
介護業界の就職・転職の面接で、長所や短所の回答方法が分からない方は多いでしょう。この記事では長所・短所の答え方をご紹介。短所しか思いつかない…という方も自分の長所が分かるよう、前向きな言い換え例や例文もまとめました。そもそもなぜ介護業界は面接で長所・短所を質問するのかといった疑問も解消します。介護業界の面接に不安を抱えている方はぜひご一読ください。
介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?目次
介護の面接で長所と短所を聞かれる3つの理由
介護の面接で長所と短所を質問される理由を見ていきましょう。面接官が長所と短所を質問する意図を理解すれば、事前に回答を考え対策できます。意図をしっかり理解して、面接の第一関門を突破しましょう。
1.人柄の確認
長所と短所を聞き出すことで、求めている人材に近いか人柄の確認をするという目的があります。
これは、介護は人と密接に関わる業務のため。利用者さま目線での介護を提供するためにも、介護の経験・キャリアや資格の有無よりも、応募者の人柄が重要と考える施設は多いようです。
2.自分を客観的に見ることができるか
介護業務はチームで行うことも多く、自分を客観的に見られる人物であるかも重視されます。応募者本人が自身の長所と短所を理解していれば、「長所を活かして働く」「ほかのスタッフと短所を補いあって働く」といった活躍が期待できるからです。
指摘された点について素直に受け止め、改善していく傾向があるかも分かるといえるでしょう。
3.仕事に与える影響・施設の経営方針や業務への適性
面接官は応募者の長所・短所を聞くことで、入社した場合に仕事にどんな影響を与えるかをチェックしています。
介護のスキルといった仕事面だけではなく、職場の人間関係に馴染めるか、自社に適した人物なのかといった内面の部分も判断材料の1つとなっているようです。
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長所を答えるときの3つの注意点
長所はアピールの仕方を間違えると逆効果になることもあるため、下記の3つのポイントに注意しましょう。
1.第三者目線での評価も加える
長所は、本人目線の情報だけでは説得力がないため、家族や友人、前職のスタッフなどから、客観的な目線で評価されている内容を話すように心がけましょう。
一緒に過ごした時間の長い家族や友人であれば、自分では気付いていない長所を挙げてくれる可能性もあるので、事前に聞いておくのがおすすめです。
2.具体例で説得力を増す
長所はそれを裏付ける具体例が必要です。
「私の長所は〇〇です」と結論から述べることは面接の基本ですが、そのあと根拠となるエピソードを具体的に話すようにしましょう。
エピソードを交えて話すことによって説得力が増し、きちんと事実に基づいた長所であることを面接官にも理解してもらいやすくなります。
3.1つの内容に絞る
長所がたくさんあるのは良いことですが、面接時に複数の内容を挙げると一番伝えたい長所がまとまらず、自己分析が不十分な印象を与えてしまいます。
長所を挙げるときには1つに絞り、その分エピソードを深堀りするのがおすすめです。
短所を答えるときの注意点
短所は長所に比べて伝えづらいものですが、できるだけポジティブな印象を与えられるよう、以下の点に注意すると良いでしょう。
短所に対して行っている具体的な対処法も付け加える
短所はどうしてもネガティブな内容になりがちですが、日頃行っている対処法を付け加えることで、印象を変えることができます。
自身が自覚している短所を克服するために普段からどのように行動しているか、付け加えるようにしてみましょう。
短所を短所のまま放置せず、克服しようとしている姿勢を見せることが大切です。
言い方を工夫する
介護の仕事には向かないと判断されそうな短所は、ポジティブな表現を使うというように言い方を変える工夫をしましょう。
たとえば、優柔不断という性格は、「柔軟性がある」と考えられます。また、流されやすい性格なら、「協調性がある」と言い換えることが可能です。
このように、悪い印象を持たれがちな言葉は、良い印象を与える言葉に言い換えて話すようにすると一気に印象が変わります。
長所と短所の答え方に共通する注意点
ここからは、長所と短所の答え方に共通する注意点について見ていきましょう。
自己分析を元にした内容を伝える
事前に自己分析をしっかり行い、その内容を元にした回答をすることが大切です。
自己分析の結果ではない内容を伝えると、質問を掘り下げられた場合にうまく回答できなかったり、矛盾した内容を伝えてしまったりする恐れがあります。
長所と短所は表裏一体ともいえるため、回答に綻びが出ないように気をつけましょう。
施設の経営方針や業務内容を把握して回答する
長所も短所も、施設の経営方針や業務内容を把握した上で、それにあったアピールが必要となります。先述したように、長所・短所を問う質問は、自社との相性や適性を見極める目的もあるからです。
