介護職が「やってられない」と思う理由と解決策を解説!転職先の選び方とは

介護職の悩み 2025年12月17日
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この記事のまとめ

給料や労働環境に不満があり、「やってられない…」と思いながら働いている介護職の方もいるかもしれません。仕事に不満やストレスを感じたときは、その理由に合った対処法を試してみましょう。この記事では、仕事に不満を感じている介護職の方に向けて、解決策や転職先の選び方などをご紹介します。職場の人間関係にお悩みの方や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

介護職が「やってられない」と感じる理由は?

介護職の方が「やってられない…」と悩む原因は、給料の安さや職場の人間関係、仕事内容への不満などがあるようです。以下では、介護職を辞めたいと感じる7つの理由をご紹介します。

給料が安すぎる

介護職の方の中には、「業務量と給料が合っていない」という負担を感じながら働いている方もいるようです。身体介護や夜勤などの身体的な負担がある仕事を行っても、適切な報酬を得られない場合、「給料が安い」と感じるのも無理はありません。

e-Stat 政府統計の相談窓口「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、「介護職員(医療・福祉施設等)」の平均賃金(所定内給与額)は、25万5,400円でした。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 賃金の推移」によると、同調査における一般労働者の平均賃金は33万400円。全体平均と比較して、介護職員は給料が低いことが分かります。

職場の人間関係が悪い

介護施設で働く中で、人間関係のトラブルを抱えてしまうこともあるようです。介護職は、ほかの介護職員や看護師などの他職種、利用者さんやそのご家族など、関わる人が多くいます。

職員によるいじめや派閥争いがあったり、利用者さんから暴力やハラスメントを受けたりといった問題があれば、「もう介護職はやってられない」と考えてしまうのかもしれません。
介護職の仕事では、周囲の人とのコミュニケーションは避けられないので、職場の人間関係に問題があるとしんどいと感じてしまうようです。

人手不足で忙しい

介護業界は慢性的な人手不足のため、1人当たりの業務量が多く忙しいことも。仕事をしない人や業務に慣れていない新人職員がいると、業務量に偏りが生じ、大変さを感じることもあるでしょう。また、介護職は人と関わる仕事なので、すべての業務をスケジュール通りに進められるわけではありません。

業務量の多さや、仕事が予定通りに終わらないストレスなどから、「やってられない…」と感じる介護職の方もいます。

仕事内容に不満がある

介護職ならではの業務に慣れておらず、「仕事内容が不満でやってられない」と感じる方もいます。介護業務には、排泄介助や長時間の夜勤などが含まれ、人によっては抵抗感や心身の負担を感じる場合があるようです。
また、利用者さんとのコミュニケーションがうまくいかないことや、レクリエーションでの司会が苦手なことにストレスを感じる方もいます。

「思っていた仕事内容じゃなかった」「夜勤がつらくて体力的にきつい」など、仕事に対する不満があれば、介護職を辞めたいと感じる原因になってしまうでしょう。

介護職に向いていないと感じる

なかなか仕事を覚えられないことや、利用者さんと打ち解けられないことに悩み、「介護職に向いてないから、やってられない」と思う人も。「ちゃんとやらないと」という責任感から、仕事がうまくいかないことにストレスを感じることがあるのかもしれません。

介護職の仕事は多岐にわたるため、短期間ですべてを完ぺきに覚えて対応するのは難しいでしょう。働き始めて数ヶ月であれば、「周りの介護職員はできているのに、自分だけ足を引っ張っている」と悩みすぎる必要はありません。焦らず少しずつスキルを身につけることが、介護職として成長するためのポイントです。

労働環境が悪く働きにくい

介護職の仕事を「やってられない」と感じる人の中には、「有休を取得しにくい」「サービス残業が多い」「休憩が取れない」など、労働環境の悪さに不満を感じる人もいるようです。プライベートを大切にできない職場環境だと、働くうえでのモチベーションが下がるのも無理はありません。

また、違法な医療行為やハラスメント、虐待などの問題があるブラックな介護施設の場合は、我慢して働き続けるよりも転職を検討した方が良いといえます。

経営方針に納得できない

職場の経営方針に納得できず、「やってられない」と思う介護職もいます。たとえば、現場の改善を提案しても意見が全く通らなかったり、評価制度が不透明だったりする場合、不満を感じるかもしれません。
また、利益を出すことを優先し、サービスの質が犠牲になっている場合も、経営方針に不信感を抱く要因となるでしょう。

