
この記事のまとめ
- 未経験からケアマネになるのが厳しいと感じる理由は、募集枠が少ないから
- 未経験者はケアマネとして採用されるかどうかを不安に感じやすい
- 未経験のケアマネは、調べても分からないことは積極的に質問すると良い
「未経験でケアマネに転職するのは厳しい?」と不安な方もいるのではないでしょうか。ケアマネ未経験者の転職は必ずしも厳しいわけではないものの、なかには未経験者の採用に消極的な事業所もあるようです。この記事では、ケアマネ未経験者が「転職が厳しい」と感じる理由を解説します。ケアマネの資格の取得方法や未経験者が求人を探す際のポイントもまとめたので、参考にしてみてください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!目次
ケアマネジャー未経験者が転職を厳しいと感じる理由
ケアマネ求人に応募して採用されれば、未経験者もケアマネとして働けます。教育体制の整っている職場なら、資格取得までに習得したスキルを活かしながら、さらに専門性を磨いて活躍できるでしょう。しかし、ケアマネ未経験の方は「転職が厳しい」と感じる場合もあるようです。
以下で、ケアマネ未経験者が転職が厳しいと感じる理由を解説するので、参考にしてみてください。
人手不足で未経験者を指導する体制が整っていない
人手不足で職員を指導する体制が整っておらず、ケアマネ未経験の方の採用に消極的な事業所の場合、未経験での転職が厳しい場合があります。
ケアマネは、ケアプランの作成や利用者さんの相談対応、多職種連携など、専門性の高い業務を担当する職種です。そのため、ケアマネ未経験者には一定の研修期間や先輩職員によるサポートが不可欠といえます。
小規模な事業所や、ギリギリの人員配置で運営している事業所の場合、未経験者に対して十分な教育を行えないことも。「教育できる体制ではない」「人手不足で現場が疲弊しているから経験者に来てほしい」という事業所では、未経験者が採用される確率は低いでしょう。
募集枠が少ない傾向がある
ケアマネの募集枠が少ない傾向があることも、未経験者の就職・転職の難しさにつながっています。事業所の規模や運営方針によっては、ケアマネの配置人数を最小限に抑えていることもあるようです。
厚生労働省の「居宅介護支援・介護予防支援(p.33)」によると、居宅介護支援事業所における、2022年度の1事業所あたりのケアマネの人数は常勤2.8人、非常勤0.2人でした。1人のみの採用で経験者と未経験者が同時に応募した場合、経験者が優先される可能性があります。
また、ケアマネの離職率は介護職員より低く募集枠が少ないことも、未経験者の就職・転職が難しい理由の一つです。
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 事業所における介護労働実態調査 結果報告書:資料編(p.54)」によると、2024年度のケアマネ(介護支援専門員)の離職率は10.4%でした。同資料(p.37)によると、介護職員の離職率は12.8%で、ケアマネのほうが離職率が低い結果です。
ケアマネは日勤中心の働き方ができることや、介護職員より給与水準が高いことが離職率の低さにつながっている可能性があります。
出典
公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果」(2026年3月23日)
厚生労働省「第220回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年3月23日)
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責任の重さから慎重な採用が行われる
ケアマネが作成するケアプランは、利用者さんの生活の質や健康状態に直結するため、採用に慎重にならざるを得ません。「求職者に適性があるか」「活かせる経験やスキルがあるか」など、さまざまな視点から審査されます。
利用者さんの安心・安全を第一に考えるケアマネ仕事の責任の重さから、採用が厳しい視点で行われることもあるでしょう。
ケアマネの資格を保有する方は、資格取得のために積んだ実務経験や試験勉強で学んだことなど、これまでに身につけたスキルを上手にアピールするのが転職成功のポイントといえます。
今の職場に満足していますか?
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未経験からケアマネジャーに挑戦する際に感じる不安
ここでは、未経験からケアマネに挑戦するにあたって感じやすい不安をご紹介します。対処法やケアマネの仕事の実態にも触れているので、確認してみてください。
未経験者もケアマネジャーとして採用される?
