ケアマネジャー試験の受験資格と取得までのルート

介護の資格 2020年11月27日
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ケアマネジャー試験を受けるには、指定された国家資格にもとづく業務経験を積むなど、一定の受験資格を満たす必要があります。このコラムでは、試験を受けるのに必要な条件や、試験の概要について解説します。介護職からケアマネを目指す場合のルートも説明しているので、介護の仕事が未経験という方もぜひご覧くださいね!







目次

ケアマネジャー試験の受験資格

ケアマネジャー試験を受けるには、「指定の国家資格にもとづく業務に通算5年以上(900日以上)従事している」もしくは「施設などで相談援助業務に通算5年以上(900日以上)従事している」という受験資格を満たす必要があります。
それぞれの詳しい業務は以下のとおりです。

国家資格などにもとづく業務に通算5年以上(900日以上)従事している

以下が該当する資格です。

医師/歯科医師/ 薬剤師/ 保健師/看護師/准看護師/理学療法士/作業療法士/社会福祉士/介護福祉士/あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/義肢装具士/言語聴覚士/歯科衛生士/視能訓練士/柔道整復師/精神保健福祉士/栄養士/管理栄養士

施設などでの相談援助業務に通算5年以上(900日以上)従事している

以下が対象となる職種です。

生活相談員/支援相談員/相談支援専門員/ 主任相談支援員

ケアマネジャー試験は見込み受験もOK

試験を受けるには、上記でご紹介したいずれかの仕事に通算5年以上(900日以上)従事ししたことが条件となりますが、従業期間は試験日前日までをカウントできます。その場合は、「実務経験(見込み)証明書」にその旨を記載しましょう。

また、日数の算定に雇用形態は関係ないため、通算5年以上の条件を満たせばパートや非常勤であっても試験を受けられます

実務経験(見込)証明書とは?

試験申し込み時に提出する書類の1つです。申し込みの際は、「実務経験(見込)証明書」とあわせて、「受験申込書」「実務経験証明書の内容確認等に必要な添付書類」「実務経験証明書国家資格等別の添付書類」などを提出します。

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最短でケアマネジャーになるには?

ケアマネジャー試験は受験資格を満たすのに5年以上かかることから、難易度が高いといわれます。
では、介護業界で働く人が最短でケアマネジャーになるには、どのようなルートを辿れば良いのでしょうか?

介護福祉士からケアマネジャーになるルート

介護の仕事をしている人がケアマネジャーになるには、介護福祉士資格を取得後に5年間の実務経験を積むのがよくある流れです。
また、介護の仕事は無資格・未経験でも就職できる職場が多いため、全く介護に触れたことがない人も、介護福祉士ルートでケアマネジャーを目指すのがおすすめ。介護福祉士を目指す中で身につけた技術や知識は、ケアマネジャーになってからも役立ちます。

介護福祉士になる流れ

介護福祉士になるには「介護福祉士国家試験」に合格する必要がありますが、こちらもまずは試験の受験資格を得なければなりません。
受験資格には、専門学校を卒業するなどいくつかのルートがあります。ただ、社会人が介護福祉士を目指す場合は、「介護現場での実務経験3年+実務者研修修了」の条件を満たす「実務経験ルート」を辿る人が多いようです。
なぜかというと、実務経験ルートは専門学校などに通うルートと比べると学費が抑えられ、収入を得ながら学べるからです。また、実際の現場で実践的なスキルを身につけられるのも、実務経験ルートのメリットといえます。

実務者研修は、指定されたカリキュラムのある民間のスクールに通って修了できます。
介護の仕事が全くの未経験という人は、介護の基礎を学べる「介護職員初任者研修」から学ぶのも良いでしょう。
こちらも実務者研修と同様、講座を開講している民間のスクールで修了できます。スクールには、土日開講や通信制などいろいろな学び方があるほか、学校によって費用も異なるので、無理なく学べる講座を選んでくださいね。

介護福祉士経由でケアマネジャーになる最短期間は8年

これまでの話をまとめると、無資格の未経験者がケアマネージャーになるには、介護福祉士試験を受けるための実務経験3年に加えて、介護福祉士になった後に実務経験を5年積む必要があります。これから介護業界で働く人がケアマネジャーを目指す場合は、最短で8年かかることになりますね。
すでに介護経験がある人は、それより短い期間でケアマネジャーになれるので、自分がどのくらい介護の仕事に従事しているか確かめてみてください。

