介護職をやってられないときの解決策や転職先の選び方を解説!

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転職先に迷っている介護士

給料事情や労働環境などの理由で、「介護職なんてやってられない」と思いながら働いている介護職員さんも一定数いるでしょう。この記事では介護職への不満を感じている方に向けて、解決策や転職先の選び方などをご紹介します。もう介護職はやってられないとお悩みの方や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

「介護職なんてやってられない!」その理由は?

「介護職なんてやってられない」と思っている方の原因は、どこにあるのでしょうか。ここでは、介護職を辞めたい方に多い理由を6つご紹介します。

給料が安すぎる

介護職は長時間の重労働であるにも関わらず、給料が安い傾向にあります。以下のグラフは、介護職員(正社員)を対象にした手取りの月給のアンケート結果です。

【正社員】手取りの月給のグラフ画像

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2021」

介護職員の手取りの月給で最も多い割合は15~20万円未満で、一般的な企業の水準に比べると低めです。待遇面においても、人手不足で有休を消費できない、残業代が出ないというケースが見受けられます。

人間関係が悪い

介護施設では、人間関係の多さからトラブルを抱えてしまうことも多いようです。介護職員は、介護士さん同士、利用者さま、看護師、利用者さまの家族など、関わらなければいけない人が大勢います。その中で職員によるいじめや派閥争いがあったり、利用者さまから暴力やハラスメントを受けたりといった問題があり、「介護職なんてやってられない」と考えてしまうケースも。介護という業務の内容上、なるべく人と干渉しないというわけにもいかないため、人間関係の悩みを解決するのは難しいでしょう。

人手不足で忙しい

介護業界は慢性的な人手不足であるため、1人あたりの業務量が多く忙しいのも理由の1つです。また、介護職は対人業務なだけに、すべての仕事がマニュアル通り・スケジュール通りに進められるわけではありません。業務量の多さや、仕事が予定通りに終わらないことなどから「介護職なんてやってられない…」と感じることも多いでしょう。

仕事内容が不満

仕事内容が不満でやってられないという方の中には、介護業務のストレスのほかにも、夜勤が嫌だったりレクリエーションでの司会が苦痛だったりする方もいます。「こんなに夜勤に入らされるとは思ってなかった」「介護以外の仕事はやりたくない」と思い悩んでしまい、介護職を辞めたくなる原因になってしまうようです。

体力的にきつい

ハードワークである介護職は体力的にきついという理由で、やってられないと考える方も見受けられます。特に女性の介護職員の場合、自分より体重のある方や体格の大きな方の身体介護は楽ではありません。夜勤のある施設で働く方は生活リズムが狂いやすいこともあり、自律神経の乱れも相まってますます体力がもたなくなってしまうでしょう。

介護職に向いていないと感じる

なかなか仕事を覚えられない、利用者さまと打ち解けられないなどの悩みがあり、自分は介護職に向いてないと感じてしまうのも理由の1つ。真面目で責任感が強かったり、「周りの介護職員はできているのに、自分だけ足を引っ張っている」と思い込んでしまったりする方に多く見られる傾向です。

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理由別に見る介護職をやってられないときの解決策

ここでは、介護職をやってられないと思ったときの解決策を理由別に紹介します。「もう辞めてしまいたい」と考えている方は、退職を決断する前に以下の方法を試してみてください。

給料が不満なら資格を取得する

職場に資格手当がある場合、手当の対象になる資格を取得すると決まった金額が給料に上乗せされます。施設によっていくら手当がつくのかは異なりますが、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格は取得すれば活躍の場も広がるでしょう。介護職で役立つ資格を取得できれば給料アップだけでなく、将来的なキャリア形成にも役立ちます。また、夜勤のある施設ではさらに給料を増やすことも可能です。夜勤を増やせば基礎賃金に深夜手当25%分が上乗せされるので、資格手当と合わせてさらに多くの給料を稼ぐこともできるでしょう。

忙しくて体力が限界なら負担が少ない形態の施設を選ぶ

忙しくて体力がもたないという方は、比較的負担の少ない形態の施設へ転職するのがおすすめです。人によっては介護度の高い施設の方が負担が軽く感じる方もいますが、この記事では介護度が低い利用者さまの施設をご紹介します。

デイサービス

デイサービスとは、利用者さまが自宅から施設に通って自立支援のための介護やリハビリを受けるサービスです。一般的にデイサービスは平日の日中に行い、利用者さまは営業時間内に帰宅するので、残業も多くありません。土日や平日の夕方以降を自分の時間に充てられるため、体力に余裕ができるでしょう。

