
この記事のまとめ
- ケアマネの面接でよくされる質問は、志望動機やこれまでの仕事についてなど
- 面接官がチェックするポイントは、基本的なマナーや人柄・対人スキルなど
- ケアマネ経験やパソコンスキルがあれば、ケアマネの面接でアピールできる
ケアマネの面接を控えている方の中には、「どのような質問をされる?」と気になる方もいるかもしれません。ケアマネの面接でよくある質問は、志望動機やケアマネを目指した理由、実務経験についてなどです。この記事では、ケアマネの面接でよくある質問と回答例をご紹介します。面接官にチェックされやすいポイントや事前準備、アピールできるスキルもまとめました。ケアマネの面接を控えている方は、ご一読ください。
介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?目次
【例文】ケアマネの面接でよくされる質問と回答例
ここでは、ケアマネの面接でよくされる質問と回答例をご紹介します。「面接対策をしておきたい」という方は、チェックしてみてください。
「志望動機は何ですか?」
志望動機は、ケアマネに関わらずどのような職種でも、面接で質問されやすいでしょう。面接官が質問する意図は、「この職場で何がしたいのか、何を叶えたいのかを確認すること」などです。
なぜほかの介護施設でなく応募先を選んだのか、その施設ならではの志望動機を伝えると良いでしょう。
志望動機については、「介護業界の面接で評価される志望動機とは?答え方のコツや例文を紹介」の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
「ケアマネになった理由は何ですか? 」
ケアマネになった理由を聞かれたら、ケアマネを志したきっかけや、理想のケアマネ像を回答しましょう。面接官はこの質問によって、「仕事への熱意や職場とマッチするか」を探ろうとしています。
回答に自分の体験談や具体的な目標を盛り込むと、熱意が伝わりやすくなるでしょう。ケアマネの資格を取得する前の実務経験に触れることで、具体的な理由になります。
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「前の介護施設を退職した理由は何ですか?」
退職理由は、前向きな気持ちが伝わるように答えましょう。面接官はこの質問によって、ストレス耐性や人間性を見ています。
スキルアップやキャリアアップを目的とした退職理由は、前向きな印象を与えられます。また、ネガティブな理由の場合はポジティブに言い換えることで、好印象な回答ができるでしょう。
「これまでどのような仕事をしてきましたか?」
経歴を聞かれたときは、ケアマネとしての実務経験や、ケアマネになる前の実務経験を答えましょう。面接官がこの質問をする意図は、スキルや適性をチェックすることです。
実務経験について聞かれた場合、具体的な業務内容や担当件数、成績などの数字もあわせて答えることで、説得力が増します。
「得意分野は何ですか?」
この質問では、ケアマネや専門職としての強みを答えましょう。どのような場面で活躍できる人材か、イメージするための質問です。
得意分野を回答する際は、強みを生かした具体的な成功談があると良いでしょう。
「当施設でどのようなことにチャレンジしたいですか?」
この質問では、応募者に向上心があるか、業務内容などの本人の希望と実際にできることがマッチするかなどが見られます。
事前に施設の方針や業務内容を把握しておくと、マッチする回答をしやすいといえます。自分がチャレンジしたいことの中から、応募先の特色に合うものを選んで回答すると良いでしょう。
「どのようなケアマネを目指したいですか?」
この質問では、目標を持って仕事ができるか、理想のケアマネ像が職場とマッチするかを見られます。ケアマネとしてどのような目標を持っているかを、具体的に答えましょう。
ケアマネ業務が未経験の場合は、ケアマネの役割や業務内容を理解することで回答しやすくなります。応募先のケアマネの働き方や業務範囲も調べておきましょう。
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「ケアマネとして大切にしていることはありますか?」
ケアマネ業務が未経験の場合は、以前の職場でどのような介護観・視点を持って仕事をしていたかを答えましょう。ケアマネ経験者の場合は、どのようなポイントを重視してケアマネ業務に取り組んできたかを答えます。
この質問では、業務において大事なことを自分なりに考えられるか、工夫して仕事に取り組めるかをチェックされるようです。
自身の経験を踏まえて、業務への姿勢や情熱を伝えましょう。企業理念や事業所の方針に合う回答だと、好印象を持たれやすいといえます。
「主任ケアマネジャーへのキャリアアップは考えていますか?」
この質問では、スキルアップや成長の意欲はあるか、長期的な活躍を期待できるかなどが見られています。
現時点でキャリアアップについて明確な目標がない場合は、成長したい気持ちが伝わるよう、前向きな回答をすると好印象です。
「介護職員と兼務はできますか?」
施設ケアマネの場合、介護職と兼務する可能性があります。身体介護や生活援助などの介護業務に対応できるか答えましょう。また、夜勤ができるかもあわせて聞かれる場合があります。
兼務や夜勤が可能か聞かれた場合、入職後に担当する可能性があります。持病や家庭の都合などで対応が難しい場合は、相談してみるのがおすすめです。
「最後に何か質問はありますか?」
応募の段階で気になることがあれば、質問の時間に聞いておきましょう。疑問を解消することで、入職後のミスマッチを防げます。
疑問点がない場合も、意欲的な姿勢を示すために、一つは質問を用意しておきましょう。ただし、条件面のことばかり聞くと逆効果になる可能性があります。勤務時間や給与などは、求人で事前にある程度確認できるので、必要ないことまでは聞かないよう配慮しましょう。
介護職の逆質問については、「介護職の面接で「質問はありますか」と聞かれたら?回答例とポイントを紹介」の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
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ケアマネが面接官にチェックされやすいポイント