その施設の方針や求人内容に合わせた長所や短所、エピソードなどを用意しておけば、効果的なアピールにつなげられるでしょう。
介護の面接で使える長所の一覧
介護施設への就職・転職の面接で効果的な長所にはどのようなものがあるのかご紹介します。
人間関係面
繰り返しになりますが、介護では人間関係が業務進行や職場の雰囲気に大きく関わります。下記のような長所を示せると効果的といえるでしょう。
- 社交的
- リーダーシップがある
- コミュニケーション力が高い
- 思いやりがある
思考面
自分の思うようにいかなかった時どうするか、成長していく意欲があるかといった点も、介護業界では採用のポイントとなります。
- 前向き
- チャレンジ精神がある
- 好奇心旺盛
- 粘り強い
- 向上心がある
行動面
物事に対してどのように向き合うか、取り組むかといった部分も欠かせません。
- 体力がある
- 計画性がある
- 集中力がある
- フットワークが軽い
- 器用
- 臨機応変に対応できる
- 問題解決力がある
これらを参考に、ぜひ自分にどのような長所があるか考えてみてください。
長所の伝え方例文
上記で、介護の面接で使える長所をいくつかご紹介しましたが、ここからは長所の伝え方を実際の例を見ながら解説していきます。
せっかく良い長所を持っていても、伝え方を間違えると相手には伝わりません。ぜひ伝え方の例を参考にして、効果的なアピールをしましょう。
良い例
まずは良い例からご紹介していきます。
「私の長所は、問題解決力があることです。問題を発見したら、どうすれば一番良い方法で解決することができるかを考えます。
前の職場では、利用者さまへのサービス向上のため、職場の仲間と意見を出し合う場を設け、環境の改善を謀りました。結果として、利用者さまへのサービス向上ができただけでなく、職員同士の会話が増えたことで施設全体の空気が明るくなったと上司からもお褒めの言葉を頂きました。」
このように、最初に結論を延べ、続いてそれに基づくエピソードと、他人からの目線などを話すと説得力のある言葉になります。
悪い例
続いて、悪い例も見ておきましょう。
「私は日頃から、遅刻や欠勤をしないように気を付けています。あと、いつも笑顔でいるように心がけています。なので、私は真面目な性格だと自負しています。」
この例では、最初に結論から述べることができていません。さらに、アピールしていることも支離滅裂で、あまり長所だとは言えない内容になっています。説得力を増すエピソードも話していません。
これでは説得力がなく、面接官も自社にどう貢献してくれるの分からず、面接突破も難しいでしょう。
介護の面接で使える短所の言い換え一覧
ここでは、よくある短所の言い換え方を、一覧でご紹介していきます。短所しか思いつかない方は、下記一覧を参考に長所へ変換してみましょう。
人間関係面
- 八方美人→柔軟性が高い
- 流されやすい→人の意見を尊重できる
- 主体性がない→協調性が高い
思考面
- 心配性→着実に物事を進められる
- 神経質→気配りができる
- 気が弱い→感受性が高い
行動面
- 負けず嫌い→向上心がある
- マイペース→周りに流されない強さがある
- せっかち→スピーディーに物事に取り組める
- 計画性がない→行動力がある
このように、基本的に短所は長所に置き換えられます。この一覧にない内容でも、ポジティブな表現に変えられないか考えてみましょう。
短所の伝え方例文
自分では短所だと思っている部分も、言い方や表現を変えるだけでとても前向きな印象になりますので、こちらでご紹介する例文を参考にしてみてください。
良い例
まずは、良い例からご紹介します。
「私の短所は、心配性なところです。初めて取り組む仕事のときに、何度も確認をして自分が納得するまでは、なかなか動けないこともありました。
それが原因で仕事の進行に支障が出てはいけないので、行動力のある別のスタッフと一緒に作業に取り掛かってみたり、心配なこともなるべく前向きに捉えるようにしたりと工夫をしています。」
このように短所も前向きな表現に変えて、対処法も一緒に伝えるなどの工夫をすると、ポジティブな印象に変えられます。
悪い例
次は、悪い例です。
「人見知りな性格なので、なかなか環境に馴染むことができません」
「飽きっぽい性格で、あまり物事が長続きしません」
このように言い方を変えることが難しい短所や、社会的に見て改善やカバーが難しそうな欠点は避けましょう。
人見知りな性格は、利用者である高齢者とのコミュニケーションが欠かせない介護職において、欠点となりえます。飽きっぽい性格というのは長続きしない印象を与えてしまいますので、うまく伝えないと介護職でなくてもなかなか採用されるのは難しいでしょう。
介護の面接でよく聞かれる5つの質問
長所や短所以外で、介護施設の就職・転職での面接でよく聞かれる質問についても、5つご紹介していきます。質問される理由と、回答のポイントとともに確認していきましょう。
1.志望理由は何ですか?
