
この記事のまとめ
- ケアマネ試験合格者のうち、介護福祉士として受験資格を満たした割合は6割
- 介護福祉士としての実務経験が5年以上あれば、ケアマネ試験を受験できる
- 介護福祉士からケアマネになるメリットは、給与アップや体力的な負担の減少
「介護福祉士からケアマネになるにはどうすれば良いの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。介護福祉士からケアマネジャーになるには、介護福祉士として5年以上の実務経験を積んだうえでケアマネ試験を受験し、合格することが必要です。この記事では、介護福祉士がケアマネジャーになる方法やメリット、ケアマネ試験の概要などを解説します。介護福祉士からキャリアアップしたい方は、参考にしてみてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!目次
介護福祉士からケアマネジャーを目指せる?
介護福祉士からケアマネジャーを目指すことはできます。介護福祉士としての実務経験は、ケアマネジャーになるために必要なケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の受験資格の一つです。
また、介護福祉士の経験はケアマネジャーとして活躍するうえで役立ちます。日々の介護業務で培った観察力やコミュニケーション能力は、ケアマネジャーの仕事において、質の高い相談援助を行うための基盤となるでしょう。
厚生労働省の「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2025年10月に行われたケアマネ試験の合格者のうち、介護福祉士として受験資格を満たした方の割合は64.1%でした。
| 職種 | 合格者数 | 割合 |
| 介護福祉士 | 8,310人 | 64.1% |
| 社会福祉士 | 857人 | 6.6% |
| 精神保健福祉士 | 92人 | 0.7% |
| 看護師・准看護師 | 2,094人 | 16.2% |
| 保健師 | 245人 | 1.9% |
| 理学療法士 | 618人 | 4.8% |
| 作業療法士 | 293人 | 2.3% |
参考:厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
ケアマネ試験は、介護福祉士の実務経験で受験資格を満たす方が多く、介護福祉士からケアマネジャーになった方は多数います。
出典
厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年7月3日)
今の職場に満足していますか?
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介護福祉士からケアマネジャーになるには?
ここでは、介護福祉士からケアマネジャーになるまでの流れを解説します。「ケアマネになるにはどうすれば良いの?」と気になっている方は、ご覧ください。
ケアマネ試験の受験資格を満たす
介護福祉士からケアマネジャーになるには、ケアマネ試験を受験するための実務経験を5年間積む必要があります。実務経験の種類は、「国家資格等に基づく業務」と「相談援助業務」の2種類です。介護福祉士の資格を取得したうえで、介護業務などに5年間携わることで、ケアマネ試験の受験資格を得られます。
以下で、ケアマネ試験の受験資格を得る方法を解説するので、ご一読ください。
指定の国家資格を取得して実務経験を積む方法
指定の国家資格等を取得して、その資格に基づく直接的な対人援助業務の実務経験を5年かつ900日以上積むと、ケアマネ試験の受験資格を得られます。
介護福祉士は指定の国家資格等に当てはまるため、介護現場で従事期間5年かつ従事日数900日以上働けば、ケアマネ試験を受験することが可能です。ケアマネ試験の前日までに必要な実務経験を積む必要があります。
ケアマネ試験の受験資格の対象となる国家資格等を、以下にまとめました。
上記いずれかの資格・免許の登録日以降で、実際に資格に基づく直接的な対人援助業務に携わった期間・日数が、ケアマネ試験の受験資格を得るための実務経験の対象です。
介護福祉士からケアマネジャーになるには、介護福祉士の資格登録日以降に5年かつ900日以上の実務経験が必要で、それ以前の実務経験は計算に含められません。
相談援助業務の実務経験を積む方法
指定の相談援助業務に5年かつ900日以上従事することでも、ケアマネ試験の受験資格を得られます。介護施設の生活相談員や支援相談員などとして働く介護福祉士の方は、この方法で受験することが可能です。
ケアマネ試験の受験資格である「相談援助の業務」として認められる職種を、以下にまとめました。
- 特別養護老人ホームや特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホームなど)の生活相談員
