ケアマネジャーと社会福祉士の違いを解説!仕事や資格取得方法は何が違う?

介護の仕事 2025年8月27日
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この記事のまとめ

「ケアマネと社会福祉士ってどんな違いがあるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。ケアマネと社会福祉士は、相談援助を行うという共通点がありますが、仕事内容や役割が異なります。この記事では、ケアマネと社会福祉士の仕事や資格の違いを解説。ダブルライセンスの方法やメリットも紹介します。目指す職種を迷っている方や、福祉業界でキャリアアップしたい方は、参考にしてみてください。

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目次

ケアマネジャーと社会福祉士の仕事の違い

ケアマネジャーと社会福祉士は、どちらも日常生活を送るうえで困りごとを抱えている方の相談に乗り、問題解決を図る仕事です。しかし、援助する対象者や業務範囲が異なります。

ケアマネは、介護支援の専門家として、要介護・要支援状態の方やそのご家族からの相談に対応する仕事です。一方で、社会福祉士は、児童福祉や障がい福祉など、広く福祉分野の相談に対応しており、生活に困っている方全般を援助します。

仕事内容の違い

ケアマネと社会福祉士の業務内容を以下にまとめたので、具体的な違いを確認してみましょう。

ケアマネジャーの仕事内容

ケアマネの仕事内容は、ケアプランの作成や関係機関との連絡・調整です。介護サービスを利用したい方からの相談に乗り、必要なサービスを組み合わせてケアプランを作成。相談した方が抱える介護や日常生活に関する問題の解決に向け、支援を行います。

また、利用者さんが適切な介護・福祉サービスを活用できるよう、サービス利用の調整や担当者会議の運営を担当するのも、ケアマネの大切な仕事です。介護・看護サービスの事業者や医療機関、自治体などと連携することで、必要な支援が行き届きます。

ケアマネの仕事内容を詳しく知りたい方は、「ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違い」の記事をご覧ください。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士は、生活に援護を必要としている高齢者や障がいがある方、児童とそのご家族、生活困窮者などの相談に乗ってアドバイスを行います。話を聞いて課題を把握し、必要な福祉サービスにつなげるのが主な仕事です。
担当する福祉分野に応じて、生活相談員・医療ソーシャルワーカー・スクールソーシャルワーカー・ケースワーカーなどと呼ばれます。

ソーシャルワーカーの仕事内容とは?役割や必要な資格、年収を解説」の記事では、ソーシャルワーカーの業務内容を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

役割の違い

ケアマネの役割は、高齢者が安定した生活を送れるようにサポートすることです。自立支援や社会参加についても考えたうえでケアプランを立て、利用者さん本人やご家族が希望する日常生活の実現に向けて取り組むことが求められます。

一方の社会福祉士の役割は、病気や障がいのある方や、収入に不安があるひとり親世帯など、何らかの事情により日常生活を送るうえで困っている方の問題解決を図ることです。抱えている生活課題に対して使える制度やサービスを紹介し、解決へと導く役割を担います。

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勤務先の違い

ケアマネと社会福祉士が活躍する主な勤務先を、以下の表にまとめました。

職種主な勤務先
ケアマネジャー・居宅介護支援事業所
・介護施設
・地域包括支援センター
社会福祉士・医療機関
・障害者支援施設
・児童福祉施設
・自治体の相談窓口
・介護施設
・地域包括支援センター
・学校

ケアマネの勤務先は、介護サービスと関係が深い場所がメインです。特養や老健、有料老人ホーム、デイサービスなどの介護施設や居宅介護支援事業所で、施設ケアマネや居宅ケアマネとして働いています。

一方、社会福祉士は、福祉サービスの種類に応じたさまざまな場所で活躍。介護施設だけではなく、障害者支援施設や児童福祉施設、自治体の相談窓口、学校などの職場があるので、どのような方を対象にケアをしたいのかを考えて仕事を選ぶことになるでしょう。

