ができる環境です。なかには、栄養士による食事療養のメニューを提供している有料老人ホームもあります。

身体介護サービス

入居者さんの身体機能や認知機能に応じて、食事介助や入浴介助、移動・移乗介助などの身体介護サービスを提供している施設もあります。施設によって対応できる介護サービスの内容は異なるため、入居の際は自分に合ったサービスを受けられるか確認しておくことが大切です。要介護認定を受けていて、「特定施設入居者生活介護」に分類される有料老人ホームに入居する場合、介護保険が適用されます。

生活援助

有料老人ホームで行う生活援助とは、居室清掃や洗濯、買い物代行など、身の回りのサポートのことです。月額費用に含まれるサービスもあれば、必要に応じて追加費用を支払うことで利用できるサービスもあります。対応できる範囲や料金の規定は施設によって異なるため、利用する場合は事前に調べておくと安心です。

看護サービス

看護師による健康チェックや相談対応を行っている有料老人ホームもあります。なかには、看護師が常駐して、たんの吸引や経管栄養、褥瘡の処置などの医療ケアを実施している施設もあるようです。入居を考えている方は、施設の医療体制についても事前に確認しておくと安心して生活できます。

リハビリや機能訓練

入居者さんの身体機能の維持や向上を目的に、リハビリ専門職がリハビリや機能訓練などを行っている施設もあります。グループで行ったり個別に行ったりと、スタイルも施設によってさまざまです。入居を検討している施設がある方は、リハビリや機能訓練の頻度や内容、サービスを提供する人の職種などを確認しておくと良いでしょう。

有料老人ホームの3つの種類

有料老人ホームには、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つの種類があります。3種類の有料老人ホームの違いが分かりやすいように下記の表にまとめたので、ご覧ください。

種類入居対象者サービス内容要介護になった際の対応
介護付き有料老人ホーム原則65歳以上で自立した生活を送れる方~要介護の方身体介助や生活援助、施設によっては医療ケア基本的に入居を継続できる
住宅型有料老人ホーム一般的に、60~65歳以上で自立した生活を送れる方~要介護の方生活援助外部の介護サービスを利用することで入居を継続できる
健康型有料老人ホーム一般的に、60歳以上で自立した生活を送れる方見守り退去になる可能性が高い

上記の表から、有料老人ホームの種類によって入居対象者やサービスが違うことが分かります。介護付き有料老人ホームでは身体介護や生活援助、医療ケアを提供していますが、住宅型有料老人ホームは生活援助の提供がメインです。また、健康型有料老人ホームは見守りのみが一般的で、介護が必要になると退去になることがあります。

下記では、有料老人ホームの3つのタイプについて分かりやすく解説するので、チェックしてみてください。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームとは、介護サービスが付いている有料老人ホームです。介護職員が配置されており、入居する方は、食事介助や排泄介助、入浴介助、移動・移乗介助などの身体介護を受けられます。介護が必要になっても施設での生活を続けられることが、介護付き有料老人ホームに共通する特徴です。

介護付き有料老人ホームの入居対象者

原則として介護保険サービスを利用できる65歳以上の方が、介護付き有料老人ホームの入居対象です。なお、介護付き有料老人ホームには、「介護型」「混合型」「一般型(自立型)」の3種類があり、それぞれ入居対象者が異なります。

種類介護専用型混合型一般型(自立型)
入居対象者要介護1以上の方要介護・要支援・自立の方すべて自立の方のみ

介護専用型の有料老人ホームは、要介護1以上の方を対象としています。混合型は、要介護・要支援・自立の方のいずれも入居が可能です。一般型は、入居時に自立した生活ができることを条件としています。前述したとおり、介護付き有料老人ホームでは、入居後に介護が必要となった場合でも、介護を受けながら生活を続けることが可能です。

介護付き有料老人ホームの提供サービス

介護付き有料老人ホームでは、施設の職員が、食事介助や入浴介助、排泄介助、移動・移乗介助などの身体介護を提供しています。ほかにも、掃除や洗濯、買い物などの生活援助も提供。リハビリや機能訓練、医療的ケアに力を入れる施設もあります。サービスの強みや運営の特徴は施設によって異なるため、利用したい方は事前にしっかり確認しておきましょう。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、主に食事の準備や家事などの生活支援サービスを提供します。施設による介護サービスの提供はないため、介護が必要になった場合は、外部の通所介護や訪問介護、訪問看護を併用するのが一般的です。

