特養の仕事内容を解説!介護職員の1日のスケジュールや夜勤業務も紹介

介護の仕事 2026年4月3日
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この記事のまとめ

「特養の仕事内容ってどんな感じ?」と気になっている方もいるかもしれません。特養(特別養護老人ホーム)の仕事内容は、食事・排泄・入浴介助といった身体介護や利用者さんの健康管理などです。この記事では、特養の仕事内容や日勤・夜勤のスケジュールを解説します。特養の特徴や介護職員として働くメリット・デメリット、給与事情もまとめました。「特養の仕事に興味がある」という方は、参考にしてみてください。

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目次

特養(特別養護老人ホーム)とは

特養とは「特別養護老人ホーム」の略称で、ほかにも「介護老人福祉施設」と呼ばれることがあります。
ここでは、特養の入居条件や特養の特徴などを解説するので、チェックしてみてください。

特養の入居条件

特養の入居対象者は、原則、要介護3以上の認定を受けている高齢者です。ただし、要介護1・要介護2であっても、認知症や知的障がいなどにより日常生活に支障をきたしている、家族による支援が期待できないなど、自宅での生活が困難な場合は特例として入居が認められることがあります。また、「特定疾病」の診断を受けている40歳〜64歳の方も、要件を満たせば入居することが可能です。

特養の特徴

特養は、社会福祉法人や地方自治体などが運営している介護保険施設の一つ。常時介護が必要な方が多く入居しているため、介護職員などが24時間体制で身体介護や、日常生活の世話を行っているのが特徴です。また、看取り対応をしている施設も多く、終の棲家として利用する方も少なくありません。

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特養の主な居室タイプ

特養には、「従来型」と「ユニット型」といった、居室の違いによる2つのタイプがあります。それぞれの違いを確認してみましょう。

従来型

従来型の特養は、昔からある、2~4人で1つの部屋に居住するタイプです。
従来型の施設では、基本的に固定の担当者をつくらず、介護職員全員で利用者さん全員のケアに対応します。先輩たちの仕事を見て学べる点は、働くうえでの魅力といえるでしょう。夜勤も複数のスタッフで対応するので、介護初心者にとって働きやすい環境です。

ユニット型

ユニット型の特養は、プライバシーに配慮したケアを提供するために2002年に制度化されました。1人ずつ個室を備えており、10人ほどで1つのユニットを構成するタイプの施設です。

ユニット型の特養では、1つのユニットごとに担当の介護職員が配置されます。特養は、利用者さん3人につき職員は1人以上配置することが定められているため、1ユニットにつき、4人ほどの介護職員でケアを行うことになるでしょう。夜勤は、1つもしくは2つのユニットを1人で担当することもあるようです。
ユニット型は、担当する利用者さんが固定されるため、従来型と比べて利用者さんの情報が把握しやすいのが魅力でしょう。

それぞれの特徴を詳しく知りたい方は、「特養のユニット型・従来型の違いは?人員配置や介護職として働くメリット」をご覧ください。

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特養で働く介護職員の仕事内容

ここでは、特養で働く介護職員の仕事内容を紹介します。「特養に転職するか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

身体介護

特養は身体介護を必要とする方が多いため、仕事の中心になるのが利用者さんの生活をサポートする業務です。下記では、特養の介護職員が担当する身体介護を解説します。

食事介助

食事介助の仕事内容は、利用者さんが安全に食事ができるように声掛けや介助を行うことです。食べムラがある方や声掛けがないと食べてくれない方、体力が続かず最後まで食べきれない方などもいるので、一人ひとりに合わせた声掛けを行い、スムーズに食事ができるよう支援します。

自分1人で食事ができる方も多く、全介助が必要な方はそれほど多くないものの、誤嚥(ごえん)を予防するための見守りや声掛けは欠かせません。また、利用者さんの1日の水分摂取量を把握して、水分補給の声掛けや介助を行うのも重要な業務です。

入浴介助

利用者さんの入浴介助も介護職員の仕事の一つです。利用者さんを浴室へ誘導し、着替えや体の洗浄、洗髪などをサポートします。利用者さんの状態によっては、機械浴(チェアー浴・寝台浴)で介助を行うこともあるでしょう。

