特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説

介護の仕事 2026年4月30日
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この記事のまとめ

「特養とはわかりやすくいうとどんな施設なの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。特養(特別養護老人ホーム)とは、原則要介護3以上の方がサポートを受けて生活する施設です。この記事では、特養の入居条件や費用、種類を解説します。利用するメリットやデメリットもまとめました。仕事内容や給与事情、向いている人の特徴も紹介するので、特養への就職・転職を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

特別養護老人ホーム(特養)とは?

特養とはわかりやすくいうと、自宅での生活が困難な方が入居して、日常生活の支援を受けながら暮らす介護施設のことです。社会福祉法人や地方自治体といった公的な機関が運営しています。

特養は、「特別養護老人ホーム」を省略した呼び方です。介護保険法に基づいて「介護老人福祉施設」と表記されることもありますが、これらはすべて同じ施設を指します。

特養に入居できるのは、介護の必要性が高い人で、認知症の方や寝たきりの方も介護を受けながら生活できる環境です。利用者さんの看取りに対応している施設が多く、高齢者の方の終(つい)の棲家としても機能しています。

特養の入居の条件

特養に入居できるのは、原則として要介護3~5の方です。主に65歳以上の高齢者が利用しますが、特定疾病の診断と介護認定を受けている40〜64歳の方も入居できます。
また、特養で問題なく暮らせる方が対象なので、高度な医療が必要で施設での生活が困難な方は、入居するのが難しい場合があるでしょう。

要介護1・2の方も条件を満たせば入居できる

要介護1・2の方も、特例入所として特養を利用できる場合があります。特例入所は、施設や市区町村から「入居の必要がある」と判断された方が対象です。
具体的には、「認知症や知的障がい、精神障がいなどによって自宅で生活を送ることが困難な方」「家族による支援が期待できず、在宅生活では介護を十分に受けられない方」などが、特例入所に当てはまる可能性があります。

入居待ち(待機者)の状況

厚生労働省の「特別養護老人ホームの入所申込者の状況(令和7年度)」によると、特養の入居待ちをしている要介護3以上の方は、全国で20.6万人でした(2025年4月1日時点)。このうち、自宅で生活をしている方は8.6万人となっています。少しでも早く入居できるよう、複数の施設に申し込みをする人もいるようです。

特養の主な居室のタイプ

特養には従来型とユニット型の2種類があり、居室のタイプがそれぞれで異なります。従来型の特養には、個室と多床室があるようです。特養の主な居室のタイプを、以下で確認してみましょう。

従来型個室

従来型の特養は、施設の規模が大きく利用者さんが多いのが一般的です。利用者さん一人ひとりに居室が用意されているのが、従来型個室となります。個室は横並びに配置され、廊下を挟んだ向かい側にも同じように個室が並ぶ場合が多いようです。

ユニット型個室

ユニット型の特養は、在宅に近い環境で過ごせるのが特徴です。全員に個室が用意されているだけではなく、リビングといった共有スペースもあります。プライバシーに配慮されていることに加え、ほかの利用者さんとの交流もしやすいのが、ユニット型個室タイプの特養です。

多床室

多床室は、従来型特養に多くみられるタイプで、2~4人が同じ居室で過ごします。利用者さんのプライバシーや過ごしやすさに配慮して、カーテンやパーテーションで仕切りを作る場合が多いようです。

特養の入居に必要な費用

特養の入居にかかる初期費用は0円です。入居したら、介護サービス費と居住費、食費、日常生活費を毎月支払います。特養に入居する場合、毎月10万~15万円くらいの費用がかかると考えておくと良いでしょう。

特養は介護保険の給付対象なので、介護サービスの費用負担は1割が基本です。一定以上の所得がある方は、2~3割負担になります。住民税非課税世帯の方は、食費や居住費を支払うための補足給付を受けられる場合もあるようです。

