介護福祉士試験に落ちたら?考えられる原因と合格に向けた勉強方法を解説

介護の資格 2022年8月2日
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頭を抱える女性のイメージ

介護福祉士は、国家資格ながら比較的取得しやすい資格といわれています。そうは言っても、受験する全員が合格しているわけではなく、不合格となってしまう人も少なくありません。本記事では、介護福祉士試験の合格率や難易度、落ちる原因、次回の試験に向けた対策方法などをご紹介します。介護福祉士試験に落ちたことに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

介護福祉士に落ちた…毎年約3~4割の人が不合格になっている

介護福祉士国家試験は、「簡単」「ほぼ受かる」などといわれることがあり、安心して挑戦できたという人も多いでしょう。しかし、実際に試験を受けてみると「不採用かもしれない…」「落ちたかも」と、不安な声を上げる人も少なくありません。

介護福祉士の合格率は6~7割前後

介護福祉士国家試験の合格率は、6~7割前後。言い換えると、約3~4割の人が不合格となっているのです。介護福祉士国家試験の合格率は年度によって異なるので、ここ数年間の結果を見てみましょう。

実施回(実施年度)合格率
第34回(2022年)72.3%
第33回(2021年)71.0%
第32回(2020年)69.9%
第31回(2019年)73.7%
第30回(2018年)70.8%
第29回(2017年)72.1%
第28回(2016年)57.9%
第27回(2015年)61.0%

引用:厚生労働省「第34回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

第28回の合格率は57.9%と低いものの、それ以降は70%前後をキープしています。とはいえ、合格率は実施年度によって変わるので、大きく6~7割程度と見ておくのが安心でしょう。

筆記試験・実技試験の合格基準

筆記試験には、「総得点の60%程度の得点がある(その年の問題の難易度により補正あり)」「すべての科目において最低1問は正解している」といった合格基準があります。

また、実技試験の場合も総得点の60%程度が目安で、その年の問題の難易度による補正があるようです。

なお、実務経験ルート(介護実務経験3年以上+介護福祉士実務者研修修了の条件)で受験する人は、実技試験が免除になるので筆記試験を突破できれば合格となります

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「介護福祉士の試験に落ちたかも…」と思った時の対処法

試験が終わった後は、結果が出る前にスクール等で解答速報が出ます。そのため、正式な合否が出る前に自己採点を行う人も少なくないでしょう。合格ラインギリギリの点数だと、「試験に落ちたかもしれない」と悲観的になってしまう人もいます。そのような時の心のモヤモヤを解消する方法をご紹介します。

「なるようになる」と気持ちを切り替えてみる

すでに試験を受けたあとなら、「なるようになる」と気持ちを切り替え、結果のことはあまり考えないようにするのも方法の一つです。「また落ちてしまったらどうしよう」「今回も不合格だったら…」と考えてしまうかもしれませんが、不安になり考え過ぎるとプライベートや仕事に支障をきたしてしまうことも。そのような事態を避けるためにも、仕事に集中したり趣味に没頭したりして、気持ちを切り替えていくことが大切です。

次の試験に向けた準備を始めてみる

どうしてもマイナスに考えてしまうときは、あえて「落ちた場合」を想定した気持ちの切り替えを行っても良いかもしれません。たとえば、不合格だったと仮定し、すぐに次の試験に向けた勉強を始めてしまうのも手です。筆記試験の解答速報から結果の通知までは約2ヶ月間あるため、その期間を有意義に過ごしましょう。結果が合格なら知識を深める良い機会になり、不合格だった場合はすでに気持ちが次の試験に向いているので、それほど落ち込まずに済む可能性があります。

失敗ではなく成功するまでの過程と考えてみる

試験合格は、介護福祉士になるまでの過程の一つに過ぎません。不合格になったとしても、「落ちたことでしっかりとスキルを身につける大切さに気づいた」「より一層介護の仕事に向き合うきっかけになった」など、得られることもあるでしょう。そもそも、実務経験ルートの場合、介護福祉士試験を受けている時点で、介護職として一定の実務経験を積み、介護福祉士実務者研修を修了しているなど、たくさんの努力を積み重ねているのです。発表までは、「合格したい」という想いが強いほど不安も大きくなるのは無理もありませんが、着実に成長しているという前向きな気持ちで過ごしてみましょう。