未経験者もケアマネとして採用されるかどうか、不安に思う人もいるのではないでしょうか。先述したようにケアマネ未経験者の転職が難しい事業所もありますが、人材確保のために未経験の方を積極的に採用する事業所もあり、一概に「未経験でケアマネになるのは厳しい」とは言い切れません。
経験者はこれまでの仕事のやり方に固執してしまう可能性があるため、未経験者のほうが教育しやすいと捉える採用担当者もいるようです。また、ケアマネの人材確保の観点から見ても、未経験者にチャンスはあると考えられます。
職業情報提供サイト job tagの「介護支援専門員/ケアマネジャー」によると、2024年度のケアマネの有効求人倍率は6.89倍でした。1人の求職者に対して約7件の求人がある状況です。
同サイトの「施設介護員」によると、施設の介護職員の有効求人倍率は3.09倍で、ケアマネのほうが需要が高い傾向があります。
出典
職業情報提供サイト job tag「介護支援専門員/ケアマネジャー」(2026年3月23日)
職業情報提供サイト job tag「施設介護員」(2026年3月23日)
未経験からケアマネジャー業務を覚えられる?
ケアマネ業務は多岐にわたるため、仕事を覚えられるか不安な方もいるかもしれませんが、一つずつ慣れていけば良いので心配し過ぎることはないでしょう。
未経験からケアマネに挑戦するうえで、介護保険制度や介護に関する法律、活用できる地域資源など覚えることが多く、大変さや戸惑いを感じる場合があります。
利用者さん一人ひとりに適切なケアプランを作成するには、介護だけではなく医療の知識が必要なときも。医療機関とスムーズに連携するには、専門用語を正しく理解することが求められます。
しかし、利用者さんやご家族、他職種から質問されてその場で答えられなくても、調べてから回答したり、関係者に直接電話して確認したりすることも可能です。教えてもらったことはメモを取りながら、焦らず覚えていくと良いでしょう。
また、ケアマネ試験の合格後に受講する87時間の実務研修で、制度や法令について学ぶ機会があります。5年ごとに受講するケアマネ資格の更新研修でも、制度の変更点や最新情報を体系的に学ぶことが可能です。
ケアマネジャーは勤務時間外の対応が必要?
「ケアマネは勤務時間外に対応を求められるの?」と仕事とプライベートの両立に不安を感じる人もいるでしょう。
在宅の利用者さんをサポートする居宅ケアマネは、ご自宅に伺って相談対応やヒアリングを行います。そのため、利用者さんやご家族の都合に合わせて土日に出勤したり、夕方以降に訪問したりする場合があるかもしれません。退勤後や休日に利用者さんの体調の急変やトラブルといった緊急の連絡が入り、対応することもあるようです。
時間外の対応が不安な場合、ケアマネ同士で連携して協力できる職場を選ぶと良いでしょう。緊急時のマニュアルが整備されている職場や、交代でしっかり休日を取れる職場なら、仕事とプライベートのメリハリをつけられます。
ケアマネの働き方については、「ケアマネジャーの働き方を解説!勤務時間は長い?休める?仕事内容も紹介」の記事をチェックしてみてください。
ケアマネジャーのスケジュール管理は難しい?
ケアマネは業務の幅が広いので、スケジュール管理に不安を抱く方もいるかもしれません。特に、月末・月初の時期は、書類作成や定期訪問などの業務が立て込む傾向にあります。
ケアマネ未経験者は、「何から対応したら良いか分からない」と感じることも。仕事に慣れるまでは、先輩に対応する業務の優先度を相談しながら進めると良いでしょう。
利用者さんのご家族や他職種と連携する自信がない
コミュニケーションに自信がない方は、利用者さんのご家族や他職種との連携に不安を感じる可能性があります。
ケアマネは、利用者さんに関わる医師や看護師、介護職員、自治体の職員、ご家族といった複数の関係者の意見を調整し、最適な支援へとつなげなければなりません。ときには意見が食い違うこともあるでしょう。
対応の仕方に悩むときは、1人で抱え込まずに上司や先輩ケアマネに相談すると、具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。
40代・50代・60代から未経験でケアマネジャーに転職できる?
