介護福祉士受験資格とは?必要な実務経験や申し込み方法を解説

介護の資格 2022年11月18日
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窓の外を眺める車いすの高齢女性と介護スタッフの画像

介護福祉士になるには、受験資格の要件を満たしたうえで国家試験に合格しなければなりません。介護福祉士国家試験の受験要件は、それぞれのルートによって異なるため、「自分はどの要件を満たせばいいのか分からない」という方も多いでしょう。この記事では、介護職員として働きながら介護福祉士を目指す「実務経験ルート」の受験資格を解説。従業期間や従事日数、申し込み方法も説明しているので参考にしてみてください。

目次

介護福祉士資格を取得するには

介護福祉士資格を取得するには、介護福祉士国家試験への合格が必要です。ただし、介護福祉士国家試験を受験するには、それぞれのルートに定められている受験資格の要件を満たさなければなりません。
介護福祉資格を取得するルートには、通学・卒業して受験資格を取得する「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」と、介護職経験を積んで受験資格を取得する「実務経験ルート」、外国籍の方を対象にした「EPAルート」の4種類があります。

引用:社会福祉振興試験センター「受験資格(資格取得ルート図)

社会人から介護福祉士を目指すのであれば、介護職で働きながら資格を取得する「実務経験ルート」が一般的です。「実務経験ルート」は実技試験が免除されるので、受験資格を満たしたうえで、筆記試験に合格すれば介護福祉士資格を取得できます。

「実務経験ルート」からの介護福祉士受験資格

「実務経験ルート」から介護福祉士国家試験を受験するには、下記の条件を満たす必要があります。

引用:社会福祉振興・試験センター「受験資格

上記の「介護職員基礎研修」は2012年に廃止されているため、これから実務経験ルートで介護福祉士を目指す方は、「実務者研修の修了」と「実務経験3年以上(従業期間3年以上かつ従事日数540日以上)」が必要です。過去に介護職員基礎研修を修了している方は、喀痰吸引等研修の受講と3年以上の実務経験を満たすことで受験できます。

介護福祉士実務者研修の修了

介護福祉士実務者研修とは、介護の専門的な知識や技術を習得できる研修です。カリキュラムは20科目、受講時間は450時間あるため修了まで6ヶ月以上かかります。介護福祉士国家試験までの計画を立てて、余裕をもって修了しておきましょう。
また、実務者研修は受講要件を定められていないため誰でも受講が可能です。ただ、介護知識があることを前提としたカリキュラムになっているため、介護経験が浅い場合は難しく感じることも。介護の基礎から学びたい方は、「介護職員初任者研修」から受講するのがおすすめです。なお、初任者研修を修了している方は、実務者研修の一部が免除されます。

従業期間3年以上かつ従事日数540日以上の実務経験

介護福祉士国家試験の受験資格を満たすには、介護施設もしくは事業所において「従事期間3年以上」と「従事日数540日以上」が必要です。
「従事期間」とは、介護施設もしくは事業所に介護職員として在職する期間を指し、有給休暇や欠勤、産前産後休業なども含まれます。一方の「従事日数」は介護職員として実際に介護業務に従事した日数をいい、有給や欠勤、産前産後休業期間は含まれません。産前産後休業や介護休業などで、長期間にわたり介護業務に従事していなかった場合、従事期間を満たしていても従事日数が足りないことがあるので、受験する際は早めの確認が必要です。

実務経験に含まれる業務内容

受験資格で定められている実務経験とは、介護施設や事業所における介護業務を指します。高齢者分野で介護福祉士国家試験の受験資格となる職種は、介護業務を主とする「介護職員」や「訪問介護員」「看護補助者」などです。生活相談員や支援相談員、看護師、リハビリスタッフの業務は実務経験に含まれません。ただ、これらの職種と介護職を兼務している場合、主たる業務が介護業務であることを明確にできれば受験資格になります。

介護福祉士国家試験の申し込み方法

介護福祉士国家試験の申し込みは、8月上旬~9月上旬まで行われています。介護福祉士国家試験は年に1度しか実施されないため、チャンスを逃さないように早めに動くようにしましょう。下記で、申し込みから合格後の流れを説明します。

  • 受験の手引きを請求する(7月上旬~)
  • 申し込みに必要な書類が届く
  • 必要書類を郵送し、介護福祉士国家試験に申し込む(8月上旬~9月上旬)
  • 受験票が届く(12月上旬~)
  • 筆記試験の実施(翌年1月下旬)
  • 実技試験の実施(3月上旬、実務経験ルートの場合は免除)
  • 結果通知が届く(3月下旬)
  • 合格したら資格登録をして登録証の交付を受ける

受験の手引きを請求すると、申し込みに必要な書類が届きます。手引きを請求してから、必要書類が届くのに時間がかかることがあるので、書類作成の時間を見込んで早めに請求しておくのがおすすめです。受験申し込みに必要な書類は、下記のとおりです。

