
この記事のまとめ
- 特養の仕事が覚えられない理由は、最初は業務の優先順位が分からないから
- 特養で仕事を覚えるには、業務を行ううえで必須の知識から身につけると良い
- 特養の仕事に慣れる期間には個人差があるが、未経験者は3ヶ月程度が目安
特養で働き始めたものの「仕事が覚えられない…」と苦戦している新人職員の方もいるのではないでしょうか?本記事では、特養で仕事が覚えられないと感じる理由や効率的な仕事の覚え方などを解説。メモの取り方の具体例など、すぐに業務に反映できる内容も多く記載しています。本記事を参考に、特養での仕事の覚え方についてコツを掴み、スムーズに仕事を覚えられるようになりましょう。
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特養の仕事が覚えられない…と不安になる理由
まずは、仕事を覚えられないと感じる理由を明確にしましょう。漠然と「覚えられない…」と感じているより、仕事を覚えられない理由を理解していた方が、改善に向けての行動を取りやすくなります。
新人職員が特養での仕事を覚えられない…と不安になる原因は主に次の4つが考えられるでしょう。
- 業務の優先順位を分かっていないから
- 職員によって教え方や介助の仕方が違う場合があるから
- イレギュラーな対応が多いから
- 丁寧に教わる時間がないから
それぞれ詳しく解説していきますので、ご自身の「覚えられない」原因はどれに該当するかを考えながら読み進めてみてください。
業務の優先順位を分かっていないから
特養は、要介護3以上の認定を受けている方が入居できる施設です。そのため、ほかの介護施設に比べて利用者さんの平均介護度が高くなる傾向にあります。生活において全面的なサポートを必要とする利用者さんも多く、職員ひとりあたりの仕事量が多くなりがちです。
仕事量が多い環境の中で働くだけでも新人のうちは、一苦労でしょう。覚えなければいけない仕事が多い中、滞りなくこなすために覚えるべき事柄の優先順位が分からず、仕事を覚えることに苦労する方が非常に多いのです。
覚えるべき仕事はたくさんありますが、その中で優先順位をつけて覚える意識をすると覚えやすくなるでしょう。優先順位の付け方については後述します。
職員によって教え方や介助の仕方が違う場合があるから
特養など多くの介護施設はシフト制のため、曜日や時間帯で教わる職員が変わることは珍しくありません。また、施設内で教え方が統一されていない場合があり、職員によって教え方が違うと、知識のないうちは混乱しやすいでしょう。
これは、利用者さんの状態によって介助の方法はさまざまあり、それぞれの介護士によって重要視するポイントや手順に違いが出てしまうことが原因です。その場合は、「〇〇さんから違う方法で教わりましたが、どちらが良いですか?」と素直に確認すると良いかもしれません。
イレギュラーな対応が多いから
利用者さんの状態によって、適切なケアの方法は適宜変化するため、教わった方法とは別のケアをすることも珍しくないでしょう。そのため、新人のうちは戸惑ってしまうこともあるかもしれません。その場合は、ケアの根拠を考えるのがコツです。
方法や手順が変わっても、ケアを提供する目的は変わっていないことが多いため、意識的に確認してみると良いでしょう。
もし、明確な根拠が分からなければ、先輩職員に確認してみるのもおすすめです。ケアの根拠を考える習慣が付くと、知識の定着が早まります。
未経験入社でも丁寧に教わる時間が少ないから
特養は仕事量が多い傾向にありますが、人手不足の施設も少なくありません。未経験で入社しても、丁寧に仕事を教わることができない施設は少なからず存在するのが実情です。
「丁寧に仕事を教わる時間がなさそう…」と感じたら、業務の合間など時間を見つけて、積極的に質問をする姿勢を持つことも大切です。
また、分からないポイントを明確にして、「ここが分かってないのでもう少し教わりたい」とはっきり伝えて時間を確保してもらうのも効果的でしょう。分からないことが明確にならないと、教える方も「何が分からないの?時間ないのに…」となってしまいがちなので、注意が必要です。
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特養で効率よく仕事を覚えるコツ
効率よく仕事を覚えるには、覚える事柄の優先順位を付けるのがコツ。また、教わった内容をメモにまとめることも大切です。一度にいろいろなことを教わるため、一気にすべてを覚えようとする必要はありません。メモを取って、何度も見直せるようにしておくのがポイントです。
- 1.利用者さんの名前と顔
- 2.業務の流れ
- 3.利用者さんに関わる業務
職場や先輩職員から特に指示がない場合、上記のような順序で仕事を覚えると良いでしょう。業務を効率的にこなすために必要な順序ですので、ぜひ参考にしてください。
まずは利用者さんの名前と顔から覚える
顔と名前の一致は、最初に完了させるべき事項です。
すべてのケアは、名前と顔が一致しないと提供できません。人数が多いと最初は大変さを感じるかもしれませんが、これには慣れが必要です。最初は、ゆっくりでも問題ありません。経験の有無などで個人差があるため、同期入職の職員と比べて遅いからと落ち込まないようにしましょう。
覚え方のコツは、利用者さんの名前と特徴を一緒にメモに残すことです。利用者さんの名前と顔写真、ADLなどをまとめた表などをもらえたら、それを参考にすると良いでしょう。
次に基本業務の流れをつかむ