「40代・50代・60代のケアマネ未経験者は採用されにくいのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、ミドル世代の未経験ケアマネも活躍できます。
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書:資料編(p.5)」によると、ケアマネの平均年齢は54.3歳です。40代・50代の職員はケアマネ全体の61.7%で、60代以上の方も31.5%います。
ケアマネ資格の取得には5年以上かかることもあり、全体的に職員の年齢層は高いようです。30代以下に限定して募集すると応募者が集まらないことから、40代~60代も採用対象としている事業所は多くあります。
ケアマネの定年制度を廃止したり、65歳以上に延長したりする事業所も増えているので、50代後半~60代の方にも転職のチャンスはあるでしょう。
出典
公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果」(2026年3月23日)
介護職との仕事のギャップを感じて苦労しそう
ケアマネの業務は書類作成や事務作業などのデスクワークが多いため、「介護職からケアマネになると介護業務とのギャップを感じるのでは?」と心配な人も少なくないようです。
未経験からケアマネになる方は、「事務作業を正確に進められるか心配」「現場で培った経験が活かせないのではないか」と不安に感じる場合もあるでしょう。
しかし、これまでの介護現場や医療・福祉分野での経験は、利用者さんの生活状況を理解し、より適切なケアプランを作成するうえで役立ちます。書類作成や事務作業に不安がある場合、業務のコツを学ぶ姿勢で、研修に参加したり先輩ケアマネに積極的に相談したりすると良いでしょう。
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ケアマネジャーとは?
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、高齢者や特定疾病を患う40代以上の方の相談に乗り、適切な介護サービスを円滑に利用できるよう支援する職種です。利用者さん一人ひとりの心身の状態や生活環境、希望などを考慮してケアプランを提案する役割があります。
ケアマネジャーの仕事内容
ケアマネの主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 利用者さんやご家族の相談対応
- ケアプラン(介護サービス計画書)の作成
- モニタリング(支援経過の確認やケアプランの見直し)
- 関係機関との連絡調整
- 介護保険の給付管理
利用者さんやご家族と面談し、利用者さんの状態や生活状況、ニーズなどを把握してケアプランを作成するのが、ケアマネの主な業務です。適切な支援を行うために、医療機関や介護サービス事業所といった関係各所と連絡・調整を行います。
また、介護保険の給付管理もケアマネの業務の一つ。ケアプランに基づいて実際に提供されたサービス内容を確認し、介護報酬の請求に必要な書類を整えます。
ケアマネの仕事内容については、「ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違いは?」の記事をご覧ください。
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ケアマネジャーの種類
ケアマネには主に「施設ケアマネジャー」と「居宅ケアマネジャー」の2種類があります。
施設ケアマネジャー
施設ケアマネとは、介護施設で生活する高齢者の方を支援するケアマネのことです。特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)や介護老人保健施設、介護付き有料老人ホームといった施設で働きます。
施設ケアマネは、ケアマネ業務に支障がない場合に限り、生活相談員や介護職員などの他職種を兼務可能です。
施設ケアマネについて詳しくは、「施設ケアマネとは?役割の違いから求人の探し方まで詳しく解説!」の記事をご一読ください。
居宅ケアマネジャー
居宅ケアマネとは、介護サービスを利用しながら在宅で生活する高齢者の方を支援するケアマネで、職場は居宅介護支援事業所です。利用者さんのご自宅に訪問して、面談やモニタリングを行います。
居宅介護支援事業所は、訪問介護事業所やデイサービスに併設されている場合も多いですが、介護業務を兼務することは少ないようです。
居宅ケアマネについて詳しくは、「居宅ケアマネとは?役割や仕事内容、施設ケアマネとの違いを解説!」の記事をチェックしてみてください。
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ケアマネジャーと他職種の違い
介護・福祉業界で活躍する「介護福祉士」「社会福祉士」とケアマネの違いを、以下にまとめました。
ケアマネジャーと介護福祉士の違い
ケアマネと介護福祉士は、資格の種類や業務内容が異なります。ケアマネに必要な「介護支援専門員」は、都道府県が認定する公的資格です。ケアマネの業務には、ケアプランの作成や医療機関との連携などがあります。