  • 受験申込書(手引きに同封)
  • 受験手数料払込受領証貼付用紙(手引きに同封)
  • 受験用写真等確認票(手引きに同封)
  • 実務経験証明書(手引きに同封、実務ルートの場合に準備する)
  • 実務者研修修了証明書(研修修了時に交付、実務ルートの場合に必要)

実務経験証明書は、施設長や責任者に記入してもらう必要があるので、締め切りに間に合うように余裕を持って依頼すると良いでしょう。また、初めて受験する際の申し込み方法は郵送のみです。2回目の受験からは、ホームページ上での申し込みが可能になります。

実務経験証明書とは

実務経験証明書とは、「実務経験が従業期間3年以上かつ従事日数540日以上あること」を証明する書類です。現在の勤め先、もしくは前職の代表者に記入してもらいます。実務経験は現在勤めている施設だけでなく、前の職場と合算することも可能です。前の職場と今の職場を合わせて、従業期間3年以上・従事日数540日以上になれば受験資格となります。これまでの経歴をすべて提出する必要はなく、現在の職場で実務経験の要件を満たしていれば、前職の実務経験は記載しなくても問題ありません。

受験する年の年度末までに受験資格を満たせればOK

申し込み時点で、「3年以上の実務経験」や「介護福祉士実務者研修の修了」といった受験資格を満たしていなくても、試験が実施される年度末までに受験資格が満たせれば「見込み」として受験ができます。ただし、見込みで受験した場合は指定日までに「実務経験証明書」もしくは「実務者研修修了証明書」の提出が必須です。期限を過ぎてしまうと、筆記試験が合格点に達していたとしても、無効になってしまいます。受験資格を満たした時点で、提出するようにしましょう。

介護福祉士受験資格に関するよくある質問

ここでは、介護福祉士受験資格に関する質問を紹介します。

介護福祉士受験資格の改正で何が変わったの?

実務経験ルートの場合、改正前は「3年以上の実務経験」があれば介護福祉士国家試験を受験できました。しかし、2017年の改正後は「3年以上の実務経験」のほか「介護福祉士実務者研修の修了」が必須に。そのため、これから介護福祉士試験を受ける際は、「3年以上の実務経験」と「介護福祉士実務者研修の修了」が必要です。
介護職として働きながら介護福祉士になるには、『「実務経験ルート」からの介護福祉士受験資格』の記事を参考にしてみてください。

パート職員は介護福祉士試験を受けられますか?

介護福祉士国家試験の受験資格に、雇用形態の定めはないので「従業期間3年以上・従事日数540日以上の実務経験」を満たせばパート職員も介護福祉士国家試験を受験できます。また、従事日数を1日とカウントするのに1日の就労時間の定めはありません。たとえ1時間でも介護業務に従事していれば、1日としてカウントされます。
介護福祉士国家試験の受験資格にある実務経験については「従業期間3年以上かつ従事日数540日以上の実務経験」をご覧ください。

介護福祉士とは何をする職種ですか?

介護福祉士とは、介護施設・事業所などで高齢の方の生活や療養上のケアやサポートをしている職種です。介護士とは異なり、介護福祉士は介護福祉士国家試験に合格しなければ名乗れない、名称独占の国家資格です。介護に関する高いスキルや知識を持って、介護業務に従事しています。
「介護職に興味があるけど、自分に向いているか心配」という方は、きらケアのアドバイザーにご相談ください。また、介護職に転職する際には、スキルやキャリアビジョン、勤務条件などを考慮したうえで、あなたにぴったりの職場を紹介することもできます。

まとめ

介護福祉士になるための国家試験を受けるには、「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「実務経験ルート」「EPAルート」のそれぞれに定められている受験資格を満たさなければなりません。介護職員として働きながら介護福祉士を目指す場合は「実務経験ルート」が一般的。
「実務経験ルート」の受験要件には、「実務者研修の修了」と「実務経験3年以上(従業期間3年以上・従事日数540日以上)」が定められています。そのため、介護福祉士になるには最速でも3年が必要です。また、実務者研修の受講期間は6ヶ月以上が基本。とはいえ、働きながら休日に実務者研修を受講するのは大変でしょう。そのため、介護福祉士の資格を取得する際は、資格取得支援をしてくれる職場がおすすめです。資格取得支援の内容は職場によって異なりますが、研修の受講費や受験費用を負担してくれたり、研修日を出勤日にしてくれたりすることも。資格取得支援が充実している職場であれば、介護福祉士を目指しやすくなるでしょう。
しかし、資格取得を目指しやすい職場の求人は、自分だけで探してもなかなか見つけられないもの。介護業界に特化した転職エージェント「きらケア介護求人」なら、求人票にはない内部情報を含め、あなたに合った職場の求人をご紹介します。資格取得支援だけでなく、施設の雰囲気や人間関係といった詳しい情報の提供も可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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