ケアマネジャー試験合格後の流れ

ケアマネジャー試験は正式名称を「介護支援専門員実務研修受講試験」といい、試験合格後に実務研修を修了することで、ケアマネジャーとして働けるようになります。
以下が、試験合格後の流れです。

【介護支援専門員実務研修を修了】
・ケアプランの作成などに関する知識の習得
・講義と演習を合わせて87時間(15日程度)以上
      ↓
【研修修了証明書の交付】
      ↓
【都道府県への登録申請・介護支援専門員証の交付申請】
・登録申請は研修修了日から3ヶ月以内
・研修修了証明書を都道府県に提出
・ケアマネジャーとして働く場合は、登録申請と同時に介護支援専門員証の交付申請を行う
      ↓
【介護支援専門員証は5年ごとに更新】
・有効期限内に研修を受けて更新を行う

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ケアマネジャー試験の概要

ここでは、ケアマネジャー試験の概要や合格率をご紹介します。

試験日

毎年1回(第23回試験は10月11日(日)に実施)

受験手数料

各都道府県によって異なる(目安:8,000~14,400円)

試験科目

介護支援分野(25問)
保険医療福祉サービス分野基礎(15問)
保険医療福祉サービス分野総合(5問)
福祉サービス分野(15問)
合計60問

試験形式

マークシート(5つの選択肢から複数解答)

試験時間

120分

合格率

第22回試験(令和元年度)の合格率は18.5%。
第31回(平成30年度)介護福祉士国家試験の合格率が73.7%だったので、介護系の資格の中ではやや難しい試験と言えます。

出典:
厚生労働省「第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2020年11月17日)
厚生労働省「第31回介護福祉士国家試験合格発表」(2020年11月17日)

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2015年から解答免除が廃止になった

ケアマネジャー試験は、過去に受験条件が変更されているため、最新の情報を入手する必要があります。2015年と2018年には以下の変更がありました。

2015年から解答免除が廃止された

かつては、国家資格の保有者はケアマネジャー試験の一部科目の免除を受けられました。しかし、現在はケアマネジャーの質向上を目的に、資格の有無に関わらず全員が同じ問題を解くルールになっています。

2018年から受験資格が変わった

2017年までは介護福祉士の資格がなくても、介護経験があればケアマネジャー試験を受験できました。しかし現在では、「国家資格にもとづく5年以上の業務経験」もしくは、「5年以上の相談援助業務経験」のみが受験資格として認められています。

【変更前(2017年まで)】
◯介護職員初任者研修や実務者研修を修了し、介護の実務経験が5年以上ある
◯10年以上の介護の実務経験(無資格可)
◯国家資格にもとづく5年以上の業務経験
◯5年以上の相談援助業務経験
   ↓
【変更後(2018年以降)】
×介護職員初任者研修や実務者研修を修了し、介護の実務経験が5年以上ある
×10年以上の介護の実務経験(無資格可)
◯国家資格にもとづく5年以上の業務経験
◯5年以上の相談援助業務経験

なお、こちらは2020年11月時点での情報になります。

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ケアマネジャーは国家資格?取得のメリット

ケアマネ資格は国家資格ではなく、国家資格と民間資格の間に位置づけられる「公的資格」です。
公的資格は国家資格ではないものの、国が認定しており社会的な信用度が高いのが特徴。ケアマネ資格を持っていると、介護や介護保険制度の知識を評価されるでしょう。
ここからは、ケアマネジャーになることの具体的なメリットをご紹介していきます。

介護現場での実力が認められる

ケアマネジャーは受験資格のハードルが高く、未経験者がいきなり取得できる資格ではありません。
介護職からケアマネジャーになる場合は、「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→ケアマネジャー」というルートを辿ることが多いため、ケアマネジャー資格を保有していると、介護経験やスキルが豊富な人材として評価されます。
介護現場には、ケアマネジャーを目指して働く介護職も多く、ケアマネジャーは介護分野でのキャリアのゴールの1つといえるでしょう。