一方で、介護福祉士は国家資格です。介護福祉士は、身体介護や生活援助、レクリエーションの企画・実施などを主に担当します。
ケアマネと介護福祉士の違いについては、「ケアマネと介護福祉士の違いは?受験資格や仕事内容を比較!」の記事を参考にしてみてください。
ケアマネジャーと社会福祉士の違い
ケアマネと社会福祉士は、どちらも利用者さんからの相談に対応する職種ですが、資格の種類や支援対象者、活躍する職場が異なります。
先述したように、ケアマネ資格(介護支援専門員)は都道府県が管轄する公的資格です。ケアマネは、介護施設や居宅介護支援事業所で主に高齢者の方の生活を支援します。
一方、社会福祉士は国家資格です。社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれ、高齢者の方や障がいのある方、児童やその保護者、経済的な支援を必要とする方などさまざまな方を支援します。介護施設だけではなく、障害者支援施設や医療機関、児童福祉施設などでも活躍しているのが特徴です。
ケアマネと社会福祉士の違いについては、「ケアマネジャーと社会福祉士の違いを解説!仕事や資格取得方法は何が違う?」の記事をご一読ください。
ケアマネジャーになるには
ケアマネになる流れは、以下のとおりです。
2.「介護支援専門員実務研修」を修了する
3.介護支援専門員資格登録簿への登録申請を行い、「介護支援専門員証」の交付を受ける
ケアマネ業務に従事するには、試験合格後に研修を修了し、介護支援専門員証の交付を受けなければなりません。以下でケアマネ試験の要件や難易度を解説するので、これからケアマネを目指す方は確認してみましょう。
ケアマネジャー試験の受験要件
ケアマネ試験を受験するには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 国家資格等に基づく業務の実務経験が5年かつ900日以上ある
- 相談援助業務の実務経験が5年かつ900日以上ある

ケアマネ試験を受けるには、国家資格等に基づく業務の実務経験または、相談援助業務の実務経験が5年かつ900日以上が必要です。
受験要件の国家資格等に当てはまる資格は、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士、看護師・准看護師などがあります。また、「相談援助業務」に該当する職種は、生活相談員や支援相談員などです。
社会人が無資格からケアマネになるには、最短でも7~8年ほどかかるでしょう。たとえば、ケアマネ試験の受験要件を満たすために、働きながら介護福祉士を取得する場合、「実務経験ルート」を選択する人が多い傾向があります。
「実務経験ルート」で介護福祉士を取得するには、「介護福祉士実務者研修の修了」と「介護等の実務経験3年以上」という要件を満たし、介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。
上記のルートの場合、介護福祉士取得のための3年と、ケアマネ試験の受験に必要な介護福祉士としての実務経験5年を合わせると、ケアマネになるまで最短8年かかります。
なお、ケアマネ試験の受験要件は見直しの議論が行われているので、受験を検討する際は最新情報を確認しましょう。
ケアマネ試験の受験資格や保有資格別の最短ルートについて詳しく知りたい方は、「ケアマネジャーになるには?介護支援専門員の受験資格や試験の難易度を解説」をご覧ください。
出典
独立行政法人 福祉医療機構 WAMNET「介護支援専門員(ケアマネジャー)」(2026年3月23日)
ケアマネジャー試験の難易度
厚生労働省の「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」をもとに、2020年度~2025年度のケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率を、以下のグラフにまとめました。

参考:厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
ケアマネ試験の合格率は2024年度試験で30%を超えたものの、基本的に10~20%台で推移しています。国家資格等に基づく業務や相談援助の実務経験が5年以上の方が受験し、4~5人に1人程度しか合格していないことから、難易度は高いといえるでしょう。
ケアマネ試験の難易度について詳しく知りたい方は、「ケアマネジャー資格は難易度が高い?合格率推移や試験の概要、対策を解説!」の記事をご覧ください。
出典
厚生労働省「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2026年3月23日)
ケアマネジャーの選考で評価される経験やスキル
ケアマネの選考では、介護福祉士の経験やスキル、マネジメント能力などが評価の対象になる可能性があります。以下で解説するので、未経験からケアマネ求人に応募する際の参考にしてみてください。
介護福祉士の経験やスキル
