ケアマネージャーになるには?受験資格やケアマネ廃止の噂の真相を解説!

介護の仕事 2020年11月27日
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介護従事者におけるキャリアパスの一つとして、ケアマネージャーを目指す人は多いのではないでしょうか?ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)に合格したうえで、実務研修課程を修了する必要があります。このコラムでは、ケアマネージャー試験の受験資格や登録までの流れ、ケアマネに関する基礎知識をまとめました。これからケアマネージャーを目指す方は、ぜひご覧ください。









目次

国家資格ではない?ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャーは国家試験ではなく、各都道府県が扱う公的資格です。ケアマネージャーになるには、ケアマネージャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格したうえで、次のような手順を踏む必要があります。

ケアマネージャー試験に合格する

まずは、毎年10月に実施されるケアマネージャー試験に合格しましょう。ケアマネージャー試験は、「介護支援専門員実務研修」を受講するために必要な基礎知識を保有しているかをチェックするものです。介護保険制度や保健医療福祉サービス分野について出題されます。東京都の場合、受験申し込み期間は6月ごろで、手数料は12,800円です。詳細は必ず各都道府県のWebサイトで確認し、年に1度の受験の機会を逃さないようにしてくださいね。

介護支援専門員実務研修を受講する

ケアマネージャー試験に合格したら、介護支援専門員実務研修を受講します。ケアマネージャーの試験に合格すると、介護支援専門員実務研修の受講に関するお知らせ(受講案内)が届くので、受講案内に添付されている受講申込書に必要次項を記入し、期日までに申し込みを済ませましょう。介護支援専門員実務研修は、合計87時間の講義・演習・実習で構成されており、全課程を修了する必要があります。

登録申請して介護支援専門員証を受け取る

介護支援専門員実務研修課程を修了したあとは、原則3ヶ月以内に介護支援専門員の登録申請を行ってください。登録には、介護支援専門員登録申請書と介護支援専門員実務研修修了証明書の写しを各都道府県の担当宛に郵送する必要があります。登録されると介護支援専門員登録番号と登録日が記載された通知(介護支援専門員証)が届くので、それからケアマネージャーとして働けるようになりますよ。なお、介護支援専門員証がなければケアマネージャーを名乗れませんので、大事に保管しましょう。

定期的な更新が必要

ケアマネージャーは資格更新制が導入されているため、定期的な更新が必要です。介護支援専門員証には5年間の有効期限が定められており、期限内に介護支援専門員更新研修を受講してください。有効期限を過ぎると、介護支援専門員再研修を受講し新たに介護支援専門員証の交付を受けなければならないので、期限は必ず守りましょう。

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そもそもケアマネージャーとは

ケアマネージャーとは「介護支援専門員」のことで、介護サービスを必要とする人と介護サービス事業所をつなぐ役割を担っています。具体的な業務内容は、ケアプランの作成や要介護認定の調査・申請代行などです。

ケアマネージャーの主な仕事内容

ケアマネージャーには大きく分けて、居宅介護支援事業所で働く「居宅ケアマネージャー」と老人ホームなどの施設で働く「施設ケアマネージャー」の2種類がありますが、それぞれ担当件数や求められるスキルに違いがあります。今回は、多くのケアマネージャーが属する「居宅ケアマネージャー」を例に業務内容をまとめましたので、参考にしてみてください。

要介護度の調査と代理申請

ご利用者のご自宅に訪問し、心身状態や生活環境、14日以内に特別な治療を受けたかなどを調査してどの程度の介護サービスが必要かを確認。そのうえで、要介護認定を受けられるよう、自治体に代理申請します。

ケアプランを作成する

ご利用者やそのご家族と相談しながら、心身状態や日常生活に応じた最適なケアプランを作成します。介護保険は、要介護・要支援認定とケアプランがなければ利用できません。ご利用者本人やご家族からサービス内容に対する希望があれば、プランに反映します。

ご利用者やご家族への説明・相談対応

ご利用者やそのご家族に対し、契約に関する説明や事業所のケアに対する考えを伝えるのもケアマネージャーの業務の一つです。ご利用者側から、介護に関する不安や悩みの相談を受ける場合もあり、一人ひとりのニーズを汲み取った適切な対応が求められます。

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合格率はどのくらい?ケアマネージャー試験について

厚生労働省によると2019年度(第22回)のケアマネージャー試験の合格率は、19.5%でした。約5人に4人は不合格になっているので、合格率はやや低めであることが分かりますね。

