ケアマネはパートとして働けるの?メリット・デメリットや時給相場を紹介

転職ノウハウ 2025年4月23日
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この記事のまとめ

ケアマネジャーとしてパート勤務はできるのか、気になる方もいるのではないでしょうか?ケアマネジャーのなかには、パートとして活躍している方も少なくありません。この記事では、ケアマネジャーとしてパート勤務する場合の時給や、メリット・デメリットをまとめました。更新研修についてや、居宅ケアマネと施設ケアマネの業務スケジュールにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

目次

ケアマネジャー(介護支援専門員)ってパートで働けるの?

ケアマネジャーの求人情報を検索してみると、フルタイムで働く正社員はもちろん、時給制で週3回ほど勤務するパートの募集もあることが分かります。このことから、ケアマネジャーはパートで勤務することも可能といえるでしょう。

ケアマネはパートでも実務経験としてカウントされる

ケアマネ資格の更新手続きの際は、パート勤務の期間も実務経験としてカウントされます。実務経験には専任だけでなく、兼務や非常勤としての勤務期間も含む規定です。たとえ1日の勤務日数が短い場合でも、通算して従事した期間がカウントされます。

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パートのケアマネにも5年ごとの更新研修がある

ケアマネジャーは、パートタイムで勤務する場合も、5年ごとの更新研修を受ける必要があります。ケアマネジャーとして働く場合、勤務形態に関わらず、常にスキルアップする意識が大切なので、前向きに実績を積んでいくようにしましょう。資格更新をすれば、年齢を重ねても長期間にわたりアマネとして活躍することが可能です。

なお、前述のようにパートとして働いている期間も実務経験としてカウントされるので、5年ごとに実施される更新研修時は、常勤ケアマネと同じ条件で更新手続きを行えます。

ケアマネ資格を取得して6ヶ月以上実務に従事している方の初回の更新では、「専門研修課程l」と「専門研修課程llもしくは更新研修(32時間)」を受講する事が必要です。

専門研修課程l:56時間

専門研修課程lでは、専門職としての資質の向上を目的とした研修を受け、ケアマネジャー(介護支援専門員)に求められる専門的分野の知識や技術を習得します。受講先によって日程などの詳細は異なりますが、56時間の研修を2ヶ月程度で修了するのが一般的です。

専門研修課程ll:32時間

専門研修課llでは、事業所や施設で介護サービスの中心的な役割を担えるようになるために、ケアマネジメントの困難事例への対応技術などを習得します。1ヶ月半くらいの期間で、32時間の研修を修了するようです。
なお、「専門研修課程II」と「更新研修(32時間)」は対象者が異なりますが、時間数が同じで同レベルの学習内容となっています。

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ケアマネ資格を更新しないとどうなる?必要な手続きや研修、失効時の対処法

ケアマネパートはどんな感じ?1日のスケジュールを紹介

ケアマネジャーとしてパート勤務するシーンをイメージしやすくするために、居宅ケアマネ・施設ケアマネの1日のスケジュールをご紹介します。あくまで一例で、日によって仕事の流れは異なるので、参考程度にご覧ください。

居宅介護支援事業所に所属する居宅ケアマネの1日 

居宅介護事業所で働く居宅ケアマネのスケジュール例は、以下のとおりです。

時間仕事内容
午前8時30分【出勤・事務作業】
居宅介護支援事業所に出勤し、要介護認定の申請代行の作業や書類作成、パソコン業務を行う。
午前9時30分~正午【事務作業】
新規の利用者さんのケアプランの作成や、継続中の利用者さんのケアプランの更新を行う。
正午~午後1時【昼休憩】
午後1時~午後2時【サービス担当者会議】
利用者さんとそのご家族、訪問介護のサービス提供責任者、デイサービスの生活相談員などとサービス担当者会議を実施する。
午後2時~午後3時【モニタリング】
利用者さん宅を訪問して生活環境や問題点のヒアリングなどのモニタリング調査を実施する。
午後3時~午後4時【役所訪問】
役所の窓口に書類の提出を行う。
午後4時~午後5時30分事務作業やケアプランの作成を行う。
午後5時30分【退勤】

居宅介護事業所で働くケアマネジャーは、利用者さんの自宅を訪問して状況確認をし、集めた情報をもとにケアプランの作成や更新を行います。

入居型の施設に所属する施設ケアマネの1日

特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなどで働く施設ケアマネのスケジュール例は、以下のとおりです。

時間仕事内容
午前9時【出勤】
施設の制服に着替えてから、1日のスケジュールをチェックする。
午前9時~正午【事務作業】
ケアプランの作成や要介護認定の申請書類の作成を行う。
正午~午後1時【昼休憩】
午後1時~午後2時【モニタリング】
利用者さんの居室を訪れてモニタリング調査を実施する。
午後2時~午後3時30分【サービス担当者会議】
看護師や介護職、機能訓練指導員などを交えてサービス担当者会議を開催し、ケアプランを完成させる。
午後3時30分~午後5時【事務作業】
介護支援経過の記入や、ケアプラン更新などの事務作業を行う。
午後5時【退勤】

施設ケアマネは、施設に入居している利用者さんのモニタリングをするので、利用者さんの生活状況を把握してケアプランに反映させやすいでしょう。

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ケアマネパートの平均時給は?

