
この記事のまとめ
- 厚生労働省の調査によると、常勤の介護職員の平均時給は1,110円
- 処遇改善により、時給制で働く介護職員の時給は今後上がる可能性がある
- 介護職員が給与を上げる方法は、夜勤を増やすことや資格を取得すること
「介護職員の時給はどれくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。厚生労働省の調査によると、2024年における時給制・常勤の介護職員の平均時給は1,110円でした。資格取得や勤続年数を重ねることによって、時給は上がる傾向にあります。この記事では、介護職員の平均時給を、施設形態・保有資格・勤続年数別にご紹介。介護職員の時給は今後上がるのかも解説するので、ぜひチェックしてみてください。
目次
介護職員の時給相場はどれくらい?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.178)」によると、時給制で働く介護職員の平均時給は、常勤が1,110円、非常勤が1,220円です。施設形態や保有資格、施設の規模によって時給は異なるため、あくまで参考としてお考えください。
また、給与水準は地域によって差があり、都市部は平均よりも時給が高い場合があります。同サイトの「地域別最低賃金の全国一覧」によると、2025年度において最低賃金時間額が最も高いのは東京都で、1,226円です。最も低い高知県・宮崎県・沖縄県の1,023円との差は、200円以上あります。介護職員も、働くエリアによって給与差が生じる可能性があるでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」(2026年7月2日)
実際どれだけもらえるの?
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【施設形態別】介護職員の平均時給
ここでは、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.181)」をもとに、時給制で働く介護職員(常勤・非常勤)の平均時給を施設形態別にご紹介します。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.181)」
介護職員の平均時給が最も高いのは、常勤・非常勤ともに訪問介護事業所です。訪問介護事業所で働くには基本的に介護職員初任者研修以上の資格が必要であり、介護施設よりも人手不足の傾向にあるため、時給が高いと考えられます。
また、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)や特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)も、平均時給が比較的高いようです。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
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【保有資格別】介護職員の平均時給
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.165)」を参考に、時給制・非常勤で働く介護職員の平均時給を算出したので、パートやアルバイトの時給相場が気になる方は参考にしてみてください。
なお、下記の平均時給は(平均給与額÷実労働時間数)で計算しており、資格手当などを含んだ金額です。(小数点以下切り捨て)

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.165)」
保有資格別にみると、介護福祉士を保有する介護職員の平均時給が1,612円で、最も高い結果です。無資格の職員と比較すると、約280円高くなっています。
専門的な資格があると、施設によっては資格手当が支給されたり時給が高くなったりするため、介護職員の時間あたりの給与が高くなるようです。ただし、資格手当は支給されない職場もあるので、転職の際は事前に確認しておくと良いでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
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【勤続年数別】介護職員の平均時給
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.191)」によると、時給制・非常勤で働く介護職員の勤続年数別の平均時給は、以下のとおりです。
| 勤続年数 | 平均時給(非常勤) |
| 1年~4年 | 1,200円 |
| 5年~9年 | 1,210円 |
| 10年以上 | 1,240円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.191)」
勤続1~4年の介護職員の平均時給は1,200円で、勤続10年以上の介護職員の平均時給は1,240円でした。
また、2023年・2024年ともに在籍している時給制・非常勤の介護職員の平均時給は、1年間で40円アップしています。介護職員は、一つの施設に長く勤めることで時給が上がる傾向にあるようです。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
介護業界で働く職種のなかで介護職員の時給は安い?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.178)」をもとに、介護従事者の職種ごとの平均時給を以下にまとめました。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.178)」
介護職員の平均時給は、医療系の資格が必要な看護職員やリハビリ専門職と比べると低いですが、資格要件がなく利用者さんの援助に直接関わらない事務員や調理員よりは高いようです。
介護業界において、介護職員の時給が特別低いわけではないものの、「求められる仕事に対して時給が低い」という声は少なくありません。資格がなくても介護職員になることはできますが、安全に介護を行うためには、専門的な知識や技術の習得が必要です。
介護職員は、身につけたスキルが時給に反映されなければ、やりがいを感じられなくなることもあるかもしれません。時給に不満を感じないためには、条件面や評価制度をしっかり確認したうえで、納得して働ける職場を選ぶことが大切です。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
介護職員の時給が上がりにくい理由
「時給がなかなか上がらない…」と感じる介護職員の方もいるかもしれません。ここでは、介護職員の時給が上がりにくい理由を解説します。
仕事の専門性が評価されていないから
介護職員の時給が上がりにくい理由として、「専門性が評価されていないこと」が挙げられます。介護業務には高度な知識や技術が必要とされるものの、無資格から介護職員として就職することは可能です。そのため、専門的な資格が必須の職種と比較すると、時給が低い傾向にあります。
介護報酬から給与が支払われるから
介護職員の給与が、介護事業所の主な収入源である「介護報酬」から支払われることも、時給アップが難しい理由の一つです。
「介護報酬」とは、介護事業所が提供した介護サービスの対価として、市区町村と利用者さんから受け取るお金のこと。「介護報酬」の金額は、提供する介護サービスの種類や利用者さんの介護度などによって決まります。そのため、「施設の努力だけでは、介護職員の給料を上げられない」という事情があるようです。
経営が厳しいと時給を上げる余裕がないから
介護事業所の経営が厳しいと、時給アップを行う余裕がありません。利用者数が減少したり運営コストが増加したりして、事業所の利益が減った場合、時給アップは難しいことがあります。
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介護報酬改定で介護職員の時給は上がる?