介護職と比べて大量的な負担が少ない

介護職は身体介護の負担で腰を痛めたり、入居型の施設では夜勤を負担に感じたりすることがあります。しかし、ケアマネジャーになると、ケアプランの作成といったデスクワークが占める割合が増えるため、体力的な負担を減らせます。
介護職との兼務がない職場であれば、基本的に夜勤はなく、体力や年齢を気にせず長く仕事を続けられるはずです。

収入アップにつながる

厚生労働省のデータによると、介護施設に勤める職員の平均給与は以下のようになっています

介護職員:315,850円
生活相談員、支援相談員:343,310円
ケアマネジャー: 357,850円

ケアマネジャーは、介護職員や生活相談員、支援相談員の中で、最も平均給与が高いことが分かります。現在介護職として働いている方は、ケアマネジャーになることで給与アップできるでしょう。

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2020年11月17日)

介護サービスにより深く関われる

ケアマネジャーはご利用者やご家族の状況を把握し、専門知識を駆使してご利用者に合った介護計画を考えます。サービス開始後には、自分が考えた介護計画で、ご利用者の状況が改善していく過程を目にすることもあるでしょう。
ケアマネジャーの業務は関係各所との調整が大変なときもありますが、ご利用者やご家族から相談を受け、良い方法を提案できたときは、大きなやりがいを感じられます。

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ケアマネジャーの仕事

最後に、改めてケアマネジャーの仕事と働き方をまとめていきます。これからケアマネジャーを目指す方、自分にケアマネジャーの仕事が合っているか見極めた方は、ぜひ内容を確認してくださいね。

仕事内容

ケアマネジャーの主な仕事内容です。

ケアプランの作成

介護を必要とする人が介護サービスを受けられるように、「ケアプラン(サービス計画書)」を作成します。ご利用者やご家族のご希望をヒアリングしたうえで、どのサービスがどのくらいの頻度で必要なのか、といった具体的な計画を示します。

モニタリング

サービスが開始してからも、定期的にご利用者のもとを訪問し、サービスが適切かどうか、目標はどれくらい達成できているか、といった事項を確認します。

サービス担当者

サービス担当者会議とは、ケアプランについて主治医や介護事業所の担当者、ご利用者本人やご家族などの関係を集めて検討する場のことです。ケアマネジャーは司会として会議を進め、関係者の話を聞きながらケアプランを確定させます。

給付管理

介護サービスを提供する事業者は、国民健康保険団体連合会(国保連)に対して介護給付を請求します。このとき、ケアマネジャーが介護給付費の管理を担当し、国保連に提出する「給付管理票」などの各種書類を作成します。

要介護認定

自治体から依頼を受けて、介護サービスを希望する人が要介護認定の対象となるかどうかを調査します。ケアマネジャーは申請者の自宅を訪問して情報を収集し、その結果を書類にまとめて報告するのが仕事です。

居宅ケアマネジャーと施設ケアマネジャーの違い

在宅で介護サービスを受けるご利用者を担当するケアマネジャーを「居宅ケアマネ」、介護施設に入居するご利用者を担当するケアマネジャーを「施設ケアマネ」と言います。

居宅ケアマネは「居宅介護支援事業所」に所属し、ご利用者の自宅を訪問したり、地域包括支援センターを尋ねたりするので仕事中の外出が多いのが特徴です。
一方、施設ケアマネは施設内のご利用者のケアプランを作成し、介護職と兼任することが多くなります。
両者は担当件数にも違いがあり、居宅ケアマネの担当件数が最大35件程度なのに比べて、施設ケアマネの担当件数は最大100件程度とかなり多めです。これは、施設ケアマネにはご利用者を訪ねる移動時間が発生しないことが関係しています。

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まとめ

ケアマネジャー試験を受験するには、「指定の国家資格にもとづく5年以上の業務経験」もしくは「5年以上の相談援助業務経験」という受験資格を満たす必要があります。
無資格の人がケアマネジャーを目指すなら、「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士」のルートがおすすめです。このルートでは、現場で介護スキルを身につけ、収入を得ながらケアマネジャーを目指せます。ケアマネジャーの資格を取得すると、仕事の幅が広がって介護に携わるやりがいが増す、介護職と比べて給与が上がる、などのメリットが期待できますよ。

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