
この記事のまとめ
- 介護職の面接で伝える退職理由が思いつかないときは、例文を参考にしよう
- 採用担当者が介護職に退職理由を聞く理由は、応募者の適性を判断するため
- 退職理由を伝える際はポジティブな内容に言い換え、前職の愚痴は言わない
「介護職の退職理由の例文を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。退職理由の伝え方に悩んでいる場合、例文を参考にしながら退職理由の前向きな伝え方を考えてみましょう。この記事では、状況別の退職理由の伝え方と例文を紹介します。面接で退職理由を質問される理由や伝え方のポイントも解説するので、「介護職の面接で退職理由を聞かれたときはどう答えれば良いの?」と悩んでいる方は、参考にしてみてください。
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【8つの状況別】介護職の退職理由の例文
介護職の退職理由は人それぞれです。ここでは、介護職が転職先に退職理由を伝える際の状況別の例文を紹介するので、伝え方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
1.企業理念や経営方針に不信感があった場合
「上司のやり方についていけない」「運営方針が変わってやりたい仕事ができなくなった」といった退職理由の方もいるでしょう。このようなケースでは、「職場にどのような問題があり、どのように解決しようとしたか」を面接で簡潔に伝えることが大切です。
さらに、転職後にどう成長していきたいのかを伝えると、仕事に対する意欲をアピールできます。
私が働いていた施設は、業務の効率を重視しており、利用者さん一人ひとりに丁寧な介護をすることが難しい状態でした。上司に「もっと利用者さんの声に耳を傾ける介護をしたい」と何度も掛け合いましたが、状況を改善することはできませんでした。利用者さんに寄り添った介護をしたいという自分の気持ちは揺るがなかったため、退職を決意しました。
御施設は、勉強会や意見交換の場を設け、介護職員の意見に耳を傾ける環境だと伺い魅力を感じています。これまでの経験を活かし、周りのスタッフと協力しながら利用者さん一人ひとりに丁寧な介護を行い、御施設に貢献したいです。
2.給与や待遇に不満があった場合
「資格手当の支給がなく給料に不満があった」など、給与や待遇が退職理由の場合、正直にそのまま伝えるのはリスクが高いと考えられます。収入面のみに焦点を当てると、採用担当者から「給与が高ければ良いだけで仕事内容に興味がない」「早期退職してしまいそう」と判断される可能性があるためです。
この場合は、給与や待遇面には触れず、自分のスキルや資格などをアピールすると良いでしょう。たとえば、「成果を評価するシステムが確立されている御施設で、自分がどれくらいの実力を発揮できるか挑戦したいと思った」というように仕事への熱意を伝えます。介護職の面接では、正当な評価や待遇を受けることで、より良い成果を出していけることをアピールしましょう。
3.上司や同僚との人間関係が原因の場合
上司や同僚との人間関係が退職理由の場合、「今度は良好な人間関係を築いて働きたい」という感情を表すことが大切です。
面接で「人間関係をうまく築けなかった」とそのまま伝えてしまうと、「ここでもうまくいかない可能性がある」と判断されてしまうことも。「周囲の方々とコミュニケーションを取りながら、チームの一員として利用者さんと関わりたい」というように、前向きな表現で伝えてみましょう。
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4.体力的な限界・夜勤の不満を感じていた場合
身体介護や夜勤による生活リズムの乱れなど、介護職特有の体力的な負担や腰痛などを理由に退職するケースも少なくありません。
この場合、単なる体調不良とは異なり業務内容に起因するものですが、「きつかった」「腰が痛い」とネガティブに伝えるのは避けましょう。「介護の仕事は続けたいので、日勤帯で長く働きたい」「スタッフの負担軽減に注力している施設で働き、利用者さんとコミュニケーションを取る時間を大切にしたい」のように前向きな内容に変換するのがポイントです。
また、入職後のミスマッチを防ぐために、夜勤の免除や移乗介助の制限など、業務上の配慮が必要な場合は、事前に面接で伝えておくと安心といえます。
介護の仕事は好きで続けていきたいと考えています。身体的な負担を抑えつつ、コミュニケーションを通して利用者さんをサポートできる御施設で、機能訓練の視点を取り入れたレクリエーションなどを行い、自立支援を重視したケアを実践したいです。