介護福祉士としての経験は、ケアマネに転職する際のアピール材料になります。実際に介護現場で働いてきた方は、介護サービスを必要とする利用者さんのニーズや介護職の業務への理解が深いため、適切なケアプランを作成しやすいでしょう。
ケアマネ業務が未経験でも、介護福祉士として利用者さんを支援した経験があれば、選考で評価される可能性があります。
介護福祉士からケアマネになる方法やメリットについては、「介護福祉士からケアマネになるには?受験資格や取得の流れを解説」の記事をチェックしてみてください。
マネジメントスキル
ケアマネ業務を円滑に進めるには、マネジメントスキルが不可欠です。これまでの仕事でマネジメントに携わった経験がある場合、どのような工夫をしてきたのかを伝え、管理能力の高さをアピールすると良いでしょう。
ケアマネ1人で40人以上の利用者さんを担当することもあるため、スケジュール管理や進捗管理を適切に行わなければなりません。
厚生労働省の「令和5年度介護事業経営実態調査結果(p.13)」によると、2022年度の居宅ケアマネ1人あたりの平均担当件数は44件/月でした。
一般社団法人日本介護支援専門員協会の「介護保険施設部会アンケート結果及び考察について(p.10)」によると、施設ケアマネの担当件数は「0~10件」が19.0%、「41~50件」が17.2%、「21~30件」が15.5%です。
出典
厚生労働省「令和5年介護事業経営実態調査結果の概要」(2026年3月23日)
一般社団法人日本介護支援専門員協会「「介護保険施設等に勤務する介護支援専門員の実態把握調査」のご報告」(2026年3月23日)
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コミュニケーションスキル
ケアマネは利用者さんやそのご家族の話を聞き、関係各所との連携を行うので、一定のコミュニケーションスキルが求められます。特に、相手のニーズを汲み取るための傾聴力は、利用者さんと信頼関係を築くうえで重要です。
介護職員や看護職員としての経験がある方は、自然とコミュニケーションスキルが身についているかもしれません。コミュニケーション能力を活かして、利用者さんと施設の橋渡し役になれることをアピールしましょう。また、面接に臨む際に明るく人当たりの良い雰囲気を意識するのもポイントです。
基本的なパソコンスキル
ケアマネ業務では、ケアプランやアセスメントシート、モニタリングシートといった書類はパソコンで作成するのが一般的です。事務処理が多いため、基本的なパソコンスキルはアピールポイントになります。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)や日商PC検定など、パソコンスキルを証明する資格があれば、より説得力が増すでしょう。
ただし、ケアマネ業務に高度なパソコンスキルは不要です。業務を進めるなかで徐々に慣れていくことも可能なので、あまり身構える必要はありません。
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未経験のケアマネジャーが心掛けたいこと
ここでは、未経験のケアマネが仕事で心掛けたいことを解説します。「未経験からケアマネに挑戦してやっていけるか不安…」という方は、参考にしてみてください。
分からないことは積極的に質問する
仕事に関して分からないことや対応に悩むことがあれば、積極的に先輩ケアマネに質問しましょう。未経験からケアマネに挑戦した場合、覚える業務が多くて余裕がないのも無理はありません。
経験や知識が豊富な先輩ケアマネに対応方法を相談しながら経験を積めば、成長につながるでしょう。自分から質問することで仕事への意欲もアピールできます。
調べれば分かることは自分で調べる
自己判断する前に先輩に聞くことは大事ですが、何でも質問していては対応する先輩職員も大変です。まずは自分で調べてみて、それでも分からない場合に質問するようにしましょう。忙しいなかで仕事を教えてくれることに感謝する姿勢が大切です。
最初は失敗が多いものだと考える
ケアマネ業務は専門性が高く、新人のうちは分からないことや初めて経験することが多いでしょう。最初から完璧に仕事をこなすのは難しいので、失敗しても落ち込み過ぎず、常に学ぶ姿勢を忘れないことが重要です。
人手不足で採用難のなか、「ケアマネ資格を取得して働いてくれる貴重な新人をしっかり教育して育てていこう」と考える事業所もあります。
しかし、「未経験なのに全然仕事を教えてもらえない」「今の職場にいてもケアマネとしての経験が身につかない」と感じる場合は、教育体制の整った職場に転職するのも一つの選択肢であることを覚えておきましょう。
ケアマネジャー未経験者が働きやすい職場を探すコツ
ケアマネ未経験者の転職では、まず施設ケアマネか居宅ケアマネどちらを目指すか明確にすると仕事を探しやすいでしょう。また、応募先のケアマネの配置人数を確認することもポイントです。「自分に合ったケアマネ求人の探し方が分からない」という方は、以下で確認してみましょう。
施設ケアマネジャーと居宅ケアマネジャーのどちらを目指すか明確にする
