介護職を辞めてよかった?元介護士の体験談とよくある退職理由を解説

介護職の悩み 2025年1月20日
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この記事のまとめ

「介護職を辞めてよかったと思える転職とは?」と気になる方もいるかもしれません。介護職が仕事を辞めて後悔しないためには、どのような転職がしたいのかをしっかりと考えることが大切です。この記事では、元介護職である筆者の体験談から、介護職を辞めてよかったことと後悔していることをご紹介します。介護職が転職をする理由もまとめました。「介護職を辞めて後悔したくない」「転職を成功させたい」という方はご覧ください。

目次

介護職を辞めるべき?みんなが転職を決めた理由とは

ここでは、介護職員が転職を決断する理由をご紹介します。「介護職を辞めるべき?」と悩んでいる方は確認してみましょう。

職場の人間関係が悪かった

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p.30)」によると、介護職が転職した理由の1位は「職場の人間関係が悪かった」で29.8%でした

介護職が転職した理由の画像

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p.30)

介護に対する考え方の違いから職員同士の関係性が悪化して、協力しながら仕事ができなくなる場合があるようです。職場の人間関係が悪く、嫌味や陰口を言われると、「仕事を辞めたい」と感じてしまうのかもしれません。
また、利用者さんやご家族から理不尽なクレームを受けて悩み、転職する介護職員もいるようです。

仕事量に対して給与が低かった

同資料(p.21)によると、介護職の手取りの月給は、「15万円~20万円未満」が最多の38.5%でした。また、前項でご紹介した介護職が転職した理由のアンケートでは、「給与が低かった(16.3%)」が2位だったので、給与が低いと感じる方は一定数いることが分かるでしょう。

介護職には、利用者さんの命を預かる責任や、介助の体力的な負担があります。利用者さんから暴言を浴びせられて、精神的な負担を感じる場合もあるでしょう。しかし、介護職は、定期昇給や資格取得といった評価が中心で、業務の負担を理由に給与が上がることは少ない傾向にあります。そのため、仕事の大変さに対して給与が見合っていないと感じて、介護職を辞めたいと思う人もいるようです。

仕事内容への不満があった

仕事内容に不満があって、転職を決意する方もいます。介護職員が不満を感じやすいのは、以下のような状況で仕事をしているときです。

  • 介護業務そのものにやりがいを感じられない
  • 苦手な仕事を担当しないといけない
  • 介護職員の間で仕事内容に差がある

介護を行うことに不満がなくても、「レクリエーションが苦手でやりたくない」「いつも自分ばかりオムツ交換をしている」といった理由で不満を感じ、退職する介護職員もいます。

労働条件が悪かった

介護職は、「残業が多い」「有給休暇を取得できない」など、労働環境が悪くて転職する場合もあります。なかには、始業前に申し送りをしたり、家でレクリエーションの準備をしたりといった、サービス残業が常態化している職場もあるようです。介護職の労働環境がほかの職種より特別悪いわけではありませんが、介護業界に限らず、ブラックな環境の職場は一部存在します。

上司との関係性が悪かった

上司や会社の経営方針と自分がやりたい介護にギャップがあり、仕事を辞める方もいます。利用者さん一人ひとりに向き合って介護がしたいのに、マニュアルどおりの対応を求められるといった場合は、「今の職場は合わない」と感じるかもしれません。

また、上司のマネジメントスキルが低く、改善を申し出ても動いてくれない場合もあるようです。介護職員が相談しても「自分なら1人で対応できる」「人手不足だからしょうがない」など、現場のことを考えない答えが返ってくると、ストレスが溜まる可能性があります。

体力に限界を感じた

介護職の仕事は、日常生活にサポートが必要な利用者さんのケアを行うこと。利用者さんの身体を支えたり抱えたりする機会が多くあります。身体の大きい利用者さんの身体介護を1日に何度も行うと、腰やひざを痛めるかもしれません。

「若くて体力のあるころは対応できたのに、年齢を重ねるうちに、夜勤や身体介護がしんどくなった」という方もいます。また、人手不足で業務量が多くなって、なかなか休めないときも、体力的な負担を感じやすいでしょう。

介護以外の仕事に興味があるから

「ほかにやりたい仕事ができた」という前向きな理由で介護職から転職する人もいます。介護の仕事にやりがいを感じているものの、新しいことに挑戦するために仕事を辞める決断をする場合もあるでしょう。

