介護職に無資格OKの夜勤求人はあるの?仕事内容や採用されるコツを紹介

介護の仕事 2025年3月14日
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この記事のまとめ

「介護の夜勤は無資格でもできる?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。無資格でも介護施設によっては夜勤に入ることが可能です。人手不足解消のため、無資格・未経験者歓迎の求人を出す介護事業所は少なくありません。この記事では、無資格で夜勤に入る場合の仕事内容やメリットを解説。スケジュール例も紹介するので、無資格から夜勤で働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

介護職の夜勤はしんどいの?仕事内容やメリット、きついときの対処法を解説

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目次

介護職は無資格でも夜勤のお仕事ができるの?

介護職は無資格・未経験からチャレンジ可能です。いきなり夜勤から始めるのは難しいものの、日勤のシフトで仕事に慣れてから夜勤をスタートさせるなど、無資格でも夜勤で働けるよう体制を整えている施設は少なくありません。なぜ無資格でも雇用のチャンスが多いのか、みていきましょう。

介護職になるために資格は必要ない

特別な資格がなくても働き始めることが可能です。法律では介護職になるための資格要件が定めていないため、日勤・夜勤の関係なく介護職として働けます。

無資格から介護職になれる理由は、日本は高齢化にともない介護業界の人材不足が深刻なため。厚生労働省の「介護人材確保に向けた取組」によると、2026年度末までに約240万人の介護職員が必要となるようです。

国は介護業界の人材確保に向けた施策を進め、介護職員の業務内容を見直し、介護の資格が必要な業務と、無資格でもできる用務の細分化を行いました。比較的簡単な作業を担う職員を「介護助手」とし、無資格でも介護業界で働けるようにしたのです。なお、無資格で介護業務に携わる場合、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」を修了する必要があります。

無資格・未経験OKの夜勤求人は増えている

無資格や未経験の介護職員を採用する施設や事業所は少なくありません。介護職員のなかでも夜勤ができる人は日勤に比べて少ないため、人手不足を解消するために無資格・未経験者を歓迎する場合があるようです。介護助手がいることで介護職員は身体介護に集中でき、介護サービスの質を向上させることができるでしょう。

夜勤に入るのは日勤で介護の仕事に慣れてから

無資格・未経験OKの求人があっても、急に夜勤で働くのはハードルが高く不安な方もいるかもしれません。無資格の場合は身体介護を一人で行うことができないため、有資格の介護職員と一緒に夜勤に入るのが基本です。

人数が少ない夜勤の場合、新人のうちは「何をすればよいのか分からない」「職員が少なく教えてもらったり質問に答えてもらったりするのに時間がかかる」など、困難が発生するリスクがあります。そのため、介護施設では、まず日勤に慣れてもらってから、夜勤を任せるのが一般的です。介護職員はある程度介護の経験を積んだ状態で夜勤に入れるので、安心して働くことができます。
夜勤専任の求人であっても、最初の1~3ヶ月は日勤で介護に慣れてから夜間の勤務を開始する場合があるので、応募の際は確認しておきましょう

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無資格で介護の夜勤をする場合の仕事内容

ここでは、無資格で介護の夜勤をする場合の仕事内容を紹介します。

日勤スタッフとの引継ぎ

出勤後、利用者さんの様子や注意事項について日勤スタッフから申し送りを受けます。申し送りの目的は、引き継ぎを行い、当日の夜勤で行うべき業務を把握することです。
退勤前には日勤スタッフへ申し送りを行います。そのため、夜勤で利用者さんについて気づいた点や、日勤でも引き続き留意してほしい事項などを、勤務中にまとめておくと良いでしょう。

食事の準備・片付け

夜勤帯は利用者さんの夕食と朝食の時間に重なるので、食事の準備と下膳を2度行います。服薬がある利用者さんには、薬(一包化されたもの)の準備や声かけをすることも必要です。