住宅型有料老人ホームの入居対象者

住宅型有料老人ホームは、60歳または65歳以上で自立の方から要介護の方まで幅広く入居しています。ただし、一律で入居条件が定められているわけではありません。施設によっては、認知症の程度や医療ケアの必要性を理由に入居できない場合もあります。

住宅型有料老人ホ―ムの提供サービス

住宅型有料老人ホームは、主に居室清掃や洗濯、食事の提供、健康管理といった生活支援サービスを提供します。食事を用意する際は、入居者さんの食事機能に合わせて、ソフト食やきざみ食など個別に対応している施設が多いようです。
そのほか、レクリエーションや季節ごとのイベントが充実していたり、医療や介護面のサポートが充実していたりする住宅型有料老人ホームも。同じ住宅型でも、施設によってサービス内容は大きく異なる可能性があります。

健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、自立して生活できる高齢者が暮らす住まいです。施設数は、介護付きや住宅型と比較して少ない傾向にあります。
健康型有料老人ホームで提供するサービスは、食事の準備、安否確認、見守りがメインです。温泉施設やジム、カラオケなど、入居者さんの生活が充実するような設備を設けている場合もあります。介護サービスの提供はないので、介護が必要になった場合は退去となるのが一般的です。

健康型有料老人ホームについて詳しく知りたい方は、「健康型有料老人ホームとは?ほかの介護施設との違いや働くポイントを知ろう」をご覧ください。

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有料老人ホームの入居にかかる費用

有料老人ホームへ入居する方が支払う費用は、入居時に支払う「初期費用」と毎月支払う「月額費用」です。

ここでは、有料老人ホームの入居にかかる費用を解説します。有料老人ホームの費用は、設備やサービス内容によって差があるため、参考程度にご覧ください。

施設の種類初期費用月額費用
(家賃や管理費、介護サービス費など)
介護付き有料老人ホーム0円~数億円15万円~30万円
住宅型有料老人ホーム0円~数億円10万円~30万円

上記の表にあるように、有料老人ホームの月額費用の目安は15万~30万円ほど。民間企業が運営する施設のため、特養などの公的機関が運営する施設よりも費用が高い傾向があるようです。有料老人ホームは費用負担が大きい傾向がありますが、接遇が手厚かったり、温泉やカラオケが完備されていたりするなど、入居するメリットもあります。

初期費用

有料老人ホームに入居する際、初期費用として「入居一時金」を支払います。入居一時金とは、入居契約期間の家賃を全額または一部前払いで支払うお金のこと。初期費用の金額は、0円の施設から1000万円を超える施設までさまざまです。契約期間が満了する前に亡くなったり退去となったりした場合は、残金が返金されます。

月額費用

有料老人ホームの入居にかかる月額費用には、家賃や食費介護サービス費などがあります。ここでは、月額費用の内訳を解説するので、確認してみましょう。

家賃・管理費・食費

有料老人ホームの入居者の方は、施設に家賃や管理費、光熱費、食費などの料金を支払う必要があります。入居一時金を多く支払った場合、月々の家賃は安くなることがあるようです。

介護サービス費

有料老人ホームで介護サービスを利用する場合、介護サービス費がかかります。介護保険が適用されれば、入居者の方の所得に応じて1~3割の負担で介護サービスの利用が可能です。

その他実費

家賃や介護サービス費のほかに、オムツなどの消耗品、嗜好品、理美容にかかる料金などが実費で請求されます。施設が提供する介護保険適応外のサービスを利用した場合は、その分の料金の支払いも必要です。

有料老人ホームの設置基準

有料老人ホームの設置基準には、「人員基準」「設備基準」「運営基準」の3つがあります。下記で詳しく見ていきましょう。

働く職種と人員基準

介護付き有料老人ホームでは、管理者や介護職員、看護職員、ケアマネジャーなどの配置基準が定められています。厚生労働省の「特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護(p.8)」を参考にして、有料老人ホームの人員基準を分かりやすく表でまとめたので、ご覧ください。

