介護の仕事に疲れてもう辞めたい…疲れたときの対処方法

介護職の悩み 2024年3月26日
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この記事のまとめ

介護職に疲れを感じてしまった場合、「どのような行動をとれば良いの?」と悩む方も多いでしょう。介護職はやりがいのある一方で、疲労度も高い傾向にあるようです。この記事では、介護の仕事に疲れを感じる理由や対処法を紹介します。また、退職を検討した方が良い施設の特徴、転職時のアドバイスもまとめました。介護職でお悩みの方は、ぜひご一読ください。

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目次

「介護職に疲れた…」と思う理由

ここでは、介護職が疲れる理由を解説します。「なぜ介護業務に疲れてしまうのだろう…」と気になる方はチェックしてみましょう。

体力を使い疲労が蓄積される

介護職の主な業務は、利用者さまの身体介助と生活援助です。身体介護では食事・入浴・排泄の介助や車椅子への移乗など、自分の力で利用者さまの身体を支えなければなりません。また、生活援助の掃除や調理といった業務も、立ち仕事で動き回る動作が基本です。身体を使うシーンが多く、肉体的な疲労が蓄積されやすいといえるでしょう。

特に家庭と両立している介護職員の場合、退勤後は自宅で家事や育児などを行うことが多く、ゆっくりと過ごせない場合もあります。「帰宅後も身体を休める時間がうまく取れない」「オンオフの切り替えができない」といった声もあるようです。

施設の方向性と介護観が合わない

勤務先の施設理念や方向性と自身の介護観が合わず、疑問を感じることもあるでしょう。もしくは、掲げている施設理念と実際に行っている介護が異なっていて悩む場合もあります。
「自分のやりたかったケアを提供できない」「業務の進め方が自分の理想と違い違和感がある」と感じると、仕事を続けることに疲れてしまうでしょう。

人間関係にストレスを感じる

介護はチームプレーが欠かせない仕事ですが、職場内で派閥ができていたり、上下関係が厳しかったりして、職場の雰囲気が悪化してしまうこともあるでしょう。
円滑なコミュニケーションが取れないと、業務に影響してしまうことがあるかもしれません。介護職同士の関係が良好でも他職種と意見が合わず、働きにくさを感じることもあるようです。
業務内容自体は好きでも、人間関係でドッと精神的な疲れを感じてしまうと「辞めたい」とさえ思うようになってしまうこともあります

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介護の仕事に疲れたときの対処法

もし介護職で疲れたら、早めに対処することをおすすめします。疲れているのを我慢して続けても、身体に支障が出てしまったり、ネガティブな思考が染み付いてしまったりするでしょう。少しでも疲れを感じたら、下記の対処法を試してみてください。

休息を取って身体の調子を整える

介護職は、早出や遅出だけでなく夜勤業務もあり生活が不規則になりやすいため、十分な休息が必要です。しっかりと休息がとれていないと判断力が落ち、疲労感もなかなか抜けません
生活リズムを整えるのは簡単なことではありませんが、まずは睡眠時間を確保することが重要です。睡眠の質を上げて目覚めを快適なものにすれば、すっきりした心と体で仕事へ取り組めるでしょう。

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上司やほかの職員に悩みを相談する

介護業務や職場の人間関係に疲れてしまったら、信頼できる上司やほかの職員に悩みを打ち明け、改善してもらうのもひとつの手です。周りの職員は、あなたが仕事にストレスを感じていることに気づいていない可能性もあります。何に「疲れた」と感じているかを伝え、配置転換や業務フローの見直しを行ってもらえないか、相談してみましょう。あなたの声がきっかけで働きやすい職場環境に変わるかもしれません。

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友人や家族とゆっくり過ごす

毎日の仕事に忙殺されて疲れてしまったら、友人や家族など大切な人とゆっくり過ごすことをおすすめします。プライベートで楽しい時間を過ごすことで、ストレスが解消されて落ち着いた気持ちになれるはずです。休みの日は極力仕事のことを考えないようにしましょう。
自分を大切に思ってくれている人との時間がかけがえのないものだと思えたら、仕事への意識もまた変わってくるでしょう。

