介護福祉士の資格は独学で取得できる?受験対策と学習期間とは

介護の資格 2024年2月22日
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介護業界唯一の国家資格である介護福祉士。
「介護福祉士の資格を取得したいけど、独学でもできるの?」と疑問に感じている人もいることでしょう。
この記事では、介護福祉士国家試験の受験資格やおすすめの学習方法、独学に必要な期間などについて解説します。
独学で介護福祉士の資格を取りたいと考えている方や効率的な試験対策について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士とは?仕事内容や資格の取得方法、試験概要をわかりやすく解説!

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目次

介護福祉士の資格は独学で取得できる?

介護福祉士の資格を取得するには、年に1回行われる「介護福祉士国家試験」に合格する必要があります。
介護福祉士の資格は独学でも取得できるのでしょうか。国家試験の受験資格を踏まえてご紹介します。

国家試験を受験するには3つのルートがある

介護福祉士国家試験の受験資格を満たすには、3つのルートがあります。それぞれのルートの違いについて確認してみましょう。

福祉系高校ルート

指定の福祉系高校では、一般的な科目に加えて介護福祉について学習できます。必要な科目・単位を習得すれば介護福祉士国家試験の受験資格を取得できるルートです。
高校を卒業したら即戦力として働けるのが特徴的といえるでしょう。

養成施設ルート

指定の介護福祉士養成施設を卒業して受験資格を得るルートです。一般高校卒業後の場合は2年以上、福祉系大学または社会福祉士養成施設などを卒業した場合は1年以上通う必要があります。

実務経験ルート

3年以上かつ540日以上の実務経験に加え、実務者研修を修了する必要があります。介護業界で働きながら資格取得を目指せるだけでなく、実技試験が免除されるのが特徴的なルートです。

実務経験ルートを選べば独学で資格取得が可能

実務経験ルートを選択すれば、独学で筆記試験の対策ができます。介護福祉士国家試験の科目数は多いので幅広い知識が求められますが、基礎からきちんと学習すれば資格取得を目指せるでしょう。
実際に、独学で試験に合格し、介護福祉士として活躍されている方は多くいます。

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介護福祉士の独学におすすめの受験対策4選

働きながら試験対策をするには、無理せず効率的に学習することが大切です。下記では、独学で介護福祉士の資格取得を目指す方におすすめの受験対策をご紹介します。

1.自分に合った教材や問題集選ぶ

介護福祉士国家試験の対策に必要な教材や問題集には、さまざまな種類があります。通信販売でも購入できますが、実際に中身を確認して自分が取り組みやすそうなものを選ぶのが良いでしょう。

なお、教材や問題集は最新のものを選ぶことが重要。出版年月の古いものは介護に関する制度や情報が異なっている場合があるので注意が必要です。

2.インターネットで情報収集する

国家試験の情報をまとめているサイトやブログで情報収集するのも一つの手です。過去の出題傾向や合格した人の学習期間など、参考にできるポイントが掲載されています。
専門分野で働いている方が受験対策についてまとめた動画もあるので、移動時間や空き時間に勉強することが可能です。

3.過去問を解く

介護福祉士国家試験の過去の試験問題は、「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」の公式サイトからチェックできます。過去問を解くことで試験の傾向を把握し、苦手分野を理解することが可能です。

また、問題集や解説集には過去の出題に対する詳しい解説が書かれています。反復学習をすることで苦手分野の克服を図りましょう。

4.模擬試験を受ける

国家試験はマークシート形式なので、慣れるためにも模擬試験による練習がおすすめです。実際にどれくらいの時間を要するのか、緊張した状態で集中できるかなど、本番を意識することができます。
移動時間の確保が難しい方は自宅で受けられる模擬試験もあるので、ライフスタイルに合った方法をチェックしてみましょう。

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介護福祉士の独学に必要な期間

学習の仕方や時間は人によって異なりますが、独学に必要な期間は3~4か月が平均とされています。仕事のある日は1~2時間程度、休日は3~4時間程度学習する人が多いようです。
また、確実な合格を目指して1年前から独学に励んでいるケースもあります。

基礎知識のおさらいをしたい場合は、早めに取り組んだ方が安心できるでしょう。独学は自分のペースで無理なく進められるのがメリット。自分に向いている方法で継続的な試験対策を行うことが大切です。

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介護福祉士国家試験の合格ポイント

介護福祉士国家試験の筆記試験は総得点の60%が基準とされており、問題の難易度で補正した点数以上を得る必要があります。配点は1問1点の125点満点となっているため、合格基準はおよそ75点。筆記試験の合格基準点は第35回が75点、第34回が78点で、試験の難易度によって上下します。

