サ高住とは簡単にいうとどんな住宅?種類や入居対象者、仕事内容を解説!

介護の仕事 2025年5月12日
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この記事のまとめ

「サ高住って何?」「ほかの介護施設と何が違うの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。サ高住とはバリアフリー設計の高齢者向け住宅のことで、介護職は入居者さんの日常生活をサポートしています。この記事では、サ高住の概要や提供するサービスを解説。介護職の働くメリット・デメリットや体験談なども紹介するので、サ高住で働くことを検討している方は参考にしてみてください。

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目次

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とはわかりやすくいうと、バリアフリーで建てられた高齢者向けの賃貸住宅のことで、「サ高住(さこうじゅう)」や「サ付き」とも呼ばれています。

サ高住は介護施設ではなく、住宅に分類されます。「介護施設に入るほどではないものの、一人暮らしが不安な方」を対象としているため、基本的に身体介護を行っていません。

ただし、サ高住によっては介護職員が常駐していたり、外部もしくは併設する訪問介護事業所やデイサービスを利用できたりするため、もし介護が必要になっても希望に合う介護サービスを受けられる環境が整っています。

サ高住の入居条件

サ高住の入居条件は「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)第52条」で規定されており、60歳以上の高齢者、または要支援・要介護認定を受けている60歳未満の方です。基本的には自立した高齢者の方が入居対象で、単身または夫婦で入居できます。

サ高住によっては独自の入居条件を設け、認知症対応住宅では介護度が高い方にも対応している場合もあるようです。

サ高住の種類 

サ高住は2種類で、「一般型」と「介護型」に分けられます。以下で主な違いを確認してみましょう。

一般型

一般型のサ高住は、自立した高齢者の方を対象とした住宅です。一般社団法人高齢者住宅協会の「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析(p.6)」によると、特定施設入居者生活介護の指定を受けていない事業所(一般型)が90.2%と、サ高住の多くが一般型に該当します。

一般型のサ高住で提供されるサービスは、基本的に安否確認と生活相談の2つで、前述したとおり介護サービスはありません。そのため、入居者さんに介護が必要となった場合、入居者さんの希望に応じて、サ高住に併設する事業所の訪問介護サービスを利用したり、外部の介護事業所と契約したりするのが一般的です。

介護型

介護型のサ高住は、介護を必要とする方を対象とした住宅です。都道府県より特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービスを提供できます。一般型と同様に、入居者さんは安否確認のほか、生活相談のサービスや身の回りのお世話、機能訓練も受けることが可能です。

サ高住の費用

サ高住の費用として、入居時に支払う「一時金(初期費用)」と毎月支払う「月額利用料」が必要です

月額利用料は、食事の提供や家事のサポート、日常生活上の世話など、提供するサービスによって大きく異なります。特に、介護型のサ高住では介護サービスや設備が充実しているため、一般型より費用が高い傾向にあるようです。居住に必要な費用を支払っている入居者さんが快適に過ごせるように、介護職員は手厚いサポートを行わなければなりません。

一時金・初期費用

一般型の一時金は、月額利用料の2~3ヶ月分に相当する数十万円程度が相場です。

介護型の一時金は、月額利用料を支払い続ける賃貸借方式で入居する場合、一般型と同様に月額利用料の2~3ヶ月分が相場です。一方で、居室や介護サービスを居住期間を定めて利用する利用権方式で入居する場合は、一時金と月額利用料がセットなっているため、数十万~数千万円とかなりの幅があります。

月額利用料

一般型の月額利用料の相場は、主に賃料、共益費、サービス費で10万~25万円程度。食費や光熱水費が含まれていない場合や、訪問介護サービスを利用したり外部の家事代行サービスを利用したりした場合は別途費用が必要です。なお、都市部と地方の利用料金を比較すると都市部の利用料金が高い傾向にあるなど、都道府県によって利用料金に違いがあります。

介護型の月額利用料は一般型に比べて割高傾向にあり、賃貸借方式の場合は15万~40万円程度。利用権方式の場合は入居時にまとめて支払っているため、月々の支払いは不要です。