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介護福祉士試験に落ちた原因として考えられる4つのこと

もし介護福祉士試験に落ちてしまったときは、落ちた理由を分析することが大切です。試験までの自分を振り返り、原因を考えてみましょう。諦めずに再チャレンジすれば、合格はつかめるはずです。

1.試験勉強が足りていなかった

介護の実務経験が豊富な人であっても、しっかりと勉強を行っていなければ筆記試験を突破するのは難しいといえます。なぜなら、介護福祉士国家試験では、介護の現場で働くだけでは身につかない専門知識の問題が多数出題されるためです。とはいえ、介護職は人手不足ゆえの忙しさから、十分な勉強時間を確保しにくいという意見もあります。勉強時間を確保するのが難しい場合は、休憩中や通勤中、寝る前の10分でも良いので、過去問などを解く時間をつくる工夫をしましょう

2.知識が定着しきっていなかった

「1日中勉強したのに落ちた…」という方は、必要な知識が定着しきっていなかったことが原因として考えられます。試験勉強は、まとめて一気に行うよりも、毎日繰り返し行ったほうが定着しやすい場合もあります。できれば1ヶ月~3ヶ月程度のまとまった期間をかけて、少しずつ学習を進めていきましょう。また、過去問や模擬試験で合格点を取ったとしても、期間が空けば忘れてしまうもの。試験までは継続して勉強を行っていくことが大切です。

3.本番のプレッシャーに弱い

模擬試験では安定して合格点を超えていたのに、介護福祉士国家試験の本番では緊張のため実力を発揮できなくなる人もいます。緊張して頭が真っ白になってしまうと、問題に集中することは難しいでしょう。この場合は、本番さながらのリハーサルを繰り返し行い、緊張感に慣れておくのが効果的です。1人で練習を行う場合は、タイマーやアラームを利用して、制限時間内で解く緊張感を持ちながら行うと良いでしょう。

4.職場での介護業務が試験に活かせなかった

介護福祉士国家試験の出題範囲のなかには、「医療的ケア」や「認知症の理解」のように、専門知識がなければ分からないような問題が数多くあります。同じ介護職の経験を積んだ人でも、医療的ケアや認知症の利用者さんが身近に感じられる職場でなければ、業務経験を試験に活かせないこともあるでしょう。さらに、職場によって利用者さんの医療依存度や認知症の進行具合が異なるので、支援内容は個別に変えなくてはなりません。試験を受ける前には、職場で得た知識だけでなく、幅広い見識も必要なことを念頭に置くと良いでしょう

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介護福祉士の試験に合格するための4つの対策

次の介護福祉士試験で落ちないようにするためには、しっかりと対策しておくことが大切です。具体的な方法としては、「勉強方法を変えてみる」「業務で身につきにくい知識を積極的に学ぶ」「苦手科目を重点的に勉強する」「受験対策講座で学ぶ」などが挙げられます。

1.勉強方法を変えてみる

「勉強を頑張っていたのに落ちた」という人は、勉強方法が合っていなかった可能性があります。たとえば、参考書を読むだけだった場合は、声に出して音読したり、繰り返し書いて覚えたり、やり方を変えてみましょう。Web上では過去問集や動画など、さまざまな学習ツールを探せるので、そこから自分に合った勉強方法を探してみるのがおすすめです

2.業務で身につきにくい知識を積極的に学ぶ

実際の業務で関わっている内容は覚えやすい一方、あまり関連性のない項目は理解しにくく、覚えても忘れやすい傾向があります。そのため、業務で身につきにくい内容を積極的に学ぶようにすると、知識の定着を図ることが可能です。たとえば、初任者研修や実務者研修で学ぶ「介護過程」は、実際に介護計画書を書く立場になければ忘れてしまうかもしれません。研修過程で習ったことを思い出せない場合は、改めて復習しておきましょう。

3.苦手な科目を集中的に勉強する

介護福祉士国家試験の結果が通知されるハガキには、総得点だけでなく、各科目の点数が書かれています。もし、特定の科目だけ極端に点数が低いことが原因で落ちた場合、この科目を重点的に勉強すると大幅な点数アップが期待できます。ただやみくもに勉強するより、自身の苦手科目を集中的に勉強していきましょう。