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特別養護老人ホームの運営条件

特養を運営するには、設備や人員の条件があります。下記では、設備基準と人員配置基準を解説するので、参考にしてください。

設備基準

特養の設備基準として、居室定員は原則1人と定められています。従来型の特養には多床室もありますが、施設を新設する場合は個室の完備が必要になるようです。

また、廊下や階段に手すりを設置することや、利用者さんにとって安全な浴室を整備することも必要になります。特養には、複数の利用者さんが入居して、適切なケアを受けるための設備基準が設けられているのが特徴です。

人員配置基準

厚生労働省の「介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(改定の方向性)(p.40)」を参考に、特養の人員配置基準を以下にまとめました。

職種人員配置基準
施設長(管理者)1人(常勤)
ユニットリーダー(ユニット型特養の場合)ユニットごとに1人(常勤)
医師運営に必要な人数
介護職員または看護職員利用者さん3人に対して1人以上
生活相談員利用者さん100人に対して1人以上
介護支援専門員(ケアマネジャー)利用者さん100人に対して1人以上
機能訓練指導員1人以上(兼務可能)
栄養士または管理栄養士1人以上

参考:厚生労働省「介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(改定の方向性)(p.40)」

特養には、利用者さんの状態に応じた介護サービス計画を立てるケアマネジャーや、日々の相談に乗る生活相談員、リハビリテーションのプロである機能訓練指導員など、さまざまな職種の配置が義務付けられていることが分かります。

特別養護老人ホームの種類をわかりやすく解説

特養は、大きく分けると「広域型」「地域密着型」「地域サポート型」の3種類です。ここでは、それぞれの特養の対象者や利用目的を解説します。

広域型特養

広域型特養は、施設のある地域以外の方も入居できる施設です。入所条件に現住所の制限がないため、自宅から離れた施設にも入居できるメリットがあります。選択肢が多いので、費用や家庭の事情などに合った施設を見つけやすいでしょう。

地域密着型特養

地域密着型の特養は、施設のある市区町村に住民票がある方が入居できる施設です。入所定員は29人以下となっています。
地域密着型に分類される「単独型特養」と「サテライト型特養」について、以下で解説するのでご覧ください。

単独型特養

単独型特養は少人数制で、アットホームな雰囲気があります。利用者さんが住み慣れた地域での生活を続けることを目的とした施設です。利用者さんの人数は少なく小規模ですが、特養の人員配置基準を満たす必要がある点が、後述のサテライト型とは異なります。

サテライト型特養

サテライト型特養は、広域型特養や老健などの本体施設と連携を取りながら、別の場所で運営されます。本体施設からおよそ20分以内で移動できることを条件に、人員配置の基準を緩和した小規模な体制で運営できるのが、サテライト型特養です。

地域サポート型特養

地域サポート型特養は、自宅で生活する高齢者の方を支援するための施設です。24時間体制で、利用者さんの生活の見守りを実施。日中は巡回訪問を行い、夜間は看護師による相談対応や緊急時の支援を行います。地域サポート型特養は、特養のなかでも数が少ない施設です。

特別養護老人ホームとほかの入所施設の違い

特養の利用を考えている方は、「ほかの介護施設とどう違うの?」と疑問に感じるかもしれません。介護老人保健施設や有料老人ホームとの違いを以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

介護老人保健施設(老健)との違い

特養と老健では、利用の目的や期間、対象者が違います。老健は、退院後の在宅復帰を目的として入所する介護施設です。入所した方は、医療処置を受けながらリハビリテーションに励み、自宅での生活に戻ることを目指します。医療・リハビリを提供するために常勤の医師がいるだけではなく、看護師が24時間体制で配置されているのが特徴です。

在宅への移行が前提なので、3ヶ月ごとに退所可否の判定があります。終身利用を目的としていないのも、老健と特養の大きく異なる点です。老健では、多くの専門職が連携して、利用者さんが在宅復帰できるよう支援します。

有料老人ホームとの違い 

特養と有料老人ホームは、運営主体や入居にかかる費用、入居要件、医療体制などが違います。有料老人ホームは、株式会社が運営する施設が多いのが特徴です。企業は、顧客獲得につなげるため、充実した設備や多様なコンセプトなどを用意し、魅力のある有料老人ホームを提供しています。

