2021年第33回介護福祉士試験って難しい?合格率や勉強法まとめ【最新版】

介護の資格 2021年3月29日
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介護のお仕事を続けていくうえで、目標となる「介護福祉士」の資格。介護福祉士の資格を持っていると資格手当がもらえてお給料がアップしたり、昇格のチャンスもあります。近年の合格率は平均7割ほど。国家資格の中では比較的簡単だという意見がある一方、3割程度の方は落ちてしまうので対策はしっかりと行ないたいところ。介護福祉士国家試験の実際の合格率や難易度を知って対策を考えましょう!試験を受けた方の感想や、勉強が苦手な方が知っておきたい試験対策のコツもご紹介します!これから介護福祉士を目指したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

「介護福祉士」は介護系唯一の国家資格

介護福祉士は、介護系唯一の国家資格。『社会福祉士及び介護福祉士法』にもとづく資格で、以下のように定義されています。

専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者
出典:社会福祉士及び介護福祉士法(第二条)(2020年4月6日)

つまり、介護福祉士は1人で日常生活を送るのが困難な方をサポートする介護のプロフェッショナル。高齢化が進む日本の介護現場で、近年急速にニーズが高まっている存在です。

介護福祉士の役割

介護福祉士は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護付き有料老人ホームといった施設で介護業務を行っています。介護福祉士は一般の介護スタッフと同様、身体介護や生活援助を担当しますが、そのほかに現場のリーダーとして介護スタッフに指示を出したり、新人を教育したりする役割が求められます。
また、ご利用者やご家族の相談に応じて介護に対する不安を解消したり、ご家族に自宅での介護についてアドバイスするのも介護福祉士の役目。ご高齢者がスムーズに日常生活を送れるようにサポートするのはもちろん、介護を行うご家族の精神的な支えになる存在です。

介護福祉士になるメリット

介護福祉士に対して資格手当を設定する事業所は多く、資格を取得すると給与アップが期待できます。国家資格である介護福祉士は全国どこでも通用し、一度取得すれば更新も不要であるため、生涯転職に有利に働く点もポイント。もちろん正社員としての転職にも有利です。
また、介護福祉士資格があると、現場のリーダーに抜擢されたり、管理職にステップアップできたりと、キャリアの幅が広がります。介護福祉士になるための勉強を通してより高い介護技術が身に付くため、介護のスペシャリストを目指したい方、介護技術に自信をつけたい方にも最適な資格でしょう。

介護福祉士になるには「介護福祉士国家試験」に合格する

介護福祉士になるには、受験資格を満たしたうえで介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。試験は年1回実施され、例年1月の最後の日曜日に筆記試験が、3月の第1日曜日に実技試験が行われます。

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介護福祉士国家試験の受験資格

介護福祉士の受験資格を満たすには、養成学校や福祉系高校を卒業するルートのほか、介護業務で3年以上(従業期間1,095日、従業日数540日以上)の経験を積む「実務経験ルート」があります。
対象となる学校を卒業しておらず、現在介護の仕事をしている方は、実務経験ルートを選ぶのが良いでしょう。実務経験は正社員のほかにパートタイムやアルバイト、嘱託でも条件を満たしていればOKです。ただし、病院の介護職として勤めている場合は、実務経験に含まれないことがあるため、不安な方は上司に確認してみましょう。なお、受験申込み時に必要日数を満たしていない場合も、試験が行われる年度の3月31日までに日数が満たせる場合は、「実務経験見込み」として受験できます。
また、実務経験ルートは実務者研修の修了が必須です。

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第33回介護福祉士国家試験の合格率は71%

第33回介護福祉士国家試験の結果

2021年1月・3月(筆記試験・実技試験)に行われた「第33回介護福祉士国家試験合格発表」の合格率は、71.0%(受験者数84,483人、合格者数59,975人)でした。

働きながら資格取得を目指した方の合格率は70.4%

受験資格別介護福祉士国家試験合格率

第33回介護福祉士国家試験に合格した方のうち、介護福祉士養成施設(大学・専門学校など)と福祉系高等学校・その他を除くと、働きながら合格した方の割合は70.4%でした。

出典:厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験合格発表」(2021年3月)

