サ高住の介護職員の給料事情はどうなっている?

介護職の給料 2023年1月18日
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給料のイメージ画像

サ高住で働く介護職員は、果たしてどれくらいの給料をもらっているのでしょうか。ここでは、サ高住の介護職員の給料事情について詳しく見ていきます。サ高住とは、サービス付き高齢者向け住宅を呼びやすくするために略した業界用語。これから介護業界で働こうと考えている方、あるいはサ高住へ転職を検討しているという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

サ高住とは?

サ高住はサービス付き高齢者向け住宅を略した言葉。
2011年の国土交通省と厚生労働省の連携による、「高齢者住まい法」の改正で生まれた介護サービスです。
超高齢化社会の迎え介護施設の慢性的な不足状況が続いていることなどが、「高齢者住まい法」改正の背景に挙げられるでしょう。

サ高住と一般的な有料老人ホームとの違いは?

サ高住の方が自由度は高い

サ高住と有料老人ホームでは自由度が違います。
有料老人ホームは食事の時間や入浴の時間、消灯時間などがこまかく規定されていて、ご入居者は規則を守りながら暮らす場所です。
一方でサ高住は一般的な住宅と同じ仕様であるため、有料老人ホームのような規定がありません。
好きな時間に起きて食事し、好きな時にお風呂に入って、夜更かしをしても誰からもとがめられることはないのです。
また、有料老人ホームのご入居者には個室が割り振りされていますが、サ高住の場合は一般的なマンションと変わらない間取りなので、ゆったりと暮らせます。

契約方法の違い

有料老人ホームへ入居するときには、介護施設へ入所するための契約を行います。
しかしサ高住の場合は、一般的な住宅やマンションを借りるときと同じ賃貸契約です。
これは、サ高住が介護サービスを提供していないから。サ高住の介護職員が担当するのは、安否確認と相談業務の2つだけになります。

基本的に看取り介護がない

一般的なサ高住には、看取り介護がありません。
これは当初から、介護や看取り介護のサービスを提供しないという方針で始まったからです。
しかし、月日が経つにつれてご入居者が高齢化し、介護や看取り介護にも応じざるを得ない状況のサ高住が出てきました。
厚生労働省による【サービス付き高齢者向け住宅における看取りの状況】調査では、看取り介護を実施しているサ高住が25.3%にのぼるとのこと。
実績はないが対応は可能とする32.7%とあわせると、58.0%のサ高住が看取り介護に対応していることになります。

サ高住の特徴について

サ高住の介護職員の役割

サ高住の特徴の1つとして、介護職員の役割が限定されている点が挙げられます。
サ高住が提供しなくてはいけないサービスは、「安否確認」と「生活相談」の2つだけ。サ高住の介護職員は、定期的に施設内を巡回して安否確認をしなくてはなりません。
また、生活していく上で困ったことなどがあるご入居者の相談にも乗り、問題が解決するように対処します。

サ高住の住環境

サ高住には有料老人ホームのような介護設備がありません。
これは、介護が必要な高齢の方が入居することを想定していないからです。基本的にバリアフリー設計になっていますが、一般的なマンションとさほど変わりません。
また、居住スペースの広さは25㎡以上という基準があります。

自宅と変わらない暮らしが可能

一般的な住宅やマンションと住環境が同じであるため、自宅での暮らしとほとんど変わりません。
現在は不自由なく自分で生活できるものの、老夫婦だけ、または1人暮らしには多少不安があるという高齢の方向け施設です。

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サ高住で働く介護職員のお給料はどのくらい?

厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」を参照しながら、民間企業などが参入しているサ高住の介護職員の給料を予想してみましょう。
厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護老人福祉施設で働く常勤職員の平均給料額は332,260円、介護老人保健施設で働く常勤職員の平均給料額は317,350円、介護療養型医療施設で働く常勤職員の平均給料額は285,360円という結果が出ています。
「平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)」という但し書きがあるため、賞与を含むさまざまな手当を合わせた金額です。

この調査には民間が運営するサ高住のデータがありませんが、介護施設全体の平均給料額は 300,970円という結果が出ています。
サ高住は大手の民間企業が運営していることが多いため、公的な機関が運営する介護施設よりも若干高いことが予想されます。福利厚生などにも期待ができるでしょう。

サ高住の介護職員の仕事内容は?

