介護職で高収入を得るには?資格や夜勤手当を活かして給料アップを目指そう

介護職の給料 2025年6月12日
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この記事のまとめ

介護職で高収入を得るにはどのような方法が有効なのでしょうか?日本では少子高齢化が進み、介護職の需要が高まっている一方で、ほかの業界に比べて低賃金であることが問題になっています。しかし、介護職だから高収入を得られないわけではありません。勤務年数や保有資格、働き方によっては収入アップが可能です。この記事では、給与を上げる方法をご紹介するので、介護職で高収入を得たいと考えている方は参考にしてください。

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目次

介護職の給料事情

少子高齢化が進んでいる昨今、介護職は需要が高く安定した職種といわれる一方で、業界全体で低賃金が問題になっています。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査(p.126)」によると、月給制の常勤で働く介護職員の2024年における平均給与額は338,200円です。平均給与(月収)に12を掛けて平均年収を算出すると、約406万円となります。

一方で、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査(p.8)」によると、正規雇用の職員全体の2023年における平均年収は530万円。常勤の介護職の平均年収と比較すると、約124万円の差があることが分かります。(※厚生労働省と国税庁では算出方法や調査時期が異なるため、あくまで参考値)

介護職の給料は、介護保険料や利用者さんから支払われた利用料で賄われており、介護報酬が上がらない限り大幅な給与アップは期待できません。しかし、介護職として年収500万円を超えたり高収入を得たりする方法はあります。

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勤続年数が長いほど収入が増える

介護職は勤続年数が長いほど収入が増える傾向があります。

介護職員の勤続年数別平均給与額(月給制の常勤)

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.146)」によると、介護職員の勤続年数別の平均給与額は、以下のとおりです。

勤続年数2024年平均給与額2023年平均給与額差額
勤続1年~1年11ヶ月298,760円265,970円32,790円
勤続2年~2年11ヶ月309,630円296,920円12,710円
勤続3年~3年11ヶ月316,080円297,880円18,200円
勤続5年~5年11ヶ月331,010円316,910円14,100円
勤続10年~10年11ヶ月337,300円324,590円12,710円
勤続15年~15年11ヶ月359,090円344,190円14,900円
20年以上382,520円372,150円10,370円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.146)」

表を確認すると、勤続年数が長くなるにつれて平均給与額も徐々に増加していることが分かります。また、2023年から2024年の間に全体的に平均給与額が増えているので、今後も介護職の給与水準は上がっていくかもしれません。

現状、勤続年数20年以上の介護職員の平均年収は約459万円です。介護職が年収500万円以上の高収入を狙う場合、勤続年数を重ねる以外の方法も組み合わせる必要があるでしょう。

施設形態によって給料が異なる

介護職の職場にはさまざまな種類があり、どこで働くかによって給与が変わる傾向があります。

介護職員の施設形態別の平均給与額(月給制の常勤)

前述の資料(p.129)をもとに、施設形態別の平均給与額を以下にまとめたので、チェックしてみてください。

施設形態2024年平均給与額
介護事業所全体338,200円
介護老人福祉施設(特養)361,860円
介護老人保健施設(老健)352,900円
介護医療院330,030円
訪問介護事業所349,740円
通所介護事業所(デイサービス)294,440円
通所リハビリテーション事業所(デイケア)319,310円
特定施設入居者生活介護事業所361,000円
小規模多機能型居宅介護事業所305,220円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)302,010円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」

介護職員の平均給与額が介護事業所全体の平均を上回る職場は、特養・老健・訪問介護事業所・特定施設入居者生活介護事業所です。特定施設入居者生活介護事業所とは、都道府県から介護保険事業所として指定を受けた、有料老人ホームやサ高住、ケアハウスを指します。

平均給与額が高い施設は、24時間介護を行う必要があり夜勤が発生するといった理由から、給与が高い傾向にあるようです。また、介護系の資格が必須の訪問介護の平均給与も、全体平均より高くなっています。

一方で、基本的に夜勤がなく、利用者さんの介護度が低い傾向があるデイサービスは、平均給与額が低めです。お泊まりデイサービスで夜勤を行う場合は、デイサービスの平均給与額より高い収入を得られるかもしれません。

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介護職で高収入を得る方法

給料アップのために同じ施設に長く勤めたり、平均給与額の高い施設で働いたりするのも良いですが、高収入を得るにはほかの方法を上手に組み合わせることが大切です。ここでは、介護職で高収入を得るためにおすすめの方法をご紹介します。自分の働き方に合った方法で高収入を目指しましょう。

資格を取得する

介護職で高収入を得るには、介護の仕事に活かせる資格を取得するのがおすすめです。無資格から介護職として就職できますが、資格があれば自分の知識やスキルを証明できるため、職場から資格手当が支給されたり昇給したりする可能性があります

介護職員の保有資格別の平均給与額(月給制の常勤)

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」をもとに、保有資格の有無や種類ごとの平均給与額を以下にまとめました。資格を取得して高収入を目指したい方は、参考にしてください。

