ケアマネジャーの役割とは?仕事内容やなるために必要な資格など解説

介護の仕事 2021年9月3日
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高齢者の女性とカウンセリングしている様子

将来のキャリアパスとして、ケアマネジャーを検討中の介護士さんもいるのではないでしょうか?ケアマネジャーの主な役割は、介護や支援を必要とする人の相談に乗り、キャリアプランの作成をすることです。ほかに、給付管理票の作成やサービス提供者との連絡・調整なども行います。本記事では、ケアマネジャーの役割や仕事内容、働く場所、資格などについてまとめました。ケアマネジャーについて知りたい方はぜひご覧ください。

目次

ケアマネジャーの役割

厚生労働省の資料によると、ケアマネジャーの役割は、介護や支援を必要とする方の相談や心身の状況に応じて、訪問介護やデイサービスといった介護サービスを受けられるようにケアプランを作成すること。そして、自治体・事業者・施設などとの連絡調整を行うこととされています。

高齢化の進む日本において、介護サービスは必要不可欠。自治体やサービス提供者と利用者との架け橋となるケアマネジャーは、欠かすことができない職業といえるでしょう。

居宅ケアマネと施設ケアマネ

ケアマネジャーは、居宅ケアマネと施設ケアマネに分けられます。居宅ケアマネは在宅介護の利用者さん向けにケアプランを作成するのが仕事です。担当できる件数は35件以内で、基準より多く担当すると行政指導される可能性があり注意しなければなりません。

一方、施設ケアマネは特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設利用者さん向けにケアプランを作成するのが仕事。担当件数は100件以内となっています。

ケアマネジャーと生活相談員の違い

ケアマネジャー(介護支援専門員)に似ている職業に生活相談員があります。生活相談員の役割は、利用者さんからの相談や介護士さんや関係各所への連絡調整です。相談や連絡調整という部分ではケアマネジャーと重なる部分もありますが、ケアプランの作成はケアマネジャーが行います。なお、ケアマネジャーは「介護支援専門員」の資格、生活相談員は「社会福祉士」や「精神保健福祉士」といった資格保有者やそれと同等の能力を持っていることが求められます。自治体によって生活相談員の要件に違いがあるので確認が必要です。

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ケアマネジャーの仕事内容

ケアマネジャーの主な仕事内容は5つあります。ケアマネジャーができることは何か知りたい方は、参考にしてみてください。

1.ケアプランの作成

前述のとおり、ケアマネジャーは利用者さんの介護度や調査したデータを参考にしながら、ケアプランを作成する役割を担います。ケアプランとは、介護サービスの利用やその頻度、方針などを記載した計画書のことです。具体的には、長期的な目標を定めたうえで、どのような介護サービスを提供するのかを決めます。ケアプランの原案ができたら、利用者さんやご家族の同意を得たうえで「サービス担当者会議」を開催。サービス担当者会議では、利用者さんやご家族、医療関係者、介護関係者などが参加してケアプランの内容について話し合い、ケアプランを完成させます。

2.介護サービスの給付管理票の作成

介護サービスを提供する施設や事業所は、国民健康保険団体連合会(国保連)に介護給付費を請求しなければなりません。ケアマネジャーは、介護サービスの費用を請求するために給付管理を行い、「給付管理票」を作成する役割を担っています。ケアマネジャーが提出した書類は国保連が給付管理票と請求明細を照合し、上限を超えていないかを審査します。その審査を通過すると、施設や事業所へ介護給付費が支払われる仕組みです。

3.利用者さんとサービス提供者との連絡・調整

ケアマネジャーは、サービス提供者である施設や事業所と密に連絡を取り、ケアプランに記載した目標が達成できるよう調整します。前述した「サービス担当者会議」を行うときは、関係各所に連絡を行い、日程を調整しなければなりません。課題の解決や迅速な対応につなげるため、日頃からサービス提供者との連絡を積極的にとり、利用者さんやご家族の相談内容を共有しておくことが大切です。

4.要介護認定の申請代行

要介護認定の申請代行も、ケアマネジャーの仕事内容の一つです。介護サービスを受けるためには、自治体に申請を行い、要介護認定を受ける必要があります。その際に、ケアマネジャーは利用者さんの代わりに申請を行うことが可能です。そのほか、介護保険の変更や更新、配食サービス、訪問理美容などの申請を代行することもあります。

5.入退院や施設入所の支援

利用者さんの入退院や施設入所を支援するのもケアマネジャーの仕事です。入院後に介護が必要になった場合は、ケアマネジャーが受けられる介護サービスを調整します。

ケアマネジャーになるには?必要な資格

ケアマネジャーとして働くには、介護支援専門員や主任介護支援専門員などの資格が求められます。下記では、それぞれの資格についてまとめました。

介護支援専門員

ケアマネジャーになるには、「介護支援専門員」の資格が必須です。介護支援専門員の資格を取得するには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修課程を修了したのちに、介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。

ただし、受験資格には、介護福祉士や社会福祉士などの指定された国家資格と5年以上の実務経験が必要です。ケアマネジャーを目指す介護士さんは、まずは介護福祉士の資格を目指すことから始めると良いでしょう。

介護支援専門員の合格率

2019年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は19.5%でした。近年の合格率は10~20%と低めの傾向にあるため、要点を掴んだ試験対策が求められます。

