ユニット型特養の夜勤の仕事内容は?スケジュールや配置基準、働くメリット

介護の仕事 2025年8月22日
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この記事のまとめ

「ユニット型特養の夜勤は何をするの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ユニット型特養の夜勤職員の仕事は、身体介護や就寝介助、夜間の巡回・見守りなどです。この記事では、ユニット型特養の夜勤の仕事内容や人員配置基準を解説します。夜勤のスケジュール例もご紹介。ユニット型特養で働くメリット・デメリットや、向いている人についてもまとめたので、ぜひ参考にしてください。

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目次

ユニット型特養の夜勤の仕事内容

ユニット型特養の夜勤職員の仕事内容は、身体介護や夜間の巡回・見守りなどです。ユニット型特養で働く夜勤職員の具体的な業務を、以下で確認しましょう。

身体介護

身体介護とは、利用者さんの身体に直接触れて行うケアのことです。ベッドからの移動に介助が必要な方や、オムツ交換が必要な方など、介護の内容は利用者さんによって異なります。ユニット型特養の夜勤の仕事内容は、夕食・朝食時の食事介助やベッドから車いすへの移乗介助、排泄介助などです。

就寝介助

ユニット型特養の夜勤職員は、就寝前の着替えや口腔ケアをサポートします。服薬介助を行ったり水分補給の声掛けをしたりするなど、利用者さんの状況に合わせた援助が必要です。

健康チェック

バイタルチェックなどを通して利用者さんの健康チェックをするのも、ユニット型特養の夜勤職員の仕事です。特養では、医師と連携して利用者さんの健康管理をします。介護職員は利用者さんの体調の変化に気を配り、少しでも異変を感じたら医師や看護師に報告しなければなりません。

夜間の巡回・見守り

夜間は、施設内の定期的な巡回や利用者さんの見守りを行います。居室を巡回し、寝ている利用者さんの肩や胸の動きから呼吸状態を確認したり、寝返りが難しい方の体位変換をしたりして、安全・快適に眠れるようなサポートが必要です。ほかにも、居室の温度が適切かといった睡眠環境の確認も行います。

コール対応

利用者さんからナースコールがあった場合、状況に合わせて適切な対応をします。トイレに行きたい方のサポートをしたり、寝つけない方の話し相手になったりすることもあるでしょう。利用者さんの状況によっては、オンコールで待機する看護職員やほかのスタッフと協力してサポートを行う場合もあります。

起床介助

ユニット型特養の夜勤職員は、利用者さんの起床のサポートを行います。起床介助の具体的な内容は、起床の声かけや、自身でベッドから起き上がることが難しい利用者さんの介助、着替えの介助、オムツ交換などです。ほかにも、利用者さんのタイミングに合わせて洗顔や口腔ケアをサポートしたり、トイレ介助を行ったりします。

利用者さんの起床後に朝食を提供できるよう、早番や日勤の職員と連携しながら食事の準備や介助をするのも仕事内容です。

介護記録の記入・事務作業

利用者さん対応の合間に、介護記録の記入や事務作業を行います。介護記録に記入する内容は、利用者さんの様子や健康状態、睡眠状況、排泄状況、服薬状況などです。体調の変化があった場合は、症状や対応状況などを具体的に記入する必要があります。日勤職員やほかの職種との連携には、詳細で正確な記録が欠かせません。

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ユニット型特養とは?

ここでは、ユニット型特養の特徴と入居条件、従来型との違い、人員配置基準について解説します。ユニット型特養について知りたい方は、以下をチェックしてみてください。

ユニット型特養の特徴

ユニット型特養とは、介護老人福祉施設(特養)の種類のうちの一つで、利用者さんがユニットと呼ばれる小人数のグループで生活する施設です。1ユニットの定員は、「原則としておおむね10人以下で15人を超えない」という基準があります。個室が原則で、利用者さんのプライバシーに配慮した環境です。

