介護職の選考は面接だけではない?筆記試験の内容や対策ポイントも解説

転職ノウハウ 2021年9月27日
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筆記試験を受ける女性

介護職の選考について悩んでいる人は多いのではないでしょうか。その原因は、「面接対策ができていない」「筆記試験もあることを知らなかった」などが挙げられます。多くの介護施設では、採用試験として面接を行っていますが、同時に筆記試験を実施することも。この記事では介護職の面接対策とともに、筆記試験の内容や対策のポイントについて解説します。

目次

介護職の採用面接から入社までの流れとは?

介護職の選考は、事前に説明会や見学会を実施している場合があります。説明会や見学会の後もしくは後日、日を改めて面接による選考が実施されますが、施設によっては、面接の前後で筆記試験や小論文の選考が行われることもあるようです。

面接や筆記試験の結果を基に選考され、採用の有無は電話やメールで通知されます。承諾した場合は、入社という流れが一般的です。入社までに説明会や入社準備が行われることもあります。

介護の面接時の筆記試験の内容

介護職の選考を行う際、筆記試験として簡単なテストが出題される場合があります。筆記試験は、面接と同日に実施されることもあるようです。筆記試験の内容は、介護福祉や医療に関する基礎知識が出題されるほか、一般教養や社会常識に関する問題など。また、筆記試験の中には学力テストのようなものではなく、性格テストや小論文が課される場合も多く見受けられます。小論文は、指定されたテーマに関して作成するように求められるものが一般的です。

筆記試験を実施する目的

介護職の選考で学力テストや小論文などの筆記試験を実施するのは、仕事に対する姿勢や必要な知識が身についているかをチェックするのが目的といえます。

介護職とは日常的に人と接する仕事のため、利用者さまやご家族、他職種との連携が求められるもの。筆記試験では、それらが身についているか、施設の求める人材に適しているかを判断しています。

筆記試験で出題される小論文の主なテーマ

介護職の筆記試験では小論文が出題されることも多く、指定されたテーマに沿って作成していくことになります。ではどのようなテーマが出題されやすいのかというと、主に「介護業界の時事問題」と「介護に対する価値観」が多いようです。ほかのテーマで出題される場合もありますが、介護施設や事業所では上記のテーマで小論文が出題されることが多く、その意図や目的を理解した上で対策する必要があります。

介護業界での時事問題について

介護業界での時事問題とは、介護業界に関連する法律の改定や、現状のケアやリハビリについてなどです。問題では、指定された時事問題に対して自身の考えを小論文としてまとめるように指示されます。

介護業界の時事問題に興味や知識があるのかを確認するとともに、応募者の介護観を知るために出題されています。

介護に対する価値観について

介護に対する価値観は介護観そのもののことです。なぜ介護職として働こうと思ったのか、介護職員や介護施設に関しての意見や考えを求められます。

小論文のテーマはそのまま面接の際に聞かれる可能性があるため、作成した内容を覚えておくことが望ましいです。

筆記試験の対策は必要?

学力テストや小論文などの筆記試験をクリアするためには、一般的な筆記試験のコツとともに、介護職ならではの対策ポイントを押さえておくことが必要です。以下で詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。

小論文は「だ、である調」で書く

小論文や作文では、自身の考えや意見を明確に伝えることが重要になります。そもそも小論文は論文としての扱いになることから、「ですます調」ではなく「だ、である調」で作成することが望ましいです。「だ、である調」の方が文章の流れが良くなり、全体的に説得力を高める効果も期待できるというメリットもあります。

丁寧な字で書く

筆記試験は時間制限が設けられているため、焦っていると字が汚くなったり誤字脱字をしたりしてしまうリスクがあります。このようなミスがあると、「雑な性格なのでは」というマイナス評価につながる恐れも。試験の際は時間配分を意識して、誤字脱字の修正とともに字を丁寧に書くように注意することも対策の一つです。

自分の介護職に対する感じたことを書く

小論文や作文は、どのようなテーマであっても「自分の介護観」や「介護職に対する価値観」を表現する点は共通しています。ただテーマに沿った内容を書くだけではなく、自分の介護職に対して感じたこと、介護観を自分の言葉でしっかり書くことが必要です。面接で筆記試験の内容を聞かれる可能性もあるため、自分の言葉で伝えられるかどうかは重要な対策といえます。

結論から述べる形で書き進める

小論文作成のコツの一つとして、先に結論から述べるというものがあります。これは先に結論を述べることで何について述べるのかを明記する意味があり、構成上でも重要なポイントです。結論以外から書き進めてしまうと話が上手くまとまらない恐れがあるため、結論から述べることが大切になります。

