特養の夜勤ってしんどいの?きついといわれる理由と働くメリット

介護の仕事 2021年6月29日
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ベッドに横たわる男性に女性が布団を掛けている様子

「特養の夜勤ってしんどいの?」と疑問を感じている介護士さんも多いのではないでしょうか。特養の夜勤は、日勤よりも人員が少なかったり、救急対応があったりするなど、肉体的・精神的にしんどいと感じる場合もあるようです。とはいえ、特養の夜勤に従事すると、給与アップや経験値が得られるなどのメリットもあります。本記事では、特養の夜勤がしんどいといわれる理由や働くメリットをご紹介。興味のある方はご参照ください。

目次

特養の夜勤がしんどいといわれる3つの理由

特養の夜勤がしんどいといわれるのは、日勤よりも少ない人数で業務にあたることや、緊急事態への対応に備える必要があることなどが要因のようです。以下で詳しくみていきましょう。

1.日勤よりも少ない人数で対応する必要がある

特養の夜勤は、日勤に比べて少ない人数で対応しなければならないため、人によってはしんどいと感じるようです。夜勤というと、「利用者さんの就寝時間だから業務が落ち着いていそう」というイメージがあるかもしれませんが、その分スタッフの人数が少なめ。夜間の排泄介助や起床時のサポートが重なれば、体力面でしんどいこともあるでしょう。

特養は夜勤1人以上につき利用者さん25名に対応

「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準」によると、特養の夜勤を行う場合の人員配置は「利用者さん25名につき職員1名以上」が基準です。これは、日勤の「利用者さん3名につき職員1名以上」に比べると非常に少ないことが分かるでしょう。

なお、ほかの介護施設の配置基準は以下のとおりです。

  • 介護老人保健施設…利用者さん20名につき職員1名以上
  • グループホーム…利用者さん9名につき職員1名以上
  • 小規模多機能型居宅介護…利用者さん9名につき職員1名以上

特別養護老人ホームはほかの施設に比べても、夜勤の職員1人あたりの利用者さんの数が多い傾向があります。とはいえ、同じ特養でも施設によっては基準以上の人員を配置している場合があるので、夜勤の業務負担がしんどいと感じる人は職場を変えてみるのも方法の一つです。

2.夜勤の勤務時間が長いため肉体的にきつい

長時間勤務にあたる夜勤を行うこと自体にしんどいと感じる人も一定数いるでしょう。夜勤があるのは特養に限ったことではありませんが、生活リズムが崩れ、体調を崩しやすくなるという人もいます。また、日勤→夜勤→休み→夜勤→日勤のように、勤務時間帯が安定しないシフトになることも多く、体調管理に悩む方は多いようです。夜勤がつらい…とお困りの方は、この記事の「特養の夜勤がしんどいと感じるときにできる解消法」をチェックしてみてください。

3.夜間の救急対応に対応しなければならいない

特養の夜勤には救急対応があり、「利用者さんの急変があったらどうしよう…」と精神的な不安からしんどいと感じる人も多いようです。そもそも、特養には夜間の看護師配置が義務付けられていないため、夜勤中に医療スタッフがいないのは珍しくありません。夜間に利用者さんの体調が急変した場合、対応するのは夜勤の介護士さん。命に関わる救急対応にきちんと対応できるか、少ない人数で大丈夫かといった点が不安になってしまうのでしょう。

1人夜勤の場合は仕事を覚えられないと大変

1人で夜勤を担当する場合は責任も大きいため、しっかりと仕事を覚えておかなければなりません。慣れないうちはしんどいかもしれませんが、仕事を覚え、経験を積むうちにある程度の不安は解消されるはずです。どうしても夜勤が不安なら、常勤スタッフの多い日中メインにシフトを入れてもらい、救急対応のスキルを磨いておくことをおすすめします。

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そもそも特養とはどんな施設?