就寝準備の介助

食後から消灯までの時間に、歯磨きや着替え、トイレ・オムツ交換が済むように利用者さんを介助。寝るときにはベッドへの移乗も手助けします。ただし、利用者さんの身体に直接触れる身体介護は、有資格者の指導のもと行う決まりがあるので、無資格者が独断で行うことはできません。

夜間巡回・安否確認

消灯後は、利用者さんに異常がないか、安否確認を兼ねて夜間巡回を行います。自力で寝返りが打てない利用者さんの体位変換やトイレ介助、オムツ交換の必要性がないか確認することも目的です。緊急コールボタンや呼出ボタンで利用者さんからコールがあった場合は、その都度対応します。

起床介助・モーニングケア

起床時間になったら、利用者さんへの声かけや体調の確認など、起床介助を行います。リビングへ向かう利用者さんには、有資格者の指導のもと車いすへの移乗介助を行うことも。さらに、モーニングケアとして、洗面・歯磨き・着替えの介助やトイレ介助・オムツ交換を行う場合もあります。

事務業務

利用者さんに行ったケアについて、業務の合間に介護記録をつけたり日誌を書いたりします。そのほか、施設だよりや行政機関に提出する書類の作成なども、夜間の落ち着いている時間帯にまとめて行うことがあるようです。

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夜勤中に無資格者が行うと違法になる介護の仕事

介護の仕事のなかには、介護系の資格を持っていなければできないと定められている仕事もあります。無資格ではできない業務を確認しておきましょう。

身体介護

身体介護とは、食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗・移動介助といった利用者さんの身体に直接触れる援助のこと。基本的に、介護職員初任者研修以上の介護系資格を持っていなければ、身体介護に従事できません。ただし、有資格者の指導があれば、無資格者も身体介護を行えます。

「介護職員として一人で身体介護を行えるようになりたい」という方は、介護職員初任者研修などの介護資格を取得を目指すのがおすすめです。資格取得後は洗面や清拭、着替えといった比較的簡単な身体介護からスタートし、徐々に仕事の範囲を広げていけるでしょう。

なお、一人で業務を行う訪問介護の場合、利用者さんの自宅での身体介護が業務に含まれることもあり、無資格では働けません。求人は日勤帯がメインですが、夜間の場合も同様なので、募集要件に注意しましょう。

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医療的ケア

点滴やインスリン注射、摘便などは看護師免許や医師免許がないと行えません。たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアも、必要な研修を修了した有資格者にしかできず、無資格者が行うことは禁止されています。

無資格の介護職員の夜勤の働き方

無資格の介護職員が夜勤に入る際の勤務スケジュールをみてみましょう。

1日の夜勤スケジュール

夜勤は2交代制と3交代制があります。2交代制であれば午後5時~翌午前10時の16時間、3交代制は午後3時~0時の準夜勤と、午後11時半~翌午前8時半の深夜勤でそれぞれ8時間勤務というように設定されています。

2交代制の夜勤スケジュール

2交代制の夜勤のスケジュール例は以下のとおりです。

時刻スケジュール詳細
午後5時出勤、申し送り・日勤スタッフから利用者さんの状態や連絡事項について申し送りを受ける
・日勤スタッフの業務が終わらないときはサポートに入る
午後6時夕食準備、服薬準備・食事の配膳や薬の用意を行う※食事介助は基本的に有資格者の仕事のため、サポート的な業務が多い
午後6時30分下膳、口腔ケア、利用者さんの自由時間・夕食を下膳し、有資格者が口腔ケアを行うのをサポートする
・利用者さんが自由に過ごしている様子を見守る
午後8時就寝準備・ベッド周りの環境整備を行う
・オムツ交換の準備をする
午後9時消灯
午後10時休憩交代で1時間ずつ休憩を取る
午後11時見回り、トイレ・オムツ対応・利用者さんに異変がないか見回りを行う
・トイレに行きたい、オムツを交換してほしいという申し出があったときは、有資格者が対応するための準備を行う
午前0時記録業務見回りの合間に介護記録の記載を行う
午前2時休憩、仮眠交代で1時間ずつ仮眠休憩を取る
午前3時見回り、トイレ・オムツ対応・利用者さんに異変がないか見回りを行う
・トイレに行きたい、オムツを交換してほしいという申し出があったときは、有資格者が対応するための準備を行う
午前6時起床、着替え・移乗・トイレ対応着替えや車いすへの移乗、トイレの対応をサポートする
午前7時朝食準備・服薬準備・食事の配膳や薬の用意を行う
午前7時30分下膳、口腔ケア朝食を下膳し、有資格者が口腔ケアを行うのをサポートする
午前8時トイレ・オムツ対応トイレに行きたい、オムツを交換してほしいという申し出があったときは、有資格者が対応するための準備を行う
午前9時記録業務介護記録や日誌の記載を行う
午前9時30分申し送り日勤者が出勤してきたら、申し送りを行う
午前10時退勤

