介護職の夜勤が不安…覚えておきたい緊急時の対応や心身のケア方法7選

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介護職夜勤の仕事内容

24時間体制で利用者さんへのサービス提供や見守りなどを実施する介護施設では、夜勤があります。しかし、夜勤と聞くと「長時間労働で大変そうなイメージが大きい」「夜勤として働くメリットってあるの?」と考える方も少なくないはず。
この記事では、介護職の夜勤の仕事内容やメリット・デメリット、緊急時の対応方法や心身のケア方法についてご紹介しています。介護職の夜勤に不安をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

介護職の夜勤がしんどいと言われる5つの理由|メリットと仕事内容

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目次

介護職における夜勤とは

介護職における夜勤とは、入居型の施設で夕方または夜から翌日の朝まで勤務することを指しています。介護施設では、24時間体制で利用者さんへのサービス提供や見守りなどを実施。施設に勤務するスタッフは、交代で夜勤業務を担当しています。

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介護職の夜勤の勤務形態

ここでは、介護職の夜勤の勤務形態についてご紹介します。「勤務時間や夜勤回数、人員体制などについて詳しく知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

2交代制勤務と3交代制勤務の違い

夜勤体制には、2交代制と3交代制があり、勤務する施設によって違います。

2交代制とは、1日の勤務を昼間・夜間の2つに分ける働き方で、3交代制は、昼間・夕方・夜間の3つに分ける働き方を指します。3交代制では1日の勤務を3つに分けるため、2交代制よりも勤務時間が短いのが特徴です。

介護業界は慢性的な人手不足に陥っているため、多くの介護施設では、少人数のスタッフで業務を回せる2交代制の勤務を採用しているようです。しかし、施設によっては、3交代制や4交代制を採用している場合もあるので、勤務体制について事前に確認しておくと良いでしょう。

勤務時間

2交代制の夜勤の場合は、「夕方16時から翌朝10時まで(2時間休憩)」「夕方17時から翌朝11時まで(2時間休憩)」といったパターンが多いようです。一方で、3交代制の夜勤の場合は、「昼間の14時から夜22時まで(1時間休憩)」「夜22時から翌朝7時まで(1時間休憩)」といったパターンが多い傾向にあります。

2交代制の夜勤では、勤務時間が16時間と長いのが特徴です。一方で、3交代制は、勤務時間が8時間になるため、16時間勤務と比べると体力的な負担は少ないといえます。

「勤務時間が長いと体力的に厳しいかも…」と感じる方は、3交代制勤務を採用している介護施設を選ぶようにすると良いかもしれません。

夜勤回数

日本医療労働組合連合会の「2021年 介護施設夜勤実態調査結果概要(p27)」によると、2交代制の場合の夜勤回数の平均は、月に4~5回ほどとなっています。しかし、場合によっては、月の夜勤回数が平均値を上回ることも。夜勤回数についての法的な制限はないため、法定の労働時間内でシフトを回している施設が多いようです。

夜勤回数については、夜勤専従などの働き方や各施設、スタッフ一人ひとりによって変わることを覚えておきましょう。

人員体制

厚生労働省の「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準」によると、各施設形態別の夜勤の人員配置基準は以下のとおりです。

施設形態人員配置基準
特別養護老人ホーム利用者25人につき、1人以上の配置
介護老人保健施設利用者40人につき、1人以上の配置
小規模多機能型居宅介護利用者9人につき、1人以上の配置
グループホーム利用者9人につき、1人以上の配置

夜勤時の人員体制は、施設形態によって大きく異なりますが、日勤よりも少ない人数で対応しなければならないため、1人にかかる負担が大きくなりやすいといえます。それぞれ、最低限の人員配置について定められているものの、小規模な施設では1人で夜勤を担当することも珍しくありません。

「1人での夜勤は不安」という方や経験の浅い方などは、夜勤の人員体制が手厚い介護施設を選ぶと良いでしょう。

休憩時間

夜勤中の休憩時間は、施設によって違いがあるものの、大体1~2時間ほどあります。また、休憩時間とは別に仮眠時間を設けているところもあるようです。

厚生労働省の「労働時間・休憩・休日関係」によると、労働時間が6時間を超え8時間以下の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えなければならないと定めています。そのため、2交代制の夜勤で16時間を超える勤務をする場合、2時間の休憩が必要です。

