
この記事のまとめ
- 特養の夜勤がしんどい理由は、職員数が少ないことや生活リズムが乱れること
- 特養の夜勤がしんどいときの対処法は、「規則正しい睡眠を心掛ける」など
- 特養で夜勤をするメリットは、日勤のみより収入アップが見込めること
特養の夜勤がしんどいとお悩みの方や、夜勤に不安を抱える方もいるのではないでしょうか。特養の夜勤では、配置人数の少なさや勤務時間の長さを「しんどい」と感じることがあるようです。しかし、特養の夜勤はしんどいだけではなくメリットもあります。この記事では、特養の夜勤をしんどいと感じる理由と対処法を解説。特養の夜勤を行うメリットも紹介するので、就職・転職を検討している方は参考にしてみてください。
特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説!目次
特養の夜勤をしんどいと感じる8つの理由
特養(特別養護老人ホーム)の夜勤をしんどいと感じる理由には、「日勤帯に比べてスタッフの数が少ない」「拘束時間が長い」「体力的な負担がある」「生活リズムが乱れやすい」などがあります。
以下で、特養の夜勤をしんどいと感じる8つの理由を解説するので、「夜勤って何が大変なの?」「自分と同じ悩みがある人はいる?」と疑問に思っている方は、確認してみてください。
1.日勤帯に比べてスタッフの人数が少ない
夜間は入浴介助やレクリエーションといった業務がなく、消灯後は利用者さんの活動が減るため、夜勤は日勤よりも介護職員の配置人数が少ないのが特徴です。
厚生労働省の「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準(◆平成12年02月10日厚生省告示第29号)」によると、従来型の特養の夜間の配置基準は、利用者さん25人に対し1人以上、26~60人に対し2人以上、61~80人に対し3人以上、81~100人に対し4人以上と定められています。
同省の「介護老人福祉施設(p.4)」によると、ユニット型の特養の夜勤の配置基準は、2ユニットごとに1人以上。1ユニットの定員はおおむね10人以下で、最大でも15人までです。
日中の特養の配置基準は、利用者さん3人に対し1人以上であることと比較すると、夜勤は1人で担当可能な利用者さんの人数が多いと分かります。
また、夜間もナースコールの対応や見守りなどの業務は継続して発生します。スタッフの人数が少ないと、複数の方から同時に呼ばれた際に焦りを感じたり、孤独感を覚えたりすることがあるでしょう。ほかにも、利用者さんの急変時などに相談できる同僚が少なく精神的なプレッシャーから、しんどいと感じる場合もあります。
出典
厚生労働省「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準(◆平成12年02月10日厚生省告示第29号)」(2026年9月17日)
厚生労働省「第260回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年9月17日)
2.日勤よりも拘束時間が長い
特養の夜勤は「2交代制(16時間夜勤)」を採用している施設が多く、1回の勤務時間が非常に長くなります。一度の勤務で日勤(実働8時間)の2倍働くことになるため、出勤から退勤までの拘束時間の長さも、しんどいと感じる要因のようです。
夜勤中には1~2時間程度の休憩時間が設けられますが、休憩室にいてもナースコールの音が聞こえたり、「スタッフが少ないから、何かあればすぐに出動しなければならない」という緊張感があったりする場合も。完全に仕事から離れてオンとオフの切り替えをすることが難しく、気が休まらないという声もあるようです。
3.体力的な負担がある
特養は要介護度の高い利用者さんが対象で、夜勤では少人数で広いフロアの巡回や排泄介助、体位変換などをこなさなければならないため、体力的な負担が大きいでしょう。
自力での起床や立ち上がりが難しい利用者さんを支える身体介護は、腰や膝への負担が大きく、慢性的な腰痛に悩まされるスタッフも少なくありません。
4.生活リズムが乱れる
夜勤をすると夜に仕事をして日中眠る生活になるため、慣れないうちは生活リズムを整えるのが難しく、体調を崩したり疲労が溜まったりすることも少なくありません。特に、仮眠室がない職場では夜勤中に休息を取りにくく、睡眠のサイクルが乱れることが懸念されます。
また、夜勤専従でない場合、夜勤と日勤のシフトに交互に入ることがあるのも、生活リズムが崩れやすい原因の一つです。日勤と夜勤の両方に対応する働き方に慣れないうちは、しんどいと感じやすいでしょう。
