
この記事のまとめ
- グループホームのケアマネの平均給与は、35万8,900円
- グループホームのケアマネは、ほかの施設に比べて給料が低い傾向がある
- グループホームのケアマネが給料を上げる方法は、長く勤めることなど
「グループホームのケアマネの給料は高いの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。グループホームのケアマネの平均給与は約36万円。グループホームのケアマネは、施設ケアマネの中では給与が低めなものの、小規模施設ならではのやりがいのある仕事です。この記事では、グループホームに勤務するケアマネの平均給与と給料を上げる方法を解説します。ほかの施設形態との給与比較も紹介するので、参考にしてみてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!目次
グループホームで働くケアマネジャーの給料
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)」によると、グループホームで働くケアマネジャーの資格を保有する介護職員の平均給与は、35万8,900円です。
同資料(p.161)には、ケアマネ資格を有する介護職員全体の平均給与は38万8,080円と記載されており、グループホームは全体より平均給与が低いと分かります。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
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グループホームとほかの介護施設のケアマネの給与比較
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」をもとに、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を有する介護職員の平均給与・年収を、施設形態別にまとめました。
| 施設形態 | 平均給与 | 平均年収(平均給与×12) |
| 認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) | 35万8,900円 | 430万6,800円 |
| 介護老人福祉施設(特養) | 41万6,060円 | 499万2,720円 |
| 介護老人保健施設(老健) | 40万3,680円 | 484万4,160円 |
| 介護医療院 | 37万2,420円 | 446万9,040円 |
| 訪問介護事業所 | 39万1,040円 | 469万2,480円 |
| 通所介護事業所(デイサービス) | 34万1,800円 | 410万1,600円 |
| 通所リハビリテーション事業所(デイケア) | 35万8,870円 | 430万6,440円 |
| 特定施設入居者生活介護事業所 | 39万9,380円 | 479万2,560円 |
| 小規模多機能型居宅介護事業所 | 35万4,020円 | 424万8,240円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」
ケアマネ資格保有者の平均給与が最も高いのは特養で、グループホームより5万円以上高い結果でした。平均年収は、69万円ほどの差があります。
上記は介護支援専門員の資格を持つ介護職員が対象のデータです。給与は職場によって異なるので、データは参考としてご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
施設ケアマネの中ではグループホームは給与が低め
施設ケアマネの中で比較すると、グループホームのケアマネは、ほかの施設に比べて給与が低い傾向にあるようです。
しかし、グループホームは利用者さんの数が少ないため、密な関係を築ける魅力があります。グループホームでは、認知症の症状に合わせたケアプランを作成する経験を積めるため、認知症介護の領域を極めることが可能です。
また、グループホームのケアマネジャーには、利用者さんの日常の見守りをもとにケアプランを組めるやりがいがあります。
施設ケアマネは居宅ケアマネより給料が高い傾向にある
入居型の施設で働く施設ケアマネは、居宅ケアマネよりも給与が高い傾向があります。施設ケアマネの給与が高い理由は、介護業務などを兼務することがあるからです。介護職員を兼務する場合、夜勤に入って深夜手当や夜勤手当が支給され、給与アップにつながることも考えられます。
グループホームのケアマネが給料を上げる3つの方法
グループホームのケアマネジャーは、勤続年数を重ねたり役職に就いたりすることで、給料をアップさせられる可能性があります。ここでは、ケアマネジャーが給料を上げる3つの方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
長く勤めて基本給アップを狙う
グループホームのケアマネジャーは、勤続年数を積むと給料が上がる傾向にあります。定期的な昇給や給与査定の制度を設ける介護事業所は少なくありません。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.150)」をもとに、グループホームで働く介護職員の勤続年数別の平均給与を、以下にまとめました。
| 勤続年数 | 平均給与 | 平均年収(平均給与×12) |
| 1年(勤続1年~1年11ヶ月) | 27万3,640円 | 328万3,680円 |
| 5年(勤続5年~5年11ヶ月) | 29万8,420円 | 358万1,040円 |
| 10年(勤続10年~10年11ヶ月) | 30万8,130円 | 369万7,560円 |
| 15年(勤続15年~15年11ヶ月) | 30万7,590円 | 369万1,080円 |
| 20年以上 | 35万4,270円 | 425万1,240円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.150)」
1年目の新人が勤続年数を重ねて20年目のベテランになるころには、8万円ほどの給与アップが見込めます。年収で見ると、97万円程度の収入アップを叶えることができるかもしれません。
上記は介護職員の給与データですが、ケアマネジャーも勤続年数を重ねながら専門性を高めることで、スキルが評価されて給料が上がる可能性があります。