サ高住の介護職員はどのような仕事をしているのか、具体的な仕事内容をご紹介します。
上記でも述べましたが、サ高住の介護職員に義務付けられている業務は、「状況把握(安否確認)」と「生活相談」の2つ。
ただし入居時には介護が不要だったものの、年月が経って介護が必要となるご入居者が増えています。
そのため、近年では介護サービスを提供するサ高住も出てきているようです。

安否確認と生活相談

サ高住の介護職員に義務付けられている安否確認では、1日に1回以上ご入居者の安否を確認しなければいけないことになっています。
時間を決めて定期的に施設内を巡回し、ご入居者の健康状態などをチェックして安否確認しているサ高住が多いでしょう。
生活相談はご入居者が生活していく上で困ったことや悩みなどの相談に乗り、悩みを解決できるようにサポートを行います。

介護が必要なご入居者への対応

近年は介護サービスを提供しているサ高住が増加しています。
そのようなサ高住の介護職員は、一般的な有料老人ホームと同じように介護サービスを提供することになるでしょう。
具体的には食事や排せつ、入浴、移動などの介助を行う身体介護の業務や、買い物の手伝いや掃除、洗濯といった生活をサポートする生活援助の業務などが挙げられます。

サ高住の介護職員の1日のスケジュール例

働く様子をイメージしやすくするために、サ高住の介護職員の1日のスケジュール例をご紹介します。
サービス付き高齢者向け住宅には、訪問介護施設を併設したものやデイサービス施設の併設型、介護型(特定施設)、施設をなにも併設していないものなどさまざまなタイプがあります。
今回例に挙げるのは、訪問介護施設併設型のサ高住です。

サ高住職員の1日・日勤

8:00 出勤
夜勤のスタッフからの引き継ぎ、気になるご入居者の情報などを共有。
8:30 朝食の片付け
夜勤のスタッフが朝食を用意して提供して、日勤スタッフが後片付けを行います。
9:00 清掃
各部屋やパブリックスペースの清掃。
12:00 昼食
昼食を用意して、食事の介助が必要なご入居者には食事のサポートを行います。
13:00 休憩
休憩時間は1時間です。
14:00 安否確認と生活相談
施設内を巡回して安否確認を行います。挨拶したり雑談したりしながら健康状態などをチェック。悩みがある方には相談に乗り、問題が解決するようにサポートします。
15:30 入浴介助
介助が必要なご入居者には、介護職員が入浴の介助を行います。
17:00 業務終了
夜勤スタッフへの引き継ぎを行って帰宅します。

サ高住の給料に関する質問

ここでは、サ高住の給料に関する質問をQ&A形式で回答していきます。

サ高住の介護職が給料を上げる方法とは?

役職に就いたり、同じ介護施設で長く働いたりする方法が挙げられます。役職に就けば、役職手当やリーダー手当を受け取ることが可能です。また、同じ介護施設で長く働くと、昇給や勤続手当に期待できます。現職ではキャリアアップを実現できないと判断した場合は、転職で給料アップを目指すのも手です。

サ高住のコンシェルジュの給料とは?

コンシェルジュ専任の場合、身体介護を行わないため給料は低めといえるでしょう。反対に、介護業務を兼務する場合は、資格手当を得られる可能性があります。サ高住におけるコンシェルジュの仕事は、受付や案内、来館者の対応などです。仕事において給料を優先したいと考える場合は、介護業務を兼務する働き方も検討してみましょう。

まとめ

厚生労働省のデータによると、介護業界全体の平均給料額は300,970円でした。
サ高住は公的な機関が運営する介護施設よりも若干高いことが予想されるので、恐らく一般的なサ高住の介護職員は高収入が期待できます。

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