5.前の職場を短期間で退職した場合
前の職場を短期間で退職した場合は、ポジティブな志望動機を盛り込んで理由を伝えるのがポイントです。介護職の採用担当者の多くは、長く勤めてくれる人を採用したいと考えます。
そのため、面接で「またすぐ辞めてしまうのでは?」と思われないように、どんなスキルを活かして働いていきたいのか、どんなことを実現したいのかなどを退職理由とともにアピールできると良いでしょう。
6.会社都合で退職した場合
会社都合で退職した場合、採用担当者は「とりあえず就職できればどこでも良いと思っているのでは?」と感じる可能性があります。そのため、志望する介護施設でどのような経験を積みたいのか、どのようなキャリアビジョンを持っているのかなど、その施設を選んだ理由を明確に説明しましょう。
定期的に多くのレクリエーションやイベントを実施している御施設で、得意分野を活かした支援を行って貢献したいと考えています。
7.体調不良や家庭の事情が原因の場合
退職理由が自身の体調不良や家庭の事情の場合、できる限り詳細に伝えるのがポイントです。自身の体調不良の場合、現在は完治して問題ないのか、配慮してほしいことがあるのかを面接で説明します。また、家族の介護がある場合は、休みたい曜日や時短勤務などの希望を伝えておくことが大切です。
母がデイサービスに行っている、月・火・木・金の週4日は出勤できます。また、午後5時に母が帰宅するため、4時30分までに職場を出られたらと思っています。
8.キャリアアップや資格取得を目指す場合
より高度な介護スキルを身につけたり資格を取得したりなど、介護職としてのキャリアアップを目指して退職した場合は、その意欲をアピールするのが効果的です。ただし、「前職でもできたのでは?」と思われないよう、「なぜ環境を変える必要があったのか」と「応募先にどう貢献したいか」もセットで伝えることがポイントになります。
研修体制が整っており、スタッフのステップアップを積極的に支援されている御施設において、専門性を高めながら質の高いサービスを提供していきたいと考えております。
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採用担当者が介護職の面接で退職理由を質問する理由
介護職の面接では、退職理由を質問することで、応募者の適性を判断しています。転職活動においては、質問の意図をしっかりと理解して面接に臨むことが大切です。
下記では、介護職の採用担当者が面接で退職理由を質問する目的を解説するので、回答する際にどのようなポイントに気をつければ良いかを確認しましょう。
転職後に長く勤務できるかを見極めるため
採用担当者は求職者に退職理由を質問することで、「長く勤務する意思があるかどうか」を判断します。退職理由が待遇や仕事内容への不満といったネガティブな内容だと、「同じような理由で早期離職しそうだ」という印象を与えてしまう可能性も。長く働き続けることができない人材だと思われると、採用にはつながりにくいでしょう。
介護施設や介護事業所にとって、採用活動や人材育成には時間やお金がかかる分、入職者が早期退職すると大きな損失となります。短期離職の懸念を拭うには、採用担当者に前向きな退職理由を伝え、入職後の活躍をイメージしてもらうことが必要です。
応募者と施設の雰囲気が合っているか知るため
採用担当者は退職理由の質問を通して、「自施設の理念に共感できるか」を確認します。たとえば、「前職は効率重視で、利用者さんとじっくり関われなかった」という退職理由は、業務スピードが求められる現場では「うちのペースには合わないかもしれない」と判断されるかもしれません。
反対に個別ケアを重視する施設の選考の場では、「これまで以上に利用者さんに丁寧に関わりたい」という姿勢は高評価につながる可能性があります。
仕事に対する熱意や意欲があるかを判断するため
面接で退職理由を聞くことで、応募者の介護に関する考え方や、仕事に対するモチベーションを分析しています。たとえば、「より専門的な認知症ケアを学びたい」「資格取得に向けてスキルアップしたい」といった前向きな理由で転職する場合は、向上心が高いと評価されるでしょう。
前述のとおり、介護職の採用担当者は、長く働いてくれる人を採用したいのが本音。介護の仕事に対する熱意やモチベーションがあれば、長期的に活躍できる人材として評価されます。
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介護職が採用担当者に好印象を与える退職理由の伝え方