一般教養や社会的常識を最低限身に付けておく

介護職の筆記試験では、介護福祉や医療に関する知識を身につけていることを調べるだけではなく、一般教養や社会的常識があるかも見極められています

筆記試験内では、一般教養や社会的常識に関する問題も出題されることが多いため、最低限知っておく必要がある内容は身につけておきましょう。

介護職の採用面接で質問されやすい内容

介護職の面接では、施設や事業所側が採用するのにふさわしい人物かどうか見極めるために、さまざまな質問が提示されます。介護職の面接で聞かれる質問は他業界でも聞かれるようなもののほか、介護職ならではの質問を投げかけられることも多いはず。そのため、事前に質問されやすい内容を把握しておくことで、どのように自己PRするのか考えやすくなります。以下の項目では、介護職の面接で質問されやすい内容をまとめました。

介護の仕事に就こうと思ったきっかけ

数ある業種や職種の中から、なぜ介護職を選ぶことになったのかという理由やきっかけは、未経験者だけではなく経験者も聞かれることが多い質問の一つです。

これは社会福祉や社会貢献などの志が必要となる業界だからこそ、曖昧な理由やきっかけで介護職を目指していないかどうかを見極めるうえで重要な質問だと考えられます。

そのため、なぜ介護職に就こうと思ったのか、そのきっかけや経緯をしっかり答えられるかどうかが採用につながるポイントです。

応募した理由

介護職に就こうと思った理由やきっかけ、経緯とともに質問されやすいのが、「なぜこの施設を選んだのか」という質問です。ほかの業界でも聞かれることが多く、数ある応募先の中で「なぜここを選んだのか」という点を明確に回答する必要があります。経営理念や方針、仕事内容などを十分に把握できているのかもチェックされているでしょう。これらを理解できていないと、「ほかの職場でも良いのではないか」と思われる可能性があります。

自分の性格・長所

自分の長所や短所といった性格は、どのような業界の面接でも聞かれる可能性が高い質問とえいます。介護職の場合、人となりだけではなく、介護職への適性があるのかを判断されているはずです。また、自己分析ができているかどうかを確認する意味合いもあります。

短所を聞かれた場合は、どのように改善していきたいと思っているのかを添えると、課題解決に対して意欲的な部分をアピールできます。

これまでの人生や仕事の経験

入社後のミスマッチを防ぐために行われる質問の一つが、仕事の経験に関する内容です。これまでの経歴が施設の求めているスキルや経験にマッチしているか、今後仕事に役立てられるのかが判断されます。

人生に関する経験については、多くの経験を積んできた利用者さまと関わる仕事だからこそ、どんな経験を積んできたのかを確認したいと考えている採用担当者も少なくありません。

前職を辞めた理由

転職活動で応募した場合、前職を辞めた理由は質問されやすいでしょう。ネガティブな理由で退職しているかを確認しているだけではなく、トラブルや問題を抱えていないかチェックする意味合いも強いです。理由によっては、同じ理由で退職される可能性がないかどうか、採用後のことを考えて質問されることがあります。

入職後に携わりたい業務

介護施設や事業所によって仕事内容や支援の内容が異なるため、面接時には入職後にどのような仕事に携わりたいのか確認されることがあります。この質問をすることで入職後のミスマッチを防げるだけではなく、応募者の目標やキャリアプランを確認し、それを叶えられるのかどうかを判断する意味合いもあるようです。

また、携わりたい支援や仕事内容に向けて、意欲的に動けるのかを確認したいという目的も考えられます。

スキルアップを望む意思があるか

携わりたい支援や仕事内容とともに確認されることがあるのが、入職後にスキルアップを希望しているか、その意思があるかどうかという点です。

この質問は、応募者が知識や経験を得たいとかどうかだけではなく、資格取得やスキルを伸ばしたいと思っているのかを確認する意味があります。

勤務可能な時期

いつ頃から勤務が可能かという質問をされることがあります。これは、純粋にいつから入社できるかという意思確認のほか、入社可能な時期があまりに先だった場合、ほかの候補者の面接が必要かを判断しなければいけないという都合が影響している可能性が高いです。そのため、具体的に勤務可能な時期を伝えておくことが重要といえます。

成功・失敗から学んだこと

仕事の経験を聞かれた際に、実際に学んだ成功と失敗に関する質問をされることがあります。成功または失敗したエピソードから何を学んだのかだけではなく、体験したことをどのように活かしたのかを答えることがポイント。仕事への意欲や向上心をアピールできるはずです。学んだことがないというのは、何も考えずに仕事をしている、意欲も向上心が低いと判断される可能性があります。

チームで成した経験の有無

この質問は、ただ個人での内容ではなく、チームとしての事柄や経験の有無であるところがポイントです。介護職は個人プレイでの仕事ではなく、あくまでもチームプレイが重視される仕事。そのため、チームで成した事柄や経験だけではなく、その中でどのような役割だったのか、どのようにチームに貢献していたのかが重要視されます。