管理職にキャリアアップして役職手当をもらう
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」をもとに、グループホームの管理職と管理職ではない介護職員の平均給与を以下にまとめました。
| 職位 | 平均給与 | 平均年収 |
| 管理職 | 36万3,620円 | 436万3,440円 |
| 管理職ではない | 29万5,530円 | 354万6,360円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.143)」
グループホームで働くケアマネジャー資格を有する介護職員の平均給与は35万8,900円なので、管理職のほうが平均給与が高い結果でした。
また、ケアマネジャーと管理職を兼務する場合、役職手当や職務手当が支給されて、さらなる収入アップにつながる可能性があります。グループホームでは、ケアマネジャーが管理者などの管理職を兼務することは珍しくありません。
グループホームで管理者を目指す方は、「グループホーム管理者になるには資格が必要?仕事内容や向いている人も解説」もあわせてチェックしてみましょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」 (2026年7月9日)
給料の良い職場に転職する
グループホームのケアマネジャーは、今より給料の良い職場に転職することで収入アップが期待できます。
前述したように、ケアマネ資格を保有する方の給与水準は施設形態によって異なるので、経験を活かして別の種類の施設に転職するのも選択肢の一つです。ただし、施設によって担当する利用者さんの人数や業務範囲は異なるため、無理なく働けそうかリサーチしながら応募先を検討しましょう。
高収入を目指して転職する場合、基本給だけではなく手当やボーナスなどもチェックし、総合的な収入をシミュレーションすることが大切です。また、昇給制度についても確認しておくと、勤続を重ねた際の給与も予測できるでしょう。
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ケアマネジャーと介護職員の給料の違い
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.126)」をもとに、ケアマネジャーと介護職員の給料の違いをまとめました。
| 職種 | 平均基本給 | 平均給与 | 平均年収 |
| ケアマネジャー | 22万4,280円 | 37万5,410円 | 450万4,920円 |
| 介護職員 | 19万2,660円 | 33万8,200円 | 405万8,400円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.126)」
ケアマネジャーと介護職員の平均給与を比較すると、4万円程度の差があります。そのため、介護職員からケアマネジャーになると、給与がアップする可能性が高いでしょう。高給与を目指す介護職員は、介護福祉士として経験を積んでケアマネジャーを目指すのも方法の一つです。
「介護福祉士からケアマネになるには?受験資格や取得の流れを解説」に介護職員がケアマネジャーになる方法をまとめているので、ケアマネ資格の取得に興味がある方はご一読ください。
ケアマネジャーの平均給与は年々アップしている
厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査結果」をもとに、2020年から2024年までのケアマネジャーの平均給与の推移を以下にまとめました(百の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.128)」「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.144)」「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.119)」「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」
ケアマネジャーの平均給与は、2020年から2024年の間に1万8,000円ほどアップしました。年収で見ると21万円以上増えた計算です。
介護従事者の人材獲得や定着のために、政府は「介護職員等処遇改善加算」などの施策を実施しています。そのため、今後もケアマネジャーを含む介護従事者の処遇改善が期待できるでしょう。
出典
厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
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介護報酬改定によるケアマネの処遇改善が期待される
2026年6月施行の介護報酬改定で、国は介護従事者を対象に月1万円(3.3%)の賃上げを実現する措置を実施しています。介護職員以外の介護従事者の賃金改善も図れるよう、加算が見直されたので、ケアマネジャーの賃上げも期待できるでしょう。
なお、「月1万円」という数字は、処遇改善加算を活用して賃上げできる金額の目安で、実際に給与を支払うのは事業所なので、必ずしも1万円給与が上がるわけではありません。
2026年6月からは、これまで対象外だった居宅介護支援・介護予防支援も、処遇改善加算の算定対象に加わりました。そのため、居宅ケアマネとして活躍する方も、処遇改善による賃上げが期待できます。
ケアマネジャーは、需要に対する人手不足が問題視されており、人材の確保が必要です。ケアマネジャーは、高い専門性が求められ、資格取得のハードルが高いので、誰でも簡単になれる職種ではありません。
資格保有者がケアマネジャーとして活躍しやすい環境を整え、離職防止・定着につなげるために、賃金改善を含む処遇改善が実施されています。
出典
厚生労働省「令和8年度介護報酬改定について」(2026年7月9日)
厚生労働省「介護職員の処遇改善:TOP・制度概要 | 厚生労働省」(2026年7月9日)
厚生労働省「第259回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年7月9日)
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居宅ケアマネと施設ケアマネの仕事の違い