成長のチャンスと捉える

「介護の仕事に疲れた…」と感じるときは、介護職として成長する過程と前向きに捉えてみるのも、乗り越えるための一つの方法です。介護職は職員や利用者さま、ご家族など人と関わる機会が多く、人間関係で悩むこともありますが、コミュニケーション力を磨ける仕事ともいえます。特に、介護は異業種からの転職者も多い業界。自分とは違う価値観の人がいることを理解し、「このような考え方もあるのか」と、考え方の1パターンとして頭の隅に置いておくと良いでしょう。「周囲に相談する」「自分なりに業務の進め方を工夫する」などを意識することで、介護職として成長していけるはずです。

ただし、どうしても辛かったり疲れてしまったりする場合は、無理はせず、自身の気持ちや身体を大事にしてください。

将来の目標を決める

「介護福祉士になる」「役職に就く」など、将来の目標を決めて取り組むことで仕事へのモチベーションがアップします。明確な目標があれば、「今の苦労が将来の糧になる」という意識を保て、つらい出来事でもポジティブに捉えやすくなるでしょう。
また、目標を達成すれば新しい活躍の場が待っていることも。将来的に理想の環境の中で働ける可能性が高まるだけでなく、これまでの経験や苦労が活かせる場面も増えるはずです。

休職する

どうしても疲れが取れず、体力的・精神的に限界が来たときは、思い切って休職しましょう。職場に迷惑がかかるかも…と、遠慮してしまう気持ちもあるとは思いますが、無理して続けることで心身に不調をきたす可能性もあります。メンタルがやられてしまう前に身体からのSOSをしっかり受け取り、気持ちが楽になるまでは仕事から離れてみてください。

転職を考える

現在の職場で働くことが「辛い」「疲れた」と感じる方は、思い切って転職を検討しても良いでしょう。職場が変われば人間関係も変わり、事業所ごとに業務の進め方や方針、理念も異なります。
もし肉体的な疲れを感じているのなら、身体介助が少ない施設を探してみてください。体力面の不安がない人は、人間関係の良さや、施設理念や実際に行っているケアに注目して探してみることをおすすめします。
介護職に限界を感じている場合は、少し休んで今後のキャリアを見つめ直す時間にするのも良いでしょう。「常勤から非常勤に切り替える」「介護事務として働く」など、同じ介護業界でも働き方を変える方法もあります。

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退職すべき施設の特徴

ここでは、退職を検討すべき施設の特徴をまとめました。以下のような職場の場合、自分では労働環境を改善しにくいといえます。

パワハラやセクハラがある

職場におけるパワハラやセクハラは周囲に相談しにくく、改善されづらい傾向にあります。施設長や上司、先輩などに相談して改善してもらうのが理想ですが、すでに長期的に行われている場合や、相談しても変わらない場合もあるでしょう。状況が良い方向に変わらないのであれば、退職すべきタイミングといえます

違法行為を強要される

介護現場における医療行為は、原則的に医師や看護師といった職種以外は行えません。介護職でも一定の条件を満たせば実施できる医療的ケアもありますが、大半の医療行為は不可能です。
「簡単だから」「忙しいから」といった理由で医療行為を介護職に任せようする職場からは、離れましょう。たとえ上司からの指示であっても、拒否してください。

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サービス残業がある

サービス残業を強要される施設の場合、退職を検討するべきです。「実際はどこの職場でもあるのかも」と思う方が多いかもしれませんが、労働基準法によると、特定の場合を除いて法定労働時間を越える労働は禁止されています。また、法定労働時間以上の勤務は時間外労働となり、事業所は労働者に対して割増賃金を支払わなければなりません。
そもそもサービス残業をさせるような職場は、職員を大切に扱っていない傾向にあるため、転職することをおすすめします