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年収の違い

職業情報提供サイトの「介護支援専門員/ケアマネジャー」によると、2024年のケアマネの平均年収は、429.6万円でした。同サイトの「福祉ソーシャルワーカー」によると、社会福祉士の仕事の多くが該当する福祉ソーシャルワーカーの平均年収は、441万円です。

また、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」をもとに、介護職員として働くケアマネと社会福祉士、それぞれの資格保有者の平均年収を算出しました。その結果、ケアマネの平均年収は約465.7万円、社会福祉士の平均年収は約477.1万円でした。平均年収は平均給与12ヶ月分として計算しています。

ケアマネより社会福祉士の年収のほうが高い傾向にあるようです。ただし、実際の年収は職場や仕事内容、勤続年数などによって異なるので、上記は参考程度にご覧ください。

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ケアマネジャーと社会福祉士の連携方法

ケアマネジャーと社会福祉士は、仕事で連携し合っています。たとえば、医療ソーシャルワーカーとして働く社会福祉士は、患者さんが退院後の生活に困らないよう、自宅復帰に必要な支援を調整するのが仕事の一つです。退院する際に、患者さんに介護サービスが必要な場合は、ケアマネと連携して適切なケアプランの作成を依頼します。

反対に、ケアマネの担当する利用者さんが入院した場合、利用者さんの状況や家庭環境をケアマネから医療ソーシャルワーカーに伝達することにより、入院先で専門職による必要なケアを行うことが可能です。

このように、ケアマネと社会福祉士は、お互いの専門性を活かして支援対象者が抱える課題を解決できるように協働しています

ケアマネジャーと社会福祉士の資格の違い

ケアマネジャーは都道府県が管轄する公的資格なのに対し、社会福祉士は国が認定する国家資格で、資格の種類が異なります。また、取得方法や難易度、更新の必要性にも違いがあるので、下記で確認してみましょう。

受験資格の違い

ケアマネや社会福祉士の資格を取得するには、受験資格を満たして試験を受け、合格しなければなりません。挑戦する資格によって、求められる実務経験や経歴は異なります。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格 

ケアマネ試験を受験するには、下記のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 指定の国家資格等に基づく業務に通算5年以上(かつ900日以上)従事する
  • 施設などで相談援助の業務に通算5年以上(かつ900日以上)従事する

ケアマネになるには、特定の国家資格等に基づく実務経験もしくは、相談援助の実務経験が5年以上必要です。国家資格の取得自体に時間がかかるので、受験資格によっては5年では受験できません。そのため、介護・福祉に関する専門的な実務経験が求められるといえます。

詳しくは、「ケアマネジャーになるには最短で何年?介護支援専門員の受験資格を解説」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

社会福祉士の受験資格

社会福祉士試験の受験資格を満たすルートは、「福祉系大学や短大で指定科目を履修する方法」「短期養成施設等を卒業する方法」「一般養成施設を卒業する方法」があります。学歴や履修科目によっては、相談援助の実務経験も必要です。

たとえば、一般大学を卒業した方は、1年以上養成施設に通うと受験資格を得られます。また、4年制の福祉系大学で指定科目を履修した場合、そのまま社会福祉士国家試験の受験資格を得ることが可能です。

社会福祉士の資格要件を詳細に知りたい方は、「社会人が社会福祉士になるには?一般養成施設の選び方も解説」をご一読ください

資格の取得難易度の違い

ケアマネと社会福祉士の資格は、取得の難易度も異なります。試験の合格率と取得にかかる期間を比較してみましょう。

資格合格率資格取得に必要な期間
介護支援専門員(ケアマネジャー)32.1%最短5年
社会福祉士56.3%最短1~5年

参考:厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」「第37回社会福祉士国家試験合格発表

ケアマネのほうが社会福祉士よりも合格率が低く、取得にかかる期間が長い傾向にあることが分かります。ただし、ケアマネの資格は実務経験を積みながら取得するのが前提なのに対し、社会福祉士の取得には一定期間の通学が必須という取得ルートの違いがあるので、負担の感じ方は人それぞれでしょう。