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【悩み別】介護職をやってられないと思ったときの解決策

ここでは、介護職を辞めたいときの解決策を理由別に紹介します。「やってられない」と感じている方は、退職を決断する前に以下の方法を試してみてください。

給料の不満に対する解決策

より良い給与条件を求める介護職の方に向けて、給料アップの3つの方法を解説します。

資格を取得する

資格手当の制度がある場合、対象になる資格を取得すると決まった金額が給与に上乗せされます。勤務先によって、手当の有無や金額、対象の資格は異なるので、調べてみると良いでしょう。

資格手当の対象になりやすいのは、介護福祉士やケアマネジャーなど、専門性が高い公的資格です。介護の仕事に関する資格を取得すれば、収入アップだけでなく将来的なキャリア形成にも役立つでしょう。

夜勤を増やす

夜勤に入れば、少なくとも通常の賃金の25%が深夜割増賃金として給与に上乗せされるので、多くの収入を得ることができます。職場によっては、深夜割増賃金とは別で夜勤手当が支給されることもあるようです。

現在日勤のみで働いている場合、夜勤に入ることで給与を増やせます。すでに夜勤をしている場合は、回数を増やしたり夜勤専従として働いたりする方法も。夜間に働くことが苦ではない方は、無理のない範囲で夜勤を増やすと給料アップが可能です。

管理職にキャリアアップする

管理職への道を検討することも、給料アップを図る一つの方法です。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」に基づいて、管理職と管理職ではない介護職の施設形態別の平均給与を、下記にまとめました。

施設形態管理職管理職以外
介護職全体378,110円327,720円
特養(介護老人福祉施設)436,850円354,900円
老健(介護老人保健施設)420,010円344,090円
介護医療院383,490円326,200円
訪問介護事業所367,190円322,800円
デイサービス(通所介護事業所)361,080円288,390円
デイケア(通所リハビリテーション事業所)379,200円311,440円
特定施設入居者生活介護事業所404,740円358,610円
小規模多機能型居宅介護事業所371,280円297,870円
グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)363,620円295,530円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」

介護職全体の平均給与をみると、管理職と管理職以外の差額は5万円以上でした。すべての施設形態で、管理職はその他の介護職に比べて数万円給与が高いことが分かります。この結果から、介護職は管理職にキャリアアップすることで給与が増えるといえるでしょう。

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人間関係の不満に対する解決策

職場での人間関係に悩んでいる場合も、「もう介護職はやってられない!」と勢いで退職するのは避けた方が良いでしょう。人間関係にお悩みの方は、後悔のない選択ができるように、下記の解決策をぜひ参考にしてみてくださいね。

上司や管理者に相談してみる

介護職の人間関係の問題は、直属の上司や管理者に相談することで解決できる可能性があります。いじめやハラスメントなど、業務に影響が出るトラブルに対しては迅速に対応してくれるでしょう。
もし直属の上司から被害を受けている場合は、さらに上の立場の上司に相談します。労働基準監督署や総合労働相談コーナーといった公的機関への相談も可能です。

ほかの職員の価値観を認める

人間関係において、「あの人とは合わない」という不満があるときは、相手の立場を考えたり、価値観の違いを受け入れたりすることが効果的です。「そういう意見もあるんだな」と受け入れることで、価値観の違いで感じるストレスを軽減できるでしょう。

人によって相性の良し悪しは少なからずあるものです。相手の悪い部分だけでなく、良いところに注目して、少し歩み寄ってみることも大切かもしれません。

改善が難しい場合は転職を検討する

上記のような解決策を試したものの。人間関係の問題を改善することが難しいと感じる場合、転職も一つの選択肢となるでしょう。

公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 本編 第3章&第4章(p.66)」によると、介護職の離職理由で最も多いのが「職場の人間関係に問題があったため」でした。人間関係で悩んで転職する人は少なくないので、現状がつらい場合は思い切って転職に踏み切ってみるのも方法の一つです。

仕事内容への不満に対する解決策

仕事内容は人それぞれ合う・合わないがありますが、やっているうちにできるようになることもあるので、一定期間は頑張ってみるのも良いでしょう。数ヶ月頑張ってみてもどうしても難しいようであれば、異動や配置に関して上司に相談するのも解決策の一つです。

また、忙しさや体力的な負担は職場によって違いがあります。効果的な技術を身につけたうえで負担が軽減されない場合は、転職を視野に入れても良いかもしれません。以下で、身体的な負担を軽減する方法や職場の選び方を解説します。