職種介護付き有料老人ホームの配置基準住宅型・健康型有料老人ホームの配置基準
管理者1人1人
介護職員看護職員と合わせて要介護者3人に対して1人以上。要支援者の場合は10人に対して介護・看護職員1人以上
※夜間帯は介護・看護職員1人以上
必要数
看護職員入居者30人までは1人以上。30人を超える場合は、入居者50人ごとに1人必要数
ケアマネジャー入居者100人につき1人以上
生活相談員入居者100人に対して1人以上必要数
機能訓練指導員1人以上必要数

参照:厚生労働省「特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護(p.8)

介護付き老人ホームにおける介護職員の人員配置は、て要介護者3人に対して1人以上、要支援者10人に対して1人以上とするように定められています。住宅型・健康型有料老人ホームは、人員基準について法令上の規定はありませんが、運営に支障のない人数の配置が必要です。

設備基準

介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの設備基準は下記のとおりです。

介護付き有料老人ホーム住宅型有料老人ホーム
居室原則個室でプライバシーの保護に配慮がある、介護を行える適当な広さがあること個室で、1人当たりの床面積が13平方メートル以上あること
浴室身体の不自由な方が入浴するのに適したものにすること居室内に設置しない場合は、すべての入居者が利用できるような広さと数を確保すること
トイレ居室のある階ごとに設置し、非常用設備を備えること居室と同様に、居室内に設置しない場合は、すべての入居者が利用できるような広さと数を確保すること
食堂・機能訓練室機能を十分に発揮し得る適当な広さを確保すること
施設全体利用者が車いすで円滑に移動することが可能な空間と構造であること廊下を車いすで安全に移動できるように、横幅を1.8m以上にすること

参照:厚生労働省「特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護(p.8)

介護付き有料老人ホームは、介護保険サービスを提供する事業所のため、設備基準に細かい規定があるのが特徴です。一方、住宅型や健康型の有料老人ホームは法令上の設備基準は定められていません。明確な規則はないものの、上記が健康型有料老人ホームの設備基準となっています。

運営基準

厚生労働省の「有料老人ホームの設置運営標準指導指針について(p.17)」を参考に、有料老人ホームの運営基準を下記にまとめました

  • 入居者の定員、利用料、サービスの内容、費用負担、介護を行う場合の基準、医療を要する場合の対応などを明示した管理規程を設ける
  • 緊急時において迅速かつ適切に対応できるように、入居者およびその身元引受人等の名簿を整備しておく
  • 有料老人ホームの修繕・改修の実施状況や入居者に提供したサービスの内容などを記載した帳簿を作成し、2年間保存する
  • 感染症が発生・まん延しないように必要な措置を講じる
  • 非常災害に関する具体的な計画を立て、災害時の関係機関への通報・連携体制を整備して職員に周知し、定期的に避難訓練や救出訓練を行う
  • 医療機関との協力内容を取り決め、連携する

有料老人ホームには、高齢の方が安心して暮らすためのさまざまな設置基準があります。施設を調べる際は、設置基準をクリアして適切な管理ができているかを確認しておくと良いでしょう。

有料老人ホームとほかの介護施設の違い

ここでは、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームとの違いを分かりやすく解説します。「有料老人ホームはほかの施設とどう違うの?」という疑問がある方は、参考にしてみてください。

サ高住との違い

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は、有料老人ホームと同様に、高齢者や介護が必要な方が入居できる住宅です。ただし、サ高住は賃貸借契約を結んだうえで利用することが、有料老人ホームとの大きな違いといえるでしょう。

特定施設入居者生活介護の指定を受けていないサ高住の場合、提供が必須のサービスは安否確認と生活相談サービスのみです。介護サービスや生活支援のサービスは外部のサービス事業所や併設する事業所と個人で契約します。サ高住は、必要なサービスだけを選んで利用できるのがメリットといえるでしょう。