過去のケアマネージャー試験合格率

過去5年間に実施されたケアマネージャー試験の合格率は以下のとおりです。

第21回(2018年度) 10.1 %
第20回(2017年度) 21.5 %
第19回(2016年度) 13.1 %
第18回(2015年度) 15.6 %
第17回(2014年度)  19.2 % 

上記から、開催年度によって程度の違いはあるものの、おおよそ10~20%前後の合格率と考えて良いでしょう。

勉強を始めるタイミング&対策方法

ケアマネージャー試験の勉強をスタートするタイミングは、早くても半年前くらいがおすすめ。早過ぎると忘れてしまう…直前だと対策しきれない…といった意見があるためです。例年ケアマネージャー試験は10月に開催されるので、4月以降に勉強を始めるようにしましょう。働きながら試験勉強をする場合は、有料の通信教育を活用すれば効率的に勉強できます。もちろん、参考書などを利用した独学でも十分対策可能ですよ。

出典:厚生労働省「第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2020年11月17日)

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ケアマネージャー試験の受験資格

ケアマネージャー試験を受験するには、以下どちらかの受験資格を満たさなければなりません。下記の受験資格を確認して、自分の状況と照らし合わせてみてください。

特定の国家資格等に基づく業務に従事する者

医師や看護師、准看護師、社会福祉士、介護福祉士といった国家資格に基づく業務に従事した期間が通算5年以上あること、さらにその業務に従事した日数が通算900日以上あることなどが求められます。

特定の相談援助業務に従事する者

生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員といった相談援助業務に従事した期間が通算5年以上あること、さらにその業務に従事した日数が通算900日以上あることなどが求められます。

なお、上記どちらかの受験資格を試験前日までに満たせば受験可能です。「通算900日以上」の期間は短縮できませんが、勤務時間の総合は問われません。ですから、指定業務に携わっていればパートやアルバイトといった非常勤でも受験資格を手に入れられます。ただし、事務・営業・教育・研究といった業務は対象外となるので注意してくださいね。

介護職から目指す場合のルート

介護職からケアマネージャーを目指す場合は、下記のルートをたどるのが一般的です。現役の介護士さんは、参考にしてみてください。

(1)介護職として従事する(介護職員初任者研修課程を修了する※必須ではありません)
(2)介護職3年以内に介護職員実務者研修課程を修了する(介護福祉士国家資格の受験要件)
(3)介護職3年目で介護福祉士国家資格を取得する(ケアマネージャー試験の受験要件)
(4)介護福祉士として従事する
(5)介護福祉士5年目でケアマネージャー試験に合格する
(6)介護支援専門員実務研修課程を修了する
(7)登録申請をして介護支援専門員証を取得し、ケアマネージャーとして従事する

無資格から介護職をスタートした場合、ケアマネージャー試験を受けるまでに最短でも8年はかかるといわれています。大変な道のりと感じるかもしれませんが、まずは介護職員実務者研修の受講を目指し、一つずつステップアップする意識を持つのがおすすめですよ。

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給料アップ?ケアマネ資格を得る3つのメリット

ケアマネージャーの資格を取得して得られるメリットは、以下のとおりです。

1.業務の幅が広がる

ケアマネージャーの資格取得後は、ケアマネージャーとして従事できるようになります。介護業界で従事するうえでより専門的な知識を身につけられるので、介護職としても業務の幅を広げることもできますよ。業務へのやりがいを求めて介護スタッフからケアマネージャーを目指す人も多いようです。

2.給与アップを目指せる

介護従事者処遇状況等調査結果によると、2020年2月度の介護職員の平均給与額は325,550円、ケアマネージャーの平均給与額は362,510円でした。このことから、介護職員からケアマネージャーへとステップアップすれば、4万円前後の給与アップが期待できます。

3.主任ケアマネにキャリアアップできる

ケアマネージャーとして働き続ければ、ケアマネージャーの上位資格である主任ケアマネージャーを目指せます。主任ケアマネージャーは、介護に関するサービスのネットワーク向上やほかのケアマネージャーへの指導などをするのが役割です。なお、主任ケアマネージャーになるには、主任介護支援専門員研修課程を修了する必要があります。受講要件については「主任介護支援専門員研修ガイドライン」をご覧ください。

出典:
厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」(2020年11月17日)
厚生労働省「主任介護支援専門員研修ガイドライン」(2020年11月17日)

