高齢者をお風呂に入れる時に気をつけるべきポイント

仕事 2016/11/09
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入浴は体の清潔を保ち、感染症予防をするために欠かせないものです。しかし、年を取ると、筋力やバランス能力が衰えて自力でそれを行うのが困難になり、入浴時には介助者の補助が必要になります。そこで、高齢者が安心して入浴するために介助者が注意するべき点についてご説明します。

入浴前の準備


入浴は心身のリラックス効果をもたらしますが、高齢者にとっては過度の負担にもなりかねません。そのため、入浴前は血圧、脈拍、体温を測定して異常がないかを確かめる必要があります。また、脱衣所が寒すぎると温度差で入浴時にヒートショックを起こしてしまう可能性があります。したがって、脱衣所の温度は服を脱いでも寒くない程度に調整しておくことが大切です。あらかじめ浴室内も壁面や椅子などにも、温水シャワーをかけておき、高齢者が寒さを感じないようにしてください。

また、入浴中に排泄をしてしまう高齢者の方もいるので、できれば、あらかじめトイレをすませておいた方が良いでしょう。さらに、着替えを用意し、服を脱がせた後は皮膚に異常がないかを確認します。もちろん、万が一の事故に備えて、外部との連絡手段を確保しておくのも忘れてはなりません。

入浴介助の基本的な手順


高齢者にとって熱いお湯は危険です。急速に血流が活発化して心臓に負担をかけるからです。また、熱いお湯に浸かると交感神経が刺激されて活力がでるように感じますが、その分、後から疲労になってかえってきます。それでは高齢者にとって適温はどのくらいかというと、大体38度~40度程度です。このくらいの温度であれば、副交感神経が優位に立ち、リラックス効果を得て疲労回復にも役立ちます。

ただし、それでも高齢者の場合は、肩まで湯船に浸かると心臓への負担が大きすぎる場合があります。本人の体力にもよりますが、高齢者の入浴は半身浴を基本に考えた方がよいでしょう。

ちなみに、入浴の際に一番危険なのは湯船に入る時です。体をしっかりと支え、高齢者が湯船の中に完全に座るまでは絶対に手を離さないでください。そして、湯船から出る時は「ゆっくり立ってください」と声をかけ、めまいなどで倒れないように十分注意しましょう。湯船から出てバスタオルで体を拭く際は、自分で拭けるところはなるべく自分で拭いてもらいます。

その後、服を着たら脱水症状にならないように水分を少しずつ補給してもらい、介助者は高齢者に体調の変化がないかを尋ねつつ、話し方や動作に問題がないかをチェックします。

その他の細かい注意点


以上が高齢者の入浴介助に関する基本的な手順ですが、次に、細かな注意点についても挙げていきます。まず、浴室内を歩く際はすべって転ばないように、必ず相手の手と腰を支えてください。そして、シャワーで体を洗う前に介助者が直接手で温度を確認します。

また、体を洗うのを嫌がるようであれば、無理に洗おうとはせず、『今日は足だけ洗いますね』という具合に相手が納得する部分だけを洗ってください。無理に洗おうとすると風呂嫌いになってしまう恐れがあります。自分自身で洗おうという意志がある場合は、なるべくその気持ちを尊重するのが重要です。

さらに、頻繁に入浴できない人の場合は、代わりに足浴を行いましょう。足にお湯をつけるだけでも、入浴時と同等の気持ちよさが感じられ、リラックス効果を得られます。いずれにしても、高齢者の入浴介助は想像以上に労力を費やすものです。

入浴時の疲れを軽減するために必要なのが、互いの信頼関係です。この介護士なら入浴をまかせても大丈夫と思ってもらえるように、日頃から高齢者とのコミュニケーションを密にしてください。そうすると、大変な入浴介助もよりスムーズで、安全に行えるようになるでしょう。

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