サ高住の契約形態

サ高住の契約形態は、主に「建物賃貸借契約」と「終身建物賃貸借契約」の2種類です

建物賃貸借契約

建物賃貸借契約とは、通常の賃貸住宅との契約と同じで、契約内容や賃料、解約方法などを定めて契約を交わします。多くのサ高住がこの契約方法のようです。

建物賃貸借契約は入居者さん本人以外にも適用されるため、入居者さんが亡くなったとしても同居する配偶者の方が契約を継続できます。

終身建物賃貸借契約

終身建物賃貸借契約とは、高齢による入居拒否や、契約解約を心配することなく、終の棲家として亡くなるまで暮らせるよう、一代限りで契約するものです。

終身建物賃貸借契約は、契約を締結した入居者さん本人が亡くなると自動的に終了するため、基本的に相続できません。ただし、入居者さんと同居していた配偶者の方、もしくは60歳以上の親族に限り、入居者さんが亡くなったことを知った日から1ヶ月以内に居住を申し出ると継続して暮らせるなどの特例があります。

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サ高住とほかの施設との違い

サ高住とほかの介護施設や住宅との違いは、主に「契約方式」「生活の送り方」「提供サービス」です。下記の表では、それぞれの特徴をまとめました。

サ高住有料老人ホーム介護付き有料老人ホームシニア向け分譲マンション
基本の契約方式賃貸借方式利用権方式利用権方式所有権方式
生活の送り方自宅と同じように過ごせるある程度のスケジュールが定められている1日のスケジュールが決められている自宅と同じように過ごせる
提供サービス生活相談、安否確認が基本食事の提供、健康管理、生活支援など身体介護、健康管理、機能訓練など見守り、日常生活のサポートが基本

サ高住と、それぞれの施設・住居との違いは下記のとおりです。

サ高住と有料老人ホームの違い

サ高住と有料老人ホームの一部は共通しているので、厳密には違いを示すことはできません。前述のようにサ高住とは、生活の見守りや相談サービスを提供する住宅を指しますが、そのうち食事の提供サービスがある場合は「有料老人ホーム」に該当します

サ高住と有料老人ホームの違い

参考:厚生労働省「特定施設入居者生活介護(p.2)

一般社団法人高齢者住宅協会の「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析(p.6)」によると、サ高住で提供されるサービスとして食事の提供を行っている割合は96.4%です。そのため、サ高住のほとんどが有料老人ホームに該当します。

前述したとおり、一般型のサ高住では基本的に介護サービスを提供しておらず、義務づけられているのは「安否確認」と「生活相談」の2つのみ。一般型のサ高住に入居するには、入居者さんはアパートやマンションを借りるときと同じ賃貸契約を事業者側と結びます。

一方で、特定施設入居者生活介護の指定を受ける介護型のサ高住を含む有料老人ホームは、食事や家事、身体介助、健康管理などを提供。契約方式は利用料と介護サービス料金などがセットになった利用権方式です。

サ高住と介護付き有料老人ホームとの違い

介護型のサ高住と介護付有料老人ホームは、特定施設入居者生活介護の指定を受けて日常生活や療養上の世話、機能訓練などを行うため大きな違いはなく、どちらも介護施設に位置づけられます。一般型のサ高住は、介護サービスを提供していないため、その点に介護付有料老人ホームとの違いがあるといえるでしょう。

なお、特定施設入居者生活介護のサービス形態は「一般型」と「外部サービス利用型」の2種類に分けられます。一般型は、各施設に配置された介護職員・看護職員がサービスを提供。外部サービス利用型は、介護サービスを提供する外部の事業者に委託して必要な介護サービスを提供します。

一般型の介護付有料老人ホームは、在籍する介護職員が生活援助や食事介助を行うため、食事や入浴の時間などのスケジュールは決まっているのが一般的です。一方、外部サービス利用型の介護付有料老人ホームや介護型のサ高住では、入居者さんが必要なサービスを受けながら自分のペースで生活できる傾向があります。

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サ高住とシニア向け分譲マンションとの違い

サ高住とシニア向け分譲マンションの違いは、契約方式や初期費用、住宅設備などです。サ高住は賃貸借契約ですが、シニア向け分譲マンションは所有権方式のため、入居者さんはマンションの区分所有権を有します。そのため、賃貸借方式のサ高住は一般的な賃貸物件とほとんど変わらない費用で入居できますが、シニア向け分譲マンションは数千万円以上の初期費用が必要です。