利用者さんの状況によっては、夜勤で休憩を取ることが難しいこともあるでしょう。しかし、夜勤は勤務時間が長く、体力的にもハードなため、休める時にしっかり休んでおくことが大切です。

介護職の夜勤の仕事内容

「夜勤の仕事ってどんなことをするの?」と気になる方も多いでしょう。ここでは、介護職が夜勤で行う仕事内容について詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

食事介助

夜勤では、夕食・朝食の準備と食事介助を担当。夕食時は遅番スタッフ、朝食時は早番スタッフと協力しながら業務を進めていきます。食事が済んだ方から順に下膳や服薬介助、口腔ケアを行うため、慌ただしくなることも。利用者さんの食事状況を確認したり、ほかの方の介助をしたりしながら対応することが多いため、段取り良く業務を進めることが大切です。

また、調理担当者が居ない施設や小規模な施設の場合、スタッフが食事を作ることも。利用者さんが起床する時間帯だと忙しくなってしまうため、朝食準備は早めに済ませておくと良いでしょう。

排泄介助

夜勤中の排泄介助は、主におむつ交換とトイレ誘導です。ご自身でトイレに起きられない方や定期的に排泄確認を行う必要がある利用者さんに声かけを行います。確認や声かけを行う時間の間隔は、利用者さん一人ひとりによって違うため、排泄状況に応じて対応することが大切です。

また、排泄介助中にほかの方の排泄介助が重なってしまうこともあります。夜勤を1人で行う施設では、介助中の事故リスクが高まりやすいため、柔軟に対応できるようにしておくと良いでしょう。

就寝・起床介助

利用者さんの就寝・起床の介助を行うことも夜勤業務の一つです。主に、利用者さんの着替えやベッド・車いすへの移乗などを介助します。

就寝時間は利用者さんによって違いがあるものの、21時頃までには消灯する施設が多いようです。なかなか眠れない利用者さんがいる際には、話し相手になるなどして、リラックスできるような対応を心がけることが重要といえます。

起床時間も利用者さんによってさまざまで、なかには5時頃に起きられる方も。朝食の時間を7時や7時半としている施設が多いため、利用者さんの人数が多い施設では、起床介助の時間を早めに定めているところもあるようです。また、起床介助は、ほかの方とタイミングが重なることで、転倒事故などが起きやすい時間帯でもあります。事故を未然に防げるような対策・対応を取るようにしましょう。

夜間の見回り

夜間の見回りでは、利用者さんの安否確認を行います。夜間は利用者さんが寝ている時間のため、呼吸状態や覚醒状況の確認が重要です。ベッドから落ちている人はいないか、起きている人はいないかなどをしっかり確認しましょう。その際に、必要に応じて寝返りの介助や排泄介助などを行うこともあります。

また、スタッフが見回りをしている間に、利用者さんの動きや様子が変化していることがあります。その点も注意しながら、見回りをするようにしましょう。

緊急時の対応

緊急時の対応も夜勤業務の一つです。利用者さんの体調に変化があった場合は、マニュアルに沿った対応を行いましょう。バイタル測定後、看護師などの医療職へ状況を連絡・報告し、指示を受けます。必要に応じて救急車を呼びましょう。

夜間は、事故や急変が起きやすい時間帯といえます。多くの施設では、緊急時の対応についてまとめているマニュアルが用意されているので、夜勤をするスタッフは日頃から読んでおくことが大切です。次の項目で、緊急時の対応方法について詳しくまとめています。

緊急時の対応方法

利用者さんが急変したり、転倒・転落してしまったりした際に、介護職は落ち着いて対応しなければなりません。しかし、「緊急時の対応って一体どんなことをしたらいいの?」と気になる方も多いはず。ここでは、介護職が覚えておきたい緊急時の対応方法についてまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

事前にマニュアルの内容を把握しておく

介護施設では、緊急時の対応方法をまとめたマニュアルが作成されています。事前にしっかりマニュアルの内容を把握しておくことで、緊急時に適切な対応がとれるでしょう。

また、特別養護老人ホームや有料老人ホームのように、比較的介護度の高い方が入居されている施設では、緊急時の対応が多くなりやすい傾向にあります。事前に心構えと準備をしっかりしておきましょう。