介護職のキャリアや将来性が不安になる

キャリアや将来性に不安があり、転職する介護職員もいます。特に、若い介護職の方は、「このままずっと介護の仕事を続けるべきか」「体力がなくなっても続けられるのか」と将来について考えることが多いかもしれません。
「今の職場では成長できない」と感じて、これからのキャリアを考えられる職場に転職することがあります。

仕事の責任の大きさにストレスを感じる

業務の責任の重さにストレスを感じ、仕事を辞めたいと思う介護職員もいるようです。「転倒リスクの高い利用者さんの移動介助」「滑りやすい浴室での移乗介助」など、介護業務には危険性を伴う場面があります。また、夜勤は日中よりも職員が少ないので、プレッシャーが大きいと感じることもあるでしょう。
責任感の強い人は、仕事のとき以外にも事故やミスの心配をしてしまい、ストレスを抱えてしまう場合があるのかもしれません。

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【体験談】 介護職を辞めてよかったと思うことは?

元介護職で現在ライターの仕事をする筆者が、「介護職を辞めてよかった」と感じたことをご紹介します。介護職を辞めてよかったと思っている人の体験談として参考にしてみてください。

仕事の身体的・精神的な負担が減ったこと

ホームヘルパーとして働いていたときは、暑い日に車いすの移動介助をしたり、雪の日に自転車で移動したりすることもあり、身体的な負担を感じることがありました。あまり運動習慣がなかったので、疲れを感じやすかったのを覚えています。

介護職は、休むとその分ほかのスタッフが大変で、利用者さんに影響してしまう可能性もある仕事です。そのため、病気やケガに対して常に気をつけていたので、精神的な負担を感じたこともありました。

介護の経験を活かしてやりたい仕事に挑戦できたこと

介護職を辞めてよかったのは、介護業界で働いた経験を活かして、以前から興味があった仕事にチャレンジできたことです。思い切って転職したから、介護福祉士として介護に関わりたいという思いを叶えつつ、ライターとして働けています。

生活リズムが規則正しくなったこと

シフト制ではなくカレンダーどおりの休みと分かっている仕事に就くと、先の予定を入れやすいというメリットがあります。
私の場合は、ホームヘルパーとして日勤のみで働いていたので、夜勤のある介護施設よりは生活リズムの乱れは少なかったと思います。また、サービス提供責任者の役職に就いてからは、人手が足りないとき以外は土日休みがベースだったので、比較的プライベートの予定は立てやすいほうでした。

しかし、介護施設は、夜勤・早番・遅番・日勤などシフトのパターンが多く、休日もシフトによって決まることが多い職場です。介護施設から転職して、「土日祝日が休み・午前9時~午後6時が定時の仕事」で働き始めて、生活リズムが整ったと話す友人もいます

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【体験談】介護職を辞めて後悔したことは?

元介護職の筆者自身や筆者の知人が感じた、介護職を辞めて後悔したことをまとめたので、チェックしてみてください。

スキルや知識をゼロから身につける必要があること

私はオフィスワークの仕事が初めてだったので、新たに覚えることが多くて大変でした。未経験の職種に転職して、使用するツールに慣れるだけでも時間がかかりました。仕事に慣れている先輩社員と自分のスキルの差に焦ることもしばしば。転職直後は、「分からないことばかりで仕事が進まない」と感じることもありました

自分と違う境遇の人と関わる機会が減ったこと

現在は、20代の自分と比較的年齢の近い社員が多い職場で働いています。介護の仕事をしていたときは、祖父母に近い年齢の利用者さんと関わって、戦時中の話を聞くこともあり、知らない世界に触れることができました。
また、 同僚のホームヘルパーの年齢や経歴もさまざまでした。50代で介護を始めた新人ヘルパーや、70代で現役で働くベテランのヘルパーは、仕事でもプライベートでも私とは全く違う経験をしていました。

境遇や考え方が違う人と関わる機会が多い介護の仕事は、学べることが多くて楽しかったと、ときどき思い返します

人から直接感謝される機会が減ったこと

介護の仕事には、「自分が利用者さんの役に立てた」という感覚や、直接ありがとうと言ってもらえるといったやりがいがあります。利用者さんのケアをすることで笑顔を見られたときはうれしく感じました。