また、試験の難易度を合格率で一概に判断するのは難しいかもしれません。社会福祉士は、受験要件を満たすために養成施設や学校の卒業が必要なため、座学で福祉についてしっかり学ぶ機会があります。一方で、ケアマネ試験は、実務経験だけで受験できるため、習熟度が合格率の差として表れている可能性があるでしょう。

資格更新の必要性の違い

ケアマネと社会福祉士は、資格を維持するための更新研修の有無にも違いがあります。ケアマネは、5年に1回資格の更新が必要です。その際、実務経験に応じて32~88時間の研修を受講しなければなりません。
一方で、社会福祉士は更新の必要がないため、一度資格を取得すれば、それ以降はずっと社会福祉士を名乗って働くことが可能です。

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ケアマネジャーと社会福祉士のどっちを取得したら良い?

ケアマネと社会福祉士は相談援助の対象が違います。そのため、どちらの資格を取得しようか迷う方は、興味のある福祉分野に合わせて選択すると良いでしょう。

ケアマネジャーに向いている人

以下の特徴に当てはまる方は、ケアマネジャーに向いているでしょう。

  • 介護の専門性を深めたい
  • 介護サービスの根幹から関わりたい
  • 介護認定調査員になりたい

利用者さん一人ひとりに必要な介護サービスを考えられるのが、ケアマネの仕事の魅力といえます。また、ケアプランを作成するには、介護保険制度の知識が必要なので、介護現場からのキャリアアップの選択肢としてもおすすめです

ケアマネに向かない人の特徴は?必要なスキルや悩んだときの対処法をご紹介」の記事では、ケアマネに向いている人や向いていない人、求められるスキルなどを解説しているので、あわせてご一読ください。

社会福祉士に向いている人

以下の特徴に当てはまる方は、社会福祉士として活躍できるでしょう。

  • 高齢者福祉以外の福祉領域にも興味がある
  • 生活相談員として働きたい
  • 介護施設の施設長を目指している

社会福祉士は、介護に限らず福祉全般の相談を請け負うため、携われる仕事の範囲が広いのが特徴です。そのため、福祉業界でさまざまなキャリアを積みたい方に向いています
また、社会福祉士は、介護施設の施設長や生活相談員の資格要件の一つのため、介護業界で目指したい職種がある方にもおすすめです。

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ケアマネジャーと社会福祉士のダブルライセンスは意味ある?

ケアマネジャーと社会福祉士のダブルライセンスを取得すると、介護と福祉両方の専門性が高く評価されるため、できる支援の幅が広がるでしょう。ここでは、ケアマネと社会福祉士のダブルライセンスのメリットや取得方法を解説します。

ケアマネジャーと社会福祉士を両方取得するメリット

ケアマネと社会福祉士を両方取得するメリットは、下記のとおりです。

  • 介護と福祉の両方の相談に対応できる
  • 福祉の相談から介護支援まで一貫して行える
  • 高い専門性を有するため利用者さんから信頼される

福祉全体の専門性とケアプラン作成の知識を両方得ることで、これまで以上に活躍の幅を広げられます。福祉の知識や相談援助のスキルがあれば、多面的な支援を提案することが可能です。そのため、利用者さんは安心して相談できるでしょう。

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社会福祉士からケアマネジャーになるには

社会福祉士からケアマネになるには、社会福祉士として実務経験を5年(かつ900日)以上積み、介護支援専門員実務研修受講試験を受験すると良いでしょう。社会福祉士は、ケアマネの受験資格である「特定の国家資格」に含まれているため、ダブルライセンスを目指しやすい組み合わせです。
また、社会福祉士の取得前に相談援助の実務経験がある場合、相談援助業務5年以上のルートで受験するのが最短の可能性があります。

ケアマネジャーとして働く場合、ケアマネ試験に合格した後に、介護支援専門員実務研修を修了して登録手続きを行わなけれななりません。試験への合格だけではなく研修の受講も必要なので、ダブルライセンスを目指す場合は計画的にスケジュールを立てましょう。