サ高住の住宅設備は「国土交通省・厚生労働省関係高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則」の基準に沿って設計されていますが、シニア向け分譲マンションは制度上の基準はありません。ただし、高齢者向けにバリアフリーで設計され、快適な生活が送れるようにプールや図書室などの多様な設備が導入されている場合もあるようです。

サ高住で働く職員が提供するサービス

サ高住の事業者に義務づけられているのは、定期的な「安否確認」と「生活相談」の2つです

生活相談

サ高住に常駐する介護職は、入居者さんの生活に関する相談を行います。入居者さんが生活していくうえでのさまざまな悩みや問題の相談に乗り、必要であれば自立した生活が営めるように支援を実施。サ高住によっては、生活相談を行う時間を決めている場合もあります。
また、介護サービスに関する相談を受けることもあるようです。イレギュラーな質問はその場で解決せず一度持ち帰り、上司などに相談して対応します。

安否確認(状況把握)

入居者さんが安心して生活できるように安否確認を行うのも、サ高住の介護職の仕事です。安否確認では、常駐する介護職員が居室を巡回して入居者さんの安否や状況を確認します。安否確認の方法は、居室を定期的に訪問したり、カメラやセンサーを用いてシステムからチェックしたりと、施設によって異なるでしょう。定期訪問とシステムの両方を組み合わせることもあるようです。

また、夜間の見守りも行います。寝息が聞こえるか、身体が動いているか、脈があるかなど、必要に応じて状況を確認するのも職員の仕事です。

その他のサービス

サ高住によっては、食事の提供や日常生活上の世話などの介護サービスを行っている場合もあります。自立している方が多いサ高住か、介護度が高い方が多く入居しているサ高住かによって、業務の割合などは変わるでしょう。

生活支援サービス

サ高住と有料老人ホームの違い」で前述したとおり、食事の提供などの生活支援サービスは多くのサ高住で導入されているサービスです。部屋の清掃や洗濯、ゴミ出しなどの日常生活を支援するほか、入居者さんが外出する際にサポートしたり、買い物や通院に付き添ったりするなど、幅広く対応します。

介護サービス

入居者さんが介護サービスを希望した場合、サ高住によって対応が異なるでしょう。具体的には、常駐する介護職員が介護サービスを提供する場合と、外部の訪問介護サービスを利用してもらう場合があります。サ高住で介護サービスを提供する場合に介護職が担う身体介護は、以下のとおりです。

  • 起床介助(洗面、更衣介助)
  • 排泄介助(おむつ交換・トイレの付き添い)
  • 入浴介助
  • 口腔ケア
  • 就寝介助

サ高住で提供する訪問介護の仕事内容については「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)での訪問介護の仕事内容を解説」の記事で詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。

リハビリテーション

サ高住の入居者さんにリハビリや機能訓練が必要になった場合は、訪問リハビリや通所リハビリなどの外部の居宅サービスを利用してリハビリを受けてもらうのが基本です。

緊急時対応サービス

サ高住には、入居者さんの体調が悪くなった場合に、かかりつけ医に連絡したり救急車を要請したりして緊急時対応を行うサービスもあります。その際、家族への連絡なども行うようです。

医療サービス

入居者さんが医療ケアを希望する場合、サ高住に併設・提携する医療機関の訪問診療や訪問看護などを利用してもらいます。医療対応型のサ高住では、看護師が常駐するのが一般的です。なお、介護職が医療行為を行うことは禁止されているため、医療ケアに直接的に関わることはありません。

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レクリエーション

一般型のサ高住で実施する住宅は少ないものの、介護型のサ高住など、一部の住宅では心身の健康維持や向上を目的にレクリエーションが実施されています。

看取り介護

サ高住によっては、看取り介護を行う場合もあります。近年では、サ高住での看取り対応が求められることもあるようです。
国土交通省の「サービス付き高齢者向け住宅の現状等(p.17)」によると、サ高住における看取り対応について、平均要介護度全体では「応相談(対応実績あり)」が38.2%。そのうち、平均要介護度3以上のサ高住は67.4%でした。この結果から、介護度が高い方を受け入れているサ高住では看取りの実績が特に多いことが分かります。