2交代制では、1回の勤務時間がおよそ16時間です。休憩は2回に分けて取る場合や1回でまとめて取る場合があるでしょう。

3交代制の夜勤スケジュール

3交代制の夜勤は、日勤から夜間の業務を引き継ぐ「準夜勤」と、準夜勤と日勤の間で勤務する「深夜勤」に分かれます。準夜勤と深夜勤のスケジュールは以下のとおりです。

時刻準夜勤のスケジュール深夜勤のスケジュール
午後3時出勤
午後3時30分日勤からの申し送り
午後4時利用者さんの自由時間(日勤者退勤)
午後6時夕食準備、服薬準備
午後6時30分下膳、口腔ケア、利用者さんの自由時間
午後7時30分交代で1時間ずつ休憩
午後8時就寝準備
午後9時消灯
午後10時見回り、トイレ・オムツ対応
午後11時30分深夜勤への申し送り、記録記載出勤、準夜勤からの申し送り
午前0時退勤見回り、トイレ・オムツ対応
午前1時記録記載
午前2時見回り、トイレ・オムツ対応
午前3時交代で1時間ずつ休憩
午前6時起床、着替え・移乗・トイレ対応
午前7時朝食準備、服薬準備
午前7時30分下膳、口腔ケア、トイレ・オムツ対応
午前8時日勤への申し送り、記録記載
午前8時30分退勤

3交代制の場合は8時間程度の勤務なので、休憩は1時間程度の場合が多いようです。

1回の夜勤で働く介護職員の人数

1回の夜勤で働く介護職員の数は、介護施設の形態や利用者さんの人数によって異なります。20名前後の利用者さんに対して、介護職または看護師が1名以上配置される施設が多いようです。また、見守りセンサーがついている施設であれば、職員1人あたりが担当する利用者さんの人数を増やせる場合もあります。

夜勤に従事する職種も、施設によって違います。老健は医療的なケアを必要とする方が多く入所しているので、看護師も夜勤に入りますが、特養や有料老人ホームは介護職のみで夜勤を行うこともあるでしょう。夜間に看護師がいない施設では、緊急時に電話で看護師や主治医の指示を仰げるよう、連携体制が整えられています。

1ヶ月の平均夜勤回数

公益財団法人介護労働安定センターの「令和5年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書(p.55)」によると、介護職員へ1月の夜勤回数を調査した結果、月5~6回と回答した人が37.3%と最も多い結果でした。

1ヶ月の夜勤回数については法律に明記されていませんが、介護施設では労働者との間に「夜勤協定」が設定されており、施設ごとに夜勤回数の上限などが定められています。転職する際は、夜勤協定の内容にも注目しましょう。
夜勤協定について詳しく知りたい方は、「介護士の夜勤専従は月何回まで働けるの?メリット・デメリットも紹介」もご覧ください。

「夜勤専従」という介護の勤務形態もある

夜勤専従とは、日勤のシフトに入らず、夜間帯のみで勤務する介護の働き方を指します。体力的な問題や家庭の事情から、夜間帯に勤務できる介護職員は限られるので、夜勤専従の職員は重宝されるでしょう。

