介護職の面接で落ちる人の12の特徴とは?受かるためのポイントも解説

転職ノウハウ 2022年11月4日
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パソコンの前で考えるスーツの女性の画像

人手不足が叫ばれている介護業界ですが、誰でも採用されるという訳ではありません。無資格・未経験でも入職がしやすい業界として知られていることで、誰でも受かると思う方もいるようですが、面接で落ちる人も中にはいます。この記事では、介護職の面接で落ちる人に見られる特徴や、受かるためのポイントを紹介するので、介護職員として働くことを考えている方は参考にしてみてください。

目次

人手不足といわれる介護業界でも面接に落ちる人はいる

介護職は人手不足といわれており、介護職員の求人は豊富にあります。厚生労働省の調査(p5)によると、2021年度時点の全職種における有効求人倍率が1.05倍に対して、介護関係職種は2.8倍です。有効求人倍率とは、簡単にいうと求職者に対する求人数のこと。厚生労働省の調査からは、介護職は求職者1人に対して2.8件の求人があることになります。
介護業界が人手不足とはいえ「誰でも良い」という訳ではありません。多くの採用担当者は、「介護職員として、やりがいをもって成長してくれる人材が欲しい」というのが本音でしょう。面接まで進んでも、介護施設や事業所の方針とマッチしていなければ面接に落ちることもあります。

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介護職の面接に落ちる人にみられる12の特徴とは

前述したように、人手不足の業界といわれている介護職の面接に落ちた人の中には、自分がなぜ面接で落とされたのかと考える人もいるでしょう。不採用になった理由を追求しないままにすると、別の施設の面接でも断られかねません。また、これから介護職の面接を受ける人も落ちる人の特徴に心当たりがないか、確認してから本番に臨みましょう。

1.ビジネスマナーの基本が身についていない

介護職の面接に落ちる人の特徴として、ビジネスマナーの基本ができていないことが挙げられます。ビジネスマナーの基本とは、公私の区別がつけられることや、敬語を正しく使えることなどです。この基本的なことができていなければ、社会人として頼りない印象を与えてしまうでしょう。

そのほかにも、大きな声ではっきり話すことや、良い姿勢を保つことなどもビジネスマナーに含まれます。ビジネスマナーの基本ができていなければ、面接官に「この人は、利用者さんや利用者さんのご家族とコミュニケーションをとる際に、失礼な態度になるのではないか」と不安に感じさせてしまい、結果落ちる可能性が高くなります。

2.身だしなみが整っていない

介護職の面接に落ちる人の特徴として見受けられるのが、身だしなみが整えられていないことです。

介護職は人と接する仕事のため、身だしなみが整っていないと相手にだらしない印象を与えてしまいます。身だしなみが整っていないと、面接官に「仕事に対して無責任なのではないか」と思われてしまう恐れも。ある程度の身だしなみは、指示されなくても社会人であればできていて当然と考えておきましょう。

3.傲慢な言葉遣いや態度をとる

傲慢な言葉遣いや態度をとる人も、介護職に相応しくないと判断されるため、面接で落ちることが多いといえます。介護職の仕事に対して、「世話をしてあげる」「介護の仕事は誰でもできる」という認識でいる人には面接官も気づきます。こういった特徴のある方は、介護職に向いていないと判断されて、不採用になることも。

また、面接で傲慢な言葉遣いや態度があった場合、採用しても利用者さんを見下したような態度をとったり、同じ介護スタッフに対しても生意気なことを言ったりするなど、トラブルメーカーになるリスクが高いと思われてしまいます。そのため、面接に落ちる可能性が高くなるでしょう。

4.相手の話を聞き終わらないうちに話す

相手の話を聞き終わらないうちに話す人は、「相手の話を最後まで聞こうとしない自分勝手な人」という印象になります。コミュニケーション能力が低いと判断され、介護職の面接で落ちる人に見られる特徴の一つです。

人の話を最後まで聞かずに早合点する人は、仕事でも見当違いなことをする可能性があります。利用者さんやそのご家族が伝えたいことを最後まで聞かずに、重大な事故につながるケースも考えられるため、不採用という結果になりやすいでしょう。

5.話が長くて分かりにくい

話が長くて分かりにくい人は、余計な情報を話すことが多いため、話が散らかってしまいがちに。たとえば、志望動機を質問されているのにもかかわらず、前職の話などを長々として、なかなか志望動機に行きつかないのがこのタイプといえるでしょう。

