介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?

転職ノウハウ 2025年2月6日
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この記事のまとめ

「介護の面接で見られるポイントは?」と気になる方もいるかもしれません。介護の面接では、基本的なマナーが身についているかや、協調性や仕事への意欲があるかなどが見られます。事前に質問を予測して回答を用意し、自身の意欲を伝えることが大切です。この記事では、介護職の面接で多い質問や面接の流れ、基本的なマナーをご紹介します。介護業界への就職・転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

介護職の面接で採用担当者が見ているポイント

介護業界は深刻な人手不足ではあるものの、人の命を預かる仕事のため、誰でも採用されるというわけではありません。ここでは、採用担当者が面接中にどのようなポイントを見ているのかをご紹介します。これから介護職の採用面接を受ける予定の方は、ぜひ対策の参考にしてください。

コミュニケーション能力

採用面接では、応募者に十分なコミュニケーション能力が備わっているかが見られます。介護職は、利用者さんやご家族、同僚など、さまざまな人とコミュニケーションを取る仕事です。基礎的なコミュニケーション能力が身についていなかったり、会話や交流が苦手だったりする場合、介護職への適性がないと判断される可能性があります。

コミュニケーション能力をアピールするためにも、質問に対してずれた回答をしない・自分の考えを端的に伝える・相手の話を最後まで聞くといったことを意識してみましょう。

基本的なマナー

基本的なマナーが身についていることも重要なポイントです。介護職は利用者さんやご家族と接することが多く、もし失礼な対応をした場合、施設にとって大きなリスクとなります。そのため、応募者のマナーは厳しく見られるでしょう。採用面接では、挨拶や丁寧な言葉遣いを意識し、柔らかく穏やかな振る舞いを心掛けてくださいね。

身だしなみの清潔感

面接官に誠実な印象を与えるためには、身だしなみの清潔感が大切です。採用面接を受ける際は、ふさわしい服装で臨みましょう。適切な身だしなみについては、「介護職の面接時の服装」で解説します。

介護の仕事への意欲や志望度

どのような仕事にもいえることですが、介護の仕事は楽しいことばかりではありません。そのため、介護職として働く意欲や転職後のキャリアについてなど、明確なビジョンがなければ、「仕事が長続きしないかも」と思われてしまう可能性があります。

特に、介護業界が未経験で介護職を目指す方は、「数ある仕事の中でなぜ介護職を選んだのか」を問われやすいため、しっかりと志望動機を答えられるように準備しておきましょう。

協調性や人柄

採用面接では、協調性や人柄が見られ、職場になじんで働ける人物かを判断されるでしょう。介護職は、ほかの職員と協力しながら仕事を進めるため、チームの輪を乱さずに行動することや、周りと上手に連携することが求められます。

年下の先輩から仕事を教わる可能性もあるので、先輩の年齢にかかわらず、素直に指示に従うことができるかも見られることがあるでしょう。

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介護職の面接で落ちる人の12の特徴とは?受かるためのポイントも解説

介護職の面接でよくされる質問

介護業界も一般的な選考と同様に、採用担当者は面接の質問を通して応募者の人柄や強みを理解しようとします。具体的に想定される質問は下記のとおりです。

  • 自己紹介
  • これまでの仕事について
  • 志望動機
  • 退職理由/転職しようと思った理由
  • 介護の仕事をしようと思った理由
  • 仕事をするうえで大事にしていること
  • キャリアプランや将来のビジョン
  • 腰痛の有無
  • 夜勤や残業ができるか
  • いつから働けるか
  • 逆質問

特に聞かれやすい質問について、回答のポイントを簡単にご紹介します。

自己紹介

自己紹介は、第一印象が決まる大事な質問です。名前、年齢、これまでの経験、簡単な志望動機を伝えましょう。長くなり過ぎないよう、30秒~1分程度に収めるのがポイントです。自己紹介の最後は、「本日はよろしくお願いいたします」で締めくくりましょう。

自己紹介の詳しいポイントや例文は、「介護の面接で求められる自己紹介とは?採用担当者に好印象を残すポイント!」の記事をご参照ください。

志望動機

介護職の面接では、仕事への意欲や応募先の事業所にマッチする人材だということをアピールすることが重要。志望動機は面接で非常に多い質問です。説得力のある回答ができるよう、「この職場だから働きたい」という理由を1つ以上は準備しておきましょう。