機械浴の手順を覚えたり利用者さんの体調に気遣ったりする必要があるので、慣れるまでは、時間内に全員の入浴介助を終えるのが大変だと感じるかもしれません。皮膚の疾患や病気などによって介助方法に注意が必要な方もいるので、看護師と連携を取りながら対応することもあるでしょう。

特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準第16条2項によると、特養の利用者さんは週2回以上の入浴や清拭を行うように記載されています。利用者さんの体調を見ながら、週2回以上入浴できるようにするのが基本です。入浴ができないときは、清拭や足浴・手浴などをして体を清潔に保ちます。

入浴介助の仕事内容を詳しく知りたい方は、「【入浴介助マニュアル】手順や注意点、時間短縮のコツ」の記事もあわせてご覧ください。

排泄介助

特養では、オムツ交換や陰部洗浄・清拭、トイレ介助などの排泄介助も行います。自立してトイレに行けない利用者さんに、定期的なトイレの声掛けや介助、オムツ交換などを行うのが、介護職員の仕事です。排泄介助の際は、尿や便の状態を見て、利用者さんの健康状態に異変はないかを確認します。

排泄介助のポイントは、利用者さんの自尊心に配慮してケアをすること。オムツ交換の際は、居室のドアやカーテンを閉めたり、後で換気を行ったりといった配慮をすると良いでしょう。衛生面に配慮して介助することも大切です。

移乗介助

特養で働く介護職員は、利用者さんの移乗介助を行うことも多いでしょう。要介護3以上の方がメインで入居している特養では、ベッドと車いすの移乗をする回数がほかの施設よりも多い傾向にあります。

移乗介助は身体的な負担がかかりやすい業務の一つです。利用者さんの状態に応じて、手すりやスライディングボードといった福祉用具を活用して、無理をせず安全に介助しましょう。介護のスキルを身につければ、正しい方法や姿勢で移乗介助をできるようになり、身体的な負担を減らせます。

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その他の介助

特養の介護職員は、服薬介助や口腔ケア、車いすや歩行の移動介助など、生活に必要な動作の介助を行います。利用者さんが安全に安定した生活を送れるよう総合的に支援するのが、特養の介護職員の役割です。

利用者さんの健康管理

利用者さんの健康管理も、介護職員の仕事の一つです。食事の摂取量の確認や血圧・体温の定期的な測定、床ずれのチェックといった利用者さんの健康管理などを行います。

特養は医師の配置が義務付けられているため、嘱託医と連携している施設が多いようです。介護職員は日頃から利用者さんの様子をチェックし、体調不良やケガなどがあれば医師に報告しなければいけません。

身体機能の維持・向上を図るための支援

利用者さんができるだけ自立した生活を送れるよう、身体機能の維持・向上のための取り組みを行うのも、特養の業務の一環です。具体的には、定期的に行うラジオ体操やレクリエーション活動などが挙げられます。季節感を味わってもらうため、夏祭りやクリスマスイベントなどを行う施設も少なくありません。

レクリエーションの内容や頻度は施設ごとに異なるので、転職の際は事前に確認すると良いでしょう。

利用者さんのご家族への近況報告

利用者さんのご家族に、体調や活動内容といった近況を伝えるのも、介護職員の仕事の一つです。利用者さんの生活を心配するご家族は、普段の様子が分かれば安心できるしょう。利用者さんのご家族と信頼関係を築くことも、特養の介護職員にとって重要です。

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特養の夜勤の仕事内容

前述したとおり、特養は24時間体制で利用者さんのケアを行っているため、基本的に介護職員は夜勤があります。以下では、特養の夜勤の仕事内容をまとめました。

  • 日勤の職員との申し送り
  • シーツ交換
  • 夕食の準備、食事介助
  • 服薬介助、口腔ケア
  • 就寝介助
  • フロア清掃
  • 見回り(安否確認)
  • オムツ交換、トイレ介助
  • 介護記録の作成

見回りやオムツ交換は「2時間おき」など定期的に行うマニュアルなので、時間になったら対応します。介護度が高く歩けない方が多い施設では、オムツ交換などの身体介護が多いでしょう。