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サ高住で働く職種と運営基準

サ高住は介護職だけではなく、医療職やリハビリ職、管理者など、他職種が連携して入居者さんの生活をサポートします。サ高住で働く職種を以下で確認してみましょう。

介護・介護職員・生活相談員・ケアマネジャー(介護支援専門員)
医療・看護師・准看護師・機能訓練指導員
その他・管理者・コンシェルジュ・清掃員・調理員

各職種がどのような仕事をしているのか気になる方は、「サ高住で働く職種は?夜勤はある?仕事内容や役立つ資格をご紹介」の記事もあわせてチェックしてみてください。

サ高住の人員配置基準

サ高住の人員配置基準は、一般型と介護型でそれぞれ異なります。

一般型の人員基準

サ高住では、「ケアの専門家」とされる職種を日中に常駐で1名以上配置することが定められています。具体的な職種は以下のとおりです。

  • 社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業者等のスタッフ
  • 医師
  • 看護師、准看護師
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員または養成研修(介護職員初任者研修)修了者

常駐の職員の配置が定められていない夜間では、緊急通報システムを利用して対応することがあります。ただし、夜間帯にも介護職員を配置しているサ高住が多いようです。

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介護型の人員基準

介護型の場合は「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、一般型より厳しく配置基準が定められています。

職種人員配置基準
管理者1人(兼務可)
介護職員・看護職員要支援者10人につき1人要介護者3人につき1人
機能訓練指導員1人以上(兼務可)
生活相談員要介護者100人につき1人
計画作成担当者(ケアマネジャー)1人以上(兼務可)

参考:厚生労働省「特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護(改定の方向性)(p.16)

また、夜間に1人以上の人員配置も義務づけられている点も一般型との違いです。

サ高住の設備基準

サ高住は、高齢者向けのバリアフリー設計を基本とする住宅であり、居住スペースの広さは25平方メートル以上という基準が設けられています。台所やトイレ・浴室、洗面設備、収納設備を備える必要があり、加えてバリアフリー構造であることも必須です。

サ高住に住むメリット・デメリット

サ高住に住むメリットは、住宅数が多く入居しやすいことです

厚生労働省の「特別養護老人ホームの入所申込者の状況(令和4年度)」によると、特養に入所を申し込んでいるものの入所できていない方は2022年度で25.3万人。前回調査の2019年度と比較して増加しています。

一方で、同省の「都市部の高齢化対策に関する検討会報告書(p.73)」によると、サ高住は一部の地域を除き、高齢者数に対して供給されている住宅数が多い傾向にあります。そのため、「入居待ち」「住宅不足」という理由で入居できない可能性は少ないでしょう。

また、サ高住は、住宅の出入り時間や入浴・食事時間などが決まっていないため、生活の自由度が高く、入居者さんが自由に日常生活を送れるのもメリットといえます。

サ高住に住むデメリットは、一般の賃貸住宅と比べて賃料が高かったり、入居を希望しても要介護度が高いと入居できない可能性があったりすることです。また、心身機能が著しく低下した場合は入居し続けるのは難しい場合があります。

入居者さんがサ高住を決める流れ

サ高住への入居を決める主な流れは、以下のとおりです。

  • 資料請求・問い合わせ
  • サ高住の見学
  • 契約内容の説明
  • 入居申し込み
  • 入居審査・アセスメント
  • 契約締結・入居金の支払い
  • サ高住へ引っ越し・入居

まずはサ高住への入居を検討している方が、サ高住を管理する事業所に問い合わせます。入居を希望する住宅、居室や周辺環境をチェック後、利用料金や提供サービス、注意事項などを確認。入居を申し込むと、審査や面談を通して事業所側から利用料金の支払い能力や健康状態を確認されます。審査が終わり次第、契約を結び、入居費用を支払って引っ越し・入居するのが流れです。

サ高住で働くメリット

介護職としてサ高住で働くメリットは、身体的な負担が小さいことや、仕事内容が分かりやすいことです。また、介護職が初めてという方にとって、未経験・無資格から始めやすいのは魅力的といえます。

介護施設よりも身体的な負担が小さい

特養や老健などの介護施設と比べて身体的な負担が小さいのは、サ高住で働くメリットです。要介護度が高い方をケアする場合、排泄介助や入浴介助、移乗介助などの身体介護が必要なため、身体的・体力的な負担がかかります。要介護度が低い方や、身体介護を必要としない方が多いサ高住で働くなら、腰痛を抱えたり体力の衰えを感じたりする介護職の方も無理をすることなく働けるでしょう。