ケアマネ未経験者が求人を探すときは、まず施設ケアマネと居宅ケアマネどちらになりたいかを考えるのがおすすめです。施設ケアマネと居宅ケアマネのメリット・デメリットを以下で解説するので、参考にしてみてください。
施設ケアマネジャーに転職するメリット・デメリット
施設の職員として利用者さんの近くでチームでケアに携われることが、施設ケアマネとして働くメリットです。施設ケアマネは、利用者さんや職員と毎日顔を合わせるため、介護職員・看護職員などと連携しながら、利用者さんの変化を把握しやすいでしょう。
また、利用者さんは同じくらいの介護度の方が多かったり、居住環境が共通だったりするので、在宅と比べてケアプランは複雑化しにくい傾向にあります。
一方で、ケアマネの配置人数が少ない職場が多く、ケアマネ同士で相談しにくいことが施設ケアマネのデメリットです。同僚や先輩のケアマネにすぐに質問できないもどかしさを感じる可能性があるでしょう。
居宅ケアマネジャーに転職するメリット・デメリット
居宅ケアマネに転職するメリットは、ケアマネとしての経験値を積めることです。介護度や生活環境が異なる利用者さんを担当し、状況に応じたケアプランを考えるため、さまざまなケースを経験できます。
一方で、利用者さんの個別対応が忙しいことを大変に感じるかもしれません。居宅ケアマネは、利用者さんのスケジュールに合わせて残業したり、休日出勤したりする可能性があります。
ケアマネジャーの在籍数が十分か確認する
ケアマネ業務が未経験の方は、ケアマネの在籍数が多い施設や事業所を選ぶと良いでしょう。ケアマネが多く配置されている職場は、教育担当者が確保されていたり、業務マニュアルが整備されていたりする傾向があります。
また、ケアマネが十分に配置されていると、独り立ちした後の業務負担が少ない場合も。ケアマネの募集人数や在籍数をチェックして安心して働ける職場を選ぶと、長期的に活躍しやすいでしょう。
「未経験歓迎」の記載があるケアマネジャー求人を探す
求人に「未経験者歓迎」や「未経験者可」の記載がある職場は、教育体制が整っていて教育を十分に受けられることが期待できます。
ケアマネ未経験者の教育方法は、ベテラン職員によるOJTやマニュアルを使用した研修、オンラインでの研修など、事業所によってさまざまです。未経験での転職が不安な方は、事前に転職先について調べて新人教育の制度を確認しておくと良いでしょう。
オープニングスタッフを募集している施設や事業所を探す
新規立ち上げの施設や事業所は、人材を一から探して運営に必要な人数の職員を確保しなければならないので、ケアマネをまとめて募集する傾向にあります。募集人数が多ければ採用される確率も上がるので、積極的に応募してみましょう。
ベテランケアマネの人数が足りていたり、採用活動が難航していたりする事業所では、未経験のケアマネも採用される可能性が十分にあります。
事業所が特定事業所加算を取得しているか確認する
居宅ケアマネが働く居宅介護支援事業所のなかでも、特定事業所加算を取得している職場は、未経験のケアマネが安心して働けるでしょう。
特定事業所加算とは、主に訪問介護や居宅介護サービスを提供する事業所において、提供するサービスの質の高さを評価する制度です。特定事業所加算を取得することで、通常の介護報酬に加えて一定の単位数が上乗せされます。
特定事業所加算を取得するには、在籍するケアマネへの計画的な研修や、定期的な会議を実施することが必要です。加算を算定する職場は、ケアマネに必要な知識をアップデートできたり、仕事の相談がしやすかったりするので、未経験の方も着実に成長していけるでしょう。
正社員以外の雇用形態での応募も検討する
ケアマネ未経験で正社員としての転職がなかなか決まらない場合は、正社員以外の雇用形態を検討してみても良いかもしれません。パートや派遣社員といった非正規雇用の求人も含めれば、選択肢が増えてスムーズに転職先が見つかる可能性があります。
まずは非正規雇用で経験を積み、正社員登用を狙ったり経験を活かして転職したりするなど、段階的に正社員を目指すのも一つの選択肢です。
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ケアマネに楽な職場はある?転職で見るべき求人条件や大変なときの対処法
ケアマネの転職失敗でノイローゼ?自分に合った職場を見つける方法
未経験者可のケアマネジャー求人例
ここでは、未経験者可のケアマネジャーの求人をご紹介します。
【施設形態】居宅介護支援事業所
【雇用形態】正社員
【勤務地】東京都
【仕事内容】居宅介護支援事業所でのケアマネジメント業務全般(利用者さんやご家族の相談対応、ケアプランの作成、モニタリング、医療機関との連携など)
【勤務時間】午前8時30分~午後5時30分(休憩60分)※日曜・祝日休み
【給与】月給27万円~
【資格】介護支援専門員必須 ※未経験歓迎
【福利厚生】社会保険完備、有給休暇制度、産休・育休制度、介護休暇・看護休暇、資格取得支援制度、交通費支給、賞与あり、昇給あり、退職金制度あり
居宅ケアマネが働く居宅介護支援事業所は、土日祝を固定休としているところが多い傾向にあります。