企業の理念や取り組みへの共感を自分の経験とともに伝えると、好印象を与えられます。反対に、「給料が高いから」や「自宅から近いから」といった志望動機だけを伝えるのは避けたほうが良いでしょう。

評価されやすい志望動機は、「介護業界の面接で評価される志望動機とは?答え方のコツや例文を紹介」の記事でもご紹介しているため、参考にしてみてください。

退職理由

前職の退職理由も、面接で多い質問の一つです。「同じ理由で辞めることはないか」「本当に自社に合う人材なのか」を見極める目的で聞かれます。この質問に対して前職への不満や悪口を言ってしまうと印象が悪くなるため、嘘のない範囲でポジティブに言い換えて伝えましょう。自分に非があった部分は素直に認めたほうが好印象になります。

退職理由の回答に不安がある方は、ぜひ「介護職の退職理由を例文付きで解説!面接でポジティブな印象を与える伝え方」の記事をご覧ください。

長所・短所

応募者の人柄や業務への適性を確認する目的で、長所や短所を聞かれることもあります。
長所は、そのスキルを活かした具体的なエピソードを添えて回答することで、転職後も仕事に活かせることが面接官に伝わるでしょう。短所は、どのように改善しようとしているかまで伝えることがポイントです。上手に答えられれば、自分を客観視できていることのアピールにもつながるでしょう。

長所となるスキルや、短所を前向きに言い換える方法は、「介護の面接での長所と短所の答え方!前向きな言い換えや例文を紹介」の記事でご紹介しています。

逆質問

「仕事に関して何か質問はありますか?」という逆質問も、採用面接でよくあります。積極的に確認したいことや疑問点がなかったとしても、「ない」と回答するのはおすすめしません。

逆質問では、給料や残業などの待遇に関することを聞くよりも、利用者さんの雰囲気や大まかなスケジュールなどを聞いたほうが好印象です。求人情報やWebサイトから分からなかった施設の情報を引き出せる質問をすると良いでしょう。

逆質問について詳しく知りたい方は、「介護職の面接で「質問はありますか」と聞かれたら?回答例とポイントを紹介」の記事もご参照ください。

施設形態ならではの質問

施設形態によっては、「~ということが考えられるが大丈夫か?」といった確認の質問をされることがあります。応募先の施設形態の働き方について、良いところだけではなく大変なところも調べ、対応できそうか確認しておきましょう。働き方の解像度が上がると、志望動機も考えやすくなります。

施設形態・職種別の面接対策は、以下の記事を参考にしてください。

面接の質問への回答を事前にある程度準備しておくと、当日焦らずに済みます。具体的な回答例を参考にしたい方は、「介護職の面接で必ず聞かれる質問と回答例を紹介!対策のポイントも解説」も読んでみてくださいね。

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介護業界の一般的な面接の流れ

介護業界の採用面接は、一般的に30分から1時間程度です。ここでは、面接会場に到着してから退出するまでの流れをご紹介します。

介護施設や事業所に訪問する

まずは、指定された時間に指定の場所へ向かいます。介護施設での面接の場合、受付や入口付近にいる職員に「◯時から面接のお約束をしている◯◯と申します」と声を掛けると、案内してもらえるでしょう。

面接官を待つ間は、スマートフォンを触らないといったマナーを守ることが大切です。常に所作をチェックされている意識を持ち、待機中も気を抜かないようにしましょう。

面接会場に入室する

面接会場に着いたらドアをノックし、「どうぞ」という返事が聞こえたら、「失礼します」と声を掛けながら入室します。入室後はイスの隣に立ち、名前を言って一礼しましょう。面接官から座るよう促されてから着席します。

また、先に会場に案内されて面接官を待つ場合は、面接官が入室したら起立して挨拶をしましょう。

履歴書・職務経歴書を提出する

履歴書や職務経歴書の提出を求められたら、面接官から読める向きにして手渡します。書類はキレイな状態ですぐに取り出せるよう、クリアファイルや封をしていない封筒に入れておきましょう。面接官に直接渡す場合は、封筒から出して提出します。