なお、サ高住によっては要介護度が高い方が入居している場合もあるので、入居者さんの特徴や要介護度については確認が必要です。

仕事内容が明確で分かりやすい

サ高住で働く介護職の主な仕事は、生活相談と安否確認といった分かりやすい業務です。また、訪問介護を利用する入居者さんがいても、何時にどの部屋でどのような介助を行うのかはケアプランに沿ってスケジュールどおりに動くため、明確で分かりやすいでしょう。

ただし、近年のサ高住は、サービスが多様化しています。入職した場合、実際にどのような仕事を受け持つのかは、事前に確認しておくと良いでしょう。

入居者さんとのコミュニケーションを楽しめる

サ高住は、入居者さんとの交流が多い傾向にあります。生活相談中に、世間話を交えながら会話を楽しむ機会もあるでしょう。時間にゆとりがあるときには一緒に散歩するなど、入居者さんに寄り添った対応ができるのも魅力です。

未経験・無資格から始めやすい

要介護度が低い入居者さんが多かったり、介護サービスがなかったりするため、未経験・無資格から介護の仕事をスタートしやすいでしょう。一般型のサ高住で介護サービスがない場合、介護の実務経験や資格要件は問われない傾向にあります。

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サ高住で働くデメリット

サ高住で働くデメリットとして、入居者さんと信頼関係を構築するのが大変だったり、人員が足りないと忙しかったりすることなどが挙げられます。入職後にミスマッチを起こさないために、メリットと一緒にデメリットも確認してみましょう。

入居者さんと信頼関係を築くのが大変なこともある

サ高住の入居者さんのなかにはコミュニケーションが苦手な方もいるため、最初から良好な関係を築くのが大変なときもあるかもしれません。サ高住の利用対象者は60歳以上の高齢者と幅広く、さまざまな方が入居しています。最初からすべての方が有効的とは限らないため、入居者さんの人となりを理解する姿勢で、丁寧なコミュニケーションを心掛けることが重要です。入居者さんと信頼関係を構築するには、一定の時間が必要となるケースもあるでしょう。

配置職員が少ないと雑務対応に忙しい

在籍する職員数が少ないと、雑務に追われて忙しくなる可能性があります。勤務先のサ高住によっては、介護職が食事の準備から後片付け、居室の清掃などに対応することもあるでしょう。特に、夜勤は基本的に1人体制のため、入居者さんの対応をしながら夕食の片付けや事務業務をこなすのは大変です。

スキルアップ・キャリアアップにつながりにくい

サ高住は基本的に身体介護がないため、介護のスキルを磨く機会は少ないでしょう。サ高住は要介護度の低い方が入居することが多いため、高度な介護スキルを実践したり身につけたりする介護現場とはいえません。身体介護の経験を積めない場合、介護職としてキャリアアップしていくのは難しい可能性があります。

処遇改善手当が支給されない

一般型のサ高住で介護サービスを提供しない場合、処遇改善手当が支給されません。処遇改善手当の有無は給与額に影響します。そのため、介護保険サービスを提供する介護施設・事業所に勤務している方がサ高住に転職する場合、給与が下がってしまうかもしれません。

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【体験談】サ高住で働くやりがい 

ここでは、レバウェル介護(旧 きらケア)が、サ高住で働く介護職の方から聞いた仕事のやりがいをご紹介します。

精神面を安定させるために薬を服薬している入居者さんがいました。しかし、特養での勤務経験から、その薬を飲み続けることでさらに状態が悪化してしまうのではないかと心配に感じたので、医師に薬の量を減らせないか相談しました。相談内容が通り、薬を減らした結果、入居者さんの状態が良くなったときは、提案して良かったとやりがいを感じました。

介護度が低く、自分でできることが多い入居者さんは、お手伝いが必要な場面でも介護職員に遠慮して頼ってくれないことがあります。そのようなときは職員のほうから声を掛けると「助けてほしかったのよ」と喜んでくれることがあります。入居者さんの性格や様子を見て必要な手助けができたとき、良かったなと感じます。

サ高住で働く介護職は、生活相談や見守りを通して、入居者さんの安心・安全に寄与できたときにやりがいを感じるようです。

サ高住で働く介護職の給与

2025年4月1日現在、サ高住で働く介護職に限定した公的な給与データはありません

参考として、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」によると、介護型のサ高住を含む「特定施設入居者生活介護事業所」で働く介護職の平均給与は36万1,000円でした。介護職全体の平均給与は33万8,200円のため、2万円以上の差があります。