5.夜勤明けの日が公休になる場合は十分に休めない
3交代制で夜勤明けを公休扱いとする職場の場合、寝ていたら休みが終わっている状況になり、「休んだ気がしない」「プライベートの時間が取りにくい」としんどさを感じることがあるようです。
法律では原則週1日以上の休日が必要で、休日は原則として0時から24時までの24時間とする解釈が基本となります。しかし例外として、3交代制の夜勤では、退勤時間から次の勤務までに24時間以上ある場合、夜勤明けを休日として次の日に勤務させることが可能です。夜勤明けが1日の休日としてカウントされれば、休める時間が短く大変さを感じることもあるでしょう。
6.緊急時は介護職を中心に対応する必要がある
厚生労働省の「介護老人福祉施設(p.4)」によると、特養は看護職員の配置を義務付けていますが、24時間の配置義務はなく夜間は介護職員だけになることがあります。もし、夜間に利用者さんが急変した場合は、夜勤の介護職員が対応しなければなりません。
もちろん、医師や看護職員へ連絡しますが、最初は介護職員のみで対応することも。夜勤のたびに緊急対応をすることはないものの、いつ命に関わるような状況があるか分からず、責任や不安から精神的にしんどいと感じる人もいるようです。
出典
厚生労働省「第260回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年9月17日)
7.夜間の勤務のため眠気を感じる
夜勤は本来なら寝ている時間に仕事をするため、どうしても強烈な眠気に襲われる時間帯があるでしょう。特に深夜から明け方(午前2時〜午後5時ごろ)にかけて眠気がピークに達しやすく、起きて活動すること自体にストレスを感じるかもしれません。
さらに、消灯後の施設内は薄暗く静かになるため、見守りや記録業務などの作業中は特に眠気を感じやすくなります。しかし、少しの油断が利用者さんの転倒などの事故につながる可能性があるため、決して気を抜くことはできません。
眠気を必死に我慢しながら、朝まで集中力を維持してケアを行わなければならず、大きな疲労感やしんどさにつながることも考えられるでしょう。
8.家族や友人と生活のすれ違いが生まれる
夜勤に入ると、世間と自分の活動時間が逆転してしまいます。そのため、日中に働いている家族や友人と物理的に生活リズムが合わなくなり、しんどいと感じる人もいるようです。
たとえば同居家族がいる場合、夜勤から帰宅するのは、家族が学校や職場へ出かけた後の時間帯になる場合が多いでしょう。そして夜勤に入るときは、家族が帰宅する夕方から夜にかけての時間帯に出かけるため、同じ家に住んでいても顔を合わせる時間がない日があるかもしれません。
また、「自分が夜間から不在となるため、夕食から子どもの寝かしつけ、送り出しまで家族に任せきりになってしまう」といった申し訳なさが、精神的な負担になることもあります。
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特養の夜勤の仕事内容
特養は24時間体制で利用者さんの生活を支援しています。夜勤の仕事内容は、夕食・朝食の準備や食事介助、就寝・起床介助、夜間の安否確認などです。
ここでは、特養の夜勤の仕事内容を解説します。
日勤の介護職員との申し送り
夜勤の介護職員が出勤して最初に行う仕事は、日勤の介護職員との情報共有です。申し送りの内容は、日勤帯の利用者さんの活動の様子をはじめ、事故・急変・体調不良がなかったかなど、多岐にわたります。日中の様子を確認しておくことで、夜勤中のトラブルや事故、急変に備えて対応しやすくなるでしょう。
また、退勤時は日勤の職員へ、夜間の利用者さんの様子を共有します。日勤帯のスタッフがスムーズにケアを引き継げるよう、睡眠の状況や排泄の回数、夜間に見られた体調の変化などを正確に伝えることが大切です。
夕食の準備・食事介助
2交代制の場合、夜勤に入る時間は午後4時〜5時ごろで、ちょうど夕食前の時間帯です。そのため、夜勤の介護職員が夕食の準備や配膳を行うことも少なくありません。
ほかにも、1人で食事をするのが困難な利用者さんの食事介助や食後の口腔ケア、食事が終わった後の片付けなども行います。
服薬介助
利用者さんの服薬管理は基本的に看護職員が担当しますが、介護職員が服薬介助を行うこともあります。介護職員が対応できるのは、医師から処方された薬を飲むための介助や声掛け、飲み残しがないかの確認などです。