特養は公的機関が運営しており、有料老人ホームなどの介護施設に比べて安い費用で入居できるという特徴があります。また、特養では看取り介護を行っている場合が多く、利用者さんは終の棲家として暮らすことが可能です。

ユニット型特養の入居条件

ユニット型特養の入居条件は、一般的な特養の入居条件と同様です。特養の入居条件を、以下にまとめました。

  • 要介護3~5の認定を受けている65歳以上の方
  • 特定疾病があり要介護認定3以上の認定を受けている40歳から64歳までの方
  • 要介護1・2で特例により入居が必要であると認められた方

特養の主な入居対象者は、要介護3以上の認定を受けている方です。要介護1・2であっても、認知症や知的障がい・精神障がいと診断され、日常生活に困難がある方など、やむを得ない事情により自宅での生活が困難と認められれば入居できます。

厚生労働省の「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.49)」によると、特養の利用者さんのうち9割以上が介護度3~5の方で、平均要介護度は3.94。介護度の高い利用者さんが多い傾向があることが分かります。

従来型との違い

特養の主なタイプには、「ユニット型」のほかに「従来型」があります。以下は、ユニット型特養と従来型特養の特徴の違いをまとめた表です。

ユニット型特養従来型特養
居室の設備原則個室
多床室の場合は最大4人1部屋で生活
定員・1ユニットあたり原則10人以下程度(最大15人)
・ユニット数の定めはなし
・施設にって異なる
・広域型の場合、定員の上限は定められていない

ユニット型特養の利用者さんは、ユニットごとに個室で生活する一方で、従来型特養の利用者さんは最大4人1部屋で共同生活をします。

厚生労働省の「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.39)」によると、ユニット型特養の看護・介護職員1人あたりの利用者数の平均は1.8人であるのに対し、従来型は2.2人です。ユニット型特養は、従来型に比べて職員1人あたりの利用者数が少ないことが分かります

特養のユニット型と従来型の違いについては、「特養のユニット型・従来型の違いは?人員配置や介護職として働くメリット」の記事をご覧ください。

ユニット型特養の人員配置基準

厚生労働省の「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.40)」をもとに、特養の人員配置基準をまとめました。

職種配置基準
医師利用者さんに対し健康管理および療養上の指導を行うために必要な数
生活相談員利用者さん100人、またはその端数を増すごとに1人以上
介護職員または看護職員利用者さん3人、またはその端数を増すごとに1人以上
看護職員1人以上(利用者数に応じた配置基準あり)
栄養士または管理栄養士1人以上
機能訓練指導員1人以上
介護支援専門員1人以上

参考:厚生労働省「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.40)

ユニット型特養は、上記の基準に加えて以下の配置が必要です。

  • 昼間:1ユニットごとに常時1人以上の介護職員または看護職員
  • 夜間:2ユニットごとに1人以上の介護職員または看護職員
  • ユニットごとに常勤のユニットリーダー

ユニット型特養では、昼間は1ユニットごとに1人かつ、利用者さん3人につき1人の介護職員または看護職員を配置しなければなりません。夜間は2ユニットごとに1人以上が基準です。ユニット型特養の夜勤職員1人が担当する利用者さんの数は、日中に比べて多い傾向があります

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ユニット型特養の夜勤職員の働き方

ここでは、ユニット型特養の夜勤職員の業務スケジュールと休憩時間について解説します。

ユニット型特養の夜勤のスケジュール例

ユニット型特養の夜勤職員のスケジュール例を以下にまとめました。業務内容や1日の流れは職場によって異なるので、あくまで参考としてご覧ください。

時間仕事内容
午後5時出勤
日勤職員からの申し送り・引き継ぎ
午後5時30分夕食の準備、食事介助
午後6時30分夕食の片付け、服薬介助、口腔ケア、排泄介助
午後7時利用者さんとのコミュニケーション
午後8時就寝準備、排泄介助
午後9時~消灯
夜間の巡回・見守り、コール対応
体位変換、排泄介助
記録業務・事務作業
休憩・仮眠
午前6時起床介助、排泄介助、洗顔や着替えのサポート
午前7時朝食の準備、食事介助、服薬介助
午前8時朝食の片付け、排泄介助
午前8時30分日勤職員への申し送り・引き継ぎ
午前9時退勤