特養の夜勤の具体的な仕事内容は、施設の方針や利用者さんの状態によって異なるので、上記は参考としてご覧ください。

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特養の勤務時間

24時間体制で利用者さんのケアを行っている特養の介護職員は、交替制のシフトでの勤務が一般的です。施設により、早番・日勤・遅番・夜勤の「4交替制」、早番・遅番・夜勤といった「3交替制」などといった勤務形態を導入しています。

労働時間は、8時間が基本です。ただし、夜勤は「ショート夜勤」と「ロング夜勤」があり、ロング夜勤は労働時間が16時間になります。ロング夜勤(16時間夜勤)は夕方から翌朝まで長く勤務し、ショート夜勤(8時間夜勤)は深夜に集中した短時間の勤務です。ユニット型の特養はショート夜勤、従来型の特養はロング夜勤を導入している傾向があります。

ロング夜勤は拘束時間が長く身体的負担がかかるため、夜勤明けの翌日を休みとするのが一般的。ショート夜勤は、ロング夜勤と比べて身体的負担が少ないのが特徴です。職場によって介護職員の勤務時間は異なるため、転職の際は応募先の勤務時間が自身のライフスタイルに合っているか確認するようにしましょう。

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特養で働く介護職員の1日のスケジュール

下記では、ロング夜勤を導入している特養の介護職員の1日のスケジュール例をご紹介します。「特養の介護職員ってどんな感じ?」と疑問に思っている方は、実際に働く姿をイメージしてみましょう。
なお、実際のスケジュールは施設によって異なるため、参考程度にご覧ください。

特養の日勤のスケジュール例

特養の日勤のスケジュール例を以下の表にまとめました。

時間業務内容
午前9時出勤
夜勤からの申し送りと引き継ぎをし、利用者さんの情報共有を行う
午前9時30分入浴介助
午前11時30分昼食の配膳
正午昼食
食事介助や見守りを行う。食後は服薬介助や口腔ケアを行う
午後1時休憩
介護職員は順番で休憩を取る
午後2時レクリエーション
利用者さんとラジオ体操やレクリエーション活動を行う。介護職員と利用者さんが一緒に活動する
午後3時おやつ
お菓子などのおやつを提供して、カロリー摂取や水分補給を支援する。必要に応じて介助を行う
午後4時コミュニケーションタイム
利用者さんとおしゃべりをしてコミュニケーションを取る
午後5時夕食の配膳
午後5時30分夕食
食事の介助や見守りを行う。食後は服薬介助や口腔ケアを行う
午後5時45分夜勤への引き継ぎ
夜勤スタッフへ申し送りをして情報共有する
午後6時退勤

日中は、入浴やレクリエーションなど、利用者さんと一緒に活動する時間が長いでしょう。特養はシフトで介護職員が入れ替わるので、利用者さんに変化はないか、夜勤のスタッフと情報共有することが大切です。

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特養の夜勤のスケジュール例

ここでは、特養のロング夜勤のスケジュール例をご紹介します。

時間業務内容
午後5時30分出勤
午後5時45分日勤からの引き継ぎ
利用者さんの情報共有を行う。利用者さんとコミュニケーションを取り、異変はないかチェックする
午後6時夕食の後片付け
お膳を下げるときには食事量をチェックする
午後7時就寝介助
排泄介助や更衣介助などを行い、就寝の準備を手伝う
午後8時~午前4時夜間の見回り
消灯後は定期的に見回りや排泄介助を行う。コールがあれば対応。利用者さんに徘徊がある場合は見守りや声掛けを行う
午後11時~午前1時休憩
介護職員は順番で休憩を取る
午前5時起床準備
午前6時起床介助
起床の声掛けや介助を行う。排泄介助や更衣介助も行う
午前7時30分朝食の準備・配膳
朝食の準備をして配膳。利用者さんに合わせた形態の食事を提供する
午前7時45分朝食介助
食事の介助や見守り。服薬介助・口腔ケア
午前9時朝礼・引き継ぎ
日勤スタッフへ申し送りを行い、利用者さんの情報を共有する
午前9時30分退勤