介護技術を身につけて体力的な負担を減らす

体力的にきついのは、身体に負担がかかる体勢や手法で介護をしているからかもしれません。ボディメカニクスの原理を活用すれば、身体介護の負担を軽減できる可能性があります。
ボディメカニクスについて詳しく知りたい方は、「介護技術の基本!現場で役立つボディメカニクスの知識を身につけよう」の記事を読んでみてください。

負担が少ない施設へ転職する

「忙しくて体力がもたない」という方は、比較的体力的な負担の少ない施設へ転職すると良いかもしれません。以下では、比較的介護度が低い利用者さんに対応する施設をご紹介します。

  • デイサービス
  • グループホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅

デイサービスとは、利用者さんが自宅から通い、自立支援のための介護やリハビリを受ける施設です。基本的に日中のみの営業で夜勤がないため、生活リズムの乱れによる体力的な負担は少ないでしょう。

また、グループホームとは、認知症の方が入居する施設です。利用者さんは、5~9人程度を1つのグループ(ユニット)として生活します。特別養護老人ホームなどの施設と比べ、介護職が一度に対応する利用者さんの人数が少ないため、体力的な負担も少ない傾向があるようです。

サービス付き高齢者住宅(サ高住)とは、安否確認や生活相談のサービスを提供するバリアフリーの賃貸住宅です。主に軽度の介護が必要な方や自立して生活できる方が入居しています。介護が必要な方は、外部サービスを利用する場合が多いため、サ高住の職員が身体介護などを行うことは少ないでしょう。ただし中には、職員が介護サービスを提供するサ高住もあります。

▶デイサービスの求人一覧ページはこちら
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腰痛予防の福祉用具を取り入れている職場へ転職する

腰痛予防の福祉用具を取り入れている職場を選ぶのも、体力の負担を軽減するのに効果的です。以下では、介護職の負担軽減に役立つ福祉用具を3つご紹介します。

  • スライディングボード
  • 移乗用リフト
  • パワーアシストスーツ

スライディングボードとは、介護を受ける人がベットから車いすなどへ移動する際に使われる福祉用具です。滑りやすい素材でできており、利用者さんの移動をスムーズに行えるため、介護職の腰への負担を減らすことができます。

移乗用リフトは、ベットから車いすなどへの移動を安全に行うための福祉用具です。介護職が利用者さんを抱えずに移乗を介助できるので、腰や背中への負担を軽減できます。

パワーアシストスーツは、筋力を補助する技術を用いた装着型の福祉用具です。装着することで介護作業中の負担を減らせるので、腰痛の予防や軽減に役立ちます。

介護職に向いていないという悩みの解決策

「仕事がうまくいかない」という介護職の悩みは、慣れることで解決する場合があるので、すぐに辞めるのではなくしばらく頑張ってみると良いかもしれません。介護職を一定期間続けてみても「向いていないかも」と思うときは、何ができていないのか・何に悩んでいるのかを一度紙に書き出して整理してみると良いでしょう。

解決方法を上司と一緒に考えるなど、周囲にも頼りながら少しずつできるようになれば問題ありません。「すぐにスキルアップしなきゃ」と焦らず、自分のペースで仕事のコツをつかんでいきましょう。また、仕事以外にリフレッシュの時間をつくり、適度にストレス解消することも効果的です。

「介護職に向いていないかも…」と悩んでいる方は、「介護職に向いていない人の特徴とは?仕事の適性や悩みの対処法を解説!」の記事もあわせて読んでみてくださいね。

労働環境の悪さに対する解決策

労働環境が悪く働きにくさを感じている場合、原因を解決するために動くことが大切です。効率が悪い業務が多い場合や、みんなが負担に感じている業務がある場合は、解決策を考えて施設長などの上司にかけあってみると良いでしょう。

また、「残業代を支払わない」「有休があるのに1日も取得させない」という状況は違法です。上司に相談しても改善されない場合は、労働基準監督署に相談する方法もあるので、1人で悩む必要はありません。

経営方針への不信感に対する解決策

経営方針は職場や法人ごとに決まっており、社風にも現れることが多いので、簡単に変えることは難しいでしょう。自分一人がモヤモヤしている状態なのであれば、働きやすい職場へ転職する選択肢もあります。
自分に合った職場を探したい方は、介護業界に特化した転職エージェントレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。

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介護職を辞めた方がいい?続けるメリット

今の仕事がしんどいと、「介護職なんてもうやってられない!」と辞めたくなることがあるかもしれません。しかし、勢いで退職して後悔しないためには、慎重に判断することが大切です。
退職すべきか迷っている方は、以下で介護職を続けるメリットを確認し、キャリアを検討してみてください。