有料老人ホームの入居対象者は施設ごとに異なり、介護認定を受けていない方から要介護5の方まで利用可能です。看護師を24時間配置することや、ターミナルケアを充実させることなどで、医療サービスを売りにしている施設もあります。

有料老人ホームは、独自のサービスを用意している場合も多く、施設の選択肢が豊富なのが魅力です。入居費用が特養より高い傾向にあることは、入居するデメリットといえます。

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特別養護老人ホームに入居するメリット・デメリット

特養には入居する多くのメリットがある一方で、利用するにあたってのデメリットもあります。どの介護施設を選ぶべきかは、利用する方の介護度や経済状況などによって異なるでしょう。特養の利用を検討している方は、以下でメリットとデメリットを確認してみてください。

特養に入居するメリット

特養に入居すると次のようなメリットがあります。

  • 24時間体制でプロによる専門的なケアを受けられる
  • 看取りまで長期にわたって介護サービスを受けられる
  • 費用がほかの介護施設に比べて安い

特養は、「24時間プロに介護を任せたい」「終身利用を検討している」「費用を抑えて施設で暮らしたい」といったニーズに対応する介護施設です。上記に当てはまる方は、利用を考えてみると良いかもしれません。

特養に入居するデメリット

特養を利用するにあたってのデメリットは以下のとおりです。

  • 入居要件が厳しい
  • 地域によっては入居に時間がかかる
  • できる医療的ケアに限度がある

特養はほかの介護施設と比べて費用負担が少ないため、入居を希望する人が多く、スムーズに利用できないことがあります。待機者が多い地域では、入居までに数年かかるケースもあるようです。

また、夜間は看護師の配置義務がないので、常時の医療的ケアが必要な方に対応するのが難しいのもデメリット。特養には、医療依存度が低く、介護の必要性が高い方が多く入居しています。

特別養護老人ホームの仕事内容

特養の仕事内容は、食事介助や入浴介助、排泄介助などの身体介護がメインです。身の回りのお世話のほか、リハビリテーションのサポートやレクリエーションなども実施します。以下で解説するので、特養の仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

食事介助

特養は利用者さんの介護度が高い傾向にあり、咀嚼(そしゃく)することが難しかったり、飲み込む機能が低下していたりする方もいます。そのため、食事の補助や見守りは欠かせません。利用者さんの食事機能に合わせて、きざみ食やミキサー食など、食べやすい形状の食事を用意し、介助を行います。

利用者さんが正しい姿勢で安全に食事できるよう、できるだけ離床した状態で介助します。食事介助は、利用者さん目線に高さを合わせて行うのが基本です。
また、旬の食材を使ったり、誕生日には特別食を用意したりするなど、利用者さんが食事を楽しめるよう工夫している施設もあります。

入浴介助

入浴介助の際は、利用者さんが浴室で転倒しないよう、注意深くケアすることが重要です。大人数で入れる大浴場や1人が入浴できる個浴、機械浴など、施設によって入浴設備は異なり、利用者さんの状態に合わせて入浴してもらいます。寝たきりの方や車いすの方には、そのまま入浴できる機械浴を実施する施設が多いようです。

入浴介助には、利用者さんの体調に合わせた臨機応変な対応が求められます。体調不良などで入浴が難しい方には、清拭を行うこともあるでしょう。
入浴は、利用者さんにとってリフレッシュできる重要な時間です。快適なリラックスタイムを提供するためには、お湯だけでなく脱衣所も適温に保ち、利用者さんが体調を崩さないように気を配る必要があるでしょう。

排泄介助

排泄介助は、利用者さんが立った状態を維持できる場合はトイレで行います。利用者さんが自分でできる動作は必要以上に介助せず、自立を支援することも大切です。自身で尿意や便意を感じにくい方には、排泄の間隔に合わせて定期的にトイレの声掛けをします。利用者さんが寝たきりの場合は、居室のベッド上で排泄介助を行うことになるでしょう。

排泄介助はデリケートなケアなので、プライバシーに配慮しながら行う必要があります。利用者さんとの信頼関係も重要なので、普段から声掛けをしてコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。