医療職の指示を仰ぐ

急変があった際には、利用者さんのバイタルや呼吸状態、意識レベルなどを医療職へ報告し、指示を仰ぎましょう。万が一、連絡に迷う場合も、医療職へ相談して指示を仰ぐことが大切です。

看護師が常駐していない施設では、オンコール体制を導入しているところが多いようです。オンコールとは、夜間などの緊急時に職場へ駆けつけたり、電話で指示を仰いだりできるように、医療職を待機させていることを指します。夜勤で対応に困ることがあった場合は、当日のオンコール担当者に連絡をして指示を仰ぎましょう。

救急車を呼ぶ

医療職から病院へ搬送するよう指示があった場合は、速やかに救急車を呼びましょう。その際に、搬送する利用者さんの性別や年齢、意識レベルなど容態について詳しく伝えることが大切です。救急車を呼んだあとは、ご家族や施設責任者への連絡も行いましょう。

また、利用者さんの命に危険があると判断した場合は、医療職への連絡よりも先に救急車を呼ぶことが大切です。

必要なものを準備しておく

救急車が来るまでの間に、搬送する利用者さんの保険証や介護記録などを準備しておきましょう。施設によっては、利用者さん一人ひとりの情報や既往歴をまとめたシートがあることも。そのため、事前にシートの有無や保管している場所を把握しておくことが大切です。

また、夜勤者は救急車に同乗しなければなりません。そのため、到着するまでの利用者さんの状態や経過を観察し、救急隊への報告をしっかり行いましょう。病院に到着したら、必要な書類などを医療職へ渡し、搬送までの経緯を説明することが大切です。

冷静に対応する

緊急時は、利用者さんの命に関わるため、冷静に対応することが求められます。介護職が慌てていては、適切な判断や処置ができません。そのため、日頃から緊急時の対応に備えた準備やイメージをしておくことで、冷静に対応することができるでしょう。

日勤との違いや夜勤をする際に覚えておきたい注意点

「日勤と夜勤の違いってどんなところ?」「夜勤をする際に注意しておきたいことってある?」などの疑問をお持ちの方は多いでしょう。ここでは、日勤との違いや夜勤をする際に覚えておきたい注意点について解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。

職員の人数が少ない

夜勤と日勤で大きく異なるのは、職員の人数が少ないことです。日勤では、昼間に入浴やレクリエーションなどを行うため、ある程度の職員の人数が必要になります。しかし、夜勤では食事介助や就寝・起床介助、排泄介助、見回りなどがメイン業務になるため、日勤よりも職員の配置人数が少なくなるのです。

昼間の時間帯と違い、夜間は利用者さんが眠っているため、「そこまで忙しくなさそう」と感じられるかもしれません。しかし、職員の人数が日勤よりも少ないことで、急変・事故の対応や業務が重なってしまった際の負担が大きくなる可能性があるため、注意が必要です。

勤務時間が長い

勤務時間が長いことも、日勤との大きな違いといえるでしょう。前述したように、介護職の夜勤には、2交代制と3交代制があります。多くの施設では、2交代制を採用している傾向にあるため、1回の夜勤で16時間勤務しなければなりません。

前日の夕方から翌日の朝まで働くので、日勤と比べると体力的な負担が大きくなりやすいといえます。そのため、「体力にあまり自信がない」という方は、注意が必要です。

体調管理が大変

夜勤は、本来寝ている時間に働くため、体調管理が大変な傾向にあります。また、夜勤以外のシフトでも働く場合、変則勤務になるため、より体調管理が大変になることも。

人によっては、夜にぐっすり眠れなくなったり、睡眠の質が下がったと感じたりすることがあるので、注意しましょう。

利用者さんの急変対応がある

利用者さんの急変は、昼夜問わずいつ起きてもおかしくありません。しかし、日勤と違うところは、一人で急変対応を行う場合があるということです。

夜勤の配置人数が多い施設や医療職が常駐している施設であれば、急変が起きてもすぐに適切な対応がとれるでしょう。しかし、夜勤人数を1人としている施設や医療職が常駐していない場合、普段から急変対応について把握しておかないとすぐに適切な対応ができません。焦らず迅速に対応できる力が求められるでしょう。