ただし、一般型のサ高住の場合、介護サービスを提供していなかったり日勤のみで働いたりするので、上記より給与が少ない可能性があるでしょう。そのほか、提供するサービスや併設する事業所の種類、働く場所(都道府県)なども給与に影響します。

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サ高住で働く介護職の1日の流れ

サ高住で働く介護職の1日の流れや仕事内容をご紹介します。なお、サ高住の種類や勤務時間帯によって1日の流れは異なるため、参考程度にご確認ください。

時間仕事内容
午前8時出勤、夜勤からの申し送り
午前9時見回り・共有スペースの清掃
午前10時事務作業
午前11時生活相談
正午食事の提供
午後1時休憩
午後3時生活相談
午後4時30分業務の記録作成、夜勤への申し送り
午後5時退勤

その他のサービス」で前述したとおり、サ高住によっては提供するサービスに違いがあるため、上記以外にも対応が必要となる業務があるでしょう。

サ高住で働くために資格は必要?

ここでは、サ高住で働くために必要な資格や、転職に役立つ資格をご紹介します。

サ高住は無資格・未経験でも勤務可能!

サ高住は、無資格・未経験から働き始めることが可能です。そのため、介護職に初めて挑戦する方で、「身体介護がうまくできるか自信がない」「高齢者の方とのコミュニケーションから介護の仕事に関わりたい」という方に向いています。

ただし、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」を受講する必要があるので、注意しましょう。認知症介護基礎研修のカリキュラムは150分程度のため、最短1日で取得可能です。受講方法としてeラーニングを導入している自治体も多く、取得のハードルは低いといえます。
認知症介護基礎研修について気になる方は、「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」の記事もご覧ください。

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サ高住の転職に役立つ資格

サ高住に転職する際は、人員配置基準にある「ケアの専門家」に該当する資格を持っていると選考で有利に働く可能性があるでしょう。たとえば、介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)などが該当します。

また、介護職員初任者研修などの養成研修も該当資格です。初任者研修は、介護の基本的知識やスキルを学ぶ、介護職の入門的な資格。無資格の場合、初任者研修を取得すると認知症介護基礎研修の受講は免除になるため、介護職として長期的に活躍したいと考えている場合は、初任者研修の取得を検討してみると良いでしょう。

初任者研修のカリキュラムや取得方法・メリットを「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

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サ高住に関するよくある質問

ここでは、サ高住に関するよくある質問に回答します。サ高住で働くことに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

サ高住とは何の略称なの?読み方は?

サ高住とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、「さこうじゅう」と読みます。サ高住は、要介護度の低い方が自分らしく自立的な生活を送るための住宅です。

この記事の「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは」で概要を解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

サ高住に入居する目的は?

サ高住には、介護職員に見守ってもらいながら安心して生活したい方が入居しています。「入居型施設には入りたくないけど、1人で暮らすのは心配」「自立した生活はできるが、少しだけサポートしてほしい」という方におすすめの住宅です。

サ高住では、安否確認や生活相談だけではなく、生活支援サービスも受けられます。そのほか、サ高住が提供するサービスについては、「サ高住で働く職員が提供するサービス」の項目で解説しているので、あわせてご覧ください。

サ高住の仕事はきついの?

一般型のサ高住であれば基本的に介護業務がないため、身体的な負担は少ないでしょう。ただし、夜勤のあるサ高住では夜間の長時間勤務を行う場合があるので、仕事がきついと感じる方もいるかもしれません。ミスマッチによる早期離職を防ぐためにも、業務内容に関する情報をしっかりと掴んでおきましょう。
サ高住の仕事は楽?きつい?仕事内容や働くメリットをご紹介」の記事ではサ高住の仕事できついと感じられるところを解説しているので、気になる方はご覧ください。

まとめ

サ高住とは、自立した生活を送る高齢者が入居可能なバリアフリーの住宅です。一般型のサ高住では安否確認や生活相談を行い、介護型のサ高住では身体介護やレクリエーションを行います。

基本的にサ高住では介護業務を行わないため、身体的な負担を抑えて働けるでしょう。また、無資格・未経験から働けるので、介護職が初めてという方も勤務可能です。ただし、実際の業務内容は求人票だけでは把握しきれません。業務内容を十分に把握したうえで転職をしたい方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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