ケアマネジャーから社会福祉士になるには

ケアマネから社会福祉士になる場合は、ケアマネとしての実務経験を活かせます。社会福祉士の受験資格となっている「相談援助の実務経験」にはケアマネとしての実務経験も含まれるため、受験資格を満たしやすいでしょう。ケアマネとして4年以上の実務経験を積み、一般養成施設に1年以上通うことで、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。
ケアマネの実務経験が常勤で1年以上あれば、社会福祉士実習の一部が免除になる場合があり、効率良くカリキュラムをこなせるのもメリットです。

社会福祉士を取得するには、養成施設もしくは福祉系大学・短大の卒業が必須となります。実務経験のみで受験できるルートはないので、一定期間の通学が必要な点に注意しましょう。受験資格を満たしたうえで社会福祉士国家試験を受験し、合格して資格登録を行えば、社会福祉士になれます。

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ケアマネジャーと社会福祉士のどっちに将来性がある?

ケアマネジャーと社会福祉士は、高齢者や生活を送るうえで困難がある人の支援をするため、社会に必要不可欠な仕事です。どちらも今後も需要が見込める仕事で、将来性が高いといえます。

日本は超高齢社会のため、介護を必要とする人は今後も増える見通しです。そのため、介護や福祉の専門家であるケアマネや社会福祉士は、長期的に活躍できるでしょう。
厚生労働省の「介護分野の最近の動向について(p.4)」によると、2010年度末に506万人だった要介護・要支援認定者数が、2020年度末には682万人に増加しています。

介護需要が高まるなか、利用者さん一人ひとりに適した介護サービスを提供するには、ケアマネの支援が欠かせません。また、福祉の視点で総合的に援助ができる社会福祉士も、引き続き高い需要が見込まれます。

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ケアマネと社会福祉士についてよくある質問

ここでは、ケアマネや社会福祉士に関するよくある質問に回答します。資格取得を検討している方は、参考にしてみてください。

社会福祉士とケアマネはどっちが上ですか?

社会福祉士とケアマネに上下関係や優劣はありません。どちらの職種も、生活に課題がある方や困っている方を助ける大切な仕事です。ケアマネと社会福祉士は、それぞれの専門性を活かしながら、対等な立場で連携して支援を行っています。資格を取得する際は、どのようなケアを行いたいかを考えて、挑戦する資格を決めましょう。

ケアマネ資格で社会福祉士の実習は免除になりますか?

社会福祉士養成課程の実習は、相談援助の実務経験が常勤で1年以上あれば、一部免除になります。公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[社会福祉士国家試験]受験資格」で実習が免除される対象となる実務経験を確認できるので、該当者は養成施設で手続きを行いましょう。
また、介護福祉士養成課程の「介護実習」や、精神保健福祉士養成課程の「ソーシャルワーク実習」を履修している場合も、60時間を上限に実習が免除となります。介護福祉士や精神保健福祉士を保有している場合は、養成施設に確認してみると良いでしょう。

まとめ

ケアマネジャーと社会福祉士は、相談援助を行うという共通点はあるものの、業務内容や役割、勤務先が異なります。

ケアマネは、ケアプランの作成を中心に、相談者の方が必要な福祉サービスを利用できるよう、関係機関との調整を行う仕事です。
一方で、社会福祉士は、日常生活を送るうえで支援を必要とする方からの相談に乗り、助言をしたり、必要な福祉サービスに結びつけたりして、利用者さんが抱える問題を解決する役割を担います。

また、ケアマネは都道府県が認定する公的資格なのに対し、社会福祉士は国家資格です。ケアマネと社会福祉士は、受験資格として求められる条件や、資格登録までの流れも異なります。

目指す職種を迷っている方は、仕事内容や資格の違いを踏まえたうえで、興味のある分野に合うほうを選ぶと良いでしょう。また、ケアマネと社会福祉士は、ダブルライセンスを目指しやすい資格なので、どちらかを取得してからさらにキャリアアップする選択肢もあります。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年8月27日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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