第33回介護福祉士国家試験合格者の年齢別ボリュームゾーンは40代~50代

年齢別第33回介護福祉士国家試験合格者数

第33回介護福祉士国家試験合格者の年齢別のボリュームゾーンは、40~50代という結果になりました。
41~50歳の合格者は15,753人。51~60歳は9,906人、61歳以上は2,123人となっており、41歳以上の合格者は合わせて27,764人にも上ります。全体の合格者数が59,975人中、中高年以上の合格者は約46%とかなりの割合を占めることが分かりますね。
「介護福祉士はこれから介護業界で長く働く若い人がとる資格」というイメージをお持ちの方もいますが、試験結果を見ると中高年から挑戦する方も多いようです。

中高年から介護福祉士を目指す方が多い理由

介護業界は慢性的な人手不足から未経験求人が多く、ある程度の年齢でも異業種から転職しやすいことが挙げられます。国が介護の人手不足解消のため、「中高年齢者の新規参入促進対策」を行っていることも、介護業界に入る中高年が増えている理由でしょう。
介護の仕事は正社員以外にパートタイムの募集も多く、「週1日から、1日数時間から」といった柔軟な働き方ができる点も、中高年世代が魅力に感じるポイント。ご利用者の体を支える介護業務にはある程度の体力が必要ですが、「短時間なら高齢になっても無理なく働ける」と考える方が多いと想像できます。
また、自分と年の近い高齢者とコミュニケーションをとる介護の仕事では、自らの人生経験も活かすことができます。

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第33回介護福祉士国家試験受験者数の7割は女性

性別_第33回介護福祉士国家試験合格者数

第33回試験の男女別の合格者数は、女性が69.4%、男性が30.6%でした。女性の割合がとても多いように感じますが、第32回介護福祉士国家試験では、女性が70.2%、男性が29.8%だったので、男性の受験者も増加傾向にあるようです。

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第33回介護福祉士国家試験は難しかった?みんなの声

若い女性が悩んでいるイメージ

ここまで、第33回試験の合格率についてご紹介しましたが、実際の実感として試験の難易度はどれほどのものだったのでしょうか?
試験を受けた方たちの感想をまとめてみました。

【体験談】

「今年は難しかったと聞きます。世間では難易度優しいとか言ってますが介福の試験は国家資格ですから勉強もしないで取得できる資格ではないです。受験者の皆さん!お疲れ様でした!」
出典:Yahoo!知恵袋

「二択に絞ってからもかなり悩む問題がありました。過去問から見ても難しかったと感じます。」
出典:Yahoo!知恵袋

「難しかったですよね。。今まで過去問してきたけど、ほんまに難しかった。。第31回は、合格ラインが72点でした。でもあきらに31回より今年は難しいですよね。」
出典:Yahoo!知恵袋

試験の難易度については、人によってかなり感想が分かれるようですが、今年は例年よりも「難しく感じた」という声が目立ちました。とはいえ、合格率は昨年を上回っているため、努力が実を結んだという方が多かったのではないでしょうか。
いずれにせよ、しっかり勉強していれば十分合格できるが、勉強不足の状態では合格するのは難しい試験と言えます。

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過去の合格率の推移や難易度

ここでは、介護福祉士国家試験の過去の合格率の推移や難易度を確認していきましょう。

過去5年の合格率の推移

介護福祉士国家試験の合格者推移

第29回、30回、第31回の合格率は70%を超えています。中でも、第31回試験の合格率は過去最高を記録しました。

第3回以降は50%台、第24回では60%台を突破

介護福祉士国家試験の合格率推移

さらにさかのぼって合格率を見てると、合格率は年々上昇していることがわかります。第1回の合格率は23.2%と低めでしたが、その後の合格率は第3回から50%前後を記録するようになり、第24回では60%を突破。近年は合格率が70%を超える年がでてきました。
合格率から判断すると、試験の難易度は従来と比べて下がっており、チャレンジしやすくなっていると言えます。

介護福祉士国家試験の筆記試験の内容

勉強のイメージ

介護福祉士国家試験の試験内容は筆記試験と実技試験で、それぞれ別日に実施されます。ここでは、第33回試験を例にとって、筆記試験の内容を詳しく確認していきましょう。

試験形式

マークシート形式(五肢択一)

配点

1問1点(総得点は125点)