厚生労働省の「令和8年度介護報酬改定について(p.1)」によると、2026年6月の介護報酬改定では、介護分野の職員の待遇改善に向けた取り組みが引き続き行われ、全体で+2.03%の改定率となっています。
具体的には、介護職員だけではなく介護従事者全体の賃金改善を目的として、介護職員等処遇改善加算の加算率が引き上げられ、月額1万円相当の賃上げが可能な水準の措置が実施されました。さらに、生産性向上や協働化に取り組む事業者の介護職員に対しては月額0.7万円の賃上げを図れる区分が新設。これらに加え、事業所が定期昇給0.2万円を実施した場合、合計で最大月額1.9万円相当の給与アップが実現する可能性があります。
また、これまで加算の対象外だった訪問看護や訪問リハビリテーション、居宅介護支援・介護予防支援なども処遇改善加算が新設されています。
介護報酬改定による賃上げの配分や金額などは職場の裁量に任されていますが、正社員以外の職員も処遇改善の対象です。そのため、時給制で働くパートなどの介護職員の給与も今後上がる可能性があります。
超高齢社会の日本では、介護サービスを必要とする方の増加に伴い、介護職員の需要が高まっているため、今後も処遇改善が期待できるでしょう。
出典
厚生労働省「令和8年度介護報酬改定について」(2026年7月2日)
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介護職員が給与を上げる方法
介護職員が時給を上げるためには、「夜勤の回数を増やす」「資格を取得する」「同じ職場に長く勤める」などの方法があります。下記で解説するので、参考にしてみてください。
夜勤の回数を増やす
夜勤に入ると、夜勤手当や深夜手当が支給されるため、日勤のみの勤務に比べて効率的に収入アップを目指せます。夜勤があるのは、主に特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームといった入居型の施設です。
「夜勤専従」といって、夜勤シフトのみの勤務形態もあります。早く収入を上げたい場合は、夜勤に多く入る選択肢もあるでしょう。
ただし、夜勤には、生活リズムが乱れるなど一定の身体的な負担があります。給与アップを目指す場合は、自身の体調を考慮したうえで働き方を検討してみると良いでしょう。
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介護系の資格を取得する
資格を取得することで、資格手当が支給されたり、時給が上がったりする可能性があります。「【保有資格別】介護職員の平均時給」の項目で触れたように、無資格の介護職員よりも、介護系の資格を保有する介護職員のほうが給与水準が高いようです。
レバウェル介護(旧 きらケア)が行った調査では、介護福祉士179人のうち124人が「資格手当をもらっている」と回答しました。以下のグラフは、調査対象の介護福祉士の資格手当の金額をまとめたものです。

調査時期:2023年10月
最も多かった支給額は「5,000~10,000円未満」で、全体の3割程度でした。次いで、「5,000円未満」が18.4%、「10,000~15,000円未満」が13.4%です。
資格取得支援制度を導入して、介護職員のスキルアップを応援する職場は少なくありません。時給アップを目指す方は、資格取得を前向きに検討してみると良いでしょう。
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同じ職場で勤続年数を重ねる
先述したとおり、介護施設では勤続年数に応じて時給が上がる傾向があります。介護職員は、対応できる業務の範囲が広がったり、勤務実績が評価されたりすることで、時給がアップする可能性があるでしょう。
なかには、「1年に〇円」と昇給額が決まっている職場も。勤続年数を重ねることは、着実に給与アップを狙う方法の一つといえます。
時給が高い介護施設に転職する
給与アップを目指すなら、時給が高く設定されている介護施設へ転職するのも選択肢の一つです。「資格を持っているけど給料が上がらない」「職場に処遇改善手当の制度がない」「現在の待遇や環境に不満がある」といった場合は、転職を検討してみても良いかもしれません。
転職の際は、時給だけではなく、資格手当や夜勤手当の金額、交通費が支給されるかどうかなどもチェックしておきましょう。
介護業界を専門とする転職支援サービスの「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、希望条件や適性に合った求人をご紹介します。さらに、時給や待遇などの条件交渉の代行も可能。内定までしっかりとサポートいたします。
「どんな求人があるの?」「自分に向いている介護施設を知りたい」という相談だけでもOKなので、ぜひご活用くださいね。
実際どれだけもらえるの?