保有資格2024年平均給与額
介護福祉士350,050円
社会福祉士397,620円
介護支援専門員(ケアマネジャー)388,080円
実務者研修327,260円
介護職員初任者研修324,830円
保有資格なし290,620円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」

介護職員初任者研修以上の資格があれば、無資格で働くよりも高収入を得られます。介護職員初任者研修や実務者研修は、誰でも受講できて取得しやすい難易度なので、初めての資格取得におすすめです。

また、「実務者研修を修了する」「介護等の実務経験を3年積む」という2つの要件を満たせば、介護福祉士試験を受けられます。介護福祉士は介護職に関する唯一の国家資格で、取得していると転職やキャリアアップに有利になることも。国家資格のなかでは取得しやすい難易度で、介護福祉士になれば無資格の介護職よりも約6万円の収入アップが見込めます。

介護支援専門員や社会福祉士の資格を取得すれば、さらに高収入が見込めますが、どちらも受験資格を得るのが難しく、合格率が低い難関資格です。介護職として働いている方は、まずは介護業務に活かせる「介護福祉士」を目標にして、無事に取得できたら、目指すキャリアを考えて介護支援専門員や社会福祉士にもチャレンジしてみると良いでしょう。

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夜勤手当を増やす

介護職で高収入を得るには、夜勤手当を増やす方法もあります。特養や老健といった施設では、24時間利用者さんの介護が必要なので、介護職員が交代制で夜勤を行うのが一般的です。

夜勤に入ると1回あたり約3,000~10,000円の夜勤手当が支給されるので、積極的に夜勤シフトを組んでもらえば、収入アップにつながります。また、夜勤だけで働く「夜勤専従」という働き方をすれば、高収入と休日数の多さの両方を実現できる可能性があるでしょう。ただし、夜勤は生活リズムが乱れやすく、体調を崩す原因になりかねないので、健康管理は万全に行う必要があります。

夜勤専従の働き方については「夜勤専従の介護福祉士の年収はいくら?給料の目安や働き方を解説」で解説しているので、あわせて確認してみてください。

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キャリアアップする

介護主任やフロアリーダーにキャリアアップすれば、基本給が上がったり役職手当が付いたりすることにより、高収入を得られる可能性が高まります。役職手当は事業所ごとに異なりますが、3,000~10,000円程度支給される傾向があるようです。また、役職に就くことで昇給や賞与の査定で有利になることも。スキルや経験が十分とみなされれば、管理職への昇進も可能なので、介護職で高収入を得るにはキャリアアップは有効な手段といえます。

管理職と非管理職の平均給与額の比較(月給制の常勤)

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」をもとに、管理職と管理職でない介護職員の平均給与額を以下で比較してみましょう。

役職2024年平均給与額
管理職378,110円
管理職でない327,720円

厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」

管理職でない介護職員の平均給与額は327,720円なのに対して、管理職の介護職員の平均給与額は378,110円と5万円ほど高くなっており、管理職になると収入アップを目指せることが分かります。

管理職の代表例ともいえる施設長になる方法については、「施設長とは?なるために必要な資格はある?仕事内容や年収も解説!」でも説明しているので、キャリアアップを目指す方は読んでみてくださいね。

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副業を行う

介護職で高収入を得るには、副業を始めるのも一つの方法です。介護職の経験を活かせる副業は、夜勤専従のアルバイトや短期派遣などがあります。最近では、介護職での体験談や仕事に活かせる知識を、ブログや動画で公開して、アフィリエイトで収入を得る方法も人気です。

また、副業で介護と関係ない仕事がしたい場合は、コンビニや飲食店でのアルバイトや家事代行など幅広い選択肢から選べます。趣味や息抜きを兼ねて副業を始めたい方には、ハンドメイド作品の販売も良いかもしれません。

ただし、事業所によっては副業を禁止しているところもあります。副業を行いたい場合は、トラブルにならないように、事前に就業規則を読んだり上司に確認を取ったりしましょう。介護職の副業については、「介護士は副業できる?注意点と収入アップのためにできること」でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

転職する

現在の職場で高収入が見込めないときは、転職を視野に入れる選択肢もあるでしょう。介護業界は慢性的な人手不足なので、多くの事業所が求人を出しています。昇給の査定方法や賞与、各種手当の金額は施設形態や働き方によって異なるため、転職が成功すれば高収入を得られることも。好条件の転職先を探すなら、転職エージェントや求人サイトを利用するのがおすすめです。

介護業界専門の転職エージェント「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、過去の実績から、あなたが転職した場合の想定年収を事前にお伝えすることが可能です。転職するか悩んでいる段階でも相談できるので、情報収集したい場合も気軽にご相談ください。

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介護職で高収入の求人を探すときのポイント

介護職で高収入を得るには、短期間で確実な収入アップが見込める転職ができると理想的ですが、なかには好条件を装った「求人詐欺」や「おとり求人」もあるかもしれません。転職サイトや情報誌を利用して求人を探すときは、最終更新日や詳細な募集要項が掲載されているかを確認しましょう。また、介護職で高収入の求人を探す際は、以下のポイントにも注意してください。

