
この記事のまとめ
- 特養の介護職員のやりがいは、利用者さんから感謝の言葉をもらえることなど
- 特養の介護職員のやりがいを知りたいときは、体験談を参考にしてみよう
- やりがいを感じられる職場に転職するには、労働条件や人間関係を確認しよう
転職活動をしている方のなかには、「特養(特別養護老人ホーム)で働くやりがいって何?」と気になる方もいるかもしれません。特養の介護職員の多くは、利用者さんとの日々の関わりをとおして、仕事にやりがいを感じるようです。この記事では、特養の介護職員が仕事で感じるやりがいを解説。特養で働く介護職員の体験談ややりがいを感じられる職場の特徴も紹介します。特養への転職を迷っている方は、参考にしてみてください。
特別養護老人ホーム(特養)とは?分かりやすく施設や入居者の特徴を解説!目次
特養の介護職員が仕事でやりがいを感じるとき
特養の介護職員は「利用者さんからの感謝の言葉をもらえたとき」や「利用者さんのできることが増えたとき」などにやりがいを感じるようです。
ここでは特養の介護職員が仕事で感じるやりがいを解説します。特養の仕事に興味のある方は、チェックしてみてください。
1.利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらえたとき
利用者さんから、「ありがとう」と感謝の言葉をもらえたときにやりがいを感じる介護職員は多いようです。言葉だけではなく、利用者さんの表情や態度から感謝の気持ちを感じられることもあるでしょう。
自分が行ったケアが利用者さんの役に立っていると実感できると、「これからも介護職員として頑張ろう」と仕事に対するモチベーションが高まります。感謝の言葉をバネにできれば、利用者さんの満足を追求するなどより良いケアに取り組めるでしょう。
2.利用者さんのできることが増えたとき
「寝たきりだった利用者さんが体を起こせるようになった」「歩いてトイレに行けるようになった」など、利用者さんのできることが増えたときに、介護職としてのやりがいを感じる方もいます。
特に、利用者さんに丁寧に寄り添った結果、利用者さんのできることが増えたときには、大きな喜びを感じられるでしょう。長期入居者が多い特養では、長期的な目線でのケアをとおして、このような喜びを経験する機会も少なくないようです。
3.介護スキルの向上を実感したとき
自身の介護スキルの向上を実感したときに、やりがいを感じる介護職員もいます。資格取得や研修、これまでの経験などで得た介護技術や専門知識が、利用者さんのケアや他職種との連携、ご家族とのコミュニケーションなどに活かせたときなどに成長を実感するようです。
特養は、要介護度の高い利用者さんや医療的ケアが必要な利用者さんが入居しています。また、資格取得制度や研修制度が充実している傾向にあるため、介護職として多様な経験を積む機会は多いといえるでしょう。
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【体験談】特養の介護職員がやりがいを感じた瞬間
特養で働いている・働いたことがある介護職の方にインタビューを実施し、仕事で感じたやりがいを教えてもらいました。特養の仕事に興味のある方は、チェックしてみてください。
ご家族から感謝の言葉をいただいたときにやりがいを感じました。施設・病院・在宅と多様な看取りの選択肢がある中で当施設を選んでいただき、最期を看取れることは幸せだと思います。「ここで最期を迎えられて良かった、ありがとうございます」とご家族に言っていただくと、やはり嬉しさを感じます。
私は、自分たちのケアによって入居者さんの状態に良い変化がみられたとき、やりがいを感じています。特養では、入院していた入居者さまが退院して、施設に戻ってこられることがあります。帰ってきたばかりのときは少し痩せていたのですが、施設で過ごすうちに少しずつ食事量が増えていきました。良い変化が見られると、「元気になってよかった」と嬉しさを感じますね。
私は、自分が考えたレクリエーションを入居者さんが楽しんでくれたときにやりがいを感じました。コロナ禍で外部のレクが制限されていた時期だったので、何か楽しんでもらえるようなレクを施設で開催したいと思ったんです。
そこで、都道府県のエリアごとに、ご当地ブースのようなものを作りました。相談員の方にガイド役をしてもらい、入居者さんが一つ一つブースを回るツアー型のレクです。都道府県のパンフレットを用意して現地を感じてもらったり、ご当地の食べ物を取り寄せておやつに提供したりしました。入居者さんに喜んでいただけたときは、やって良かったなぁと強くやりがいを感じましたね。