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時給制・パート職員の介護求人例
ここでは、時給制のパート・アルバイトの介護求人例をご紹介します。「時給制の介護職員の求人はどんな感じ?」と気になる方は、チェックしてみてください。
【募集職種】介護職
【勤務地】東京都
【雇用形態】パート・アルバイト
【施設形態】特別養護老人ホーム
【勤務時間】日勤:午前9時~午後6時/夜勤:午後5時~午前10時
日勤のみ・夜勤のみ可/週1日~可/短時間勤務可(応相談)
【仕事内容】介護業務全般(食事介助・入浴介助・移乗介助など)/レクリエーションの企画・実施/施設内の清掃/介護記録などの事務業務
【給与】時給1,300円~
【各種手当】処遇改善手当(月2,000円)/資格手当/夜勤手当(1回5,000円)/通勤手当/年末年始手当
【福利厚生】社会保険完備(扶養内勤務可)/資格取得支援制度あり/社員登用あり
【休日・休暇】土日祝休み可/連休取得可(応相談)
【応募条件】無資格可/未経験可/ブランク可/年齢不問/学歴不問
【歓迎要件】介護職員初任者研修/介護福祉士実務者研修/介護福祉士
求人を見るときは、時給や手当という給与条件だけではなく、勤務時間や休暇制度などの情報も確認しましょう。なお、介護職員の時給を決める要素は、「保有資格・実務経験などのスキル」や「働くエリア」などさまざまです。
上記はあくまで求人例のため、参考程度に留めておきましょう。実際の求人は、「パート・アルバイトの求人一覧ページ」からチェックしてみてください!
介護職の時給についてよくある質問
ここでは、介護職の時給に関するよくある質問をご紹介します。「パートの時給はいくら?」「介護福祉士の時給相場はどれくらい?」という疑問がある方は、参考にしてみてください。
パートとして働く介護職員の平均時給はいくら?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.178)」によると、時給制・常勤の介護職員の平均時給は1,110円、非常勤の場合の平均時給は1,220円です。ただし、働く地域や施設形態、保有資格などによって、給与水準は異なります。都市部の施設や夜勤のある職場は、時給が高い傾向にあるようです。
収入アップを目指す介護職の方は、この記事の「介護職員が給与を上げる方法」を参考にしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
介護福祉士の時給相場はどれくらい?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.165)」から算出した、時給制・非常勤で働く介護福祉士の平均時給は、1,612円です(平均給与額÷実労働時間数)。無資格の介護職員の平均時給は1,330円なので、介護福祉士の方が280円程度高い結果。介護職は、保有資格に応じて資格手当が支給されたり時給が上がったりすることが多いため、介護福祉士の時給は高い傾向にあると考えられます。
保有資格ごとの平均時給を知りたい方は、この記事の「【保有資格別】介護職員の平均時給」をご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月2日)
介護派遣の時給相場はいくら?
厚生労働省の「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)(p.10)」をもとに、介護派遣(介護サービス職業従事者)の時給を算出すると、1,386円(日給1万1,093円÷労働時間8時間として計算)となります。(小数点以下切り捨て)介護派遣の給与事情を詳しく知りたい方は、「介護派遣の時給相場はどれくらい?正社員との比較や収入アップの方法を解説」の記事も参考にしてみてください。
なお、派遣社員として働く場合、福利厚生が充実している派遣会社を選ぶのがポイント。派遣の働き方に興味がある方は、社会保険制度や資格取得支援などが整備されている「レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」を利用するのも一つの手です。
出典
厚生労働省「労働者派遣事業の事業報告の集計結果について」(2026年7月2日)
まとめ
厚生労働省の調査によると、2024年における時給制で働く介護職員の平均時給は、常勤が1,110円、非常勤が1,220円です。ただし、実際の給与水準は、施設形態や保有資格、地域などによって異なるでしょう。
介護職員の時給は、介護事業所の経営が厳しいといった理由で上がりにくい場合があるようです。しかし、近年は、国によって介護職員の処遇改善が図られています。
介護報酬改定による処遇改善は、正社員だけではなくパートなどの非正規雇用の職員も対象です。そのため、パート職員などとして時給制で勤務する介護職の給与も、今後上がる可能性があるでしょう。
介護職員が給与・時給を上げるには、夜勤の回数を増やしたり資格を取得したりするのが効果的です。また、同じ職場に長く勤めることで昇給する可能性もあります。
「今よりも時給が高い施設へ転職したい」「介護職として働きたいけど時給が低くないか心配」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)へご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護求人を豊富に扱っているのが特徴です。非公開求人もあるため、1人で探すよりも幅広い求人から応募先を選べます。
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実際どれだけもらえるの?
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