採用担当者に退職理由を伝える際に好印象を与えるポイントは、退職理由をポジティブに言い換えたり、退職理由と志望動機の内容を対応させたりすることです。退職理由の伝え方によって、採用担当者が求職者に抱く印象は変わります。
ここでは、介護職の面接で好印象につながる退職理由の伝え方を解説するので、ぜひご一読ください。
退職理由はポジティブに変換する
採用担当者に退職理由を聞かれたら、ポジティブに言い換えることが大切です。「給料が低かった」「人間関係が悪かった」といったネガティブな理由をそのまま伝えると、「うちに入社しても、同じように不満を抱いてすぐ辞めてしまうのでは」と警戒されてしまいます。
過去への不満ではなく、「次の職場で何を実現したいか」という前向きなビジョンに焦点を当てましょう。
たとえば、給料への不満は「正しく評価される環境でモチベーション高く働き、成長につなげたい」とポジティブな表現に変換できます。ほかにも、人間関係への不満は、「チームワークを大切にし、スタッフ同士で協力し合える環境で利用者さんと施設に貢献したい」のように言い換えることが可能です。
転職後の介護施設で活かせるスキルのアピールや今後のキャリアビジョンなどで話を締めくくれば、採用担当者により前向きな印象を与えられます。
前の職場の悪口や不満を言わない
前職の介護施設の方針や職場環境がどれほど合わなかったとしても、面接では悪口や不平不満を言わないようにしましょう。職場や他人のせいにすると、採用担当者が「責任感がない」「他責思考で協調性がない」とマイナスな印象を抱く可能性があります。
前職に不満がある場合は、「努力したものの自分の力ではどうにもならなかった」という点を伝えたうえで、「転職後はこのような介護がしたい」と入職後の展望を伝えるのも一つの方法です。
また、面接の場において、労働条件の不満や希望を前面に押し出すことも避けましょう。日勤のみや時短勤務など外せない希望条件がある場合は、単に要求を伝えるのではなく、「その条件のもとでどのように施設へ貢献できるか」をあわせて伝えることが大切です。
退職理由と志望動機を対応させる
退職のきっかけと志望動機に一貫性を持たせることで、説得力が高まります。面接で退職理由を伝える際は、前職で成し得なかったことと、転職先の職場で成し遂げたいことを結びつけましょう。
たとえば、退職理由が「リーダー職に就きたいけどポストがない」の場合、志望動機が「介護職のキャリアパスとして、副主任・主任という役職を設けている御施設を魅力に感じた」だと、一貫性があり自然な話の流れになります。退職理由がそのまま「応募先を選んだ決め手」となるような構成にすると、強い熱意のアピールにつながるでしょう。
転職後にどのようにスキルアップしていきたいのかを明確に説明できれば、「期待できそう」と思ってもらえるはずです。介護職の面接で好印象を与える志望動機の答え方については、「介護業界の面接で評価される志望動機とは?答え方のコツや例文を紹介」の記事をご参照ください。
ネガティブな退職理由でも全くの嘘をつくことは避ける
介護職に限った話ではありませんが、面接で退職理由を伝える際に嘘をつくのはやめましょう。事実ではないのに「体調不良で退職した」「家族の介護があって退職した」といった嘘の退職理由を作るのはNGです。
採用担当者は数多くの面接を経験しているため見抜かれる可能性が高く、万が一入職後に発覚した場合、職場で気まずい思いをするリスクがあります。
前述の「退職理由はポジティブに変換する」でお伝えしたとおり、本音はネガティブな気持ちであっても、前向きな表現に言い換えることは十分に可能です。そのため、嘘の理由を作るのではなく、事実に基づいてポジティブに伝えることを意識してみてください。
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退職理由の伝え方に悩む方は転職エージェントを活用する
「退職理由を前向きな表現に変換するのが難しい」「どうしてもネガティブになってしまう」とお悩みの方は、転職エージェントを活用すると良いでしょう。プロのキャリアアドバイザーが客観的な視点で状況を整理し、マイナスなイメージではなく好印象につながる退職理由を一緒に考えてくれます。
退職理由の伝え方だけでなく、希望に合った求人の紹介や面接対策まで幅広くサポートを受けられるため、一人での転職活動に不安がある方にとって心強い味方です。