転職する業種・職種によっては、商品やサービスの提供先であるお客さんと直接関わる機会がない場合も。利用者さんとの関わりが深い介護の仕事と比べると、やりがいを感じることが少なくなってしまい、転職を後悔する友人もいます

転職して給与が下がったこと

事務職のパートに転職したホームヘルパー時代の同僚は、転職して給与が下がったそうです。以前働いていた訪問介護ステーションは、介護福祉士といった資格に手当が付き、サービス提供責任者の役職手当もありました。介護職としてのスキルが給与に反映されていたので、手当の付かない仕事に転職して給与が下がってしまったようです。

介護職が違う職種に転職すると、スキルを活かせず給与が下がってしまう可能性もあります。転職して後悔しないためには、転職先の給与水準や求められるスキルを確認することをおすすめします。

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介護職を辞めてよかったと思える転職にするために

「介護職に疲れたから転職したい」と勢いで仕事を辞めると、後悔するかもしれません。転職を検討している介護職の方は、周りの人に相談してみたり、リスクを考えたりしたうえで判断すると良いでしょう。ここでは、介護職員が転職に失敗しないための方法をご紹介します。

家族や転職アドバイザーに悩みを相談する

介護職を辞めてしまう前に、家族や友人などの信頼できる人に、今感じている悩みや不満を相談してみましょう。自分だけで考えていると、視野が狭くなってしまい、冷静な判断ができない場合があります。自分のことをよく知っている身近な人に相談すれば、客観的に状況を分析できるので、1人では気づけなかった解決策が見つかるかもしれません。

親しい人に悩みを打ち明けるのが難しいときや、介護業界に詳しい人からアドバイスをもらいたいときは、転職エージェントに相談するのも一つの手です。

職場へ問題の改善方法を提案する

職場に対しての不満や仕事でつらいと感じることがあれば、退職の意思を伝える前に、問題の改善に取り組んでみましょう。職場の環境や体制が変われば、今よりも働きやすくなるかもしれません。
上司に相談して職場環境の改善に取り組んでも、状況が変わる見込みがなければ、退職・転職を考えても良いでしょう

転職するリスクについても考える

転職する際は、今の仕事を辞めることのリスクもしっかりと考えておきましょう。たとえば、早期離職の場合、「次もすぐ辞めるかも」という懸念から採用されにくくなる恐れがあります。
新人で介護業務を覚えている段階では、思うように仕事ができないこともあるので、「向いていない」と1人で悩む必要はありません。苦手な業務があったり、利用者さんとの接し方が分からなかったりして大変なときは、まずは先輩に相談してみると良いでしょう

周りの協力やアドバイスを実践して努力しても「仕事がつらくてしんどい」と思う場合は、転職を検討してみてください。

退職前に転職先を決めておく

「退職してよかった」と思うためには、在職中に転職先を決めておくのがおすすめです。安定した生活を送るためには、収入や貯蓄が必要不可欠。退職してから仕事探しを始めると、経済的な理由から焦って転職先を決めてしまい、ミスマッチが起きてしまうリスクがあります。

仕事に不満を感じている場合、「今すぐ辞めたい」と思うかもしれませんが、働きながら転職活動をしたほうが、後悔する可能性は低いでしょう

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すぐに介護職を辞めても問題ないケース

仕事のストレスから心身の健康が損なわれていたり、職場で不当な扱いを受けていたりする方は、無理をせずに退職や休職を検討してみましょう。

精神的・身体的な不調があるケース

介護職として働いていることにより、精神的・身体的な不調がある方は、限界を感じて病気になる前に対応しましょう。食事や睡眠が十分に取れないときや、気分の落ち込みが続くときは注意が必要です。
体調面に不安を感じたら、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。医師に休職を勧められた場合は、無理をして働かず、すぐに上司に相談することが大事です。

職場が違法な医療行為を強要するケース

介護職による医療行為が常態化しており、「違法だからできない」と伝えても改善の見込みがない場合、退職を考えたほうが良いでしょう

介護職が行える医療ケアは、必要な講習を受講したうえでの、たん吸引や経管栄養の実施だけです。医療職の資格がないのに医療行為を続けるのは違法で、罰則の対象になってしまう恐れもあります。利用者さんを命の危険にさらすリスクもあるので、介護職が医療行為を行ってはいけません。

パワハラを受けており改善しないケース

パワハラを受けていて、上司に相談しても改善しない場合は、転職を検討してみましょう。不当な扱いをされても我慢して働き続けると、精神的な健康を損なう恐れがあります。ストレスを抱えたまま介護業務を行うことは、事故につながるリスクもあるでしょう。
「無視をされる」「自分だけ明らかに業務量が多い」といったパワハラが続いている場合は、退職を考えてみてください。

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転職先は介護業界とほかの職種どちらが良い?

