
この記事のまとめ
- 施設ケアマネの平均給与は約38万円で、資格保有者の給与が高いのは特養
- 施設ケアマネと居宅ケアマネは、担当件数や役割に違いがある
- 施設ケアマネが給料を上げる方法は、「勤続年数を重ねる」など
「施設ケアマネの給料ってどれくらいなの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。施設ケアマネの平均給与は約38万円で、ケアマネ資格を保有する介護職員の平均給与が最も高い施設形態は特養です。この記事では介護事業所別のケアマネジャーの平均給与をご紹介します。施設ケアマネと居宅ケアマネの違いや年収を上げる方法も解説するので、施設ケアマネの仕事に興味がある方は参考にしてみてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!目次
施設ケアマネの給料はいくら?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」によると、施設ケアマネの平均給与は375,410円です。
介護施設別のケアマネジャーの平均給与
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」をもとに、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を有する介護職員の平均給与を、介護施設別にまとめました。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」
ケアマネジャーの資格を保有する介護職員の平均給与が最も高いのは、特養(介護老人福祉施設)。特養と老健(介護老人保健施設)の平均給与は、40万円を超えています。平均給与が他施設より低い介護事業所も、ケアマネジャー資格保有者の平均給与は35万円を超えており、ほかの資格を保有する方よりも給与が高い傾向があるようです。
施設ケアマネは介護業務を兼務することがあり、夜勤業務を担うことも。夜勤に入ることで手当が支給されると、日勤のみより給与が高くなります。ただし、給与は施設によって異なるので、あくまで参考程度にご覧ください。
施設ケアマネと居宅ケアマネの給与の違い
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.176)」によると、施設ケアマネの平均月給(基本給及び決まって毎月支払われる手当)は290,340円です。
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果:労働者調査 資料編(p.82)」によると、居宅介護支援事業所で働く職員の平均月給(通常月の税込み月収)は245,776円です。居宅介護支援事業所で働く主な職種はケアマネジャーなので、居宅ケアマネの給与の参考になるでしょう。
上記2つのデータは参考元が異なるため単純比較はできませんが、施設ケアマネは居宅ケアマネより給与が高い傾向があると考えられます。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年11月18日)
公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果」(2025年11月18日)
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施設ケアマネとは
施設ケアマネとは、特養や老健、有料老人ホーム、グループホームなどの介護事業所に所属するケアマネジャーのことです。ケアマネジャーは、利用者さんの状況を確認し、ケアプランを作成します。
施設ケアマネの仕事内容
施設ケアマネの仕事内容は、介護施設において利用者さんの状態に合わせた介護サービスが提供できるよう、ケアプランを作成したり相談に乗ったりすることです。
利用者さんの状態を分析して、適切な介護を提供するための施設サービス計画(ケアプラン)を作成します。介護や看護、リハビリ、食事面などの総合的観点からケアプランを作成したうえで、定期的に介護スタッフや看護スタッフ、生活相談員などを交えたサービス担当者会議を開催。他職種と連携・調整しながら介護サービスの内容を検討します。
より良い介護サービスが提供できるように、必要に応じてケアプランを更新することも業務の一つです。
施設ケアマネの一日の流れ
以下に施設ケアマネの一日の仕事の流れをまとめました。
| 時間 | 仕事内容 |
| 午前9時 | 出勤。利用者さんの情報共有・確認 |
| 午前10時 | 介護給付費請求に関する事務作業 |
| 午前11時 | 利用者さんやご家族との面談 |
| 正午 | 休憩 |
| 午後1時 | ケアプランの作成 |
| 午後3時 | 入居希望者への対応 |
| 午後4時 | サービス担当者会議の開催 |
| 午後5時 | 関連機関との情報共有や施設職員への情報共有 |
| 午後6時 | 退勤 |
施設ケアマネは、主に施設を利用している利用者さんのケアプランの作成を行うので、基本的に施設内で仕事をします。前述したように、職場によっては介護業務を兼務することもあるようです。
なお、仕事内容は日や施設によって異なるので、上記のスケジュール例は参考程度にご覧ください。
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施設ケアマネと居宅ケアマネの違いは?