業務の覚え方は、全体の流れを掴むことから始めるのがおすすめです。何事も全体を捉えてから、細かいところを覚えていくと、効率よく理解できます。
業務の流れも一覧でもらえることがありますが、もし無いようであれば、全体の流れを聞きながらしっかりとメモを取りましょう。
どの施設でも、一日の流れは大体同じです。一度覚えてしまえば今後、転職をした際にも大いに役立ちます。
最後に利用者さん個別の介助業務を覚える
利用者さんに合わせたケアの細かい部分を覚える段階になったら、身体的な特徴やADL、認知症の症状の特徴などをメモに残しながら覚えていきましょう。
特養は、介助が必要な利用者さんの人数が多い傾向にあるため、必ずメモを取る癖を付けましょう。メモを取って見返しながら仕事をすることで、忙しい最中、先輩職員に気を使って声をかける必要が無くなります。さらに、メモを積極的に取っていると、先輩職員から見て非常に好印象になることが多いので、おすすめです。ただし、メモを見返しても分からないことは、しっかりと確認をするようにしましょう。
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新人介護職員必見のメモ活用方法
特養で働いている筆者が実践しているメモの取り方をご紹介します。部屋の番号と名前、食事の特徴、食席の位置、排泄ケアの特徴、ADL、認知症の症状の特徴などを1ページにまとめてメモを取ると活用しやすいのでおすすめです。
以下は具体例です。ぜひ参考にしてみてください。
A- 110号室
車いす移動
つかまり立ち可
エプロン
箸
トロミなし
席はテレビの前
リハパンMパット大
「お風呂」は禁句
など
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特養の介護職が仕事に慣れるまでの期間は?
特養の仕事に慣れるまでの期間は、これまでの経験や仕事に対する慣れなどで大きく変化するものであり、個人差があります。
経験があれば、数週間で仕事を1人で回せるようになる場合もあるでしょう。一方で、完全未経験の場合では、3ヶ月程度で独り立ちを目指している施設が多い印象です。しかし、覚え方がゆっくりな方は、半年かけて日勤の業務を完璧にするくらいのスケジュールで動く場合もあります。ただし、あくまで目安ですので、周囲と比べる必要はありません。あなたのペースで進めていきましょう。
とはいえ、他の人と比べて「明らかに遅い」「足を引っ張っている」と感じている方もいるでしょう。その際の対処法を次の見出しで解説します。
特養の仕事をどうしても覚えられないときの対処法
もしかしたら、現場で「使えない」などと言われて困っている方もいるのではないでしょうか。「どうしても仕事が覚えられない…」と困ったら、次の2つを意識してみることをおすすめします。
- 質問しやすい職員に不安な業務について相談する
- 毎日小さな目標を決めて仕事に取り組む
質問しやすい職員に不安な業務について相談する
どうしても覚えられないときは、話しかけやすい職員にこっそり相談してみるのがおすすめです。その際は、何が分かって、何が分からないのかを明確にして相談するのがポイント。また、客観的に何ができていないと感じるかを尋ねてみるのも良いでしょう。
毎日小さな目標を決めて仕事に取り組む
仕事がなかなか覚えられないと、自己評価も下がり、仕事を続けていくことに苦痛を感じてしまいがちです。そうならないために、毎日の業務に小さな目標を設定し、それを毎日クリアしていくように仕事に取り組んでみるのも良いでしょう。
たとえば
利用者さんの名前を1日5~6人ずつ覚える
今日は食事介助だけはマスターする
など
その日ごとに目標を決めて計画的に仕事を覚えるようにします。そうすると達成できる確率も上がり、達成できると自信にもつながるため一石二鳥です。
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まとめ
本記事では、特養の仕事が覚えられないと感じている方に向けて、その原因や仕事を覚えるコツについて解説しました。特養は、利用者さんの介護度が高めであることが多く、提供するケアも多くなりがちです。そのため、職員の業務は多くなり「覚えるのが大変」と感じることも珍しくありません。
しかし、仕事の覚え方やメモの取り方のコツを押さえておくことで、仕事を覚えやすくする工夫は可能です。特養での仕事の覚え方を一度マスターしてしまえば、ほかの施設形態へ転職をする際も負担が少なくて済みます。本記事を参考に、ぜひ仕事の覚え方のコツを掴んでください。
とはいえ、まともに仕事を教えてもらえない環境になってしまっている介護施設も存在します。その場合、転職を視野にいれるのも一つの方法です。「入ったばかりで転職なんて言いづらい…」と考えているのであれば、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)に一度ご相談ください。専任の担当者が、現職場への伝え方や転職時期まで細かくアドバイスさせていただきます。
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執筆者

椿るい
介護福祉士ライター
現役介護福祉士。認知症専門病院で看護助手として勤務した後に介護福祉士を取得し、現在は特養に勤務している。食事・排泄・入浴等、利用者さんの生活に係る介護全般に従事。派遣社員として勤務していた経験や副業経験もあり、介護職として柔軟な働き方を目指す。