「仕事がしんどいから辞めたいけど、介護の経験やスキルを捨てるのはもったいない…」と悩んでいる方は、介護業界とほかの業界のどちらを選ぶべきかチェックしてみましょう。

介護業界内での転職がおすすめの人

転職して介護の仕事を続けるのがおすすめなのは、以下のような人です。

  • 介護職にやりがいを感じているが、今の職場で働き続けるのは難しいと思う人
  • 培ってきた介護の経験やスキル・資格を活かしてキャリアアップしたい人
  • 職場の人間関係が悪いことや、上司と合わないことに悩んでいる人
  • 今の仕事は体力的な負担が大きいと感じている人
  • 特定の業務が苦手で負担に感じている人
  • 労働環境や給料といった待遇面に不満がある人

「介護の仕事自体が苦痛」と感じていない場合は、ほかの介護施設に転職すれば不満を解消できるかもしれません。介護職と一括りにしても、「1対1で介護を行う訪問介護」「介護度の高い方が入居する特養」「介護度の低い方が通うデイサービス」など、職場によって必要なスキルは異なります。

働く介護施設によって、仕事内容や給与は変わるので、介護業界で自分に合った職場はないのかを考えてみると良いでしょう

ほかの職種・業界への転職がおすすめの人

介護以外にやりたい仕事がある人や、介護の仕事そのものにやりがいを感じない人は、介護職を続けるのは難しいかもしれません。ほかの職種に転職する場合は、仕事内容や労働条件をしっかりリサーチしておきましょう。

年齢によっては未経験・ブランクからの転職が難しい業界もあるので、情報収集は必須です。未経験の職種を選ぶ場合、0から仕事を覚える大変さがあります。知識や興味がある分野の仕事であれば、意欲的にスキルを身につけられるでしょう。

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【退職理由別】介護業界内のおすすめの働き方

介護業界の仕事に転職すれば、介護職として積み上げてきた経験やキャリアを活かして働けます。ここでは、退職理由別に介護施設の選び方をご紹介するので、介護業界での転職を考えている方は参考にしてください。

職場の人間関係が原因で退職した場合

勤務先の人間関係に悩んで退職した方は、業界を変えなくても、職場を変えれば働きやすくなるかもしれません。実際に転職して人間関係が改善した介護職の方もいます。
一緒に働く職員と良好な関係を築けるような職場を選べば、仕事で連携しやすくなります。また、チームワークが苦手な方は、単独行動が基本の訪問介護の仕事に転職することで、自分のペースで働けるようになるでしょう。

転職前に介護施設を見学をして、職員同士のコミュニケーションや表情、利用者さんの様子といった職場の雰囲気を確かめるのがおすすめです。

身体的な負担が原因で退職した場合

身体介護やシフト勤務による体力的な負担が原因で退職した場合、健康型有料老人ホームといった介助業務の少ない職場や、介護ロボットを活用する介護施設への転職がおすすめです。
不規則な生活がつらい方は、夜勤のシフトがないデイサービスや訪問介護事業所で働くこともできます。また、夜勤専従としてシフト固定で働くことも可能です。

実際に、「ほかの介護施設に転職して、体力的に楽になった」という介護職の方もいらっしゃいます

給与が原因で退職した場合

給与に不満があって退職した介護職は、資格手当や残業代、交通費の支給がある介護施設を選ぶと良いでしょう。介護職の給与は、働く介護施設の種類によっても異なるため、施設形態で転職先を選ぶのも一つの手段といえます。

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)」を参考に、月給制で働く介護職の平均給与を施設形態別にまとめました(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)。

施設形態平均給与(常勤)平均給与(非常勤)
介護老人福祉施設(特養)34万8,040円21万1,260円
介護老人保健施設(老健)33万9,040円28万7,360円
介護医療院32万700円データなし
訪問介護事業所31万5,170円21万9,390円
通所介護(デイサービス)27万5,620円16万8,170円
通所リハビリテーション(デイケア)30万4,790円21万3,770円
特定入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)31万3,920円21万6,860円
小規模多機能型居宅介護事業所28万7,970円21万1,700円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)29万1,080円20万410円