- 介護老人保健施設の支援相談員
- 計画相談支援や障害児相談支援に携わる相談支援専門員
- 生活困窮者自立相談支援事業に携わる主任相談支援員
「国家資格等に基づく業務」と「相談援助業務」の両方を別の期間や日に行った場合、それぞれの実務経験を合算できます。たとえば、介護福祉士として介護業務を3年、有料老人ホームの生活相談員として相談援助業務を2年行っている場合は、実務経験が5年になるので受験資格を満たすことが可能です。
前述したように、試験の前日までの期間や日数を実務経験としてカウントできるため、申し込み時点で日数が足りなくても「実務経験見込証明書」を提出すれば、受験を申し込めます。
介護福祉士からケアマネジャーになりたい方は、自分がいつ試験を受験できるのか、前もって計算しておくと良いでしょう。
出典
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」 (2026年7月3日)
ケアマネ試験に合格する
ケアマネジャーになるには、ケアマネ試験への合格が必須です。ケアマネ試験は年に1回開催されます。各都道府県が開催しており、都道府県によって受験申し込み時期や受験手数料、試験会場が異なるので、自分が受ける地域の試験概要を確認しましょう。
ケアマネ試験に合格するには、2つの出題分野ごとに合格基準点を満たさなければなりません。ケアマネ試験の日程や合格基準は、「ケアマネ試験の概要」の項目で解説します。
介護支援専門員実務研修を受ける
ケアマネ試験に合格したあとは、「介護支援専門員実務研修」の受講が必要です。
介護支援専門員実務研修とは、介護保険の専門知識やケアプラン作成など、ケアマネジャーに必要な知識や技術を学ぶ研修のこと。国が定めた標準カリキュラムに沿って、計87時間以上の講義・演習と3日間程度の実習を受けます。
なお、介護支援専門員実務研修は、都道府県によって実施時期が異なるため注意しましょう。
介護支援専門員証の交付を受ける
介護支援専門員実務研修を修了したら、「介護支援専門員資格登録簿」への登録申請が必要です。登録後、介護支援専門員証が交付されてはじめて、ケアマネジャーとして従事できます。なお、ケアマネジャーとして働き続けるには、定期的に研修を受講しなければなりません。
出典
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」 (2026年7月3日)
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ケアマネ試験の概要
ケアマネ試験は、「介護支援分野25問」「保健医療福祉サービス分野35問」の計60問が、五肢複択方式で出題されます。解答形式はマークシートで、試験時間は120分です。
試験日程
ケアマネ試験は、例年10月前半ごろに実施されます。申し込み期間は5月上旬から7月上旬ごろですが、都道府県によって時期が前後する場合もあるようです。なお、試験日や問題は全国共通となっています。
受験地
受験地は、自由に選べるわけではありません。受験申し込み時点で、受験資格の対象となる業務に従事している場合は、勤務地のある都道府県で受験します。対象の業務に従事していない場合は、住所地のある都道府県で受験しなければなりません。
受験申し込みで受験地を間違えると、その年は受験できない可能性があるため、しっかりと確認して申し込みましょう。
受験料
2026年における東京都ケアマネ試験の受験料は、12,548円(振込手数料込み)です。また、実際にケアマネとして働くには、介護支援専門員実務研修の受講料44,600円と、資格登録・介護支援専門員証交付の手数料2,500円がかかります。
ケアマネ試験の受験料や研修の受講料、登録・交付の手数料は都道府県によって異なるので、お住まいの地域の情報を確認しましょう。
合格基準
出題される2つの分野で70%以上得点することが、ケアマネ試験の合格基準です。出題数に対して正答率が70%以上となる得点数は、「介護支援分野」が18点、「保健医療福祉サービス分野」が25点なので、試験対策の目安になるでしょう。
ただし、問題の難易度によって合格基準点は補正されるため、各分野で70%以上得点しても、その年の合格基準点を超えなければ不合格です。
ケアマネ試験について気になる方は、「ケアマネ試験の内容や難易度を解説!出題分野や合格率、有効な対策とは?」の記事もあわせてご一読ください。
出典
東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」(2026年7月3日)
介護福祉士とケアマネジャーの違い
介護福祉士とケアマネジャーの違いは、試験の受験資格や役割、仕事内容、給与などです。介護福祉士とケアマネジャーの違いを以下で解説します。
