介護の夜勤で休憩なしは違法?ワンオペや16時間勤務は労働基準法違反か

介護職の悩み 2025年6月5日
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この記事のまとめ

介護施設に勤務していて、「夜勤中の休憩が取れない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?介護施設で6時間を超えて夜勤を行う場合、休憩なしは違法です。この記事では、介護施設の夜勤における休憩のルールを解説。介護施設の1人夜勤や16時間勤務に問題はないのかもまとめています。介護職員の夜勤の実態や、休憩が取れないときの対処法にも触れているので、「夜勤がつらい…」と感じる介護職の方はご覧ください。

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目次

介護施設の夜勤で休憩なしは違法?

介護施設で6時間を超える夜勤を行う場合、休憩なしは違法です。e-GOV法令検索の「労働基準法」によると、第34条では「労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければならない」と定められています。
休憩時間を自由に利用できないのも違法です。休憩中に利用者さんの対応を行う必要があって仮眠が取れない状況は、労働基準法違反に該当します。

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介護施設の夜勤は宿直ではないため休憩が必要

介護施設の夜勤には、労働基準法の労働時間規制が適用されるため、6時間以上働く場合は休憩が必要です。労働時間規制が適用されない「宿直」という勤務もありますが、介護施設の夜勤は宿直には該当しません。
宿直は、「ほとんど労働する必要がなく、緊急時に備えて待機している」勤務で、労働基準監督署長の許可を受けた場合のみ認められます。休憩時間を宿直扱いにすることはできません。

介護施設の夜勤では、常時利用者さんの見守りが必要なので、通常の勤務として休憩を取る必要があります。6時間を超えて働く夜勤において、従業員に自由な休憩時間を与えない場合は、労働基準法違反です。

介護施設の1人夜勤は違法?

介護施設の1人夜勤自体は違法ではありません。ただし、1人夜勤であることにより、休憩を法定の時間どおり取れなかったり、休憩時間を自由に使えなかったりするのは違法になります。1人夜勤をしていて、休憩時にほかのスタッフの応援がない場合は、労働基準法違反です。

介護施設の種類や利用者さんの人数に応じて、夜間の人員配置の基準は定められています。配置基準と労働基準法を守っていれば、1人夜勤自体は違法ではありません。ただし、利用者さんの状況から1人で夜勤を行うのが危険と感じるときは、上司に相談してみることをおすすめします。

介護施設の16時間夜勤は違法?

介護施設の16時間夜勤は違法ではありません。変形労働時間制を導入している場合、1日の労働時間が8時間を超えても問題ないようです。ただし、週に40時間(特例措置対象の職場は44時間)までの勤務時間の範囲内としています。また、16時間夜勤の介護施設では、最低1時間の休憩が必要です。

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介護施設で夜勤手当がないのは違法?

夜勤手当の支給は介護事業所の任意です。夜勤手当の支給がなくても違法には当たりません。ただし、労働基準法第37条4項において、午後10時から午前5時までの仕事に対しては深夜割増賃金を支給することが義務付けられています。深夜の労働に対しては賃金を25%増しで支給する必要があり、深夜割増賃金を支給しないのは違法です。

深夜割増賃金の名目は職場によって異なります。日勤のみの場合と比べて夜勤を行った場合の給与が多ければ、支給されている可能性が高いでしょう。給与明細を見ても分からないときは、上司に確認してみてくださいね。

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介護職員の夜勤の実態は?

ここでは、介護職員の夜勤の実態を解説します。「夜勤をしていない人もいるの?」「夜勤中の休憩はみんなしっかり取れてるの?」と気になっている方は参考にしてみてください。

介護職員の夜勤の有無

公益財団法人介護労働安定センターの「令和5年度介護労働実態調査結果 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(p.54、p.55)」によると、夜勤を行っていない介護従事者の割合は69.1%です。

訪問介護や通所型の介護施設は、夜勤なしの職員が80%以上でした。日中のサービスのみを提供している介護事業所には、夜勤がありません。

一方、利用者さんが暮らす入居型の施設では、24時間体制で介護を提供するので、夜勤を行う職員は67.0%と高い結果でした。ただし、夜勤がある入居型の施設でも、30.4%以上の方は日勤のみで働いており、介護職員の働き方は多様です。

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介護職員の夜勤の休憩・仮眠の状況

同資料(p.57、p.58)によると、介護職員の65.2%は、休憩や仮眠を「十分取れる」もしくは「ある程度取れる」と回答しています。特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような施設系サービスで働く介護職員の68.9%は、休憩時間を確保できているようです。