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ケアマネージャーに向いている人

この項では、ケアマネージャーに向いている人の特徴をご紹介します。自分に適性があるかチェックしたい方は、参考にしてみてくださいね。

ご利用者の状態変化にいち早く気づける

単に希望どおりのプランを立てるのではなく、ご利用者自身も気づかないような課題を見つけ出せる人が、ケアマネージャーに向いているでしょう。ケアマネージャーはご利用者の心身状態や生活状況に沿ったケアプランを作成する重要な役割を担っています。より良いケアプランを作成するには、ご利用者の状態変化にいち早く気づく力が重要です。

コミュニケーションを積極的に取れる

ケアマネージャーとして適切なサービスを展開するためにも、積極的にご利用者と向き合う力も求められます。ケアマネージャーの業務には、ご利用者側からサービスの希望をうかがったり、介護に関する相談を受けたりすることも多いです。介護の知識や技術だけでなく、ご利用者やそのご家族と向き合うコミュニケーション能力が必要といえます。

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ケアマネの資格が廃止になるという噂

「ケアマネージャー試験が廃止される」「ケアマネ自体の需要がなくなる」といった噂を耳にして、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。この項では、ケアマネ廃止の噂について解説していきますので、心配な方はチェックしてみてくださいね。

噂の背景

まずは、ケアマネ廃止の噂が出るようになった背景を見ていきましょう。ケアマネ廃止説は、以下のような不安要因が重なったことにより広まったと考えられます。

受験資格の厳格化と平成30年合格者の激減

合格率はどのくらい?ケアマネージャー試験について」の項でもお伝えしましたが、ケアマネージャー試験の合格率は10%~20%前後と高くありません。その理由には、2018年にケアマネージャーの質を向上させるのを目的に受験資格が厳格化されたことが挙げられます。その年のケアマネージャー試験の合格率は10.1 %と最も低い水準になり、ケアマネ廃止の不安を大きくしたのかもしれません。

法改正の影響で管理者が主任ケアマネに限定

また、介護保険法の改定により2021年から居宅介護支援事業所の管理者が主任ケアマネージャーに限定されることになります。先述したように、主任ケアマネージャーになるには、主任介護支援専門員研修課程を修了する必要がありますが、受講には「ケアマネージャーとして通算5年以上従事する」といった要件を満たさなければなりません。そのため、すぐに対応できない事業所が多く、「このままでは廃業するのでは?」と不安視する声が広まったようです。

なお、見直し案として2021年3月31日時点で主任ケアマネジャー以外が管理者である場合は、経過措置期間を最大2027年3月31日まで延長可能になりました。主任ケアマネージャーを配置するには十分な時間が取られましたので、ひとまず安心してください。

本当にケアマネージャーは廃止される?

結論から述べると、ケアマネージャーの資格が廃止されることはないでしょう。高齢化が進む日本でケアマネージャーは欠かすことのできない存在なので、需要がなくなることもないと考えられます。不安な方もいるかもしれませんが、まずは今の状況を正確に把握して、噂に流されないようにしてくださいね。

出典:厚生労働省「居宅介護支援の管理者要件に係る経過措置及び地域区分について」(2020年11月17日)

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2021年の改正でどう変わる?ケアマネージャーの処遇改善

ケアマネージャーの処遇改善については、介護保険制度をめぐる議論で動きが出ています。厚生労働省が発表した「介護保険制度の見直しに関する意見」では、ケアマネージャーの処遇改善・環境整備について以下のような意見が議論されました。

「適切なケアマネジメントを実現するため、ケアマネジャーの処遇の改善等を通じた質の高いケアマネジャーの安定的な確保や、事務負担軽減等を通じたケアマネジャーが力を発揮できる環境の整備を図ることが必要である。ケアマネジャーを取り巻く環境や業務の変化を踏まえ、ケアマネジャーに求められる役割を明確化していくことも重要である(一部抜粋)」

ケアマネージャーがその専門性に見合った環境で働けるよう、求められる役割の明確化が取り組まれています。ケアマネージャーの処遇改善は良い方向に検討されており、働きやすさは今まで以上に向上することが期待できるでしょう。

出典:厚生労働省「介護保険制度の見直しに関する意見」(2020年11月17日)

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まとめ

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)に合格したうえで、実務研修課程を修了するのが必須です。修了後は登録申請を行い、介護支援専門員証を受け取れば、ケアマネージャーとして従事できるようになります。

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