試験の受験資格の違い
「介護福祉士からケアマネジャーになるには?」で解説したように、ケアマネ試験の受験資格は、「国家資格等に基づく実務経験、もしくは「相談援助業務の実務経験」が5年以上あることです。
一方で、介護福祉士の受験資格を得る方法は、主に「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「実務経験ルート」の3通り。働きながら取得を目指す場合、「介護福祉士実務者研修の取得」「実務経験3年以上」の2つの条件を満たす実務経験ルートが人気となっています。ケアマネジャーより介護福祉士のほうが、受験に必要な実務経験の期間が少ないのが特徴です。
また、介護・医療・福祉等の分野の実務経験が必須のケアマネジャーとは異なり、介護福祉士の養成施設ルートや福祉経験ルートでは、基本的に実務経験なしで試験を受験できます。
出典
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]受験資格」(2026年7月3日)
役割の違い
介護福祉士の主な役割は、身体介護や生活援助を通して、利用者さんの生活動作や家事などを直接サポートすることです。介護福祉士を取得している方は、ほかの介護職員の指導や教育を担うこともあります。
一方のケアマネジャーの役割は、利用者さんの支援をマネジメントすることです。利用者さんやご家族の相談援助をしてニーズをくみ取り、必要な介護サービスや活用できる福祉制度を提案します。関連機関との情報共有や連携を行い、利用者さんと介護サービスの橋渡しを行うのも役割の一つです。
仕事内容の違い
介護福祉士の仕事内容は、身体介護や生活援助、レクリエーションの企画・実施、相談対応、職員のマネジメントなどです。訪問介護や通所型の施設では、自宅で介護を行っているご家族から相談を受け、介護の助言を行うこともあります。
ケアマネジャーの仕事内容は、ケアプラン作成やサービスのモニタリング、サービス担当者会議の開催、要介護申請の代理申請、給付管理などです。介護が必要な方の介護・福祉サービスの利用を支援したり、チームで適切なケアを行えるよう調整したりします。
介護福祉士とケアマネジャーの仕事内容は、「介護福祉士の仕事内容とは?介護職員との違いや資格の活かし方をご紹介」「ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違いは?」で解説しているので、あわせてご一読ください。
働き方の違い
介護福祉士の働き方は、勤務先の施設形態によって異なります。たとえば、入所型施設では、365日24時間体制で利用者さんをサポートするため、勤務する曜日や時間が決まっていないシフト制の場合が多いでしょう。
勤務は日勤・夜勤の2交代制もしくは、日勤・準夜勤・夜勤の3交代制で、日勤がさらに早番と遅番に分かれている場合もあります。なお、通所型の事業所や訪問介護事業所の場合、多くは日勤のみで夜勤はありません。
一方、ケアマネジャーは事務作業や相談業務がメインで、夜間に対応しなければならない業務は少ないため、日勤が中心です。ただし、入所・入居型の施設で介護職員や看護職員を兼任するケアマネジャーは、夜勤を行う場合があります。
給与額の違い
介護福祉士よりもケアマネジャーのほうが給与が高い傾向にあります。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、介護職員の保有資格別の平均給与は、介護福祉士は35万50円、ケアマネジャー(介護支援専門員)は38万8,080円。ケアマネジャーの資格保有者の平均給与のほうが、3万8,030円高くなっています。なお、こちらは職種別の給与ではなく、介護職員の保有資格別の給与データです。
ケアマネジャーは介護福祉士の上位資格で、専門性の高いスキルを有することから、給与が高く設定されていると考えられます。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2026年7月3日)
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ケアマネジャーに求められる5つのスキル
ケアマネジャーになるために必要なことは、実務経験や試験への合格だけではありません。利用者さんやそのご家族、介護施設の間に入って調整をしたり、利用者さんに合わせたケアプランを作成したりするには、業務を円滑に行うためのスキルが必要です。
ここでは、ケアマネジャーに求められるスキルを5つご紹介します。
多様な業務をこなすマルチタスク能力
ケアマネジャーの業務範囲は広いため、多様な仕事をこなすマルチタスク能力が必要です。ケアマネジャーは、ケアプランの作成や連絡・調整業務に加え、介護保険サービスの利用で発生する介護給付費の管理も行います。