無資格の職員が夜勤専従として勤務する場合は、有資格者の補助として一緒に夜勤に入ることになります。夜間は少ない人数で対応する場合が多いため、資格の有無に関わらず。介護の知識や緊急時の対応についての理解が求められるでしょう。

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無資格の介護職が夜勤をするメリット

無資格の介護職が夜勤をすることで得られるメリットは多くあります。どのようなメリットが得られるか、以下で確認してみましょう。

日勤より時給が高い

午前10時から午後5時までの労働に対しては、日中の1.25倍以上の給与が発生するため、夜勤は日勤より時給が高くなります。そのため、夜勤を行うと日勤だけよりも高収入を見込めるでしょう。

正社員として採用されやすい

夜勤ができる人材は貴重なため、施設側も夜勤のできる人材を確保したいという思いがあります。そのため、無資格から正社員の求人に応募した場合も、夜勤に入れることをアピールすれば、採用の確率が上がるかもしれません。
また、非正規雇用職員として勤務を始めた場合に、夜勤ができることをアピールしつつ勤務を続けていれば、正社員への昇格を打診されることもあるようです。

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通勤時間がラッシュと被らない

夜勤の退勤時間は深夜か朝方になります。そのため、帰宅ラッシュに被らず通勤できるメリットも。満員電車に乗り込んだり、渋滞に巻き込まれたりというストレスを感じずに済みます。

朝食や夕食の補助が出る施設もある

夜勤の介護職員は、利用者さんに出す食事と同じものが無料で食べられることがあります。これは、利用者さんに出す食事に異常がないか確認するための「検食」という業務に含まれるためです。食事の心配がないことも、夜勤を行う魅力的なポイントかもしれません。なお、食事の補助の有無は施設によって異なります。

無資格の介護職が夜勤をするデメリット

ここでは、無資格・未経験の介護職が、初めて夜勤をするときに感じやすい不安や大変さを紹介します。

拘束時間が長い

2交代制であれば、1回の勤務で16時間ほど施設にいることになります。人によっては、プライベートな時間が少なくなったり、仕事の疲れがなかなか抜けなかったりすると感じることもあるようです。夜勤明けはしっかり休息を取って、体力回復に努めましょう。

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生活リズムが乱れて身体に負担がかかる

夕方に出勤して、朝明るくなってから帰宅する夜勤では、朝から昼にかけて睡眠を取ることになり、昼夜逆転してしまいがちです。日勤と夜勤を両方行う場合は、夜勤明けから次の日勤に向けて生活リズムを戻すのが苦痛に感じる人もいます。また、夜勤専従で働く場合は、完全に昼夜逆転の生活になってしまうデメリットがあるでしょう。

職員の配置が手薄で不安を感じる

介護施設は、夜勤は日勤より少ない人数配置になっています。そのため、利用者さんの急変や災害など、イレギュラーなことを考えると不安になることがあるでしょう。また、少人数の職員で多くの利用者さんに対応しなければならないことから、責任感の重さを感じることもあるようです。

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無資格の介護職が働きやすい職場の特徴

無資格の人が介護職として働くには、どのような職場が働きやすいのでしょうか。

夜勤の職員数が多い

余裕を持った人数で夜勤を行っている施設は、無資格の人が働きやすいでしょう。人手不足のため、規定の配置人数ぎりぎりで夜勤を行っている施設もあります。しかし、夜勤の人数が少ない施設では、分からないことや聞きたいことがあっても先輩職員がなかなかつかまらず、教えてもらう時間がないことも。先輩職員のサポートを受けながら介護職に慣れたい方には、夜勤の職員数が多い施設がおすすめです。

教育体制や研修制度が充実している

教育体制や研修制度が充実している施設であれば、無資格や未経験の人も安心して働けるでしょう。働きながらスキルを身につけられるだけでなく、教育を通して基礎知識や業務のコツを学べます。資格取得支援を行っている施設もあるので、求人をチェックするときに確認しておきましょう。

無資格で夜勤を希望する方におすすめの介護施設

ここでは、無資格で夜勤をしたい方におすすめの介護施設を紹介します。求人を探すときの参考にしてみてください。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、要介護1~5の方が入居する介護施設です。要支援の方や自立の方が入居できる施設もあります。