グループホーム

グループホームとは、軽度の認知症の方や障がいのある方が少人数で暮らしている施設です。大勢の利用者さまを介護する特別養護老人ホームとは異なり、グループホームでの介護は少人数であるため、体力的な負担は少なくなるでしょう。

サービス付き高齢者住宅

サービス付き高齢者住宅とは、安否確認や生活相談のサービスを提供するバリアフリーの賃貸住宅です。軽度の介護が必要な方や自立して生活できる方が入居しているため、介護職員にあまり重い負担はかかりません。ただし施設によっては要介護の利用者さまが入居していることもあるため、サービス付き高齢者住宅に転職する場合は希望の求人の入居者基準をよく確認しましょう。

人間関係が不満なら上司に相談してみる

人間関係に不満がある場合は、まず直属の上司に相談してみましょう。いじめやハラスメントなど、業務に影響が出るトラブルは迅速に対応してくれるはず。もし直属の上司から被害受けているのであればさらに上の上司か、労働基準監督署や総合労働相談センターといった公的機関でも無料相談が可能です。

介護職からの転職におすすめの業界・職種

前述した解決策を試してみても辞めたい気持ちが変わらない場合は、転職するのも選択肢の1つです。ここでは介護職からの転職におすすめの業界・職種の一例を挙げたので、参考にしてみてください。

事務職

体力的にきつくてやってられないという方には、座って仕事ができる事務職がおすすめ。求人が少ない、経験者が優遇される傾向にあるなどの難点はあるものの、体力に自信のない方でも長く勤められるでしょう。

営業職

営業職は未経験者を歓迎する求人が多く、転職におすすめの職種です。コミュニケーション力や傾聴力、顧客のニーズを感じ取るスキルなどを求められる仕事ですが、これらは介護職で培われるスキルなので、活かすことができるでしょう。

接客業

飲食店や販売店などの接客業も需要が高く、転職しやすい職種といえます。求人数が多いため、自宅の近隣で探したい、プライベートでも活かせるスキルを身に着けたいなど、自分の希望に合わせて探すことが容易です。接客も介護職で培ったスキルを活かすことができ、出勤もシフト制であることが多いため、自分のペースで働きやすいというメリットがあります。

保育業界

人の役に立ちたい、直接喜ぶ姿を見たい、という理由で介護職を選んだ人は、保育業界に転職するのも良いでしょう。保育士になるには資格が必須ですが、未経験者を歓迎している傾向にあります。また、保育補助であれば資格がなくても働くことが可能です。

介護職

現在の労働環境でやってられないというだけで介護職自体は好きという方は、介護業界内での転職をしても良いでしょう。たとえば同じデイサービスであっても、レクリエーション中心のサービスもあれば機能訓練がメインの施設もあります。同じサービス内容でも、活躍している職員が違えば施設内の雰囲気や制度も大きく違うでしょう。環境を変えれば介護職を続けられそうな方は、後述する介護業界から転職先の選ぶときのポイントをぜひご覧ください。

介護職を続けるメリット

ここでは、介護職を続けるメリットについて解説します。「もうやってられない!」と勢いで辞めてしまう間に、介護職には以下のメリットがあることを踏まえて本当に退職するのか考えてみましょう。

給料アップの見込みがある

現状の給料は少なくても、介護施設が介護職員等特定処遇改善加算を取得することによって給料が上がる可能性があります。 介護職員等特定処遇改善加算とは、取得条件を満たした施設において介護職員への報酬加算を認める制度です。

以下の表は、介護職員等特定処遇改善加算(I)~(II)を取得した事業所における、介護従事者の令和2年と平成31年の平均給与額の差。介護従事者の中でも、介護職員の給与額が最も上がっていることが分かるでしょう。

介護従事者等の平均給与額の状況(月給・常勤の者、職種別)統計表第114表の画像

引用:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」

上記の結果から、介護職の給料事情は徐々に改善されていく見込みがあります。給料の低さを理由に介護職を辞めたいと思っている方は、転職することで本当に収入が上がるのかよく考えてみましょう。

雇用が安定している

雇用が安定している点も、介護職を続けるメリットです。厚生労働省の一般職業紹介状況によると、令和2年時点で介護サービスの職業における新規求人倍率は5.82倍、有効求人倍率は3.85倍でした。この結果から、介護業界は人手不足であることが分かります。

新規求人有効求人新規求人倍率有効求人倍率
全職種計713,6081,912,4231.790.97
介護サービスの職業76,590 216,8765.823.85

引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年10月分)について 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」

