
この記事のまとめ
- 特養の面接で評価されるためのコツは施設に貢献できることを伝えることなど
- 特養の面接でよく聞かれる内容は前職の退職理由や志望動機、長所と短所など
- 特養の面接で志望動機を答えるときに待遇面ばかりを語るのはNG
「特養の面接でどんなことを質問されるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。特養の面接で聞かれやすい質問は、前職の退職理由や志望動機、長所や短所などです。この記事では、特養の面接でよく聞かれる質問と、その回答のポイントを紹介。特養の面接で評価されるためのコツや志望動機の回答例も解説しています。特養の介護職への転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?目次
特養とは
特養とは、特別養護老人ホームの略称で、介護が必要な高齢者に生活介助や健康管理、機能訓練といったサービスを提供する介護施設のことです。入所型施設であり、運営元は地方自治体や社会福祉法人など。定員が29名以下の場合は、地域密着型特別養護老人ホームと呼ばれています。
特養には介護職以外にも医師や機能訓練指導員、ケアマネジャーといった職種が在籍。施設には、利用者さま同士が多床室で過ごす「従来型」と、少人数のユニットで居室は完全個室の「ユニット型」があります。
仕事内容
特養における介護職の仕事内容は、食事・入浴・排泄の介助やレクリエーションの企画・実行などです。基本的には利用者さまの状況に応じて、日常生活の支援を行います。夜勤がある場合は、夜間帯の見守りや緊急対応も実施。施設によっては看取りケアも担います。
先述した従来型とユニット型で仕事内容に大きな違いはありませんが、従来型は幅広く多数の利用者さまのケアにあたるのに対して、ユニット型は決まった利用者さまを担当することが多いようです。
特徴
特養の特徴は、入居条件が原則として「要介護3以上」であり、比較的介護度が高めの利用者さまが多い点といえます。ただし、 要介護が1~2の方についても、特養以外で生活することが難しい状況と判断される場合は、利用できることもあるようです。
特養は公的な施設のため、民間企業が運営する有料老人ホームより利用者さまの費用負担が少ないことも特徴。「終の棲家」として、最期まで過ごす利用者さまもいます。
出典
厚生労働省「第231回社会保障審議会介護給付費分科会資料」(2025年12月4日)
今の職場に満足していますか?
▼関連記事
特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説
特養の面接で評価されるための3つのコツ
特養の面接で評価されるには、応募先施設の特徴を把握したうえで、自身が貢献できることを伝えるのがコツです。特養は介護度が高めの利用者さまが多く、求められるスキルも高いのが特徴。介護経験をアピールできる人は、これまで実践してきた介護業務を具体的に述べましょう。
1.今までの経験をアピールする
介護職の経験がある場合は、携わってきた業務や利用者さまとの向き合い方などを、実際のエピソードとともに伝えると良いでしょう。特養は、認知症の方や寝たきりの方など、多様な状況の利用者さまが入所している施設です。そのため、一人ひとりに合った柔軟かつ適切な介護が求められます。
介護の業務経験がなくても、介護職に活かせる経験があれば面接で積極的にアピールしてみてください。
2.応募した理由を明確に述べる
「ほかの特養ではなくこの施設で働きたい」明確な理由を述べられると好印象です。応募先の特養の理念やケアに対する理解を深め、共感したことや魅力に感じた部分などを伝えると良いでしょう。
たとえ介護経験が浅くても、はっきりとした志望動機があれば「活躍してくれるのでは」と評価されやすくなります。
3.施設に貢献できることを伝える
面接では、自分の強みを活かし、どのように業務で貢献できるのかを具体的に述べるのも効果的です。たとえば、「体力に自信があるので夜勤でも活躍したい」「サービス業の経験があるので人と話すことが得意」「大人数で働くアルバイト経験があるので協調性を大事にできる」など、仕事に直結する内容にすると良いでしょう。