ケアマネが面接官にチェックされやすいポイントは、基本的なマナーや対人スキルなどです。
基本的なマナー
面接では、社会人としての基本的なマナーが身についているかをチェックされます。言葉遣いや入退室のマナー、面接中の正しい姿勢などを事前に確認しておきましょう。
また、余裕を持って会場に到着する、面接前に身だしなみを確認しておくなど、基本的なマナーも確認しておくと安心です。
面接のマナーについて、詳しくは「介護の面接に臨む服装は何が正解?【ここが合否の分かれ目!】」の記事をチェックしてみてください。
人柄・対人スキル
ケアマネには、利用者さまやご家族とうまくコミュニケーションを取ることや、職員と協力して仕事をすることが求められるため、人柄やコミュニケーション能力の高さは重要です。
表情や声色は明るいか、質問に対して回答がズレていないかなどを意識しましょう。
面接の本番は、緊張で表情がかたくなったり声が小さくなったりする恐れがあるので、事前に練習や対策をしておくと安心です。
業務内容やスキルのマッチング
希望している業務内容やキャリアビジョンが、応募先で叶えられるかを見られます。一致しない場合、「やりがいを感じられず、すぐ辞めてしまうかも…」という懸念を持たれる可能性があるので、注意が必要です。
また、応募先が求めるスキル・経験があるかも見られています。たとえば、認知症ケアに特化した施設なら、専門的な知識や資格、経験があるかなどをチェックされるようです。
面接では、応募者と施設双方の希望が叶うかを見られます。できるだけミスマッチがないよう、事前に応募先の情報を調べておきましょう。
ケアマネ面接の事前準備
「面接前に準備することはある?」と気になる方もいるでしょう。以下に、ケアマネが面接前に確認しておきたいことをまとめました。
履歴書の内容を再確認する
履歴書に書いた内容と面接で話す内容に矛盾がないよう、再確認しておきましょう。履歴書や職務経歴書と違うことを話すと、嘘をついていたり軸がなかったりすると思われる可能性があるので、注意が必要です。
応募先の基本情報を確認する
応募先のWebサイトを見て、企業理念や経営方針、事業内容などの基本情報をチェックしておきましょう。どのようなポイントに共感したのか、魅力を感じたのかを答えられるようにしておきます。
また、逆質問で聞きたいことも用意しておきましょう。Webサイトを見れば分かることを質問すると、関心が薄いと思われてしまう可能性があるので、事前に確認するのがおすすめです。
ケアマネ面接でアピールできるスキル・能力
ここでは、ケアマネの面接でアピールできるスキルや能力をまとめました。ケアマネ業務が未経験の方がアピールできるポイントもご紹介するので、チェックしてみてください。
経験・実務スキル
面接前に自分の経験やスキルを整理して、簡潔に伝えられるようにしておきましょう。
ケアマネ経験者は、前職で培ったスキルが評価される傾向にあります。ケアマネ業務が未経験の場合、介護職員などの専門職としての実務経験やスキルを、応募先の仕事に絡めてアピールするのがおすすめです。
パソコンスキル
ケアマネは、書類作成などの事務作業も担当します。基礎的なパソコンスキルが必要なので、関連する資格を持っているとアピールしやすいでしょう。
転職活動に活かせる資格として、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)や 日商PC検定などが挙げられます。
マルチタスク能力
ケアマネは業務範囲が広く、さまざまな仕事を並行するため、タスク管理の能力があるとアピールできます。時間配分や業務の調整能力など、実際の例があると伝わりやすいでしょう。
ケアマネ業務が未経験の方も、職員のマネジメントや指導・兼務などを行った経験がある場合、適性をアピールできる可能性があります。
忍耐力・ストレス耐性
ケアマネの面接において、忍耐力やストレス耐性もアピールポイントになるでしょう。前の職場でクレームや課題にどう向き合ってきたか、ストレスを感じたときに自分で発散させる方法を持っているかなどをアピールすると効果的です。採用担当者は、できるだけ長く働いてほしいと考えているため、忍耐力をチェックしています。
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ケアマネの面接についてよくある質問
ここでは、ケアマネの面接についてよくある質問にお答えします。ケアマネとして転職を考えている方は、参考にしてみてください。
ケアマネが面接で退職理由を聞かれるのはなぜですか?
ケアマネが面接で退職理由を聞かれるのは、ストレス耐性があるかチェックするためです。退職理由を答える際に、前職の人間関係や業務への不満が多いと、面接官に「すぐに辞めてしまいそう」という印象を持たれる可能性があります。退職理由を聞かれたときは、スキルアップや今後のキャリアパスのためなど、前向きな回答を意識すると良いでしょう。
退職理由を聞かれたときの対処法については、「介護職の退職理由を例文付きで解説!面接でポジティブな印象を与える伝え方」の記事をご覧ください。
なぜケアマネになりたいのかを聞かれたときの回答例を教えてください
「なぜケアマネになりたいのか」という質問の回答例として、以下のような答えが挙げられます。
これまでの介護・福祉業界での実務経験に当てはめて、具体的な例を挙げると説得力が増します。ケアマネとしての熱意や目標、理想像が明確に伝わると好印象です。ほかの回答例は、この記事の「「ケアマネになった理由は何ですか? 」」で紹介しています。
まとめ
ケアマネの面接で多い質問は、「志望動機」「退職理由」「実務経験」などです。志望動機や退職理由を答える際は、スキルアップやキャリアアップのためなど、前向きな理由を答えると良いでしょう。
面接の際は、ケアマネとしての明確なキャリアプランや目標、その理由を固めておくと、軸のある受け答えができます。また、応募先の方針やニーズとマッチするかも見られるので、事前に企業理念や業務内容をチェックしておきましょう。
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執筆者
「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点