施設ケアマネと居宅ケアマネは、利用者さんの担当件数や仕事内容、役割などが異なります。以下で解説するので、施設ケアマネと居宅ケアマネの違いが知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
利用者さんの担当件数が違う
施設ケアマネは、居宅ケアマネより担当できる利用者さんの人数が多いようです。施設ケアマネは最大で100人の利用者さんを担当できるのに対し、居宅ケアマネは原則44件が上限となっています。
一般社団法人 日本介護支援専門員協会の「介護保険施設部会アンケート結果及び考察について(p.10)」によると、2024年における施設ケアマネの担当件数は、「41~50件」が最も多い結果でした。なかには、91~100件担当している施設ケアマネもいます。
施設ケアマネが居宅ケアマネより担当できる利用者さんの人数が多いのは、施設内で利用者さんの状況を確認できるからです。居宅ケアマネのように利用者さんの自宅を一軒一軒訪問することなく、個々の生活環境や状況を確認できるので、その分担当可能な件数が多く設定されています。
出典
一般社団法人 日本介護支援専門員協会「「介護保険施設等に勤務する介護支援専門員の実態把握調査」のご報告」(2025年11月18日)
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役割が異なる
施設ケアマネと居宅ケアマネは、ほかの職種と連携・調整しながらケアプランを作成する点は共通していますが、職場の違いによる役割の違いがあります。
施設ケアマネは、施設内の利用者さんのケアプラン作成やモニタリングを行います。そのため、施設内の生活相談員や介護スタッフ、医療スタッフなどとの連携が必須です。
一方の居宅ケアマネは、訪問介護やデイサービスなどを利用しながら自宅で暮らす方のケアマネジメントを実施します。地域で介護サービスを提供する介護事業所や、医療サービスを提供する病院・診療所との連携が欠かせません。地域の包括的な支援体制をうまく利用し、利用者さんにとって最適な介護サービスが提供できるような配慮が必要です。
施設ケアマネは介護業務を兼務することがある
施設ケアマネは、ケアプランやモニタリングといったケアマネ業務以外に、介護業務や管理業務などを兼務することが多いようです。施設ケアマネは施設内で仕事をしているため、手が空いたりほかの職員が忙しかったりする場合に、介護業務を兼務することがあります。
一方、居宅ケアマネは、訪問時以外は利用者さんと離れて仕事をするので、入居施設が併設されている場合などを除いて、介護業務を兼務することはないでしょう。
居宅ケアマネはより柔軟な対応が必要になる
居宅ケアマネが担当するのは自宅で生活する利用者さんなので、一人ひとり異なる生活環境を把握したうえでケアプランを作成する必要があります。また、ご家族が同居していたり定期的に訪問したりする利用者さんも多く、施設以上にご家族との調整が重要です。
利用者さんに合わせてケースバイケースで介護内容を考える必要があり、関係者と連携してより柔軟な対応をすることが求められるでしょう。
一方で、施設ケアマネの場合は、担当する利用者さんが同じ施設で暮らしているので、生活環境が一定でケアプランを作成しやすい傾向があるようです。
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施設ケアマネが給料を上げる方法
ここでは、施設ケアマネが年収を上げる方法をご紹介します。高給与を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
勤続年数を重ねる
介護業界では、勤続年数を重ねることで給与が上がる傾向にあります。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.146)」によると、勤続1~4年の介護職員の平均給与は311,880円であるのに対し、勤続5~9年は335,640円、勤続10年以上は359,040円でした。
上記の勤続年数別の平均給与は、施設ケアマネではなく介護職員のデータですが、ケアマネジャーも勤続年数を重ねることで給与がアップする傾向があります。
給料の高い職場へ転職する
「給与がなかなか上がらない…」とお悩みの施設ケアマネの方は、給与が高い職場へ転職するのも一つの方法といえます。給与の高い求人を探すには、基本給だけでなく、各種手当やボーナスの金額などもチェックして、総合的な収入を確認することが重要です。
転職するときは、転職エージェントを活用するのも効果的。転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると、希望条件に合った給与の高い施設の求人を紹介してもらえます。自分で一から求人を探す必要がないので、効率的に転職活動を進められるでしょう。
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独立して介護事業所を開業する
独立して介護事業所を開業する方法もあります。ただし、独立して収入アップを目指すには、安定した運営を行い、収入を上げるための努力が求められるでしょう。独立すると努力次第で収入が上がる可能性がありますが、運営が上手くいかないおそれもあるので、開業する際は集客活動やニーズの調査など事前準備が必須です。
施設ケアマネになる方法
施設ケアマネとして働くには、実務経験の要件を満たしたうえで、介護支援専門員実務者研修受講試験(ケアマネ試験)を受験して合格する必要があります。ケアマネ試験に合格したあとは、「介護支援専門員実務研修」を修了し、資格の登録申請を行うことで、ケアマネジャー(介護支援専門員)として都道府県に登録できます。
ケアマネ試験の受験資格を得る方法は、以下2つの条件のいずれかを満たすことです。
- 1.相談援助業務に5年かつ900日以上従事した経験がある
- 2.特定の国家資格等に基づく業務に5年かつ900日以上従事した経験がある