給料アップの可能性がある

介護業界では、人材の確保などを目的に処遇改善が進められているので、今後介護職の給料は上がる可能性があります。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」をもとに、介護職員等処遇改善加算を取得している事業所における、介護従事者(月給制・常勤)の2024年9月と2023年9月の平均給与額の差をまとめました。

2024年9月の平均給与2023年9月の平均給与2024年と2023年の給与差
介護職338,200円324,240円13,960円
看護職員384,620円375,260円9,360円
生活相談員・支援相談員353,950円340,150円13,800円
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、機能訓練指導員362,800円350,190円12,610円
ケアマネジャー(介護支援専門員)375,410円363,760円11,650円
事務職員317,620円305,960円11,660円
調理員272,240円260,140円12,100円
管理栄養士・栄養士323,810円253,120円12,000円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」

介護業界で働く職種の平均給与は、2023年から2024年の1年間で1万円程度アップ。介護職の平均給与は13,960円上がっており、上記の中で最も給与の上がり幅が大きい結果です。

また、2026年に介護報酬の臨時改定をするための議論が行われています。具体的には、処遇改善加算の対象者の拡大や、介護従事者全体の処遇改善などが検討されているようです。介護業界と他業界の賃金の開きを解消する取り組みは続いており、今後も介護職員の処遇改善が見込まれます。

給料の低さを理由に介護職を辞めたいと思っている方は、転職する前に本当に収入が上がる見込みがないのか考えてみると良いでしょう。

雇用が安定している

雇用が安定している点も、介護職を続けるメリットです。
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年9月分)について (参考統計表7-1)」によると、2025年9月における介護サービスの職業従事者の有効求人倍率は3.90倍でした。以下は、有効求人数・有効求人倍率のデータです。

有効求人数有効求人倍率
職業計2,087,362件1.10倍
介護サービス職業従事者207,551件3.90倍

参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年9月分)について (参考統計表7-1)」

職業系のデータと比較して、介護サービス職業従事者は有効求人倍率が高く、介護業界は人手不足の状況といえます。
日本の高齢化の進行に伴い、介護職の需要は今後さらに高まる予測です。そのため、雇用が安定した仕事を選びたい方にとって、介護職を続けるメリットは大きいでしょう。

年齢に関係なく働ける職場がある

介護業界は、高齢になっても活躍できる職場があるのも魅力の一つ。以下は、公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 資料編(p.5)」のデータをもとに、介護職(介護職員と訪問介護員)の年齢構成を記載した表です。

介護職員訪問介護員
20歳未満0.1%0.1%
20~24歳3.3%2.2%
25~29歳5.0%3.8%
30~34歳8.4%5.2%
35~39歳10.8%7.8%
40~44歳13.8%11.4%
45~49歳14.9%13.1%
50~54歳15.1%15.0%
55~59歳11.3%13.4%
60~64歳8.7%12.5%
65~69歳5.0%8.1%
70~74歳2.1%4.3%
75歳以上0.5%2.1%

参考:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 結果報告書 資料編(p.5)」

介護職員と訪問介護員のどちらも、最も割合が高い年代は「50~54歳」で、15%程度を占めています。介護職は40~50代が全体の半数ほどと多く、60代以上で活躍する方も少なくありません。

年齢を重ねてもできるだけ長く働き続けたい方は、介護業界の仕事に向いている可能性があるので、辞める前に長期的なキャリアを考えてみると良いでしょう。

家族の介護に活かせる

介護職に従事することで、将来的に家族や自分に介護が必要になったとき、知識や技術を活かせるでしょう。介護職として専門性を身につけることは、高齢化の進む日本において強みになります。ご家族のサポートや高齢者とのコミュニケーションのためのスキルを身につけたい方は、介護職を続けることでメリットを感じられるでしょう。

介護職が退職する最適なタイミング

「今の施設ではもうやってられない!」「転職をする気持ちが固まった」という方は、転職活動を始める時期を考えましょう。介護業界はどの時期も求人が出ていますが、転職活動を有利に進めるためには、退職に適したタイミングがあります。ここでは4つの転職のタイミングをご紹介するので、参考にしてみてください。

次の仕事が確定したタイミング

退職前に転職先を決めておくと、経済的なリスクや精神的なストレスを減らせるでしょう。退職してから転職活動を行う場合、なかなか転職先が決まらないと焦って職場を決めてしまい、「相性の悪い職場に入職してしまった」と後悔するおそれがあります。