主任介護支援専門員

ケアマネジャーからキャリアアップを図るなら、介護支援専門員の上位資格である「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)」の資格を目指すのも良いでしょう。主任ケアマネジャーになるには、専任のケアマネジャーとして通算5年以上といった要件を満たしたうえで、主任介護⽀援専⾨員研修を受講し、主任介護⽀援専⾨員研修修了証明書を受け取る必要があります。また、主任介護⽀援専⾨員研修修了証明書には有効期限があるため、主任介護⽀援専⾨員更新研修を受けなくてはなりません。自治体によって受験要件や受講要件は異なるため、きちんと確認するようにしてください。

主任介護支援専門員の配置が義務に

2021年4月以降、居宅介護支援事業所の管理者を新たに設ける場合は、主任ケアマネジャーであることが求められるようになりました(経過措置あり)。管理者として主任介護支援専門員の配置が必要になるため、主任介護支援専門員は今後もニーズが高くなることが予想されています。

ケアマネジャーとして働ける4つの場所

ケアマネジャーは、居宅支援事業所や介護施設などの幅広い場所で活躍できます。以下で、ケアマネジャーとして勤務できる場所や働き方の違いについて確認しましょう。

1.居宅介護支援事業所で居住ケアマネとして働く

居宅介護支援事業所で「居宅ケアマネ」として働くことができます。居宅ケアマネは、利用者さんのご自宅を訪問し、置かれている環境や心身状態に適したケアプランを提供するのが仕事です。居宅介護支援事業所では、利用者さん35名につきケアマネジャー1名の配置が義務付けられています。1日に複数の利用者さんの自宅を訪問するため、移動時間が多くなることもあるようです。

2.介護施設で施設ケアマネとして働く

介護施設で「施設ケアマネ」として働くことも可能です。ケアマネジャーが活躍できる介護施設は、下記のように種類が豊富にあります。

・特別養護老人ホーム

・介護老人保健施設

・有料老人ホーム

・グループホーム

・デイサービス

・介護療養型医療施設

施設ケアマネは、施設内で提供するサービス内容に応じてケアプランを作成します。施設内で業務に携わるので移動時間がかかることはほぼありません。ただし、施設ケアマネは介護職を兼務する場合が多いため、あらかじめ働き方を確認しておいたほうが良いでしょう。

3.地域包括支援センターで主任ケアマネとして働く

前述の「主任介護支援専門員」の資格があれば、地域包括支援センターで働くこともできます。地域包括支援センターでの主任ケアマネの役割は、要支援認定を受けた方にケアプランを作成したり、地域で働くケアマネジャーの教育・サポートを行ったりすることです。利用者さんの介護予防や健康維持を目指し、保健師とケアマネジャーが連携を図りながら対応します。

4.民間の介護用品レンタル企業で働く

ケアマネジャーは介護施設や事業所以外にも、介護用品のレンタル事業を展開するような民間企業で働くことも可能です。介護用品を導入することで利用者さんにどのような変化やメリットがあるか、イメージできるよう介護用品の提案を行います。

ケアマネジャーのやりがい

利用者さんから感謝されたり達成感を得られたりするなど、ケアマネジャーはやりがいを感じられる仕事です。それぞれのやりがいについてチェックしておきましょう。

利用者さんやご家族から感謝される

ケアプランを通して心身状態に改善が見られた場合、利用者さんやご家族から感謝されることも。自分の作成したケアプランに感謝されれば、今後の業務にも自信を持てるようになります。

達成感を得られる

利用者さんの心身状態が改善したり、感謝の言葉を聞けたりすると、仕事に対する達成感を得られるでしょう。達成感が得られれば、業務に対するやる気やモチベーションにつながるはずです。

ケアマネジャーの給料

厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、ケアマネジャーを含めた介護従事者の給料は以下のとおりでした。

ケアマネジャーの平均給与額

介護職員等特定処遇改善加算1~2を取得(届出)している事業所における常勤のケアマネジャーの平均給与額は、2020年が36万2,510円、2019年が35万1,440円。2019年から2020年にかけては、平均給与が上がっています。これらの数値はあくまで平均のため、事業所によって金額が異なることを念頭に置きましょう。

介護従事者の平均給与額

同調査によると、2020年度における介護従事者(ケアマネジャー以外)の平均給与額は以下のとおりでした。

・介護職員 32万5,550円

・生活相談員、支援相談員 35万5,150円

・事務職員 31万2,470円

・調理員 27万2,400円

・管理栄養士、栄養士 32万2,010円

このことから、ケアマネジャーの平均給与は介護業界では高い傾向にあることが分かります。現在介護施設で活躍中の介護士さんは、ケアマネジャーを目指すことで収入アップを目指せるでしょう。

役割をきちんと理解してケアマネジャーを目指そう

ケアプランの作成や給付管理、利用者さんと事業所をつなぐ調整役といった業務を行うのがケアマネジャーの役割です。ケアマネジャーとして働くには、「介護支援専門員」の資格が必要。試験の合格率は20%弱と低めなので、十分な試験対策が求められるでしょう。ケアマネジャーの資格を取得すれば、居宅介護支援事業所や介護施設などで活躍できます。

ケアマネジャーは介護従事者のなかでも給与が高い傾向があるので、収入アップを目指す介護士さんのキャリアパスとしておすすめです。キャリアアップしやすい職場や資格取得支援制度のある環境を探している方は、介護業界専門の転職エージェントのきらケアにご相談ください。きらケアでは、専任のアドバイザーが丁寧にヒアリングしたのち、希望や条件に合った求人をご紹介します。入社後のギャップを感じないよう、事前に職場の雰囲気をお伝えすることも可能です。仕事をスタートしたあとも、今後のキャリアについてご相談いただけます。サービスは無料なので、まずはお気軽に問い合わせください。

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