ユニット型特養は、24時間体制で介護サービスを提供するので、日勤・夜勤の2交代制や、日勤・準夜勤・深夜勤の3交代制のシフト勤務が一般的です。また、日勤帯のシフトは、さらに早番と遅番などに分かれていることも少なくありません。

日本医療労働組合連合会の「2024年介護施設夜勤実態調査(p.17)」によると、調査対象の特養のうち75.1%が2交代制夜勤をしていることが分かります。また、2交代制と答えた施設の多くが16時間以上の夜勤を実施しているようです。

ユニット型特養の夜勤職員の休憩時間

ユニット型特養の夜勤職員は、施設によっては1人で20人前後の利用者さんの対応をしなければならず、まとまった休憩を取りにくい場合があるようです

ただし、労働基準法第34条では、「事業者は勤務時間が8時間を超える場合、1時間以上の休憩を与えなければならない」と定められています。そのため、利用者さんの対応で休憩が1時間未満しか取れない場合、事業所が労働基準法に違反しているといえるでしょう。

夜勤職員の休憩に関しては、「介護の夜勤で休憩なしは違法?ワンオペや16時間勤務は労働基準法違反か」の記事を参考にしてみてください。

ユニット型特養で働くメリット

ユニット型特養で働くと、従来型に比べて利用者さんと深く関われたり介護スキルを向上させられたりします。ユニット型特養で働くことを考えている方は、以下を参考にしてみてください。

従来型に比べて利用者さんと深く関われる

ユニット型特養では、従来型より少人数の利用者さんを担当するため、一人ひとりと深く関われます。利用者さんの状況に合わせて個別ケアを提供しやすいのが特徴です。そのため、利用者さんと信頼関係を築きやすいメリットがあります。

介護スキルを向上させられる

ユニット型特養の利用者さんのなかには介護度が高い方もおり、一人ひとりのニーズに合わせたケアを実践するなかで介護スキルを向上させられます。認知症を患う利用者さんのサポートを行う場合は、適切な声かけの方法や症状に合わせた対応手順など、認知症ケアについて学ぶことが可能です。

観察力・判断力が身につく

特養で働くメリットには、利用者さんの変化に気づける観察力や、状況に合わせた判断力を身につけられることもあります。たとえば、入浴介助をする利用者さんの肌にあざや乾燥している部分など、今までなかった症状を見つけることもあるでしょう。
また、夜勤の場合、1人で判断して初期対応を行う場合があるため、経験を積むうちに適切な対応をするスキルを身につけられます。

ほかの介護施設より給与が高い傾向がある

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに、月給制で働く介護職員の平均給与額を、常勤・非常勤に分けて施設形態ごとにまとめました。

介護施設・事業所の種類平均給与額(常勤/月給制)平均給与額(非常勤/月給制)
全体平均338,200円196,060円
介護老人福祉施設(特養)361,860円257,620円
介護老人保健施設(老健)352,900円226,310円
訪問介護事業所349,740円177,090円
デイサービス(通所介護事業所)294,440円218,710円
小規模多機能型居宅介護事業所305,220円236,060円
グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)302,010円201,810円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)

特養の平均給与額は、常勤・非常勤ともに介護事業所のなかで最も高いことが分かります。介護職員の平均と比べると、特養の常勤職員は約2万円、非常勤は約6万円高い結果です。なお、非常勤の職員の給与は労働時間数などによっても変動する場合があることにご留意ください。

特養の給料事情については、「特養の給料はどれくらい?シフト毎の仕事内容や給料を上げるポイントを解説」の記事にもまとめています。

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ユニット型特養で働くデメリット

ユニット型特養で働くうえで、体力的な負担が大きいことや夜勤の拘束時間が長いことを大変に感じる人もいるようです。ユニット型特養で働くデメリットを、以下で確認してみましょう。