一方の有料老人ホームは、住まいやサービスを利用する権利を購入する利用権方式の契約形式です。入居者さんに所有権はないので、亡くなった場合は相続の対象外となります。また、有料老人ホームは、住まいだけでなく介護や生活支援のサービスも一体で提供されるのが特徴です。

特別養護老人ホームとの違い

有料老人ホームと特別養護老人ホームの主な違いは、運営元と入居者さんの介護度です。有料老人ホームは民間企業が運営しており、特養は公的機関が運営しています。特養は、要介護3以上で自宅での生活が困難な高齢者を対象に、日常生活の世話や療養上の世話などを行うのが特徴。有料老人ホームよりも入居者さんの介護度は高い傾向にあります。

介護老人保健施設との違い

有料老人ホームと介護老人保健施設では、利用の目的が異なります。介護老人保健施設とは、病院を退院したもののまだ自宅で生活できない状態の方が、リハビリや医療ケアを受けながら在宅復帰を目指す介護施設です。介護老人保健施設は自宅に帰ることが目的のため入所期間に制限があり、原則3ヶ月で退所します。一方の有料老人ホームは、終の棲家として終身で入居する方も多いようです。

グループホームとの違い

有料老人ホームとグループホームの大きな違いは、入居対象者と施設の規模です。グループホームは、認知症の方に入居を限定した施設を指します。また、グループホームは最大9人のユニットで共同生活を送り、1つの施設に入居するのは最大で27人です。そのため、多くの有料老人ホームよりも小規模になっています。

有料老人ホームを利用する流れ

有料老人ホームに入居するまでの一般的な流れは、下記のとおりです。

  • 条件を整理して施設の情報を集める
  • 見学に行き説明を受ける
  • 申し込みをして契約を結ぶ

有料老人ホームに入居する場合、自分で施設を選んで申し込みます。以下で詳しく解説するので、利用を検討している方は確認してみてください。

条件を整理して施設の情報を集める

有料老人ホームに入居したい方は、まずは施設に求める条件を整理してみましょう。希望が複数ある場合は、優先順位を決めておくと自分に合った施設を絞り込みやすくなります。希望条件を整理したら、施設の情報を集めましょう。料金やサービス、立地など、希望条件を考慮して検索します。Webサイトを見たり資料請求をしたりして、施設を絞り込みましょう。

見学に行き説明を受ける

気になる有料老人ホームがあれば見学をして、実際に施設の雰囲気を見ることが大切です。管理者や担当スタッフが料金や施設の特徴を説明してくれるので、気になることがあれば確認しておきましょう。

申し込みをして契約を結ぶ

有料老人ホームに入居の意向を伝えると面談が組まれるので、必要書類を提出し、既往歴や生活上の希望などを管理者やケアマネジャーに伝えましょう。その後、面談の内容や介護度、健康状態、経済状況などから入居審査が施設内で行われ、入居審査に通ると契約が可能になります。正式に契約が取り交わされれば入居できますが、待機者がいる場合は待機予約となるかもしれません。入居できる時期など不明点があれば、施設に問い合わせておきましょう。

有料老人ホームで働く介護職の仕事・働き方

ここからは、有料老人ホームへの転職を検討している介護職員に向けて、お仕事の内容や働き方を紹介します。有料老人ホームに興味がある方は、参考にしてみてください。

介護職員の仕事内容

有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容は、身体介護や生活援助、レクリエーションの企画と実施、リハビリの補助、利用者さんの見守りなどです。施設によって業務範囲は異なるため、転職したい方は入居条件や提供しているサービスなどを事前に確認しておきましょう

「介護スキルを活かしたい」「介護経験を積みたい」という方は、介護付き有料老人ホームの仕事に向いているかもしれません。有料老人ホームの仕事内容をさらに知りたい方は、「有料老人ホームの仕事内容は何?介護職員の1日や働くメリット、給料を解説」をご覧ください。

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住宅型有料老人ホームの仕事内容とは?働くメリット・デメリットも紹介

勤務時間・形態

介護付き有料老人ホームの介護職は、有料老人ホームの介護職員として勤務します。住宅型有料老人ホームの介護職員は、施設に併設されている訪問介護の職員として勤務することもあるようです。

