入浴介助とはどんな仕事?目的や時間短縮方法を詳しく解説!

仕事 2020/11/09
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入浴介助の経験が浅い介護士さんの中には、正しい流れについて理解しているか不安な方もいるのではないでしょうか。入浴介助は事前の準備をしっかりと行い、快適さやプライバシーに配慮したサポートが求められます。そこでこのコラムでは、入浴介助の手順や注意すべきポイントをご紹介。安心安全の入浴介助に取り組みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】


入浴介助の目的
入浴介助は大変?介護士の心がけ
入浴介助の準備マニュアル・時間短縮アイテムは?
洗う順番と事故を防ぐ注意点
入浴介助の種類
入浴介助に使う道具
まとめ

入浴介助の目的


入浴介助には、清潔さの維持・感染症予防・リラックス効果の3つの目的があります。それぞれの特徴についてチェックしてみましょう。

清潔を保つ


お風呂に入る目的の第一は、体を清潔に保つこと。入浴をせずにいると体臭がきつくなってしまい、周囲の人々を不快にさせてしまう場合があります。身体を清潔に保つことで、社会的な関係を良好にする効果も得られるでしょう。

感染症を予防する


入浴を通して皮膚を清潔にすることで、細菌感染を防ぎます。皮膚感染症や尿路感染症などを防ぐため、こまめな入浴で清潔さを保つことが大切です。

リラックスする


適温のお湯につかると副交感神経が働いて体の緊張がほどけ、リラックス効果につながるとされています。血液の循環も良くなり、代謝機能を高められるでしょう。また、普段は関節の痛みなどで体を動かしづらい方も、お湯の浮力によって少ない負担で手足を動かすことができ、体をほぐせます。

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入浴介助は大変?介護士の心がけ


入浴介助の際は、無理に入浴を促さないことや安全性を優先することが重要です。下記では入浴介助の際に、介護士さんが心がけるべきポイントについてまとめました。

体調が悪いときは無理しない


ご利用者の体調が悪いのに洗体を無理強いしてはいけません。入浴が不可能な場合はシャワーだけ浴びたり、温かいタオルで清拭したりするのを提案しましょう。入浴の代わりにドライシャンプーを使うといった手段もあり、頻繁に入浴できない場合は足浴だけでもリラックス効果を得られます。
また、認知症の方は気分が不安定になりやすい傾向にあるので、1度入浴を断られても時間を空けて尋ねると受け入れてくれる場合も。ご利用者の心身状態に合わせて入浴介助を行いましょう。

安全を優先する


入浴介助はご利用者が転倒しないよう、安全に配慮することが大切です。シャワーチェアは脚がしっかりしているものを選び、転倒防止マットは浴室と浴槽用にそれぞれ用意します。
人手が足りていれば、1人ではなく2人で介助するようにしましょう。

できることは自分でやってもらう


ご利用者本人にできそうなことがあれば、自身で行ってもらうように促しましょう。自分で洗いたいという希望は尊重し、背中などの洗いにくい部分をさりげなく手伝います。ご利用者ができる範囲のことを行うのは、日常生活動作の維持にもつながります。

心のケアにも目を向ける


入浴介助は裸の体を他人に任せるという大変デリケートな場面であり、ご利用者への細やかな心づかいが必要です。羞恥心から異性による介助を嫌がる方には、同性の介護士さんが対応するといった調整が求められます。入浴を嫌がる相手に無理強いすると、次回の入浴への意欲が落ちてしまう可能性も考えられるでしょう。
よく知らない人に裸の体をゆだねるというのは、ご利用者にとって抵抗感のある行為です。リラックスして入浴してもらうためにも、日頃からのコミュニケーションで信頼関係を築くことが求められます。

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入浴介助の準備マニュアル・時間短縮アイテムは?