転職を成功させるためには、在職中から転職活動を始めるなど、計画的に行動すると良いでしょう。働きながら転職活動を効率的に進めたい方は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

理想の職場へ移るための準備ができたタイミング

介護職の転職活動は、理想の職場を考えたり必要なスキルを身につけたりしてから進めることで、うまくいくことがあるでしょう。準備が不十分なまま転職活動をしても、なかなか理想の職場は見つからないもの。理想の職場に挑戦しやすくするためには、下記のような準備をしておくと良いでしょう。

介護分野の資格を習得する

介護の資格を取得していると、採用選考で有利になる可能性があります。無資格の場合は、介護職員初任者研修を取得することで、応募できる求人が増えるでしょう。
職場によっては、資格取得支援を行っていることもあるので、キャリアアップを目指す方はチェックしてみましょう。

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介護技術を向上させる

特に人手不足の施設では、即戦力となる人材を求めています。介護職を始めたばかりの方は、一通りの介護スキルを身につけてから転職活動を始めることで、選考で有利になる可能性があるでしょう。

また、介護福祉士やケアマネジャーを目指す場合、介護職や介護福祉士としての実務経験が試験の受験要件に含まれます。将来的に介護福祉士やケアマネジャーを目指す方は、離職期間を作らず実務経験を積むと、スムーズに受験資格を満たすことが可能です。

求人が多いタイミング

介護職の求人は通年で出ていますが、できるだけ募集の多いタイミングを狙って転職活動を行うと、応募先の選択肢を増やせます。介護職の求人は、1~3月にかけてと10月ごろに増える傾向があるようです。このタイミングを狙えば、豊富な求人から応募先を選べるでしょう。

賞与をもらったあとのタイミング

ボーナスが7月・12月ごろに支給される場合、8月や1月に退職の相談をするのも手です。「退職するのにボーナスをもらっての良いの?」と思うかもしれませんが、ボーナスはそれまでの働きに対して支払われるものなので、退職前にもらうのは悪いことではありません。

なお、理想の職場を見逃さないためには、上記のタイミング以外の時期も求人をチェックしておくことが大切です。「転職活動を長期的に行うのは大変そう」と不安な場合は、転職エージェントを活用すると、自分に合う求人を希望したタイミングで提案してもらえます、

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介護業界内で転職先を選ぶときのポイント

ここでは、介護業界で転職先を選ぶときのポイントについて解説します。やみくもに転職してまた同じ悩みを抱えてしまわないためにも、求職活動を行う際は以下の点に注目して求人を探してみましょう。

仕事内容や職場で積めるキャリアが自分に合っているか

仕事内容や職場で積めるキャリアが自分に合っているかどうかは、早期離職を防ぐための重要なポイントといえます。

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2021(p.20 )」によると、「現在の職場に就職・転職した理由別の満足度」は、以下のとおりです。

現在の職場に就職・転職した理由別の満足度のイメージ

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2021(p.20 )」

介護職の職場に対する満足度を見てみると、「仕事内容やキャリア」を重視して就職・転職をした方は満足度が高く、就職理由が「なんとなく、特になし」という方は満足度が低くなっています。

「今の職場で介護職はやってられないから転職したい」という方は、具体的に何が不満で改善したいのかを整理して、仕事内容やキャリアパスに満足できる転職先を選ぶことが大切といえるでしょう。

職場環境や処遇の改善に積極的かどうか

転職希望先が職場環境の改善に積極的かどうかは、働きやすさに大きく関わります。施設のWebサイトに採用ページや施設紹介のページがあれば、労働者に対してどのような取り組みを行っているのかチェックしましょう。

職場環境の改善を謳っている施設では、定期的な給与制度の見直しやミーティングなどが期待できます。人間関係や労働環境の相談もしやすい可能性があるでしょう。

経営理念や介護方針に共感できるか

施設の理念や介護方針に共感できないと、考えの不一致から徐々に違和感を覚えることも。介護施設は「利用者さんを尊重する」という理念を掲げていることが多いですが、具体的にどう尊重しているか、どのように接しているかは施設によって異なります。

施設のWebサイトや求人情報を見て、気になっている職場がどのような雰囲気か、どうケアをしているのかを確認してみましょう。共感できる部分が多い施設は、自分にとって働きやすい可能性が高いといえます。

介護職から転職する場合の選択肢

解決策を試してみても辞めたい気持ちが変わらない場合は、ほかの職種に転職するのも選択肢の一つです。ここでは介護職からの転職におすすめの業界・職種の一例を挙げたので、参考にしてみてください。