複数の利用者さんに対して服薬介助を行うため、間違いのないようしっかり確認しながら薬を提供したうえで、服薬後に副作用と思われる変化はないか確認する必要があります。
排泄介助
特養の夜勤における排泄介助は、利用者さん一人ひとりの身体状態に合わせて、就寝前や夜間の定期巡回、早朝のタイミングなどに行います。主な業務内容は、定時やコール時のオムツ・パッド交換、ポータブルトイレの処理、トイレの声掛け・介助などです。
就寝中に利用者さんのオムツ交換やパット交換を行う場合、安眠を妨げない素早く丁寧な対応が求められるでしょう。寝起きはふらつきが発生しやすいので、トイレ介助の際は転倒リスクに配慮したケアが重要です。
就寝介助
就寝介助では、利用者さんが快適に眠りにつけるようサポートします。具体的な業務は、パジャマへの更衣の介助や、車いすからベッドへの移乗の介助などです。
また、転落を防ぐためのベッド柵の確認やナースコールの配置、室温や照明の調整といった、安眠のための環境づくりも重要な役割となります。
就寝後の巡回や安否確認
特養の夜勤における就寝後の巡回と安否確認は、利用者さんの命と安全を守るための重要な業務です。消灯後はおよそ2時間おきに各部屋を見回り、睡眠状態や呼吸に異常がないか、体調不良や急変が起きていないかを確認します。
また、寝返りを打てない方の体位変換やベッド周辺の安全確認、眠れない方への対応、ナースコール対応なども業務の一つです。
起床介助
起床介助は午前6時ごろから朝食前にかけて行われます。起床の声掛けや更衣介助、洗顔などの整容介助・口腔ケア、移乗介助に加え、朝の排泄介助なども実施。介護職員にとっては夜勤の疲れが出やすい時間帯ですが、利用者さんにとっては1日の始まりです。一人ひとりの状態に合わせ、明るく丁寧に対応し気持ち良い朝を迎えられるようサポートします。
朝食の準備・食事介助
起床介助後の午前7時〜8時ごろには、朝食の準備と食事介助を行います。食堂への案内や配膳の際は、利用者さんごとの食事内容を間違えないよう注意が必要です。食事中は誤嚥(ごえん)に気をつけながら個々のペースに合わせて声掛けや介助を行い、食後は摂取量の記録や口腔ケアを実施するなどして、安全な食事をサポートします。
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特養の夜勤は2交代制と3交代制どっちがしんどい?
特養の主な勤務形態は、2交代制・3交代制・変則3交代制です。
日本医療労働組合連合会の「「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要(p.17)」によると、調査対象の特養15施設のうち、「2交代制(16時間以上)」を採用している特養が最も多い66.7%でした。次いで「変則3交代制」が26.7%、「2交代制(16時間未満)」が6.7%です。なお、変則3交代制とは、3交代制の夜勤の入り時間を早めに設定するシフトを指します。
特養の夜勤においては、1回の勤務時間が長い「2交代制(16時間以上)」が主流です。以下で、2交代制と3交代制の各シフトの働き方の特徴を解説するので、ご覧ください。
出典
日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査一覧」(2026年9月17日)
2交代制の夜勤の働き方
「2交代制の夜勤」は、1日(24時間)を「日勤」「夜勤」の2つのシフトで回す働き方です。下記は、2交代制のシフト例なので参考にしてみてください。
- 日勤:午前9時~午後6時(8時間労働、1時間休憩)
- 夜勤:午後4時~翌午前10時(16時間労働、2時間休憩)
2交代制の夜勤は拘束時間が16時間前後と長いため、体力的にしんどいと感じる方もいるようです。
一方で、1回の拘束時間が長い分、夜勤終了後の日は「明け休み」となり、翌日も公休日になるシフトが主流。通勤回数が減りまとまった休みを取りやすいため、「プライベートの予定を立てやすく2交代制が合っている」という人もいます。
3交代制の夜勤の働き方
「3交代制の夜勤」は、1日(24時間)を「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つのシフトに分けて回す働き方です。一般的な勤務時間は、1回のシフトにつき実働8時間程度となります。下記は、3交代制のシフト例です。
- 日勤:午前8時~午後5時(8時間労働、1時間休憩)