特養とは「特別養護老人ホーム」の略称で、社会福祉法人や自治体などが運営する公的な入居型介護施設です。社会福祉という観点を持つため、民間の有料老人ホームの利用に必要な入居一時金がかからない、月額利用料が低いといった特徴があります。

特養の入居条件

特養の入居条件は、原則として「65歳以上」「要介護3以上」です。介護度が高くても入居できるため需要が高く、施設によっては入居待機になる場合もあるようです。

居室について

特養の居室は、1部屋に4人程度で生活する多床室や2人部屋、個室など、施設によってさまざま。最近は、10名以下のグループごとに食堂や浴室を共有する「ユニット型」を取り入れる施設も増えており、利用者さんのプライバシーや生活リズムを尊重する傾向が強まっているようです。

特養の夜勤の仕事内容

特養は入居型施設のため、24時間体制での介護サポートが必要です。夜勤の時間帯は、入居者さんの就寝時間にあたることが多く、「実際はどんな仕事をしているの?」と疑問を持つ方も。ここでは、特養の夜勤について、具体的な仕事内容をまとめたので確認してみましょう。

日勤スタッフからの引き継ぎ

特養の夜勤の始まりは、日勤スタッフからの引き継ぎ業務から。2交代制の場合は16時~17時ごろ、3交代制の場合は22時ごろに出勤することが多いようです。出勤したら、交代となる日勤のスタッフからすみやかに業務を引き継ぎます。

夕食の食事介助や口腔ケア

2交代制の場合、引き継ぎが終わったら夕食の準備や食事介助を行います。必要があれば、食後の口腔ケアや服薬補助、排泄や臥床の介助、着替えのサポートなども夜勤者の仕事です。

消灯後の見回り

消灯後は、施設内や利用者さんに異変がないか1~2時間おきに見回りを行います。夜勤中は、利用者さんのナースコールやコールマットで呼び出しがあればすぐに駆けつけるのはもちろん、必要に応じて寝返りを手伝ったり排泄介助を行ったりすることもあるでしょう。

介護記録やレクの準備などの事務作業

夜勤の空き時間には、介護記録やケアプランの作成、レクリエーションの準備といった事務作業を進めます。また、交代で食事や仮眠を取るのも夜勤の仕事の特徴です。

朝食の準備や食事介助

早朝は、朝食の準備や入居者さんの起床サポート(移動や着替え、排泄の介助など)を行います。夕食時と同様に、朝食の食事介助や口腔ケアや服薬サポートをするのが一般的な業務の流れです。

交代のスタッフへの引き継ぎ

日勤のスタッフが出勤してきたら、交代のための引き継ぎを行います。退勤時間は施設によって異なりますが、2交代制なら9時ごろ、3交代制なら6時ごろに退勤する場合が多いようです。

特養の夜勤では、深夜に利用者さんがベッドから落ちたり出歩いたりしてしまうことも。利用者さんが、転んで怪我をすることのないよう、安全を確認するのも夜勤スタッフの仕事です。

特養の夜勤がしんどいのは嘘?働くメリットを知ろう

特養の夜勤はしんどいことばかりではありません。夜勤手当が支給されるため給与アップを図れたり、夜勤後の休みを満喫できたりするなどのメリットもあります。特養の夜勤に挑戦してみようか迷っている方は、以下を参考に特養で働くメリットを考えてみましょう。

1.夜勤手当が支給され給与アップできる

特養の夜勤で働くメリットは、基本給にプラスされる「夜勤手当」があることです。施設にもよりますが、1度の夜勤で5,000円~10,000円ほどの手当が支給されます。そのため、日勤専従で働くよりも、夜勤に多く入ったほうが給与が高い傾向に。給与アップを図る手段の一つとして、夜勤を選択するのは効果的です。

2.連休気分を味わえるのが楽しい

夜勤の場合、次の日も休みになる場合が多いので、ちょっとした連休気分を味わえるメリットがあります。2交代制の場合、1回の勤務時間が2回分(16時間)になるため、体力的にしんどい部分はありますが、夜勤が終了になる朝9時から翌日までの約1日半が休みになるので、趣味を楽しみたい人にとっては利点になるはずです。

3.勤務先の選択肢が増える

特養の夜勤ができると、介護業界での転職を検討する場合に勤務先の選択肢が増えるでしょう。介護業界は慢性的な人手不足のため、夜勤対応ができる介護士さんの数も不足しています。夜勤が可能であれば、日勤専従の方よりも給与や手当などの待遇面が優遇される場合もあるので、メリットは大きいでしょう。