1つのことから、あれもこれも気になって分岐させていくため、仕事もスマートにこなせない印象を与えてしまう可能性があります

6.質問に対する回答がズレている

質問の答えがズレている人は、相手の立場や今置かれている状況を考えず、自分の視点のみで回答していると捉えられます

「あなたはどう思いましたか」というような、個人的回答が求められた場合は問題ありませんが、業務中は相手が求めていることを推測する必要があります。面接官が求めている回答とかけ離れた回答があった場合、現場での連携が上手くとれなそうという印象につながり、落ちることもあるでしょう。

7.自分の理想ばかりを語る

自分の理想ばかりを語る人は、度が過ぎると「自分の理想を押し付ける人なのではないか」「正義感が強過ぎて輪を乱さないか」と不安視され、一緒に働く介護スタッフに迷惑をかけそうな人と捉えられることがあります。

実際、人手不足の現場では、理想ばかり追い求めても叶わない部分が出てくる可能性があります。そのため、「理想とおりにならなければ、この人は辞めてしまうのではないだろうか」と思われ、結果不採用になりやすいでしょう。

8.仕事に影響を及ぼしそうな短所を伝える

面接では「あなたの短所は何ですか?」と質問されることがありますが、そこで仕事に影響を及ぼしそうな短所を伝えてしまうと、落ちる可能性が高くなります

たとえば、短気であることが短所の場合、それをストレートに伝えることは避けた方が良いかもしれません。介護施設の利用者さんは全員がスムーズにコミュニケーションをとれるわけではなかったり、体が思うように動かせなかったりする方もいます。すぐにイライラする短気な人は「介護事故を起こすのではないか」という不安が拭えないため、落ちる可能性があります。

9.志望動機に熱意を感じない

介護職の面接で落ちる人の特徴として、志望動機に熱意を感じないという点が挙げられます。熱意がないと「それほどここで働きたい気持ちはない」と捉えられてしまうため、「何か嫌なことがあればすぐに辞めてしまうのでは」と判断されてしまいます。人手不足とは言え、すぐに辞めそうな人を採用しては、現場に余計な負荷をかけてしまうため、落ちることとなってしまうでしょう。

志望動機では、自分がこれまで経験してきた内容を織り交ぜることがポイントです。そのうえで、介護に対する姿勢や熱意、今後のビジョンなどをアピールすることで面接官に良い印象を与えられます。

10.ネガティブな転職理由を伝える

介護職以外の業界でもいえることですが、ネガティブな転職理由を伝えることは良い印象にはなりません。たとえば、「残業が多く休みが少なかったから」や「給料が安かったから」、あるいは「嫌いな同僚がいた」などの理由です。

ネガティブな転職理由は「うちに来ても、不満に思うことがあったらすぐ退職してしまうのではないか」と面接官に不安を与えてしまうため、落ちる可能性が高くなります

11.応募する施設や業界に関する下調べができていない

「未経験OK」と募集要項に記載されていても、全く前知識なく面接に臨むのは避けましょう。応募する施設や業界に関する下調べができていないと、介護職員としてどのように働きたいかもアピールできません。「本気でうちを志望しているとは思えない」と思われ、落とされてしまうかもしれません。

可能な範囲で応募する施設には、実際に足を運んで仕事現場を見ておくと良いでしょう。また、ホームページなどを見て、経営方針や理念などをチェックしておくことも大切です。そのうえで、自分がどう役に立てるのかアピールすることが大切です。

12.施設に対して逆質問をしない

面接では、終盤に「何か質問はありますか?」と面接官から聞かれることがあります。逆質問は必ず答えなくてはならないものではありませんが、応募者の意欲を知るための判断材料になっていることもあるため、できるだけ逆質問できるよう準備しておきましょう。ただ質問がないか聞いているだけの場合もありますが、逆質問に対して質問をしないと「介護職への熱量が足りない」と思われてしまうだけでなく、面接官の印象にも残りにくくなってしまうため注意が必要です。

面接前に逆質問に対する回答を準備しておくことがポイント。いくら考えても浮かばない…という場合は、「どのような評価基準か」や、「働く人に求めていること」など、「実際にそこで働くことを想定した質問」ができると良いでしょう。

介護職の面接に落ちるキーワード

面接では、避けたほうが良いテーマやキーワードがあります。あらかじめ、頭に入れておきましょう。

「○○でも・○○しか」

介護業界の面接で避けた方が良いNGワードに、「介護でも」「介護しか」があります。たとえば、「ほかに就けそうな仕事がなかったので、介護でもやろうかと思い志望しました」や「私には特別な技術も知識も資格もないので、介護くらいしか働ける職場がないと思い応募しました」などです。