介護に疲れて転職する方へのアドバイス

転職することを決めたからといって、勢いのまま職場に退職意思を伝えたり、何も対処せずに新しい仕事を探したりするのは避けましょう。転職活動は、以下の点に注意した上で進めるのがおすすめです。

異業種への転職リスクを踏まえて活動する

もし介護職に疲れて異業種に転職する場合、「これまでの経験が活かせない」「未経験・無資格OKでも給与が低くなってしまう」といったリスクがあります。転職先の業界や職種によっては、応募可能な求人が少ないこともあるでしょう。転職活動が長引く可能性もあると踏まえたうえで臨んでください。

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他施設・他職種への転職を検討する

現在の職場には不満があるものの、「介護業界で働きたい」とお考えの方は、職種を変えることで問題が解決するケースもあります。たとえば、夜勤に疲れた方は日勤で働ける施設に転職することで負担が軽くなります。
「介護の仕事が嫌」なのか「今の環境が嫌」なのかを自分自身の心に問い、どのような仕事や職場に就きたいのかもう一度考えてみましょう

十分な貯金があるかを確認する

今の仕事に対して疲れてしまった場合、早めに退職したくなるかもしれませんが、即断すると金銭的に困ることもあります。転職活動が長引くこともふまえ、数ヶ月収入がなくても問題ない生活費が貯金できているか確認しておきましょう。
金銭的に不安がある方は、現在の職場を退職する前に転職活動を始めるのがおすすめです。

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転職エージェントを活用する

転職エージェントでは、プロからアドバイスがもらえます。自分一人では収集が難しい、施設の情報を簡単に得ることが可能です。エージェントを使えばスケジュール調整もしやすく、働きながらの転職活動もスムーズになるでしょう。

介護業界での転職を検討するなら、介護業界に特化した転職支援サービスレバウェル介護(旧 きらケア)がおすすめ。これまでのお悩みやご希望、適性を踏まえてぴったりの求人をご紹介します。

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「介護職に疲れた」と感じることに関する質問

ここでは、「介護職に疲れた」と感じることに関する質問をまとめました。

介護職は「疲れた…」と感じやすい職種ですか?

介護職は身体介護や夜勤業務などがあり、体力的にハードなため疲れを感じやすい職種といえるでしょう。特に夜勤は慣れていないと、緊張やストレスを感じてしまい、精神的な負担が掛かることもあります。また、少人数の職場は職員同士の関係性が閉鎖的になりやすく、人間関係に疲れることもあるでしょう。介護職が疲れる理由を詳しく知りたい方は、「「介護職に疲れた…」と思う理由」をチェックしてみてください。

疲れを感じにくい介護の仕事はありますか?

一般的に疲れを感じにくい仕事には、「日勤のみの仕事」「休憩時間が十分にある職場」「介護度が低めの利用者さまが多い施設」などが挙げられます。夜勤のある入所型の施設よりも、デイサービスや訪問介護のような日勤で働ける職場の方が疲れにくいといえるでしょう。ただし、働きやすく快適な環境は人それぞれです。「夜間帯に集中して働きたい」という方は、夜勤専従で働くことをおすすめします。

まとめ

介護業務に疲れる理由には、ハードワークによる疲労や人間関係の悩みなどが挙げられます。今の仕事に疲れて「辛い」と感じてしまったら、ゆっくりと休息をとったり、友人や家族と楽しく過ごしたりしてリフレッシュしましょう

どのような対策をとっても改善しない場合や、職場で違法行為がある場合は、転職を考えるタイミングといえます。自分に合った職場を見つけるには、転職のプロに相談するのがおすすめ。「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、業界を熟知した専任のアドバイザーが、一人ひとりの転職活動をサポートします。条件交渉や選考対策、面接日の調整なども実施。サービスはすべて無料ですので、お気軽にご相談ください。

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※この記事の掲載情報は2024年3月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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