4.介護福祉士国家試験の対策講座を受講する

資格に特化したスクールや通信講座には、「介護福祉士試験対策」のような、試験の出題範囲を集中的に学べる講座を設けている場合が多いようです。受講すると、最新の出題傾向を分析したカリキュラムでポイントをおさえた無駄のない学習を行えます。受講料は各スクールによって異なりますが、独学が不安な方は検討してみると良いでしょう。

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介護福祉士を取得することで得られる3つのメリット

介護福祉士試験に落ちたことで、「もう辞めてしまおうかな…」と諦めてしまう人もいるでしょう。介護福祉士になるには、試験という壁を突破する必要があるものの、その先にはたくさんのメリットがあるので諦めるのはもったいないかもしれません。気持ちを新たにするためにも、今一度、介護福祉士の取得で得られるメリットについて確認してみましょう。

1.さらなるキャリアアップが可能になる

介護福祉士の資格を取得することで、さらなるキャリアアップを目指すことが可能です。たとえば、介護のキャリアパスの最上位にあたる「認定介護福祉士」を目指すことができます。認定介護福祉士とは、介護福祉士のリーダー的ポジションで、サービス面や介護などの指導を実施する役割です。また、介護福祉士の資格があれば、ケアプランの作成を行う「ケアマネージャー」の資格取得も目指せますよ。

2.業務範囲が広がる

介護福祉士になると、通常の介護業務に加えて、介護職員の管理や指導を行う役割を担えるようになります。また、サービス提供責任者のポジションにも就くことが可能です。サービス提供責任者は、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいて、介護サービスの計画を立てたり、介護職員への指導を行ったりするなど、幅広い業務を行います。利用者さんにより良い支援を提供したいという高い目標を持っている方は、介護福祉士になることが業務の幅を広げるきっかけとなるでしょう

3.給与アップが期待できる

介護施設や事業所によっては、介護福祉士の資格を保有することにより給料がアップする可能性があります。任せられる業務範囲が広がったり役職を任せられたりすることで、待遇面や給与面で優遇されることがあるためです。また、介護福祉士の資格は国家資格で信頼性が高いため、転職の際に有利になりやすい特徴もあります。介護福祉士の資格を活かせる転職先を探せば、給与の大幅アップにつながるかもしれません。

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介護福祉士の試験に落ちたことに関するよくある質問

最後に、介護福祉士の試験に落ちた・落ちそうとお悩みの方によくある質問をQ&A形式でご紹介します。

介護福祉士に落ちたら再受験できませんか??

介護福祉士国家試験に受験回数の制限はありません。試験に落ちた場合でも、再受験することが可能です。なお、受験するには受験要件を満たす必要があります。初めて受験する場合は、ご自身が受験要件を満たしているかどうか確認するようにしてくださいね。

>>介護福祉士の受験要件が知りたい方はこちらをチェック

介護福祉士に合格できません。どうすればいいですか?

介護福祉士国家試験の不採用が続いている場合は、勉強方法が合っていない可能性があります。独学で苦戦している場合は、スクールや通信講座を活用することも考えてみましょう。プロ視点で、押さえておくべきポイントや試験突破のコツを教えてくれるはずですよ。

>>介護福祉士の試験対策のコツが知りたい方はこちらをチェック

まとめ

「介護福祉士国家試験に落ちた」と思っても、不安を一人で抱えないようにしましょう。毎年3~4割程度の人が不合格になっており、多くの人が同じような悩みを抱えています。介護福祉士になるチャンスは一度きりではないので、気持ちを切り替えて再チャレンジすることも可能です。「落ちてしまっても次がある!」と気持ちを切り替えて、合格発表を待ちましょう。

とはいえ、介護福祉士国家試験を突破するためには、一定の勉強期間が必要です。「今の職場では忙し過ぎて無理…」と感じている場合は、働きながらでも試験勉強の時間を取りやすい、職場環境の整った施設(事業所)へ転職する方法もあります。資格取得支援制度のある職場なら、受験時の費用の一部を支援してくれたり、試験前のシフトを調整してくれたりといった協力をしてもらえるはずですよ。

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