基本給以外の手当や賞与を確認する

基本給が高くても、手当が少なかったり、交通費が支給されなかったりすると、かえって収入が下がってしまうことがあります。ボーナスも基本給をベースに算出されることが多いので、基本給は重要なポイントではありますが、夜勤手当や資格手当の支給額、交通費の上限などもあわせて確認しましょう。

各種手当を含めた月収や年収を、現在の収入と比較してから応募先を決めると、転職後のミスマッチを防げます。また、交通費が支給されない職場でも、自宅から徒歩や自転車で通勤できる範囲であれば問題ないので、通勤方法や距離も加味して求人を選んでみてくださいね。

長く働ける職場かチェックする

高収入を得られる職場でも、人間関係や勤務環境が悪く、働き続けるのが難しい事業所は避けましょう。介護職で高収入を得るには、身体的にきつい仕事や努力が求められることもありますが、人間関係の悪さや劣悪な労働環境で無理をする必要はありません。

気になる求人があったら、できるだけ施設に直接見学に行き、職員や利用者さんの様子を見て、自分が長く働けそうな職場か確認してみましょう。ただし、高収入な介護の仕事は人気が高いので、じっくり考えていると募集枠が埋まってしまうことも。求人の内容をしっかり確認したら、早めに応募するのがおすすめです。

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【介護】転職で年収アップは可能?給与アップのポイントとリスクを解説

介護職の給料は将来的に増える?

介護職は全産業の平均と比べて平均給与が低いのが現状ですが、国が処遇改善加算をはじめとした給与水準の向上のための施策を行っているため、将来的に給料は増えることが期待できます。

2024年度の介護報酬改定では、3つあった処遇改善加算が一本化されて制度がシンプルになったので、介護事業所が加算を取得しやすくなりました。また、同時に加算率の引き上げも実施。厚生労働省の「処遇改善加算の一本化及び加算率の引上げ(令和6年6月~)」には「2024年度に2.5%、2025年度に2.0%のベースアップへと確実につながるよう加算率の引上げを行う」と記載されています。
介護職員等処遇改善加算として事業所に入る介護報酬は、職員の賃金改善に充てるのがルールです。そのため、加算率アップにより、給料アップにつながる職員は少なくないと考えられます。

このように、国は介護現場で働く人の給与水準の改善に力を入れているため、今後も介護職の給料は上がっていく可能性が高いでしょう。

介護職の今後の給料については、「【2025年最新】介護職員の給料は上がる?処遇改善の取り組みを解説」でも解説しているので、ご覧ください。

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介護職の給料についてよくある質問

ここでは、介護職の給料についてよくある質問に回答します。「介護職の給料って少ないの?」「どうすれば給料がアップするの?」と疑問に思う方は、ぜひご一読ください。

介護職の給料では生活できない?

介護職(常勤・月給)の平均給与は、338,200円で、平均年収は約406万円です。この金額をどのように感じるかは人それぞれですが、一人暮らしなら日常生活は問題なく送れる水準といえるでしょう。しかし、正規雇用として働く国民全体の平均年収は約530万円で、比較すると介護職の給料が低いのは事実です(算出方法や時期がそれぞれで異なるため、あくまで参考値)。
介護職の給料については、「介護職の給料が安すぎるといわれる理由とは?年収をアップする方法も解説」でも説明しているので、あわせてチェックしてみてください。

介護職が給料をアップする方法は?

介護職が給料をアップするには、「資格を取得する」「夜勤手当をもらう」「キャリアアップを目指す」といった方法があります。ほかにも、副業をしたり、給与の高い施設に転職したりするのも効果的です。
資格の種類による手当額の目安は、「【介護職の資格手当一覧表】相場はいくら?給料アップに繋げる方法を解説!」で詳しく解説しているので、興味がある方はチェックしてみてください。

介護職は年収500万円もらえるようになる?

介護職員の平均年収は500万円に届いていませんが、キャリアアップすれば年収500万円を目指せる可能性はあります。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」によると、特養の管理職の平均給与額は436,850円でした。平均給与額(月収)に12を掛けて平均年収を算出すると、5,242,200円となります。同資料(p.126)をもとに計算すると、介護職員全体の平均年収は4,058,400円ですが、介護業界でキャリアアップすることで年収500万円以上を目指せるでしょう。
年収500万円以上を目指すほかの方法については、「介護職で年収500万円を目指せる?高給与の施設へ転職した事例も紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

介護職で高収入を得るには、資格取得やキャリアアップ、転職といった方法があります。勤続年数が長いほど収入が高くなる傾向にあるので、資格取得などと上手く組み合わせれば介護職の平均年収を上回ることも可能です。現在、介護職は全産業の平均に比べて給与水準が低いですが、今後需要が増えるほど給与水準も上がると考えられるので、将来的に高収入が見込める職種になるかもしれません。

今よりも給与の高い職場に転職して高収入を得たい方は、介護業界専門の転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)の求人数は介護業界最大級で、高給与の求人も取り扱っています。専任のキャリアアドバイザーが希望に沿った求人を紹介するので、ぜひ一度ご利用ください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

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介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年6月12日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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