また、食事に困っている人に配食サービスの紹介をしたり、生活困窮者に生活保護の申請の手助けをしたりなど、介護の枠にとらわれずに相談者を支援しなければなりません。
マネジメントスキル
ケアマネジャーには、マネジメントスキルも必要です。優先順位を決め、マネジメントしながら仕事に取り組まなければ、業務が回らなくなることも考えられます。さらに、利用者さんの変化に応じた支援を行うためには、迅速に対応する行動力も重要です。
多数の利用者さんを担当するため、必要なことは何か、サービスがスムーズに運用されているかなど、周りをよく見ながら仕事をマネジメントすることが求められるでしょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も、ケアマネジャーにとって重要なスキルです。ケアプランを作成する際は、利用者さんやご家族と面談を行い、その内容をケアプランに反映させます。
相手の気持ちに寄り添って話を聞く傾聴力があれば、ケアプラン作成時のアセスメントにも活かせるでしょう。利用者さんやご家族が悩みを相談しやすいように日ごろからコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが大切です。
さらに、利用者さんだけでなく関係者とも連絡を取り合うため、コミュニケーション能力はケアマネジャーに不可欠なスキルといえます。
相談者に合わせて適切な判断をする力
利用者さん一人ひとりの心身の状態や環境に合わせて、適切なケアプランを作成するには、物事を多角的に捉えて判断する能力が必要です。介護や医療、地域福祉の知識をもとに、「どのようなケアが有効なのか」「どの介護保険サービスを利用するのが良いか」などを的確に判断することが求められます。
パソコン・事務スキル
介護福祉士からケアマネジャーになると、現場仕事が減る代わりに書類作成などの事務作業が増えるため、基本的なパソコンスキルが必要です。ケアプランや給付管理に関する書類はパソコンで作成する場合が多いため、パソコンの基本的な操作ができないと、仕事が進まないことも考えられます。
タイピングに加え、WordやExcelなどでよく使われるツールの操作ができれば、事務作業をスムーズにこなせるでしょう。
介護福祉士からケアマネジャーを目指すメリット
ここでは、介護福祉士からケアマネジャーを目指すメリットを解説します。ケアマネジャーへのキャリアアップに興味がある方は、チェックしてみてください。
利用者さんのQOL向上に貢献できる
介護福祉士からケアマネジャーになることで、利用者さんのQOL向上に貢献できるメリットがあります。「QOL」とはQuality Of Lifeの略で、生活の質のことです。介護業界におけるQOLの向上とは、身体的な健康状態だけでなく、精神の安定や社会とのつながりなどを図り、充実した生活を送ることを指します。
ケアマネジャーは、ケアプランを作成して介護サービスの利用をサポートすることで、利用者さんのQOL向上に貢献できます。自分の作成したケアプランに沿った介護サービスを受けている利用者さんが、生き生きと過ごしているのを見て、やりがいや喜びを感じられる仕事です。
給与アップを見込める
前述したように、介護福祉士よりケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を保有している人のほうが給与が高い傾向にあるため、ケアマネジャーになることで給与アップを見込めます。転職せずに同じ勤務先でキャリアチェンジした場合も、基本給が上がったり資格手当が付いたりする可能性があるでしょう。
キャリアアップを実現できる
介護福祉士からケアマネジャーになると、介護業界でのキャリアアップを実現できるでしょう。介護福祉士の資格を活かして、介護業界で活躍の幅を広げられます。ケアマネジャーは、介護施設だけではなく「居宅介護支援事業所」や「地域包括支援センター」などでも働けるため、職場の選択肢が増えるのが魅力です。
日勤中心の働き方が可能
ケアマネジャーは、ケアプランの作成や関連機関との連絡・調整などを主に行うので、入所施設の介護職とは異なり、日勤中心で働くことが可能です。日勤で働くことで、生活リズムが安定します。不規則な介護職の仕事は体調不良につながることもあるので、一定のリズムで働けるケアマネジャーは働きやすい仕事といえるでしょう。
居宅介護支援事業所や地域包括支援センターで働く場合は、基本的に夜勤はありません。介護施設でケアマネジャー業務と介護業務を兼務する場合、夜勤が発生する可能性がありますが、専任の介護職員より夜勤回数が少ないことが多いようです。
身体的な負担を軽減できる
ケアマネジャーの業務は事務作業やアセスメント、マネジメント業務がメインのため、身体的な負担は介護福祉士より軽めと考えられるでしょう。専任のケアマネジャーとして働く場合は、身体介護に入る機会は基本的にないため、年齢を重ねても長く働き続けられます。