仮眠が取りづらい

夜勤の配置人数が多い施設では、交代で休憩を取れるため、比較的仮眠が取りやすい傾向にあります。しかし、配置人数が少ない施設では、交代で休憩を取ることができず、仮眠が取りづらいことも。また、利用者さんの急変や介助などが重なってしまうと忙しくなり、なかなか仮眠が取れないことがあります。

夜勤で勤務する際には、仮眠がしっかり取れる環境が整っているかを事前に確認しておくことが大切です。

介護職の夜勤の実態

「夜勤って大変そう…」「介護現場の夜勤って実際どうなの?」と介護職の夜勤の実態について知りたい方も多いはず。ここでは、仮眠室の有無や夜勤回数などの実態についてご紹介しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

施設により休憩時間と仮眠室の有無に違いがある

夜勤をするには、休憩時間や仮眠室の有無がポイントになります。しかし、施設によって違いがあるのが現状です。

日本医療労働組合連合会の「2021年 介護施設夜勤実態調査結果概要(p34)」によると、特別養護老人ホームや老人保健施設などの規模の大きい施設では、仮眠室が設置されている傾向にあります。しかし、グループホームや小規模多機能型居宅介護のように規模の小さい施設では、仮眠室が設置されていない傾向にあるようです。

夜勤は長時間勤務になり、体力的にもハードになりやすいため、休憩時間や仮眠室の有無は事前に確認しておく方が良いでしょう。

人手不足により夜勤回数が増えることもある

スタッフの人数や施設にもよりますが、月に4~5回の夜勤を求められることが多いようです。しかし、介護業界は慢性的な人手不足に陥っているため、月に6~8回の勤務を求められることも。なかには、10回以上入るスタッフもいます。

夜勤回数を増やしたくない方は、あらかじめ面接時に伝えたり、上司や施設責任者に相談したりして対応しましょう。

夜勤は1人で入ることが多い

人手不足に悩まされている介護業界では、1人で夜勤をすることも多いようです。特に、小規模な施設では、利用者さんの人数が少ないため、基本的に1人で夜勤を行います。

「1人で夜勤をするのって違法じゃないの?」と思うかもしれませんが、夜勤時の人員配置基準さえ満たしていれば、違法にはなりません。

「夜勤を1人で行う施設なのか分からない」という方は、求人情報をチェックしたり、施設に確認したりしてみましょう。

介護職の夜勤のメリット・デメリット

介護職の夜勤は大変なイメージが大きいかもしれません。しかし、夜勤手当がもらえたり、連休気分を味わえたりなど、メリットもあります。ここでは、介護職の夜勤のメリット・デメリットについてまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

夜勤のメリット

介護職の夜勤には、以下のようなメリットがあります。

夜勤手当がもらえる

夜勤をすると夜勤手当がもらえるため、日勤のみで働くよりも収入がアップします。夜勤手当とはその名のとおり、夜勤をしたスタッフに支払われる手当のことです。1回の夜勤につき、5,000円~10,000円ほどが相場といわれています。

夜勤は心身ともに負担の大きい勤務ですが、その分、給与にもきちんと反映されています。

自分のペースで仕事ができる

日勤で働く場合は、ほかのスタッフとシフトを組むことが多いでしょう。しかし、夜勤では1人で勤務するケースが多いため、自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。

仕事に慣れるまでは、大変なことが多いかもしれませんが、「あの人とは、仕事がしづらい」「気を遣ってしまう」などのお悩みがある方は、メリットを感じやすいかもしれません。

連休気分を味わうことができる

16時間勤務の夜勤の場合は、夜勤明けの翌日が休みになるというケースが大半です。そのため、夜勤明けの朝から翌日まで連休気分を味わうことができます。

連休や長期休暇が取りづらいとプライベートな時間が確保しづらいことも。しかし、夜勤をすることで休みが確保できれば、プライベートな時間も確保しやすくなるかもしれません。

介護職としてのスキルアップにつながる

夜勤では、1人で利用者さんのケアを担当しなければならないことが多いため、必然的にスキルアップにつながりやすくなります。また、緊急時の対応やさまざまな場面での介助も求められるため、介護職としての知識や技術アップも期待できるでしょう。