高齢者の入浴介助を行う前に、バスタオルや着替えなどの準備が必要です。具体的には、どのようなアイテムを事前に準備しておけば良いのでしょうか。

事前に用意するもの


・バスタオル
・ボディタオル
・浴槽や浴室用の転倒防止マット
・シャワーチェア
・保湿剤や爪切り
・オムツや尿とりパッド
・着替え

吸水性が高く、サイズが大きめのタオルで拭けば、時間短縮になります。準備不足だと、入浴介助中に取りに行かなければなりません。ご利用者を1人にしておくと事故につながる場合もあるので、準備は必ず入浴介助の前に済ませておきましょう。

介護士が使うもの


・防水エプロン
・ゴム製のサンダル
・手袋

バスルームは滑りやすいので介助側も注意が必要です。濡れても良い服装で入浴介助に取り組みましょう。

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洗う順番と事故を防ぐ注意点


体力の衰えた高齢者の入浴介助には、細やかな注意が必要です。入浴前から入浴後までの処置について、基本的な手順と注意点を確認しましょう。

入浴前の流れ


入浴前には、ご利用者の健康状態をチェックします。体温・血圧・脈拍は正常であるか、体調や顔色に変化はないかを確認してから入浴を促しましょう。毎日の健康チェックを重ねていれば、入浴直前の不調にも気付きやすくなります。
ご利用者に入浴の意思があるかもきちんと確認を取ることが大切です。先述のように体調が悪い場合は入浴を強要せず、足浴や清拭に切り替えましょう。

入浴前の注意点


入浴介助では、転倒事故が起こりやすい傾向にあります。脱衣所につまずきの原因になる障害物がないか、浴室に泡が残って滑りやすくなっていないかなどを確認しましょう。

浴槽にはあらかじめ38度~40度程度のお湯を張っておきます。ヒートショックを防ぐため、脱衣室と浴室を暖めておきましょう。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が急上昇、または下降してしまう現象のことで、脳出血や心筋梗塞を招く要因となります。
ヒートショックを防ぐため、冬場は脱衣所に暖房器具を置くと良いでしょう。ご利用者がなるべく温度差を感じないように調整するのがポイントです。なお、食事の前後1時間の入浴は避けるようにしましょう。

入浴中の流れ


介護士さんがシャワーの温度を確認し、ご利用者の足元にかけて適温であるかを確かめます。シャワーの温度は突然変わってしまう場合があるので、使用中は常に介護士さんの指が流水に触れているようにしましょう。
高齢者の入浴は、体に負担の少ない半身浴が基本です。お湯の高さはご利用者の心臓より上にならないようにします。のぼせる可能性もあるので、浴槽に浸かっている時間は5分程度が目安です。

洗う順番


心臓に負担をかけないよう、体の端から洗うのが良いとされています。頭部から身体に向かって洗うように心がけましょう。体に傷やヤケドなどの異常がないかを確認しながら洗うのが大切です。
髪や頭皮を洗う場合は指の腹でマッサージするように行い、シャンプーが残らないようしっかり流します。体はボディタオルやスポンジ、素手などで傷つかないようにやさしく洗いましょう。自分でできる部分は行ってもらい、プライバシーにも配慮します。

入浴中の注意点


足元は冷えやすい部分なので、洗髪中・洗体中はお湯を張った洗面器につけておくと良いでしょう。首の後ろにタオルをかけておくのも冷え予防に効果的です。
手すりがある場合は積極的に掴んでもらいます。バランスを崩さないようゆっくりとした動作を心がけるのが大切です。

浴槽に入る動作に不安を感じる人も多いので、移動する際には「腰を支えますよ」というように丁寧な声かけを行いましょう。声をかけずにシャワーを流し、驚いたご利用者が動いて転倒してしまうという事例もあります。介護士さんは動作一つひとつに対して声かけをし、安全確認を怠らないようにしましょう。

入浴後の流れ


入浴後は湯冷めしないよう、すぐにバスタオルで体を拭きます。血圧の変動によりめまいを起こす可能性もあるので、ご利用者は椅子に座ってもらい、ゆっくりと着替えをサポートしましょう。このとき、必要に応じて保湿剤の塗布や爪切りも行います。着替えができたら入浴前と同様に体温や血圧を測定し、体調に異常がないかを確認しましょう。

入浴後の注意点


足の裏が濡れていると、転倒の原因になるので注意が必要です。脱水症状を防ぐためにも、必ず水分補給を行いましょう。ご利用者は入浴で疲労していることもあるため、体調の変化に目を配るようにします。

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これだけはおさえたい。入浴介助で注意したいポイント。

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入浴介助の種類


入浴の方法には、利用者の身体の状態に合わせていくつかの種類があります。心臓や疾患を抱えているなどの問題がなければ、本人の希望を尊重しながら入浴の形態を選びましょう。