生活援助

生活援助では、居室の掃除や衣類の洗濯、買い物などを行います。介護職員がすべての家事を代行するのではなく、できる限り利用者さんがご自身でできるよう、自立をサポートすることも大切です。

リハビリテーション

特養のリハビリテーションは、生活リハビリが中心です。日常生活を通じて腕や足の機能を維持・回復させることを目指しており、介護職員はそのサポートを行います。

施設によっては、外部の事業者にリハビリテーションを依頼したり、理学療法士などによる本格的なリハビリメニューを提供したりすることもあるようです。介護職員がリハビリ業務に関わるかどうかは、施設によって異なるでしょう。

レクリエーションやイベントの実施

レクリエーションは、リハビリを兼ねた娯楽として行います。習字や手芸、脳トレ、クイズ大会、カラオケなど、活動内容はさまざまです。体や頭を使うことで、心身機能や認知機能の維持・向上を図る目的があります。

夏祭り・クリスマス会といった季節の行事や誕生日会、外出イベントなどを行い、利用者さんが笑顔で過ごせるよう工夫しているようです。ときには、ボランティアを招いて演奏や演劇を披露してもらうこともあるかもしれません。近隣の幼稚園や保育園、小学校の子どもたちと触れ合える機会を設けるなど、さまざまなイベントを通して、積極的に地域交流を図る施設もあります。

看取り対応

終の棲家として入居できる特養では、看取り対応を行うことも少なくありません。多くの特養では、利用者さんが希望する環境で最期を迎えられるよう、介護職員と医師・看護師が連携して看取りケアを行っています。看取り介護は、利用者さんが自分らしい人生を送るためのケアなので、日常生活の支援の延長ともいえるでしょう。

利用者さんが施設での看取りを希望する場合は、ケアマネジャーからしっかりとケアの内容を説明しておく必要があります。また、最期の時間を安らかに過ごしてもらうためには、職員と利用者さんの信頼関係が重要です。利用者さんだけではなく、ご家族とも積極的にコミュニケーションを取ることで、理想の最期を迎えるサポートができるでしょう。

特養の1日のスケジュールや夜勤業務については、「特養の仕事内容を解説!介護職員の1日のスケジュールや夜勤業務も紹介」の記事で解説しているので、自分が働く姿をイメージしたい方は参考にしてくださいね。

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特別養護老人ホームで働くメリット

特養で働くと、スキルアップできたり、経験を家族の介護に役立てられたりするメリットがあります。特養で働くメリットを以下で解説するので、チェックしてみましょう。

介護スキルが身につき対応の幅が広がる

利用者さんの介護度が高い特養で働くと、自然と介護技術が身につきます。利用者さんの状態に応じた介護の方法を考えることで、一人ひとりに対応した個別ケアを実践するスキルを習得できるでしょう。
特養での経験や身につけたスキルがあれば、即戦力として活躍できるので、介護業界での転職にも役立ちます。

利用者さんを24時間体制で長期的に介護できる

利用者さんが終の棲家として選ぶことも多い特養で働くと、一人ひとりに長期的な介護を行うことが可能です。利用者さんと長期的な関係性を築くことで、安心して日常生活を送るための支援ができます。

利用者さんに寄り添って介護を行うなかで、感謝の言葉をもらえる機会も多いでしょう。直接感謝の言葉を聞けると、貢献していることを実感でき、モチベーションの維持につながります。

家族に介護が必要になったときに役立つ

家族に介護が必要になったときにも、特養で働いた経験が役立ちます。介護職員として研修を受け、ケアの方法だけではなく利用できる制度なども学んでおけば、家族に介護が必要になった場合も、焦らず対応できるでしょう。

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特別養護老人ホームで働くデメリット

特養の仕事には、ある程度の介護スキルが求められたり、体力的な負担があったりするデメリットもあります。下記でデメリットを確認するので、特養への転職を検討している方は参考にしてみてください。

ある程度の介護スキルが必要

特養の利用者さんは介護度が高いため、身体介護を行うことが多い傾向にあります。寝たきりの方や車いすの方も入居しているので、職員にはある程度の介護スキルが必要です。そのため、無資格の方や介護未経験の方は「仕事についていくのが大変…」と感じる可能性があるでしょう。