居宅ケアマネと施設ケアマネは、勤務する場所や仕事内容に違いがあります。
居宅ケアマネの仕事内容
居宅ケアマネとは、「居宅介護支援事業所」に在籍するケアマネジャーのことです。自宅で暮らしながら介護サービスを利用する方やご家族の相談に乗り、ケアプランを作成します。介護支援を専門に行う居宅介護支援事業所では、事業所内で介護業務を兼務することはないため、居宅ケアマネはケアマネ業務に専念しやすいでしょう。
居宅ケアマネは、利用者さん一人ひとりの自宅を訪問する都合上、相手の予定に合わせるための日程調整が必要です。事業所によっては、新規開拓のために営業活動が必要な場合があり、フットワークの軽さが求められるでしょう。
なお、居宅ケアマネの担当件数の上限は原則44件で、一定の要件を満たす場合は49件まで担当できます。
出典
厚生労働省「第259回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年7月9日)
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施設ケアマネの仕事内容
施設ケアマネとは、グループホームなどの入居型の施設に勤務するケアマネジャーのことです。施設の利用者さんのケアプラン作成をメインに担当します。
施設ケアマネの場合、利用者さんの状況確認やモニタリングが施設内で完結するので、大規模な施設では最大で100件まで担当可能です。スケジュールを調整して利用者さんの自宅を訪問しなくて良い分、担当件数が多い場合があります。
ケアマネジャーはデスクワークが中心なので、介護業務をメインに行う介護職員に比べて、身体的な負担は少ない傾向にあるでしょう。ただし、施設ケアマネは介護業務を兼務する場合も。自分に合った職場を選ぶには、利用者さんとどのように関わりたいのか自身の希望を整理し、業務内容を確認したうえで職場を選ぶことが大切です。
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グループホームのケアマネはほかの職種との兼務が多い
グループホームは利用者さんが少人数のため、ケアマネジャーは介護職員や管理者を兼務する傾向があります。身体介護や見守りを通じて、利用者さんに必要なケアを直接把握できるのが、グループホームのケアマネジャーとして働くメリットです。
日常の気づきをもとにケアプランを作成できるので、利用者さんの状況に応じた最適な計画を立案できるでしょう。
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グループホームのケアマネの給料についてよくある質問
ここでは、グループホームのケアマネに関してよくある質問に回答します。グループホームで働くケアマネジャーの給料について知りたい方は、チェックしてみてください。
グループホームに勤めるケアマネの平均給与を教えてください
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)」によると、グループホームで介護職員として働くケアマネの平均給与は35万8,900円でした(月給制・常勤)。平均給与に12を掛けて平均年収を算出すると、430万6,800円となります。
施設形態別のケアマネの給与は、「グループホームとほかの介護施設のケアマネの給与比較」で解説しているので、ぜひご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
グループホームのケアマネが給料を上げることは可能ですか?
グループホームのケアマネが給料アップするには、「介護職を兼務して手当をもらう」といった方法が効率的です。介護業務を兼務すると、ケアマネ以外の資格に対する手当や夜勤手当が支給される可能性があります。ほかにも、管理職に就いたり勤続年数を重ねたりすることでも、給料アップを狙えるでしょう。
詳しくは「グループホームのケアマネが給料を上げる3つの方法」をチェックしてみてください。
グループホームのケアマネは今後どうなりますか?
グループホームのケアマネの仕事は、今後も高い需要が見込まれます。日本は高齢化が進行しており、それに伴って認知症を患う方の人数も増える予測です。グループホームは、認知症を患う方が地域で自立した暮らしを送るための場で、重要な役割を担います。そのため、グループホームで利用者さんの支援を指揮するケアマネジャーは、将来性のある仕事です。
グループホームの非常勤ケアマネの勤務時間は?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.166)」によると、グループホームで非常勤・時給制で働く、ケアマネ資格を有する介護職員の勤務時間は平均107時間で、平均給与は16万9,390円です。グループホームは、計画作成担当者を常勤換算で1人配置すればOKなので、ケアマネとして非常勤で働ける職場もあります。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月9日)
グループホームのケアマネは介護職員を兼務できる?
グループホームのケアマネは、業務に支障がなければ介護職員を兼務することが可能です。介護職員を兼務して夜勤手当をもらうことで、給与アップが期待できます。収入アップを目指すケアマネの方は、体力と相談しながら兼務するかどうか検討してみてください。
グループホームのケアマネの仕事については、「グループホームのケアマネの仕事内容は?1日の流れや給与、資格要件も解説」の記事で解説しています。
まとめ
2024年におけるグループホームのケアマネジャーの平均給与は、35万8,900円でした。施設ケアマネの中では、グループホームのケアマネの給与は低い傾向にあります。しかし、小規模な施設なので、利用者さん一人ひとりに寄り添ったケアプランの作成ができる魅力がある仕事です。
グループホームのケアマネが給料を上げるには、勤続年数を重ねてキャリアアップする方法や、管理職に就いて役職手当をもらう方法などがあります。処遇改善の取り組みの成果もあり、ケアマネの給料は増加傾向で、今後も人材確保のための賃金改善が期待できるでしょう。
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実際どれだけもらえるの?
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