夜間の仕事内容は、見回りや排泄介助などがメインです。夜勤は労働時間が長いですが、夜勤明けの日は自由な時間になります。1日の勤務が長くなる場合、1週間・1ヶ月の勤務時間でバランスを取ることが多いので、極端に労働時間が多くなる心配はないでしょう。特養の夜間の休憩は2時間程度が一般的で、順番に取ります。

特養の平均的な夜勤回数や、夜勤をするメリットが気になる方は、「介護職の夜勤回数に上限はある?労働基準法や平均夜勤回数を解説」の記事をチェックしてみてください。

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特養で働く介護職員の体験談 

ここでは、特養で働いてみた介護職員の感想や、仕事とプライベートとのバランスについてのアンケート結果をご紹介します。

不規則な勤務体制に慣れるまでは大変でしたが、職員の皆さんが協力しながら丁寧に教えてくれるので、着実にできることが増え、成長を感じています。
また、職場全体で活発に意見を交換し、苦労を共にしながらサービスの質を高めていく過程は大きなやりがいにつながっています。このチームワークのおかげで、毎日楽しく仕事ができています。
特養の仕事は体力的に大変な部分もありますが、その分大きなやりがいを感じられます。
特に看取りの経験は印象的でした。利用者さんの状態が悪いときや、介助拒否が激しかったとき、その対応には正直とても苦労したことがあります。ですが、利用者さんを看取った後、ご家族が涙ぐみながら「迷惑をかけることも多かったのに、最後まで親身に対応してくれてありがとう。あなたに看取ってもらって良かった」と言ってくださいました。その言葉を聞いたとき、「頑張ってきて良かった」「報われた」と心から思えました。

特養で働くメリット

特養で働くメリットは、給与水準が高い傾向にあることや、介護のスキルが身につくことなどです。以下で詳しく見ていきましょう。

平均給与がほかの介護施設より高い

特養で働くメリットの一つとして、ほかの介護施設と比べて平均給与が高い傾向にあることが挙げられます。収入面での安定感は、長く介護の仕事を続けるうえでの安心材料となるでしょう。
特養の具体的な平均給与やほかの施設との比較については、この記事の「特養で働く介護職員の給料」で後述するので、あわせて確認してみてください。

介護のスキルを習得しやすい

特養では、介護度の高い利用者さんが多く暮らしています。必然的に身体介護の業務が多くなるので、介護のスキルを習得しやすいでしょう。また、さまざまな利用者さんがいるので、一人ひとりに合わせた臨機応変な介護ができるスキルが身につきます。

特養で働いた経験がある介護職の方は、「高い介護のスキルを持っている」「介護のプロフェッショナル」という認識を持たれることがあるようです。特養で経験を積んでスキルを習得すれば、介護業界での転職に有利に働くことも期待できます。

家族の介護にも役立つ

特養は高い介護スキルが身につきやすい職場です。そのため、自分の家族に介護が必要になった場合、すぐに対応できるというメリットがあります。友人から家族の介護について相談された特養の介護職員もいるようです。

雇用が安定している職場で働ける

特養は、地方公共団体や社会福祉法人といった公益性の高い団体が経営母体です。そのため、事業所が閉鎖に追い込まれて職を失う可能性が低いというメリットがあります。

介護保険が適用されるため比較的安価に利用できる施設であることや、終の棲家として長期的な利用ができることから、特養への入居を希望する高齢者やご家族の方は少なくありません。需要の高い施設では経営が安定している傾向にあるため、雇用の不安を感じずに働けるでしょう。

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特養で働くメリットとは?仕事内容や平均給与額についても解説

特養で働くデメリット・きついと感じること

特養で働くデメリットは、身体的な負担が大きいことや、業務量が多い傾向にあることなどです。ミスマッチを防ぐためにも、メリットだけでなくデメリットも事前にチェックしておきましょう。

体力や身体への負担が大きい

特養は利用者さんの要介護度が比較的高いため、身体介護に伴う負担が大きくなりがちです。排泄介助や移乗介助の対応が多く、体力を消耗しやすいでしょう。ときには、自分よりも体格の良い方を担当する場合があり、腰や膝に負担を感じる介護職員は少なくありません。