身体介護が多く一定の体力的負担がある

身体介護が多いと、介護職員の体力的な負担は大きくなる傾向にあります。身体介護では、自分より体格の良い利用者さんを支えたり抱えたりすることも少なくありません。体力的な負担を軽減させるには、正しい介護技術を身につけることが重要です。

また、特養には夜勤シフトがあります。夜勤を行うと生活リズムが崩れやすくなるため、自律神経の乱れや睡眠不足により、体力的な負担を感じる方もいるようです。

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特別養護老人ホームで働く介護職員の平均給与

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.129)」によると、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)で働く介護職員の平均給与(月給・常勤)は、36万1,860円です。
介護職員の施設形態ごとの平均給与を以下にまとめたので、チェックしてみましょう。

施設形態平均給与
介護職員全体33万8,200円
介護老人福祉施設(特養)36万1,860円
介護老人保健施設(老健)35万2,900円
介護医療院33万30円
訪問介護事業所34万9,740円
通所介護事業所(デイサービス)29万4,440円
通所リハビリテーション事業所(デイケア)31万9,310円
特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)36万1,000円
小規模多機能型居宅介護事業所30万5,220円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)30万2,010円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.129)」

特養は、介護業界のなかでも比較的お給料が高い職場です。給与が高い理由の一つとして、身体介護を行う機会が多いことが挙げられます。専門的な介護を行うために資格を取得した方は、資格手当がもらえる場合があるため、給与水準が高いようです。

また、特養には夜勤があり、夜勤手当や深夜割増賃金で給与がアップするので、夜勤がない介護事業所を比べて平均給与が高いと考えられるでしょう。

特養でお給料を増やす方法については、「特養の給料や手取りは?介護職員の給与アップの方法や仕事内容も解説!」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

特別養護老人ホームで働くうえで役立つ資格

特養で働くために必須の資格ないため、応募条件を設けていない特養の求人には、無資格の方も応募が可能です。ただし、特養で働くうえで役に立つ資格はあります。
下記では、特養の仕事に活かせる「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」という3つの資格をご紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修を取得すると、介護の基本的な知識やスキルが身についていることを証明できます。介護業界の入門資格であり、受講要件もないため、無資格・未経験の方が最初に取得するのに良いでしょう。

介護職員初任者研修の資格は、130時間10科目の課程を修了することで取得できます。
詳しくは、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」で解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、前述の介護職員初任者研修よりも専門性の高い資格です。受講に要件はないので、誰でも取得を目指せます。

介護福祉士実務者研修は、450時間の課程を修了することで取得可能です。介護職員初任者研修を取得していれば、130時間分の課程が免除されます。そのため、段階的に学びたい方は、介護職員初任者研修を修了してから、介護福祉士実務者研修を取得するのも良いかもしれません。
介護福祉士実務者研修の詳細は、「介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説」にまとめています。

介護福祉士

介護福祉士は、介護や福祉に関する専門的な知識・スキルがあることを証明する国家資格です。介護福祉士の一般的な取得ルートは、「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」の3通りあります。

働きながら資格取得を目指したい方には、実務経験ルートを選ぶのが良いでしょう。実務経験ルートで介護福祉士になるには、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の修了が求められます。
介護福祉士の取得方法については、「介護福祉士の受験資格を得るルートを解説!必要な実務経験や試験概要は?」で解説しているので、興味がある方はあわせてチェックしてみてください。

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特養(特別養護老人ホーム)で働くのに必要な資格は?働いている職種も紹介

特別養護老人ホームに向いている人・向いていない人

ここでは、特養で働くのに向いている人と向いていない人の特徴を解説します。特養の仕事に興味がある方は、適性を見極めるための参考にしてみてください。

特養で働くのに向いている人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、特養の仕事に向いている可能性が高いといえます。

  • 介護のスキルを活かして働きたい
  • 高度な介護技術を身につけたい
  • ある程度の体力がある
  • チームワークを大切にできる
  • 自主的に仕事ができる