施設ケアマネの場合、介護職員と兼務する場合もあるので、シフト勤務だったり夜勤があったりする可能性も。転職後にミスマッチを感じないためには、求人情報で介護業務の有無や夜勤の頻度を確認しておくことが大切です。
ケアマネジャー未経験からの転職で面接を成功させるコツ
ケアマネ未経験の方が面接を成功させるには、事前に志望動機を整理したり、転職後に目指すケアマネ像をアピールしたりすると良いでしょう。ケアマネ未経験からの転職で面接を成功させるコツを、以下で解説します。
ケアマネジャーを志した理由を話せるようにしておく
「なぜケアマネになりたいのか?」という志望動機は、面接で聞かれることが多い質問です。面接では、ケアマネを目指すきっかけとなった理由を、エピソードを含めて伝えましょう。具体的に伝えることで、ケアマネの仕事に対する思いや熱意をアピールできます。
ケアマネとして働きたい理由を伝えるときは、「体力的に介護の現場業務が厳しくなってきたので、ケアマネしかできることがなくて…」といったネガティブな内容は避けたほうが良いでしょう。「ケアマネ業務を通して利用者さんにどのような支援をしたいのか」など、ポジティブな内容を伝えると好印象につながります。
転職後に目指すケアマネジャー像をアピールする
ケアマネの面接では、入社後の目標もアピールするのがおすすめです。ケアマネになることがゴールではなく、ケアマネになってからどのように活躍するのかを伝えます。
長期的なキャリアプランも含めて、どのようなケアマネを目指すのか面接前に整理しておくと良いでしょう。「主任ケアマネになりたい」といったキャリアアップを見据えたアピールも効果的です。
なお、主任ケアマネとは、ケアマネの指導や育成などを行う職種で、居宅介護支援事業所の管理者の要件にもなっています。主任ケアマネについて詳しくは、「主任ケアマネとは?仕事内容や役割、取得するメリット、資格要件を解説!」の記事をご覧ください。
ケアマネジャーの仕事内容への理解や意欲を伝える
求職者がケアマネの仕事内容や働き方を正しく理解していないと、「実際の仕事にギャップを感じてしまうのでは?」と懸念を抱く採用担当者もいます。やりがいや楽しさだけではなく、大変さや難しさも理解したうえでケアマネの仕事を選んだことを伝えると良いでしょう。
たとえば、「利用者さんのご家族や多職種との連携は大変な部分もあると思いますが、経験を重ねてスキルを磨き、信頼されるケアマネジャーに成長したいです」のように、前向きな表現で話すのがポイントです。
ケアマネの仕事には明確な正解がないため、すぐに結論が出なかったり、関係者間で意見が割れたりすることがあります。状況に応じて柔軟に対応する大変さがあることを理解したうえで、より良い支援を行うために努力できると、ケアマネとして活躍できるでしょう。
素直で謙虚な姿勢を示す
ケアマネ未経験の方の面接では、素直さや謙虚さをアピールするのも効果的です。未経験からケアマネになる場合、転職後に新人として教育を受けることになります。仕事について先輩から教わったことを素直に受け入れられる方は、職場で良い人間関係を築きやすく、業務を早く習得できるでしょう。
「知識も経験も不足しているので、まずは素直に先輩の教えに従い、経験を積んでいきたいと考えております」というように、謙虚な姿勢と成長意欲が伝わる内容を話すことが重要です。
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介護業界が未経験でケアマネジャーになった方の転職事例
ここでは、40代後半でケアマネ資格を取得した看護師の方の転職事例として、「転職エージェントを利用して職場を探した方」のエピソードをご紹介します。
長年看護師として病院で勤務していましたが、ケアマネ資格を取得し、居宅ケアマネへの転職を決意。在宅ケア未経験だったため、「いきなりケアマネ業務をこなせるのか」と不安を感じていました。
キャリアアドバイザーに相談したところ、私の不安を踏まえて求人を探し、居宅介護支援と訪問看護を併設する法人を紹介してくれました。その法人から提案されたのは、「まず訪問看護で在宅経験を積み、慣れてからケアマネへ移行するのはどうか」という内容でした。<br>いきなり未経験の領域の仕事を始めるのではなく、看護師として在宅ケアを経験して段階的にステップアップできる道筋に安心し、その事業所への転職を決めました。
ケアマネ未経験の方に対して、安心して働けるような配慮をしてくれる事業所もあります。求人情報だけを見て働きやすい職場を見極めるのは難しいため、介護業界に精通した転職エージェントを利用して自分に合う職場を探すのもおすすめです。
未経験からケアマネに挑戦することを考えている方は、介護・福祉業界に特化した転職エージェントである「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。
キャリアアドバイザーが直接施設・事業所から情報収集し、教育体制や職場の雰囲気といった気になる情報をお伝えできます。「働きながら求職活動をする時間がない…」という方も、お気軽にお問い合わせください。
今の職場に満足していますか?