これに対して、グループホームや有料老人ホームといった居住系サービスで働く介護職員は、「休憩が取れない」と答えた割合が39.3%と高くなっています。小規模の施設では、「1人夜勤で常に自分が対応しなければならない」という状況下にある介護職員もいるのかもしれません。

夜間の人員配置は、介護施設の種類によって異なるので、「休憩が取れなくてつらい…」と感じている方は、職場を変える選択肢もあります。

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介護職員の夜勤中の過ごし方

夜勤中に静かで薄暗いなかで座っているときなどは、眠気や空腹に襲われることもあるでしょう。介護職が実践している眠気への対処法を以下にまとめました。

  • コーヒーやエナジードリンクを飲む
  • 外の空気に当たる
  • 仮眠を取る
  • 夜食やお菓子を食べる
  • 歯磨きや洗顔をする

飲食をしたり体を動かしたりして眠気を抑えている介護職員の方が多いようです。また、適度に仮眠を取って対応している方もいます。

効率の良い仮眠の取り方や夜勤の過ごし方のポイントは、「夜勤の寝れない悩みを解決!仮眠を取るコツや睡眠時間、眠気対策などを解説」の記事でチェックしてみてください。

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夜勤で休憩が取れない介護職員はどうしたら良い?

夜勤で休憩が取れなかったり取りづらかったりする場合、「上司に相談する」「休憩の取り方をルール化する」「休憩が取れる職場に転職する」ことで解決を図ることができます。

上司に相談する

夜勤で休憩が取れないと感じる介護職員の方は、上司に相談してみることで解決するかもしれません。まずは夜勤で休憩が取れない現状を相談し、適切に休憩を取れるようにするにはどのような課題を解決すれば良いのかを話し合うことが重要です。1人体制の夜勤が原因で休憩を取れない状況が続いているのであれば、人員確保をお願いするのも選択肢の一つでしょう。

なお、職場に相談しても改善されなければ、労働基準監督署に相談する方法もあります。

休憩の取り方をルールで決める

夜勤中の休憩を確保するには、職場内でルールを明確にするのも一つの方法です。日勤、夜勤にかかわらず、休憩の取得時間や時間帯、忙しくて休憩に入れない場合の対応など、現場に合った休憩の取り方をルール化します。
ルールを設け、職場全体で徹底する雰囲気が生まれれば、「忙しいときは休憩に入ると言いづらい…」という状況を減らせるかもしれません。

休憩が取れる職場に転職する

職場環境に不満を感じている介護職の方は、転職を検討するのも良いでしょう。前述したように、人員配置が手厚い介護施設では夜間も休憩を取れる傾向にあります。夜勤自体が体力的にきつい場合、日勤のみで働くことも可能です。

介護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」を利用すれば、夜間の配置人数や休憩についてなどを確認したうえで転職できます。悩みがある介護職員の方はいつでも相談してくださいね。

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介護施設の夜勤体制や休憩についてよくある質問

ここでは、介護施設の夜勤体制や休憩に関するよくある質問に回答します。「夜勤で休憩が取れなくてきつい…」「16時間夜勤って問題ないの?」など気になっている方は、ぜひご一読ください。

グループホームのワンオペ夜勤で休憩が取れません…

グループホームの夜勤で、1人で1ユニット全員を担当することは可能ですが、休憩が取れないことには問題があります。6時間を超えて働くのに休憩が取れないのは違法です。8時間を超える夜勤の場合、最低でも1時間は自由な休憩時間が必要になります。職員には休憩を取る権利があり、常に職場に拘束されている状態は労働基準法違反に該当するので、休憩が取れない方は上司に相談してみてください。

16時間夜勤は労働基準法違反にならないの?

16時間夜勤は労働基準法違反ではありません。一般的に1日の労働時間は8時間までですが、介護施設では変形労働時間制を採用している場合が多い傾向にあります。変形労働時間制では、1週間の労働時間が40~44時間までに収まっていれば、16時間夜勤というシフトでも問題ありません。16時間夜勤では、最低1時間の休憩が必要です。

まとめ

介護施設の6時間を超える夜勤で、休憩なしは違法になります。労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要です。

介護施設の1人夜勤は、配置基準を満たしていれば問題ありませんが、休憩時間を自由に使えないのは労働基準法違反に該当します。16時間夜勤については、1週間の労働時間が40~44時間に収まっていれば問題ありません。また、夜勤手当の支給は事業所の任意ですが、深夜労働に対しては「深夜割増賃金」の支払いが必要です。

「夜勤の休憩がしっかり取れる介護施設に転職したい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)を活用すれば、アドバイザーを通して職場の実態を把握できるので、後悔のない転職が可能です。「夜勤がきつい」「ワンオペがつらい」といった問題を抱えている介護職の方は、ぜひ利用してみてくださいね。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年6月5日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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