特養は、長期入所する利用者さんが多いため、信頼関係をじっくり築けることがやりがいにつながるようです。また、「利用者さんに喜んでもらいたい」という思いがやりがいになることもあるでしょう
特養(特別養護老人ホーム)とは
特養(特別養護老人ホーム)は、原則として要介護度3以上に認定されている65歳以上の高齢者が入居可能な介護保険施設です。65歳未満でも特定疾病が認められた方や特例により要介護1〜2に認定されている方も利用できます。
特養は、「ユニット型」と「従来型」の2つのタイプがあるのが特徴です。ユニット型は完全個室で、10人程度の利用者さんを1ユニットとして、各ユニットに担当の介護職がついてケアを行います。一方、従来型は2~4人部屋で、全員の利用者さんを介護職員全員でケアを行うのが一般的です。
特養は、常時介護が必要とする方や認知症の方、医療的ケアが必要な方が入所しています。先述したとおり、一部の特養では看取り介護を行っているため、終(つい)の棲家として入所している方も多いようです。
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特養の介護職員の仕事内容
特養の職員は、食事介助や入浴介助、排泄介助、更衣介助、移乗介助、レクリエーションの企画・実施などを行います。
ここでは、特養の介護職員の仕事内容を一つずつ解説します。
食事介助
食事介助とは、自分で食事をすることが難しい利用者さんに対して、安全に食事をしてもらうためのサポートをすることです。
特養の介護職員は、利用者さんが安全に食事ができるように食事環境を整えたり、食事を口に運んだりサポートします。食事を楽しんでもらえるように声掛けをすることや、誤嚥を防ぐため、きちんと飲み込めているか観察することも重要です。
入浴介助
入浴介助では、利用者さんの身体状況に合わせて、浴室への移動・着脱衣・浴槽への出入り・洗身などをサポートします。特養では、入浴介助を安全に行うために、機械浴を導入している施設が多いようです。機械浴には、座ったまま入浴できるチェアー浴や寝たまま入浴できるストレッチャー浴があります。
入浴介助では、利用者さんが風邪を引くことのないように、脱衣室の空調を管理することも大切です。入浴前や入浴後の体調変化を観察し、無理をさせない入浴介助に努めます。プライバシーに配慮し利用者さんの気持ちに寄り添うことも重要。利用者さんに声掛けをしっかりとして、入浴に苦手意識を感じさせないようにしましょう。
排泄介助
排泄介助では、トイレへの移動・着脱衣・おむつ交換などをサポートします。排泄介助は、利用者さんの自尊心を傷つけないような配慮が重要です。また、利用者さん自身ができることは本人にやってもらうようにします。利用者さんができることとできないことをしっかりと見極め、適切な支援を行いましょう。
排泄介助への苦手意識から水分を控えてしまう利用者さんもいるので、きちんと水分を取っているかの確認も行います。利用者さんの排泄のペースを把握しておけば、スムーズにトイレ誘導ができます。時間を決めて定期的に声掛けをするのも効果的です。
レクリエーションの企画・実施
特養では、利用者さんの身体機能の維持や向上、認知機能の活性化、生活の質(QOL)の向上などを目的にレクリエーションが行われるのが一般的です。介護職員は、参加する利用者さんの身体状況に合わせて、レクリエーションを企画し、実行します。
特養で行われるレクリエーションの頻度や内容は施設によってさまざま。たとえば、簡単な体操や脳トレ、手芸、音楽鑑賞などが行われているようです。
看取り介護
一部の特養では、看取り介護を行っています。厚生労働省の「【テーマ4】高齢者施設・障害者施設等における医療(p.10)」によると、83%の特養が見取りに対応しているとのことです。
看取り介護とは、無理な延命治療は行わず、身体的・精神的な苦痛を和らげるケアを行うこと。多職種が連携し、利用者さんが「その人らしい最期」を迎えられるように支援します。看取り介護における介護職員の主な役割は、利用者さんの意思の聞き取りや日常的な生活のケア、ご家族の精神的なケア、環境整備などです。
看取り介護について知りたい方は、「介護施設での看取り介護の知識と不安の解消法」も参考にしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度の同時報酬改定に向けた意見交換会(第2回)資料」(2025年9月24日)
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特養の仕事はきつい?