民間の会社が運営することが多く、施設によって個性があるのが特徴です。企業によっては、キャリアアップの支援や資格取得支援制度、福利厚生が充実していることもあります。なお、特養と比べると募集人数が少ない傾向にあるため、気になる求人があればすぐ応募するのがおすすめです。

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介護老人保健施設

介護老人保健施設は、退院後の在宅復帰を目的にリハビリを行う、要介護1~5の方が入所する介護施設です。利用者さんが自身でできることは極力自分でやってもらいながら、心身機能の向上・回復を支援します。

夜間に看護師が必ずいるため、利用者さんの急変や緊急時は看護師を頼れる点が、無資格者や未経験者にとって安心して働けるポイントです。

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、主に要介護3~5の方が入所する介護施設で、「特養」とも呼ばれます。要介護度の高い方が多く看取りを行うこともあり、利用者さんが最期まで穏やかに生活できるよう支援している施設です。

厚生労働省の「令和4年度介護職員処遇状況等調査結果(p.122)」によると、平均給与は介護施設のなかで最も高くなっています。その分、利用者さんの人数が多く、要介護度の高い方が多いので、テキパキ業務を進めることが求められる傾向があるようです。勤務中は忙しい可能性があるので、未経験の方が入職する場合は注意が必要でしょう。

介護現場の経験があり、無資格からキャリアアップしていきたい方は、要介護度の高い人への介助スキルが高まる特養に転職するのも良いかもしれません。

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グループホーム

グループホームは、認知症の方が暮らしている施設です。介護職は、ユニットと呼ばれる9人までの小グループを担当し、高齢者のケアを行います。特養と比べると介護度が低い方が多く、ハイレベルな介護技術を必要としないので、無資格者や未経験者も業務を無理なく覚えやすいでしょう。

ただし、夜勤は1人で担当することが多いため、資格を取得するまでは基本的に日勤業務に携わることになります。「資格を取りながら働いてゆくゆくは夜勤もやりたい」という無資格の方にはおすすめの施設です。

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無資格・未経験から目指せる介護の資格

介護の仕事において、できることを増やしたり給与アップを狙ったりするには、介護の資格を持っておいたほうが良いでしょう。ここでは無資格・未経験から取得を目指せる介護の資格を紹介します。

介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)

介護職員初任者研修は、名称のとおり初心者向けの研修です。無資格・未経験から挑戦でき、介護職としての基礎知識やスキルを習得できます。取得には、10科目130時間のカリキュラムの履修と修了試験への合格が必要です。修了すれば、身体介護に携われます。

初任者研修について詳しく知りたい方は、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」の記事もご覧ください。

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認知症介護基礎研修

2024年4月から、介護に直接携わる職員のうち無資格の人は、認知症介護基礎研修を修了することが義務化されました。無資格の人が新たに入職した場合は、入職から1年以内に受講が必要です。介護職員初任者研修など、介護に関する資格をほかに持っている場合や取得した場合は、受講が免除となります。

認知症介護基礎研修は、e-ラーニングで約150分の動画視聴と確認テストや自己ワークを行うことで、1日で修了可能です。

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看護助手の資格

医療機関で介護職として働くことを検討している方は、看護助手の資格も検討してみてはいかがでしょうか?看護師のような国家資格ではありませんが、看護助手には「メディカルケアワーカー(R)」や「看護助手認定実務者」という民間資格があります。医療の知識や看護助手の業務について学べるので、働く前に看護助手の仕事への理解を深めたい方におすすめです。

介護職は資格を取得することでキャリアアップを目指せます。初めは無資格でも、初任者研修→実務者研修→介護福祉士と資格を取得していけば、ユニットリーダーやフロアリーダー、サービス提供責任者などの役職にも就けるでしょう。さらに上位の資格を取得すれば、現場で介護職を極めるだけでなく、ケアマネジャーや生活相談員などの専門職への道が開けます。