事務職

体力的にきつくてやってられないという方には、座って仕事ができる事務職が向いているかもしれません。「経験者が優遇される傾向にある」などの難点はあるものの、体力に自信のない方も長く勤めやすいメリットがあります。

営業職

営業職は、未経験者を歓迎する求人も少なくありません。介護職として培ったコミュニケーション力や傾聴力、顧客のニーズを感じ取るスキルなどを活かせる仕事です。

接客業

飲食店や販売店などの接客業も、需要が高く転職しやすい傾向があります。求人数が多いため、自宅の近隣で探したい、プライベートで活かせるスキルを身につけたいなど、自分の希望に合わせて仕事を探せるでしょう。
接客の仕事にも、介護職で培ったコミュニケーションスキルを活かせます。勤務はシフト制であることが多く、自分のペースで働きやすいのがメリットです。

保育業界

人の役に立ちたい、直接喜ぶ姿を見たい、という理由で介護職を選んだ人は、保育業界に転職する選択肢もあるでしょう。保育士になるには資格が必須ですが、保育補助であれば資格がなくても働くことが可能です。

介護職

「今の労働環境でやってられないけど、介護職自体は好き」という方は、介護業界内で転職することも視野に入れると良いでしょう。たとえば、同じデイサービスであっても、レクリエーション中心のサービスもあれば機能訓練がメインの施設もあります。また、同じサービス内容でも、活躍している職員が違えば、施設内の雰囲気や制度も異なるでしょう。

環境を変えれば介護職を続けられそうな方は、「介護業界内で転職先を選ぶときのポイント」をぜひご覧ください。

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介護職をやってられないことに関する質問

ここでは、介護職をやってられないことに関するよくある質問に回答します。「もう辞めたい…」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

「介護職を辞めてよかった」という人はいる?

「介護職をやってられない」と退職して、ほかの業界に転職する人はいます。辞めてよかったと感じる方と後悔している方が両方いるので、自分が本当に辞めても大丈夫か確認する必要があるでしょう。「ほかに挑戦したいことがある」といった前向きな理由で退職した方は、後悔することが少ないようです。
介護職を辞めるメリットとデメリットについては、「介護職を辞めてよかった?元介護士の体験談とよくある退職理由を解説」の記事で、実際の体験談を交えながら紹介しています。

介護職はメンタルやられるって本当?

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.11)」によると、仕事に精神的な負担を感じる介護職は3割以上いるようです。中には労災認定を受けるケースもあり、介護職にはメンタルの強さが求められる場面もあるといえるでしょう。
メンタルを守りながら働く方法は、「メンタルをやられる介護職は多い?原因や対処法、ストレス解消方法を解説」で紹介しています。

介護職を続けるのがもう無理と思ったらどうすれば良いの?

「介護職を続けるのがもう無理…」と限界を感じている場合は、退職を検討しても良いかもしれません。身体的・精神的な負担を感じている状態の場合、無理して働き続けると心身に悪影響が出る可能性があるため、自分の身体を第一に考えましょう。
退職する際は、最初に直属の上司に辞意を伝えます。退職を申し出る時期は1ヶ月前までが目安。就業規則に記載されていることがあるので、事前に確認しておくことが大切です。「【介護の転職】円満退職の方法や退職意思の伝え方のポイント」の記事で退職までの流れを解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

「介護職はやってられない」と思う原因には、給料や職場の人間関係、仕事量の多さなどへの不満があるようです。
収入アップのためには、資格を取得したり管理職にキャリアアップしたりするのが有効。人間関係のトラブルは、上司に相談したり転職を検討したりする対処法があります。「仕事をやってられない」と悩む介護職の方は、その理由に応じた対応方法を考えましょう。

介護の仕事は大変なこともありますが、魅力も多い仕事です。退職するのか続けるのか、メリットを確認したうえでしっかりと考えると、後悔のない選択ができます。転職する際は、理想とする仕事内容やキャリア、職場環境、施設の理念などを整理し、自分にぴったりの職場を見つけましょう。

「自分に合った仕事が分からない…」とお悩みの方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護業界に精通したキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、あなたの希望に合った施設をご紹介します。待遇面や業務内容だけでなく、職場の人間関係や評判といった気になる情報も事前にお知らせするので、安心して転職活動が可能です。
「お給料が良いところで働きたい!」「プライベートも大事にしたい!」という方は、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)にお気軽にご相談ください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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