自身の相談援助の実務経験でケアマネ試験を受けられるかどうか分からない方は、各都道府県のWebサイトをチェックしましょう。たとえば、東京都における相談援助の実務経験については、東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイトの「別表2」で確認できます。
2つ目の条件の「特定の国家資格等」に該当する資格は、以下のとおりです。
上記で特にケアマネジャーになる人が多いのは、介護福祉士や看護師、社会福祉士などです。
資格取得後は、介護施設の求人に応募して採用試験に合格すると、施設ケアマネとして活躍できます。また、勤務先によっては、転職せずにケアマネジャーに職種を変えて働ける場合もあるでしょう。
出典
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト「令和7年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」(2025年11月18日)
施設ケアマネの仕事のやりがい
ここでは、施設ケアマネの仕事のやりがいを紹介します。施設ケアマネへの転職を考えている方は、ぜひご覧ください。
利用者さんの良い変化を実感できる
施設ケアマネが担当する利用者さんは主に施設に入居している方なので、利用者さんの状況を確認しやすい環境です。作成したケアプランに沿った介護サービスが提供されることによって利用者さんの状態が良くなる状況を近くでみられるので、モチベーションを保ちながら働ける魅力があるでしょう。
利用者さんとの信頼関係を築きやすい
前述したように、施設ケアマネは利用者さんとの距離が近いため、信頼関係を築きやすいといえます。施設ケアマネは介護業務を兼務することもあるので、利用者さんと接する機会も多いでしょう。利用者さんの悩みや不安を解消して感謝の言葉をかけられるなど、コミュニケーションを通してやりがいを感じられます。
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施設ケアマネに向いている人の特徴
施設ケアマネに向いている人は、マルチタスクが得意な人やコミュニケーション能力に優れている人、柔軟な対応ができる人などです。一方で、こだわりが強く柔軟性がない人やデスクワークが苦手な人は、「仕事が難しくて施設ケアマネに向いていない」と感じる可能性があります。
ケアマネジャーに向いている人の特徴は、「ケアマネに向かない人の特徴は?必要なスキルや悩んだときの対処法をご紹介」で詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。
施設ケアマネに関するよくある質問
ここでは、施設ケアマネに関するよくある質問に回答します。施設ケアマネの仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
施設ケアマネは年収1,000万円も夢じゃない?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」によると、ケアマネジャーの資格を持つ介護職員の平均給与が最も高い施設形態は特養で、416,060円です。平均給与の12ヶ月分として計算すると、平均年収は約499万円となります。
給与が高い傾向にある施設で働くケアマネでも、年収は1,000万円の半分程度です。そのため、施設ケアマネの仕事だけで年収1,000万円を得ることは難しいといえます。
ケアマネの年収については、「ケアマネ(介護支援専門員)で年収1000万円は可能?給与アップの方法」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年11月18日)
施設ケアマネの給料が安い理由は?
施設ケアマネの給与は介護従事者の中では高いほうですが、「業務の専門性や大変さに対して給料が安い」と感じる場合があるようです。また、ケアマネジャーの給与は主に介護報酬から支払われます。介護報酬の単位は国が定めており、施設側の努力でケアマネジャーの大幅な給料アップを叶えるのは難しいので、「給料が上がらない」と感じる方もいるのかもしれません。
「ケアマネジャーの給料はどこから出ている?事業所の収入源や平均給与を解説」の記事でも、ケアマネの給料について解説しています。
施設ケアマネには資格はいらないの?
施設ケアマネになるには、「介護支援専門員」の資格が必要です。介護支援専門員の資格は、受験資格を満たして試験に合格し、研修を受講することで取得できます。
ケアマネ試験の受験資格の満たし方は、「ケアマネ受験資格の計算方法を解説!パートの従事期間は実務経験に入る?」の記事で紹介しているので、ケアマネ資格の取得を目指してる方は参考にしてみてください。
まとめ
施設ケアマネの平均給与は約38万円です。ケアマネ資格を保有する介護職員のデータでは、特養や老健の平均給与が高く、どちらも40万円を超えています。
また、施設ケアマネは、居宅ケアマネより給与が高い傾向にあります。施設ケアマネの給与が高い理由としては、「介護業務を兼務して夜勤手当をもらえること」などが挙げられるでしょう。
施設ケアマネが年収をアップさせる方法は、「勤続年数を重ねる」「給料の高い職場に転職する」などです。年収アップを狙う際は、給料(基本給)だけではなく、手当やボーナス、昇給の仕組みなどの総合的な視点で収入をチェックしましょう。
施設ケアマネの仕事に興味がある方や高収入を目指している方は、レバウェル介護(旧 きらケア)へご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーがヒアリングをもとに希望条件に合った求人をご提案。職場の雰囲気や手当の有無など、求人だけでは分からない情報もお伝えします。どのような求人があるか気になるという方も、お気軽にご相談ください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