書類の記載内容に不備がないか、必要な書類が不足していないかは、事前にしっかり確認しておくことが重要です。

面接官の質問に答える

提出した書類を見ながら面接官が質問するので、相手が話し終わってから回答しましょう。言葉を遮って話すのはマナー違反で、落ち着きがない印象を与えるためNGです。

面接の質問への回答は、結論から端的に答えることを意識すると、相手に伝わりやすくなります。また、ハキハキと聞き取りやすい声で話すことも心掛けましょう。

職場見学をする(案内された場合)

施設によっては、面接の際に職場見学をできることがあります。面接の前後に施設を案内してもらえる場合は、利用者さんや職員の雰囲気を直接確認できる良い機会です。

ただし、感染症対策や時間の都合があるため、必ずしも職場見学ができるとは限りません。見学できない場合は、面接中の逆質問の際などに気になることを確認しておきましょう。

お礼を伝えて退室する

面接が終わったら、時間を作って対応してくれた面接官に感謝の気持ちを伝え、退室します。面接会場を退室した後も、施設の敷地を出るまでは誰に見られているか分からないので、マナーを守った行動を心掛けましょう。

面接後の流れについては「介護職の面接の合否連絡はいつ?結果が通知される時期や遅い場合の対処法!」をご参照ください。

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介護職の面接当日の持ち物

ここでは、介護職の採用面接当日の持ち物をご紹介します。施設から持ち物を指定された場合は、指定のものを持って行きましょう。

  • 角2封筒やA4ファイルが入るバッグ
  • 応募書類(写真付きの履歴書、職務経歴書)
  • 資格証(または資格証のコピー)
  • 筆記用具
  • 印鑑、朱肉
  • 面接場所への地図、連絡先
  • スマートフォン(携帯電話)
  • 身だしなみを整えるもの

履歴書や職務経歴書は当日に持参することが多いようです。書類はそのままカバンに入れず、折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルや封筒に入れておきましょう。ファイルや封筒が入るサイズのカバンを選ぶのが注意点です。筆記用具があれば、質問したことや見学で説明されたことのメモを取るとき役立つため、指定がなくても持って行きましょう。

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介護職の面接時の服装

介護の面接は、特に指定がない場合は、身だしなみに清潔感があればスーツではなくても問題ありません。とはいえ、「何を着ていけば良いか分からない…」という場合は、スーツを着用するのが無難です。

施設によっては「スーツではなく普段着に近い格好で」と指定されることもあります。これは、施設にスーツの方が来ることで利用者さんが緊張してしまうことがあるためです。「利用者さん目線でどうか?」と考える施設が多いので、服装に関しては事前に確認しておきましょう。

有料老人ホームや病院など接遇を重視する職場の面接は、スーツが好ましいでしょう。面接時の服装について、詳しくは「介護の面接に臨む服装は何が正解?【ここが合否の分かれ目!】」でご紹介しています。

スーツをお持ちではない方は、スーツに準じたオフィスカジュアルやビジネスカジュアルでも良い場合があるため、「介護の面接時にスーツがない!身だしなみのポイントや必要な持ち物をご紹介」の記事をご確認ください。

介護職の面接当日の基本マナー

面接での受け答えがしっかりできたとしても、基本的なマナーが身についていないと判断されると、採用に不利になる可能性があります。ここでは、面接当日に気をつけたいマナーについて解説します。

遅刻しないよう時間に余裕を持って向かう

当たり前のことではありますが、面接当日の遅刻は厳禁です。電車やバスの遅延が理由だとしても、「時間を守れない」というマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。そのため、面接会場への行き方をしっかり確認したうえで、約束の時間の10~15分前に近くに着けるように行動しましょう。

早めに面接会場の近くに着いていれば、身だしなみを整えたり面接で話すことを確認したりすることができます。コートを着ている場合は、建物に入る前に脱いでおきましょう。

もしも、やむを得ない理由で遅刻する可能性がある場合は、できるだけ早めに連絡する必要があります。

受付は面接の5分前に済ませる

10分以上前に訪問すると、面接をする側の準備が整っていない場合があるので、予定の5分ほど前になってから受付をしましょう。受付がない場合は、入り口近くにいる職員に声を掛けます。笑顔でハキハキと挨拶できると好印象です。