- 準夜勤:午後4時~翌午前1時(8時間労働、1時間休憩)
- 深夜勤:午前0時~午前9時(8時間労働、1時間休憩)
3交代制は2交代制に比べて1回の拘束時間が短いため、体力的な負担や集中力低下のリスクを抑えられ、働きやすいと感じる人もいます。一方で、出勤日数が多くなるため、2交代制に比べてまとまった休みを取りにくく、生活リズムの切り替えに工夫が必要となるでしょう。
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特養の夜勤がしんどいときの対処法
ここでは、特養の夜勤がしんどいと感じたときの対処法を解説します。「特養で夜勤をやっていけるか不安」「もう疲れた…」と悩んでいる方は、チェックしてみてください。
夜勤前は規則正しい睡眠を心掛ける
夜勤に入る前に寝だめをしておこうと考える方もいますが、かえって疲労感が増すことがあるため注意が必要です。過度に長く眠ると、睡眠リズムが乱れて眠りが浅くなったり、体がだるくなったりします。その結果、夜勤中に強い眠気に襲われたり、注意力が散漫になり思わぬミスにつながったりするかもしれません。
出勤前は普段どおりの睡眠時間にとどめることが、夜勤を乗り切るためのポイントです。
夜勤明けの過ごし方を意識して生活リズムを整える
夜勤明けの過ごし方を工夫して、昼夜逆転を防ぎましょう。退勤後に長時間寝てしまうと、その日の夜に眠れなくなり体内時計が狂う原因となってしまいます。そのため、帰宅後の睡眠は2〜3時間程度の仮眠にとどめておくと良いでしょう。
午後からはなるべく太陽の光を浴びて、普段と同じように活動してみてください。そうすることで夜には自然な眠気が訪れ、スムーズに本来の生活リズムへと戻すことができるでしょう。
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食生活を見直して睡眠の質を高める
食事の内容やタイミングは、夜勤中の仮眠や夜勤明けの睡眠の質に大きく影響します。本来であれば夜間は胃腸が休む時間帯なので、夜勤中は脂っこいものや重い食事をとるのは避けましょう。お腹がいっぱいの状態で寝ようとしても、体が消化活動を優先してしまい、脳と体が深く休めない状態になってしまいます。
夜勤明けの食事は消化の良いものを選び、できれば寝る2〜3時間前までに済ませておくことが大切です。また、眠気覚ましのカフェイン摂取も夜勤の前半までにとどめ、夜勤明けに眠れなくなる事態を防ぎましょう。
夜勤の回数を上司に相談する
特養の夜勤が体力的にしんどいと感じた場合は、無理をせず上司へ相談してみましょう。介護職の夜勤回数には法的な上限が設けられていないものの、月に4〜6回程度の職場が多い傾向にあります。
もし、現在のシフトの夜勤が多過ぎたり、身体への負担を感じていたりするなら、回数の調整をお願いするのも一つの手です。
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日勤や夜勤専従の働き方を検討する
日勤と夜勤が混ざったシフトは生活リズムが乱れやすく、しんどいと感じることがあるでしょう。その場合は、思い切って「日勤のみ」や「夜勤専従」といった働き方に変更するのも一つの解決方法です。
日勤に絞れば毎日決まった時間に眠れるため、体力的な負担を大きく減らすことができます。夜勤専従も、夜間の勤務に固定化され、交互にシフトをこなすより楽になる可能性があります。
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特養の夜勤のスケジュール例
ここでは、特養の介護職員における2交代制夜勤のスケジュール例を紹介します。
特養の夜勤の1日の流れ
16:00
出勤、日勤から申し送り
17:30
夕食の準備
18:00
夕食の食事介助、服薬介助、口腔ケア
20:00
就寝介助
21:00
消灯
23:00
2時間ごとに定期巡回、介護記録作成
01:00
休憩
06:00
起床介助
06:30
朝食の準備
07:00
朝食の食事介助、服薬介助、口腔ケア
09:00
日勤への申し送り、事務作業
10:00
退勤
特養の夜勤では、ほかの職員と協力しながら、主に利用者さんの起床や就寝に伴う支援を行います。なお、実際の細かい仕事の流れや分担、休憩時間などは職場によって異なるので、上記は一例としてご覧ください。
従来型特養とユニット型特養の違い
従来型特養とユニット型特養は、施設の間取りや働き方が異なります。従来型特養は2〜4人部屋の多床室が中心で、フロア全体をスタッフが協力して担当するため、分業しやすく安心感があるのが特徴です。