また、11科目すべてにおいて得点がなくてはいけません。1つの科目で満点を取っても、もう1つの科目で0点を取ると合格基準を満たせないので注意が必要です。国家試験に合格するには、各科目で最低1問は正解を出し、78点以上の結果を出せるよう対策しましょう

試験勉強の際は、出題数の多い科目から取り組むと点数アップに繋がります。苦手分野は教材や問題集の解説をしっかりと確認し、間違えた理由と正確な情報を理解しましょう。実際の試験はマークシート形式のため、不正解だと思うものを省いて選択肢を絞れば正答率を上げられます。

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介護福祉士の合格率

2023年に行われた第35回介護福祉士国家試験の合格率は84.3%。
過去5年間の情報を見ると平均合格率は74.2%となっています。介護・福祉の資格の中では難易度が比較的低いので、取得を目指しやすいはずです。

第1回の合格率は23.2%だったので、試験そのものの難易度も低くなっていると考えられます。計画的なスケジュールで受験対策をすれば、国家資格を手に入れられるでしょう。

出典:厚生労働省「第35回介護福祉士国家試験合格発表」(2024年2月22日)

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介護福祉士の資格を取得するメリット

介護福祉士は取得するメリットが多い資格です。国家資格を取得して介護福祉士として働くメリットには、以下のようなものがあります。

社会的信頼度が高くなる

介護福祉士は国家資格であるため、ご利用者や家族の方からの信頼が高くなります。ニーズに沿った質の高い介護サービスを提供することで、ご利用者や家族の方の満足度に貢献できるでしょう。
介護のプロフェッショナルとして活躍すれば業務の効率性も上げられるので、事業所側にとってもメリットに繋がります。

仕事の幅が広くなる

介護福祉士の資格を取得することで、任される業務の幅が広がります。介護現場ではスタッフの中心になるため、チームのリーダー的役割を果たすことになるでしょう。責任感のある仕事を任されることで給与面のアップを図れる可能性もあります。

転職先の選択肢が増える

介護福祉士の有資格者は、即戦力としての活躍が期待されるため、転職の際に有利に働きます。介護業界は常に人手不足の状態にあり、専門性の高い介護福祉士を優遇している求人は多いです。

転職先によっては、生活相談員やサービス提供責任者へのキャリアアップを実現できることもあります。介護に関する経験や実績はもちろんですが、資格を所持している事実は説得力のある判断材料として活かせるでしょう。施設や事業所によって待遇は異なるため、より良い条件の職場を見つけられるかもしれません。

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介護福祉士の勉強法に関するよくある質問

介護福祉士の勉強法に関するよくある質問に回答します。「どうやって勉強すれば良いの?」と、お悩みの方は、ぜひご一読ください。

介護福祉士の勉強は独学でも合格できるの?

独学でもしっかりと勉強すれば、介護福祉士国家試験に受かります。資格取得までのルートは3つあり、そのうち独学で合格を目指す方法は、実務経験ルートです。実務経験ルートでは、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修資格が求められます。

働きながら資格の勉強をするので、独学で学ぶ場合は、3~4ヶ月ほどかかるようです。「介護福祉士の独学に必要な期間」で、学習にかかる期間について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士国家試験の勉強はどうやれば良いの?

介護福祉士国家試験の勉強は、テキストや過去問を解いたり、介護福祉士国家試験の情報をまとめているサイトなどから情報収集をしたりして進めてみましょう。テキストはできるだけ最新のものを選び、自分に合ったテキストを見つけることが大切です。また、試験に慣れるため模擬試験を受けてみるのも良いでしょう。「介護福祉士の独学におすすめの受験対策4選」で、独学で勉強する際のポイントを詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

まとめ

介護福祉士の資格は、実務経験ルートを選択すれば独学でも取得ができます。独学で資格取得を目指す場合は、自分に合った教材を選び、過去問を解いて試験の出題傾向を把握することが大切です。また、模擬試験を受けておけば、問題を解くのにかかる時間や会場で集中できるかを確認できます。

介護福祉士国家試験の受験対策に必要な期間は平均3~4か月。筆記試験は11科目すべてにおいて得点がなければいけないので、苦手分野を克服しながらの学習が必要です。国家試験の合格率は60~70%と高めなので、計画的なスケジュールで対策すれば資格取得を目指せるはずです。

介護福祉士は、介護のプロフェッショナルであることを証明できる資格。介護福祉士の資格を取得すれば、ご利用者や職場からの社会的信頼度が高くなったり、担当できる業務の幅が広くなったりと、さまざまなメリットがあります。即戦力として介護福祉士を募集している求人も多いので、より良い条件の転職を実現できるかもしれません。

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※この記事の掲載情報は2024年2月22日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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