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無資格から夜勤の介護職員に採用されるためのコツ

無資格から夜勤の介護職員の求人に応募するにあたって、「採用されるだろうか…」と不安に思う方もいるかもしれません。ここでは、無資格から夜勤の介護職員として採用されるためのコツを3点紹介します。

  • 無資格・未経験OKの求人を選んで応募する
  • 入職後の資格取得に意欲的なことをアピールする
  • 介護の仕事がやりたい理由をしっかり伝える

夜勤に入りたい場合は、土日祝日も入れることをアピールすると、ほかの候補者と差がつく場合があります。時間とお金に余裕があれば、介護職員初任者研修を取ると、身体介護を一人でできるようになるので、取得してから転職するという手も。初任者研修は1~3ヶ月程度で取得できるので、ぜひ検討してみましょう。

無資格からの転職が不安な方は、「介護職は資格なしでも働ける?未経験だと大変?仕事内容や転職事情を解説」も参考にしてくださいね。

無資格で介護職を目指す方からよくある質問

ここでは、介護職の資格や夜勤に関するよくある質問に回答します。「資格を取得しておいたほうが良いの?」と気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

介護資格を有していない人におすすめの職場はありますか?

介護資格を有していない人には、身体介護の必要性が少ない職場がおすすめです。無資格者は有資格者の監督がなければ身体介護を行えません。しかし、家事スキルを活かせる施設なら、就職後に戦力になれる可能性があります。介護の仕事に慣れたい方におすすめの職場は、グループホームやデイサービス、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)、健康型・住宅型有料老人ホームなどです。

介護の夜勤バイトは体力的にきついの?

介護の夜勤バイトは、体力的なきつさを感じる場面があるかもしれません。身体介護では、利用者さんの身体を支えたり抱えたりするため、体力を使うことも。また、自分に合った生活リズムを見つけるまでは、夜勤をすること自体が大変だと感じる方もいます。2交代制は1回の労働時間も長いので、一定の体力が必要です。
夜勤前の過ごし方とは?仮眠や食事のコツをご紹介!」の記事で夜勤の負担を減らすコツを紹介しているので、体力面が心配な方はあわせて読んでみてください。

介護の仕事は知識や経験がなくても務まりますか?

身体介護などの介護業務には、専門知識や技術が求められます。ただし、介護の知識は現場での経験のなかで吸収することが可能です。特に無資格・未経験の方を募集している施設は、一から知識や技術を学べるように研修制度を設けていることが多い傾向があります。研修やOJTのなかで少しずつ知識を身につけていけばOKですが、不安であれば、介護職に転職する前に資格を取得するのがおすすめです。

介護職の夜勤専従はパートの求人もありますか?

夜勤専従は正社員だけでなく、パートやアルバイトでの募集もあります。夜勤専従は働く時間が夜間に限られるため、日勤・夜勤の両方に入るシフトよりも、生活リズムを整えやすいのがメリットです。また、夜勤明けの翌日も休みになることがあるため、まとまったプライベートの時間を取りやすいでしょう。夜勤は日勤より人数が少なく、緊急時は迅速な対応が求められます。パートやアルバイトで働く場合も、介護の知識はある程度勉強しておくのがおすすめです。

無資格で介護職員として働くのは違法なのですか?

無資格で介護職員になること自体は、違法ではありません。資格がなければできない身体介護や喀痰吸引などの医療的ケアを無資格者が行うと違法になります。「無資格で介護の夜勤をする場合の仕事内容」で紹介した範囲の業務を行うのであれば問題ありません。業務の幅をより広げたい方は、介護系の資格を取得すると良いでしょう。

まとめ

介護の仕事は無資格から挑戦できます。深刻な人材不足に陥っている介護業界では、資格や経験がなくても、誰かの役に立ちたいという思いがあれば活躍できるでしょう。体力的な問題や家庭の事情により、夜勤に入れる人材は介護職でも限られているので、需要が見込めます。

無資格や未経験で不安を抱えている場合も、研修制度や資格取得支援制度を設けている施設を探せば、安心して働けるでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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