【介護の転職】円満退職の方法や退職意思の伝え方のポイント

転職ノウハウ 2023年4月5日
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退職届とボールペンと四つ葉のクローバー

介護業界で円満退職を実現するには、退職意思をしっかりと固め、スムーズに行動することが求められます。職場に迷惑をかけないためにも、円満退職の方法を理解することが大切です。

そこでこの記事では、介護業界における円満退職の流れや注意すべきポイント、引き止められたときの対処法などについて解説します。同僚や先輩、利用者さんに対する感謝を大切にしつつ、円満退職を心がけましょう。

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目次

介護業界の円満退職の流れ

介護業界で円満退職するには、余裕のあるスケジュールを立てて計画的に行動することが大切です。下記の内容を参考に、円満退職の流れを掴みましょう。

直属の上司に相談する

退職意思を固めたら、まずは直属の上司に相談しましょう。まずは口頭で「今後のことでご相談があるのですが…」と伺い、アポイントメントを取ります。上司に相談するときは、希望する退職日の1~3ヶ月前に伝えておくとスムーズです。

業務の引き継ぎをする

同僚や利用者さんに迷惑がかからないよう、自分が担当していた業務を引き継ぎしましょう。引き継ぎの際は、一緒に作業を行いながら説明すると相手に伝わりやすくなります。また、自分が退職しても確認できるよう、引き継ぎの業務をまとめた資料を用意しておくと親切です。

職場に返却するものを用意する

職場から借りていたものは、退職日までに返却できるように用意しましょう。返却物の一例は以下のとおりです。

  • 制服
  • 名刺
  • 社員証
  • 健康保険証
  • 各種備品
  • 業務用の参考書

あらかじめ直属の上司に返却すべきものを確認しておくと、スムーズに対応できます。退職当日に慌てないよう、きちんと準備しておくことが大切です。

必要書類の手続きをする

退職するときは、下記項目のように会社から受け取る重要書類があります。

  • 年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 雇用保険被保険者証
  • 離職票(転職先が決まっていない場合)

会社から受け取る書類は、確定申告や失業給付金の手続きに求められます。各種書類を受け取ったら、不足がないか必ずチェックしましょう。書類に不備があると、退職後に連絡を取らなくてはなりません。なお、離職票は退職後に交付されるので注意しましょう。

退職する

退職日は備品の返却や書類の受け取りをします。お世話になった人に挨拶したり、職場に菓子折りを置いたりすると、好印象を残したまま退職できるでしょう。

ただし、利用者さんへ退職の挨拶をすると、担当者が変わることに不安を抱いてしまう可能性があるので注意が必要です。お世話になった利用者さんへ挨拶をしたい場合は、ご家族のみや挨拶をしても影響のない人に限定しましょう。

退職後の手続き

退職後は、翌日に他社へ入社する場合とすぐに入社しない場合とで、必要な手続きが異なります。パターン別の手続きの違いをチェックしましょう。

退職日の翌日に入社する場合

退職日の翌日に転職先へ入社する際は、必要な手続きを転職先企業が行ってくれます。

  • 年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 雇用保険被保険者証
  • 健康保険資格喪失証明書
  • 健康保険被扶養者異動届(扶養家族がいる場合)

上記のような書類を転職先に提出すれば、自分が各種手続きをすることはありません。会社側が手続きを行い、給料から税金や年金が自動的に天引きされるようになります。

転職先が決定していない場合・1日以上空けて転職先に就く場合

転職先を決めていない場合や1日以上空けて転職先に入社する場合は、下記のような手続きを自分で行う必要があります。

  • 失業保険の申請
  • 健康保険への加入
  • 年金への加入
  • 各種税金の手続き
  • 確定申告

これらの手続きは、市区町村の役場やハローワークで行います。期限内に行うべきものもあるので、後回しにすることなく取り組みましょう。必要な手続きをすべて行うと時間を要するため、なるべく間を開けない転職がおすすめです。

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円満退職が必要な理由

円満退職は法的に求められているわけではありません。しかし、職場で揉めたり引き継ぎをしないまま退職したりすると、転職先で悪い噂が流れてしまう可能性があります。現職と転職先に関わりがある場合も考えられるので、円満に退職するに越したことはありません

また、現在の職場との関係性が悪化すると、退職手続きが長期化する恐れがあります。退職の話がスムーズに進まないと、転職先の入社日に影響してしまうので注意が必要です。

ただし、ハラスメントが理由で退職する場合は、無理に円満退職を目指す必要はありません。退職する際は、自分の身の安全を第一に行動しましょう。

介護職員が円満退職するときのポイント

介護職員が円満退職するには、退職意思を伝えるタイミングや退職理由に注意する必要があります。円満退職のポイントを以下にまとめました。

退職意思を伝えるタイミングに注意する

退職意思を伝える際は、余裕をもって相談することが大事です。「来週退職したい」というように、退職の希望を急に伝えても企業側は対処できません。退職意思を伝えるタイミングは就業規則に記載されている場合があるので、あらかじめチェックしておきましょう