特養は介護度の高い利用者さんが多いため、身体介護を行う機会が多く、身体的なきつさを感じる場合があるようです。また、回復の見込みがない方や認知症の方も入居しているため、介護経験が浅い場合は「どういったケアを提供するべきか分からない」と悩むこともあるかもしれません。
とはいえ、特養にはさまざまな身体状況や背景を持つ方が入居しています。多様な介護のケースを経験でき、幅広い介護スキルを身につけられるのが大きな魅力です。介護の専門性を高めたい方にとって、特養はとてもやりがいのある環境だといえるでしょう。
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やりがいを感じられる特養施設や求人の特徴
ここでは、やりがいを感じられる職場や求人の特徴を紹介します。「特養でやりがいを感じながら働きたい」という方は、チェックしてみてください。
1.業務量と給料が見合っている
業務量と給与が見合っている、専門的なスキルに応じた給与が支払われる職場を選ぶと、仕事のモチベーションを維持しながら働けるでしょう。仕事探しの際は、各種手当の支給条件や支給額、昇給制度の有無などを確認することが大切です。
なお、手当が多かったとしても、基本給が低いと、結果的に収入が少ないと感じてしまうことがあります。給与をみる際は、手当の金額だけでなく、基本給と手当を合わせた合計額で判断することがポイントです。さまざまな角度から労働条件を確認し、納得して働けるか確認しましょう。
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2.職員同士の人間関係が良好
やりがいをもって働くには、職場の人間関係も重要です。職員同士の人間関係が良好だと、業務相談がしやすく、忙しいときも協力して仕事を進められるでしょう。また、ベテランの職員がいると、介護技術や知識の習得がしやすくなります。
とはいえ、求人票から転職先の人間関係を把握するのは難しいものです。職場の人間関係を把握するには、施設の口コミを確認する、施設見学で実際の介護現場を見る、転職エージェントを活用するなどの方法があります。
転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーは、求人先のヒアリングをこまめに行っているため、人間関係や職場環境などの詳しい情報の提供が可能です。「応募先の人間関係が気になる」という方は、お気軽にご相談ください。
3.十分な人手が確保されている
やりがいのある仕事をするには、十分な介護職員が確保されているかどうかも大切なチェックポイントです。一人ひとりの業務量が適切に管理されていれば、無理なく働くことができます。また、個別性の高い介護も提供できるようになるでしょう。
介護職員の人員配置が手厚い職場を見つけるには、人員配置基準を確認します。特養は、利用者さん3人に対して、介護職員もしくは看護職員を1人以上の配置が必要です。利用者さん2.5人に対して職員が1人以上配置されているなど、基準より多く配置されている職場なら働きやすいと感じられるでしょう。
4.スキルアップを目指せる
自身の成長に喜びを感じる人や経験やスキルを活かして人の役に立ちたい人は、スキルアップを目指しやすい職場を選ぶことでやりがいをもって働けるでしょう。資格取得支援や研修制度が充実している職場なら、働きながら介護職員としての専門性を高められるはずです。
資格取得支援や研修制度の内容は、職場によって異なります。資格取得にかかる受講費用は職場が負担してくれるのか、研修の日は出勤扱いになるかなどを確認しておくと良いでしょう。
制度の内容は、求人票を確認したり、施設見学で担当者に聞いたりすることで把握できます。応募先に聞きにくい場合は、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
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特養の仕事に関するよくある質問
特養の仕事に関するよくある質問について回答します。「特養で働こうか悩んでいる…」という方は、ぜひチェックしてみてください。
特養で働くメリット・デメリットはある?
特養で働くメリットには「給料が高い傾向があること」「介護職員としてのキャリアが積めること」などがあります。特養は、夜勤手当が出るため通所介護施設より給与が高い傾向にあるようです。要介護度の高い利用者さんの対応をすることでより専門性の高い介護の経験やスキルを身につけられるのも魅力でしょう。
一方で、「体力的な負担が大きい」というデメリットも。特養は要介護度が高い利用者さんが多く、身体介助をする場面が多数あります。身体を支えたり持ち上げたりするのは体力的な負担が大きいため、体力に自信のない方にはデメリットになるかもしれません。
特養に興味のある方は「特養で働くメリットとは?仕事内容や平均給与額についても解説」もご覧ください。
特養の仕事が覚えられないときの対処法を知りたい
「仕事が覚えられない」と悩んだときは、教えてもらったことをしっかりとメモすること、分からないことは先輩職員に質問することを意識すると良いでしょう。質問する際は、疑問点を明確にしてから聞くようにします。一度にすべてを覚えるのではなく、段階的に覚えていくようにしましょう。
仕事を覚えるペースは人によって異なります。コツコツと経験を積んでいくことが大切です。仕事を覚えられないと悩んでいる方は、「特養で仕事が覚えられない時の対処法とは?現役介護職員が新人の悩みを解説」も参考にしてみてください。
まとめ
特養の介護職員が仕事でやりがいを感じるタイミングは、「利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらえたとき」「利用者さんのできることが増えたとき」「介護スキルの向上を実感したとき」などがあるようです。利用者さんとの関わりに、やりがいを感じる介護職員は多いことが分かります。
介護職員としてやりがいをもって働くには、職場選びが大切です。転職の際は、「業務量と給料が見合っているか」「職員同士の人間関係が良好か」「十分な人手が確保されているか」などを確認しましょう。
特養の仕事に興味がある人や、やりがいのある職場を見つけたい人は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」をご活用ください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