個別浴・一般浴


自力で歩行可能な人や、手すりなどをつかんで歩行できる人たちが、共同浴場を利用する入浴方法です。介護士さんは洗髪や背中を流すなどの最低限の手伝いをし、なるべくご利用者自身に洗ってもらうようにします。入浴の時間や回数の自由度が高いのが特徴です。
感染症を予防する必要がある方や、1人での入浴を希望する方は、家庭のお風呂のイメージに近い個別浴を利用します。

機械浴


・座って入浴するタイプ(チェアー浴)
専用の椅子に座ったまま入浴します。浴槽の壁が開き、椅子ごと入ることが可能です。椅子が上下しないので安心感があり、体への負担を減らせます。「足を上げて浴槽に入れないが、安定して座った姿勢が保てる」という方に向いている方法です。

・寝て入浴するタイプ(ストレッチャー浴)
ストレッチャーにベルトで体を固定し、寝たまま入浴する方法です。ストレッチャーが上下に動き、湯船に入ります。寝たきりの方や座った姿勢が安定しない方でも入浴が可能です。服を脱いだ状態で寝かされるので羞恥心を伴いやすいというデメリットもあり、タオルを用意するなどの配慮が求められます。

中間浴(リフト浴)


立つことは難しいけれど、座った状態でなら安定を保てる人が使う入浴方法です。車椅子から上下左右に移動する椅子タイプのリフトに移動し、入浴を行います。椅子が動くのでご利用者、介護士さん双方の負担を減らすことができますが、慣れていないご利用者はやや不安を感じることも。中間浴を利用する際は、ご利用者に「椅子が動きますよ」と一声かけると良いでしょう。

シャワー浴


浴槽で入浴する代わりにシャワーで体を清潔にする方法です。体力の消耗が少ないため、湯船に浸かるのが難しい方にも対応できます。

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入浴介助に使う道具


入浴介助には、入浴台や浴槽内椅子などの道具が必要です。適切な道具を用意しておけば、高齢者が快適に入浴できるようになるでしょう。この章では、入浴介助の道具について詳しく解説します。

入浴台(バスボード)


腰をかけてから浴槽へ入れるようにし、転倒防止を図る道具です。浴槽をまたいで入浴するのが不安な方への利用に適しています。

入浴用介助ベルト


起立や移乗の際にかかる介助負担を軽減するベルトです。介護士が装着し、ご利用者がベルトを掴むことで安心安全の介助につながります。

浴槽内椅子


浴槽内に設置する椅子です。お湯に浸かったり立ち上がったりするのをサポートします。

入浴用車椅子


キャスターや車輪が付いており、洗い場で使用できます。浴室まで移動し、そのままシャワーを浴びることが可能な車椅子です。

浴槽内すのこ


浴槽の中に設置し、浴槽の深さを底上げする道具です。洗い場との高低差を少なくすることで、浴槽への出入りの負担を軽減します。

シャワーチェア


洗体中の足腰への負担を軽減するための道具です。背もたれや肘掛けのついたタイプがあり、姿勢を維持しやすい特徴があります。

浴槽用手すり


既存の浴槽内へ簡単に取り付けできる手すりです。高さに合わせて調整ができるので、浴槽への出入りが楽になります。

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まとめ


入浴介助の目的には、清潔さの維持・感染症予防・リラックス効果の3つがあります。ご利用者の入浴介助を行う際は、無理に促すことなく心身状態に合わせて対応することが大切です。入浴介助には、バスタオルや着替え、転倒防止のマットなどを準備する必要があります。

入浴前は健康状態と入浴の意思があるかをしっかりとチェックしましょう。入浴中は心臓に負担がかからないよう体の端から洗い、プライバシーに配慮しながら介助を行います。入浴後は湯冷めと転倒をしないように、バスタオルですぐに体を拭きましょう。

入浴介助には一般浴や機械浴、中間浴などのさまざまな方法があります。ご利用者が快適に入浴できるよう、浴槽内椅子や浴槽用手すりなどを設置しましょう。ご利用者のニーズに沿った入浴介助に携わりたい方は、きらケアへお気軽にお問い合わせください!
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