介護職の需要は、日本の高齢化社会に伴い今後も高くなっていくと予想されます。雇用が安定した職場で働きたい方にとって、介護職はぴったりの仕事であるといえるでしょう。

高齢になっても働きやすい職場がある

介護業界は、高齢になっても働きやすい職場があるのも魅力の1つ。以下は、介護職員と訪問介護員の年齢構成を職種別に記載した表です。

20歳未満 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
介護職員(施設等)0.7% 15.0% 22.9% 24.1% 19.9% 15.9%
訪問介護員0.2% 4.0% 10.1% 19.6% 25.3% 38.5%

引用:厚生労働省「介護人材の処遇改善について」

訪問看護員は、働いている方の割合が最も高いのが60歳以上であることが分かります。施設等の介護職員の数字を見ても、20歳~39歳未満の若年層より40歳~60歳以上の方が多い結果に。高齢になってもできるだけ働き続けたい方には、一般企業よりも介護職が向いているといえるでしょう。

家族の介護に活かせる

介護職に従事することで、将来的に両親や祖父母などの介護が必要になったとき知識と技術を活かせるでしょう。同居している方が高齢であったり介護の必要が出てきそうだという方は、介護職のスキルを磨いていくことで役立つ日が来る可能性があります。

職場の施設を優先的に利用できる

職場である施設を家族が利用する場合、費用が割引されたり優先的に入所できたりすることがあります。病院系列の施設であれば、福利厚生の1つとして医療費が控除されるケースもあるようです。

介護業界から転職先の選ぶときのポイント

ここでは、介護業界から転職先を選ぶときのポイントについて解説します。やみくもに転職してまた同じ悩みを抱えてしまわないためにも、求職活動を行う際は以下の点に注目して求人を探してみましょう。

仕事内容や職場で積めるキャリアが自分に合っているか

仕事内容や職場で積めるキャリアが自分に合っているかどうかは、早期離職を防ぐためにも重要なポイントといえます。以下は、きらケア介護白書による「現在の職場に就職・転職した理由別の満足度」を4つのカテゴリーに分けたものです。

就職・転職した理由別「現在の職場に就職・転職した理由別の満足度」のグラフ画像

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2021」

それぞれの満足度を見てみると、仕事内容やキャリア重視の就職・転職をした方は満足度が高く、なんとなくや特になしという方は満足度が低くなっています。求職活動の際は「今の職場で介護職はやってられないから」という理由だけでなく、仕事内容やキャリアについて満足できる転職先を選ぶことが大切だといえるでしょう。

職場環境の改善に積極的かどうか

転職希望先が職場環境の改善に積極的かどうかは、働きやすさに大きく関わってきます。施設のWebサイトに採用ページや施設紹介をしているページがあれば、労働者に対してどのような取り組みを行っているかが分かるのでチェックしましょう。職場環境の改善を謳っている施設では、定期的な制度の見直しやミーティングなどが期待できます。人間関係や労働環境の相談もしやすいといえるでしょう。

理念や想い・介護のやり方に共感できるか

施設の理念や利用者さまに対しての想いなどに共感できないと、自分の考えとの不一致から徐々に違和感を覚えることになるでしょう。介護施設は「高齢者を尊重する」という理念を掲げていることが多いかもしれませんが、具体的にどう尊重しているか、ご利用者さまとどう接しているかは施設によって異なります。こちらも施設のWebサイトや求人情報を見て、気になっている職場がどのような雰囲気か、どうケアをしているのかをよく確認してみましょう。共感できる部分が多いほど、自分にマッチする施設といえます。

介護職をやってられないことに関する質問

介護職をやってられないことに関するよくある質問に回答します。「もう辞めたい…」と、悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

「やってられない」と感じても介護職を続けるべき?

「もうやってられない」と感じ、勢いに任せて転職してしまうと、給料が下がったり、雇用が不安定になったりして後悔する可能性があります。退職したくなっても、介護職として働き続けるメリットとデメリットをしっかりと考え、判断することが大切です。

介護職を続けるメリット」で、介護職として働き続ける魅力を詳しく解説しているので、退職しようか悩んでいる方はぜひご一読ください。

介護職の離職率はどれくらいですか?

介護職の離職率は、約14%。給料の低さや職場の人間関係、仕事量、体力的な負担などに不満を感じて、退職を考える方が多いようです。不満を解消するには、資格を取得して給料アップを目指したり、日勤のみのデイサービスなどに応募して体力的な負担を軽減させたりするのがおすすめ。「理由別に見る介護職をやってられないときの解決策」で詳しく解説しているので、「長く働きつづけたい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

まとめ

介護職なんてやってられないと思ったときは、退職する前に解決策がないか試してみてからでも遅くはありません。また、別の介護施設へ転職を決めた場合は、自分の理想とする仕事内容やキャリア、職場環境や施設の理念などを確認し、後悔のない転職先を選択できるようにしましょう。

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