介護の負担を軽減するような福祉用具や介護用品の充実度は、施設によって異なります。特養で働くうえでは、体調管理や、体の使い方を工夫して負担を減らす「ボディメカニクス」といった介助技術の習得が重要になるでしょう。

業務量が多くて忙しい傾向がある

人手が足りていない特養では、業務量の多さから忙しい傾向があります。決められたスケジュールどおりに業務を進める必要があるため、仕事をこなすことが最優先になりがちです。そのため、利用者さん一人ひとりに対して丁寧なケアをしたいと思っても、流れ作業のように介護をせざるを得ない場合もあるかもしれません。

また、施設の飾り付けや委員会活動、掃除といった身体介護以外の業務も重なり、負担となる場合も。スケジュールが押すと気持ちに余裕がなくなり、精神的な負担にもつながりやすいでしょう。

十分な教育体制が整っていない場合がある

人手不足で現場が忙しい特養では、新しく入った職員を時間をかけて指導する余裕がない可能性もあります。その結果、入職してすぐに独り立ちを求められる場合もあるようです。利用者さんの要介護度が高い特養で、経験が浅い段階から十分なサポートなしで業務を進めるのは大きな負担となるでしょう。

このような現場では、自発的に学び、積極的に業務を覚えようとする姿勢が重要となります。また、事前に施設の教育体制や研修制度について確認しておくことが、ミスマッチを防ぐための大切なポイントです。

特養で働く介護職員の給料

ここでは、特養で働く介護職員の給料相場を紹介します。「特養ではどれくらいの給料をもらえるの?」と気になる方は、ぜひ確認してみてください。

平均給与・手取り

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」によると、特養で働く月給制・常勤の介護職員の平均給与は36万1,860円です。

手取り額は、一般的に給与の8割程度といわれています。前述した平均給与36万1,860円に0.8を掛けて算出した手取り額の平均は、28万9,488円です。

なお、平均給与の額は、「基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)」で算出されています。平均給与は勤続年数や保有資格、勤務先によって異なるため、参考程度にご覧ください。

ほかの介護施設で働く介護職員との比較

同資料(p.129)を参考に、月給制・常勤で働く介護職員の平均給与を施設・事業所別にまとめました(百の位以下切り捨て)。
なお、以下は、介護職員等処遇改善加算を取得している職場のデータです。

介護職員の施設形態別の平均給与のグラフのイメージ

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」

特養の平均給与は36万1,860円と、上記の介護施設・事業所のなかで最も高くなっています。夜勤がある特養は、夜勤手当や深夜手当が支給されることと、介護を必要とする利用者さんが多く、高い介護スキルや知識が求められることから、給与水準が高くなっているようです。また、看取り介護加算といった加算を取る特養もあることも、給与水準が高い理由として考えられます。

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特養で働くために必要な資格

特養の介護職員は、無資格・未経験から働くことが可能です。しかし、資格がない状態だと、担当できる業務に制限が出てしまいます。無資格の場合、有資格者の指導・監督なしに食事や入浴、排泄の介助といった身体介護を担当できません。

介護職員として独り立ちするためには、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」の取得を目指すと良いでしょう。1人でも身体介護を行えるようになるだけでなく、給与アップにつながる可能性もあります。

なお、資格がない場合、入職後1年以内に「認知症介護基礎研修」の修了が必要となるため、無資格のまま働き続けることはできません。認知症介護基礎研修とは、認知症や認知症ケアに関する基礎的知識を身につける研修です。eラーニングによる150分の動画視聴と確認テストで、1日で取得できます。
介護の資格について詳しく知りたい方は、「特養(特別養護老人ホーム)で働くのに必要な資格は?働いている職種も紹介」をご覧ください。

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特養の仕事に向いている人の特徴

「特養の仕事に興味はあるけど、自分に向いているのか分からない」と思う方もいるのではないでしょうか。以下で、特養の仕事に適性がある人の特徴をまとめたので、参考にしてみてください。

  • 介護スキルを向上させたい人
  • 給与を重視する人
  • 利用者さんと長期的に関わりたい人
  • 看取り介護に興味がある人
  • 介護のスキルを活かして働きたい人
  • 体力がある人
  • 周りの職員と協力して働ける人