この質問で面接官が聞きたいのは、仕事に対する熱意と、他の施設ではなくその施設でなければいけない理由です。
答え方のポイントとしては、「他の施設ではいけない理由」をしっかりと述べ、面接官に「うちじゃなくても良いのではないか」と思わせないようにすることです。
たとえば、「以前、この施設を見学させていただいたときに、スタッフの方が利用者さまと積極的にコミュニケーションを取っている姿が印象に残りました。介護の仕事において、コミュニケーションは何よりも大切なことだと考えており、私もそんな温かい施設で働きたいと思い応募しました」など、他社ではいけない理由を交えて話すと良いでしょう。
「介護業界の面接で評価される志望動機とは?答え方のコツや例文を紹介」で例文などを紹介しているのでチェックしてみてください!
2.退職理由は何ですか?
面接官が退職理由を質問する理由は、「就職・転職後に同じ理由で退職する可能性」を見極めたいため。
たとえば、前職の契約期間満了や閉鎖・倒産などの場合は、素直にその理由を述べてもネガティブな印象にはなりません。
しかし、残業や夜勤が多いなど待遇への不満や、前職のスタッフとのトラブルなどが理由の場合は、同じ理由で退職する可能性が否定できないでしょう。
印象の良い回答例としては、さらなるスキルの向上や、夢の実現など、前向きな理由での退職だと伝えるのがおすすめです。
たとえば、「介護福祉士の資格の取得を目指しています。この施設では、キャリアアップへの支援が手厚く、仕事をしながら資格取得に励むことができるとお聞きし、目指すキャリアを実現するために転職したいと考えました」などと答えます。「介護職の面接で退職理由を聞かれたときの対処法!嘘をつくリスクも解説」の記事も参考にして考えてみてください。
3.夜勤や残業は可能ですか?
この質問には、事前に労働条件や出勤可能な時間帯などを確認する目的があります。
基本的には、求人広告に記載されている労働条件での勤務が前提のため、企業の求める夜勤や残業には、積極的に対応する姿勢をアピールしたいところです。
たとえば、「夜勤は、基本的には求人情報に記載のとおりで問題ありません。子どもの習い事のある月曜日のみ、できるだけ定時で上がらせていただけると助かります」など、協力する姿勢はアピールしましょう。
4.高齢者と関わった経験はありますか?
この質問には、高齢者とコミュニケーションをとることに対して抵抗感がないかを見る意図があります。
ポイントは、過去に高齢者と接した経験があれば、そのエピソードを織り交ぜて話をすること。そのとき、感想だけで終わりにせず、「その関わりで学んだことや気付いたこと」などもプラスすると良いでしょう。
たとえば、「幼少期から可愛がってくれていた祖母の介助を手伝ったことがあります。食事の手伝いをしたり、体を拭いてあげたりすると、嬉しそうに『ありがとう』と言ってくれたことをよく覚えています。その経験から、お年寄りの力になって、笑顔にしたいという思いが強くなっていきました」などと、具体的なエピソードがあると良いです。
5.何か質問はありますか?
面接を締めくくる最後の質問で、入社に対する熱意や意欲、コミュニケーション能力を問われています。「特にありません」と答えてしまうと、熱意が足りないと判断されかねないでしょう。
「働きながらの資格取得に興味を持っています。実際に働きながら資格を取った方の数や、年代、働き方について教えてください。また、入社する前にしておくと良いことがあれば教えてください」などと積極的に質問し、熱意をアピールしていきましょう。
逆質問の例は「介護職の面接で「質問はありますか」と聞かれたら?回答例とポイントを紹介」で取り上げています。ご一読ください。
介護の面接で長所と短所を聞かれることに関するQ&A
ここでは、介護の面接で長所と短所について聞かれることに関するお悩みを、Q&A形式で解消していきます。
自分の長所が思いつきません…
長所が思いつかないときは、仕事で周囲から褒められたことを掘り下げたり、家族や友人に聞いてみたりする方法があります。職場で成果を上げられたことや改善できたことがあれば、自分が得意としている分野を長所として判断できるでしょう。また、介護の面接で使える長所は、本記事の「介護の面接で使える長所の一覧」をご覧ください。
長所と短所はどちらから話せば良い?
長所と短所を同時に聞かれたら、「長所→短所」の順番に話しましょう。短所を伝える際は、現状を改善する姿勢を交えることが大切です。短所を話すときのポイントは、本記事の「短所の伝え方例文」をご確認ください。
まとめ
長所はもちろん、話しにくい短所も表現の仕方や言い換えなどによって立派なアピールポイントになります。面接では誰もが緊張しますが、しっかり準備をしておけば焦ってパニックになるような事態は防ぐことができるでしょう。ぜひ、この記事でご紹介した介護施設での面接の長所・短所の答え方のポイントを押さえて、自信を持って面接臨んでください。
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