働き方や求人の幅が広がる

多くの介護施設では、慢性的な人手不足に陥っており、日勤だけではなく、夜勤ができるスタッフも不足しているのが現状です。そのため、夜勤がある施設を選択肢に入れると、選べる求人の幅がさらに広がるでしょう。

また、夜勤ができるようになると「夜勤専従」という働き方も可能になります。詳しい内容については、この記事の「夜勤専従という働き方」で解説しているので、ぜひご一読ください。

夜勤のデメリット

介護職の夜勤には、メリットだけではなく、デメリットもあります。以下の内容をしっかり把握しておきましょう。

生活リズムが不規則になる

夜勤はほかの勤務形態と違い、昼夜逆転の生活サイクルになるため、生活リズムが不規則になりがちです。夜勤明けや休みの日に十分な休息が取れないと、心身に支障をきたしてしまう可能性があるため、注意しましょう。

急変対応への不安がある

介護経験が浅い場合は、急変対応への不安をより感じやすいでしょう。しかし、多くの施設では、オンコール体制を導入しています。緊急時は、医療職に連絡し、指示を受けるようにしましょう。

また、普段から緊急時への対応をイメージしたり、マニュアルを読み込んだりすることで、不安が和らぐこともあります。事前にしっかり対策しておきましょう。

シフト変更や休みが取りづらい

夜勤は、日勤よりもシフト変更がしづらい傾向にあります。その理由として、「人手不足により、夜勤ができるスタッフが少ないこと」「夜勤経験のあるスタッフにしか代わってもらえないこと」などが挙げられます。

また、急な体調不良などで休みたい時も同様です。なかなか、代わってもらえるスタッフがいない場合、「休みづらい」と感じることも。シフト変更がしづらかったり、休みが取りづらかったりする際は、日勤のみの勤務や転職を検討してみても良いかもしれません。

夜勤専従という働き方

日勤として勤務するなかで月に数回夜勤をする…という働き方はよく知られていますが、夜勤だけをメインで行う「夜勤専従」という働き方もあります。

夜勤専従は日勤よりも少ない日数で高収入を得られるため、あえてこの働き方を選ぶ介護スタッフも少なくありません。夜勤にやりがいを感じ、夜働くことが苦にならないという方は夜勤専従という働き方を視野に入れてみても良いでしょう。体力に自信がある、プライベートを充実させたいという方におすすめです。また、夜勤専従は夜勤のみのシフトで働くため、生活リズムを一定に保ちやすいというメリットもあります。

ただし、夜勤専従は「がっつり稼ぎたい」「日中の仕事と掛け持ちしたい」という方たちから非常に人気が高く、倍率が高くなっている求人です。夜勤専従として働く場合、急変が起きる可能性もあるため、1人でも迅速に対応できる力や知識などを求められることも。そのため、経験者でないと採用されにくい求人といえます。

介護職の夜勤における心身のケア方法7選

ここでは、介護職が夜勤を行ううえで意識したい心身のケア方法7選について、ご紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください。

普段から睡眠をしっかり取る

普段から睡眠をしっかり取るように意識しましょう。たとえ夜勤の日ではなくても、普段から睡眠に気をつけることで、睡眠不足による疲労や体力低下を軽減することが可能です。

万が一、「睡眠の質が悪い」と感じるようであれば、適度な運動をしたり、寝る前の食事を控えたりするようにしましょう。

規則正しい食事を心がける

規則正しい食事を心がけることも、夜勤を行ううえで意識したいことの一つです。栄養バランスが偏ってしまうと、不調を起こしやすくなってしまうことも。

また、変則勤務の場合、食事をする時間がバラバラになりがちです。夜勤中の食事では、なるべく消化の良いものを食べるようにして、食事内容にも気を配りましょう。

夜勤明けの日は早めに寝る

夜勤明けでそのまま出かけたり、用事を済ませたりすることもあるでしょう。しかし、夜勤明けの場合、自分では自覚しづらい疲労がたまっていることも。そのため、夜勤明けの日は早めに寝ることが大切です。無理せずゆっくりと休むことで、体の負担を軽減できます。