「自分の退職理由をどう伝えればいいか分からない…」と迷っている方は、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。人間関係の悩みや待遇への不満など、応募先に直接言えない本音も、キャリアアドバイザーがお伺いします。お話しいただいた内容が応募先に漏れることは一切ありませんのでご安心ください。プロの視点であなたに寄り添い、状況に合わせたベストな伝え方をアドバイスいたします。
その悩み、解決できるかも
介護職の職場選びのコツ
介護職が転職してから長く働き続けるためには、職場選びが大切です。自分に合った転職先を見つけられるよう、以下のポイントを確認して応募を検討しましょう。
- 施設の介護方針や理念
- 労働条件
- 職場の雰囲気
- 研修制度や評価制度
- 職場へのアクセス
- 仕事内容
応募先の情報は、法人のWebサイトや求人サイト、口コミサイトなどで調べられます。職場見学をして、仕事内容や研修制度について質問するのも効果的です。
職場見学する際は、職員や利用者さんの雰囲気や、職場の清掃が行き届いているか、笑顔や挨拶があるかどうかをチェックしましょう。
介護職の退職理由に関するよくある質問
ここでは、介護職の退職理由に関するよくある質問に回答します。「退職理由を伝えるとマイナスになりそうだから聞かれたくない…」とお悩みの方は、参考にしてみてください。
介護職の退職理由の伝え方を知りたい
介護職の退職理由の伝え方は、ネガティブな理由はポジティブに言い換えて伝えることがポイントです。ほかにも、前職の愚痴を言わないことや、退職理由と志望動機につながりを持たせることを意識すると、面接官に良い印象を与えられるでしょう。この記事の「【8つの状況別】介護職の退職理由の例文」では、介護職の退職理由の伝え方を例文とともに解説しているので、チェックしてみてください。
介護職の退職理由をポジティブに言い換えたい
「給料が低い」は「正当な評価制度のもとで貢献したい」に、「職場の人間関係が悪い」は「職員同士のコミュニケーションが活発な職場で協力して業務に取り組みたい」に言い換えられます。ほかにも、「体力的にしんどい」は「業務のメリハリを意識したい」など、退職理由に合わせて前向きに言い換えると良いでしょう。ポジティブに言い換える際のコツは、客観的に事実を伝えたうえで、今後の展望を交えて話すことです。
介護施設からほかの介護施設へ転職する理由は?
介護職がほかの介護施設へ転職する場合の理由としては、「職場の人間関係が悪かった」「給与が仕事内容に見合っていなかった」「したい介護ができなかった」などが挙げられます。前職への不満が転職のきっかけになることは少なくないですが、ネガティブな退職理由を面接でそのまま伝えるのは避けたほうが無難です。「評価制度が整っている職場でスキルアップしたい」など、前向きな表現で伝えましょう。
よくある転職理由や面接での伝え方は、「介護職の転職理由をランキングで解説!退職の原因を面接で話すときの例文も」の記事を参考にしてみてください。
介護職の退職理由は嘘をついてもいい?
介護職の面接で退職理由を伝える際、嘘をつくのは避けましょう。嘘をつくと履歴書や職務経歴書の内容と発言に矛盾が生じてバレるリスクがあるほか、経歴詐称を疑われるおそれもあります。言いづらい退職理由の場合は、スキルアップへの意欲や今後のビジョンを交えつつ、前向きな表現に変換して伝えるのがおすすめです。詳しくは、この記事の「介護職が採用担当者に好印象を与える退職理由の伝え方」をご覧ください。
まとめ
介護職が求職活動で応募先に退職理由を伝える際は、現職・前職の不満を言うのは避け、伝え方を工夫することが大切です。
介護職の面接で採用担当者が退職理由を聞くのは、「長く勤められるか」「職場の雰囲気と合っているか」「仕事に対する熱意があるか」などを見極めるためです。
退職理由を伝える際は、退職に至る理由をポジティブに変換しつつ、転職後どのように仕事に取り組みたいのかを具体的に伝えましょう。どうしても退職理由の伝え方をイメージできないときは、例文を参考にするのがおすすめです。ただし、例文はあくまでも一例なので、面接の場では自分の言葉で伝えるようにしましょう。
退職理由の伝え方に悩んでいる方や面接の自信がない方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングしたうえで、あなたに合った求人をご紹介。求人票だけでは分からない、人間関係や職場の雰囲気、評判などの情報も提供いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
その悩み、解決できるかも
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