介護付き有料老人ホームは基本的に夜勤がありますが、住宅型・健康型有料老人ホームの夜勤の有無は施設によって異なります。入居者さんを365日24時間体制でケアしている施設の介護職員には、早番・日勤・遅番・夜勤と複数の勤務パターンがあり、施設はこれらを組み合わせてシフトを組んでいます。介護職員のシフトについては、「介護職に多いシフト勤務はどのような働き方?交代制や組み方について解説!」をご覧ください。

有料老人ホームの仕事の特徴

ここでは、有料老人ホームで働く介護職員の仕事の特徴として、メリットとデメリットを紹介します。有料老人ホームは施設ごとに仕事内容や職場環境が大きく異なるため、参考程度にご覧ください。

働くメリット

有料老人ホームは自立から要介護の方まで幅広く入居しているため、特養やグループホームよりもさまざまな状態の利用者さんのケアに携われます。そのため、一通りの介護経験を積める点が働くメリットといえるでしょう。

接遇を大切にする施設が多い傾向にあるため、対応のマナーや言葉遣いが身につくのも有料老人ホームの長所です。有料老人ホームで働くメリットについては、「有料老人ホームで働くメリットとは?介護職の仕事内容も解説!」で詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

働くデメリット

有料老人ホームでは、幅広いサービスを提供している分、スタッフが対応する業務も多岐にわたり、業務量が多いと感じることもあるようです。また、入居者さんが価格に見合ったハイレベルなサービスを期待している場合、満足なサービスを提供できないと、苦情を受けることも考えられます。接遇を重視される有料老人ホームでは、サービス業という意識をもって働くことが大切です。

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有料老人ホームの仕事はきついの?転職経験者から聞いた働くメリットも紹介

有料老人ホームの仕事に向いている人の特徴

以下では、有料老人ホームの介護職に向いている人の特徴を紹介します。当てはまらないからといって、「向いていない」という訳ではないので、「有料老人ホームでやっていけるか不安」という方は、参考程度にご覧ください。

  • 入居者さんとコミュニケーションを取るのが好きな人
  • 身体的な負担を軽減して働きたい人
  • 未経験から介護の仕事を始めたい人
  • あらゆる介護ニーズに対応する力を身につけたい人

有料老人ホームは、自分で身の回りのことができる方が多く入居している傾向にあるため、身体介護や移乗介助などにおける体力的な負担が軽い場合があります。そのため、身体的な負担を軽減したい人や、未経験から少しずつ介護の知識を身につけたい人に向いているでしょう。
有料老人ホームに向いている人は?施設の種類もあわせて解説!」では、有料老人ホームに向いている人の特徴をより詳しく紹介しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

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有料老人ホームに関してよくある質問

ここでは、有料老人ホームに関するよくある質問を紹介します。「有料老人ホームってどんな施設か気になる」という方は、ぜひチェックしてみてください。

有料老人ホームは老人福祉施設ではないのですか?

有料老人ホームは、介護老人福祉施設(特養)とは異なります。有料老人ホームは自立~要介護認定を受けた方まで入居が可能ですが特養は要介護度3以上で自宅での生活が困難な方が入居する施設です。また、運営元も異なり、有料老人ホームは民間企業が運営するのに対し、特養は公的機関が運営しています。有料老人ホームと各施設の違いについては、「有料老人ホームとほかの介護施設の違い」をご覧ください。

有料老人ホームとグループホームの違いを教えてください

有料老人ホームは自立の方や認知症ではない方も入居できる一方で、グループホームは認知症の方を対象に介護サービスを提供しています。グループホームは、認知症の方が落ち着いて生活できるように、5~9人といった少人数で共同生活を送るのが特徴です。グループホームに興味がある方は、「グループホームとは?簡単に解説します!入居条件や費用、メリット、選び方」を参考にしてみてください。

まとめ

有料老人ホームを分かりやすく言うと、介護や家事のサービスを提供する高齢者向けの入居施設です。「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」という3つの種類があり、それぞれ対象とする入居者さんや提供するサービスが異なります。

有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容は、入居者さんの身体介護や生活援助などです。転職を検討する際は、自身が希望する条件に合った施設を選ぶことが大切になります。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2024年3月28日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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