一方、ユニット型は共有空間を囲むように個室が配置され、専属の介護職員による個別ケアが行われます。利用者さんと深く関われるメリットがある反面、職員1人にかかる責任やプレッシャーが大きくなりやすい点に注意が必要です。
従来型特養とユニット型特養については、「特養のユニット型・従来型の違いは?人員配置や介護職として働くメリット」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
特養の夜勤を行うメリット
特養の夜勤を行うメリットは、「夜勤手当で給与アップにつながる」「プライベートの時間を有効に使える」「日勤より落ち着いて業務ができる」「採用される可能性が高まる」などがあります。しんどいと感じている方や負担が心配な方は、メリットもあわせて確認し、自分に向いている働き方か検討してみてくださいね。
夜勤手当がつくため給与アップにつながる
夜勤は、基本給に加えて夜勤手当や深夜手当がつきます。
レバウェル介護(旧 きらケア)の調査によると、約5,000~9,000円の夜勤手当をもらっている方が6割程度でした。たとえば、夜勤手当6,000円が支給される職場で月6回夜勤に入る場合、日勤のみと比べて3万6,000円収入が増える計算です。
夜勤に入ると、午後10時から午前5時までの時間を対象に、日勤の25%以上の割増賃金が支給されます。割増賃金は「労働基準法第37条」に定められているので、夜勤をした場合は必ず適用される制度です。
上記の割増賃金以上を支給すれば問題ないため、実際の夜勤手当の金額は施設によって異なりますが、日勤専従よりも夜勤をしたほうが給与は高くなります。
出典
e-Gov 法令検索「労働基準法」(2026年9月17日)
夜勤明けを活用してプライベートの時間を有効に使える
2交代制の夜勤の場合、夜勤明けの翌日を休日にする職場が多い傾向にあります。そのため、夜勤明けの午後から翌日いっぱいをプライベートの時間として有効に使えるでしょう。2連休の場合、夜勤明けの半日+丸2日自由な時間を確保できるため、日勤からの連休よりも連続して使える時間は長いといえます。
2交代制の夜勤は長時間勤務の大変さがありますが、その分連続した自由時間を取ってプライベートを充実させられるのはメリットです。
緊急対応がなければ日勤より落ち着いて業務ができる
夜間帯は入浴やレクリエーションがないため、急変などのトラブルが起きなければ、比較的落ち着いて業務に取り組めます。夜勤の業務は、定期的な巡回や排泄介助といったルーティンワークが中心で、自分のペースで仕事に集中しやすい環境といえるでしょう。
さらに、特養は要介護3以上の方を対象としているため、グループホームなどと比べて、夜間に利用者さんが歩いたりナースコールが鳴ったりすることは少ない傾向にあります。
夜勤に入れる人は採用される可能性が高い
特養の夜勤は体力的な負担や生活リズムの乱れといったデメリットがあるため、日勤のみを希望する方がいます。だからこそ、夜勤に入れる人材は施設側から重宝され、日勤希望者よりも採用を前向きに検討してもらいやすいでしょう。
これから特養への転職を考えている方で夜勤シフトに入れる場合、積極的にアピールすると良いかもしれません。なお、事情がある場合、夜勤が難しくても考慮してもらえる可能性があります。
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夜勤の負担が少ない特養の特徴
特養で夜勤ありの働き方をする場合は、できるだけ働きやすい施設を見極めることが大切です。ここでは、夜勤の負担が少ない施設の特徴をご紹介します。
1.夜勤に入る職員が多い
施設全体の介護職員の人数が十分に確保されているかを確認したうえで、夜勤に入れる介護職員の人数もチェックすることが大切です。「1.日勤帯に比べてスタッフの人数が少ない」で解説したように、特養の夜勤の配置基準は、25~30人に対し1人以上となっています。
日中の介護職員の人数が多くても、夜勤に入れる人が少ない場合、特定の人に夜勤の負担が集中するリスクが考えられます。そのため、介護職員1人当たりの夜勤回数が無理のない範囲で設定されているか、夜勤の配置基準より実際の配置人数が多いかを確認すると良いでしょう。
2.夜勤中の休憩や仮眠をきちんと取れる
働きやすい職場を見極めるには、夜勤時の休憩時間が正しく確保されているかを確認することが大切です。休憩時間がなかったり短かったりすると、仕事に集中できずにモチベーションが低下してしまう可能性があります。