特養は介護度が高い利用者さんが多く、病歴や心身の状態に合わせて最適な介護を行う必要があります。介護を学ぶことができる環境なので、スキルを磨きたい方に向いているでしょう。
また、利用者さんの看取りを行うこともあるため、「どのような最期を迎えられるようにするか」を考えてコミュニケーションを取りたい方や、利用者さんと長期的な関係を築きたい方にも向いている職場です。

特養の仕事には、体力や臨機応変な対応力が必要な分、やりがいや成長を感じられる魅力があります。「転職するか分からないけど、まずは特養の求人を確認してみたい」という方は、介護業界を専門とする転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」にお問い合わせください。求人票の照会だけでも大丈夫です!気になることや不安なことがあれば、キャリアアドバイザーが一つひとつ丁寧にお答えします。

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特養(特別養護老人ホーム)のやりがいとは?介護職員の仕事内容も解説

特養の仕事内容に関するよくある質問

ここでは、特養の仕事内容に関するよくある質問に回答します。「特養の仕事は大変?」「仕事を覚えられるか不安…」という方は、参考にしてみてください。

特養の基本的な仕事内容を教えてください

特養で働く介護職員の仕事内容は、食事・入浴・排泄の介助や口腔ケア、レクリエーションの企画・実施など。ご家族の方への連絡や服薬介助、リハビリのサポートも重要な業務です。利用者さんが自分らしく快適に過ごせるよう、日常生活を支援するのが、介護職員の役割です。さらに詳しく知りたい方は、この記事の「特養で働く介護職員の仕事内容」をご覧ください。

特養の仕事はきつい?楽しい?

特養の仕事に対する感じ方は人によって異なります。体力的なきつさや精神的な負担を感じる人がいる一方で、やりがいや楽しさを見出す人も少なくありません。
「きつい」と感じる理由は、夜勤による生活リズムの乱れや、要介護度の高い方への身体介護に伴う体力的な負担感などです。看取りケアでは、精神的に辛いと感じることも。しかし、長期的な支援を通じて利用者さんと深い信頼関係を築けることや、介護職として高いスキルを身につけ成長できることにやりがいを感じられるのは、特養の魅力といえるでしょう。
特養で働くメリットや大変さは、この記事の「特養で働くメリット」や「特養で働くデメリット・きついと感じること」でも紹介しているので、あわせてご覧ください。

特養の仕事を覚えられない場合はどうしたら良い?

特養は業務量が多く、仕事内容も多岐にわたるため、慣れるまでは「仕事を覚えられない…」と不安を感じる方も少なくありません。仕事をスムーズに覚えるためには、積極的に先輩職員に質問し、その場でしっかりメモを取ることが重要です。また、書き留めたメモを活用して自分用のマニュアルを作成し、復習を習慣にすると良いでしょう。
すべての業務を完璧にこなそうと焦らず、まずは利用者さんの顔と名前、必要な個別ケアから少しずつ確実に身につけていくことが大切です。仕事が覚えられないときの方法については、「特養で仕事が覚えられない時の対処法とは?現役介護職員が新人の悩みを解説」の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

特養の仕事で身につけられるスキルは何ですか?

常時介護を必要とする利用者さんが多く入居している特養では、基本的な介護技術に加え、要介護度の高い方へのケアや関わり方、認知症ケア、看取りケアなどのスキルを習得できるでしょう。
また、特養は終の棲家として利用される場合も多く、長期的なケアが必要となる利用者さんも少なくありません。そのため、長期的な視点に立った介護を実践できるというメリットもあります。

まとめ

特別養護老人ホーム(特養)とは、主に要介護3以上の高齢者の方が入居する介護施設です。特養では身体介護を必要とする方が多く暮らしているため、仕事内容は介護中心になります。また、24時間体制で利用者さんの生活を見守るため、基本的に夜勤業務があるのも特徴です。

幅広い業務を行う特養は、介護の知識や技術を習得しやすい職場といえます。介護のスキルを磨きたい方や、体力に自信がある方は、特養の仕事に適しているでしょう。給与水準がほかの介護施設に比べて高い傾向にあるため、「介護の仕事でしっかり稼ぎたい!」という方も、特養で働くことを検討してみると良いかもしれません。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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