参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)

特養や老健、介護付き有料老人ホームなど、夜勤がある介護施設は平均給与が高い傾向にあります。さらに、医療的ケアやリハビリを提供している施設も給与が高めです。転職によって給与を上げたい介護職の方は参考にしてみてください。
なお、介護職の給与は、施設形態だけではなく、保有資格や働く地域などによっても変わります。

転職エージェントを活用するのもおすすめ

「介護職として働くのがつらい」と感じていても、自分の適性や希望に合った職場なら、介護職として活躍できる可能性があります。

「今の仕事を辞めたい」「自分に合った介護施設が分からない」という方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。レバウェル介護(旧 きらケア)では、介護業界に詳しいアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、あなたにぴったりの求人をご紹介いたします。アドバイザーは求人先の介護施設と直接連絡を取って情報収集をしているので、職場環境や人間関係、待遇といった働きやすさに関する情報の提供も可能です。
「後悔しない転職をしたい」という介護職の方は、まずは気軽にご相談ください。

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介護職から転職できる仕事や職種5選

介護職から異なる職種・業界に転職する場合、医療事務や看護師、保育士であれば、介護の知識や資格を活かしながら働けるでしょう。介護職で養ったスキルを活かせる仕事を、以下にまとめました。

1.営業

介護の仕事で培ったコミュニケーション能力に自信がある方は、営業の仕事に向いているかもしれません。実際に介護職から営業職へ転職する人は少なくないため、おすすめの職種です。これまでの経験や知識を活かして、介護や福祉、医療関係のサービス・商品の営業をするのも良いでしょう。

インセンティブ制度が導入されている会社に入社すれば、給与アップを目指すこともできます。営業の経験がなくて不安に感じる方は、営業アシスタントから始めて、働きながらスキルを身につける選択も可能です。

2.接客・サービス業

接客・サービス業も、営業と同じようにコミュニケーション能力を活かせる仕事です。飲食店やアパレルショップ、家電量販店など、活躍できる場所は豊富にあります。接客業は求人数が比較的多いので、未経験からチャレンジしやすい職種です。

お客さまと直接関わる接客業は、介護職のようにやりがいを感じる場面が多いでしょう。介護の仕事を通して対人マナーが身についている方や、人と話すのが好きな方には、接客業が向いているかもしれません。

3.事務職・一般職

事務職・一般職は重労働が少ないため、体力的な負担から「介護職を退職したい」と考えている方におすすめです。夜勤がない職場が多いので、介護職と比べて規則的な生活を送れる傾向にあるでしょう。また、医療事務であれば、介護職として身につけた知識を活かして、医療機関で活躍できます。

未経験から事務職を始める場合、新たなスキルが必要なので、転職の際は学ぶ意欲をアピールしましょう。事務職・一般職は、「日勤のみで働きたい」「体力的な負担を減らしたい」といった方が、理想の働き方を実現させやすい職種です。

4.看護師

看護師は、介護職のように人をサポートする仕事をしたい方や、スキルアップしたい方におすすめの職種です。看護師になると、健康管理や療養上の指導、医療処置など、健康に関わるサポートができるようになります。看護師は介護職より給与が高い傾向にあるのも魅力の一つです。
なお、看護師になるには、看護専門学校か看護短期大学に通い、看護師の国家資格を取得する必要があります。

「医療の知識を身につけたいけど、看護師の資格取得はハードルが高い」という方は、患者さまの生活をサポートする看護助手として働くことも可能です。

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5.保育士・保育補助

介護職から保育士に転職する方もいるようです。介護職から転職するには、保育士の国家資格の取得が必要。介護・福祉の国家資格を持っていれば、保育士の資格を取りやすくなる制度があるので、介護職から保育士へは転職しやすいといえるでしょう。介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士のいずれかの国家資格を保有していれば、保育士試験の筆記科目である「社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」が免除になります

なお、保育士試験を受けるには、「学校教育法に基づく大学・短期大学・専門学校に2年以上在学」といった受験資格を満たさなければなりません。保育士の補助を行う職種の場合、無資格から保育の現場で働くことも可能です。

6.介護ドライバー

介護職の知識や経験を活かして、介護ドライバーとして働くこともできます。デイサービスやデイケアといった通所型の施設に、車で利用者さんを送迎するのが、介護ドライバーの仕事です。
普通自動車第一種運転免許があれば、介護ドライバーとして働けます。運転する車の種類は施設によって違うので、不安な場合は事前に確認しておきましょう。