試験内容

試験科目は年によって変わる可能性がありますが、第32回試験では以下の13科目が出題されました。

  • 人間の尊厳と自立、介護の基本
  • 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
  • 社会の理解
  • 生活支援技術
  • 介護過程
  • 発達と老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみ
  • 医療的ケア
  • 総合問題

介護福祉士国家試験の合格ラインは約60%

男性の介護士がガッツポーズをしている画像

筆記試験の合格基準は、問題の総得点の60%程度が基準です。加えて、前項でご紹介した13科目中、11科目群で得点しなければなりません。
これは、全体で60%以上の得点があっても、どれか1つでも得点していない科目があれば不合格になることを意味します。すべての科目で正解しなければならないため、苦手科目を克服するバランスの良い対策が必要です。

実技試験の合格基準

実技試験の合格基準は課題の総得点の60%程度となります。

めざせ一発合格!勉強法のポイント

合格した女の子の画像

介護福祉士試験は年1回しか実施されないため、不合格になると次の年まで待たなくてはなりません。介護福祉士は手当やキャリアに響く資格なので、できることなら一発で合格したいですよね。そこで、ここでは最短で合格するための対策のコツをお教えします。

独学かスクールか選ぼう

介護福祉士試験の対策は、独学で行うか、介護系のスクールや通信講座を利用するのが一般的。独学で合格できるか不安という方もいますが、実際に独学で合格している人もいるので安心を。
ただ、人に教えてもらった方がやりやすい、最新情報を漏らさずチェックしたいという方はスクールが向いているかもしれません。スクールには、わからないことを直接質問できる、同じ目標を持つ生徒がいるのでモチベーションを保ちやすいといったメリットがあります。スクールは、平日のみ・土日のみといったさまざまなコースがあるので、自分が利用しやすいものを検討してください。仕事をしながら通うことを考えると、職場や自宅からの距離もスクール選びのポイントになります。
自分でスケジュールを立てて勉強したい方や、隙間時間を使って学習を進めたい方には、独学・通信講座がおすすめです。

自分に合った勉強のペースを考えよう

短期集中で勉強するか、長期的に毎日コツコツと勉強するか、自分の性格や仕事との兼ね合いを考慮して決めましょう。
また、独学で学習する場合は、自分で学習計画を立てて勉強を進める必要があります。一例としては、毎年6月に発表される試験日と試験概要を確認したら、その頃から基礎的な知識を学びはじめましょう。夏には複数の問題集を解いて万遍なく対策し、秋から過去問を解き始めます。それから本番までは、時間をはかって過去問を解いたり、模試を受けたりし、実際の状況に近い状態で試験に慣れるていくのがおすすめ。
試験勉強にどの程度の時間がかかるかは、自分の介護経験や知識レベルを振り返ると推測しやすくなります。自信がない方ほど早めに対策を始めることで、試験までに着実に力をつけられるでしょう。

解説が充実した問題集を使おう

特に独学で勉強する場合、問題集選びが非常に重要になります。解説が充実している問題集ほど深い知識が身に付くので、書店で中身を確かめて購入するのがおすすめ。解説の充実度と、分かりやすさをチェックしましょう。
過去問を説いた後は、正解した問題を含めて解説を確認し、1つ1つの知識を磨いてください。問題集があり過ぎて何を選んだら良いか分からない方は、試験に合格した方におすすめの書籍を聞いたり、SNSやブログ、質問サイトで情報を集めたりしても良いでしょう。

無料の学習ツールを活用しよう

手軽に始められる無料の学習ツールを使った勉強法もおすすめ。動画サイトを使った介護福祉士による学習講座、過去問を出題してくれるアプリなどがあるので、すき間時間に活用してみましょう。

苦手分野を徹底的に復習しよう

試験に合格できるかは、苦手分野をいかに克服できるかにかかっています。問題集を解いてつまづく分野があったら、その部分を繰り返し復習しましょう。過去問でつまづく箇所も、何度も解いてみることが大切です。
徹底的に対策するなら、問題集から苦手な分野や問題だけを抜き出して、自分だけのオリジナルノートをつくるのもおすすめ。苦手な箇所は忘れやすい部分でもあるので、完全に定着したと思うまで何度も復習することが大切です。