体力的な負担が大きい

ユニット型特養の利用者さんは介護度が高い方が多いため、身体介護による介護職員の体力的な負担が大きい傾向があります。特に、ベッドと車いす間の移乗介助や入浴介助では、中腰の姿勢になることが多いため、腰や足への負担が大きい場合もあるでしょう。

負担軽減のためには、ほかのスタッフと協力したり身体に負担がかかりにくい介助方法を身につけたりすることが大切です。

1人で夜勤を行う場合がある

ユニット型特養では、夜勤を1人で行うことを不安に感じる介護職員もいるようです
日本医療労働組合連合会の「2024年介護施設夜勤実態調査(p.18)」によると、調査対象の2交代制の特養では、6割以上の職場が1人体制で夜勤を行っていると回答しています。施設によっては20人前後の利用者さんの対応を1人で行うことがあるため、コール対応が多い日や緊急時はきつさを感じるかもしれません。

夜勤の拘束時間が長い

夜勤の拘束時間が長いことをデメリットに感じる介護職員もいます。2交替制の職場では、約16時間のロング夜勤を行う場合も。拘束時間が長いと疲れが溜まってしまい、体調不良につながるおそれがあります。
ユニット型特養で夜勤をこなすためには、休憩時間はしっかり休み、休日には趣味に打ち込むなどリフレッシュする時間を確保することが大切です。

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ユニット型特養で夜勤をするのに向いている人

以下のような人は、ユニット型特養で夜勤をするのに向いています。

  • 体力に自信がある人
  • 介護スキルを向上させたい人
  • 給与アップを図りたい人
  • 責任感がある人
  • 利用者さんの生活を総合的に支援したい人

介護職としてスキルアップをしたい人や、利用者さんの生活全般を支援したい人は、ユニット型特養でやりがいを感じながら働けるでしょう。

また、夜勤シフトに入ると、深夜割増賃金や夜勤手当の支給があるため、日勤のみで働くより給与アップを期待できます。さらに収入を上げたい人は、夜勤専従で働くのも良いかもしれません。

特養で働くのに向いている人の特徴については、「特養に向いている人の特徴はある?働きやすい介護施設を探すポイント」の記事もご覧ください。

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ユニット型特養についてよくある質問

ここでは、ユニット型特養についてよくある質問に回答します。「ユニット型特養ってきつい?」と気になる方や、「ユニットリーダーについて知りたい!」という方は、以下をチェックしてみてください。

ユニット型特養はきついって本当?

ユニット型特養がきついと感じるかどうかは、人によって異なります。特養の利用者さんは介護度が比較的高いため、身体介護による体力的な負担をきついと感じる介護職員もいるかもしれません。
特養の仕事がきついかどうか知りたい方は、「特養の仕事はきつい?介護職が転職前に確認したい大変さとメリットを解説」の記事もご一読ください。

ユニット型特養のユニットリーダーは何をするの?

ユニット型特養のユニットリーダーは、職員の教育やシフト作成、利用者さんのケア方法の見直しなどを行います。ユニット型特養では、ユニットごとに常勤のユニットリーダーを配置することが必要です。
ユニットリーダーについては、「介護のユニットリーダーとは?資格は必要?役割や要件、仕事内容を解説!」の記事を参考にしてみてください。

まとめ

ユニット型特養の夜勤職員の仕事内容は、身体介護や就寝介助、夜間の巡回・見守りなどです。ユニット型特養では、介護職員1人あたりが担当する利用者さんが従来型特養より少ない傾向があります。そのため、一人ひとりの利用者さんとより深く関われるでしょう。
また、ユニット型特養は介護度が比較的高い方に対応するので、ケアを通して介護のスキルを向上させられるのが魅力です。

ユニット型特養で働くうえで、体力的な負担が大きいことや1人で夜勤を行うことなどを大変に感じる介護職員もいます。就職・転職の際は、働くメリットとデメリットの両方を踏まえて、自分に合った職場を検討しましょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年8月22日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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