ただし、ケアマネジャーと介護職員を兼任する場合は、身体的な負担にあまり差がみられないかもしれません。体力面の負担が気になる方は、転職の際に業務範囲をしっかりと確認することが大切です。
転職で有利になる可能性がある
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設は、利用者さん100人に対してケアマネジャーを1人以上配置することが義務付けられています。また、居宅介護支援事業所も、利用者さんの人数に応じたケアマネジャーの配置が必要です。
そのため、ケアマネジャーの需要は高く、資格があると転職で有利になることも多いでしょう。応募できる求人が増えるのと、希望条件に合う職場を探しやすいといえます。
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介護福祉士からケアマネジャーを目指す際の注意点
介護福祉士からケアマネジャーを目指す際は、一定の実務経験が必要なことや仕事内容が変化することなどに注意しましょう。以下で、介護福祉士からケアマネジャーになる際の注意点を解説するので、ご一読ください。
資格を取得するのに実務経験が5年以上必要
介護福祉士になって5年以上経過していない方は、ケアマネ試験を受けることができません。介護福祉士からケアマネジャーになる場合、介護福祉士の資格を取得してから5年の実務経験が必要です。
ただし、試験日の前日までに実務経験を満たせる場合は、「実務経験見込証明書」を提出することで、受験を申し込めます。正社員だけではなく、パート・アルバイトや派遣社員としての勤務経験も、実務経験に含めて計算することが可能です。
なお、介護福祉士の資格を有していない場合は、介護福祉士国家資格を受験するために最短2~3年程度の期間がかかり、資格取得後にさらに5年の実務経験を積むことになります。ケアマネジャーになるには、長い年月をかけて介護職としてのスキルを磨く必要があるでしょう。
試験の合格率が低くの難易度が高い
厚生労働省の「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2025年に実施されたケアマネ試験の合格率は25.6%でした。近年の合格率は20~30%前後で合格率が低いため、試験の難易度は高いと考えられます。
受験要件を満たすのに5年以上かかるうえに合格率が低いため、合格までのハードルは高いでしょう。ケアマネ試験に合格するには、時間をかけて実務経験を積んだり試験勉強をしたりする計画性と、地道な努力が必要です。
出典
厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年7月3日)
仕事内容が変化する
介護福祉士からケアマネジャーにキャリアチェンジすると、仕事内容が大きく変わります。介護福祉士として現場で介護業務を行うのに慣れていると、デスクワークが多いことや、利用者さんと直接関わる時間が減ることにギャップを感じる可能性があるでしょう。
なお、「ケアマネジャーになっても利用者さんのケアに直接関わりたい」という方は、介護業務を兼務できる勤務先を選ぶ選択肢があります。ケアマネジャーに転職するときは、自分の希望する働き方ができるのかリサーチすることが大切です。
職場によって利用者さんとの関わり方が異なる
ケアマネジャーの働き方は、大きく分けると居宅ケアマネと施設ケアマネの2つです。居宅ケアマネと施設ケアマネは、利用者さんの関わり方などに違いがあります。介護福祉士からケアマネジャーを目指す際は、自分に合った働き方はどちらなのか、あらかじめ確認しておきましょう。
居宅ケアマネ
居宅ケアマネは、「居宅介護支援事業所」や「地域包括支援センター」に勤めるケアマネジャーのことです。自宅で生活する利用者さんの相談に乗り、必要な介護サービスを利用できるようサポートします。施設入所が必要な利用者さんに介護サービスを紹介することもあるようです。
居宅ケアマネには、サービス担当者会議や面談など、利用者さんの自宅を訪問する機会が多いという特徴があります
施設ケアマネ
施設ケアマネは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなどに勤めるケアマネジャーのことです。施設ケアマネは、介護施設内で提供できる介護サービスやケアを組み込んだケアプランを作成します。施設内で利用者さんの状態を確認できるので、細やかな変化も迅速にキャッチすることができるでしょう。
居宅ケアマネと施設ケアマネについては、「居宅ケアマネとは?役割や仕事内容、施設ケアマネとの違いを解説!」「施設ケアマネとは?役割の違いから求人の探し方まで詳しく解説!」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