このような発言は、介護職を甘く見ており、早期離職する可能性があると採用担当者に思われかねません。介護という仕事を尊重し、その気持ちを伝えるようにすることが重要です。

「ほかの施設よりも収入がよさそう」

「収入がよさそうだから」や「福利厚生に魅力を感じたから」といった給料や待遇に関する志望動機は避けた方が無難です。給料や待遇のみの志望動機は、面接官から「少しでも給料が良い求人があったら、すぐ転職してしまいそう」と思われる可能性があります。本音ではそのように思っていても、わざわざ言葉にして伝える必要はありません。仕事内容や環境、経営方針など、待遇面以外で魅力に感じた点に関する内容を志望理由に盛り込んで、仕事への熱意を伝えることが大切です。

介護職の面接で受かるためのポイント

介護職の面接で受かるためには、履歴書を丁寧に書いたり、身だしなみを整えたりするなど、いくつかのポイントが存在しています。これから紹介するポイントを意識して面接を受けることで、より採用されやすくなるでしょう。

1.履歴書を丁寧に書く

これは採用担当者の感覚的な話ではありますが、履歴書の字に雑さが表れていると、「仕事も雑なのではないか」と不安視される可能性があります。そのようなことを防ぐためにも、手書きの際は丁寧さを心がけましょう。

また、履歴書の書き方は一般常識でもあるため、履歴書を書き上げた後は、誤字脱字がないかを確認しましょう。間違えているところがあれば、修正液や二重線での訂正ではなく、はじめから書き直します。履歴書は、一字一句間違えていない状態で提出できるようにしましょう。

2.身だしなみを整えて臨む

介護職の面接では、オフィスカジュアルでも構いませんが、ビジネススーツで行くのが無難です。スーツであれば、服のセンスやマナーなどを問われることはなく、相手に悪い印象を与えません。

面接はお洒落のセンスを問われる場所ではないため、いかに礼儀正しい印象を与えるかが重要になります。爪などもきちんと切り、清潔な印象を採用担当者に与えられるように心掛けてください。スーツ以外の服装であれば、ジャケットを着用したオフィスカジュアルがおすすめです。

3.明るくハキハキと会話をする

話し方でも印象が左右されるため、面接では表情を明るくして、ハキハキと会話することを意識しましょう。特に介護職は、利用者さんやご家族と接する機会が多いことから、明るいやりとりができるかどうか面接でも見られています。

このとき、言っていることが聞き取りにくかったり、暗い印象があったりした場合は、適性があっても落ちる可能性があるため注意しましょう。

4.話は短く分かりやすく伝える

話は短く分かりやすく伝えるよう、論理的な構成を心に留めておきましょう。結論が見えないまま話すと、面接官に「結局何が言いたいのかよく分からない」と思われてしまいます

志望動機を聞かれた場合は、「○○という理由から、御施設を志望いたしました」と短めに伝えます。その後、その理由に至った背景など、経緯を端的にまとめて説明すると良いでしょう。

介護職で採用されやすい人の8つの特徴

面接を受ける前に、介護現場が求める人材の特徴にも目を向けておきましょう。施設側がどういう人が欲しいか理解できれば、面接で「自分は施設側が求める人材に当てはまります」とアピールできます。そうすることで、採用される可能性は上がるでしょう。

1.介護の仕事を尊重している人

介護現場では、介護の仕事自体を尊重する姿勢も必要です。たとえば「介護の仕事ならば自分にもできるだろう」と、仕事を軽視する気持ちが見え隠れするようなら、不採用となるかもしれません。介護スキルはもちろん重要ですが、もっとも大切なことは人間性や介護の仕事に対する気持ちです。「介護業界で落ちるわけない」と、安易な気持ちで面接に臨むことはやめましょう。

2.明るく前向きに働ける人

介護現場では、長く一緒に働ける人が求められています。そこで重要になってくるのは、明るく前向きに働けるかという点です。

利用者さんの中には、1人で身の回りのことができなくなって自信をなくしている人や、元気がない人もいます。介護職は、そのような利用者さんを相手にするため、元気で明るい雰囲気をもつ人が求められることを頭に入れておきましょう。

3.コミュニケーション能力がある人

利用者さんに寄り添ったケアをするためには、コミュニケーション能力が必要です。利用者さんの中には、耳が遠い人や体が不自由な人もいるため、相手の希望を素早く察知したり、伝え方に工夫したりすることが求められます。