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.178)」によると、パート勤務など時給制で働くケアマネジャーの平均時給は、常勤の場合で1,360円、非常勤の場合で1,330円です(介護職員等処遇改善加算を取得している事業所)。

一方、介護職員の時給は、常勤の場合で1,110円、非常勤の場合で1,220円なので、ケアマネジャーとは100~250円程度時給の差があります。介護職からケアマネジャーにキャリアアップすれば、より高い給与をもらえる可能性があるといえるでしょう。

ただし、ケアマネパートの時給は職場によって異なるので、平均時給額はあくまで参考としてご覧ください。

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ケアマネとしてパートで勤務するメリット・デメリット

ここでは、ケアマネジャーとしてパート勤務をするメリットとデメリットを解説します。メリットとデメリットを理解し、自分に合った働き方かどうか判断する際の参考にしてみてください。

ケアマネパートのメリット

ケアマネパートとして働くメリットは、自由な時間で働けることや、フリーランスのケアマネとしても活動できることです。

自由な時間で働ける

ケアマネパートは、職場によってはフレックスタイムで働くことも可能で、自由度の高い働き方をしやすいのが魅力です。正社員の場合、週5日出勤で1日8時間勤務など、勤務時間が決まっていて時間通りに働く傾向があります。

一方、パートの場合は、正社員と比べると出勤日数や勤務時間の調整がしやすいようです。そのため、子どもの学校の行事に合わせて休みを取ったり短時間勤務にしたりするなど、自身のスケジュールと相談しながら働くことができます。

フリーランスのケアマネとして活動できる

居宅介護事業所や自治体などから業務委託を受け、フリーランスのケアマネとして活動することも可能です。フリーランスの場合、複数の仕事を掛け持ちするなど、より自由に活動できるでしょう。

ケアマネパートのデメリット

ケアマネパートのデメリットは、利用者さん宅を訪問するスケジュールが立てにくいことや迅速な対応が難しいこと、人員配置基準を満たせない可能性があることです。

週3回程度の出勤だと訪問のスケジュール調整が難しい

ケアマネの重要な業務の一つに、利用者さんのモニタリングがあります。モニタリングとは、利用者さんの自宅を訪問し、適切な介護サービスが受けられているか確認すること。利用者さんと訪問する日時を申し合わせる必要がありますが、週3日程度の出勤だと、なかなかスケジュールが合わないことがあるようです。

迅速で臨機応変な対応が難しい

ケアマネは、利用者さんからの連絡に迅速に対応しなくてはいけないことがあります。しかし、出勤日数の少ないケアマネパートの場合、すぐに対応するのが難しい場合があるでしょう。そのため、戦力として活動しにくい可能性があります。

ケアマネパートは人員配置基準を満たせない可能性がある

介護保険サービスの種類ごとに、ケアマネの配置基準が定められています。事業所側は人員基準を満たすために職員を募集することがありますが、常勤でないパートケアマネの場合は、人員基準を満たせないことがあるようです。なお、事業所が定めている勤務時間(週40時間など)を満たしていれば、パートケアマネであっても常勤とみなされます。

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ケアマネジャーのパート勤務に関するよくある質問

ここでは、ケアマネジャーのパート勤務に関するよくある質問に回答します。「パートのケアマネジャーとして働きたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスのケアマネジャーの働き方は?

フリーランスのケアマネジャーは、調整次第で柔軟な働き方が可能です。ただし、自分で仕事をすべて管理しなければならないことを大変に感じる場合があります。ケアマネジャーの仕事内容は職場によって異なりますが、フリーランスであっても、基本的にはケアプランの作成や認定調査などの業務を担うことになるでしょう。
介護業界でフリーランスで働くメリットやデメリットは、「介護福祉士はフリーランスになれる?仕事を見つける方法やデメリットを解説」でも紹介しています。

ケアマネジャーのパート勤務の時給は?

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.178)」によると、パート勤務のケアマネジャーの平均時給は、常勤の場合1,360円です。パートの時給としては比較的高めといえるでしょう。
パート勤務のケアマネジャーの給料については、「ケアマネパートの平均時給は?」で解説しているので、パート勤務をしようか悩んでいるケアマネジャーの方は、ぜひご一読ください。

まとめ

ケアマネジャーは、正社員だけでなくパートタイマーとして勤務することも可能です。インターネットで検索してみると、ケアマネパートの求人が見つかるでしょう。なお、正社員のケアマネジャーと同様に、パート勤務の場合も5年ごとに資格更新が必要です。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年4月23日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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