勉強中の息抜き

試験対策は毎日勉強を積み重ねることが重要ですが、継続的に学習を続けるには時に息抜きすることも大切です。
長時間勉強するときは、時々音楽を聴いたり、時間を決めてテレビを見たり、リラックスできる工夫をしましょう。集中力が切れていると感じたら、一度外に出て散歩をしたり、買い物をしたりすることで、気分転換になるかもしれません。やる気がでない日は、勉強の後に好きなものを食べる、映画を見るなど、自分にとってのご褒美をつくるのも良い方法です。
仕事と勉強で疲れが溜まったときは、1日何もしない日をつくることも有効。勉強が苦手な人ほど、勉強が嫌にならないための工夫をしつつ学習を進めましょう。

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注意!合格後は「資格登録」必須

チェックボックスのイメージ

介護福祉士試験に合格したら、それで介護福祉士になれるわけではありません。試験に合格した後は、厚生労働大臣の指定登録機関である「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」に規定の情報を登録する必要があります。
ここでは、合格発表からその後の登録申請の流れをご紹介していきますね。

合格発表について

合格発表があるのは例年3月の下旬。第33回試験では、3月26日に合格発表が行われました。なお、合格発表が行われるのは、社会福祉振興・試験センターのWebサイトと、同センターと厚生労働省での掲示です。また、合格発表が行われるタイミングで結果通知書が発送されます。

必要書類を簡易書留で提出する

合格発表から数日ほどで登録に必要な書類が郵送されてきます。書類に必要事項を記入したら、簡易書留で提出しましょう。

提出する書類

  • 登録申請書
  • 登録免許税「収入印紙」の原本
  • 貼付用紙
  • 登録手数料の原本
  • 「戸籍の個人事項証明書の原本」「戸籍抄本の原本」「本籍地を記載した住民票の原本」のいずれか1通
  • 介護福祉士養成施設の卒業証明書の原本(対象者のみ)
    ※登録に必要な費用は、「登録免許税9,000円+登録手数料3,320円+郵送費用」

書類が受理・登録される

提出した書類が社会福祉振興・試験センターで審査・受理されると、登録簿に登録されます。

登録証が交付される

提出書類に不備がなければ、1ヶ月ほどで登録証が発送されます。

第34回介護福祉士国家試験の申し込みは8月~9月

パソコンでタイピングしている画像

第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の申込み手続きは、2021年8月18日(水)から2021年9月17日(金)です(消印有効)。最新情報は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターホームページでご確認ください。
※きらケアでは、介護福祉士国家試験に関するお問い合わせは受け付けておりませんのでご注意ください

例年の申込み手順

インターネットもしくは郵便はがきで「受験の手引き」を請求。手引きの中に必要な書類が同封されているので、指示に従って記入・提出します。提出は手引きの中に入っている専用封筒を使って簡易書留で行います。最初に受付期限を確認し、遅れないようにしましょう。

全員に共通する必要書類

  • 受験申込書
  • 受験手数料振替払込受付証明書貼付用紙
  • 受験用写真等確認票

このほかの必要書類は、受験資格の区分によって異なります。実務経験ルート(3年以上介護業務に従事+実務者研修修了)の方は、以下の書類が必須です。

  • 実務経験(見込)証明書
  • 従事日数内訳(見込)証明書(同じ期間に複数の事業所で働いていた場合)
  • 実務者研修修了証明書または実務者研修修了見込証明書

受験票を確認しよう

提出書類を郵送したら、受験票が届くのを待ちます。第33回試験では、筆記受験票は12月11日に東京から普通郵便で発送されました(実技受験票は2月19日発送)。
受験票には試験日程や時間、試験会場、その他の注意事項が記載されているので、届いたらすぐに内容を確認しましょう。

まとめ

介護福祉士国家試験の流れをまとめると、試験前年の6月頃に試験概要が発表され、その後は受験の手引きに従って手続きを行います。受験資格としては、実務経験ルートで受験する場合は、実務経験が3年以上あるか、実務者研修を修了しているか確認しましょう。試験は1月下旬(筆記)、3月上旬(実技)に実施され、3月下旬に合格発表がある見込みです。受験勉強を始めるタイミングは人によって異なりますが、前年の春頃から対策を始めると良いでしょう。

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