施設に貢献できることは、介護経験がなくても探せます。自己分析を行い、特養の仕事に活かせる自分の強みを洗い出してみましょう。
▼関連記事
介護業界の面接で評価される志望動機とは?答え方のコツや例文を紹介
特養の面接でよく質問される内容7選
特養の面接では、前職を辞めた理由や志望動機、長所や短所などが質問されやすいようです。面接官は質問をとおして求職者のスキルや人柄、施設とのマッチ度などを見極めています。以下では面接でよく聞かれる内容を、回答のポイントとともにまとめました。
1.前職の退職理由
特養だけではなく、一般的な面接において「前職の退職理由」はよく聞かれます。面接官が退職理由を問う理由は、「同じ理由でやめてしまうことがないか」をチェックし、自社との相性を確認するためといえるでしょう。前職を短い期間で退職している場合は、「嫌なことがあったらまたすぐにやめてしまうのではないか」と懸念される可能性も。もしネガティブな退職理由だったとしても、「自身の目標やキャリアプランを叶えるため」などポジティブに答えるようにして、マイナスの印象を与えないように注意しましょう。
2.なぜこの施設(特養)を選んだのか
志望動機は、多くの施設で問われやすい内容です。面接官は、応募理由によって求職者が施設に合っているかを判断しています。前述のとおり、志望動機を考えるには施設の特徴やサービス、利用者さまとの関わり方などを十分に理解することが大切です。そのうえで、共感できる部分や自身の目標につなげて伝えると良いでしょう。
3.成功談や失敗談
前職での失敗談や成功談に関する質問は、求職者が今までの経験で何を得て、反省点をどのように活かせるのかをチェックしています。回答する際は、ただの自慢話や失敗談で終わらないようにするのがポイントです。事実を述べるだけではなく、「成功によって学んだこと」「失敗した経験を踏まえて改善したこと」もあわせて述べてください。
4.介護の仕事で大切にしていること
介護の仕事で大切にしていることを問うのは、求職者が介護に対してどのような気持ちを持っているか、仕事に真摯に向き合えるかといった面を見極めるためといえます。特養の面接で好印象を残すには、自身の介護に対する思いや、ケアするうえで大事にしていることを素直に回答することが大切。これまでの経験をもとにしたエピソードを交えて話しても良いでしょう。
5.夜勤は可能か
特養は24時間体制で運営している施設なので、夜勤に入れるかはよく聞かれやすい内容といえます。応募資格として夜勤できることが必須ではなくても、「できれば夜勤に入れる人を採用したい」という場合も。面接の前に、夜勤に入れるかどうか検討しておきましょう。夜勤経験がなく不安な方は、「夜勤経験がなく不安はありますが、できる限り貢献したい」という前向きな気持ちを述べることが大切です。
6.今後のキャリアプラン
今後のキャリアプランや目標は、介護職の面接でよく聞かれる内容の一つです。面接官はこの質問をすることで、求職者のポテンシャルや仕事への意欲を確かめています。回答の際は、「さらに上の資格を取得して業務に活かしたい」「いつかはスタッフの教育に携わりたい」など、応募先の施設で叶えたいことを伝えると良いでしょう。
7.長所と短所
面接では、長所と短所のような求職者の人間性に関わる質問をされることもあります。長所と短所に関する質問は、「自分を客観視できているか」を確認するために聞かれることが多いようです。回答するときは、長所と短所の根拠となる具体的なエピソードを添えると伝わりやすいでしょう。また、短所は今後どのような行動で改善していきたいかも述べると、課題解決力をアピールできて効果的です。
▼関連記事
介護職の面接で必ず聞かれる質問と回答例を紹介!対策のポイントも解説
特養の面接における志望動機の回答例
特養の面接における志望動機で評価されるには、「施設について理解を深める」「自己分析をして自身の人間性や目標を見つめ直す」といった作業が重要です。これらを踏まえて、以下では状況別の志望動機の回答例やNG例を紹介します。
異業界からの転職で介護職自体が初めての場合