ケアマネジャー未経験の方からよくある質問
ここでは、ケアマネ未経験の方からよくある質問に回答します。「未経験からケアマネに挑戦したいけど厳しいのか不安…」という方は参考にしてください。
40代・50代でケアマネジャー未経験でも転職できる?
40代・50代でケアマネ未経験の方も、転職することは可能です。ケアマネは需要が高い仕事なので、資格を保有する方は年齢を問わず活躍しています。実務経験ルートで介護福祉士になり、そこからケアマネにキャリアアップする方も多く、新人ケアマネの年齢層は幅広いでしょう。
ケアマネに転職するにあたって年齢が気になる方は、「50代未経験でもケアマネになれる?資格の取り方や転職のコツを解説!」の記事をチェックしてみてください。
ケアマネジャー未経験の人におすすめの求人は?
「未経験可」の求人を出している職場やケアマネの人数が多い職場は、教育体制が整っている傾向にあるため、未経験からケアマネに転職する方にとって働きやすいでしょう。また、重視したい条件やどのような支援がしたいのかを明確にすることで、自分に合った職場を検討できます。
職場選びに迷う方は、この記事の「ケアマネジャー未経験者が働きやすい職場を探すコツ」をご覧ください。
ケアマネジャーを未経験で始めるのが不安です…
ケママネの仕事は専門性が求められるため、挑戦することを不安に感じる場合がありますが、最初は誰でも未経験からのスタートです。慣れるまでは仕事が大変でも、必要以上に自分を追い込まず、前向きに成長する姿勢で取り組むのがおすすめです。
この記事の「未経験のケアマネジャーが心掛けたいこと」では、新人ケアマネに必要な心構えをまとめています。
ケアマネジャー未経験者OKのパート求人はある?
未経験可のケアマネのパート求人はあります。子育てや介護などの事情でプライベートの時間を確保したい方や、いきなり常勤で働くのが不安な方は、パートやアルバイトの働き方も視野に入れると良いでしょう。ただし、短時間勤務の場合、利用者さん対応のスケジュールを効率的に組み立てる工夫が求められます。
パートのケアマネの働き方が気になる方は、「ケアマネジャーはパート勤務できる?掛け持ちOK?働き方や平均時給を解説」をご一読ください。
まとめ
人手不足で未経験者を指導する体制が整っていなかったり、募集枠が少なかったりする職場の場合、未経験からケアマネとして働くのが厳しい場合があります。また、業務の責任の重さから慎重な選考が行われるのも、ケアマネ未経験者が「転職が厳しい」と感じる理由の一つです。
ケアマネ未経験者は、「業務経験がなくてもケアマネとして採用されるのか」「仕事を覚えられるのか」と不安に感じる場合があるでしょう。担当する利用者さんが多いと、スケジュール管理の難しさを感じるかもしれません。
ケアマネの人数が十分に確保されていたり、「未経験可」の求人を出していたりする職場は、教育体制が整っている傾向があります。焦らず少しずつ慣れていけるよう、先輩に聞きながら業務を覚えていくと良いでしょう。
「未経験からケアマネへの転職を成功させたい」「ぴったりな職場を紹介してほしい!」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。あなたの希望条件を伺ったうえで、求人をピックアップしてお伝えいたします。
実際の職場の雰囲気を確認したい場合、キャリアアドバイザーが職場見学の日程調整を行うことも可能です。ここだけの求人情報もお伝えできるので、「ケアマネとして新しいキャリアをスタートさせたい」とお考えの方はぜひご利用ください。
今の職場に満足していますか?
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