介護ドライバーの仕事は、正社員で働くのが難しかったり、給与が介護職より低かったりする可能性もあるため、希望する働き方ができるのかチェックすることも大切です。

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介護職を辞めるベストなタイミング

退職の意思を伝えるタイミングは、職場の就業規則によって異なりますが、退職希望日の1~3ヶ月前とされているのが一般的です。ゆとりをもって退職を申し出て、きちんと引き継ぎを行えば、退職の際のトラブルを防ぐことができます。ここでは、介護職が仕事を辞めるタイミングについて解説します。

ボーナス支給後

「辞めてよかった」と思える退職のタイミングとして、ボーナスをもらった後が挙げられます。ボーナスでまとまった収入を得てから退職すれば、金銭的な不安は少なくなるでしょう。ボーナスはそれまでの仕事の対価なので、「ボーナスをもらってから辞めるなんて後ろめたい…」と思う必要はありません。

3ヶ月分の生活費の貯蓄ができてから

転職先が決まっていない場合は、すぐに仕事が決まるとは限らないので、おおよそ3ヶ月分の生活費を確保してから退職しましょう。自己都合で退職すると、雇用保険の失業手当をもらえるのは3ヶ月後になります。最低3ヶ月分の生活費があれば、焦らず落ち着いて転職活動を進められるでしょう。

介護職を辞めてよかったと思えることに関する質問

ここでは、介護職を辞めたい人によくある質問に回答します。介護職からの転職を考えている方は参考にしてください。

介護職を辞めたいと思うのは甘えですか?

「介護職を辞めたい」と思うのは、決して甘えではありません。「介護職を辞めるべき?みんなが転職を決めた理由とは」でご説明したように、介護職が転職するのには、さまざまな理由があります。自分の努力で状況を改善するのは難しいと感じて辞める場合もあるため、自身を責めないようにしましょう。
今より働きやすい職場があるかもしれないので、「介護職を辞めてよかったと思える転職にするために」を確認したうえで、転職を検討してみてください。

40代でも介護職から異業種に転職できますか?

40代未経験の方が、介護職から転職できる職種はあります。ただし、年齢が上がると転職先の選択肢は限られていくことにも留意しておく必要があるでしょう。介護職からの転職を視野に入れている40代の方は、「40代から一生できる仕事16選!おすすめの資格や活かせるスキル」の記事もご参照ください。

介護職の仕事はもうやってられないです…

介護職は大変な部分もある仕事なので、「もうやってられない」と思う方も一定数いるようです。仕事を辞めてから後悔したくない介護職の方は、「介護職をやってられないときの解決策や転職先の選び方を解説!」の記事で、転職先を選ぶポイントをチェックしてみましょう。

まとめ

職場の人間関係や給与などに不満を感じて、「仕事を辞めたい」と思う介護職の方は少なくありません。介護職はやりがいがある反面、大変な部分もある仕事なので、悩みを抱えている方もいるようです。

「介護職を辞めてよかった」と感じる理由には、身体的な負担が減ることや、ほかの仕事に挑戦できることなどがあります。しかし、介護職から転職をして、「介護業務のようなやりがいを感じられない」「手当が付かない職種に転職して給与が下がった」といった後悔を感じる可能性もあるでしょう。
「介護の仕事自体をやりたくない」「ほかにチャレンジしたい仕事がある」という場合以外は、ほかの介護施設で新しい働き方をすることも視野に入れるのがおすすめです。

悩みのある介護職の方は、レバウェル介護(旧 きらケア)を利用してみませんか?多くの介護職の方の悩みに寄り添ってきたキャリアアドバイザーが、あなたの将来設計やご希望に合った最適な進路を一緒に考えます。「仕事を辞めたいけど、何から始めたらいい?」「転職してもまた辞めたくなるかもしれない…」など、ほかの人に話しづらい気持ちも、1人で抱え込まずに気軽にご相談ください。

「ほかの介護施設へ転職するべきか、介護職を辞めるべきか」という大事な選択のお手伝いをいたします。サービスはすべて無料なので、「職場に不満がある」「転職する自信がない」という介護職の方は、ぜひご相談くださいね。

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執筆者

  • 元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

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※この記事の掲載情報は2025年1月20日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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