受付では、「本日○時から面接のお時間をいただいております、○○と申します。採用担当者の○○様にお取り次ぎいただけますでしょうか」のように挨拶をしましょう。

携帯電話やスマートフォンの電源はオフにしておく

面接中に電話やメールの通知音が鳴ってしまうと、印象が良くありません。マナーモードのバイブ音も意外と気になるものです。携帯電話やスマートフォンは必ず電源をオフにしておくか、サイレントモードにして音が鳴らないようにしておきましょう。

面接中は姿勢をキープする

面接中は姿勢にも注意が必要です。話が盛り上がってくると、気が抜けて姿勢が崩れてしまうという失敗はよくあります。くだけた雰囲気になったとしても、背もたれに寄りかかったり、肘を付いたり、腕を組んだりすることはNGです。常に正しい姿勢で面接に臨みましょう。

介護の面接が不安なら転職エージェントを頼ろう!

今回ご紹介したポイントを意識することで、内定に近づくことができるでしょう。面接で後悔しないためには、入念に準備と確認を行うことが重要です。

1人で面接の準備をしていると、「これで大丈夫かな…」と不安になってしまうこともあるかもしれません。そのようなときは、レバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーの力を借りてみませんか?レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界専門の就職・転職エージェントです。
希望に合う求人をご紹介するだけではなく、履歴書・職務経歴書の作成や面接前の準備などもサポートいたします。事業所と連絡を取り、求人票にない情報もヒアリングしているため、応募する事業所の内部事情や面接のコツなどもお伝えすることが可能です。転職活動を最後までお手伝いするので、ぜひご活用くださいね!

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介護の面接に関してよくある質問

ここでは、介護の面接に関してよくある質問に回答します。「転職を成功させたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

介護の面接は採用基準がゆるいって本当ですか?

介護職の面接でも落ちる人がいることから、採用基準がゆるいというのは誤った情報です。事業所側としても、介護職の適性がない人を採用して仕事が続かなければ意味がありません。人手不足だとしても、介護職に必要なコミュニケーション能力やストレス耐性、人柄などはしっかり見られるでしょう。ただし、応募時に経験や資格を問わない施設もあるので、異業種から転職する方や仕事をした経験がない方にもチャンスがある職業といえます。

介護の面接に受かるサインはありますか?

採用担当者が入職後の具体的な話をしたり、丁寧に施設見学を行ってくれたりした場合は、面接で良い印象を与えられた可能性があります。評価が高いと、笑顔が多かったりよく褒められたりすることもあるようです。ただし、ほかの候補者の選考状況によって結果が変わることもあるため、採用通知が届くまでは判断しないようにしましょう。

介護業界でオンライン面接を受けるときの注意点は?

オンライン面接を受ける際は、使用するツールに早めにログインしておき、遅刻しないように注意しましょう。ぎりぎりにログインをすると、接続ができないなどのトラブルが起きたときに対応できません。落ち着いて面接を受けられる場所を選び、カメラの角度や明るさなど、良い印象を与えられる映り方を確認することも大切です。オンラインであっても、服装はオフィススタイルにしてきちんと身だしなみを整えましょう。
介護職がオンライン面接を受ける際の注意点については「介護職のオンライン面接の流れと注意点!事前準備には何が必要?」の記事もご参照ください。

まとめ

介護職は人手不足ではあるものの、誰でも採用されるというわけではありません。面接では、基本的なマナーが身についているのか、介護職として働く意欲があるのか、協調性を持って働けるのかなどがチェックされます。面接を受けることになったら、当日に向けて入念に準備しましょう。

選考当日は、清潔感のある身だしなみを心掛け、遅刻や忘れ物には十分注意してください。面接では、志望動機や長所・短所、前職の退職理由などを聞かれやすいでしょう。想定される質問の回答をあらかじめ用意し、ハキハキとした話し方で簡潔に伝えるのがポイントです。また、面接が始まる前の待機時間から会場を出るまで、マナーを守った行動を意識しましょう。

面接の準備に不安がある方は、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)をご利用ください。介護業界の就職支援実績が豊富なアドバイザーが、手厚くサポートさせていただきます!サービスは完全無料なので、ぜひご相談くださいね。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年2月6日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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