休日勤務や夜勤は可能か

介護職は施設によっては夜勤勤務があるほか、何らかの理由で休日勤務になることもあります。特に24時間体制の介護施設は夜勤があるため、対応できるかどうかは確認される可能性が高いです。対応できなかったとしても、即不採用にされるわけではありませんが、募集条件の中に含まれている場合は不利になる可能性もあります。ただし、よく見せようとして偽りの回答をしてしまうと、入職後後のトラブルに発展する恐れも。正直に答えることが大切です。

利用者さまへの寄り添い方について

介護の仕事は、相手への尊厳を大切にすることが求められるほか、利用者さまに対して自立支援からの視点を持つ必要があります。どのように利用者さまに寄り添っていくのかという介護観や介護に関する考え方、人権に関する意識を問われる可能性もあるでしょう。回答のポイントは、自身の介護観や実際の経験談を踏まえて、気を付けているところや大切にしているところを答えることです。

前職で一番頑張ったこと・達成感があったこと

前職で頑張ってきたことや達成感があったことなどの質問は、応募者がどのようなことに意欲的に取り組んできたのか、介護の仕事で何に達成感を感じるかなど、介護職との親和性をはかっています。

ポイントは、努力したり成し得たことを具体的に説明し、どのように感じたのかを添えることです。

逆質問

逆質問は、面接の最後によく聞かれるもの。ポイントは、求人票で説明されていない部分や、実際の業務内容に関することなど、入社してからの仕事をイメージできるような内容にすることです。ただし、調べればすぐにわかることを聞くことは入社意欲を疑われやすいので注意。また、施設や業務と関係のない質問をすると、マイナス評価につながりやすいため気をつける必要があります。

介護職の面接において注意すべき6つのポイント

介護職の面接選考では、どんなに最適な回答ができていたとしても、別の要因で不合格になる可能性があります。特に言葉遣いや身だしなみ、視線や表情などは、面接対策の基本として注意しなければなりません。以下では面接時の注意点を6つ紹介します。

1.会社について下調べしておく

会社のホームページやパンフレットに記載されていることなど、誰でもすぐに調べられることを質問するのは、応募した会社のことをよくわかっていない、志望度が低いのではないかと思われやすくなっています。また、仕事内容や経営理念に関する部分と自分の思いがマッチングしないまま面接に臨んでしまうリスクもあるため、面接前や応募前に会社について下調べしておくことは必要です。

2.正しい言葉遣いや一般常識を身に付けておく

面接の場では、求職者の受け答えだけではなく言葉遣いや礼儀作法などの一般常識についてもチェックされています。採用担当者とは初対面なので、相手に失礼な相手だという印象を与えないように敬語など正しい言葉遣いはもちろん、礼儀作法を含めた一般常識に基づいた対応を身につけておくことが望ましいです。

3.清潔感のない服装

面接を受ける際に、身だしなみが整っていない・清潔感がない服装は基本的にNGです。どのような業界でもこのような服装で面接を受けると「常識がない」「だらしがない」などのマイナス評価がついてしまい、面接の受け答えが良くても悪印象になる可能性があります。

面接を受ける場合は、清潔感のある服装が常識です。しわのないスーツやオフィスカジュアルで整え、服装だけではなく髪型やメイクにも注意するようにします。

4.視線・表情

緊張していると笑顔がなくなる、視線が泳いでしまうなどの態度が見られる場合がありますが、このような点も面接で失敗してしまうポイントの一つです。介護職はコミュニケーション能力の有無を重視しているところがあるため、笑顔で対応できない、相手の目を見て話せない人物は適さないと判断される可能性があります。そのため、笑顔で相手の目を見てしっかり対応することが大切です。

5.会話のキャッチボールを意識して答える

質問しても答えられない、見当違いな回答をする、回答に一貫性がないというのは、面接で落とされてしまうポイントに挙げられています。一緒に働く上で会話のキャッチボールができないとチームワークが取れない、協調性がないなどのデメリットにつながりやすいでしょう。

会話のキャッチボールを意識して答えられるようにすることも、面接はもちろん、採用後の仕事を円滑に進める上で大切な対策となります。

6.待遇や条件に関して主張し過ぎない

逆質問をする際に、給与や福利厚生などの待遇面や条件についてばかり質問する、またはこのようにしてほしいと主張するのは、自身の権利ばかり気にする利己的な人間だと判断される恐れがあります。待遇や条件に関して聞いてはいけないわけではありませんが、ほかの質問や主張を含めてバランスよく行うことが望ましいです。

まとめ

介護職の選考対策を考えるときには、まずは面接に備えた準備をすることが大切です。質問内容だけではなく、面接を受けるときの服装や態度なども意識しておく必要があります。

そして施設によっては面接時に筆記試験を行うところもあるため、事前に筆記試験の有無などを確認した上で、面接と筆記試験の両方に備えた準備をしておくことが望ましいです。

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