特養では身体介護を行うことが多いので、介護のスキルを活かしたい方や、高度な介護技術を習得したい方に向いているでしょう。介護度が高い利用者さんのケアは、1人で対応できない場合もあるので、ほかのスタッフと協力することも大切です。

また、特養の業務では、利用者さんやほかのスタッフの状況を見て行動する自主性も求められます。

特養で働くのに向いていない人の特徴

特養の仕事に向いていない可能性がある人の特徴を以下にまとめたので、確認してみましょう。

  • 一人ひとりに時間をかけてケアしたい
  • 看取りの悲しさを引きずってしまう
  • 指示がないと動けない

特養には、「対応する利用者さんの数が多い」「介護度の高い方が入居するため看取りも行う」という特徴があります。そのため、常に1対1でケアをしたい人や、看取り介護の精神的な負担が大きいと感じる人は向いていないと感じるかもしれません。

介護施設の業務は、自分のペースではなく利用者さんの状況に合わせて行うため、仕事に慣れてきたら臨機応変に対応することも必要になります。
なお、上記に当てはまるからと言って必ずしも適性がないとは限らないので、あくまで参考程度にご覧ください。

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特別養護老人ホームに関するよくある質問

ここでは、特別養護老人ホームに関するよくある質問に回答します。「特養とはどんな施設なのか詳しく知りたい」という方は、ぜひご覧ください。

特別養護老人ホームから追い出されることがあるって本当?

特別養護老人ホームに入居する方は、契約書に記載されている退去条件に該当する状況になったら、退去を求められる場合があります。退去を言い渡される具体的な理由は、「施設利用料の滞納が続いている」「長期入院の必要がある」「施設で対応できない医療行為が必要になった」などです。退去の際は猶予期間を設けるのが一般的なので、いきなり追い出される可能性は低いですが、退去になる条件を入居時に理解しておく必要があるでしょう。

良い特養はどうやって見つければ良いの?

良い特養を見つけるには、職員の配置人数や施設の雰囲気、一定の入居者数か確保されているかチェックします。スタッフが十分に配置されている施設では、ゆとりを持ってケアをしてもらえるので、満足できるサポートが期待できるでしょう。施設見学の際は、挨拶がきちんと行われているか、笑顔がある施設かなど、スタッフの対応や人間関係を確認してみてください。
また、極端に入居者が少ない施設は閉鎖する可能性があり、転居することになるリスクがあります。ほかにも、設備が自身の状態に合っているか、料金が適切かも確認しましょう。複数の特養をさまざまな項目から比較して、総合的に自分に合った特養を探すことが大切です。

特養と有料老人ホームの違いは何ですか?

特別養護老人ホームと有料老人ホームは、運営元が異なります。特別養護老人ホームは、社会福祉法人などが運営している公的な介護施設です。一方、有料老人ホームの多くは、民間企業が運営しています。利用者さんの入居条件が施設ごとに違い、自立している方から介護度が高い方まで入居できるのも、有料老人ホームの特徴です。

特養と老健の違いは?

特養は、終の棲家として最期まで入居することができます。一方、老健はケガや病気で病院に入院していた方が、在宅復帰を目指して入居する施設です。老健では、医療ケアを提供しながらリハビリなどをメインに行っています。原則、3~6ヶ月間程度の入居期間となっており、入居者さんの入れ替わりが特養より多いのも、老健の特徴です。
詳しくはこの記事の「特別養護老人ホームとほかの入所施設の違い」で解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

特養(特別養護老人ホーム)とはわかりやすくいうと、介護の必要性が高い方が入居する介護施設です。高齢者の方が、介護や医療的ケアを受けながら生活できる環境が整備されています。看取りに対応している施設が多いことや、入居にかかる費用が少ないことが特徴といえるでしょう。

特養で働く介護職員の主な仕事内容は、利用者さんの身の回りのお世話である身体介護です。家事を支援する生活援助やレクリエーション、看取りケアなどを行う施設も多いでしょう。特養で働くメリットは、高度な介護スキルが身につくことや、利用者さんと長期的な関係性を築けることです。また、特養はほかの介護施設と比べて給与が高い傾向にあります。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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