また、繁忙期に退職の相談をするのは避けるのが無難です。退職の話を持ち出しても忙しさから忘れられてしまったり、人間関係に影響が出てしまったりするので注意します。

相手が納得する退職理由を伝える

退職理由を聞かれたら、相手が納得できるような内容を伝えましょう。家庭の事情や引っ越しといった個人都合なら、必要以上に退職理由を追求されなくなります。また、「次の職場でしかできない○○に挑戦したい」というように、前向きな理由を伝えると効果的です。在職中に気まずい雰囲気にならないようにするためにも、職場への不平不満を退職理由として述べないようにしましょう

在職中の職場に迷惑をかけないようにする

円満退職を実現するなら、在職中の職場に迷惑をかけないようにします。働きながら転職する人は、早退や休日を取得しながら活動する場合もあるでしょう。自分が担当できない業務が発生するときは、事前に周囲へ共有しておくと効率的です。

上司以外に退職の話をしない

管理職や施設長といった役職の高い人に相談すると、上司の監督不行き届きだと思われてしまいます。たとえ直属の上司との相性が悪くても、1対1で話せる時間を確保してもらいましょう。また、上司へ相談する前に同僚に話すと、退職の噂が上司の耳に入ってしまう可能性もあります。基本的には直属の上司以外に退職の話をしないように心がけることが大切です。

引き止められたときの対処法

介護業界は人手不足にあるため、退職意思を伝えると企業側から引き止められる場合があります。せっかく退職を決意したのに引き止められると、仕事を辞めるタイミングを見失ってしまうでしょう。下記では、パターン別の対処法をご紹介します。

譲歩される場合

職場によっては、人材を引き止めるために待遇改善を提案される場合があります。たとえ魅力的な提案をされても、その場で決定するのは避けましょう。現在の職場で抱える悩みが待遇面にあり、引き止めの条件によって解決する場合は、転職先に断りの連絡を入れなくてはなりません。自分が希望するキャリアプランを実現できるのはどちらの環境なのかを慎重に考えましょう。

うやむやにされる場合

「忙しいからまたあとで」「後任が見つかるまで待って」と、退職の相談をうやむやにされる場合があります。退職や転職に協力的でない環境だと、退職日の希望が通らない可能性も考えられるでしょう。退職日を決めたら、この日までに必ず退職すると上司に強く主張することが重要です。

懇願される場合

「お願いだからやめないで」と、会社側から情に訴えられる場合もあります。自分を必要とされるとつい嬉しいと感じてしまうものですが、そのまま職場に在籍すると辞めるタイミングを見失い、後悔につながるかもしれません。自分がなぜ退職したいのかを振り返り、退職意思を曲げないように心がけましょう。

脅される場合

職場によっては、「いま辞められたら迷惑」「退職したら損害賠償請求する」といった脅しを受ける場合もあります。退職者が出ることで生じる問題は、会社側が解決すべきものです。退職は法律によって認められている権利なので、脅しや引き止めに従う必要はありません。

退職前後のよくある質問

いざ退職するとなると、退職する前に知っておきたい疑問が浮かぶ人もいるのではないでしょうか?ここでは、介護業界の退職前後に関するお悩みをQ&A形式で解消します。

退職は転職活動の前と後どちらがいい?

基本的には、転職先が決まった状態での退職がおすすめです。転職活動にかかる時間は人それぞれなので、想定していた時間より長引く可能性もあります。転職活動後の退職なら、収入や貯蓄を確保できるため、内定を決めるために焦ることがありません。ハラスメントによるストレスや疲労による体調不良が続く場合以外は、転職先を決めてから退職するのが良いでしょう。

有給休暇を使いきってから転職するには?

有給休暇はすべて使い切ってから転職できます。有給休暇をすべて消化するためにも、早めに退職意思を伝えることが大切です。人によっては、1ヶ月ほど休みになる場合もあります。退職日から逆算し、残っている有給休暇を消化して退職しましょう。

ボーナスをもらってから退職するのはダメ?

ボーナスをもらってから退職することは可能です。企業によってボーナスの算定期間や支給時期は異なるので、退職前にボーナスを確保したい場合はきちんと確認しておきましょう。ボーナスの支給時期を考慮した上で、退職日までのスケジュールを立てると、仕事を辞める前に高い収入を得られます。

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まとめ

介護業界で円満退職するには、余裕のあるスケジュールを立てて職場に迷惑をかけないことが重要です。まずは希望する退職日の1~3ヶ月前に、直属の上司に相談しましょう。話し合いで退職日が決まったら、同僚や利用者さんに迷惑をかけないように引き継ぎを行います。

退職当日は職場で借りていたものを返却し、重要書類の受け取りましょう。利用者さんが不安になる可能性があるので、利用者さんへの挨拶は極力避けた方が無難です。退職後の転職先を決めていない人や、転職先へ就くのに1日以上空く人は、年金・税金といった各種手続きが必要になります。

企業側から引き止めに合わないためにも、相手が納得する退職理由を伝えましょう。転職活動には時間を要する場合もあるので、可能であれば転職先が決まった状態での退職をおすすめします。これから転職活動に取り組もうと考えている方は、レバウェル介護(旧 きらケア)へお気軽にご相談ください。

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※この記事の掲載情報は2023年4月5日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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