夜勤明けと休みの日は普段の生活リズムで過ごす

夜勤明けと休みの日は、普段の生活リズムで過ごすようにしましょう。長時間寝ていると、睡眠サイクルや生活リズムが崩れやすくなってしまいます。普段の生活リズムで過ごすよう意識しながら、自分の好きなことをしたり、友人と出かけたりすれば、心身のリフレッシュにもつながるはずですよ。

休みの日は好きなことをする

休みの日には、自分の好きなことをしましょう。散歩をしたり、自宅でストレッチをしたりして体を動かすことも効果的です。

体を休ませることは大切ですが、心をリフレッシュさせることも大切です。自分の好きなことをして、休日を過ごせれば、自然と次の勤務へのやる気にもつながるでしょう。

夜勤回数をこなし、慣れる

「夜勤に入るのが怖い」「夜勤が不安」と感じる方は、少なくないはず。特に、夜勤を始めたばかりの方や経験の浅い方に多いでしょう。

1人で対応しなければならない状況であれば、プレッシャーや負担は大きいかもしれません。しかし、夜勤は回数をこなしていくことで、徐々に雰囲気や業務に慣れてくるはずです。

万が一、「それでも怖い」「慣れるまでが不安」などと感じる方は、日勤をメインにしたり、人員配置が多めな施設への転職を検討したりしてみましょう。

不安な時は相談する

夜勤では、利用者さんの緊急時の対応やワンオペ夜勤などを求められることがあるため、「不安」と感じる方も多いでしょう。

しかし、そのような時は、信頼できる同僚や先輩スタッフなどに相談することが大切です。自分1人で悩んでいたことも、相談することで、解決できる場合もありますよ。

介護職の夜勤に関するよくある質問

ここでは、介護職の夜勤についてよくある質問に回答します。介護職の夜勤に不安をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。

介護施設の夜勤は大変ですか?

働く施設や人によっては、「大変」と感じることがあるかもしれません。緊急時の対応や利用者さんの介助が重なってしまった時などは、「忙しい」と感じる可能性も。しかし、こうした状況以外では、基本的に利用者さんは寝ている時間のため、比較的落ち着いているといえます。

「介護の夜勤の仕事って具体的にどんなことをするの?」と気になる方は、本記事の「介護職の夜勤の仕事内容」を参考にしてください。

夜勤の身体への影響ってありますか?

本来寝ている時間に働くため、少なからず身体への影響はあるでしょう。たとえば、睡眠の質が下がったり、食欲不振になったりなどです。身体への影響をなるべく軽減するためには、食生活や睡眠などへ気を配ることが大切になります。

本記事の「介護職の夜勤における心身のケア方法7選」では、介護職が意識しておきたい心身のケア方法についてまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

介護職の夜勤回数や休憩時間、シフトの組み方などは、施設によってさまざまです。しかし、多くの介護施設では、人手不足などを理由に1人で夜勤を行うことがあります。そのため、夜勤の回数が増えたり、休憩時間を確保しづらかったりすることも。

また、緊急時の対応も場合によっては、1人で行わなければならないことがあります。焦らず冷静に対応するためには、普段からマニュアルを読んで内容を把握しておいたり、緊急時の対応をイメージしたりすることが大切です。

夜勤をする方のなかには、経験の浅い方や夜勤を始めたばかりの方もいるでしょう。はじめのうちは慣れないことも多く、生活リズムが崩れやすかったり、不安になりやすかったりするかもしれません。そのような時は、普段から心身のケアを意識して行うことが大切です。

介護職の夜勤は大変なイメージが大きいかもしれません。しかし、夜勤の経験を積むことで、介護職としてのスキルアップにつながったり、「夜勤専従」という働き方も可能になったりします。

多くの介護施設では、慢性的な人手不足に陥っているため、夜勤ができるスタッフが不足しているのが現状です。そのため、夜勤がある施設を選択肢に入れることで、選べる求人の幅もさらに広がるでしょう。

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執筆者

  • おいもッコ

    元介護士ライター

グループホームを中心に、有料老人ホームやデイサービスなどの施設で約7年半ほど介護士として勤務。リーダー業務なども経験しながら、多くの認知症高齢者や介護業務に携わる。2021年に介護福祉士を取得。現在は今までの経験を活かし、「元介護福祉士ライター」として介護士さんに共感してもらえるような、お役立ち情報などを発信している。

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※この記事の掲載情報は2022年10月7日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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