e-Gov 法令検索の「労働基準法第34条」によると、原則として勤務時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は60分以上の休憩を与える必要があると定められています。16時間の勤務でも休憩時間が60分あれば違法ではありませんが、2時間ほどの仮眠が可能な職場のほうが休息を取りやすいでしょう。
出典
e-Gov 法令検索「労働基準法」(2026年9月17日)
3.職員同士の雰囲気が良い
夜勤も日勤同様に、スタッフ同士の連携やコミュニケーションが不可欠です。そのため、人間関係が良好で雰囲気の良い職場は働きやすいと感じるでしょう。
人間関係を見極めるには、施設見学や面接の際に、スタッフの様子や職場の雰囲気を確認するのがおすすめです。利用者さんと介護職員のコミュニケーションが和やかな施設は、人間関係が良好で働きやすい環境と推測できます。
4.夜勤の勤務形態が自分に合っている
先述のように、特養の夜勤には2交代制と3交代制があります。2交代制の夜勤は約16時間勤務で、夜勤明けの翌日は休みになるのが一般的です。一方、3交代制は8時間勤務で勤務時間が短いものの、夜勤明けの翌日に出勤となることもあります。
そのため、長時間の夜勤がしんどい方は3交代制が、勤務時間が長くても夜勤明けの次の日に休みたい方は2交代制の働き方が合っているでしょう。働き方によってしんどいと感じるポイントは異なるので、転職の際は自分に合った勤務形態なのか確認することがポイントです。
特養の夜勤についてよくある質問
ここでは、特養の夜勤についてよくある質問に回答します。「特養の夜勤ってしんどいの?」と気になっている方は、ぜひご覧ください。
特養の夜勤をするデメリットは?
特養の夜勤は、生活リズムが崩れたり体力的にきついと感じたりするデメリットがあります。生活リズムが乱れると体調不良になる可能性があるので、慣れないうちはしんどいと感じやすいでしょう。また、夜勤をすることで、家族や友人と予定を合わせにくくなる場合があります。
特養の夜勤に月10回入ると給料はどうなる?
夜勤手当として1回6,000円支給される場合、月10回夜勤に入ると、日勤のみと比べて6万円給与が上がります。夜勤手当の金額は職場によって異なりますが、深夜10時~早朝5時までの労働に対しては、最低でも通常の1.25倍の給与が支給される決まりです。
特養の夜勤ってしんどいの?
夜勤は日勤より職員数が少ないため、担当する利用者さんの人数が増えて大変さを感じることがあります。また、2交代制の夜勤は16時間ほどと勤務時間が長いことから、体力的に大変と感じる人もいるでしょう。3交代制勤務の場合は、夜勤明けの翌日が勤務になることもあり、休みが少ないと感じる人もいるようです。
この記事の「特養の夜勤をしんどいと感じる8つの理由」では、特養の夜勤が大変と感じる理由を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
特養の夜勤は仮眠を取れるの?
日本医療労働組合連合会の「「2025介護施設夜勤実態調査」結果概要(p.31)」によると、特養の夜勤の休憩時間と仮眠時間の合計の平均時間は、2交代制で1時間58分、3交代制1時間15分でした。特養の半数程度に仮眠室が設置されており、1~2時間程度横になってしっかりと身体を休められる傾向にあります。
ただし、仮眠室がない職場もあるので、転職の際は、夜勤の休憩時間や仮眠施設の有無について施設に確認することが重要です。
出典
日本医療労働組合連合会「介護施設夜勤実態調査一覧」(2026年9月17日)
まとめ
特養の夜勤では、「日勤より職員の人数が少ない」「2交代制の場合、拘束時間が長い」「生活リズムが乱れる」などをしんどいと感じる場合があるようです。
特養の夜勤がしんどいときは、規則正しい睡眠を心掛けたり、上司に相談したりすることで、負担を減らせるかもしれません。
特養の勤務形態は2交代制や3交代制があり、どちらを働きやすいと感じるかは人によって異なります。特養に転職する際は、自分に向いている働き方を考えたうえで、転職先を検討すると良いでしょう。
勤務形態のほかに、「職員が十分な人数配置されているか」や「仮眠室があるか」などもチェックすることが大切です。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