これは利用者さんに対してだけでなく、職員間でもいえること。人手不足の現場に話が通じにくい職員がいれば、上手く連携が取れなくなってしまうため、一緒に働きやすい人物であることが重要視されます

4.思いやりをもっている人

人の身体に触れる介護の仕事では、「思いやりをもって、いかに相手の立場に立って物事を考えられるか」が大切になります。相手を思いやれず、ケアを業務としか捉えていない人の場合、利用者さんの要望に対して柔軟に対応できないことも。介護職は利用者さんやご家族の希望も考慮しながらケアにあたる必要があるため、ホスピタリティが高い人が求められます

5.気持ちの切り替えを上手にできる人

介護現場では気持ちの切り替えが上手な人も求められます。利用者さんによっては悪意なく暴言を吐いてしまったり、暴力をふるってしまったりする人も。特に認知症を患っている方に多い症状とされていますが、原因が分かっていても慣れないうちは戸惑うことも多いでしょう。

また、ときには利用者さんの家族からクレームが入ることもあり、感謝されることばかりではありません。介護職は感謝の言葉を直接言ってもらえるやりがいがある反面、人によってはストレスがたまりやすい職種でもあります。

利用者さんやご家族のリアクションで落ち込み過ぎることなく、常に前向きに頑張れる人には介護職が向いているでしょう

6.誰かのために働くことにやりがいを感じる人

介護職は、身体的にも精神的にも負担が多い仕事と言えます。お金を稼ぐため、自分のために働いているという価値観だけでは難しい場面にも遭遇するでしょう。介護の現場では、誰かのために働くことにやりがいを感じられる人が求められます。

利用者さんの笑顔や感謝の言葉に感動できるか、やりがいを感じられるかなども面接で見られるでしょう

7.判断力や観察力がある人

介護職では、問題解決のための適性として、判断力と観察力も求められます。高齢の利用者さんは、急に体調が悪くなることもあるため臨機応変かつ的確な対応が必要になることも。また、現場では複数の利用者さんを見るため、相応の観察力が問われます。顔色や目の輝きなど、些細な変化から相手の体調を感じ取る力も必要です。

8.社会人としての常識や良識がある人

介護の現場では、自分ひとりで考えて判断しなくてはいけないことが少なくありません。判断力がない、常識や良識のない人材は、採用担当者から敬遠されてしまうでしょう。逆に感じが良く良識ある対応の取れそうな方なら、年齢や経験を問わず採用されやすくなるはずです。社会人として、常識・良識あるふるまいや発言を心掛けるようにしましょう。

介護職の面接についてよくある質問

介護職の面接についてよくある質問に回答します。「面接ってどうすれば良いの?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護職の面接ではどのような質問をされますか?

介護職の面接では、「介護業界で働こうと思ったきっかけや経験」「前職の退職理由」「志望動機」「あなたの長所や短所」「仕事に求めるもの」「入職後、どのように活躍したいのか」などの質問がされます。面接を成功させるには、面接前に聞かれそうな質問の答えを準備しておくことが大切です。面接練習をしておくことで、スムーズに回答できるようになるでしょう。

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介護職の面接の合否連絡はいつ頃きますか?

介護職の面接の合否は、一般的に面接から1週間程度で連絡がきます。合格の場合は早めに連絡がくることも。応募者が多く選考に時間がかかっていたり、採用担当者が忙しかったりすると、連絡が遅くなってしまうこともあるので、目安の1週間程度は落ち着いて連絡を待ちましょう。

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まとめ

介護職は、無資格・未経験でも入職が可能な業界です。しかし、いくら介護職が人手不足だといっても、面接では「どういう人なのか」「介護職に向いているのか」など、人となりや適性が判断され、介護の現場にふさわしくないと判断されれば落ちることになります。少なくとも、社会人としての常識やマナー、介護の仕事に必要なコミュニケーション能力などはどこの施設でも見られるでしょう。

介護の現場で求められているのは、常に前向きで思いやりのある人。面接では介護職員として活躍できる人材であることをしっかりアピールすることが大切です。「自分のアピールポイントが分からない」「介護職の面接でアピールできるスキルがない」とお悩みの方は「きらケア介護求人」にご相談ください。介護業界の転職に詳しいアドバイザーが、転職をサポートします。また、きらケアには求人サイトにはない求人が多数あることも魅力。介護職未経験の方や、希望に合った求人がなかなか見つからない、という方も豊富な選択肢から転職先を選べるので、長く働きやすい職場がきっと見つかります。

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