「前職は事務職でしたが、介護の仕事に興味を持ち退職し、御施設を志望しました。介護職を目指すにあたり、介護職員初任者研修の資格を取得しました。介護に興味を持ったきっかけは、祖父の介護です。祖父が在宅介護を望んだため、家族と交代で介護を行っておりました。心身ともに大変でしたが、私がケアすることで喜んでもらえたり昔よりコミュニケーションを取れたりして、最期まで大切な時間を過ごせたと思っています。御施設は利用者さまとご家族の思いに寄り添い、信頼関係を築いていらっしゃいます。その部分に共感し、私も御施設で働きたいと強く思い志望しました。」
介護業務としての経験がなくても、上記のように介護に興味を持ったきっかけや取得した介護資格の話をすることで、介護職への意欲をアピールできると良いでしょう。
特養以外の介護施設からの転職の場合
「私は前職で5年間デイサービスの介護職をしておりましたが、より利用者さまの生活に寄り添った介護を実践したいと感じて御施設を志望しました。前職では利用者さまとの対話を大切に、食事や入浴の介助、レクリエーションの企画などを行ってきました。デイサービスで経験したことを活かしつつ、御施設では夜間帯の対応や看取りケアなど、さまざまな業務に携わりたいと思っております。入職後はほかの職種の方との連携を取りながら、利用者さまに求められる介護を行いたいです。」
特養以外の施設からの転職の場合は、前職で得た知識やスキルを述べつつ、応募先で携わりたい仕事について伝えることも大切です。「どのような介護を目指していて、どんな業務に携わりたいのか」を明確に述べましょう。
志望動機のNG回答例
「私が御施設を志望したのは、求人情報で見た給与が高かったからです。以前は別の介護施設で働いていましたが、なかなか昇給せず希望する年収に届きませんでした。より良い条件の施設で働きたいと転職活動を行ってきました。御施設は給与だけではなく手当や休暇面といった福利厚生も充実しています。その点を魅力に感じ、この度応募いたしました。」
上記のように、待遇面ばかりに目を向けた志望動機はマイナスなイメージを与えてしまいます。転職の際に給与や休暇などの条件を重視することはあるかもしれませんが、面接でそのまま話すのは避けましょう。面接官に「ほかの施設でも良いのでは?」「介護への思いはあるのか?」と捉えられてしまいます。
特養の面接についてよくある質問
特養の面接についてよくある質問に回答します。「特養の面接ではどんなことを聞かれるの?」と、不安に思っている方はぜひ参考にしてみてください。
特養の面接ではどのような質問をされるの?
特養の面接では、前職の退職理由や介護の仕事で大切にすること、志望理由、長所・短所などの質問をされる傾向があります。ほかにも、夜勤が可能かどうか、どのように働きたいのかについて質問されるでしょう。面接で慌てたり、しどろもどろになったりしないためにも、事前に準備することが大切です。
「特養の面接でよく質問される内容7選」で、よく聞かれる質問や回答のポイントを詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
特養の面接を突破するにはどうすれば良いの?
特養の面接を突破するには、経験や志望理由、貢献できることをアピールすることが重要です。これまでの介護経験や利用者さまとのエピソードは具体的に伝えましょう。志望理由は、その施設ならではの内容にすることで、「どの施設でも良いのでは?」と採用担当者に思われるのを防げます。また、仕事への意欲や「活躍したい」という意気込みをアピールするのも効果的です。
特養の志望動機の考え方については「特養における志望動機の例文を紹介!書き方の基本やポイントも」も参考にしてみてください。
まとめ
特養の面接でよく聞かれる質問としては、前職を辞めた理由や志望動機、長所や短所などが挙げられます。
面接で評価されるには、応募先施設の特徴を把握したうえで、自身が貢献できることを具体的に伝えることが大切です。介護職の経験がなくても、これまでの職歴や経験から培ったことで、介護職に活かせそうな内容をアピールしてみましょう。
「自分に合った特養を探したい」「面接対策に悩む」という方は、介護職専門の就職・転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)では、業界を熟知したアドバイザーが一人ひとりの希望を丁寧にヒアリングして求人をご紹介。面接対策だけではなく、入職後のフォローも行っています。
今の職場に満足していますか?