介護福祉士からケアマネジャーに転職した方の体験談
ここでは、介護経験が11年ある50代の方が介護福祉士からケアマネジャーに転職した際の体験談をご紹介いたします。
私は介護職として23年間働き、特養や老健で管理職も経験してきました。しかし40代後半になり、月6回の夜勤をこなす働き方は体力的に厳しいと感じるようになりました。そこで、「10年ほど前に取得したケアマネジャーの資格を活かしたい」と思ったものの、未経験での転職に不安があり、レバウェル介護に相談したのです。
担当のキャリアアドバイザーと面談し、「年収400万円以上」「通勤1時間以内」「教育体制が整っている」などの希望条件を整理しました。相談するなかで、「居宅介護支援事業所」での働き方が合っているのではないかと提案してもらいました。
年齢や未経験であることがネックになると思っていましたが、長年の現場経験を評価していただき、応募した居宅介護支援事業所3件すべてから内定を獲得。そして、人員配置が手厚い事業所に入職しました。先輩方に優しく教わりながら未経験の業務に奮闘し、ケアマネとして前向きなスタートを切っています。
▼転職事例の詳細を記事で確認してみる
40代・未経験でケアマネに転職できる?介護職のキャリアアップ成功事例
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介護福祉士からケアマネを目指すことについてよくある質問
ここでは、介護福祉士からケアマネを目指すことについてよくある質問に回答します。「介護福祉士からケアマネになりたい」と考えている方は、参考にしてみてください。
ケアマネ試験の受験資格は見直しがあるの?
厚生労働省の「地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)(p.11)」によると、ケアマネジャーの資格取得要件の見直しが検討されています。現在は5年以上の実務経験が必要ですが、3年への見直しの話が挙がっているようです。資格取得要件の見直しでは、「診療放射線技師」「臨床検査技師」「救急救命士」などの職種を実務経験の対象に加えることも検討されています。
受験資格が変更される時期は決定していませんが、今後の改正により、ケアマネジャーの取得にかかる期間や必要な資格が変わる可能性があるでしょう。
出典
厚生労働省「第127回社会保障審議会介護保険部会の資料について」(2026年7月3日)
介護福祉士を持っているとケアマネ試験の科目は免除される?
ケアマネ試験において、介護福祉士を取得していても免除される科目はありません。以前は保有資格によって免除される科目がありましたが、2015年に廃止されました。廃止された理由は、ケアマネジャーの専門性の底上げとケアマネジメント業務に必要な知識の標準化のためです。
まとめ
介護福祉士からケアマネジャーになることは可能です。介護福祉士からケアマネジャーになるには、介護福祉士としての実務経験5年以上などの受験資格を満たし、ケアマネ試験を受験して合格します。試験に合格したあと、介護支援専門員実務研修を受けて介護支援専門員証の交付を受ければ、ケアマネジャーとして働くことが可能です。
ケアマネ試験の受験資格は、特定の国家資格等に基づく対人援助業務の実務経験が5年以上もしくは、相談援助業務の実務経験が5年以上あることです。介護福祉士は受験資格として認められている資格なので、介護福祉士として実務経験を5年以上積めば、ケアマネ試験を受験できます。
介護福祉士からケアマネジャーになると、利用者さんに提供するケアを自ら提案できるようになるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。介護を行う機会は少なく、日勤中心の働き方が実現できるため、身体的な負担を減らせるのも魅力です。
さらに、資格取得によって給与アップも目指せるので、好待遇を目指す介護福祉士の方は、ケアマネジャーへのキャリアアップを選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。
「介護福祉士からケアマネジャーへの転職を考えている」「介護業界でのキャリアプランに悩んでいる」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェントです。
専任のキャリアアドバイザーがヒアリングをもとに条件に合った求人をご紹介。キャリアプランの相談も受け付けているので、自分では気付かなかった選択肢が広がるかもしれません。さらに、資格取得支援制度のある求人も多数取り扱っているため、「仕事と勉強を両立させて資格取得を成功させたい」という方も、ぜひご相談ください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