4.夜勤専従なら勤務日数が少なくなる

特養の夜勤のなかでも夜勤専従を選ぶと、勤務日数が少なくなるのもメリットの一つです。夜勤専従とは、その名のとおり「夜勤を専門に夜間のシフトだけに入るスタッフ」を意味します。夜勤専従になるメリットを以下にまとめたので、確認してみましょう。

  • 日勤を行わないので生活リズムが安定する
  • 夜勤だけを行うので、日勤に比べて収入が増える
  • 2交代制の場合、日勤より少ない勤務回数になる
  • 日中の時間を自由に使える

夜勤専従は、夜間に働くことが苦にならない方や、高収入を目指したい方にメリットの多い働き方です。ただし、勤務時間が長時間に及ぶため、体力的にしんどいという方にはおすすめしません。無理をせず、自分に合った働き方を考えてみてくださいね。

特養の夜勤がしんどいと感じるときにできる解消法

特養の夜勤がしんどいと感じる場合は、睡眠や仮眠、食事のとり方に気をつける方法があります。介護の仕事は体力を使うため、体調管理が第一です。無理をせず、自分にできる解消法を試してみましょう。

1.睡眠・仮眠のとり方に気をつける

特養に限らず、夜勤は睡眠や仮眠のとり方に気をつけるのがポイントです。夜勤前は、つい寝溜めをしてしまう人もいますが、寝過ぎるのは良くありません。かえって身体のダルさを感じる要因になりかねないので、適度な睡眠をとるように心掛けましょう。

また、夜勤中に仮眠のタイミングがあれば、しっかり身体を休めてください。眠くないからといって休まないと、長時間の夜勤がしんどい時間になってしまいます。「絶対に眠らないとダメ」というわけではないので、ゆっくり休めればOKだと考えましょう。

2.夜勤前は腹八分目に留める

夜勤前の食事は腹八分目に留めるのがおすすめです。夜勤前にパワーをつけようと食事をたっぷり摂ってしまう人もいますが、これは要注意。人によっては、眠気を誘発してしまう場合や、身体介助などで動く際に気分が悪くなってしまうことがあるためです。夜勤前は、食べ過ぎに注意し、できるだけ消化の良いものを食べるようにしてください。夜勤中につまめるおにぎりやお菓子といった軽食を持参して、お腹が空かないように工夫すると良いでしょう。

3.夜勤明けは眠り過ぎない

夜勤明けに疲れていても、眠り過ぎは禁物です。特養の夜勤は長いので、どうしてもたっぷり眠りたくなるという人もいますが、就寝時間が長過ぎると「気づいたら夜だった」ということもあり得ます。夜に目が覚めると、生活リズムが崩れて夜型の生活に。夜勤専従の人なら良いですが、早番、遅番、夜勤の交代制シフトの場合は、日勤勤務までしんどいと感じるようになってしまう恐れがあるので気をつけるようにしましょう。

4.どうしてもしんどいなら「夜勤なし」を選ぶ

対処法を試してみても特養の夜勤がしんどいなら、日勤専従を申し出るか、夜勤自体がない施設で働く方法もあります。日勤専従にすると、正社員から派遣に雇用形態が代わったり、給与がダウンしたりすることもありますが、入居型施設であっても夜勤なしの条件で働くことができるでしょう。夜勤のない介護施設としては、デイサービスやデイケアといった通所介護施設が代表的。しんどいと感じたときに夜勤なしの働き方を選ぶ方法はたくさんあるので、まずは経験してみてはいかがでしょうか。

まとめ

特養の夜勤がしんどいといわれるのは、日勤よりも少ない人数のスタッフで対応することや、緊急事態に対応することなどによる、肉体的・精神的な負担の大きさが起因していると考えられます。とはいえ、仕事に慣れていけば不安やしんどい気持ちは徐々に解消されていくもの。「夜勤は大変そう」と先入観を持つのではなく、まずはやってみるのがおすすめです。

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